JPH0712743B2 - 色素感熱転写用混合シアン色素供与体素子 - Google Patents

色素感熱転写用混合シアン色素供与体素子

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JPH0712743B2
JPH0712743B2 JP3286593A JP28659391A JPH0712743B2 JP H0712743 B2 JPH0712743 B2 JP H0712743B2 JP 3286593 A JP3286593 A JP 3286593A JP 28659391 A JP28659391 A JP 28659391A JP H0712743 B2 JPH0712743 B2 JP H0712743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機から得られた印
刷された色画像の色相を正確に表すカラープルーフを得
るために用いられる、感熱転写画像化用のシアン色素供
与体素子においてシアン色素混合物を使用することに関
する。
【0002】IOP(ink-on-paper)印刷による連続階
調(写真)画像の外観に近づけるため、印刷業界ではハ
ーフトーン印刷として知られている方法を用いている。
ハーフトーン印刷では、写真印刷で行われるように色濃
度を連続的に変化させる代わりに、色濃度は一定である
がいろいろな大きさの網点または面積の印刷パターンに
より、色濃度階調が作り出されている。
【0003】印刷機の運転を開始する前に、カラープル
ーフ画像を得たいという強い商業上のニーズがある。カ
ラープルーフは、印刷機で得られた印刷の少なくともデ
ィテール及び色階調スケールを正確に表すことが望まれ
る。多くの場合、カラープルーフはまた、印刷機で得ら
れた印刷の画像品質及びハーフトーンパターンを正確に
表すことも望まれる。インク印刷の完全色画像を作り出
すのに必要な一連の操作において、プルーフはまた、色
分解データの精度を調べるためにも必要とされ、それか
ら最終の三つ以上の印刷プレートまたはシリンダーが作
製される。従来より、このような色分解プルーフには、
ハロゲン化銀写真のハイコントラストリス系または非ハ
ロゲン化銀感光系が含まれるが、これらは、最終全色画
像を集成するまでに、多くの露光及び処理段階を必要と
する。
【0004】印刷工業で用いられている色料は不溶性顔
料である。これら顔料特性のために、印刷インクの分光
光度曲線が、深色または浅色側のどちらかで異常に鮮鋭
になることが多い。このことは、顔料に対立するものと
して色素が用いられるカラープルーフ系において問題を
引き起こす可能性がある。単一の色素を用いて特定のイ
ンクの色相に合せることは非常に困難である。
【0005】特願平3−92130号明細書には、原画
像の直接デジタルハーフトーンカラープルーフを色素受
容素子上に製造する方法が記述されている。次いでこの
プルーフを用いて、印刷機から得られた印刷カラー画像
を表すことができる。前記明細書に記述されている方法
は、 a)原画像の形状及び色スケールを表す一組の電気信号
を発生させる工程; b)色素層及び赤外吸収性材料を表面に担持する支持体
を含んで成る色素供与体素子を、ポリマー性色素画像受
容層を表面に担持する支持体を含んで成る第1色素受容
素子と接触させる工程; c)前記信号を用いてダイオードレーザーによって前記
色素供与体素子を像様加熱することで、色素画像を前記
第1色素受容素子に転写する工程;及び d)印刷された色画像と同じ支持体を有する第2色素画
像受容素子に、前記色素画像を再転写する工程、を含ん
で成る。
【0006】上述の方法では、プルーフ中に全範囲の色
を得るために複数の色素供与体が用いられる。例えば、
完全カラープルーフ用には、4色:シアン、マゼンタ、
イエロー、及びブラックが通常用いられている。
【0007】上述の方法を用いることによって、赤外吸
収材料を含有する色素供与体をダイオードレーザーで加
熱して色素を昇華させることにより、画像色素が転写さ
れる。ダイオードレーザービームは原画像の形状及び色
を表す一組の信号によって変調され、それに応じて色素
が加熱され、色素受容層上に色素の存在を必要とする領
域においてのみ昇華されて原画像が再現される。
【0008】同様に、米国特許第4,923,846号
明細書に記述されているように、ダイオードレーザーの
代わりに熱ヘッドを用いることによって熱転写プルーフ
を発生させることができる。通常利用可能な熱ヘッド
は、多くの場合において満足のいく高品質の連続階調プ
ルーフ画像を製造することはできるが、十分な解像度を
有するハーフトーン画像を発生させることができない。
【0009】
【従来の技術】米国特許第4,923,846号明細書
はまた、感熱画像化プルーフ系に用いる色素混合物の選
択を開示している。色素は、色相エラー及び濁度の値を
基準にして選択されている。印刷技術基礎調査報告第3
8番「色材料」(58-(5) 293-301, 1985)にはこの方法
が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の技術には、選ば
れた色素混合物が標準色基準として望まれるほどには近
