JPH0712924B2 - 鉄族元素またはそれを含む合金を含有する粉末状高結晶性黒鉛 - Google Patents
鉄族元素またはそれを含む合金を含有する粉末状高結晶性黒鉛Info
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- JPH0712924B2 JPH0712924B2 JP62063229A JP6322987A JPH0712924B2 JP H0712924 B2 JPH0712924 B2 JP H0712924B2 JP 62063229 A JP62063229 A JP 62063229A JP 6322987 A JP6322987 A JP 6322987A JP H0712924 B2 JPH0712924 B2 JP H0712924B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は鉄族元素またはそれを含む合金を含有した粉末
状高結晶性黒鉛に関し、さらに詳しくは黒鉛層間化合物
を形成するに十分な高結晶性を有し、表面積が大きい粉
末状で、かつ、含有する鉄族金属により磁場中で強磁性
体的挙動を示す粉末状高結晶性黒鉛に関する。
状高結晶性黒鉛に関し、さらに詳しくは黒鉛層間化合物
を形成するに十分な高結晶性を有し、表面積が大きい粉
末状で、かつ、含有する鉄族金属により磁場中で強磁性
体的挙動を示す粉末状高結晶性黒鉛に関する。
従来の技術 層状構造のよく発達した高結晶性黒鉛は、その層間に種
々の原子種または分子種を規則正しく取り込むことによ
り、黒鉛層間化合物を形成し、その利用価値は高い。こ
のような高結晶性黒鉛は天然にも産出するがその産出量
は僅かである。
々の原子種または分子種を規則正しく取り込むことによ
り、黒鉛層間化合物を形成し、その利用価値は高い。こ
のような高結晶性黒鉛は天然にも産出するがその産出量
は僅かである。
一方、人工合成によって得られる黒鉛の中で、層間化合
物を形成するに十分な高結晶性を有するものとしては、
メタン等の有機物の熱分解により得られた熱分解炭素を
高圧下の熱処理によって高配向化させた高配向化熱分解
黒鉛(HOPG)、鉄(Fe)溶液中からの再結晶法により合
成するキッシュ黒鉛および高分子繊維を高温処理するこ
とによって得られる繊維状炭素が知られているが、これ
らの高結晶性黒鉛の形態はそれぞれ板(あるいは膜)
状、鱗片状もしくは繊維状である。
物を形成するに十分な高結晶性を有するものとしては、
メタン等の有機物の熱分解により得られた熱分解炭素を
高圧下の熱処理によって高配向化させた高配向化熱分解
黒鉛(HOPG)、鉄(Fe)溶液中からの再結晶法により合
成するキッシュ黒鉛および高分子繊維を高温処理するこ
とによって得られる繊維状炭素が知られているが、これ
らの高結晶性黒鉛の形態はそれぞれ板(あるいは膜)
状、鱗片状もしくは繊維状である。
発明が解決しようとする問題点 黒鉛層間化合物の応用には種々の用途が考えられてお
り、たとえば金属塩化物−黒鉛層間化合物やアルカリ金
属−黒鉛層間化合物は各種の化学反応の触媒として用い
ることができる。またアルカリ金属−黒鉛層間化合物は
水素貯蔵あるいは水素同位体の濃縮に用いることができ
る。これら触媒、水素貯蔵、水素同位体濃縮などの応用
を考える場合、黒鉛の形態としては上記板状、鱗片状あ
るいは繊維状よりもより表面積の大なる粉末状であるほ
うが上記の機能を増大するものと期待される。しかし、
従来の方法では得られる高結晶性黒鉛は前記のように粉
末状ではないため、現在の技術では、粉砕という機械的
工程を経ずに粉末状高結晶性黒鉛を製造することは不可
能である。しかも得られた粉末状黒鉛は粒径が均一でな
いという欠点がある。
り、たとえば金属塩化物−黒鉛層間化合物やアルカリ金
属−黒鉛層間化合物は各種の化学反応の触媒として用い
ることができる。またアルカリ金属−黒鉛層間化合物は
水素貯蔵あるいは水素同位体の濃縮に用いることができ
る。これら触媒、水素貯蔵、水素同位体濃縮などの応用
を考える場合、黒鉛の形態としては上記板状、鱗片状あ
るいは繊維状よりもより表面積の大なる粉末状であるほ
うが上記の機能を増大するものと期待される。しかし、
従来の方法では得られる高結晶性黒鉛は前記のように粉
末状ではないため、現在の技術では、粉砕という機械的
工程を経ずに粉末状高結晶性黒鉛を製造することは不可
能である。しかも得られた粉末状黒鉛は粒径が均一でな
いという欠点がある。
また黒鉛および黒鉛層間化合物は上記の触媒以外にもた
とえば導電性材料としての応用が可能である。そのよう
に応用するにあたっては黒鉛および黒鉛層間化合物が大
