JPH07130014A - 光磁気記録媒体および光磁気記録方法 - Google Patents
光磁気記録媒体および光磁気記録方法Info
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- JPH07130014A JPH07130014A JP27709393A JP27709393A JPH07130014A JP H07130014 A JPH07130014 A JP H07130014A JP 27709393 A JP27709393 A JP 27709393A JP 27709393 A JP27709393 A JP 27709393A JP H07130014 A JPH07130014 A JP H07130014A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 透光性を有する基板1上に、誘電体層2と、
希土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー
点まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層3
と、希土類金属−遷移金属合金からなり、磁性層3より
も高いキュリー点を有し、室温での保磁力が磁性層3よ
り低い磁性層4と、保護層5とが順次形成されており、
上記の誘電体層2および保護層5は、それぞれ、AlN
または、Si含有量が15at%以下のAlSiNのい
ずれかからなる光磁気ディスクおよび、その光磁気記録
方法。 【効果】 光変調オーバーライトが可能であり、かつ、
保護層5上に反射層を設けなくても、記録パワーマージ
ンが大きい、すなわち、レーザー光の強度の許容範囲が
大きい光磁気ディスクを実現できる。
希土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー
点まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層3
と、希土類金属−遷移金属合金からなり、磁性層3より
も高いキュリー点を有し、室温での保磁力が磁性層3よ
り低い磁性層4と、保護層5とが順次形成されており、
上記の誘電体層2および保護層5は、それぞれ、AlN
または、Si含有量が15at%以下のAlSiNのい
ずれかからなる光磁気ディスクおよび、その光磁気記録
方法。 【効果】 光変調オーバーライトが可能であり、かつ、
保護層5上に反射層を設けなくても、記録パワーマージ
ンが大きい、すなわち、レーザー光の強度の許容範囲が
大きい光磁気ディスクを実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報の記録、
再生、消去の少なくとも一つを行う光ディスク、光カー
ド等に用いられる光磁気記録媒体および、これに対する
光磁気記録方法に関するものである。
再生、消去の少なくとも一つを行う光ディスク、光カー
ド等に用いられる光磁気記録媒体および、これに対する
光磁気記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録方式とは、基板上に磁性体か
らなる垂直磁化膜を形成したものを記録媒体とし、以下
の方法で記録、再生するものである。
らなる垂直磁化膜を形成したものを記録媒体とし、以下
の方法で記録、再生するものである。
【0003】記録の際には、記録媒体をまず、強力な外
部磁場等によって初期化し、磁化の方向を一方向(上向
き、または下向き)に揃えておく。その後、記録したい
エリアにレーザービームを照射して、その部分の温度を
キュリー点近傍以上、もしくは補償点近傍以上に加熱
し、これにより、保磁力(Hc)をゼロ、または、ほと
んどゼロとした上で、初期化時の磁化の向きとは逆向き
の外部磁場(バイアス磁場)を印加して磁化を反転させ
る。レーザービームの照射を止めると、記録媒体は常温
に戻るので反転した磁化は固定される。つまり、情報が
熱磁気的に記録される。
部磁場等によって初期化し、磁化の方向を一方向(上向
き、または下向き)に揃えておく。その後、記録したい
エリアにレーザービームを照射して、その部分の温度を
キュリー点近傍以上、もしくは補償点近傍以上に加熱
し、これにより、保磁力(Hc)をゼロ、または、ほと
んどゼロとした上で、初期化時の磁化の向きとは逆向き
の外部磁場(バイアス磁場)を印加して磁化を反転させ
る。レーザービームの照射を止めると、記録媒体は常温
に戻るので反転した磁化は固定される。つまり、情報が
熱磁気的に記録される。
【0004】再生の際には、直線偏光したレーザービー
ムを記録媒体に照射し、その反射光や透過光の偏光面が
磁化の向きに応じて回転する現象(磁気カー効果、磁気
ファデー効果)を利用して光学的に情報の読み出しを行
う。
