JPH07127739A - 電子制御変速機 - Google Patents

電子制御変速機

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JPH07127739A
JPH07127739A JP30113293A JP30113293A JPH07127739A JP H07127739 A JPH07127739 A JP H07127739A JP 30113293 A JP30113293 A JP 30113293A JP 30113293 A JP30113293 A JP 30113293A JP H07127739 A JPH07127739 A JP H07127739A
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shift drum
drum
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speed
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英二 中井
Mitsunori Kuwahata
光則 桑波田
Yuji Hayashi
裕二 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフトドラム又はその設置スペースを小さく
してシフト機構をコンパクト化できる電子制御変速機を
提供する。 【構成】 変速ギヤ機構40の同期装置67〜69を切
換えるシフト機構70のシフトドラムを、シフトドラム
分割体80a,80b,80cで構成し、これらシフト
ドラム分割体を、対応する同期装置の上方に配設して共
通の駆動軸113に支持させ、この駆動軸113を駆動
するラック・ピニオン機構90を設け、シフトドラム分
割体80a,80b,80cにより、対応するシフトフ
ォーク74,75,76を直接駆動するように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子制御変速機に関
し、特に、シフトドラム又はシフトドラム配置スペース
のコンパクト化を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用のマニュアル変速機にお
いては、通常、各シフトロッドをシフトレバーに連結
し、シフトレバーを操作することで、変速するように構
成されているが、例えば、特開昭64−46049号公
報に記載されているように、シフトドラムと、このシフ
トドラムを回転駆動する電気的アクチュエータとを備
え、シフトドラムの外周面に各シフトロッドに対応する
シフト溝を形成し、各シフトロッドの基端の係合部を対
応するシフト溝に係合させ、シフトレバーの操作に対応
させてシフトドラムを回転させることにより、シフトロ
ッドを介して変速するように構成してなる電子制御変速
機が提案されている。
【0003】前記電子制御変速機において、シフトドラ
ムは、円柱状又は円筒状の一体品に構成され、シフトド
ラムは、軸心回りに回転可能且つ軸方向に移動不能に支
持され、シフトドラムの各シフト溝は、シフトドラムを
1周する溝であって、各シフト溝の中立溝部分が、シフ
トドラムの軸心に直交する面内に位置するような溝に形
成され、各シフト溝の複数の変速段間回転位相角は、等
しく形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子制御変速機
において、シフトドラムは、通常の場合、変速ギヤ機構
の頂部等に配設されることになるが、この場合、シフト
ドラム、複数のシフトロッド、シフトドラムを回転駆動
する駆動機等により、変速機の全高が大きくなることか
ら、シフトドラムを小型化したり又はその配置スペース
のコンパクト化することが要請されている。本発明の目
的は、シフトドラム又はその設置スペースを小さくでき
るような電子制御変速機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子制御変速
機は、車両の駆動力伝達系に設けられた変速機ギヤ機構
を備え、複数のシフトロッドに夫々対応する複数のシフ