きな磁化率を有すれば、それらの担持・移動を磁場を介
して行い得るという利点が生じる。しかしながら黒鉛お
よび黒鉛層間化合物はごく一部の黒鉛層間化合物を除
き、一般的には弱磁性体であり、これらを強磁性体にす
る方法はいまだに知られていない。
とえば導電性材料としての応用が可能である。そのよう
に応用するにあたっては黒鉛および黒鉛層間化合物が大
きな磁化率を有すれば、それらの担持・移動を磁場を介
して行い得るという利点が生じる。しかしながら黒鉛お
よび黒鉛層間化合物はごく一部の黒鉛層間化合物を除
き、一般的には弱磁性体であり、これらを強磁性体にす
る方法はいまだに知られていない。
本発明の目的は鉄族金属またはそれを含む合金を含有す
る新規な黒鉛を提供することにあり、同黒鉛は層間化合
物を形成するに十分な高結晶性を有し、また強磁性を有
する粉末状であって、粉砕工程を経ずして合成すること
が可能である。
る新規な黒鉛を提供することにあり、同黒鉛は層間化合
物を形成するに十分な高結晶性を有し、また強磁性を有
する粉末状であって、粉砕工程を経ずして合成すること
が可能である。
問題点を解決するための手段 本発明による新規な黒鉛は、鉄族元素またはそれを含む
合金を有する粉末状高結晶性黒鉛であって、鉄族元素ま
たはそれを含む合金の発泡状メタルまたは粉末を堆積生
成用基材として用い、前記基材上で炭化水素化合物を化
学気相堆積法によって熱分解して製造された20emu/g〜5
0emu/gの磁化率を有することを特徴とする。
合金を有する粉末状高結晶性黒鉛であって、鉄族元素ま
たはそれを含む合金の発泡状メタルまたは粉末を堆積生
成用基材として用い、前記基材上で炭化水素化合物を化
学気相堆積法によって熱分解して製造された20emu/g〜5
0emu/gの磁化率を有することを特徴とする。
鉄族元素とはニッケル、鉄およびコバルトであり、それ
らを含む合金(例えばニッケル・クロム合金)も本発明
で使用可能である。以下、これらの金属を含有金属と記
す。含有金属は発泡状または粉末状のものが使用され
る。発泡状とは、いわゆるスポンジ状のものを意味し、
空孔率75%〜99%、好ましくは85%以上のものを用い
る。熱分解反応で炭素原子を生成するための出発物質で
ある炭化水素化合物として、たとえば置換基を有してい
てもよい脂肪族炭化水素、不飽和炭化水素、芳香族炭化
水素、脂環式炭化水素、好ましくは置換基を有していて
もよい不飽和炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水
素が使用される。これらはいずれも約1000℃で熱分解さ
れうる化合物であり、具体的にはヘキサン、アセチレ
ン、アクリロニトリル、1.2−ジブロモエチレン、ベン
ゼン、トルエン、ピリジン、アニリン、フェノール、ジ
フェニル、アントラセン、ピレン、ヘキサメチルベンゼ
ン、スチレン、アリルベンゼン、ピロール、チオフェ
ン、シクロヘキサン等があげられる。
らを含む合金(例えばニッケル・クロム合金)も本発明
で使用可能である。以下、これらの金属を含有金属と記
す。含有金属は発泡状または粉末状のものが使用され
る。発泡状とは、いわゆるスポンジ状のものを意味し、
空孔率75%〜99%、好ましくは85%以上のものを用い
る。熱分解反応で炭素原子を生成するための出発物質で
ある炭化水素化合物として、たとえば置換基を有してい
てもよい脂肪族炭化水素、不飽和炭化水素、芳香族炭化
水素、脂環式炭化水素、好ましくは置換基を有していて
もよい不飽和炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水
素が使用される。これらはいずれも約1000℃で熱分解さ
れうる化合物であり、具体的にはヘキサン、アセチレ
ン、アクリロニトリル、1.2−ジブロモエチレン、ベン
ゼン、トルエン、ピリジン、アニリン、フェノール、ジ
フェニル、アントラセン、ピレン、ヘキサメチルベンゼ
ン、スチレン、アリルベンゼン、ピロール、チオフェ
ン、シクロヘキサン等があげられる。
ニッケル(Ni)コバルト(Co)および鉄(Fe)は種々の
有機物分子の熱分解反応に対する触媒作用を示し、とく
にこれらの金属はその表面に堆積する黒鉛の高結晶化を
促進する作用を有することが知られている。以下に含有
金属のうちニッケルを例にして本発明の反応機構を説明
する。
有機物分子の熱分解反応に対する触媒作用を示し、とく
にこれらの金属はその表面に堆積する黒鉛の高結晶化を
促進する作用を有することが知られている。以下に含有
金属のうちニッケルを例にして本発明の反応機構を説明
する。
ニッケル中への炭素の溶解度は大きく、1000℃前後で0.