ムを記録媒体に照射し、その反射光や透過光の偏光面が
磁化の向きに応じて回転する現象(磁気カー効果、磁気
ファデー効果)を利用して光学的に情報の読み出しを行
う。
【0005】光磁気記録方式は、書き換え可能な大容量
記憶素子として注目されているが、その記録媒体を再使
用(書き換え)をするためには、次のいずれかの方法を
採る必要がある。
記憶素子として注目されているが、その記録媒体を再使
用(書き換え)をするためには、次のいずれかの方法を
採る必要がある。
【0006】(a)何らかの方法で初期化する。
【0007】(b)外部磁場発生装置を工夫してオーバ
ーライト(消去が不要な書き換え)を可能にする。
ーライト(消去が不要な書き換え)を可能にする。
【0008】(c)記録媒体を工夫してオーバーライト
を可能にする。
を可能にする。
【0009】しかし、(a)の方法では、初期化装置、
あるいは、ヘッドが2個必要になるので、コスト高を招
く。また、1個のヘッドで書き換えを行おうとすると、
消去してから記録するので、時間がかかる。(b)の方
法では、磁気記録の場合と同じようにヘッドクラッシュ
が問題となる。
あるいは、ヘッドが2個必要になるので、コスト高を招
く。また、1個のヘッドで書き換えを行おうとすると、
消去してから記録するので、時間がかかる。(b)の方
法では、磁気記録の場合と同じようにヘッドクラッシュ
が問題となる。
【0010】このため、(c)の方法が最も有力であ
る。例えば、Jpn.J.Appl.Phys.,Vo
l.28(1989)Suppl.28−3,pp.3
67−370には、記録層を交換結合二層膜にすれば、
オーバーライト可能な記録媒体を実現できる、と記載さ
れている。
る。例えば、Jpn.J.Appl.Phys.,Vo
l.28(1989)Suppl.28−3,pp.3
67−370には、記録層を交換結合二層膜にすれば、
オーバーライト可能な記録媒体を実現できる、と記載さ
れている。
【0011】ここで、オーバーライトの手順について簡
単に説明する。初期化においては、図14に示すよう
に、初期化磁界(Hinit)を印加することにより、第2
磁性層10の磁化のみを一方向(図では、下向き)に揃
える。なお、初期化は常時、あるいは、記録時のみ行わ
れる。第1磁性層9の保磁力H1 は、図13の如く、H
initより大きいので、第1磁性層9の磁化の反転は生じ
ない。
単に説明する。初期化においては、図14に示すよう
に、初期化磁界(Hinit)を印加することにより、第2
磁性層10の磁化のみを一方向(図では、下向き)に揃
える。なお、初期化は常時、あるいは、記録時のみ行わ
れる。第1磁性層9の保磁力H1 は、図13の如く、H
initより大きいので、第1磁性層9の磁化の反転は生じ
ない。
【0012】記録は、記録磁界(Hw )を印加しなが
ら、高レベルIと低レベルIIに強度変調されたレーザー
光を照射することにより行う。
ら、高レベルIと低レベルIIに強度変調されたレーザー
光を照射することにより行う。
【0013】高レベルIのレーザー光が照射されると、
第1磁性層9・第2磁性層10が共にキュリー点T1 、
T2 付近またはそれ以上となる温度TH まで昇温し、低
レベルIIのレーザー光が照射されると、磁性層9だけが
キュリー点T1 付近またはそれ以上となる温度TL まで
昇温するように、高レベルIおよび低レベルIIは設定さ
れている。
第1磁性層9・第2磁性層10が共にキュリー点T1 、
T2 付近またはそれ以上となる温度TH まで昇温し、低
レベルIIのレーザー光が照射されると、磁性層9だけが
キュリー点T1 付近またはそれ以上となる温度TL まで
昇温するように、高レベルIおよび低レベルIIは設定さ
れている。
【0014】したがって、高レベルIのレーザー光が照
射されると、第2磁性層10の磁化は、Hw により、図
14に示すように、上向きに反転し、第1磁性層9の磁
化は冷却の過程で界面に作用する交換力により第2磁性
層10の向きと一致する。したがって、第1磁性層9の
向きは上向きになる。
射されると、第2磁性層10の磁化は、Hw により、図
14に示すように、上向きに反転し、第1磁性層9の磁
化は冷却の過程で界面に作用する交換力により第2磁性
層10の向きと一致する。したがって、第1磁性層9の
向きは上向きになる。
【0015】一方、低レベルIIのレーザー光が照射され
ると、第2磁性層10の磁化は、Hw により反転するこ
とはない。第1磁性層9の磁化は、上記と同様に、冷却
の過程で界面に作用する交換力により第2磁性層10の
向きと一致する。したがって、第1磁性層9の向きは、
図14に示すように、下向きになる。
ると、第2磁性層10の磁化は、Hw により反転するこ
とはない。第1磁性層9の磁化は、上記と同様に、冷却
の過程で界面に作用する交換力により第2磁性層10の
向きと一致する。したがって、第1磁性層9の向きは、
