JPH07124774A - レーザ加工装置 - Google Patents
レーザ加工装置Info
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- JPH07124774A JPH07124774A JP5279200A JP27920093A JPH07124774A JP H07124774 A JPH07124774 A JP H07124774A JP 5279200 A JP5279200 A JP 5279200A JP 27920093 A JP27920093 A JP 27920093A JP H07124774 A JPH07124774 A JP H07124774A
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- laser beam
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザビームを集光して切断加工を行うレー
ザ加工装置において、高速でありながら良好な加工を行
うことができるようにする。 【構成】 導光路91の上部には集光レンズ93が取り
付けられている。この集光レンズ93は、レーザビーム
7がワーク17表面の直径0.5mm程度の範囲で集光
するように曲率に形成されている。また、集光レンズ9
3の中心付近には、直径約1.5mmの平坦部93aが
形成されている。ガス導入口94からは、酸素等のアシ
ストガス31が導入され、加工実行時にノズル92を介
してワーク17に噴射される。
ザ加工装置において、高速でありながら良好な加工を行
うことができるようにする。 【構成】 導光路91の上部には集光レンズ93が取り
付けられている。この集光レンズ93は、レーザビーム
7がワーク17表面の直径0.5mm程度の範囲で集光
するように曲率に形成されている。また、集光レンズ9
3の中心付近には、直径約1.5mmの平坦部93aが
形成されている。ガス導入口94からは、酸素等のアシ
ストガス31が導入され、加工実行時にノズル92を介
してワーク17に噴射される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームを集光して
切断加工を行うレーザ加工装置に関し、特に金属板等の
切断加工を行うレーザ加工装置に関する。
切断加工を行うレーザ加工装置に関し、特に金属板等の
切断加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板等のレーザ切断加工につい
ては、集光点でのエネルギー密度を可能な限り大きくす
るのが良いとされている。特に高速にレーザ切断加工を
行うには、レーザ発振装置からのレーザビームを加工ヘ
ッド内の集光レンズで短い焦点距離で集光することによ
り、密度が高くスポット径の小さいレーザビームを照射
するようにしている。
ては、集光点でのエネルギー密度を可能な限り大きくす
るのが良いとされている。特に高速にレーザ切断加工を
行うには、レーザ発振装置からのレーザビームを加工ヘ
ッド内の集光レンズで短い焦点距離で集光することによ
り、密度が高くスポット径の小さいレーザビームを照射
するようにしている。
【0003】このような金属板等のレーザ切断加工で
は、レーザビームの照射により高温となったワークに酸
素等のアシストガスを適宜供給して熱化学反応を起こ
し、これにより金属を融解蒸発させ、さらに、溶融した
金属をアシストガスの勢いによって吹き飛ばすようにし
ている。すなわち、レーザビームが火種となって金属の
酸化反応を起こし、この熱によって金属を融解し酸素と
攪拌する。融解した金属は、酸素が多量に溶けているた
め粘性が低く、アシストガスの圧力によって容易に除去
される。
は、レーザビームの照射により高温となったワークに酸
素等のアシストガスを適宜供給して熱化学反応を起こ
し、これにより金属を融解蒸発させ、さらに、溶融した
金属をアシストガスの勢いによって吹き飛ばすようにし
ている。すなわち、レーザビームが火種となって金属の
酸化反応を起こし、この熱によって金属を融解し酸素と
攪拌する。融解した金属は、酸素が多量に溶けているた
め粘性が低く、アシストガスの圧力によって容易に除去