いものでないという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】色測定及び分析の別のそ
してより精密な方法は、試料をその分光光度曲線、それ
が観測されるイルミナントの性質、及び標準観測者の色
視覚の点から数学的に解析するCIELABとして知ら
れている均等色空間の概念を用いる。CIELAB及び
色測定に関する説明は、「Principles of Color Techno
logy」(2nd Edition, p.25-110, Wiley-Interscience
)及び「Optical Radiation Measurements」(Volume
2, p.33-145, Academic Press)を参照のこと。
【0012】CIELABを用いる際には、色は三つの
パラメーター:L* ,a* 、及びb * (L* は明度関数
であり、そしてa* 、及びb* は色空間における点を規
定する)に換算して表示することができる。従って、あ
る色試料に対するa* 対b* 値のプロットを用いて、そ
の試料が色空間のどの位置にあるか、すなわちその色相
が何であるかを正確に示すことが可能である。このこと
により、異なる試料が類似の濃度及びL* 値を有する場
合に、異なる試料を色相に関して比較することが可能に
なる。
【0013】印刷業界におけるカラープルーフでは、プ
ルーフインクを、 International Prepress Proofing A
ssociationによって提供されたプルーフインク基準に合
せることが重要である。これらのインク基準は、標準4
色プロセスインクで作製した濃度パッチであり、そして
SWOP(Specfications Web Offset Publications )
色基準として知られている。ウェブオフセットプルーフ
用インクの色測定に関するさらなる情報については、
「Advances in Printing Science and Technology 」
(Proceedings of the 19th International Conference
of Printing Research Institutes, Eisenstadt, Aust
ria, June 1987, J.T.Ling and R.Warner, p.55 )を参
照されたい。
【0014】我々は、試料の色座標が、個別色素の座標
を結ぶ線の近くにある場合に、特定の試料に対する好ま
しい色相調和が色素混合物によって得られるという知見
を得た。したがって、本発明は、シアンSWOP色基準
の色相調和に近づけるために、感熱転写画像化用のシア
ン色素混合物を使用することに関する。個別の色素自体
はSWOP色基準と調和しないが、適当な色素混合物を
使用すると良好な色空間(すなわち、色相)調和が達成
できる。さらに、本発明において記述される色素混合物
は、米国特許第4,923,846号明細書に記述され
た好ましい色素混合物よりもSWOP標準に近い色相調
和を提供する。
【0015】従って本発明は、ポリマーバインダー中に
分散させたシアン色素混合物を含んで成る色素層を表面
に担持する支持体を含んで成る、感熱転写用シアン色素
供与体素子であって、前記シアン色素のうち少なくとも
一種が式:
【0016】
【化3】 前記式中、R1 及びR2 は各々独立して水素;炭素原子
数1〜6個のアルキル基;炭素原子数5〜7個のシクロ
アルキル基;アリル基;又は1種もしくはそれ以上の
基、例えば、アルキル、アリール、アルコキシ、アリー
ルオキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、チオシ
アノ、ヒドロキシ、アシルオキシ、アシル、アルコキシ
カルボニル、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル
オキシ、カルバモイルオキシ、アシルアミド、ウレイ
ド、イミド、アルキルスルホニル、アリールスルホニ
ル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミ
ド、アルキルチオ、トリフルオロメチル等、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペン
チル、ヘキシル、メトキシエチル、ベンジル、2−メタ
ンスルホンアミドエチル、2−ヒドロキシエチル、2−
シアノエチル、メトキシカルボニルメチル、シクロヘキ
シル、シクロペンチル、フェニル、ピリジル、ナフチ
ル、チエニル、ピラゾリル、p−トリル、p−クロロフ
ェニル、m−(N−メチルスルファモイル)フェニルメ
チル、メチルチオ、ブチルチオ、ベンジルチオ、メタン
スルホニル、ペンタンスルホニル、メトキシ、エトキ
シ、2−メタンスルホンアミドエチル、2−ヒドロキシ
エチル、2−シアノエチル、メトキシカルボニルメチ
ル、イミダゾリル、ナフチルオキシ、フリル、p−トリ
ルスルホニル、p−クロロフェニルチオ、m−(N−メ
チルスルファモイル)フェノキシ、エトキシカルボニ
ル、メトキシエトキシカルボニル、フェノキシカルボニ
ル、アセチル、ベンゾイル、N,N−ジメチルカルバモ