図14に示すように、下向きになる。
【0016】なお、上記Hw はHinitよりかなり小さく
設定されている。また、再生時のレーザー光の強度は、
記録時の低レベルIIよりもかなり小さいレベルに設定さ
れている。さらに、第1磁性層9と第2磁性層10との
間に中間層を設けて、三層構造とすることにより、第1
・第2磁性層9・10間の界面結合力を小さくし、H
initを小さくする改良がなされている。
設定されている。また、再生時のレーザー光の強度は、
記録時の低レベルIIよりもかなり小さいレベルに設定さ
れている。さらに、第1磁性層9と第2磁性層10との
間に中間層を設けて、三層構造とすることにより、第1
・第2磁性層9・10間の界面結合力を小さくし、H
initを小さくする改良がなされている。
【0017】また、J.Mag.Soc.Jpn.,V
ol.15,Suupl.No.S1(1991),4
47では、記録層(磁性層9・10に対応)の保護等を
目的として、記録層の両側にSiN層を設けている。
ol.15,Suupl.No.S1(1991),4
47では、記録層(磁性層9・10に対応)の保護等を
目的として、記録層の両側にSiN層を設けている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録層
の両側にSiN層を設けた場合、記録パワーマージン、
すなわち、レーザー光の強度の許容範囲が小さくなる。
このため、記録パワーマージンを広げためのAl等から
なる反射層等をレーザー光の入射しない側のSiN層上
に新たに設ける必要があるという問題点を有している。
の両側にSiN層を設けた場合、記録パワーマージン、
すなわち、レーザー光の強度の許容範囲が小さくなる。
このため、記録パワーマージンを広げためのAl等から
なる反射層等をレーザー光の入射しない側のSiN層上
に新たに設ける必要があるという問題点を有している。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
磁気記録媒体は、上記の課題を解決するために、透光性
を有する基体上に、誘電体層と、希土類金属−遷移金属
合金からなり、室温からキュリー点まで垂直磁気異方性
が優位となる特性を示す第1磁性層と、希土類金属−遷
移金属合金からなり、第1磁性層よりも高いキュリー点
を有し、室温での保磁力が第1磁性層より低い第2磁性
層と、保護層とが順次形成されており、上記の誘電体層
および保護層は、それぞれ、AlNまたは、Si含有量
が15at%以下のAlSiNのいずれかからなること
を特徴としている。
磁気記録媒体は、上記の課題を解決するために、透光性
を有する基体上に、誘電体層と、希土類金属−遷移金属
合金からなり、室温からキュリー点まで垂直磁気異方性
が優位となる特性を示す第1磁性層と、希土類金属−遷
移金属合金からなり、第1磁性層よりも高いキュリー点
を有し、室温での保磁力が第1磁性層より低い第2磁性
層と、保護層とが順次形成されており、上記の誘電体層
および保護層は、それぞれ、AlNまたは、Si含有量
が15at%以下のAlSiNのいずれかからなること
を特徴としている。
【0020】請求項2の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項1の光磁気記録媒
体であって、第1磁性層と第2磁性層との間に、希土類
金属−遷移金属合金からなる中間磁性層が形成されてお
り、上記の中間磁性層は、室温での保磁力がほぼゼロで
あり、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等
しく、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性
を示すことを特徴としている。
上記の課題を解決するために、請求項1の光磁気記録媒
体であって、第1磁性層と第2磁性層との間に、希土類
金属−遷移金属合金からなる中間磁性層が形成されてお
り、上記の中間磁性層は、室温での保磁力がほぼゼロで
あり、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等
しく、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性
を示すことを特徴としている。
【0021】請求項3の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項2の光磁気記録媒
体であって、誘電体層と第1磁性層との間に、希土類金
属−遷移金属合金からなる第0磁性層が形成されてお
り、上記の第0磁性層は、第1磁性層よりも高いキュリ
ー点を有し、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で
面内磁気異方性が優位となる特性を示し、所定温度以上
