JPH07128596A - コンフォーカル顕微鏡 - Google Patents

コンフォーカル顕微鏡

Info

Publication number
JPH07128596A
JPH07128596A JP6181961A JP18196194A JPH07128596A JP H07128596 A JPH07128596 A JP H07128596A JP 6181961 A JP6181961 A JP 6181961A JP 18196194 A JP18196194 A JP 18196194A JP H07128596 A JPH07128596 A JP H07128596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical path
optical system
sample
path deflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6181961A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kumagai
悟 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6181961A priority Critical patent/JPH07128596A/ja
Priority to US08/301,899 priority patent/US5612818A/en
Publication of JPH07128596A publication Critical patent/JPH07128596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸上色収差や倍率色収差のある対物レンズを
使用してもシェーディングが発生しないコンフォーカル
顕微鏡を得る。 【構成】 光源から発せられた光束の光路を偏向して走
査する光路偏向部材を介して標本上に集光させ、この集
光スポットで照射された標本からの戻り光を、標本と互
いに共役な位置に配置されたピンホール付き遮光部材を
介して選択的に検出するコンフォーカル顕微鏡におい
て、遮光部材が光路偏向部材による光路の移動に伴って
生じる戻り光の集光点位置の移動範囲を含む大きさのピ
ンホールを備えているもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、生体試料等の
観察に用いるコンフォーカル顕微鏡に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンフォーカル顕微鏡は、光源
から発せられた光束を標本上に集光させ、この集光スポ
ットで照射された標本からの戻り光を、標本と互いに共
役な位置に配置されたピンホール付き遮光部材を介して
選択的に検出することにより画像情報を得る構成となっ
ている。
【0003】ここで、従来のこの種のコンフォーカル顕
微鏡の概略構成を図2に示す。この図に示すコンフォー
カル顕微鏡は、大別して光源ユニット210、ビームス
プリッタ220、偏向光学系230、対物光学系240
及び検出系260とから構成されている。
【0004】図2において実線で示したレーザ光は、レ
ーザ光源211及びビームエキスパンダ212を含む光
源ユニット210から発せられ、ダイクロイックミラー
220に反射されて、少なくとも一つの光偏向器を含む
偏向光学系230に入射する。
【0005】ビームスプリッタ220は、光源ユニット
210から発せられたレーザー光束を反射することによ
り光路を折り曲げて偏向光学系230に導くと共に、標
本からの戻り光束を透過させて検出系に導く光路分割手
段の役割を果たしており、この従来例では蛍光を検出す
る蛍光顕微鏡の構成例であるため、励起光(レーザ光)
と検出戻り光(蛍光)とを分離するダイクロックミラー
が用いられている。
【0006】ビームスプリッタ220により偏向光学系
230に導かれたレーザ光束は、偏向光学系230に設
けられた光路偏向部材により水平方向及び垂直方向(図
における紙面に対して)に任意量だけ偏向された後、対
物光学系240により集光されて標本250上にスポッ
ト状に照射される。
【0007】前記集光スポットは、偏向光学系230の
水平方向及び垂直方向の偏向量(可変)に応じて標本2
50上を2次元走査するが、このとき集光スポットの照
射による標本250からの戻り光として、反射光、蛍光
発光、ラマン散乱光等が生じるので、標本250から発
せられた検出光は標本の2次元(画像)情報となる。
【0008】これらの戻り光は、光源ユニット210か
ら発せられたレーザー光束が入射した時と逆の経路で再
度前記対物光学系240に入射する。さらに、この戻り
光束は偏向光学系230に入射して光軸に沿う(偏向し
ていない)光路に導かれる。
【0009】戻り光のうち蛍光等は、ビームスプリッタ
220を透過してその他の戻り光と分離された後、検出
光となって検出系260に入射する。ここでは、集光レ
ンズ群261により標本上と共役な位置に集光され、ピ
ンホール付の遮光板262を透過した光束のみが検出光
として光検出器263に入射する。
【0010】検出系260に入射した戻り光束は、集光
レンズ群261によって標本250と共役な位置にある
遮光板262上のピンホール位置に光スポットを結ぶ
が、このとき不必要な戻り光成分は、ピンホール位置に
集光しないので遮光板により除かれ、走査点の像の必要
な戻り光成分のみが選択的にピンホールを通過する。
【0011】ピンホールを通過した光(戻り光のうち必
要な蛍光成分)は、光検出器263により電気信号に変
換され、さらに画像処理を施されて標本250の明瞭な
画像として表示される。
【0012】このようにコンフォーカル顕微鏡の特徴
は、光源から発せられた光束を標本上に照射してここか
らの戻り光を検出する際に、標本上の集光スポットの周
囲からの戻り光束や、ピントのズレた所からの戻り光束
等の不要光束がピンホール付き遮光部材により遮蔽され
るので、走査集光点の像の周囲にぼけた像が重なるのを
防ぐ点にある。
【0013】また、前述した偏向光学系230は水平走
査用と垂直走査用の二つの光偏向器を含んでおり、これ
ら二つの光偏向器の配置方法として次に説明する二つの
方式がある。
【0014】図3に一方の方式の配置である焦点リレー
配置を示す。これは、対物光学系40aの光偏向器側焦
点と共役な位置に二つの光偏向器31a、33aを配置
する方式である。
【0015】図4にもう一方の方式である焦点近配置を
示す。これは、これは走査光学系40bの光偏向器側焦
点に近接して二つの光偏向器31b、33bを配置する
方式であり、この図からも判るようにこの焦点近配置
は、全体の光学系が単純で小型化できるという利点があ