イル、ジメチルアミノ、モルホリノ、アニリノ、ピロリ
ジノ等で置換されたアルキル、シクロアルキル、もしく
はアリル基を表し;又は
【0017】R1 及びR2 は、一緒になって、これらが
結合している窒素と共に5−〜7−員の複素環式環、例
えば、モルホリンもしくはピロリジンを形成してもよ
く;又はR1 及びR2 のいずれか一方又は両方がR3 と
結合して5−〜7−員の複素環式環を形成してもよく;
【0018】各R3 は独立して、R1 及びR2について
先に挙げたような置換もしくは非置換の、アルキル基、
シクロアルキル基、もしくはアリル基;アルコキシ;ア
リールオキシ;ハロゲン;チオシアノ;アシルアミド;
ウレイド;アルキルスルホンアミド;アリールスルホン
アミド;アルキルチオ;アリールチオ又はトリフルオロ
メチルを表すか;又はR3 の任意の2つが一緒になって
5−もしくは6−員の炭環式環又は複素環式環を形成し
てもよく;又はR3 の1つ又は2つがR1 及びR2 のい
ずれか一方又は両方と結合して5−〜7−員環を完成し
てもよく、
【0019】mは0〜4の整数であり;R4 は電子吸引
基、例えば、シアノ、アルコキシカルボニル、アミノカ
ルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、
アシル、ニトロ等を表し;R5 は炭素原子数6〜10個
のアリール基;原子数5〜10個のヘテアリール基;又
は1つ又はそれ以上の基、例えば、R1 及びR2 につい
て先に列挙したような基で置換されたアリール又はヘテ
アリール基を表し;R6 及びR7 は各々独立して電子吸
引基、例えば、R4 について先に挙げたようなものを表
し;R6 及びR7 は一緒になって活性メチレン化合物、
例えば、ピラゾリン−5−オン、ピラゾリン−3,5−
ジオン、チオヒダントイン、バルビツル酸、ローダニ
ン、フラノン、インダンジオン等の残基を形成してもよ
い、を有し、そして他の色素の少なくとも1つは式:
【0020】
【化4】 前記式中、R1 ,R2 ,R3 及びmは先に定義したと同
じであり;Xは水素、ハロゲンを表すか又はYと結合し
て6員の芳香族環を完成して縮合二環式キノンイミン、
例えば、ナフトキノンイミンを形成するのに必要な原子
を表してもよく;この際、Xが水素の場合にはJはNH
CORF (式中、RF は過フッ素化アルキル又はアリー
ル基を表す)を表すという条件があり;Xがハロゲンの
場合にはJはNHCOR8 ,NHCO2 R8 ,NHCO
NHR8又はNHSO2 R8 を表すという更なる条件が
あり;XがYと結合する場合にはJはCONHR8 ,S
O2 NHR8 ,CN,SO2 R8 又はSCN(しかしな
がらこの場合、R8 は水素にはなりえない)を表すとい
う更なる条件があり、R8 は先に挙げたR1 及びR5 と
同じであり;そしてYはR1 ,R5 、アシルアミノ又は
先に挙げたようにXと結合してもよい、を有することを
特徴とする色素感熱転写用シアン色素供与体素子に関す
る。
【0021】本発明に用いる式Iの化合物についての好
ましい実施態様において、R4 ,R 6 及びR7 はシアノ
である。他の好ましい実施態様において、R1 はC2 H
5 ,C2 H4 OH又はn−C3 H7 である。さらに別の
好ましい実施態様において、R2 はC2 H5 又はn−C
3 H7 である。さらに別の好ましい実施態様において、
R3 は水素、OC2 H5 ,CH3 又はNHCOCH3 で
ある。別の好ましい実施態様において、R5 はp−C6
H4 Cl,m−C6 H4 NO2 又はC10H7 である。
【0022】本発明に用いた式Iの範囲に含まれる化合
物としては以下のものが挙げられる:
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】上記色素は以下の例1に述べる方法と同様
にして製造することができる。上記式IIの範囲内に含ま
れるシアン色素としては以下に示すものが挙げられる:
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】本発明に用いられる式IIの化合物について
の好ましい実施態様において、R3 はH,CH3 ,OC
H3 又はOC2 H5 である。別の好ましい実施態様にお
いてYはC2 H5 又はNHCOCH2 OCH3 である。
更に別の好ましい実施態様においてXはHでありかつJ
はNHCOC3 F7 であるか;又はXはClでありかつ
JはNHCOCH2 OCH3 であるか;又はY及びXは
一緒になって6員芳香族環を形成しかつJはCONHC
H3 である。
【0028】本発明に用いる上記式IIの化合物は、米国
特許第4,695,287号及び英国特許第2,16
1,824号明細書に開示されている方法のいずれかに
より製造することができる。
【0029】本発明の色素供与体に色素混合物を使用す
ると、各種の印刷用インクにより近似的に合った色相を
可能にする色相及び色を広範囲に選択でき、また必要に
応じて1回以上の回数にわたって画像を受容体へ容易に
転写できるようになる。複数の種類の色素を使用する
と、画像濃度を任意の望ましいレベルに容易に調整でき
るようになる。本発明の色素供与体素子の色素は約0.