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示すことを特徴と
している。
上記の課題を解決するために、請求項2の光磁気記録媒
体であって、誘電体層と第1磁性層との間に、希土類金
属−遷移金属合金からなる第0磁性層が形成されてお
り、上記の第0磁性層は、第1磁性層よりも高いキュリ
ー点を有し、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で
面内磁気異方性が優位となる特性を示し、所定温度以上
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示すことを特徴と
している。
【0022】請求項4の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項2または3の光磁
気記録媒体であって、第1磁性層は、キュリー点が10
0〜250℃、室温での保磁力が5kOe以上であり、
中間磁性層は、垂直磁気異方性を示す温度が80℃以上
であり、キュリー点が第1磁性層のキュリー点以上であ
り、第2磁性層は、キュリー点が150〜400℃であ
り、室温での保磁力が3kOe以下であることを特徴と
している。
上記の課題を解決するために、請求項2または3の光磁
気記録媒体であって、第1磁性層は、キュリー点が10
0〜250℃、室温での保磁力が5kOe以上であり、
中間磁性層は、垂直磁気異方性を示す温度が80℃以上
であり、キュリー点が第1磁性層のキュリー点以上であ
り、第2磁性層は、キュリー点が150〜400℃であ
り、室温での保磁力が3kOe以下であることを特徴と
している。
【0023】請求項5の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項2または3の光磁
気記録媒体であって、第1磁性層の組成は、室温で遷移
金属リッチもしくは補償組成となるように設定されてお
り、中間磁性層の組成は、室温で希土類金属リッチであ
り、補償点が100〜250℃となるように設定されて
おり、第2磁性層の組成は、室温で希土類金属リッチで
あり、補償点が中間磁性層の補償点より高く、かつ、3
00℃より低くなるように設定されていることを特徴と
している。
上記の課題を解決するために、請求項2または3の光磁
気記録媒体であって、第1磁性層の組成は、室温で遷移
金属リッチもしくは補償組成となるように設定されてお
り、中間磁性層の組成は、室温で希土類金属リッチであ
り、補償点が100〜250℃となるように設定されて
おり、第2磁性層の組成は、室温で希土類金属リッチで
あり、補償点が中間磁性層の補償点より高く、かつ、3
00℃より低くなるように設定されていることを特徴と
している。
【0024】請求項6の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項2、3、4または
5の光磁気記録媒体であって、第1磁性層はDyFeC
oからなり、中間磁性層はGdFeCoからなり、第2
磁性層はGdDyFeCoもしくはDyFeCoからな
ることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、請求項2、3、4または
5の光磁気記録媒体であって、第1磁性層はDyFeC
oからなり、中間磁性層はGdFeCoからなり、第2
磁性層はGdDyFeCoもしくはDyFeCoからな
ることを特徴としている。
【0025】請求項7の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項2、3、4または
5の光磁気記録媒体であって、第1磁性層はDya (F
ebCo1-b )1-a からなり、中間磁性層はGdc (F
ed Co1-d )1-c からなり、第2磁性層は(Gde D
y1-e )g (Fef Co1-f )1-g 、もしくは、Dyh
(Fei Co1-i )1-h からなり、a、b、c、d、
e、f、g、h、iは、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦
0.90、 0.28≦g≦0.33、 0.28≦h≦0.33、0.30≦i
≦0.80 を満足するように設定されていることを特徴としてい
る。
上記の課題を解決するために、請求項2、3、4または
5の光磁気記録媒体であって、第1磁性層はDya (F
ebCo1-b )1-a からなり、中間磁性層はGdc (F
ed Co1-d )1-c からなり、第2磁性層は(Gde D
y1-e )g (Fef Co1-f )1-g 、もしくは、Dyh
(Fei Co1-i )1-h からなり、a、b、c、d、
e、f、g、h、iは、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦
0.90、 0.28≦g≦0.33、 0.28≦h≦0.33、0.30≦i
≦0.80 を満足するように設定されていることを特徴としてい
る。
【0026】請求項8の発明に係る光磁気記録媒体は、
上記の課題を解決するために、請求項2、3、4、5、
6または7の光磁気記録媒体であって、第1磁性層の膜
厚が20〜100nm、中間磁性層の膜厚が5〜50n
m、第2磁性層の膜厚が20〜200nmに設定されて
いることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、請求項2、3、4、5、
6または7の光磁気記録媒体であって、第1磁性層の膜
厚が20〜100nm、中間磁性層の膜厚が5〜50n
m、第2磁性層の膜厚が20〜200nmに設定されて
いることを特徴としている。
【0027】請求項9の発明に係る光磁気記録方法は、
上記の課題を解決するために、透光性を有する基体上
に、誘電体層と、希土類金属−遷移金属合金からなり、
室温からキュリー点まで垂直磁気異方性が優位となる特
性を示す第1磁性層と、希土類金属−遷移金属合金から
なり、第1磁性層よりも高いキュリー点を有し、室温で
の保磁力が第1磁性層より低い第2磁性層と、保護層と
が順次形成されており、上記の誘電体層および保護層
は、それぞれ、AlNまたは、Si含有量が15at%
以下のAlSiNのいずれかからなる光磁気記録媒体に
対し、層面に垂直な一定の初期化磁場を印加することに
より第2磁性層の磁化を初期化磁場の方向に初期化した
後、情報に応じて高レベルと低レベルとに強度変調され
たレーザー光を照射することにより第1磁性層に情報を
記録する光磁気記録方法であって、高レベルのレーザー
光を照射することにより、第2磁性層のキュリー点近傍
の温度またはそれ以上の温度に昇温し、低レベルのレー
ザー光を照射することにより、第1磁性層のキュリー点
近傍の温度またはそれ以上の温度で、かつ、第2磁性層
のキュリー点より低い温度に昇温することを特徴として
いる。
上記の課題を解決するために、透光性を有する基体上
に、誘電体層と、希土類金属−遷移金属合金からなり、
室温からキュリー点まで垂直磁気異方性が優位となる特
性を示す第1磁性層と、希土類金属−遷移金属合金から
なり、第1磁性層よりも高いキュリー点を有し、室温で
の保磁力が第1磁性層より低い第2磁性層と、保護層と
が順次形成されており、上記の誘電体層および保護層
は、それぞれ、AlNまたは、Si含有量が15at%
以下のAlSiNのいずれかからなる光磁気記録媒体に
対し、層面に垂直な一定の初期化磁場を印加することに
より第2磁性層の磁化を初期化磁場の方向に初期化した
後、情報に応じて高レベルと低レベルとに強度変調され
たレーザー光を照射することにより第1磁性層に情報を
記録する光磁気記録方法であって、高レベルのレーザー
光を照射することにより、第2磁性層のキュリー点近傍
の温度またはそれ以上の温度に昇温し、低レベルのレー
ザー光を照射することにより、第1磁性層のキュリー点
近傍の温度またはそれ以上の温度で、かつ、第2磁性層
のキュリー点より低い温度に昇温することを特徴として
いる。
【0028】
【作用】請求項1の構成によれば、光変調オーバーライ
トが可能であり、かつ、保護層上に反射層を設けなくて
も、記録パワーマージンが大きい、すなわち、レーザー
光の強度の許容範囲が大きい光磁気記録媒体を実現でき
る。
トが可能であり、かつ、保護層上に反射層を設けなくて
も、記録パワーマージンが大きい、すなわち、レーザー
光の強度の許容範囲が大きい光磁気記録媒体を実現でき
る。
【0029】請求項2の構成によれば、室温での保磁力
がほぼゼロであり、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異
方性がほぼ等しく、所定温度以上で垂直磁気異方性が優
位となる特性を示す中間磁性層を、第1磁性層と第2磁
性層との間に設けたので、請求項1の作用に加え、光変
調オーバーライトが可能である上に、初期化磁界を小さ
くできる。
がほぼゼロであり、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異
方性がほぼ等しく、所定温度以上で垂直磁気異方性が優
位となる特性を示す中間磁性層を、第1磁性層と第2磁
性層との間に設けたので、請求項1の作用に加え、光変
調オーバーライトが可能である上に、初期化磁界を小さ
くできる。
【0030】請求項3の構成によれば、第1磁性層より
も高いキュリー点を有し、室温での保磁力がほぼゼロで
あり、室温で面内磁気異方性が優位となる特性を示し、
所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性を示す
第0磁性層を、誘電体層と第1磁性層との間に設けたの
で、請求項2の作用に加え、より小さな記録ビットの再