8〜1.2atomic%という高い値を示す。したがって炭化水
素化合物を出発物質とした1000℃前後における熱分解化
学気相堆積(いわゆるCVD、以下CVDと記す)法におい
て、ニッケルを堆積生成用基材として用いると、高反応
速度の熱分解反応により生成した炭素原子が高結晶性黒
鉛として上記基材表面に堆積するとともに、同時に生成
した炭素原子のニッケル基材中への拡散・溶解が生じ
る。
8〜1.2atomic%という高い値を示す。したがって炭化水
素化合物を出発物質とした1000℃前後における熱分解化
学気相堆積(いわゆるCVD、以下CVDと記す)法におい
て、ニッケルを堆積生成用基材として用いると、高反応
速度の熱分解反応により生成した炭素原子が高結晶性黒
鉛として上記基材表面に堆積するとともに、同時に生成
した炭素原子のニッケル基材中への拡散・溶解が生じ
る。
ニッケル基材として発泡状、すなわちスポンジ状の形態
を有するニッケルを用いると、炭素原子のニッケル基材
中への拡散・溶解は、スポンジを形成するニッケル繊維
の機械的強度の低下をひきおこす。スポンジ状ニッケル
のニッケル繊維には適当な歪みがかかっているため、炭
素原子の拡散・溶解にともなう上記機械的強度の低下が
進行すると、ニッケル繊維の一部での折損が生じる。こ
の繊維の折損により黒鉛に覆われていないニッケル面が
露出すると、熱分解反応の反応速度が一層増大し、生成
する炭素量が増加するため、一箇所の折損から加速度的
に上記繊維の切断がひきおこされる。またニッケル繊維
の外側からの炭素の拡散のみならず、切断面を介して繊
維の内側からも炭素の拡散が起こるためにニッケル繊維
の細分化はさらに進行し、最終的にはニッケルを含有し
た粉末状高結晶性黒鉛が合成される。このニッケルを含
有した粉末状高結晶性黒鉛は、堆積生成用基材としてニ
ッケル粉末を用いても合成可能であり、この場合には上
記ニッケル粉末の粒径を変化させることにより、得られ
る粉末黒鉛の粒径を制御することができる。さらに、コ
バルト、鉄あるいはそれらもしくはニッケルを含む合金
を用いても同様の反応が生じる。これらの方法によって
生じた粉末状高結晶性黒鉛は、鉄族元素の粉末を含むた
め20emu/g〜50emu/gの高い磁化率を有する。
を有するニッケルを用いると、炭素原子のニッケル基材
中への拡散・溶解は、スポンジを形成するニッケル繊維
の機械的強度の低下をひきおこす。スポンジ状ニッケル
のニッケル繊維には適当な歪みがかかっているため、炭
素原子の拡散・溶解にともなう上記機械的強度の低下が
進行すると、ニッケル繊維の一部での折損が生じる。こ
の繊維の折損により黒鉛に覆われていないニッケル面が
露出すると、熱分解反応の反応速度が一層増大し、生成
する炭素量が増加するため、一箇所の折損から加速度的
に上記繊維の切断がひきおこされる。またニッケル繊維
の外側からの炭素の拡散のみならず、切断面を介して繊
維の内側からも炭素の拡散が起こるためにニッケル繊維
の細分化はさらに進行し、最終的にはニッケルを含有し
た粉末状高結晶性黒鉛が合成される。このニッケルを含
有した粉末状高結晶性黒鉛は、堆積生成用基材としてニ
ッケル粉末を用いても合成可能であり、この場合には上
記ニッケル粉末の粒径を変化させることにより、得られ
る粉末黒鉛の粒径を制御することができる。さらに、コ
バルト、鉄あるいはそれらもしくはニッケルを含む合金
を用いても同様の反応が生じる。これらの方法によって
生じた粉末状高結晶性黒鉛は、鉄族元素の粉末を含むた
め20emu/g〜50emu/gの高い磁化率を有する。
実施例 第1図は本発明の一実施例に用いられる装置の構成を示
すブロック図であり、熱分解CVD法による装置を示す。
すブロック図であり、熱分解CVD法による装置を示す。
次に第1図により、出発物質としてベンゼン、堆積生成
用基材としてニッケルを用いた場合の製造法の工程につ
いて説明する。
用基材としてニッケルを用いた場合の製造法の工程につ
いて説明する。
真空蒸留による精製操作を行なったベンゼンが収納され