05〜約1g/m2 の被覆量で用いることができる。
【0030】本発明の色素供与体中の色素は、ポリマー
性バインダー、例えば、セルロース誘導体、例えばセル
ロースアセトハイドロジエンフタレート、セルロースア
セテート、セルロースアセトプロピオネート、セルロー
スアセトブチレート、セルローストリアセテート又は米
国特許第4,700,207号に記載されている材料;
ポリカーボネート;ポリビニルアセテート;ポリ(スチ
レン−コ−アクリロニトリル);ポリ(スルホン)又は
ポリ(フェニレンオキシド)中に分散させる。バインダ
ーは約0.1〜約5g/m2 の被覆量で用いてよい。
【0031】色素供与体素子の色素層は支持体上にコー
ティングしてもよいし又はグラビア法のような印刷法で
支持体上にプリントしてもよい。
【0032】寸法安定性がありしかもレーザー又は熱ヘ
ッドの熱に耐えられるものであれば、任意の材料を本発
明の色素供与体素子用の支持体として用いることができ
る。このような材料としてはポリエステル類、例えば、
ポリ(エチレンテレフタレート);ポリアミド類;ポリ
カーボネート類;セルロースエステル類;フルオリンポ
リマー;ポリエーテル類;ポリアセタール類;ポリオレ
フィン類;及びポリイミド類が挙げられる。支持体の厚
さは一般に約5〜約200μmである。支持体はまた、
必要ならば下塗り層、例えば、米国特許第4,695,
288号又は第4,737,486号各明細書に記載さ
れている材料をコーティングしてもよい。
【0033】プリンティングヘッドが色素供与体素子に
付着しないように、色素供与体素子の反対側面に滑り層
をコーティングしてもよい。このような滑り層は、ポリ
マー性バインダー又は界面活性剤と共に又はそれらを含
まずに、固体状又は液体状潤滑材料からなるであろう。
好ましい潤滑材料としてはオイル又は100℃以下で溶
融する半結晶性有機固体、例えば、ポリ(ビニルステア
レート)、密蝋、過フッ素化アルキルエステルポリエー
テル類、ポリ(カプロラクトン)、シリコーンオイル、
ポリ(テトラフルオロエチレン)、カーボワックス、ポ
リ(エチレングリコール類)又は米国特許第4,71
7,711号;第4,717,712号;第4,73
7,485号;及び第4,738,950号各明細書に
開示されている材料が挙げられる。滑り層用に適したポ
リマー性バインダーとしてはポリ(ビニルアルコール−
コ−ブチラール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセ
タール)、ポリ(スチレン)、ポリ(ビニルアセテー
ト)、セルロースアセトブチレート、セルロースアセト
プロピオネート、セルロースアセテート又はエチルセル
ロースが挙げられる。
【0034】滑り層への潤滑材料の使用量は潤滑材料の
タイプにより大きく左右されるが、一般に約0.001
〜約2g/m2 の範囲内である。ポリマー性バインダー
を用いる場合には、潤滑材料は用いたポリマー性バイン
ダーの0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜40重
量%の範囲で存在する。
【0035】本発明の色素供与体素子と共に用いる色素
受容素子は通常、その表面に色素画像受容層を有する支
持体を含んでなる。支持体は透明フィルム、例えば、ポ
リ(エーテルスルホン)、ポリイミド、セルロースエス
テル、例えば、セルロースアセテート、ポリ(ビニルア
ルコール−コ−アセタール)又はポリ(エチレンテレフ
タレート)であってよい。色素受容素子用の支持体はま
た反射性のもの、例えば、バライタ被覆紙、ポリエチレ
ン被覆紙、アイボリー紙、コンデンサー紙又は合成紙、
例えば、duPont Tyvek(登録商標)であってもよい。顔
料入り支持体、例えば、白色ポリエステル(白色顔料を
混入した透明ポリエステル)を用いてもよい。
【0036】色素画像受容層は、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(カプ
ロラクトン)、ポリ(ビニルアセタール)、例えば、ポ
リ(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビニ
ルアルコール−コ−ベンザール)、ポリ(ビニルアルコ
ール−コ−アセタール)又はこれらの混合物からなって
よい。色素画像受容層は意図する目的を達成するのに有