ト溝を有するシフトドラムを介して変速を行う電子制御
変速機において、前記シフトドラムを回転駆動する回転
駆動手段と、前記シフトドラムの回転に同期させてシフ
トドラムを軸方向に変位させる変位手段とを設け、前記
複数のシフト溝を、夫々シフトドラムの周面の2周にわ
たる溝に形成し、前記各シフト溝の中立溝部分を、螺旋
状に形成したものである。
【0006】請求項2の電子制御変速機は、車両の駆動
力伝達系に設けられた変速機ギヤ機構を備え、複数のシ
フトロッドに夫々対応する複数のシフト溝を有するシフ
トドラムを介して変速を行う電子制御変速機において、
前記シフトドラムの複数の変速段間回転位相角の少なく
とも1つを、その他の変速段間回転位相角より小さく設
定したものである。ここで、前記少なくとも1つの変速
段間回転位相角が、最高速段と後退段間の回転位相角で
ある構成としてもよい(請求項2に従属の請求項3)。
【0007】請求項4の電子制御変速機は、車両のエン
ジンからの駆動力伝達系に設けられた変速機ギヤ機構を
備え、複数のシフトロッドに夫々対応する複数のシフト
溝を有するシフトドラムを介して変速を行う電子制御変
速機において、前記シフトドラムを円筒状に形成して、
そのシフトドラムを変速ギヤ機構のシャフトの回りに外
嵌状に且つ相対回転自在に配設したものである。
【0008】請求項5の電子制御変速機は、車両の駆動
力伝達系に設けられた変速機ギヤ機構を備え、複数のシ
フトロッドに夫々対応する複数のシフト溝を有するシフ
トドラムを介して変速を行う電子制御変速機において、
前記シフトドラムは、複数のシフト溝に夫々対応する複
数のシフトドラム分割体で構成され、前記複数のシフト
ドラム分割体の各々は、その操作対象のシフトフォーク
の側方に対応する位置に配設され、これら複数のシフト
ドラム分割体は、共通の駆動軸に支持されたものであ
る。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1の電子制御変速機にお
いては、回転駆動手段により、シフトドラムが回転駆動
され、変位手段により、シフトドラムの回転に同期させ
てシフトドラムが軸方向に変位され、前記複数のシフト
溝を、夫々シフトドラムの周面の2周にわたる溝に形成
し、前記各シフト溝の中立溝部分を、螺旋状に形成した
ので、前記回転駆動手段による回転方向と、変位手段に
よる変位の方向と、中立溝部分の螺旋の方向とを適切に
設定し、螺旋状の中立溝部分により、変位手段による変
位を相殺するように構成することができる。その結果、
シフトドラムの周面の2周の長さを活用してシフト溝を
形成できることになるから、シフトドラムの径を1/2
に縮小でき、シフトドラムの小型化を図ることができ
る。
【0010】請求項2の電子制御変速機においては、シ
フトドラムの複数の変速段間回転位相角の少なくとも1
つが、その他の変速段間回転位相角より小さく設定され
るので、前記少なくとも1つの変速段間回転位相角を小
さく設定した分だけ、シフトドラムを小型化できる。こ
こで、請求項3の電子制御変速機においては、前記少な
くとも1つの変速段間回転位相角が、最高速段と後退段
間の回転位相角である。即ち、最高速の変速段が5速の
変速機を例とすると、1速と2速間、2速と3速間、3
速と4速間、4速と5速間には、夫々中立位置が必要で
あるが、5速と後退段間には、中立位置が必要でないた
め、最高速段と後退段間の回転位相角をその他の変速段
間位相角よりも小さく設定することができる。
【0011】請求項4の電子制御変速機においては、シ
フトドラムを円筒状に形成して、そのシフトドラムを変
速ギヤ機構のシャフトの回りに外嵌状に且つ相対回転自
在に配設したため、変速ギヤ機構のシャフトの回りの小
さなスペースを有効活用して、シフトドラムを配設する
ことができ、そのスペース節減の分だけ変速機を小型化
することができる。
【0012】請求項5の電子制御変速機においては、シ
フトドラムは、複数のシフト溝に夫々対応する複数のシ
フトドラム分割体で構成され、複数のシフトドラム分割
体の各々は、その操作対象のシフトフォークの側方に対
応する位置に配設され、これら複数のシフトドラム分割
体は、共通の駆動軸に支持されている。従って、複数の