たバブル容器1内にアルゴンガス制御系2からアルゴン
ガスを供給し、ベンゼンをバブルさせ、パイレックスガ
ラス管3を介して石英反応管4へベンゼン分子を給送す
る。この際バブル容器1内の液体ベンゼンの温度を一定
に保ち、アルゴンガスの流量をバルブ5で調節して、ベ
ンゼン分子の石英反応管4内への供給量を毎時数ミリモ
ルに制御する。一方、希釈ライン6よりアルゴンガスを
流し、石英反応管4へ給送される直前のガラス管3内に
おけるアルゴンガス中のベンゼンの分子数密度および流
量を最適化する。
たバブル容器1内にアルゴンガス制御系2からアルゴン
ガスを供給し、ベンゼンをバブルさせ、パイレックスガ
ラス管3を介して石英反応管4へベンゼン分子を給送す
る。この際バブル容器1内の液体ベンゼンの温度を一定
に保ち、アルゴンガスの流量をバルブ5で調節して、ベ
ンゼン分子の石英反応管4内への供給量を毎時数ミリモ
ルに制御する。一方、希釈ライン6よりアルゴンガスを
流し、石英反応管4へ給送される直前のガラス管3内に
おけるアルゴンガス中のベンゼンの分子数密度および流
量を最適化する。
石英反応管4には図示されていない堆積生成用基材の載
置された試料台7が配設されており、石英反応管4の外
周面には加熱炉8が設けられている。加熱炉8によって
石英反応管4内の上記堆積生成用基材は約1000℃の温度
に保持されている。ベンゼン分子が石英反応管4内に給
送されると、ベンゼン分子は石英反応管4内で熱分解
し、前記反応機構によって試料台7上には粉末状黒鉛が
生成される。石英反応管4内のガスは排気パイプ9を介
して排気系10へ導出され、石英反応管4から除去され
る。
置された試料台7が配設されており、石英反応管4の外
周面には加熱炉8が設けられている。加熱炉8によって
石英反応管4内の上記堆積生成用基材は約1000℃の温度
に保持されている。ベンゼン分子が石英反応管4内に給
送されると、ベンゼン分子は石英反応管4内で熱分解
し、前記反応機構によって試料台7上には粉末状黒鉛が
生成される。石英反応管4内のガスは排気パイプ9を介
して排気系10へ導出され、石英反応管4から除去され
る。
なお、本工程においてはアルゴンガスに代えて他の不活
性ガス、例えば窒素、ヘリウム等を使用できる。
性ガス、例えば窒素、ヘリウム等を使用できる。
上記製造工程において用いられる、炭化水素の供給条件
は一般に 供給速度0.1mmol/1hr〜8.0mmol/hr、 分子数密度1.0×108分子/cm3〜1.0×1019分子/cm3 流速0.1cm/min〜500cm/min である。熱分解温度は450℃〜1600℃、好ましくは、700
℃〜1200℃である。
は一般に 供給速度0.1mmol/1hr〜8.0mmol/hr、 分子数密度1.0×108分子/cm3〜1.0×1019分子/cm3 流速0.1cm/min〜500cm/min である。熱分解温度は450℃〜1600℃、好ましくは、700
℃〜1200℃である。
なお、上記第1図で示される装置においては、使用され
る炭化水素化合物の種類により異なるが、石英反応管4
への供給方法として例えばバブラー法、蒸発法または昇
華法を用いうる。供給量を多くするとスス状炭素堆積物
が生成され本発明の目的が達成されないので、毎時数ミ
リモル以下の供給量に制御される。
る炭化水素化合物の種類により異なるが、石英反応管4
への供給方法として例えばバブラー法、蒸発法または昇
華法を用いうる。供給量を多くするとスス状炭素堆積物
が生成され本発明の目的が達成されないので、毎時数ミ
リモル以下の供給量に制御される。
本発明に係る黒鉛は、一般に粒径0.5〜10μmであり、
結晶子の大きさはC軸方向が約500Å〜1500Å、C軸に
垂直方向が約300Å〜約1000Åであり、ニッケル含有量
は約30〜400%、磁化率は約20emu/g〜約50emu/gであ
る。
結晶子の大きさはC軸方向が約500Å〜1500Å、C軸に
垂直方向が約300Å〜約1000Åであり、ニッケル含有量