り多く採用されている。
【0016】また、図5に光偏向器としてガルバノメー
ターミラーを用いたコンフォーカル顕微鏡の該略図を示
す。但し、簡略化のため図では一つの光偏向器のみを描
いている。このような光偏向器として、ガルバノメータ
ーミラー、ポリゴンミラー等の光の反射を用いたものが
挙げられるが、このような光の反射を用いた光偏向器
は、偏向角が波長にかかわらず一定であり、使い易いた
めに多く使用されている。
【0017】一般に、コンフォーカル顕微鏡の中でもコ
ンフォーカル走査型蛍光顕微鏡、すなわち光源ユニット
からのレーザ光を励起光として標本に照射し、この励起
光により標本から発生する蛍光を検出するコンフォーカ
ル走査型顕微鏡は光軸方向に良好な分解能を有してい
る。
【0018】これは、通常の蛍光顕微鏡にはない大きな
特徴であり細胞や生態組織等を立体的に観察する必要の
ある医学、生物学の分野では非常に有用である。さら
に、遮光板のピンホールを小さくすれば、より良い光軸
方向分解能を得ることができる。
【0019】また、蛍光を使用するコンフォーカル走査
型顕微鏡においては、例えば、励起光が紫外光で戻り光
束が可視光の場合等のように、励起光の波長と戻り光束
の波長は異なっているため、対物レンズが軸上色収差及
び倍率収差を持つことがある。
【0020】ここで、軸上色収差のある対物レンズ群を
コンフォーカル走査型蛍光顕微鏡に使用した時の励起光
及び蛍光の様子を図6(a)に示す。図6(a)中で励
起光は実線、蛍光は破線で示してある。
【0021】図6(a)において、光源ユニット410
から出た励起光は、ダイクロイックミラー420により
反射されて偏向光学系430、対物光学系440を通
り、標本450上に集光する。標本450から出た蛍光
は対物光学系440、偏向光学系430、ダイクロイッ
クミラー420を通って集光レンズ群461により集光
され光スポットを結ぶ。
【0022】しかし、軸上色収差のある対物レンズを用
いているため、蛍光の収束または発散の程度は励起光と
異なってしまい、スポット状に集光された光束は、図6
(b)に示したように遮光板462で大きく拡がってし
まう。図6(b)において破線で示した光スポット47
0は、遮光板462の斜線で示した遮光部462Aにま
で広がっている。
【0023】このときの画像状態の模式図を図6(c)
に示す。遮光板462のピンホール462Bを通って光
検出器463に到達する蛍光は、標本450から発せら
れた蛍光の一部であり、結果として検出される光量が減
少してしまうため、全体として標本450の暗い画像し
か得られていない。
【0024】この軸上色収差による光量の減少を防ぐに
は、対物光学系の軸上色収差を光学系以外の部分で補正
しなければならない。最も容易にこれを行うには、図7
(a)に示したように、レーザ光源511とダイクロイ
ックミラー520の間またはダイクロイックミラー52
0と遮光板562との間に軸上色収差補正レンズ513
を配置して標本550から出てくる蛍光が遮光板に集光
するように補正すればよい。
【0025】図7(b)に、このときの集光レンズ群5
61側から見た遮光板上での蛍光の光スポット570を
示す。図において、破線で示した蛍光の光スポット57
0は、遮光板562のピンホール562Bの中にすべて
はいる程充分小さく集光している。そのため、標本55
0から発せられた蛍光の大部分が遮光板562のピンホ
ール562Bを通って光検出器563に到達するので検
出される光量は減少せず、図7(c)に示したように標
本550の明るい画像が得られる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸上色
収差がある対物光学系を用いた場合の遮光板上での戻り
光のデフォーカスの問題は、上記のように補正レンズを
用いることで解決できるが、このようにして補正した場
合、光路偏向部材が瞳位置に配置されていないと図8に
示したような画像の中心部が長方形に明るくなり、それ
以外の部分は、暗くなるシェーディングが発生してしま
う。このシェーディングが激しいと、画像の周辺部は完
全に暗くなって観察できなくなる。
【0027】また、対物光学系に倍率色収差がある場合
においても、同様にシェーディングが発生する。この場
合は、光偏向器の配置にかかわらず視野の周辺部が円形
に暗くなる状態になり、さらに軸上色収差によるシェー
ディングが激しい時と同様にシェーディングが激しい時
も画像の周辺が完全に暗くなって観察ができなくなる。
【0028】本発明は、以上の問題点に鑑み、軸上色収
差や倍率色収差のある対物光学系を使用してもシェーデ
ィングが発生しないコンフォーカル顕微鏡を提供するこ
とを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、光
源と、光源から発せられた光の光路を偏向する光路偏向
部材を備えた偏向光学系と、偏向された光を標本上に集
光する対物光学系と、標本からの戻り光を対物光学系と
偏向光学系とを介して標本上の集光点と共役な位置に集
光し、さらにピンホール付き遮光部材を介して検出する
検出系とを備えたコンフォーカル顕微鏡において、遮光
部材のピンホールの大きさを偏向光学系による光路の移
動に伴って生じる戻り光の集光点の移動範囲を含む大き
さとすることにより前述の課題を達成した。
【0030】又、請求項2の発明では、請求項1のコン
フォーカル顕微鏡において、ピンホールの形状をスリッ
ト状とした。
【0031】更に、請求項3の発明では、請求項1又は
2のコンフォーカル顕微鏡において、前記ピンホールの
長さを以下のように特定した。即ち、この発明によるコ
ンフォーカル顕微鏡は、励起光を発する光源と、光源か
ら発せられた励起光の光路を偏向する光路偏向部材を備
えた偏向光学系と、励起光を標本上に集光する対物光学
系と、励起光により励起されて標本から発せられた戻り
光を対物光学系と偏向光学系とを介して集光レンズ群に
より標本上の集光点と共役な位置に集光し、さらにピン
ホール付き遮光部材を介して検出する検出系とを備えて
いる。
【0032】ここで、対物光学系の戻り光波長による焦
点距離をG、対物光学系の励起光波長による焦点距離を
F、対物光学系の戻り光波長による光路偏向部材側の焦
点面と標本面の共役面との距離をL、対物光学系の励起
光波長による光路偏向部材側の焦点面と標本面の共役面
との距離をK、対物光学系の戻り光波長による光路偏向
部材側の焦点と光路偏向部材の光軸での偏向面位置との
距離をN、対物光学系の励起光波長による光路偏向部材
側の焦点と光路偏向部材の光軸での偏向面位置との距離
をM、集光レンズ群の光路偏向部材側焦点と光路偏向部
材の偏向面と光軸との交点との距離をS、集光レンズ群
の戻り光波長における焦点距離をH、光路偏向部材のビ
ーム偏向角をαとした時、光路偏向部材の偏向方向に対