生が可能となる。
も高いキュリー点を有し、室温での保磁力がほぼゼロで
あり、室温で面内磁気異方性が優位となる特性を示し、
所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性を示す
第0磁性層を、誘電体層と第1磁性層との間に設けたの
で、請求項2の作用に加え、より小さな記録ビットの再
生が可能となる。
【0031】すなわち、再生時に、第0磁性層に光ビー
ムが照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼ
ガウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心
近傍領域のみの温度が上昇する。
ムが照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼ
ガウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心
近傍領域のみの温度が上昇する。
【0032】この温度上昇に伴って、温度上昇部位の磁
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、第
0磁性層および第1磁性層の2層間の交換結合力によ
り、第1磁性層の磁化の向きに第0磁性層の磁化の向き
が従う。温度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行す
ると、温度上昇部位のみが極カー効果を示すようにな
り、該部位からの反射光に基づいて情報が再生される。
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、第
0磁性層および第1磁性層の2層間の交換結合力によ
り、第1磁性層の磁化の向きに第0磁性層の磁化の向き
が従う。温度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行す
ると、温度上昇部位のみが極カー効果を示すようにな
り、該部位からの反射光に基づいて情報が再生される。
【0033】そして、光ビームが移動して次の記録ビッ
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、第1磁性層に記録された磁化が
第0磁性層の面内磁化によりマスクされて読み出されな
いということを意味している。これにより、雑音の原因
となり、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信
号混入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を
有する領域のみを再生に関与させるので、従来より小さ
な記録ビットの再生が可能となる。これにより、記録密
度が著しく向上する。
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、第1磁性層に記録された磁化が
第0磁性層の面内磁化によりマスクされて読み出されな
いということを意味している。これにより、雑音の原因
となり、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信
号混入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を
有する領域のみを再生に関与させるので、従来より小さ
な記録ビットの再生が可能となる。これにより、記録密
度が著しく向上する。
【0034】請求項4の構成によれば、請求項2または
3の作用に加え、中間磁性層の垂直磁気異方性を示す温
度が80℃以上であるので、記録時の温度が80℃以上
であれば第1磁性層と第2磁性層の磁気的結合が起こ
る。中間磁性層のキュリー点が第1磁性層のキュリー点
以上であるので、第2磁性層に記録された情報は必ず第
1磁性層に転写される。さらに、第2磁性層の室温での
保磁力が3kOe以下であるので、初期化磁場は3kO
e以下になる。さらに、第1磁性層のキュリー点を10
0〜250℃、第2磁性層のキュリー点を150〜40
0℃とすることにより、実用上問題のないレーザーパワ
ーで記録が可能になり、充分な再生信号特性が得られ
る。
3の作用に加え、中間磁性層の垂直磁気異方性を示す温
度が80℃以上であるので、記録時の温度が80℃以上
であれば第1磁性層と第2磁性層の磁気的結合が起こ
る。中間磁性層のキュリー点が第1磁性層のキュリー点
以上であるので、第2磁性層に記録された情報は必ず第
1磁性層に転写される。さらに、第2磁性層の室温での
保磁力が3kOe以下であるので、初期化磁場は3kO
e以下になる。さらに、第1磁性層のキュリー点を10
0〜250℃、第2磁性層のキュリー点を150〜40
0℃とすることにより、実用上問題のないレーザーパワ