シフトロッドを省略することができるから、複数のシフ
トロッドの配設スペースの分だけ変速機を小型化できる
こと、シフト機構の構成を簡単化して、製作コストを低
減できること、等の効果が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は、乗用の後輪駆動型自動車
の駆動力伝達系に介設される電子制御変速機に、本発明
を適用した場合の例であり、この変速機は、車体の前後
方向向きに配置されるが、自動車の車体の前後左右を前
後左右と定義して説明する。図1〜図3に示すように、
変速機TMには、クラッチ機構10と、変速ギヤ機構4
0と、変速ギヤ機構40を変速操作する為のシフト機構
70等が設けられ、また、クラッチ機構10及びシフト
機構70を駆動制御することにより変速ギヤ機構40を
制御する為の油圧系及び制御系も設けられている。
【0014】前記クラッチ機構10は、図1に示すよう
に、エンジンの出力軸に連結されるフライホイール11
と変速機TMの入力軸12とを断続する為の一般的なプ
ル型クラッチ機構と同様のものであるが、その操作力入
力機構として、クラッチペダルに作動的に連結されたマ
ニュアル操作力入力機構13に加えて、自動操作力入力
機構14とを有する点で特有のものである。このクラッ
チ機構10において、クラッチディスク15、プレッシ
ャプレート16、ダイヤフラムスプリング17、レリー
ズベアリング18等については、既存のクラッチと同様
である。
【0015】前記マニュアル操作力入力機構13におい
て、クラッチ機構10のケーシング19の左側部分の後
壁部には、クラッチペダルに油圧系を介して作動的に連
結されるクラッチシリンダ20が付設され、その出力ロ
ッド23は、第1レリーズフォーク21を介してレリー
ズベアリング18に係合され、クラッチペダルが踏み込
まれると、クラッチシリンダ20に油圧が供給されて出
力ロッド23が進出移動して、レリーズベアリング18
が後方へ押動され、クラッチ機構10が分断される。
【0016】前記自動操作力入力機構14において、ケ
ーシング19の右側部分の後壁部には、油圧シリンダか
らなる油圧アクチュエータ25が付設され、その出力ロ
ッド27は、第2レリーズフォーク28を介してレリー
ズベアリング18に係合され、前記油圧アクチュエータ
25には、油路を切換える複数のソレノイド弁26aか
らなる電磁制御バルブ26が設けられ、油圧アクチュエ
ータ25に、油圧が供給されると、出力ロッド27が進
出移動して、レリーズベアリング18が後方へ押動さ
れ、クラッチ機構10が分断される。尚、前記のプル型
のクラッチ機構10に代えて、プッシュ型のクラッチ機
構を適用できることは勿論である。
【0017】次に、変速ギヤ機構40について説明す
る。この変速ギヤ機構40は、図1、図2に示すよう
に、1速〜5速の変速段とリバースとに切換え可能な一
般的なマニュアル変速ギヤ機構と同様の構成のものなの
で、簡単に説明する。この変速キヤ機構40において、
ケーシングは、箱状の第1ケース部材41、筒状の第2
ケース部材42、壁状の第3ケース部材43、箱状の第
4ケース部材44等で構成されている。ケーシング内に
は、メインシャフト45とカウンタシャフト46が、上
下に所定間隔空けてそれらの軸心を平行にして(つま
り、メインシャフト45の軸心とカウンタシャフト46
の軸心とを含む面が鉛直面となるように)配設されてい
る。前記入力軸12に形成された入力ギヤ47は、カウ
ンタシャフト46の前端の入力ギヤ48に噛合してい
る。
【0018】カウンタシャフト46には、前側から順に
設けられた入力ギヤ48、3速ギヤ53、2速ギヤ5
2、1速ギヤ51、後退ギヤ49、5速ギヤ55からな
るギヤ列50が設けられ、メインシャフト45には、前
記ギヤ53,52,51,49,55に夫々対応する遊
転可能な3速ギヤ63、2速ギヤ62、1速ギヤ61、
後退ギヤ66、5速ギヤ65からなるギヤ列60が設け
られている。更に、メインシャフト45には、4速/3
速切換え用の第1同期装置67、2速/1速切換え用の
第2同期装置68、リバース/5速切換え用の第3同期
装置69が設けられている。