するピンホールの長さPが、次に示す(1)式を満たす
ように定められる。
【0033】
【数3】
【0034】この場合、前記L及び前記Kは、前記焦点
面に対して前記共役面が対物光学系と反対側にあるとき
を+、同じ側にある時を−とし、前記N、前記M及び前
記Sは、前記焦点に対して交点が対物光学系と反対側に
あるときを+、同じ側にある時を−とする。
【0035】また、請求項4の発明では、請求項3のコ
ンフォーカル顕微鏡において、遮光部材上の戻り光のエ
アリーディスク直径をDとした時、光路偏向部材の偏向
方向に対するピンホールの長さPは、次に示す式を満た
すように定められる。
【0036】
【数4】
【0037】
【作用】先ず、コンフォーカル蛍光顕微鏡を例にして、
照射光と波長の異なる戻り光を検出する際に倍率色収差
によるシェーディングのおきる原理を簡単に説明する。
【0038】図9(a)は、倍率色収差を持った対物光
学系を用いた時の励起光及び蛍光の集光の原理図であ
り、ここでは、説明を簡略化するために、対物光学系に
は軸上色収差は存在せず、倍率色収差のみが存在する場
合を想定している。この図において、実線は光源ユニッ
ト610から発せられた励起光(レーザ光)を示してお
り、破線は標本から発せられた戻り光のうち蛍光を示す
ものとする。
【0039】また、偏向光学系を構成する光路偏向部材
631、633は、対物光学系640の偏向光学系側の
焦点位置及び前記焦点位置と共役な位置に配置されると
共に、それぞれ光軸に対して任意の角度を保って配設さ
れている。尚、図中では説明を簡単にするために一つの
光路偏向部材のみを示している。
【0040】図9(a)において、光源610から発せ
られた励起光は、ダイクロイックミラー620により反
射されて偏向光学系に導かれる。このダイクロイックミ
ラー620は、光源ユニット610からの励起光(レー
ザ光)を反射して偏向光学系内の光路偏向部材631、
633に導くと共に、標本650から発せられた戻り光
(蛍光)を透過させて検出系内の集光レンズ群661に
導いている。
【0041】また、ダイクロイックミラー620により
偏向光学系に導かれた励起光は、偏向光学系内のそれぞ
れの配設角度が可変に設けられた光路偏向部材631、
633により、光路を水平方向及び垂直方向に偏向され
た後、対物光学系に導かれて集光され標本650上を集
光スポットにより照射する。この集光スポットは、光路
偏向部材631、633の偏向量に応じて移動し、標本
650上を2次元走査することになる。
【0042】そして、この集光スポットが照射された標
本650から蛍光が生じる。この標本650からの戻り
光(蛍光)は、対物光学系640を通り、光路偏向部材
631、633により照射光とは逆向きに偏向されて光
軸に沿う光束に変化される。
【0043】しかし、対物光学系は倍率色収差を持って
いるため、対物光学系640の励起光波長に対する焦点
距離と蛍光波長に対する焦点距離とが異なり、そのた
め、光路偏向部材631、633への蛍光の入射角(破
線光路)は、光路偏向部材631、633から射出され
る励起光光束の射出角(実線光路)とは異なるものとな
る。
【0044】従って、光路偏向部材631、633によ
り偏向されて集光レンズに向かう戻り光(蛍光)は、光
軸に対してある0でない角をなす光束としてダイクロイ
ックミラー620を透過し、検出系内の集光レンズ群6
61に入射する。
【0045】集光レンズ群661は光軸に沿って入射し
た光束を遮光部材に設けられたピンホール位置に集光さ
せるように配置されたものであるため、集光レンズ群6
61に入射した戻り光(蛍光)は、ピンホール中心から
ずれた位置に集光されることになる。
【0046】ここで、対物光学系640の励起光波長に
おける焦点距離をF、対物光学系640の戻り光(ここ
では蛍光)波長における焦点距離をG、集光レンズ群6
61の戻り光波長における焦点距離をH、光路偏向部材
631、633のビーム偏向角をα、励起光と光軸との
成す角をβ、戻り光と光軸の成す角をγとし、tan θを
θで近似した時、遮光部材上の戻り光スポット中心と光
軸上に位置するピンホール中心との距離Uは、次に示す
(3)式により表すことができる。 U=H(β−γ)=(1−F/G)Hα …(3)式
【0047】この(3)式よりも明らかなように、倍率
色収差による遮光部材上の戻り光スポットの動き量U
は、光路偏向部材の偏向角αが大きいとき、すなわち走
査する部分(集光スポットが照射された位置)が標本の
周辺部になればなるほど大きくなる。
【0048】従って、集光スポットの走査点(照射位
置)が標本の周辺部分になるにつれて、検出光である戻
り光(蛍光)は、遮光部材により遮光される割合が多く
なり、一部の光しか検出系に届かないこととなる。この
ため、この様な検出信号から得られる画像は図9(b)
に示したような、標本の中心部が円形に明るく周辺部は
暗くなる円形シェーディングを起こしたものとなる。
【0049】以上では、対物光学系に倍率色収差のみが
存在する場合を想定した場合について述べたが、上記の
ようなシェーディングは、対物光学系に倍率色収差が存
在する場合だけではなく、軸上色収差が存在する場合に
おいても発生する。以下、軸上色収差によるシェーディ
ングのおきる原理を簡単に説明する。
【0050】図10(a)及び図10(b)は、軸上色
収差を持った対物光学系を用いた時の励起光及び蛍光の
集光の原理図である。ここでは、説明を簡略化するため
に対物光学系には倍率色収差は存在せず、軸上色収差の
みが存在する場合を想定している。また、前述の場合と
同様に偏向光学系は、実際には二つの光路偏向部材を備
えているものであるが、両図中には一つの部材として表
している。
【0051】図10(a)及び図10(b)において、
実線は励起光(レーザ光)、破線は戻り光(蛍光)を表
わしており、光源ユニットより発せられた励起光を、点
光源から発せられたものとして表わしている。この場
合、対物光学系に倍率色収差は存在しないので励起光波
長による焦点距離と蛍光波長による焦点距離は変わらな
いが、軸上色収差があるため光路偏向部材側の励起光の
焦点と蛍光の焦点は一致せず、同一の直線上に存在して
いる。
【0052】一般に、標本のある平面上における励起光
の集光点位置Pと光軸位置Oとの距離POは、対物光学
系の励起光波長による焦点距離と、点光源より発して対
物光学系の光路偏向部材側の焦点と共役な位置を通る光
線と光軸とがなす角δにより、y=f・tanφの式を
用いて容易に計算される。
【0053】図10(a)は、光路偏向部材731、7
33の偏向角が0の時の励起光及び戻り光(蛍光)の集
光の様子を示している。光軸上の点光源710より発し
た励起光は、光路偏向部材731、733により反射さ
れて対物光学系740に入射し、標本750上に集光さ
れて光スポットを作る。
