JPH07126065A - CaO系炭素含有耐火物 - Google Patents
CaO系炭素含有耐火物Info
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- JPH07126065A JPH07126065A JP5270528A JP27052893A JPH07126065A JP H07126065 A JPH07126065 A JP H07126065A JP 5270528 A JP5270528 A JP 5270528A JP 27052893 A JP27052893 A JP 27052893A JP H07126065 A JPH07126065 A JP H07126065A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】CaOを含む酸化物材料65〜95重量部と炭
素質材料5〜35重量部の範囲で配合した耐火材100
重量部に、酸化防止剤として、融点が1700℃以上で
あり、以下の(1)及び(2)式に示す反応後に融点が
1700℃以上の酸化物(MγOδ)と炭素が生成し、
かつ酸化物(MγOδ)とCaOの反応生成物の融点が
1700℃以上となるCaの硼化物以外の硼化物の1種
又は2種以上を0.3〜20重量部の範囲で添加してな
るCaO系炭素含有耐火物。 C(s) +1/2O2 (g) →CO(g) ……(1) MαBβ(s) +xCO(g) →yB2 O3 (l) +MγOδ(s) +xC(s) ……(2) 【効果】耐食性及び耐スポーリング性などを低下させる
ことなく優れた耐酸化性を得ることができるCaO系炭
素含有耐火物が提供される。
素質材料5〜35重量部の範囲で配合した耐火材100
重量部に、酸化防止剤として、融点が1700℃以上で
あり、以下の(1)及び(2)式に示す反応後に融点が
1700℃以上の酸化物(MγOδ)と炭素が生成し、
かつ酸化物(MγOδ)とCaOの反応生成物の融点が
1700℃以上となるCaの硼化物以外の硼化物の1種
又は2種以上を0.3〜20重量部の範囲で添加してな
るCaO系炭素含有耐火物。 C(s) +1/2O2 (g) →CO(g) ……(1) MαBβ(s) +xCO(g) →yB2 O3 (l) +MγOδ(s) +xC(s) ……(2) 【効果】耐食性及び耐スポーリング性などを低下させる
ことなく優れた耐酸化性を得ることができるCaO系炭
素含有耐火物が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鋼炉用炉材などに用
いられるCaO系炭素含有耐火物に関する。
いられるCaO系炭素含有耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素含有煉瓦は、耐熱衝撃性及び耐食性
に優れ、近年、製鋼用炉材として広く利用されるように
なりつつある。しかし、炭素含有煉瓦は、使用上、1)
耐酸化性が低いこと、及び2)酸化物と炭素とが反応す
ることの2つの問題点がある。
に優れ、近年、製鋼用炉材として広く利用されるように
なりつつある。しかし、炭素含有煉瓦は、使用上、1)
耐酸化性が低いこと、及び2)酸化物と炭素とが反応す
ることの2つの問題点がある。
【0003】後者の酸化物と炭素との反応は、材料系に
よって異なり、構成される酸化物金属の沸点に大きく影
響される。CaO−C煉瓦とMgO−C煉瓦と比較する
と、Caの沸点が1484℃であるのに比べ、Mgの沸
点が1090℃と低く、CaO−C煉瓦より低い温度で
(3)式に示すCによるMgOの還元反応を生じる。
よって異なり、構成される酸化物金属の沸点に大きく影
響される。CaO−C煉瓦とMgO−C煉瓦と比較する
と、Caの沸点が1484℃であるのに比べ、Mgの沸
点が1090℃と低く、CaO−C煉瓦より低い温度で
(3)式に示すCによるMgOの還元反応を生じる。
【0004】 MgO(s) +C(s) →Mg(g) +CO(g) ……(3) (ただし(s) は固体状態を表し、(g) はガス状態を表
す。) 二次燃焼比率が高く、炉体の熱負荷が大きくなると想定
される溶融還元等の新規の製錬プロセスでは、現在、使