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなレーザ切断
加工では、作業が良好に行われているときには、レーザ
ビームは切断される金属板の厚さ全域に到達し、必要十
分な熱量を供給している。しかし、高速で切断加工を行
う場合には、上記のような熱化学反応が起こるよりも速
くレーザビームが移動してしまい、種火を失った溶解金
属は反応を中止してその場で固化してしまう。このた
め、レーザビームによる切断加工には、その加工速度に
限界があった。
加工では、作業が良好に行われているときには、レーザ
ビームは切断される金属板の厚さ全域に到達し、必要十
分な熱量を供給している。しかし、高速で切断加工を行
う場合には、上記のような熱化学反応が起こるよりも速
くレーザビームが移動してしまい、種火を失った溶解金
属は反応を中止してその場で固化してしまう。このた
め、レーザビームによる切断加工には、その加工速度に
限界があった。
【0005】一方、レーザビームの高速移動に合わせて
ビームのエネルギー密度を増加させる方法がある。しか
し、この方法はレーザビームによるワークの貫通には効
果があるが、切断速度の増加に伴いワークへのドロスの
付着も多くなり、切断部分の品質を低下させるという問
題点があった。
ビームのエネルギー密度を増加させる方法がある。しか
し、この方法はレーザビームによるワークの貫通には効
果があるが、切断速度の増加に伴いワークへのドロスの
付着も多くなり、切断部分の品質を低下させるという問
題点があった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、高速でありながら良好な切断加工を行うこと
のできるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
のであり、高速でありながら良好な切断加工を行うこと
のできるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、レーザビームを集光して切断加工を行う
レーザ加工装置において、前記レーザビームを出力する
レーザ発振装置と、前記レーザビームを、中心付近は十
分強い出力値でかつ前記中心付近から所定範囲に亘って
は前記中心付近よりも弱い出力値のエネルギー密度を持
つビームに変換してワークに照射するように構成された
加工ヘッドと、を有することを特徴とするレーザ加工装
置が提供される。
決するために、レーザビームを集光して切断加工を行う
レーザ加工装置において、前記レーザビームを出力する
レーザ発振装置と、前記レーザビームを、中心付近は十
分強い出力値でかつ前記中心付近から所定範囲に亘って
は前記中心付近よりも弱い出力値のエネルギー密度を持
つビームに変換してワークに照射するように構成された
加工ヘッドと、を有することを特徴とするレーザ加工装
置が提供される。
【0008】
【作用】レーザ発振装置から出力されたレーザビーム
は、加工ヘッドが、中心付近は十分強い出力値でかつ中
心付近から所定範囲に亘っては中心付近よりも弱い出力
値のエネルギー密度を持つビームに変換してワークに照
射する。
は、加工ヘッドが、中心付近は十分強い出力値でかつ中
心付近から所定範囲に亘っては中心付近よりも弱い出力
値のエネルギー密度を持つビームに変換してワークに照
射する。
【0009】このようなレーザ加工装置により切断加工
を行うと、中心付近の強い出力値のレーザビームの照射
された部分は十分に溶融し、さらにこの中心付近が通過
した後も弱い出力値のレーザビームがある程度照射され
るので、ワークの高温状態を維持することができる。こ
れにより、加工ヘッドが高速に移動しても、ワークの切
断部分にドロスが付着するのが防止され、品質のよい切
断加工が行われる。
を行うと、中心付近の強い出力値のレーザビームの照射
された部分は十分に溶融し、さらにこの中心付近が通過
した後も弱い出力値のレーザビームがある程度照射され
るので、ワークの高温状態を維持することができる。こ
れにより、加工ヘッドが高速に移動しても、ワークの切
断部分にドロスが付着するのが防止され、品質のよい切