【0019】第1同期装置67を、前側位置に切換える
と入力軸12から直接メインシャフト45に回転が伝達
される4速になり、後側位置に切換えると3速になる。
第2同期装置68を、前側位置に切換えると2速にな
り、後側位置に切換えると1速になる。第3同期装置6
9を、前側位置に切換えると、後退ギヤ49の回転が、
リバース軸のギヤと、後退ギヤ66を介してメインシャ
フト45に伝達されるリバースになり、また、後側位置
に切換えると5速になる。
【0020】次に、前記第1〜第3同期装置67〜69
を切換えるシフト機構70について説明する(図1〜図
4参照)。このシフト機構70は、第1〜第3同期装置
67〜69を夫々切換える為の第1〜第3シフトロッド
71,72,73と、3つのシフトロッド71〜73に
夫々対応するシフト溝81,82,83を有するシフト
ドラム80と、シフトドラム80を正転及び逆転方向に
回転駆動するラック・ピニオン機構90等で構成されて
いる。
【0021】前記シフトドラム80は、メインシャフト
45のギヤ列60及びカウンタシャフト46のギヤ列5
0から軸方向後方へ大きくオフセットさせた部位であっ
て変速機TMの後端側部分の上端近傍部位に、メインシ
ャフト45及びカウンタシャフト46と平行に、且つ、
メインシャフト45の真上にメインシャフト45から所
定距離隔てて配設されている。シフトドラム80は、や
や大径のドラム本体部84と、その前後両端から一体的
に延びる軸部85、86とを有し、軸部85、86を介
してケーシングの第3ケース部材43と第4ケース部材
44に回転自在に枢支され、第4ケース部材44には、
シフトドラム80の上側部分に接近してその上側部分を
覆うドラムカバー部44aが形成されている。
【0022】シフトドラム80のドラム本体84の外周
面には、前側から順に、第1〜第3シフトロッド71,
72,73に夫々対応するシフト溝81,82,83が
形成されている。つまり、第1〜第3同期装置67,6
8,69の配列順序と同じ配列順序にて、これら同期装
置に対応するシフト溝81,82,83が形成されてい
る。但し、必ずしも、配列順序を一致させる必要はな
い。
【0023】第1〜第3シフトロッド71,72,73
は、前後方向に所定距離移動自在となるように、ケーシ
ングの壁部を挿通して前後方向向きに配置され、第1〜
第3シフトロッド71,72,73に夫々固着されたシ
フトフォーク74,75,76は、第1〜第3同期装置
67,68,69のスリーブの外周溝に夫々相対回転自
在に係合されている。ドラム本体84には、シフト溝8
1,82,83の外周側を夫々覆うように3つの筒体8
7,88,89が相対回動自在に外嵌され、筒体87,
88,89の内側に突出状に夫々付設されたローラ71
a,72a,73a(図4参照)は、シフト溝81,8
2,83に摺動自在に夫々係合され、筒体87,88,
89は、夫々、腕部材77を介して第1〜第3シフトロ
ッド71,72,73の基端部に夫々固着されている。
但し、筒体87〜89を省略して、ローラ71a,72
a,73aをシフトロッド71〜73の基端部に夫々固
定してもよい。
【0024】図4には、3本のシフト溝81,82,8
3の展開図が図示してあり、第1シフトロッド71のロ
ーラ71aが、4速位置P4になると4速に、3速位置
P3になると3速に切換えられる。第2シフトロッド7
2のローラ72aが、2速位置P2になると2速に、1
速位置P1になると1速に切換えられる。第3シフトロ
ッド73のローラ73aが、5速位置P5になると5速
に、リバース位置PRになるとリバースに切換えられ
る。尚、シフト溝81〜83の傍らに記載した「1」〜
「5」、「R」は、夫々、1速〜5速の変速段、リバー
ス位置を示す。尚、誤動作により、5速からリバースへ
切換えられるのを防止する為に、シフト溝83は、5速
位置P5とリバース位置PRとの間において分断されて
いる。
【0025】ここで、図5は、従来の電子制御変速機の
シフトドラム80Pのシフト溝81P〜83Pを示すも
ので従来のシフトドラム80Pにおいては、1速と2速
間、2速と3速間、3速と4速間、4速と5速間、5速
とリバース間の、変速段間回転位相角(図中の寸法Cに