効な量存在させる。一般に濃度約1〜約5g/m2 で良
好な結果が得られている。
【0037】上述したように、本発明の色素供与体素子
を用いて色素転写画像を形成する。上記工程には、上述
のように色素供与体素子を像様加熱し、次いで色素画像
を色素受容素子へ転写して色素転写画像を形成すること
が含まれている。
【0038】本発明の色素供与体素子はシート状又は、
連続ロール又はリボン状で用いてもよい。連続ロール又
はリボンを用いる場合には、上述したように単一の色素
だけを用いてもよいし、また他の異なる色素、例えば、
昇華性シアン及び/又はイエロー及び/又は黒もしくは
他の色素を互いちがいに用いてもよい。このような色素
は米国特許第4,541,830号明細書に開示されて
いる。従って、一色、二色、三色又は四色(又はそれ以
上の色のもの)素子は本発明の範囲内に含まれる。
【0039】本発明の色素供与体素子から色素を転写す
るのにレーザーを用いてもよい。レーザーを用いる場合
には、サイズが小さいこと、低コスト、安定性、信頼
性、一様性及び調整が容易なこと等の点で実質的利点の
あるダイオードレーザーを用いるのが好ましい。実施に
当っては、色素供与体素子を加熱するのにレーザーの使
用を可能にするためには、素子に赤外線吸収性材料、例
えば、カーボンブラック、米国特許第4,973,57
2号明細書に記載されているようなシアニン赤外線吸収
色素;又は以下の米国特許第4,948,777号、第
4,950,640号、第4,950,639号、第
4,948,776号、第4,948,778号、第
4,942,141号、第4,952,552号及び第
4,912,083号、特願平第2−15738号、第
2−157385号及び第2−157383号並びに米
国特許出願番号第369,492号各明細書に記載され
ているような他の材料を含有させなければならない。そ
うすれば、レーザー放射線は色素層に吸収され次いで内
部変換として知られる分子プロセスにより熱に変換され
る。したがって、有用な色素層の構造は、画像色素の色
相、転写性及び強度のみならず色素層の放射線吸収能、
その熱変換能にも左右される。
【0040】色素転写の際に色素供与体を色素受容体か
ら分離し、それにより転写画像の均一性及び濃度を高め
るために、上記のレーザー工程においては、色素供与体
の色素層上の別の層にスペーサービーズを使用してもよ
い。かかる発明については、米国特許第4,772,5
82号明細書にさらに詳細に記載されている。別法とし
て、米国特許第4,876,235号明細書に記載され
ているように上記の色素受容体の受容層にスペーサービ
ーズを使用してもよい。望ましい場合にはポリマー性バ
インダーをスペーサービーズに被覆してもよい。
【0041】本発明において、中間受容体を用い、続い
て第二受容素子へ再転写することもまた可能である。多
数の異なる支持体を用いて、好ましくは印刷機の運転に
使用されるものと同じ支持体であるカラープルーフ(第
二受容体)を作製することができる。このように、この
一つの中間受容体を、色素のにじみまたは結晶化のない
効率的な色素の取込みのために利用することができる。
【0042】第二受容素子(カラープルーフ)に使用で
きる支持体の例として、以下のものが含まれる:Flo Ko
to Cove (登録商標)(S.D.Warren Co.)、Champion T
extweb(登録商標)(Champion Paper Co.)、Quintess
ence Gloss(登録商標)(Potlatch Inc. )、Vintage
Gloss (登録商標)(PotlatchInc. )、Khrome Kote
(登録商標)(Champion Paper Co.)、Ad-Proof Paper
(登録商標)(Appleton Papers, Inc. )、Consolith
Gloss (登録商標)(Consolidated Papers Co. )、及
びMountie Matte (登録商標)(Potlatch Inc. )。
【0043】上述のように、色素画像が第一色素受容素
子上に得られた後、それが第二色素画像受容素子に再転
写される。このことは、例えば一対の加熱したローラー
の間にその二つの受容体を通過させることによって達成
することができる。加熱定盤の使用、圧力及び熱の使