用されているMgO−C煉瓦より、更に耐熱性の高いC
aO−Cのような材質系の煉瓦開発が望まれる。
す。) 二次燃焼比率が高く、炉体の熱負荷が大きくなると想定
される溶融還元等の新規の製錬プロセスでは、現在、使
用されているMgO−C煉瓦より、更に耐熱性の高いC
aO−Cのような材質系の煉瓦開発が望まれる。
【0005】一方、耐酸化性については、MgO−C煉
瓦を中心に既に多くの方法が開発されている。例えば、
特開昭54−163913号公報にはAl添加が、特開
昭57−3763号公報にはAl及びSiの添加が、特
開昭58−190868号公報にはAl−Mg合金の添
加が、特開昭57−7871号公報には硼化物(B2O
3 、B4 C等)の添加が夫々開示されている。
瓦を中心に既に多くの方法が開発されている。例えば、
特開昭54−163913号公報にはAl添加が、特開
昭57−3763号公報にはAl及びSiの添加が、特
開昭58−190868号公報にはAl−Mg合金の添
加が、特開昭57−7871号公報には硼化物(B2O
3 、B4 C等)の添加が夫々開示されている。
【0006】以下に、Al添加の場合を例にとってその
酸化防止機構について説明する。Al粒子は炭素と反応
して表面に保護層としてAl4 C3 を形成し内部にAl
(l)(溶融状態を示す)を保つ、更に温度上昇に伴い、
以下の(4)式のようにAl(g) が生成し、開口気孔部
でCOと反応してAl2 O3 (s) 、C(s) となり、これ
らが開口部に凝縮して耐酸化保護層を形成し、更には、
MgOと反応しスピネルも生成すると考えられている。
酸化防止機構について説明する。Al粒子は炭素と反応
して表面に保護層としてAl4 C3 を形成し内部にAl
(l)(溶融状態を示す)を保つ、更に温度上昇に伴い、
以下の(4)式のようにAl(g) が生成し、開口気孔部
でCOと反応してAl2 O3 (s) 、C(s) となり、これ
らが開口部に凝縮して耐酸化保護層を形成し、更には、
MgOと反応しスピネルも生成すると考えられている。
【0007】 Al(g) +CO(g) →Al2 O3 (s) +C(s) ……(4) また、硼化物は硼酸塩系の液相を生成し酸化防止層を形
成すると推定されている。
成すると推定されている。
【0008】しかし、CaO−C系あるいはCaO−M
gO−C系は、MgO−C系に比べ、酸化防止剤の点で
は十分に開発されているとは言えない。現状では、特開
昭61−247656号公報にMg−Si、Mg−Cr
−Si、Mg−Ca−Siが、特開昭63−24876
5号公報にAl−Mgが、特開平1−79055号公報
及び特開平4−132654号公報にはCa−Si、C
a−Si−Mgが、特開平4−182347号公報にM
g、Ca、Al−Mg、Ca−Al、B4 Cが、特開平
4−362067号公報にAl、Mg、CaB6 が酸化
防止剤として開示されている。すなわち、従来は酸化防
止剤としてこのような金属あるいは硼化物を添加する試
みがなされている。
gO−C系は、MgO−C系に比べ、酸化防止剤の点で
は十分に開発されているとは言えない。現状では、特開
昭61−247656号公報にMg−Si、Mg−Cr
−Si、Mg−Ca−Siが、特開昭63−24876
5号公報にAl−Mgが、特開平1−79055号公報
及び特開平4−132654号公報にはCa−Si、C
a−Si−Mgが、特開平4−182347号公報にM
g、Ca、Al−Mg、Ca−Al、B4 Cが、特開平
4−362067号公報にAl、Mg、CaB6 が酸化
防止剤として開示されている。すなわち、従来は酸化防
止剤としてこのような金属あるいは硼化物を添加する試
みがなされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、耐
熱性に優れるCaO系炭素含有耐火物に適用した場合、
酸化防止層を形成する化合物とCaOとの間で生成され
る物質についての対策が十分ではない。例えば、MgO
−C煉瓦で実用化されているAl添加については生成し
たAl2 O3 が1360℃程度からCaOと反応し液相
を生じてくるので耐酸化性では有利となるが、耐食性の