比例する角度である)は、等しく設定されている。とこ
ろで、1速と2速間、2速と3速間、3速と4速間、4
速と5速間には、夫々、中立位置を設ける必要がある
が、5速とリバース間には、中立位置を設ける必要がな
い。
【0026】そこで、本実施例に係るシフトドラム80
においては、1速と2速間、2速と3速間、3速と4速
間、4速と5速間の変速段間回転位相角(図4の寸法C
に比例する角度である)を等しく設定する一方、5速と
リバース間の変速段間回転位相角(図4の寸法Dに比例
する角度である)を、前記寸法Cに比例する変速段間回
転位相角の約1/2の大きさに設定した。これにより、
シフトドラム80の周長を(C−D)だけ短縮して、シ
フトドラム80の小型化を図ることができる。
【0027】前記ラック・ピニオン機構90に関して、
シフトドラム80の後側の軸部86には、ピニオン93
が固着され、このピニオン93に噛合するラック部材9
4は、図3に示すように、水平面に対して約30度の迎
角となるように、且つ左方程高く位置するように配設さ
れ、このラック部材94を含むラックユニットのケース
部材95の両端側部分には、夫々、油圧シリンダからな
る第1及び第2油圧アクチュエータ91,92が設けら
れ、第1油圧アクチュエータ91の出力ロッド91a
は、ラック部材94の左端に固着され、また、第2油圧
アクチュエータ92の出力ロッド92aは、ラック部材
94の右端に固着されている。
【0028】第1油圧アクチュエータ91の油室91b
に油圧を供給しつつ、第2油圧アクチュエータ92の油
室92bから油圧を排出すると、ラック部材94は右方
へ移動し、後方視にてピニオン93は右回りに回転す
る。これとは反対に、油室91bの油圧を排出しつつ、
油室92bへ油圧を供給すると、ラック部材94は左方
へ移動し、ピニオン93は左回りに回転する。従って、
油圧アクチュエータ91,92に対する油圧の供給と排
出及び流量を制御することにより、シフトドラム80を
所望の方向へ所望の速度にて回転駆動できるようになっ
ている。
【0029】尚、図1〜図3において、図中符号96
は、シフトドラム80にオイルを飛散させ且つメインシ
ャフト45の回転数を検出する為のロータ部材、符号9
7は、ロータ部材96のフィン、101〜103は、メ
インシャフト45の回転状態(回転数と回転方向)を検
出するセンサである。この電子制御変速機の制御装置
は、マニュアルモードのときには、基本的にシフトレバ
ーからの指令に応じて、油圧アクチュエータ25と、ラ
ック・ピニオン機構90の第1及び第2油圧アクチュエ
ータ91,92と、エンジンの吸気系に設けられた電気
制御式スロットル弁機構を制御し、指令された変速段と
なるようにシフトドラム80を駆動制御するが、この制
御装置は、本願と直接関係ないので、その説明は省略す
る。
【0030】以上説明した電子制御変速機の作用のう
ち、シフトドラム及びシフト溝による作用について説明
する。前記のように、5速とリバース間の変速段間位相
角を、その他の変速段間位相角の約1/2の大きさに設
定することで、シフトドラム80の周長を短縮したの
で、その分シフトドラム80を小型化することができ、
シフト機構70の製作コストを低減することができる。
尚、1速と2速間、2速と3速間、3速と4速間、4速
と5速間の変速段間回転位相角を、必ずしも等しく設定
する必要はなく、相互に異なる値に且つ全体としてシフ
トドラムの周長が短縮するように設定することも可能で
ある。
【0031】次に、前記実施例を部分的に変更した別実
施例について説明する。 1〕 第1の別実施例について、図6、図7を参照しつ
つ説明する。シフトドラム80Aが円筒状の部材に形成
され、このシフトドラム80Aは、メインシャフト45
の回りに僅かの隙間を空けた外嵌状に且つ相対回転自在
に配設されている。このシフトドラム80Aの外周面に
は、前記シフトドラム80と同様に3つのシフト溝81
〜83が形成され、これらシフト溝81〜83には、前
記実施例と同様に、シフトロッド71〜73の基端部に
支持されたローラ71a〜73aが、夫々摺動自在に係
合されている。
【0032】前記シフトドラム80Aの前端部は、ベア
リング111を介して壁部44bに回転自在に支承さ