用、外部加熱などのような、色素画像を再転写する他の
方法もまた採用することが可能であろう。
【0044】上述したように、またカラープルーフ作製
において、原画像の形状及び色を表す一組の電気信号を
発生させる。このことは、例えば原画像を走査する工
程、その画像をフィルターにかけて所望の加法混色の原
色(赤、青、及び緑)に分解する工程、次いで光学エネ
ルギーを電気エネルギーに変換する工程、によって行う
ことができる。次いでその電気信号を計算機により改変
して色分解データを作成し、そしてこのデータを用いて
ハーフトーンカラープルーフを作製する。原対象物体を
走査して電気信号を獲得する代わりに、信号を計算機に
より発生させることも可能である。この方法は、Graphi
c Arts Manual, Janet Field ed., Arno Press, New Yo
rk 1980 (p.358以降) にさらに詳しく記述されている。
【0045】本発明の色素感熱転写アセンブリーは、 a)上記の色素供与体素子及び b)上記の色素受容素子 を含んでなり、色素受容素子は、色素供与体素子の色素
層が色素受容素子の色素画像受容層と接触するように色
素供与体素子と重ね合された関係にある。
【0046】これら2種の素子からなる上記アセンブリ
は、単一色の像を得たい場合には、一体ユニットとして
予め組み合せておいてもよい。この場合、2種の素子の
周辺を合せて一時的に接着することにより組み合せても
よい。転写後、色素受容素子をこの時点でひき剥がすと
色素転写画像が現れる。
【0047】三色画像を得たい場合には、異なる色素供
与体素子を用いて、上記のアセンブリを3回形成する。
第1の色素を転写した後、素子をひき剥がす。第2の色
素供与体素子(又は異なる色素域を有する色素供与体素
子の別の色素域)を色素受容素子とぴったり合せた状態
に置いて同一の操作を繰り返す。第3の色素も同様にし
て得られる。
【0048】以下に実施例を挙げて本発明を説明する。例1−化合物1の合成 A.2−フェニル−1,1,3−トリシアノプロペン
(化合物1の中間体)の合成 ベンゾイルアセトニトリル(9.94g、0.0685
モル)、マロノニトリル(11.3g、0.17モ
ル)、酢酸アンモニウム(5.4g、0.07モル)及
びエタノール(100mL)の混合物を1.5時間還流加
熱した。室温まで冷却して、反応混合物を水(50mL)
で希釈し濃塩酸(7.5mL)を5分間かけて滴加した。
得られた沈澱を濾過収集し水及びリグロインで洗浄し
た。収量10.0g(76%)、m.p.92〜98℃。
【0049】B.化合物1の合成:2−フェニル−1,
1,3−トリシアノ−3−(4−ジエチルアミノ−2−
メチルフェニルイミノ)プロペン
【化10】
【0050】メタノール(30mL)及び水(10mL)の
溶液中の上記フェニルトリシアノプロペン(0.58
g、0.003モル)及び2−アミノ−5−ジエチルア
ミノトルエン塩酸塩(0.64g、0.003モル)の
混合物を濃水酸化アンモニウム(1.8mL)で処理し
た。この混合物に水(20mL)中のフェリシアン化カリ
ウン(4.94g、0.015モル)の溶液を、外部か
ら冷却して温度を20℃以下に保持しながら徐々に添加
した。2時間攪拌後、反応混合物を水(100mL)で希
釈し、得られた沈澱を濾過収集し次いで十分に水洗し
た。粗色素をメタノールを用いて結晶化して暗緑色粉末
0.85g(81%)を得た。この色素のΔma x は60
4nmにあり、モル吸光係数は44,200(アセトン溶
液)であった。
【0051】例2 個々のシアン色素供与体素子は、 1)アクリロニトリル−塩化ビニリデン−アクリル酸共
重合体(重量比=14:79:7)の下塗層(0.05
4g/m2 );及び 2)以下に示し且つ先に例示した色素(総塗布量0.2
7g/m2 )及び以下で例示するシアニン赤外線吸収性
染料(0.054g/m2 )の混合物を、酢酸プロピオ
ン酸セルロースバインダー(2.5%アセチル、45%
プロピオニル)(0.27g/m2 )中に含有する、ジ
クロロメタンを用いてコーティングした色素層、を10
0μm厚のポリ(エチレンテレフタレート)支持体にコ
ーティングすることによって作製した。
【0052】本発明の個々のシアン色素を用いた比較用
色素供与体、及び米国特許第4,923,849号に記
載されかつ以下に示す色素混合物を有する対照用色素供