断加工が行われる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明のレーザ加工装置の全体構成図で
ある。このレーザ加工装置は、主に、プロセッサ1およ
び放電管4等からなるレーザ発振装置部と、ワーク17
のレーザビームを照射する加工ヘッド9から構成されて
いる。プロセッサ(CPU)1は、図示されていないR
OMに格納された制御プログラムに基づいてメモリ10
に格納された加工プログラムを読み出し、レーザ加工装
置全体の動作を制御する。出力制御回路2は内部にD/
A(Digital/Analog)コンバータを内蔵しており、プロ
セッサ1から出力された出力指令値を電流指令値に変換
して出力する。励起用電源3は商用電源を整流した後、
スイッチング動作を行なって高周波電圧を発生し、電流
指令値に応じた高周波電流を放電管4に供給する。
明する。図2は本発明のレーザ加工装置の全体構成図で
ある。このレーザ加工装置は、主に、プロセッサ1およ
び放電管4等からなるレーザ発振装置部と、ワーク17
のレーザビームを照射する加工ヘッド9から構成されて
いる。プロセッサ(CPU)1は、図示されていないR
OMに格納された制御プログラムに基づいてメモリ10
に格納された加工プログラムを読み出し、レーザ加工装
置全体の動作を制御する。出力制御回路2は内部にD/
A(Digital/Analog)コンバータを内蔵しており、プロ
セッサ1から出力された出力指令値を電流指令値に変換
して出力する。励起用電源3は商用電源を整流した後、
スイッチング動作を行なって高周波電圧を発生し、電流
指令値に応じた高周波電流を放電管4に供給する。
【0011】放電管4の内部にはレーザガス19が循環
しており、レーザ用電源3から高周波電圧が印加される
と放電を生じてレーザガス19が励起される。リア鏡5
は反射率99.5〔%〕のゲルマニウム(Ge)製の
鏡、出力鏡6は反射率65〔%〕のジンクセレン(Zn
Se)製の鏡であって、安定型共振器を構成し、励起さ
れたレーザガス分子から放出される10.6〔μm〕の
光を増幅して一部を出力鏡6からレーザビーム7として
外部に出力する。
しており、レーザ用電源3から高周波電圧が印加される
と放電を生じてレーザガス19が励起される。リア鏡5
は反射率99.5〔%〕のゲルマニウム(Ge)製の
鏡、出力鏡6は反射率65〔%〕のジンクセレン(Zn
Se)製の鏡であって、安定型共振器を構成し、励起さ
れたレーザガス分子から放出される10.6〔μm〕の
光を増幅して一部を出力鏡6からレーザビーム7として
外部に出力する。
【0012】出力されたレーザビーム7は、後述するシ
ャッタ23aが開いている時には、ベンダミラー8で方
向を変え、加工ヘッド9によって後述するエネルギー分
布を有するビームに変換されてワーク17の表面に照射
される。
ャッタ23aが開いている時には、ベンダミラー8で方
向を変え、加工ヘッド9によって後述するエネルギー分
布を有するビームに変換されてワーク17の表面に照射
される。
【0013】メモリ10は加工プログラム、各種のパラ
メータ等を格納する不揮発性メモリであり、図示されて
いないバッテリによってバックアップされたCMOSが
使用される。なお、この他にシステムプログラムを格納
するROM、一時的にデータを格納するRAMがある
が、本図ではこれらを省略してある。
メータ等を格納する不揮発性メモリであり、図示されて
いないバッテリによってバックアップされたCMOSが
使用される。なお、この他にシステムプログラムを格納
するROM、一時的にデータを格納するRAMがある
が、本図ではこれらを省略してある。
【0014】位置制御回路11はプロセッサ1からの指
令によってサーボアンプ12を介してサーボモータ13
を回転制御し、ボールスクリュー14及びナット15に
よってテーブル16の移動を制御し、ワーク17の位置
を制御する。図では1軸のみを表示してあるが、実際に
は複数の制御軸がある。表示装置18にはCRT或いは
液晶表示装置等が使用される。
令によってサーボアンプ12を介してサーボモータ13
を回転制御し、ボールスクリュー14及びナット15に
よってテーブル16の移動を制御し、ワーク17の位置
を制御する。図では1軸のみを表示してあるが、実際に
は複数の制御軸がある。表示装置18にはCRT或いは