は約30〜400%、磁化率は約20emu/g〜約50emu/gであ
る。
実施例1 第1図の装置において、空孔率96%の発泡状ニッケル13
0mgを堆積生成用基材として用い、ベンゼンを3.8mmol/1
hrで供給して950℃で40分間熱分解を行なうと、420mgの
黒色粉末が得られた。
0mgを堆積生成用基材として用い、ベンゼンを3.8mmol/1
hrで供給して950℃で40分間熱分解を行なうと、420mgの
黒色粉末が得られた。
この粉末をCuKα線によるX線回折に付した結果を第2
図に示す。
図に示す。
各回折ピークは図示するように、黒鉛の(002),(11
0),(004),(112)反射およびニッケルの(100),
(111),(200)で反射があり、これによって生成され
た粉末が黒鉛とニッケルとの混合物であることがわか
る。
0),(004),(112)反射およびニッケルの(100),
(111),(200)で反射があり、これによって生成され
た粉末が黒鉛とニッケルとの混合物であることがわか
る。
X線回折での黒鉛の(002)反射の回折ピークから、ブ
ラッグ式により面間隔dを求める。
ラッグ式により面間隔dを求める。
d=λ/2・sinθ(λ=1.5418Å) …(1) (ただしλは入射波長、θは回折角度を表わす。)得ら
れた(002)反射の平均面間隔は3.37Åであった。また
(002)反射および(110)反射の回折ピークの半値幅β
から次式 L=K・λ/β・cosθ (2) (ただしλ=1.5418Å、K=0.9)により求めたC軸方
向およびこれと垂直な方向の結晶子の大きさはそれぞれ
912Åおよび622Åであった。これにより得られた粉末黒
鉛は大きな結晶子より成る、層状構造のよく発達した高
結晶性黒鉛であることが判明した。
れた(002)反射の平均面間隔は3.37Åであった。また
(002)反射および(110)反射の回折ピークの半値幅β
から次式 L=K・λ/β・cosθ (2) (ただしλ=1.5418Å、K=0.9)により求めたC軸方
向およびこれと垂直な方向の結晶子の大きさはそれぞれ
912Åおよび622Åであった。これにより得られた粉末黒
鉛は大きな結晶子より成る、層状構造のよく発達した高
結晶性黒鉛であることが判明した。
またこのようにして得られた粉末黒鉛を磁気天秤によっ
て測定した結果、その磁化率は45emu/gであった。さら
に、第3図に示されるように走査電子顕微鏡によりその
粒径が2.5〜3.5μmの均一な球状であることが判明し
た。
て測定した結果、その磁化率は45emu/gであった。さら
に、第3図に示されるように走査電子顕微鏡によりその
粒径が2.5〜3.5μmの均一な球状であることが判明し
た。
実施例2 実施例1と同様の製造法で、粒径2.6〜3.3μmのニッケ
ル粉末を堆積生成用基材に用いて、60分間の熱分解反応
によって100mgのニッケル粉末から137mgのニッケルを含
有した粉末黒鉛が得られた。この場合の粉末粒径は3.0
〜4.0μmで、X線回折により調べた結晶性および磁気
天秤により測定した磁化率は実施例1と同様であった。
ル粉末を堆積生成用基材に用いて、60分間の熱分解反応
によって100mgのニッケル粉末から137mgのニッケルを含
有した粉末黒鉛が得られた。この場合の粉末粒径は3.0
〜4.0μmで、X線回折により調べた結晶性および磁気
天秤により測定した磁化率は実施例1と同様であった。
発明の効果 上記のように芳香族炭化水素化合物または不飽和炭化水
素化合物等の炭化水素化合物を出発物質とした熱分解化
学気相堆積(いわゆるCVD)法において、発泡状または
粉末状の形態を有する鉄族元素またはそれを含む合金を
堆積生成用基材として用いることにより、それら金属を
含有した高結晶性黒鉛粉体を合成することができる。本
発明に係る上記金属を含有した粉末状高結晶性黒鉛は、
粒径が均一化され、大なる表面積を有することにより高
い触媒活性等が期待し得る粉末状であり、また20emu/g
〜50emu/gの高い磁化率を有するので、磁場によって当