点から添加量に制約が生じてくる。更に金属添加では、
機構については諸説あるが、耐熱スポーリング性が低下
することが経験的に知られている。また、特開平4−1
32654号公報のように生成する液相の粘性を高める
工夫をしている例もあるが、十分とはいえない。
熱性に優れるCaO系炭素含有耐火物に適用した場合、
酸化防止層を形成する化合物とCaOとの間で生成され
る物質についての対策が十分ではない。例えば、MgO
−C煉瓦で実用化されているAl添加については生成し
たAl2 O3 が1360℃程度からCaOと反応し液相
を生じてくるので耐酸化性では有利となるが、耐食性の
点から添加量に制約が生じてくる。更に金属添加では、
機構については諸説あるが、耐熱スポーリング性が低下
することが経験的に知られている。また、特開平4−1
32654号公報のように生成する液相の粘性を高める
工夫をしている例もあるが、十分とはいえない。
【0010】この発明はかかる事情に鑑みてなされたも
のであって、耐食性及び耐スポーリング性などを低下さ
せることなく優れた耐酸化性を得ることができるCaO
系炭素含有耐火物を提供することを目的とする。
のであって、耐食性及び耐スポーリング性などを低下さ
せることなく優れた耐酸化性を得ることができるCaO
系炭素含有耐火物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、上
記課題を解決するために、CaOを含む酸化物材料65
〜95重量部と炭素質材料5〜35重量部の範囲で配合
した耐火材100重量部に、酸化防止剤として、融点が
1700℃以上であり、以下の(1)及び(2)式に示
す反応後に融点が1700℃以上の酸化物(MγOδ)
と炭素が生成し、かつ酸化物(MγOδ)とCaOの反
応生成物の融点が1700℃以上となるCaの硼化物以
外の硼化物の1種又は2種以上を0.3〜20重量部の
範囲で添加してなることを特徴とするCaO系炭素含有
耐火物を提供するものである。
記課題を解決するために、CaOを含む酸化物材料65
〜95重量部と炭素質材料5〜35重量部の範囲で配合
した耐火材100重量部に、酸化防止剤として、融点が
1700℃以上であり、以下の(1)及び(2)式に示
す反応後に融点が1700℃以上の酸化物(MγOδ)
と炭素が生成し、かつ酸化物(MγOδ)とCaOの反
応生成物の融点が1700℃以上となるCaの硼化物以
外の硼化物の1種又は2種以上を0.3〜20重量部の
範囲で添加してなることを特徴とするCaO系炭素含有
耐火物を提供するものである。
【0012】 C(s) +1/2O2 (g) →CO(g) ……(1) MαBβ(s) +xCO(g) →yB2 O3 (l) +MγOδ(s) +xC(s) ……(2) ただし、(s) は固体状態を表し、(g) はガス状態を表
し、(l) は溶融状態を表す。
し、(l) は溶融状態を表す。
【0013】本発明においては、1700℃の高温下
で、それ自体が安定で著しく気化又は分解しない硼化物
系酸化防止剤を用いる。そして、この酸化防止剤は、炭
素質が酸化される温度域で(2)式の反応に従って液相
を生じて耐酸化被覆を形成すると同時に、単独であるい
はCaOとの化合物が高温域で固相となる酸化物を生成
して酸化保護層を強化し、かつCOを還元し炭素の損失
を抑制する。すなわち、複合的に耐火物の酸化を防止す
ることができる。ただし、CaO自体が上記(2)式に
従って生成されたB2 O3 と反応して液相の一部となる
ので、酸化防止剤の添加量を制限する必要があり、その
ためには硼化物中のBの割合が少ない方が良い。
で、それ自体が安定で著しく気化又は分解しない硼化物
系酸化防止剤を用いる。そして、この酸化防止剤は、炭
素質が酸化される温度域で(2)式の反応に従って液相
を生じて耐酸化被覆を形成すると同時に、単独であるい
はCaOとの化合物が高温域で固相となる酸化物を生成
して酸化保護層を強化し、かつCOを還元し炭素の損失
を抑制する。すなわち、複合的に耐火物の酸化を防止す
ることができる。ただし、CaO自体が上記(2)式に
従って生成されたB2 O3 と反応して液相の一部となる
ので、酸化防止剤の添加量を制限する必要があり、その