液晶表示装置等が使用される。
【0015】送風機20にはルーツブロワが使用され、
レーザガス19を冷却器21a及び21bを通して循環
する。冷却器21aはレーザ発振を行なって高温となっ
たレーザガス19を冷却するための冷却器であり、冷却
器21bは送風器20による圧縮熱を除去するための冷
却器である。
レーザガス19を冷却器21a及び21bを通して循環
する。冷却器21aはレーザ発振を行なって高温となっ
たレーザガス19を冷却するための冷却器であり、冷却
器21bは送風器20による圧縮熱を除去するための冷
却器である。
【0016】シャッタ制御回路22はプロセッサ1の指
令に基づいてシャッタ23aを開閉する。シャッタ23
aは表面に金メッキが施された銅板またはアルミ板で構
成されており、閉時には出力鏡6から出力されたレーザ
ビーム7を反射してビームアブソーバ23bに吸収させ
る。シャッタ23aを開くとレーザビーム7がワーク1
7に照射される。
令に基づいてシャッタ23aを開閉する。シャッタ23
aは表面に金メッキが施された銅板またはアルミ板で構
成されており、閉時には出力鏡6から出力されたレーザ
ビーム7を反射してビームアブソーバ23bに吸収させ
る。シャッタ23aを開くとレーザビーム7がワーク1
7に照射される。
【0017】パワーセンサ24は熱電あるいは光電変換
素子等で構成され、リア鏡5から一部透過して出力され
たレーザビームを入力してレーザビーム7の出力パワー
を測定する。A/D変換器25はパワーセンサ24の出
力をディジタル値に変換してプロセッサ1に入力する。
素子等で構成され、リア鏡5から一部透過して出力され
たレーザビームを入力してレーザビーム7の出力パワー
を測定する。A/D変換器25はパワーセンサ24の出
力をディジタル値に変換してプロセッサ1に入力する。
【0018】また、このような構成のレーザ加工装置に
は、図示されていないが、ワーク17の溶融の補助や溶
融したワークの除去等を行うためのアシストガスを供給
する手段が加工ヘッド9に設けられている。
は、図示されていないが、ワーク17の溶融の補助や溶
融したワークの除去等を行うためのアシストガスを供給
する手段が加工ヘッド9に設けられている。
【0019】図1は加工ヘッド9の構成を示す断面図で
ある。加工ヘッド9は、主に導光路91、ノズル92、
集光レンズ93、およびガス導入口94から構成されて
いる。導光路91の上部には集光レンズ93が取り付け
られている。この集光レンズ93は、レーザビーム7が
ワーク17表面の直径0.5mm程度の範囲で集光する
ように曲率に形成されている。また、集光レンズ93の
中心付近には、直径約1.5mmの平坦部93aが形成
されている。ガス導入口94からは、酸素等のアシスト
ガス31が導入され、加工実行時にノズル92を介して
厚さ約1.6mmのワーク17に噴射される。
ある。加工ヘッド9は、主に導光路91、ノズル92、
集光レンズ93、およびガス導入口94から構成されて
いる。導光路91の上部には集光レンズ93が取り付け
られている。この集光レンズ93は、レーザビーム7が
ワーク17表面の直径0.5mm程度の範囲で集光する
ように曲率に形成されている。また、集光レンズ93の
中心付近には、直径約1.5mmの平坦部93aが形成
されている。ガス導入口94からは、酸素等のアシスト
ガス31が導入され、加工実行時にノズル92を介して
厚さ約1.6mmのワーク17に噴射される。
【0020】次に、このような構成を有する加工ヘッド
9の特性について説明する。図3は加工ヘッド9の特性
を示す図であり、(A)は加工ヘッド9によりワークに
レーザビーム7を照射した場合のエネルギー密度の特性
を示す概念図、(B)はそのときのワーク17の酸化反
応量の特性を示す図である。また、図4は中心PO から
の距離に対するレーザビーム出力の具体的な特性を示す
図である。加工ヘッド9からのレーザビーム7をワーク
17に照射すると、そのエネルギー密度の特性S1は、
図3(A)に示すように、ビーム中心PO 付近(直径約
0.5mmの範囲)が最も高く、さらにビーム中心PO
から所定の範囲(直径約1.5mmの範囲)に亘ってほ
ぼ一定値のエネルギー密度を持ち、それ以外はほぼ0と
なっている。