【0054】この場合、光路偏向部材731、733の
偏向角が0であるので、対物光学系740の光路偏向部
材731、733側の焦点740Aと共役な点740B
は光軸上にあり、点光源710より発して点740Bを
通る光線と光軸がなす角もまた0(光軸に沿って進行す
る)である。従って、標本750上の集光点位置Pと光
軸位置Oとの距離は、対物光学系740の焦点距離にか
かわらず0である。
【0055】さらに、標本750の光軸上の励起光の集
光点位置(P)から発せられた戻り光(蛍光)は、対物
光学系740を通り、光路偏向部材731、733によ
り反射されたあとに点740Bを通る光線上に位置する
点717aに集光する。
【0056】即ち、光路偏向部材による偏向角が0のと
き、点740Bは光軸上に位置し、励起光の集光点位置
(P)から発せられて点740Bを通る戻り光(蛍光)
の主光線と光軸がなす角度は0である。
【0057】このため、戻り光(蛍光)の集光点717
aも光軸上に位置するが、対物光学系740の軸上色収
差のため、励起光とは異なる波長の戻り光(蛍光)の集
光点717aと点光源710とは一致せず、光軸方向に
所定の距離だけ離れている。
【0058】一方、図10(b)には、光路偏向部材7
31、733の偏向角(点光源から発せられて光路偏向
部材731、733の偏向面と光軸との交点を通り対物
光学系740に入射する光線が光軸となす角)がθ(但
し、θ≠0)の時の励起光及び戻り光の集光の様子を示
している。上述の場合と同様に光軸上の点光源710よ
り出射された励起光は、光路偏向部材731、733に
より偏向(反射)されて対物光学系740に入射し、標
本750上の光軸以外の位置に集光されて光スポットを
結ぶ。
【0059】標本750上に作られた励起光の集光点位
置から発せられた戻り光(蛍光)は、対物光学系740
を通り、光路偏向部材731、733により励起光とは
逆向きに偏向(反射)された後に集光する。
【0060】ここで、倍率色収差がないと想定したこと
により、光偏向部材側での励起光の焦点と戻り光(蛍
光)の焦点とは、共に点光源710と点740Bとを通
る同一直線上にある。そして、光路偏向部材731、7
33が、対物光学系の焦点位置740Aとは異なる位置
730Aに配設され、かつ光偏向部材による偏向角が0
でないため、点740Cは光軸外に位置する。
【0061】このため、光偏向部材側での励起光の主光
線と戻り光(蛍光)の主光線は、光軸に対して任意の角
度(ε)だけ傾くこととなり、点光源710と点740
Cとはこの光軸に対して傾いた主光線上にあるので、戻
り光(蛍光)の集光点717bは、光軸外に位置するこ
とになる。
【0062】従って、点717bに集光する戻り光を検
出光学系内部の集光レンズ群により集光させても、その
集光点はやはり光軸外に中心を持つものとなり、遮光板
にピンホール以外の部分で遮光されて検出できない部分
が生じてしまう。
【0063】又、水平方向の光路偏光部材と対物光学系
の焦点との距離と、垂直方向の光路偏光部材と対物光学
系の焦点との距離が異なれば、水平方向の横ずれ量と垂
直方向の横ずれ量も異なる。
【0064】従って、標本の水平方向を走査した時と垂
直方向を走査した時では検出系に到達する光量の減少の
仕方も異なるため、倍率色収差のみが存在する場合では
円形であったシェーディングの形状は、軸上色収差のみ
が存在する場合では長方形になる。
【0065】図10(a)及び図10(b)では、原理
的な説明のため、励起光、蛍光の両方を光路偏向部材7
31、733側で収束する光線として表わしているが、
以上の説明は励起光または蛍光が平行光または発散光の
場合にも成り立つ。
【0066】図11(a)は、実際のコンフォーカル走
査型蛍光顕微鏡の構成図である。図において、対物レン
ズ群843を含む対物光学系840の軸上色収差をレー
ザ光源811とダイクロイックミラー820の間に設け
られた軸上色収差補正レンズ813によって補正されて
いるが、光路偏向部材831、833が瞳位置に一致し
ていない場合の原理図である。この構成では、標本85
0の走査のために光路偏向部材831、833の偏向角
が変わると遮光板862上での蛍光スポットの位置が移
動する。
【0067】図11(b)に、このときの集光レンズ群
861側から見た遮光板862上での蛍光スポット87
0を示す。蛍光スポット870の位置が移動して遮光板
862のピンホール862Bからはずれると光検出器に
到達する光量が減少しシェーディングがおきる。
【0068】焦点リレー配置の場合、二つの光路偏向部
材831、833は、共に対物光学系840の光路偏向
部材831、833側焦点にある。従って、光路偏向部
材831、833と対物光学系の光路偏向部材831、
833側焦点との距離が小さいので遮光板862上での
蛍光スポットの位置変化も小さく、シェーディングは目
立たないが、蛍光スポットの位置は、光路偏向部材83
1、833の偏向角の変化に伴いわずかに移動してい
る。
【0069】また、焦点近接配置の場合、水平方向の光
路偏向部材831、833と対物光学系840の光偏向
側焦点との距離は、垂直方向の光路偏向部材831、8
33と対物光学系840の光路偏向部材831、833
側の焦点との距離とは異なる。そのため、標本850の
水平方向を走査した時の蛍光スポットの移動量と垂直方
向を走査した時の蛍光スポットの移動量も異なる。
【0070】従って、標本の850の水平方向を走査し
た時と垂直方向を走査した時では光検出器863に到達
する光量の減少の仕方も異なるため、従来のような円形
のピンホールであるとシェーディングの形状は上述した
ように長方形になる。
【0071】以上説明したようなシェーディングのない
画像を得るために、本発明のコンフォーカル顕微鏡にお
いては、遮光部材が光路偏向部材による光路の移動に伴
って生じる戻り光の集光点位置の移動範囲を含む大きさ
のピンホールを備えている。
【0072】そのため、標本上の集光点と共役な位置に
集光された蛍光スポットの位置が光軸中心から移動して
も遮光部材によって遮られることがないので、検出光の
減少によるシェーディングが発生せず良好な画像を得る
ことができる。従って、蛍光を基にした高精度のイオン
定量が可能になる。
【0073】また、軸上色収差や倍率色収差の許容量が
拡がるため、コンフォーカル走査型顕微鏡用の対物レン
ズの設計が容易になる。さらに好ましくは、前記ピンホ
ールの形状を図1(b)に示したようなスリット状のも
のとすることにより、ピンホールの開口面積がさらに小
さくなり、シェーディングの発生を抑止すると共に光軸
方向分解能をさらに向上させることができる。
【0074】ここで、対物光学系に倍率色収差は存在せ
ず、軸上色収差のみが存在する場合の標本の走査のため
に移動する遮光部材上の戻り光スポット中心の光軸から