れ、また、シフトドラム80Aの後端近傍部は、ベアリ
ング112を介して壁部44cに回転自在に支承され、
シフトドラム80Aの後端部には、ラック・ピニオン機
構90のピニオン93が固定されている。尚、その他の
構成については、前記実施例と略同様であるので、説明
を省略する。以上の構成によれば、メインシャフト45
の回りのデッドスペースを有効活用して、シフトドラム
80Aを配設できるため、シフトドラム配置の為のスペ
ースを小さくすることができ、シフトドラムにより変速
機が大型化するのを防止することができる。
【0033】2〕 第2の別実施例について、図8、図
9を参照しつつ説明する。この実施例のシフト機構70
Aについて説明すると、シフトドラムとして、同期装置
67に対応するシフトドラム分割体80aと、同期装置
68に対応するシフトドラム分割体80bと、同期装置
69に対応するシフトドラム分割体80cとが設けら
れ、これらシフトドラム分割体80a,80b,80c
は、夫々、対応する同期装置67,68,69の真上に
配設され、これらシフトドラム分割体80a,80b,
80cは、共通の駆動軸113に支持され、この駆動軸
113で回転駆動されるように構成してある。
【0034】前記シフトドラム分割体80aの外周面に
は、前記シフト溝81と同様のシフト溝81Aが形成さ
れ、また、シフトドラム分割体80bの外周面には、前
記シフト溝82と同様のシフト溝82Aが形成され、ま
た、シフトドラム分割体80cの外周面には、前記シフ
ト溝83と同様のシフト溝83Aが形成されている。こ
れらシフトドラム分割体80a,80b,80cには、
夫々、筒体87A,88A,89Aが相対回転自在に外
嵌され、これら筒体87A,88A,89Aは、同期装
置67,68,69のスリーブに係合したシフトフォー
ク74,75,76のアーム部74a,75a,76a
に夫々固着されている。筒体87Aの内側に設けられた
ローラ87aが、シフト溝81A摺動自在に係合され、
また、筒体88Aの内側に設けられたローラ88aが、
シフト溝82A摺動自在に係合され、また、筒体89A
の内側に取付けられたローラ89aが、シフト溝83A
摺動自在に係合されている。
【0035】前記駆動軸113は、壁部41aと第3ケ
ース部材43を回転自在に挿通して配設され、駆動軸1
13の前端部は、第1ケース部材41の壁部41aに設
けられたベアリング114で支承され、また、駆動軸1
13の後端部は、第4ケース部材44の壁部44cに設
けられたベアリング115で支承されている。前記駆動
軸113を回転駆動する為に、前記実施例のラック・ピ
ニオン機構90と同様のラック・ピニオン機構90Aが
設けられている。但し、本実施例の場合、第3ケース部
材43と壁部44c間のスペース116に、駆動軸11
3を回転駆動する為の前記ラック・ピニオン機構90A
の代わりの電動式又は油圧式の回転駆動機を設けること
もできる。
【0036】以上のシフト機構70Aにおいては、前記
シフトロッド71〜73を省略できるため、シフト機構
70Aの構成を著しく簡単化し、小型化することがで
き、製作コストを低減することができる。しかも、シフ
トロッド71〜73を介さずに、シフトドラム分割体8
0a,80b,80cでシフトフォーク74,75,7
6を直接駆動できるから、シフト力伝達性能に優れ、シ
フト操作の応答性を高めることができる。
【0037】次に、このシフト機構70Aを部分的に変
更した構成について説明する。 a) 図10に示すように、前記ラック・ピニオン機構
90Aを省略し、駆動軸113を回転駆動する為の電動
サーボモータ117又は油圧サーボモータを設け、この
電動サーボモータ117又は油圧サーボモータにより、
駆動軸113を回転駆動するように構成する。 b) 図11に示すように、シフトドラム分割体80
a,80b,80cを、駆動軸113にスプライン嵌合
させて、軸方向に移動可能に支持し、シフトドラム分割
体80a,80b,80cの各々の前後両側に、例えば
ラバー又はスプリング製の1対の環状の弾性部材118
を、駆動軸113に外嵌状に且つ相対回転自在に装着
し、これら弾性部材118により、過大なシフト力を緩
衝するように構成する。尚、符号119は、駆動軸11