9の特性について説明する。図3は加工ヘッド9の特性
を示す図であり、(A)は加工ヘッド9によりワークに
レーザビーム7を照射した場合のエネルギー密度の特性
を示す概念図、(B)はそのときのワーク17の酸化反
応量の特性を示す図である。また、図4は中心PO から
の距離に対するレーザビーム出力の具体的な特性を示す
図である。加工ヘッド9からのレーザビーム7をワーク
17に照射すると、そのエネルギー密度の特性S1は、
図3(A)に示すように、ビーム中心PO 付近(直径約
0.5mmの範囲)が最も高く、さらにビーム中心PO
から所定の範囲(直径約1.5mmの範囲)に亘ってほ
ぼ一定値のエネルギー密度を持ち、それ以外はほぼ0と
なっている。
【0021】これは、加工ヘッド9に入射したレーザビ
ーム7の大部分は、集光レンズ93でビーム中心PO 付
近に集光される一方、集光レンズ93の平坦部93aを
通過したビームは、集光されずに直接ワーク17表面に
到達するからである。また、レーザビーム7の照射され
ない部分は当然そのエネルギー密度は0になる。
ーム7の大部分は、集光レンズ93でビーム中心PO 付
近に集光される一方、集光レンズ93の平坦部93aを
通過したビームは、集光されずに直接ワーク17表面に
到達するからである。また、レーザビーム7の照射され
ない部分は当然そのエネルギー密度は0になる。
【0022】このような特性のレーザビームを出力する
加工ヘッド9を、ワーク17に対して例えば図面左方向
に移動させて加工を行ったとすると、ワーク17上の各
部分では、特性S1の前側の小出力領域S1aが先に通
過する。このときは、レーザビーム7の強度は弱く、ア
シストガス31による酸化反応補助があっても、ワーク
17の熱化学反応は開始されない。特に、小出力領域S
1aの通過時は、ワーク17はまだ熱化学反応を起こし
ていないためその表面には光沢がある。このため、大部
分のレーザビーム7は反射し、ほとんどワーク17には
熱は吸収されない。
加工ヘッド9を、ワーク17に対して例えば図面左方向
に移動させて加工を行ったとすると、ワーク17上の各
部分では、特性S1の前側の小出力領域S1aが先に通
過する。このときは、レーザビーム7の強度は弱く、ア
シストガス31による酸化反応補助があっても、ワーク
17の熱化学反応は開始されない。特に、小出力領域S
1aの通過時は、ワーク17はまだ熱化学反応を起こし
ていないためその表面には光沢がある。このため、大部
分のレーザビーム7は反射し、ほとんどワーク17には
熱は吸収されない。
【0023】次いで、レーザビーム7の中心PO 部分が
通過すると、ワーク17の表面温度は急上昇し、急速に
溶融する。これにより、レーザビーム7の強度に応じた
鋭い穴がワーク17に形成され、この穴にレーザビーム
7が吸収されることにより、さらに吸収率が高まり反応
が加速される。また、アシストガス31との熱化学反応
により、中心PO の周囲の部分も溶融する。こうして溶
融したドロスは、アシストガス31の圧力によって下方
へ吹き飛ばされる。
通過すると、ワーク17の表面温度は急上昇し、急速に
溶融する。これにより、レーザビーム7の強度に応じた
鋭い穴がワーク17に形成され、この穴にレーザビーム
7が吸収されることにより、さらに吸収率が高まり反応
が加速される。また、アシストガス31との熱化学反応
により、中心PO の周囲の部分も溶融する。こうして溶
融したドロスは、アシストガス31の圧力によって下方
へ吹き飛ばされる。
【0024】中心PO 部分が通過した後は、後側の小出
力領域S1bが通過する。このときのワーク17への熱
供給量は、中心PO 部分の通過時よりも極端に低下す
る。しかし、ワーク17上はすでに高温となっているの
で、微小であってもレーザ熱が供給されることにより、
熱化学反応が継続される。
力領域S1bが通過する。このときのワーク17への熱
供給量は、中心PO 部分の通過時よりも極端に低下す
る。しかし、ワーク17上はすでに高温となっているの
で、微小であってもレーザ熱が供給されることにより、
熱化学反応が継続される。
【0025】このように、加工ヘッド9による加工で
は、図3(A)で示すように、中心P O から出力が0に
なるまでの範囲D1の部分で十分な熱化学反応が継続さ