の動き量Vは、対物光学系の光路偏向部材側での戻り光
(蛍光)波長による焦点面と標本面の共役面との距離を
L(但し、焦点面に対して共役面が対物光学系と反対側
にあるときを+、同じ側にある時を−とする。)、対物
光学系の励起光波長による光路偏向部材側の焦点面と標
本面の共役面との距離をK(但し、焦点面に対して共役
面が対物光学系と反対側にあるときを+、同じ側にある
時を−とする。)、対物光学系の戻り光波長による光路
偏向部材側の焦点と光路偏向部材の光軸での偏向面位置
との距離をN(但し、焦点に対して交点が対物光学系と
反対側にあるときを+、同じ側にある時を−とす
る。)、対物光学系の励起光波長による光路偏向部材側
の焦点と光路偏向部材の光軸での偏向面位置との距離を
M、集光レンズ群の光路偏向部材側焦点と光路偏向部材
の偏向面と光軸との交点との距離をS(但し、焦点に対
して交点が対物光学系と反対側にあるときを+、同じ側
にある時を−とする。)、集光レンズ群の戻り光波長に
おける焦点距離をH、光路偏向部材のビーム偏向角をα
とした時、次に示す(4)式で表すことができる。
【0075】
【数5】
【0076】実際に用いられている対物光学系には倍率
色収差と軸上色収差との両方が存在するので、(3)式
及び(4)式より、戻り光スポットの移動量Wは、次に
示す(5)式で表すことができる。
【0077】
【数6】
【0078】従って、請求項3の発明では、光路偏向部
材の偏向方向に対するピンホールの長さPが、戻り光ス
ポットの移動量Wよりも大きな値となるようにしてい
る。即ち、光路偏向部材の偏向方向に対して遮光部材上
に設けたピンホールの長さPは、次に示す(1)’式を
満たすものとしている。
【0079】
【数7】
【0080】この場合、光路偏向部材の作用により標本
上の集光スポットの移動に伴い、検出系における戻り光
の集光スポットが移動しても、遮光部材上に集光された
戻り光がすべてピンホールを通過できるため、標本上の
(走査)位置によらず常に戻り光が適正に検出される。
このため、観察画像にシェーディング等が生じない優れ
た検査特性を持つコンフォーカル顕微鏡が構築されるこ
ととなる。
【0081】また、光路偏向部材の偏向方向に対するピ
ンホールの長さPが大きくなればなる程、視野周辺部で
の検出光量が増加して明るい画像を得ることができる。
ピンホールの長さPが大きくなるに伴って光軸方向分解
能が低下するが、光軸方向分解能の低下よりも光量を得
たい場合では、光路偏向部材の偏向方向に対するピンホ
ールの長さPを所望の光量が得られるまで大きくするこ
とも考えられる。
【0082】しかし、一般的に光軸方向分解能が低下す
ることは好ましくないため、請求項4に記載した発明で
は、光路偏向部材の偏向方向に対するピンホールの長さ
Pを、以下に示す(2)’式を満たすものとしている。
【0083】
【数8】
【0084】(但し、Dは、遮光部材上での蛍光のエア
リーディスク直径であり、この遮光部材上での蛍光のエ
アリーディスク直径Dは、蛍光の波長λ、集光レンズの
遮光部材側での開口数NAにより、D=1.22λ/N
Aで定義されるものである。)
【0085】即ち、請求項4の発明では、光路偏向部材
の偏向方向に対するピンホールの長さPを、戻り光スポ
ットの移動量Wよりも大きな値とするだけでなく、戻り
光スポットの移動量Wに遮光部材上での戻り光のエアリ
ーディスク直径Dを加えた値よりも小さくなるように規
定している。
【0086】このように、戻り光スポットの移動量Wに
遮光部材上での戻り光のエアリーディスク直径Dを加え
た値とすることによって、戻り光スポットが光軸から最
も離れた時でも戻り光の大部分がピンホールを通過でき
るので、検出系に到達する光量が減少しないだけでな
く、光軸方向の分解能が低下することがない。従って、
シェーディングにない良好な画像を得ることができる。
【0087】従って、標本上に照射された集光スポット
の位置が光軸対応位置から離れた何れの位置であっても
遮光部材上での戻り光スポットが遮られることがないた
め、例えば、戻り光(蛍光)を基にしたイオン定量等の
測定を行う場合にも、画像面内全般で十分に高い精度を
発揮することができる。
【0088】また、対物光学系の軸上色収差や倍率色収
差に対する許容量が広がるため、対物光学系の設計が容
易になる。
【0089】尚、以上の軸上色収差と倍率色収差による
シェーディングは、戻り光のうちの蛍光に限らず、例え
ばラマン散乱光等の光源からの光と標本から発する光の
波長が異なる時等にも起こる可能性があり、このように
照射波長とは異なる波長の戻り光を検出する場合には、
本発明により充分な効果を上げることができる。
【0090】
【実施例】図1に本発明の一実施例に係るコンフォーカ
ル走査型蛍光顕微鏡の概略構成を示すが、対物光学系の
軸上色収差並びに倍率色収差は、従来使用していたもの
と同程度であり、特に格段の補正はなされていないもの
を使用している。
【0091】本実施例では、標本としてラットの心臓伸
縮性細胞を用意し、この細胞内のカルシウムイオンの観
察を行うことを目的としている。細胞内のカルシウムイ
オンを観察するために、蛍光試薬INDO−1を用いて
いる。
【0092】このINDO−1は、紫外光により励起さ
せると光量比がカルシウムイオンの量により変化する二
つの波長の蛍光が得られる。この二つの蛍光の波長は4
05nm及び485nmであり、これらの二種類の波長
の蛍光の光量比からカルシウムイオン量を求めることが
できる。
【0093】本実施例では、光源からのレーザ光の波長
による対物光学系の焦点距離(F)を−0.973m
m、蛍光波長による対物光学系の焦点距離(G)を−
0.971mm、対物光学系の蛍光波長による光路偏向
部材側の焦点面と標本面の共役面との距離(L)を−5
290mm、対物光学系のレーザ光波長による光路偏向
部材側の焦点面と標本面の共役面との距離(K)を−5
00mm、対物光学系の蛍光波長による光路偏向部材側
の焦点と光路偏向部材の光軸での偏向面位置との距離
(N)を2.27mm、対物光学系のレーザ光波長によ
る光路偏向部材側の焦点と光路偏向部材の光軸での偏向
面位置との距離(M)を2.31mm、集光レンズ群の
光路偏向部材側焦点と光路偏向部材の偏向面と光軸との
交点との距離(S)を1580mm、集光レンズ群の蛍
光波長における焦点距離(H)を381mm、光路偏向
部材のビーム偏向角(α)を0.182rad、遮光板
上でのエアリーディスク直径(D)を0.127mmと
し、これらより、光路偏向部材の偏向方向に対するピン
ホールの長さPを上記(2)式より決定し、即ち、P=
0.746mmとなるように遮光板にピンホール62B
を設けた。
【0094】又、この実施例では、光源として水冷の紫
外Arレーザを使用し、この光源から発せられる波長3
51nmのレーザ光を励起光として用いている。レーザ