与体もまた、各々0.27g/m2 で作製した。
【0053】シアニン赤外線吸収性色素
【化11】
【0054】中間色素受容素子は、スチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体架橋ビーズ(平均粒径14ミクロン)
(0.11g/m2 )、トリエタノールアミン(0.0
9g/m2 )、及びDC−510(登録商標)シリコー
ン流体(Dow Corning Company )(0.01g/m2 )
を、Butvar(登録商標)76バインダー、ビニル
アルコール−ブチラール共重合体、(Monsanto Compan
y)(4.0g/m2 )中に含有する層を、1,1,2
−トリクロロエタンまたはジクロロメタンを用いて、下
塗りしていない100μm厚のポリ(エチレンテレフタ
レート)支持体にコーティングすることによって作製し
た。
【0055】米国特許第4,876,235号明細書に
記載されているようなレーザー画像形成装置を用いて色
素供与体から受容体へ以下に述べるようにして単色画像
をプリントした。上記したレーザー画像形成装置は、ト
ランスレーションステージ上に載置され色素供与体層上
に焦点を合せたレンズアセンブリに連結された単一のダ
イオードレーザーからなる。
【0056】色素受容素子は、受容層を外側へ向けた状
態でダイオードレーザー画像形成装置のドラムに固定し
た。色素供与素子は受容素子と向い合せで接触する状態
で固定した。
【0057】使用したダイオードレーザーは、Spectra
Diode Labs No. SDL-2430-H2であり、レーザービーム出
力用の光ファイバーを一体の付属品として有するもので
あり波長816nm、そしてその光ファイバー末端におけ
る公称出力は250ミリワットであった。光ファイバー
(コア直径100ミクロン)の開裂端面が、トランスレ
ーションステージに取り付けられた0.33倍率レンズ
アセンブリを用いて色素供与体平面上に画像形成され
て、33ミクロンの公称スポット寸法及び115ミリワ
ットの焦点面における実測出力を与えた。
【0058】ドラム(外周312mm)を500rpm で回
転させ、そして画像形成電子装置を作動させた。トラン
スレーションステージは、マイクロステッピングモータ
ーにより回転する親ねじを用いて色素供与体を横切って
進み、中心−中心線距離14ミクロン(1センチメート
ル当たり714線、または1インチ当たり1800線)
を与えた。レーザーに供給する電力を100%から16
%まで4%単位で変調して、連続階調段階化画像を得
た。
【0059】レーザーがおよそ12mm走査した後、レー
ザー露光装置を停止させ、そして中間受容体を色素供与
体から分離した。段階化色素画像を含有する中間受容体
を、120℃に加熱した一対のゴムローラー間を通過さ
せることにより、Ad−Proof紙(登録商標;Appe
leton Papers,Inc.)の60ポンド原紙に重ね合せた。
次いでポリエチレンテレフタレート支持体を剥離して、
色素画像及びビニルアルコール−ブチラール共重合体を
しっかりと紙に付着させた。原紙は、印刷機から得られ
た印刷されたインク画像用の支持体を代表するように選
ばれた。
【0060】段階化された各画像のステータスT濃度は
X−Rite418(登録商標)濃度計を用いて読み取
り、単一の段階画像がSWOP色基準の0.05濃度単
位内にあることが判明した。シアン標準に対しては、こ
の濃度は1.4であった。
【0061】転写された色素または色素混合物の特定の
段階化画像のa*及びb* 値を、D50イルミナント及
び10度視野観測者用に設定したX−Rite918
(登録商標)比色計で読み取り、SWOP色基準のそれ
と比較した。L* 読み取り値が、感知されるほどには基
準と違わないことを確認した。a* 及びb* 読み取り値
を記録し、そしてSWOP色基準からの距離を、a* 及
びb* の差の自乗を足して平方根をとることにより計算
した。すなわち、
【0062】
【数1】
【0063】(式中、e=実験値(転写色素)、及びs
=SWOP色基準である)。色相角もまた次のようにし
て算出した: 色相角=アークタンジェントb* /a* 以下の結果が得
られた。
【0064】
【表1】
【0065】** 米国特許第4,923,846号明細
書、表C−2(例C−2)に示されているような、対照