れることになる。各位置におけるワーク17の酸化反応
量は同図(B)の特性S2に示す通りである。ここで、
レーザビーム7の出力のエネルギー密度を図4で示した
特性、すなわち、中心PO での最大出力を5.0kw/
mm2 、小出力領域S1a、およびS1bでの出力を1
00w/mm2 とすると、特性S2全体の酸化反応量
は、3kw程度となることが分かっている。
は、図3(A)で示すように、中心P O から出力が0に
なるまでの範囲D1の部分で十分な熱化学反応が継続さ
れることになる。各位置におけるワーク17の酸化反応
量は同図(B)の特性S2に示す通りである。ここで、
レーザビーム7の出力のエネルギー密度を図4で示した
特性、すなわち、中心PO での最大出力を5.0kw/
mm2 、小出力領域S1a、およびS1bでの出力を1
00w/mm2 とすると、特性S2全体の酸化反応量
は、3kw程度となることが分かっている。
【0026】このように、本実施例では、加工ヘッド9
の集光レンズ93の中心部分に平坦部93aを形成する
ことにより、レーザビーム7のエネルギー密度分布を、
中心部分が大出力、その周辺の所定範囲が小出力となる
ようにすることができる。これにより、中心部の大出力
のレーザビームによって穴の開けられた部分は、中心部
が通過した後も小出力のレーザビームがある程度の時間
照射されるので、各部分において常に必要十分な熱化学
反応を起こすことが可能となる。したがって、高速作業
でも高品質のレーザ加工を行うことができる。
の集光レンズ93の中心部分に平坦部93aを形成する
ことにより、レーザビーム7のエネルギー密度分布を、
中心部分が大出力、その周辺の所定範囲が小出力となる
ようにすることができる。これにより、中心部の大出力
のレーザビームによって穴の開けられた部分は、中心部
が通過した後も小出力のレーザビームがある程度の時間
照射されるので、各部分において常に必要十分な熱化学
反応を起こすことが可能となる。したがって、高速作業
でも高品質のレーザ加工を行うことができる。
【0027】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図5は本発明の第2の実施例の構成を示す概略図であ
る。導光路やノズル等の構成は省略してある。本実施例
では、2つの集光レンズ41および42を設ける。集光
レンズ41は通常の集光レンズであり、レーザビーム4
3を集光してワーク46表面の一部に照射する。一方、
集光レンズ42は、図示されていないYAGレーザ発振
装置から光ファイバ44を介して加工ヘッド内に導入さ
れたレーザビーム45を、集光レンズ41よりもやや長
い焦点距離で集光させる。これにより、レーザビーム4
5は、ワーク46表面において、レーザビーム43の周
囲に所定の範囲に亘って分布する。したがって、前述の
実施例と同様のエネルギー密度のレーザビームをワーク
46に照射することが可能になり、同様の効果が得られ
る。
図5は本発明の第2の実施例の構成を示す概略図であ
る。導光路やノズル等の構成は省略してある。本実施例
では、2つの集光レンズ41および42を設ける。集光
レンズ41は通常の集光レンズであり、レーザビーム4
3を集光してワーク46表面の一部に照射する。一方、
集光レンズ42は、図示されていないYAGレーザ発振
装置から光ファイバ44を介して加工ヘッド内に導入さ
れたレーザビーム45を、集光レンズ41よりもやや長
い焦点距離で集光させる。これにより、レーザビーム4
5は、ワーク46表面において、レーザビーム43の周
囲に所定の範囲に亘って分布する。したがって、前述の
実施例と同様のエネルギー密度のレーザビームをワーク
46に照射することが可能になり、同様の効果が得られ
る。
【0028】なお、レーザビーム45は、設計上加工ヘ
ッド内に導入が可能であれば、放電管4からのガスレー
ザを分岐して用いるようにしてもよい。次に本発明の第
3の実施例を説明する。
ッド内に導入が可能であれば、放電管4からのガスレー
ザを分岐して用いるようにしてもよい。次に本発明の第
3の実施例を説明する。
【0029】図6は本発明の第3の実施例の構成を示す
概略図である。ここでも導光路やノズル等の構成は省略
してある。本実施例では、ワーク54表面の直径約0.