光源11から発せられたレーザ光は、ビームエキスパン
ダ12及び対物光学系の軸上色収差補正レンズ群13を
通過した後、ダイクロックミラー20に入射する。
【0095】ダイクロックミラー20は、レーザ光源1
1から発せられたレーザ光の波長の光を反射し、それ以
外の波長の光を透過させる光路分割手段の役割を果たし
ており、ダイクロックミラー20に入射したレーザ光
は、ここで反射されて、ガルバノミラーを用いた垂直方
向偏向器31及び水平方向偏向器33に入射する。
【0096】垂直方向偏向器31及び水平方向偏向器3
3は、入射したレーザ光を水平方向及び垂直方向に偏向
して、最終的に標本に照射させる励起光の照射位置を決
定するものであり、垂直方向偏向器31及び水平方向偏
向器33に入射したレーザ光は、水平方向及び垂直方向
に光路を偏向されて対物光学系40のリレーレンズ群4
1と焦点投影レンズ群42とを透過した後、光路折り曲
げミラー44により反射されて対物レンズ群43に入射
し、標本50上にスポット状に集光される。
【0097】標本50上にスポット状に集光されたレー
ザー光は、垂直方向偏向器31及び水平方向偏向器33
の偏向角変化に応じて標本50上を2次元走査する。こ
のとき、標本50のレーザー光スポットにより照明され
た部分からは、前述した二種類の蛍光が発せられる。
【0098】標本50から発せられた蛍光は、戻り光と
なって対物レンズ群43、光路折り曲げミラー44、焦
点投影レンズ群42、リレーレンズ群41を、励起光
(レーザ光)とは逆の順番に通過した後、水平方向偏向
器33、垂直方向偏向器31に入射して光軸とほぼ平行
な光束に変換される。
【0099】この状態で、標本50から戻ってきた蛍光
は、ダイクロックミラー20を通過して他の戻り光成分
(反射レーザ光等)と分離された後、集光レンズ群61
に入射して遮光板62上に集光される。
【0100】前述したように、本実施例では、垂直方向
偏向器31及び水平方向偏向器33の偏向方向に対する
ピンホールが長手寸法P=0.746mmのスリット状
に形成されている。この様子を図1(b)に示す。
【0101】図1(b)よりも明らかなように、遮光板
62上の蛍光スポットが移動して光軸から最も離れた位
置にある時でも大部分がピンホール62Bを通過できる
ので、光検出器63a、63bに到達する光量が減少し
ないだけでなく、ピンホールの長さPを遮光板上での蛍
光の集光点の動き量と遮光板上での蛍光のエアリーディ
スクの直径を加えた長さにしているため、光軸方向の分
解能が不必要に低下しないようになっている。
【0102】遮光板62のピンホールを通過した蛍光
は、蛍光分光用の第2のダイクロックミラー64に入射
して波長域別に分けられる。この場合、蛍光分光用ダイ
クロックミラー64により反射された蛍光と、ダイクロ
ックミラー64を通過した後に、光路折り曲げミラー6
5により反射された蛍光とは、それぞれバリアフィルタ
66、67に入射する。
【0103】それぞれのバリアフィルタ66、67に入
射した蛍光は、ここで僅かに残った励起光や異なる波長
成分の蛍光を除去された後、それぞれ光検出器63a、
63bに入射して、波長域別の蛍光成分として検出され
ている。
【0104】そして、これらの光検出器63a、63b
からの検出信号は、CPU(図示せず)に送られ、ここ
で二種類の波長の蛍光の光量比が算出されると共に、画
像処理がなされる。この処理により、標本50のカルシ
ウムイオン量が算出され、更に検査面の画像が表示され
る。
【0105】従って、レーザースポットにより照明され
た標本50から発せられる蛍光は、標本50上の何れの
位置からのものであっても、遮光部材62により遮られ
ることなく検出されるので、この検出信号に基づいて系
により画像処理を施した時にシェーディングのない明る
い画像面が得られると共に、二つの波長の蛍光量の比か
ら生体中のカルシウムイオンの分布が極めて高精度に定
量的に測定することができる。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な構
成で且つ、軸上色収差や倍率色収差の残る対物レンズ群
を使用してもシェーディングが発生しない画像を得るこ
とができる。
【0107】さらに、コンフォーカル顕微鏡の大きな特
徴である光軸方向に対する良好な分解能が損なわれるこ
となく、検出光量を増大させるとともに、標本上のレー
ザースポットの走査位置によらず常に必要な検出光が得
られるので、これらの検出光に基づいて検査領域の全域
に亘り良好な画像情報が得られ、これらの検出信号に基
づいて高精度のイオン定量測定等の光分析が可能であ
る。
【0108】また、軸上色収差や倍率色収差の許容量が
拡がるため、コンフォーカル顕微鏡の対物レンズ群(対
物光学系)の設計が容易になり、光学設計上の自由度が
広がると共に、製造コストを安価に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例に係るコンフォー
カル顕微鏡の概略構成を示す説明図であり、(b)は、
対物レンズ群側から見た本発明の遮光板と蛍光スポット
の断面図である。
【図2】従来のコンフォーカル顕微鏡の概略構成を示す
説明図である。
【図3】コンフォーカル顕微鏡の偏向光学系が、焦点リ
レー配置である場合の概略構成図である。
【図4】コンフォーカル顕微鏡の偏向光学系が、焦点近
接配置である場合の概略構成図である。
【図5】コンフォーカル顕微鏡において、光路偏向部材
としてガルバノメーターミラーを用いた場合の光路図で
ある。
【図6】(a)は、従来のコンフォーカル蛍光顕微鏡に
おいて、対物レンズ群が軸上色収差を持っている時の励
起光及び蛍光の集光の原理図であり、(b)は、この時
の対物光学系側から見た遮光板状の蛍光の様子を示した
模式図であり、(c)はこの時得られた画像の模式図で
ある。
【図7】(a)は、従来のコンフォーカル蛍光顕微鏡に
おいて、対物レンズ群の軸上色収差を補正した時の光路
図であり、(b)は、この時の対物光学系側から見た遮
光板状の蛍光の様子を示した模式図であり、(c)はこ
の時得られた画像の模式図である。
【図8】従来のコンフォーカル蛍光顕微鏡において、対
物レンズ群の軸上色収差を補正してはいるが、光路偏向
部材が瞳位置に配置されていない時に得られる画像の模
式図である。
【図9】(a)は、コンフォーカル走査型蛍光顕微鏡に
おいて、対物光学系が倍率色収差のみを持っており光路
偏向部材による偏向角がθ(但し、θ≠0)の時の励起
光及び蛍光の集光の原理図であり、(b)は、この時得
られた画像の模式図である。
【図10】コンフォーカル走査型蛍光顕微鏡において、
対物光学系が軸上色収差のみを持っている時の励起光及
び蛍光の集光の原理図で、(a)は光路偏向部材による
偏向角が0の時のものであり、(b)は光路偏向部材に
よる偏向角がθ(但し、θ≠0)の時のものである。