3に軸方向移動不能且つ相対回転自在に装着されたリン
グ部材である。
【0038】3〕 第3の別実施例について、図12〜
図14を参照しつつ説明する。前記実施例のシフトドラ
ム80の約1/2の径のシフトドラム80Bが設けら
れ、このシフトドラム80Bの外周面には、シフトロッ
ド71,72,73に対応するシフト溝81B,82
B,83Bが形成され、これらシフト溝81B,82
B,83Bは、シフトドラム80Bの外周の2周分にわ
たる螺旋状の溝に形成されている。図14には、シフト
ドラム80Bの外周の2周分にわたるシフト溝81B,
82B,83Bの展開図が図示してある。
【0039】ここで、シフトロッド72のローラ72a
が、1速位置P1のとき1速の変速段となり、また、2
速位置P2のとき2速の変速段となる。シフトロッド7
1のローラ71aが、3速位置P3のとき3速の変速段
となり、また、4速位置P4のとき4速の変速段とな
る。シフトロッド73のローラ73aが、5速位置P5
のとき5速の変速段となり、また、リバース位置PRの
ときリバースの変速段となる。
【0040】ところで、前記のようにシフト溝81B,
82B,83Bを形成すると、ローラ71a,72a,
73aが、シフト溝81B,82B,83Bのストレー
トの中立溝部に位置しているときにも、シフトドラム8
0Bの回転に応じて、シフトロッド71〜73が軸方向
に移動してしまうことから、その軸方向移動量を、シフ
トドラム80Bの回転に応じてシフトドラム80Bを軸
方向へ移動させることで相殺する為に、次のような変位
機構120(変位手段)が、設けられている。
【0041】この変位機構120について、図13を参
照しつつ説明すると、シフトドラム80Bの前部の内部
には、シフトドラム80Bの前端に開口したネジ穴12
1が形成され、このネジ穴121には、雄ネジ部材12
2が摺動自在に螺合され、雄ネジ部材122は、壁状の
第3ケース43に固定されている。更に、シフトドラム
80Bの後部内には、シフトドラム80Bの後端に開口
したスプライン穴123が形成され、このスプライン穴
123にスプライン軸124のスプライン部124aが
軸方向に移動自在に係合され、シフトドラム80Bは、
スプライン軸124に軸方向相対移動自在に且つ一体回
転するように構成してある。
【0042】シフトドラム80Bが、図14の矢印Uで
示すシフトアップ方向へ1回転するときのシフト溝の螺
旋による後方への螺進量をAとすると、このとき、シフ
トドラム80Bは、変位機構120により前方へ距離A
だけ移動するように構成してあるので、前記螺進量A
は、変位機構120による移動距離で相殺される。尚、
シフトドラム80Bがシフトダウン方向へ逆転駆動され
る場合には、シフト溝の螺旋による前方への螺進量が、
変位機構120によるシフトドラム80Bの後方移動距
離で相殺されることになる。従って、シフト溝81B,
82B,83Bを環状に形成した場合と同様の機能が得
られる。尚、このシフト機構におけるラック・ピニオン
機構90は、シフトドラム80Bを2回転に亙って正
転、逆転駆動可能に構成されている。
【0043】以上説明したように、シフト溝81B,8
2B,83Bをシフトドラム80Bの外周2周分に亙っ
て螺旋状に形成し、変位機構120を設けたことによ
り、シフトドラム80Bを、前記実施例のシフトドラム
80の径の約1/2の径に構成して、小型化することが
できるため、シフト機構70を小型化及び軽量化できる
こと、製作コストを低減できること、等の効果が得られ
る。
【0044】4〕 前記ラック・ピニオン機構90のピ
ニオンの代わりに、スプロケットを設け、そのスプロケ
ットにチェーン部材を巻き掛け、そのチェーン部材を左
右1対の油圧アクチュエータで駆動するように構成して
もよいし、また、前記ラック・ピニオン機構の代わり
に、シフトドラム80を電動モータで回転駆動する電動
式駆動手段を設けてもよい。 5〕 前記シフトロッド71〜73の基端部の筒体87
〜89を省略してシフトロッド71〜73の基端部に固
定したローラ71a〜73aを直接シフト溝81〜83