5mmの範囲に焦点を合わせた集光レンズ51の下方に
屈折部材52が設けられている。屈折部材52は、内側
面52aにテーパが形成されており、レーザビーム53
の外側の一部を反射して内側に屈折させるようになって
いる。
概略図である。ここでも導光路やノズル等の構成は省略
してある。本実施例では、ワーク54表面の直径約0.
5mmの範囲に焦点を合わせた集光レンズ51の下方に
屈折部材52が設けられている。屈折部材52は、内側
面52aにテーパが形成されており、レーザビーム53
の外側の一部を反射して内側に屈折させるようになって
いる。
【0030】したがって、レーザビーム53の外側付近
のレーザビーム53aは、屈折部材52の内側面52a
で反射し、集光レンズ51の焦点と少しずれた方向に屈
折される。一方、屈折部材52の内側面52aに接触し
ない大部分のレーザビーム53bは、ワーク54表面の
一部に集光して照射される。
のレーザビーム53aは、屈折部材52の内側面52a
で反射し、集光レンズ51の焦点と少しずれた方向に屈
折される。一方、屈折部材52の内側面52aに接触し
ない大部分のレーザビーム53bは、ワーク54表面の
一部に集光して照射される。
【0031】図7はこの第3の実施例によるレーザビー
ムのエネルギー密度の分布の特性を示す図である。ここ
で、横軸はビーム中心からの距離(mm)、縦軸はエネ
ルギー密度(kw/mm2 )である。本実施例の構成で
は、中心部分のエネルギー密度が約5kw/mm2 とな
るように出力を制御した場合、中心からの距離が0.5
mm付近でほぼ0になり、0.5mmから1.0mmの
間で再び小出力のエネルギー密度を得ることができる。
ムのエネルギー密度の分布の特性を示す図である。ここ
で、横軸はビーム中心からの距離(mm)、縦軸はエネ
ルギー密度(kw/mm2 )である。本実施例の構成で
は、中心部分のエネルギー密度が約5kw/mm2 とな
るように出力を制御した場合、中心からの距離が0.5
mm付近でほぼ0になり、0.5mmから1.0mmの
間で再び小出力のエネルギー密度を得ることができる。
【0032】これにより、上述した2つの実施例と同様
の効果を得ることができる。
の効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、レーザ
発振装置から出力されたレーザビームを、加工ヘッドに
おいて、中心付近は十分強い出力値でかつ中心付近から
所定範囲に亘っては中心付近よりも弱い出力値のエネル
ギー密度を持つビームに変換してワークに照射するよう
にしたので、中心付近の強い出力値のレーザビームが照
射されることによりそのワーク部分は十分に溶融し、さ
らにこの中心付近が通過した後もワークには弱い出力値
のレーザビームがある程度照射されるので、ワークの高
温状態を維持することができる。これにより、加工ヘッ
ドが高速に移動しても、ワークの切断部分にドロスが付
着するのが防止され、品質のよい切断加工を行うことが
できる。
発振装置から出力されたレーザビームを、加工ヘッドに
おいて、中心付近は十分強い出力値でかつ中心付近から
所定範囲に亘っては中心付近よりも弱い出力値のエネル
ギー密度を持つビームに変換してワークに照射するよう
にしたので、中心付近の強い出力値のレーザビームが照
射されることによりそのワーク部分は十分に溶融し、さ
らにこの中心付近が通過した後もワークには弱い出力値
のレーザビームがある程度照射されるので、ワークの高
温状態を維持することができる。これにより、加工ヘッ
ドが高速に移動しても、ワークの切断部分にドロスが付
着するのが防止され、品質のよい切断加工を行うことが
できる。
【図1】加工ヘッドの構成を示す断面図である。
【図2】本発明のレーザ加工装置の全体構成図である。
【図3】加工ヘッドの特性を示す図であり、(A)は加
工ヘッドによりワークにレーザビームを照射した場合の
エネルギー密度の特性を示す概念図、(B)はそのとき
のワークの酸化反応量の特性を示す図である。
工ヘッドによりワークにレーザビームを照射した場合の
エネルギー密度の特性を示す概念図、(B)はそのとき
のワークの酸化反応量の特性を示す図である。
【図4】中心からの距離に対するレーザビーム出力の具
体的な特性を示す図である。
体的な特性を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の構成を示す概略図であ
る。
る。
【図6】本発明の第3の実施例の構成を示す概略図であ
る。
る。
【図7】第3の実施例によるレーザビームのエネルギー
密度の分布の特性を示す図である。
密度の分布の特性を示す図である。
1 プロセッサ(CPU) 4 放電管 7 レーザビーム 9 加工ヘッド 17 ワーク 31 アシストガス 91 導光路 92 ノズル 93 集光レンズ 93a 平坦部 94 ガス導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/14 A
Claims (5)
- 【請求項1】 レーザビームを集光して切断加工を行う
レーザ加工装置において、 前記レーザビームを出力するレーザ発振装置と、 前記レーザビームを、中心付近は十分強い出力値でかつ
前記中心付近から所定範囲に亘っては前記中心付近より