【図11】(a)は、実際のコンフォーカル蛍光顕微鏡
において、対物レンズ群の軸上色収差を補正してはいる
が、光路偏向部材が瞳位置に配置されていない時の光路
図であり、(b)は、この時の対物光学系側から見た遮
光板状の蛍光の様子を示した模式図である。
【符号の説明】
10、610 光源ユニット 710 光源ユニットと等価な点光源 11、211 レーザー光源 12、212 ビームエキスパンダ 13、513 軸上色収差補正レンズ 717a 光路偏向部材の偏向角が0の時の光路偏向部
材側の蛍光の集光点 717b 光路偏向部材の偏向角がθ(但し、θ≠0)
の時の光路偏向部材側の蛍光の集光点 20、20a、20b、220、620 ダイクロイッ
クミラー 30a、30b、230 偏向光学系 31、31a、31b、331、631 垂直方向光
路偏向部材 33、33a、33b、333、633 水平方向光
路偏向部材 32a リレー光学系 730A 光路偏向部材の反射面と光軸との交
点 40、40a、40b、240、640 対物光学系 740A 光路偏向部材の偏向角が0の時の対
物光学系光路偏向部材側の焦点 740B 光路偏向部材の偏向角が0の時の対
物光学系の光路偏向部材側の焦点と共役な点 740C 光路偏向部材の偏向角がθ(但しθ
≠0)の時の対物光学系の光路偏向部材側の焦点と共役
な点 41、41a、41b、241 リレーレン
ズ群 42、242 焦点投影レンズ群 43、243 対物レンズ群 44、65 光路折り曲げミラー 50、250 標本 60、260 光検出器ユニット 61、261 集光レンズ 62、262 ピンホール付き遮光板 62A ピンホール 62B 遮光部 63a、63b、263 光検出器 64 ダイクロックミラー 66、67 バリアフィルタ 70 遮光板上の蛍光スポット β 励起光の主光線と光軸のなす角 γ 蛍光の主光線と光軸のなす角 U 蛍光スポット中心とピンホール中心
との距離 ε 蛍光の主光線(及び励起光の主光
線)と光軸のなす角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光源から発せられた光の光路を
    偏向する光路偏向部材を備えた偏向光学系と、偏向され
    た光を標本上に集光する対物光学系と、標本からの戻り
    光を対物光学系と偏向光学系とを介して標本上の集光点
    と共役な位置に集光し、さらにピンホール付き遮光部材
    を介して検出する検出系とを備えたコンフォーカル顕微
    鏡において、 前記遮光部材が、前記偏向光学系による光路の移動に伴
    って生じる戻り光の集光点の移動範囲を含む大きさのピ
    ンホールを備えていることを特徴とするコンフォーカル
    顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記ピンホールの形状が、スリット状で
    あることを特徴とする請求項1に記載のコンフォーカル
    顕微鏡。
  3. 【請求項3】 励起光を発する光源と、光源から発せら
    れた励起光の光路を偏向する光路偏向部材を備えた偏向
    光学系と、励起光を標本上に集光する対物光学系と、励
    起光により励起されて標本から発せられた戻り光を対物
    光学系と偏向光学系とを介して集光レンズ群により標本
    上の集光点と共役な位置に集光し、さらにピンホール付
    き遮光部材を介して検出する検出系とを備えたコンフォ
    ーカル顕微鏡において、 対物光学系の戻り光波長による焦点距離をG、 対物光学系の励起光波長による焦点距離をF、 対物光学系の戻り光波長による前記光路偏向部材側の焦
    点面と標本面の共役面との距離をL、 対物光学系の励起光波長による光路偏向部材側の焦点面
    と標本面の共役面との距離をK、 対物光学系の戻り光波長による光路偏向部材側の焦点と
    前記光路偏向部材の光軸上での偏向面位置との距離を
    N、 対物光学系の励起光波長による光路偏向部材側の焦点と
    前記光路偏向部材の光軸上での偏向面位置との距離を
    M、 集光レンズ群の光路偏向部材側焦点と、光路偏向部材の
    偏向面と光軸との交点との距離をS、 集光レンズ群の戻り光波長における焦点距離をH、 光路偏向部材のビーム偏向角をαとした時、 光路偏向部材の偏向方向に対するピンホールの長さP
    が、次に示す(1)式を満たすことを特徴とする請求項
    1又は2に記載のコンフォーカル顕微鏡。 【数1】
  4. 【請求項4】 遮光部材上の戻り光のエアリーディスク
    直径をDとした時、光路偏向部材の偏向方向に対するピ
    ンホールの長さPが、次に示す(2)式を満たすことを
    特徴とする請求項3に記載のコンフォーカル顕微鏡。 【数2】
JP6181961A 1993-09-08 1994-07-12 コンフォーカル顕微鏡 Pending JPH07128596A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6181961A JPH07128596A (ja) 1993-09-08 1994-07-12 コンフォーカル顕微鏡
US08/301,899 US5612818A (en) 1993-09-08 1994-09-07 Confocal microscope

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24605393 1993-09-08
JP5-246053 1993-09-08
JP6181961A JPH07128596A (ja) 1993-09-08 1994-07-12 コンフォーカル顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07128596A true JPH07128596A (ja) 1995-05-19

Family

ID=26500936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6181961A Pending JPH07128596A (ja) 1993-09-08 1994-07-12 コンフォーカル顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07128596A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0785447A3 (en) * 1996-01-19 1998-11-25 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Image pickup apparatus, density measuring optical system and scanning optical microscope