ためには硼化物中のBの割合が少ない方が良い。
【0014】すなわち、本発明で酸化防止剤として選択
した硼化物は、COで酸化されるとB2 O3 を生成して
CaOと反応し、比較的広範囲で液相を生成し耐酸化被
覆となる。更に、酸化時に高融点かつCaO存在下で固
相である酸化物あるいは化合物を生成するため、同時に
生成した液相と混在し、堅牢な酸化防止層を形成するこ
とができる。また、炭素も生成して自己補填するので一
層高い耐酸化効果を望むことができる。この場合に、上
記耐酸化被覆は耐食性に優れ、スポーリングの問題も生
じない。
した硼化物は、COで酸化されるとB2 O3 を生成して
CaOと反応し、比較的広範囲で液相を生成し耐酸化被
覆となる。更に、酸化時に高融点かつCaO存在下で固
相である酸化物あるいは化合物を生成するため、同時に
生成した液相と混在し、堅牢な酸化防止層を形成するこ
とができる。また、炭素も生成して自己補填するので一
層高い耐酸化効果を望むことができる。この場合に、上
記耐酸化被覆は耐食性に優れ、スポーリングの問題も生
じない。
【0015】本発明の酸化防止剤の一例としてZrB2
の場合を示すと、以下に示す(5)及び(6)式に示す
反応により、ZrO2 とB2 O3 を生成し、B2 O3 −
CaO系の液相を生成し、同時に生成するZrO2 によ
り耐酸化層が強化される。また、CaOとZrO2 の反
応生成物のCaO・ZrO2 は、融点が高く(2300
℃以上)優れた酸化防止層を形成することができる。
の場合を示すと、以下に示す(5)及び(6)式に示す
反応により、ZrO2 とB2 O3 を生成し、B2 O3 −
CaO系の液相を生成し、同時に生成するZrO2 によ
り耐酸化層が強化される。また、CaOとZrO2 の反
応生成物のCaO・ZrO2 は、融点が高く(2300
℃以上)優れた酸化防止層を形成することができる。
【0016】 C(c) +1/2O2 (g) →CO(g) (5) ZrB2 (s) +5CO(g) →B2 O3 (l) +ZrO2 (s) +5C(s) (6) その他に、HfB2 、YB2 、ThB4 、LaB4 、G
dB6 、YbB6 等も同様の効果を奏することができ
る。この場合に、これら硼化物からなる酸化防止剤の添
加量は0.3〜20重量部が適当である。また、酸化防
止剤としてZrB2 を用いる場合には、その添加量は
0.3〜12重量部が好ましい。
dB6 、YbB6 等も同様の効果を奏することができ
る。この場合に、これら硼化物からなる酸化防止剤の添
加量は0.3〜20重量部が適当である。また、酸化防
止剤としてZrB2 を用いる場合には、その添加量は
0.3〜12重量部が好ましい。
【0017】酸化防止剤としての硼化物にはCaの硼化
物は含まない。特開平4−362067号公報には酸化
防止剤としてCaB6 を用いることが記載されている
が、このCaB6 を使用すると、以下に示す(7)式の
反応が生じ、生成したCaOはB2 O3 と反応して液相
となり、本発明の(2)式に示すMγOδ(s) の酸化防
止層が生成されない。
物は含まない。特開平4−362067号公報には酸化
防止剤としてCaB6 を用いることが記載されている
が、このCaB6 を使用すると、以下に示す(7)式の
反応が生じ、生成したCaOはB2 O3 と反応して液相
となり、本発明の(2)式に示すMγOδ(s) の酸化防
止層が生成されない。
【0018】 CaB6 +10CO → 3B2 O3 +CaO+10C ……(7) 本発明において上記酸化防止剤が適用される耐火材とし
ては、CaOを含む酸化物材料65〜95重量部と炭素
質材料5〜35重量部の範囲で配合したものが用いられ
る。
ては、CaOを含む酸化物材料65〜95重量部と炭素
質材料5〜35重量部の範囲で配合したものが用いられ
る。
【0019】CaOを含む酸化物材料としては、Ca
O、又はCaOとZrO2 及びMgOのうち1種又は2
種との混合体を用いることができる。
O、又はCaOとZrO2 及びMgOのうち1種又は2
種との混合体を用いることができる。
【0020】また、炭素質材料としては、天然黒鉛、人
造黒鉛、無煙炭、キッシュグラファイト、ピッチコーク