該粉末黒鉛の担持や移動を可能とする。
素化合物等の炭化水素化合物を出発物質とした熱分解化
学気相堆積(いわゆるCVD)法において、発泡状または
粉末状の形態を有する鉄族元素またはそれを含む合金を
堆積生成用基材として用いることにより、それら金属を
含有した高結晶性黒鉛粉体を合成することができる。本
発明に係る上記金属を含有した粉末状高結晶性黒鉛は、
粒径が均一化され、大なる表面積を有することにより高
い触媒活性等が期待し得る粉末状であり、また20emu/g
〜50emu/gの高い磁化率を有するので、磁場によって当
該粉末黒鉛の担持や移動を可能とする。
第1図は本発明の実施例1に用いられる装置の構成を示
すブロック図、第2図は同実施例によって得られた粉末
黒鉛のCuKα線によるX線回折を示す図、第3図は同実
施例によって得られた粉末黒鉛の走査電子顕微鏡像であ
る。 1…バブル容器、2…アルゴンガス制御系、3…パイレ
ックスガラス管、4…石英反応管、5…バルブ、6…希
釈ライン、7…試料台、8…加熱炉、9…排気パイプ、
10…排気系、11…粉末黒鉛
すブロック図、第2図は同実施例によって得られた粉末
黒鉛のCuKα線によるX線回折を示す図、第3図は同実
施例によって得られた粉末黒鉛の走査電子顕微鏡像であ
る。 1…バブル容器、2…アルゴンガス制御系、3…パイレ
ックスガラス管、4…石英反応管、5…バルブ、6…希
釈ライン、7…試料台、8…加熱炉、9…排気パイプ、
10…排気系、11…粉末黒鉛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 勝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中島 重夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−239019(JP,A) 特開 昭55−15977(JP,A) 特開 昭49−98786(JP,A) 特開 昭61−136992(JP,A) 特公 昭51−10185(JP,B1) 特公 昭49−43078(JP,B1) JOURNAL OF MATERIA LS SCIENCE 17(1982)P. 309〜322
Claims (1)
- 【請求項1】鉄族元素またはそれを含む合金の発泡状メ
タルまたは粉末を堆積生成用基材として用い、前記基材
上で炭化水素化合物を化学気相堆積法によって熱分解し
て製造され磁化率が20emu/g〜50emu/gであることを特徴
とする鉄族元素またはそれを含む合金を有する粉末状高
結晶性黒鉛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62063229A JPH0712924B2 (ja) | 1987-03-17 | 1987-03-17 | 鉄族元素またはそれを含む合金を含有する粉末状高結晶性黒鉛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62063229A JPH0712924B2 (ja) | 1987-03-17 | 1987-03-17 | 鉄族元素またはそれを含む合金を含有する粉末状高結晶性黒鉛 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63230512A JPS63230512A (ja) | 1988-09-27 |
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| JOURNALOFMATERIALSSCIENCE17(1982)P.309〜322 |
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| JPS63230512A (ja) | 1988-09-27 |
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