に係合させた構成にしてもよい。 尚、その他本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を付加して実施できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電子制御変速機の横断平面図であ
る。
【図2】図1の電子制御変速機の縦断側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図1のシフトドラムの周面のシフト溝の展開図
である。
【図5】比較例に係る従来のシフトドラムのシフト溝の
展開図である。
【図6】第1別実施例のシフトドラムを含む要部の横断
平面図である。
【図7】図6のシフトドラムを含む要部の縦断平面図で
ある。
【図8】第2別実施例のシフトドラムを含む電子制御変
速機の横断平面図である。
【図9】図8のシフトドラム及びシフトフォーク等の斜
視図である。
【図10】第2別実施例の変更例を示す図8相当図であ
る。
【図11】第2別実施例の変更例を示す図8相当図であ
る。
【図12】第3別実施例のシフトドラムを含む要部の平
面図である。
【図13】図12のシフトドラムを含む要部の横断平面
図である。
【図14】図12のシフトドラムのシフト溝の展開図で
ある。
【符号の説明】
TM 電子制御変速機 40 変速ギヤ機構 71,72,73 シフトロッド 74,75,76 シフトフォーク 80,80A,80B シフトドラム 80a,80b,80c シフトドラム分割体 81,82,83 シフト溝 81A,82A,83A シフト溝 81B,82B,83B シフト溝 90,90A ラック・ピニオン機構 113 駆動軸 120 変位機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動力伝達系に設けられた変速機
    ギヤ機構を備え、複数のシフトロッドに夫々対応する複
    数のシフト溝を有するシフトドラムを介して変速を行う
    電子制御変速機において、 前記シフトドラムを回転駆動する回転駆動手段と、 前記シフトドラムの回転に同期させてシフトドラムを軸
    方向に変位させる変位手段とを設け、 前記複数のシフト溝を、夫々シフトドラムの周面の2周
    にわたる溝に形成し、前記各シフト溝の中立溝部分を、
    螺旋状に形成したことを特徴とする電子制御変速機。
  2. 【請求項2】 車両の駆動力伝達系に設けられた変速機
    ギヤ機構を備え、複数のシフトロッドに夫々対応する複
    数のシフト溝を有するシフトドラムを介して変速を行う
    電子制御変速機において、 前記シフトドラムの複数の変速段間回転位相角の少なく
    とも1つを、その他の変速段間回転位相角より小さく設
    定したことを特徴とする電子制御変速機。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの変速段間回転位相
    角が、最高速段と後退段間の回転位相角であることを特
    徴とする請求項2に記載の電子制御変速機。
  4. 【請求項4】 車両のエンジンからの駆動力伝達系に設
    けられた変速機ギヤ機構を備え、複数のシフトロッドに
    夫々対応する複数のシフト溝を有するシフトドラムを介
    して変速を行う電子制御変速機において、 前記シフトドラムを円筒状に形成して、そのシフトドラ
    ムを変速ギヤ機構のシャフトの回りに外嵌状に且つ相対
    回転自在に配設したことを特徴とする電子制御変速機。
  5. 【請求項5】 車両の駆動力伝達系に設けられた変速機
    ギヤ機構を備え、複数のシフトロッドに夫々対応する複
    数のシフト溝を有するシフトドラムを介して変速を行う
    電子制御変速機において、 前記シフトドラムは、複数のシフト溝に夫々対応する複
    数のシフトドラム分割体で構成され、 前記複数のシフトドラム分割体の各々は、その操作対象
    のシフトフォークの側方に対応する位置に配設され、 これら複数のシフトドラム分割体は、共通の駆動軸に支
    持されたことを特徴とする電子制御変速機。
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