ス、カーボンブラックのうち少なくとも1種を用いるこ
とができる。
造黒鉛、無煙炭、キッシュグラファイト、ピッチコーク
ス、カーボンブラックのうち少なくとも1種を用いるこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0022】(実施例1)CaOを含む酸化物材料とし
ては、CaCO3 (>99%)を1500℃で3時間熱
処理した焼結CaOを粉砕したもの(≦88μm)を用
い、炭素質原料としては、天然黒鉛(>99%)を用
い、酸化防止剤としては、ZrB2 (≦10μm)を用
いて、CaO:90重量部、C:10重量部、Zr
B2 :3.3重量部の組成で混合した。次いで、その原
料3.1gを直径16mmの金型に入れて、200MP
aで加圧成形して試料を作製した。
ては、CaCO3 (>99%)を1500℃で3時間熱
処理した焼結CaOを粉砕したもの(≦88μm)を用
い、炭素質原料としては、天然黒鉛(>99%)を用
い、酸化防止剤としては、ZrB2 (≦10μm)を用
いて、CaO:90重量部、C:10重量部、Zr
B2 :3.3重量部の組成で混合した。次いで、その原
料3.1gを直径16mmの金型に入れて、200MP
aで加圧成形して試料を作製した。
【0023】なお、試料作製にあたっては、耐酸化性の
相対的比較を目的としたので、実用の煉瓦の場合のよう
に結合剤(フェノール樹脂、ピッチ等)は添加しなかっ
た。
相対的比較を目的としたので、実用の煉瓦の場合のよう
に結合剤(フェノール樹脂、ピッチ等)は添加しなかっ
た。
【0024】耐酸化試験は、一定の温度に保持されてい
る電気炉に試料成形体を入れ1400℃及び1500℃
で10〜30分間酸化させ、取り出して冷却後切断し、
電気炉内で上面側であって、側面の影響を受けていない
中心付近の均一に酸化されている部分を平均的脱炭層と
してその厚さを1mm間隔で測定する方法で実施した。
なお、脱炭層は試験後の表面より測定している。結果を
表1に示す。
る電気炉に試料成形体を入れ1400℃及び1500℃
で10〜30分間酸化させ、取り出して冷却後切断し、
電気炉内で上面側であって、側面の影響を受けていない
中心付近の均一に酸化されている部分を平均的脱炭層と
してその厚さを1mm間隔で測定する方法で実施した。
なお、脱炭層は試験後の表面より測定している。結果を
表1に示す。
【0025】(実施例2、3、4)試料作成に供した原
料は実施例1と同じで、CaO:90重量部、C:10
重量部を一定としZrB2 の添加量を3.3、9.9、
16.3重量部と変化させた。試料の作製方法は、実施
例1と同じとした。耐酸化性評価は、1500℃で30
分間の1条件とし、実施例1と同じ方法で脱炭層を測定
した。結果を表2に示す。
料は実施例1と同じで、CaO:90重量部、C:10
重量部を一定としZrB2 の添加量を3.3、9.9、
16.3重量部と変化させた。試料の作製方法は、実施
例1と同じとした。耐酸化性評価は、1500℃で30
分間の1条件とし、実施例1と同じ方法で脱炭層を測定
した。結果を表2に示す。
【0026】(比較例1)CaOを含む酸化物材料とし
ては、CaCO3 (>99%)を1500℃で3時間熱
処理した焼結CaOを粉砕したもの(≦88μm)を用
い、炭素質材料としては、天然黒鉛(>99%)を用い
て、CaO:90重量部、C:10重量部を混合した後
に、その3.1gを直径16mmの金型に入れて200
MPaで加圧成形して試料を作製した。なお、試料作製
にあたっては、耐酸化性の相対的比較を目的としたの
で、実用の煉瓦の場合のように結合剤(フェノール樹
脂、ピッチ等)は添加しなかった。
ては、CaCO3 (>99%)を1500℃で3時間熱
処理した焼結CaOを粉砕したもの(≦88μm)を用
い、炭素質材料としては、天然黒鉛(>99%)を用い
て、CaO:90重量部、C:10重量部を混合した後
に、その3.1gを直径16mmの金型に入れて200
MPaで加圧成形して試料を作製した。なお、試料作製
にあたっては、耐酸化性の相対的比較を目的としたの
で、実用の煉瓦の場合のように結合剤(フェノール樹
脂、ピッチ等)は添加しなかった。
【0027】耐酸化試験は、一定の温度に保持されてい