も弱い出力値のエネルギー密度を持つビームに変換して
ワークに照射するように構成された加工ヘッドと、 を有することを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項2】 前記加工ヘッドは、中心部分が前記所定
範囲に亘って平坦に形成された集光レンズを有すること
を特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。 - 【請求項3】 前記レーザ発振装置は、メインのレーザ
ビームを出力するメインビーム出力手段と、サブのレー
ザビームを出力するサブビーム出力手段とを有し、前記
加工ヘッドは、前記メインビーム出力手段からのレーザ
ビームを集光してワークに照射するメイン集光レンズ
と、前記サブビーム出力手段からのレーザビームを前記
メイン集光レンズで集光したレーザビームの周りに前記
所定範囲に亘って分布するように集光してワークに照射
するサブ集光レンズとを有することを特徴とする請求項
1記載にレーザ加工装置。 - 【請求項4】 前記サブビーム出力手段は、YAGレー
ザビームを出力するYAGレーザ発振手段と、前記発振
したYAGレーザを前記加工ヘッドまで導入する光ファ
イバとを有することを特徴とする請求項3記載のレーザ
加工装置。 - 【請求項5】 前記加工ヘッドは、前記レーザ発振装置
からのレーザビームを集光してワークに照射する集光レ
ンズと、前記集光レンズを通過したレーザビームの一部
を屈折させレーザビームの中心部から前記所定範囲の部
分で前記ワークに照射させる屈折部材とを有することを
特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5279200A JPH07124774A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | レーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5279200A JPH07124774A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | レーザ加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124774A true JPH07124774A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17607834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5279200A Pending JPH07124774A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | レーザ加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07124774A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003053577A (ja) * | 2001-08-15 | 2003-02-26 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | トップフラットビームの生成方法、装置、及び、これを用いたレーザ加工方法、装置 |
| JP2016043392A (ja) * | 2014-08-25 | 2016-04-04 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ加工機及びレーザ切断加工方法 |
| JP2022554056A (ja) * | 2019-09-18 | 2022-12-28 | バイストロニック レーザー アクチェンゲゼルシャフト | 被加工物をレーザ加工するための機械加工装置、被加工物をレーザ加工するための方法 |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP5279200A patent/JPH07124774A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003053577A (ja) * | 2001-08-15 | 2003-02-26 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | トップフラットビームの生成方法、装置、及び、これを用いたレーザ加工方法、装置 |
| JP2016043392A (ja) * | 2014-08-25 | 2016-04-04 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ加工機及びレーザ切断加工方法 |
| JP2022554056A (ja) * | 2019-09-18 | 2022-12-28 | バイストロニック レーザー アクチェンゲゼルシャフト | 被加工物をレーザ加工するための機械加工装置、被加工物をレーザ加工するための方法 |
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