JP2001330563A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Jeol Ltd 検査装置
JP2002507762A (ja) * 1998-03-16 2002-03-12 プリーラックス・インコーポレイテッド 共焦点顕微鏡イメージングシステム
JP2006017628A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Olympus Corp 蛍光分光分析装置及び蛍光分光分析方法
JP2006133781A (ja) * 2004-11-03 2006-05-25 Leica Microsystems Cms Gmbh 光学装置用検出装置および共焦点顕微鏡
JP2006343783A (ja) * 2006-09-19 2006-12-21 Nikon Corp コンフォーカル顕微鏡
JP2007133419A (ja) * 2006-12-20 2007-05-31 Nikon Corp コンフォーカル顕微鏡
CN103210302A (zh) * 2010-10-19 2013-07-17 奥林巴斯株式会社 观测单个发光粒子的偏振特性的光分析装置、光分析方法以及用于该方法的光分析用计算机程序
JP5287252B2 (ja) * 2006-12-22 2013-09-11 株式会社ニコン レーザ走査共焦点顕微鏡
JP2014170045A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Olympus Corp 走査型レーザ顕微鏡装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0785447A3 (en) * 1996-01-19 1998-11-25 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Image pickup apparatus, density measuring optical system and scanning optical microscope
JP2002507762A (ja) * 1998-03-16 2002-03-12 プリーラックス・インコーポレイテッド 共焦点顕微鏡イメージングシステム
JP4812937B2 (ja) * 1998-03-16 2011-11-09 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・コーポレイション 共焦点顕微鏡イメージングシステム
JP2001330563A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Jeol Ltd 検査装置
JP2006017628A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Olympus Corp 蛍光分光分析装置及び蛍光分光分析方法
JP2006133781A (ja) * 2004-11-03 2006-05-25 Leica Microsystems Cms Gmbh 光学装置用検出装置および共焦点顕微鏡
JP2006343783A (ja) * 2006-09-19 2006-12-21 Nikon Corp コンフォーカル顕微鏡
JP2007133419A (ja) * 2006-12-20 2007-05-31 Nikon Corp コンフォーカル顕微鏡
JP5287252B2 (ja) * 2006-12-22 2013-09-11 株式会社ニコン レーザ走査共焦点顕微鏡
CN103210302A (zh) * 2010-10-19 2013-07-17 奥林巴斯株式会社 观测单个发光粒子的偏振特性的光分析装置、光分析方法以及用于该方法的光分析用计算机程序
CN103210302B (zh) * 2010-10-19 2015-05-27 奥林巴斯株式会社 观测单个发光粒子的偏振特性的光分析装置、光分析方法
JP2014170045A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Olympus Corp 走査型レーザ顕微鏡装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5035476A (en) Confocal laser scanning transmission microscope
JP3082346B2 (ja) 蛍光コンフォーカル顕微鏡
US5386112A (en) Apparatus and method for transmitted-light and reflected-light imaging
US5646411A (en) Fluorescence imaging system compatible with macro and micro scanning objectives
JP4312979B2 (ja) 走査型顕微鏡
US20100172021A1 (en) Laser microscope
JPS63306413A (ja) 走査型光学顕微鏡
JPS61219805A (ja) 表面形状測定器
US6108127A (en) High resolution confocal microscope
US5612818A (en) Confocal microscope
JP2001235683A (ja) 顕微鏡組立物
JP2007506955A (ja) エバネッセント波照明を備えた走査顕微鏡
JPH0821844A (ja) 近接場光走査型顕微鏡
US8223343B2 (en) Interferometric confocal microscope
JPH07128596A (ja) コンフォーカル顕微鏡
JP5495740B2 (ja) 共焦点走査型顕微鏡
JP3384072B2 (ja) コンフォーカル顕微鏡
JP2003185927A (ja) 走査型レーザー顕微鏡
JP3917705B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
JP3454575B2 (ja) 走査型光学測定装置
JPH09325278A (ja) 共焦点型光学顕微鏡
JP2008052146A (ja) 共焦点型レーザー走査蛍光顕微鏡
JPH0760217B2 (ja) 透過型顕微鏡
JPH0695172B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
JP2022501639A (ja) ライン焦点を生成するように構成された共焦点レーザー走査顕微鏡