る電気炉に試料成形体を入れ1400℃及び1500℃
で10〜30分間酸化させ、取り出して冷却後切断し、
電気炉内で上面側であって、側面の影響を受けていない
中心付近の均一に酸化されている部分を平均的脱炭層と
してその厚さを1mm間隔で測定する方法で実施した。
なお、脱炭層は試験後の表面より測定している。結果を
表1に示す。
る電気炉に試料成形体を入れ1400℃及び1500℃
で10〜30分間酸化させ、取り出して冷却後切断し、
電気炉内で上面側であって、側面の影響を受けていない
中心付近の均一に酸化されている部分を平均的脱炭層と
してその厚さを1mm間隔で測定する方法で実施した。
なお、脱炭層は試験後の表面より測定している。結果を
表1に示す。
【0028】(比較例2、3)試料は、比較例1の酸化
物材料と炭素質材料を使用し、CaO:90重量部、
C:10重量部とし、更に酸化防止剤として、Al及び
B4 Cを各々3.3重量部添加し、比較例1と同じ方法
で成形して作製し、これらを比較例2、3とした。耐酸
化性の評価も比較例1と同じ方法で実施した。結果を表
1に示す。
物材料と炭素質材料を使用し、CaO:90重量部、
C:10重量部とし、更に酸化防止剤として、Al及び
B4 Cを各々3.3重量部添加し、比較例1と同じ方法
で成形して作製し、これらを比較例2、3とした。耐酸
化性の評価も比較例1と同じ方法で実施した。結果を表
1に示す。
【0029】
【表1】
【表2】 表1から明らかなように、実施例1(ZrB2 3.3重
量部添加)は、無添加の比較例1より、明らかに耐酸化
性が高いことが確認された。Al添加の比較例2は、実
施例1に比べ、1400℃での耐酸化性に劣るが、15
00℃では耐酸化性が高い結果を示した。しかし、Al
の場合はCaOと反応して他の例より多量の液相を発生
したものと推測され、前述のスラグへの耐食性の問題や
Alの気化による熱スポールの問題があり、むしろ実施
例3、4のように本発明の酸化防止剤の添加量を増量し
た方が、熱スポール及び耐食性の面では有利といえる。
量部添加)は、無添加の比較例1より、明らかに耐酸化
性が高いことが確認された。Al添加の比較例2は、実
施例1に比べ、1400℃での耐酸化性に劣るが、15
00℃では耐酸化性が高い結果を示した。しかし、Al
の場合はCaOと反応して他の例より多量の液相を発生
したものと推測され、前述のスラグへの耐食性の問題や
Alの気化による熱スポールの問題があり、むしろ実施
例3、4のように本発明の酸化防止剤の添加量を増量し
た方が、熱スポール及び耐食性の面では有利といえる。
【0030】また、比較例3(B4 C添加)は、MgO
−C煉瓦で実用化しているものの、この試験の結果から
高温域(1500℃)では、CaO約70%でもCaO
−B2 O3 系液相が生成するため、煉瓦のCaOが更に
溶解してCaO−C煉瓦自体の肉厚が減少しているとい
う問題が有り、CaO−C煉瓦の酸化防止剤としては適
切とはいえない。
−C煉瓦で実用化しているものの、この試験の結果から
高温域(1500℃)では、CaO約70%でもCaO
−B2 O3 系液相が生成するため、煉瓦のCaOが更に
溶解してCaO−C煉瓦自体の肉厚が減少しているとい
う問題が有り、CaO−C煉瓦の酸化防止剤としては適
切とはいえない。
【0031】以上から本発明は、従来の酸化防止機構に
比べ、CaO系炭素含有耐火物の酸化防止機構としては
優れた結果を示した。
比べ、CaO系炭素含有耐火物の酸化防止機構としては
優れた結果を示した。
【0032】また、実施例2、3、4は本発明の酸化防
止剤の一例であるZrB2 の添加量を変化させた結果で
あり、その際の脱炭層の厚さ比較例1と比較して表2に
示し、図1にZrB2 の添加量と脱炭層の厚さとの関係
を示す。この場合、生成する液相を制約する必要があ
り、B4 Cで3重量部に相当するZrB2 添加量約12
重量部程度までが好ましい範囲であり、表2、図1に示
す実験結果より、効果的な添加量は0.3〜12重量部
程度となることがわかる。
止剤の一例であるZrB2 の添加量を変化させた結果で
あり、その際の脱炭層の厚さ比較例1と比較して表2に