ーで記録が可能になり、充分な再生信号特性が得られ
る。
【0035】請求項5の構成によれば、請求項2または
3の作用に加え、第2磁性層は補償点をもつので、室温
から補償点までは希土類金属支配の磁化の向きを示し、
補償点からキュリー点までは遷移金属支配の磁化の向き
を示す。すなわち、記録時の高温で記録された磁化の向
きは室温で反転するので、初期化磁場の向きと記録磁場
の向きを同じにすることが可能となる。さらに、中間磁
性層の補償点が、第2磁性層の補償点よりも低いので、
記録時に中間磁性層の漏洩磁界を利用することができ、
光変調オーバーライトが行い易くなる。第2磁性層の補
償点を100〜300℃、中間磁性層の補償点を100
〜250℃とすることにより、実用上問題のないレーザ
ーパワーで記録が可能になる。
3の作用に加え、第2磁性層は補償点をもつので、室温
から補償点までは希土類金属支配の磁化の向きを示し、
補償点からキュリー点までは遷移金属支配の磁化の向き
を示す。すなわち、記録時の高温で記録された磁化の向
きは室温で反転するので、初期化磁場の向きと記録磁場
の向きを同じにすることが可能となる。さらに、中間磁
性層の補償点が、第2磁性層の補償点よりも低いので、
記録時に中間磁性層の漏洩磁界を利用することができ、
光変調オーバーライトが行い易くなる。第2磁性層の補
償点を100〜300℃、中間磁性層の補償点を100
〜250℃とすることにより、実用上問題のないレーザ
ーパワーで記録が可能になる。
【0036】請求項6の構成によれば、請求項2、3、
4または5の作用に加え、希土類金属の組成比で室温の
保磁力、磁化の向きを決定することが可能となり、Fe
/Coの比でキュリー点、補償点を決定することが可能
となる。
4または5の作用に加え、希土類金属の組成比で室温の
保磁力、磁化の向きを決定することが可能となり、Fe
/Coの比でキュリー点、補償点を決定することが可能
となる。
【0037】請求項7の構成によれば、請求項2、3、
4または5の作用に加え、組成を限定することにより、
適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記
録することが可能となる上に、ディジタル記録に必要と
される再生信号品質を確保することが可能となる。
4または5の作用に加え、組成を限定することにより、
適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記
録することが可能となる上に、ディジタル記録に必要と
される再生信号品質を確保することが可能となる。
【0038】請求項8の構成によれば、2、3、4、
5、6または7の作用に加え、膜厚を限定することによ
り、適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場によ
り記録することが可能となる上に、ディジタル記録に必
要とされる再生信号品質を確保することが可能となる。
5、6または7の作用に加え、膜厚を限定することによ
り、適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場によ
り記録することが可能となる上に、ディジタル記録に必
要とされる再生信号品質を確保することが可能となる。
【0039】請求項9の構成によれば、上記の光磁気記
録媒体に対し、光変調オーバーライトの動作、すなわ
ち、室温での第2磁性層の初期化動作、第2磁性層への
記録動作、第2磁性層から第1磁性層への転写動作を円
滑に行うことができる。
録媒体に対し、光変調オーバーライトの動作、すなわ
ち、室温での第2磁性層の初期化動作、第2磁性層への
記録動作、第2磁性層から第1磁性層への転写動作を円
滑に行うことができる。
【0040】
【実施例】本発明の第1実施例について図1ないし図6
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0041】本実施例の光磁気記録媒体は、図1に示す
ように、透光性基板1(基体)上に、透光性を有する誘
電体層2と、磁性層3(第1磁性層)と、磁性層4(第
2磁性層)と、保護層5と、オーバーコート層6とを順
次形成した構成になっている。
ように、透光性基板1(基体)上に、透光性を有する誘
電体層2と、磁性層3(第1磁性層)と、磁性層4(第
2磁性層)と、保護層5と、オーバーコート層6とを順
次形成した構成になっている。
【0042】磁性層3、4は、希土類金属−遷移金属合
金からなっている。
金からなっている。
【0043】磁性層3は、図2に示すように、磁性層4
と比較して、低いキュリー点(TC1)と、室温で高い保
磁力(HC1)を有しており、室温からTC1まで垂直磁気
異方性が優位となる特性を示す。
と比較して、低いキュリー点(TC1)と、室温で高い保
磁力(HC1)を有しており、室温からTC1まで垂直磁気