1(Solvent Blue 63 と類似)及び対照2、 Foron Bri
lliantBlue SRの混合物(比=5:20)からなる。*** 米国特許第4,923,846号明細書、表C−2
(例C−2)に示されているような、対照3、シアン色
素#3及び対照2、ForonBrilliant Blue SR の混合物
(比=7.5:17)からなる。
【0066】
【化12】
【0067】
【発明の効果】上述の結果は、本発明の色素混合物を適
当な比率で使用することにより、シアンSWOP色基準
の色相によく対応する色相が得られ、これと対照的に個
々のシアン色素による画像はSWOP色基準からはるか
に離れたものであった。色素Cは対応するSWOP色相
と明らかに近似しているが、b* についての差異は基準
より色相角が小さく色相がより緑がかって見える点であ
る。C/8の混合物は、色相角の差異が少ないので実際
には色相は標準に近似している。B単独の場合と比較す
ると、B/8の混合物についても同様のことがいえる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー性バインダー中に分散された色
    素混合物をその表面に有する支持体を含んでなる色素感
    熱転写用シアン色素供与体素子であって、前記シアン色
    素の少なくとも1種が式: 【化1】 前記式中、R1 及びR2 は各々独立して水素;置換もし
    くは非置換の、炭素原子数1〜6個のアルキル基;置換
    もしくは非置換の、炭素原子数5〜7個のシクロアルキ
    ル基;置換もしくは非置換のアリル基;又はR1 及びR
    2 は、一緒になって、これらが結合している窒素と共に
    5−〜7−員の複素環式環を形成してもよく;又はR1
    及びR2 のいずれか一方又は両方がR3 と結合して5−
    〜7−員の複素環式環を形成してもよく;各R3 は独立
    して、先にR1 及びR2 について挙げたような、置換も
    しくは非置換のアルキル基、シクロアルキル基、もしく
    はアリル基、アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、
    チオシアノ、アシルアミド、ウレイド、アルキルスルホ
    ンアミド、アリールスルホンアミド、アルキルチオ、ア
    リールチオ又はトリフルオロメチルを表すか;又はR3
    の任意の2つが一緒になって5−もしくは6−員の炭環
    式環又は複素環式環を形成してもよく;又はR3 の1つ
    又は2つがR1 及びR2 のいずれか一方又は両方と結合
    して5−〜7−員環を完成してもよく、mは0〜4の整
    数であり;R4 は電子吸引基を表し;R5 は置換もしく
    は非置換の、炭素原子数6〜10個のアルキル、又は置
    換もしくは非置換の、炭素原子数5〜10個のヘテアリ
    ール基を表し;R6 及びR7 は各々独立して電子吸引基
    を表し;R6 及びR7 は一緒になって活性メチレン化合
    物の残基を形成してもよい、を有し、他の色素の少なく
    とも1種は式: 【化2】 前記式中、R1 ,R2 ,R3 及びmは先に定義したと同
    じであり;Xは水素、ハロゲンを表すか又はYと結合し
    て6員の芳香族環を完成するのに必要な原子を表しても
    よく;この際、Xが水素の場合にはJはNHCOR
    F (式中、RF は過フッ素化アルキル又はアリール基を
    表す)を表すという条件があり;Xがハロゲンの場合に
    はJはNHCOR8 ,NHCO2 R8 ,NHCONHR
    8 又はNHSO2 R8 を表すという更なる条件があり;
    XがYと結合する場合にはJはCONHR8 ,SO2 N
    HR8 ,CN,SO2 R8 又はSCN(しかしながらこ
    の場合、R8 は水素にはなりえない)を表すという更な
    る条件があり、R8 は先に挙げたR1 及びR5 と同じで
    あり;そしてYはR1 ,R5 、アシルアミノ又は先に挙
    げたようにXと結合してもよい、を有することを特徴と
    する色素感熱転写用シアン色素供与体素子。
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