示し、図1にZrB2 の添加量と脱炭層の厚さとの関係
を示す。この場合、生成する液相を制約する必要があ
り、B4 Cで3重量部に相当するZrB2 添加量約12
重量部程度までが好ましい範囲であり、表2、図1に示
す実験結果より、効果的な添加量は0.3〜12重量部
程度となることがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、耐食性及び耐スポーリング性などを低下させること
なく優れた耐酸化性を得ることができるCaO系炭素含
有耐火物が提供される。
ば、耐食性及び耐スポーリング性などを低下させること
なく優れた耐酸化性を得ることができるCaO系炭素含
有耐火物が提供される。
【図1】脱炭層厚さに及ぼすZrB2 の添加効果を示す
図。
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 達人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 CaOを含む酸化物材料65〜95重量
部と炭素質材料5〜35重量部の範囲で配合した耐火材
100重量部に、酸化防止剤として、融点が1700℃
以上であり、以下の(1)及び(2)式に示す反応後に
融点が1700℃以上の酸化物(MγOδ)と炭素が生
成し、かつ酸化物(MγOδ)とCaOの反応生成物の
融点が1700℃以上となるCaの硼化物以外の硼化物
の1種又は2種以上を0.3〜20重量部の範囲で添加
してなることを特徴とするCaO系炭素含有耐火物。 C(s) +1/2O2 (g) →CO(g) ……(1) MαBβ(s) +xCO(g) →yB2 O3 (l) +MγOδ(s) +xC(s) ……(2) ただし、(s) は固体状態を表し、(g) はガス状態を表
し、(l) は溶融状態を表す。 - 【請求項2】 前記酸化防止剤として、0.3〜12重
量部のZrB2 を用いることを特徴とする請求項1記載
のCaO系炭素含有耐火物。 - 【請求項3】 CaOを含む酸化物材料として、Ca
O、又はCaOとZrO2 及びMgOのうち1種又は2
種との混合体を用いることを特徴とする請求項1記載の
CaO系炭素含有耐火物。 - 【請求項4】 炭素質材料として、天然黒鉛、人造黒
鉛、無煙炭、キッシュグラファイト、ピッチコークス、
カーボンブラックのうち少なくとも1種を用いることを
特徴とする請求項1記載のCaO系炭素含有耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5270528A JPH07126065A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | CaO系炭素含有耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5270528A JPH07126065A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | CaO系炭素含有耐火物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126065A true JPH07126065A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17487479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5270528A Pending JPH07126065A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | CaO系炭素含有耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126065A (ja) |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP5270528A patent/JPH07126065A/ja active Pending
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