異方性が優位となる特性を示す。
【0044】磁性層4は、磁性層3のTC1よりも高いキ
ュリー点(TC2)と、室温で磁性層3のHC1よりも低い
保磁力(HC2)を有しており、室温からTC2まで垂直磁
気異方性が優位となる特性を示し、補償点(Tcomp2 )
を有する。
ュリー点(TC2)と、室温で磁性層3のHC1よりも低い
保磁力(HC2)を有しており、室温からTC2まで垂直磁
気異方性が優位となる特性を示し、補償点(Tcomp2 )
を有する。
【0045】上記の構成において、記録を行う場合、ま
ず、初期化が行われる。すなわち、図3に示すように、
上向きの初期化磁界(Hinit)を印加することにより、
磁性層4の磁化だけを一方向に揃える。なお、図3で
は、希土類金属の副格子磁化が遷移金属の副格子磁化よ
りも大きい、いわゆる希土類金属リッチの磁性層4にお
ける、遷移金属の副格子磁化が矢印で示されている。
ず、初期化が行われる。すなわち、図3に示すように、
上向きの初期化磁界(Hinit)を印加することにより、
磁性層4の磁化だけを一方向に揃える。なお、図3で
は、希土類金属の副格子磁化が遷移金属の副格子磁化よ
りも大きい、いわゆる希土類金属リッチの磁性層4にお
ける、遷移金属の副格子磁化が矢印で示されている。
【0046】上記初期化は常時、あるいは、記録時にの
み行われる。磁性層3のHC1はHin itより大きいため、
磁性層3の磁化の反転は生じない。
み行われる。磁性層3のHC1はHin itより大きいため、
磁性層3の磁化の反転は生じない。
【0047】記録は、Hinitよりかなり小さくHinitと
同一方向の記録磁界(Hw )を印加しながら、図4に示
すように、高レベルIと低レベルIIに強度変調されたレ
ーザー光を照射することにより行う。
同一方向の記録磁界(Hw )を印加しながら、図4に示
すように、高レベルIと低レベルIIに強度変調されたレ
ーザー光を照射することにより行う。
【0048】高レベルIのレーザー光が照射されると、
磁性層3・5が共にTC1、TC2付近またはそれ以上とな
る温度(TH )まで昇温し、低レベルIIのレーザー光が
照射されると、磁性層3だけがTC1付近またはそれ以上
となる温度(TL )まで昇温するように、高レベルIと
低レベルIIとが設定されている。
磁性層3・5が共にTC1、TC2付近またはそれ以上とな
る温度(TH )まで昇温し、低レベルIIのレーザー光が
照射されると、磁性層3だけがTC1付近またはそれ以上
となる温度(TL )まで昇温するように、高レベルIと
低レベルIIとが設定されている。
【0049】したがって、高レベルIのレーザー光が照
射されると、磁性層5の磁化は、Hw により上向きに反
転し、冷却の過程では、界面に作用する交換力により磁
性層4の磁化の向きが磁性層3に転写されることによ
り、磁性層3の磁化の向きと磁性層4の磁化の向きとが
一致する。したがって、磁性層3の向きは上向きにな
る。
射されると、磁性層5の磁化は、Hw により上向きに反
転し、冷却の過程では、界面に作用する交換力により磁
性層4の磁化の向きが磁性層3に転写されることによ
り、磁性層3の磁化の向きと磁性層4の磁化の向きとが
一致する。したがって、磁性層3の向きは上向きにな
る。
【0050】一方、低レベルIIのレーザー光が照射され
ると、磁性層4の磁化は、Hw により反転することはな
い。冷却の過程では、上記と同様に、界面に作用する交
換力により磁性層4の向きが磁性層3に転写されること
により、磁性層3の磁化の向きと磁性層4の磁化の向き
とが一致する。したがって、磁性層3の向きは下向きに
なる。
ると、磁性層4の磁化は、Hw により反転することはな
い。冷却の過程では、上記と同様に、界面に作用する交
換力により磁性層4の向きが磁性層3に転写されること
により、磁性層3の磁化の向きと磁性層4の磁化の向き
とが一致する。したがって、磁性層3の向きは下向きに
なる。
【0051】つまり、高レベルIと低レベルIIのレーザ
ー光でオーバーライトが可能になる。
ー光でオーバーライトが可能になる。
【0052】情報を再生する場合、記録時よりもかなり
低いレベルIII のレーザー光を照射し、その反射光にお
ける偏光面の回転を検出している。
低いレベルIII のレーザー光を照射し、その反射光にお
ける偏光面の回転を検出している。
【0053】以下、光磁気記録媒体の一例として、光磁
気ディスクのサンプルを示す。
気ディスクのサンプルを示す。
【0054】サンプル#1では、透光性の基板1は、外
径86mm、内径15mm、厚さ1.2mmの円盤状のガラス
からなっている。基板1の片側の表面には、光ビーム案
内用の凹凸状のガイドトラックが反応性イオンエッチン
グ法により直接形成されている。トラックピッチは1.
6μm、グルーブ(凹部)の幅は0.8μm、ランド
(凸部)の幅は0.8μmである。
径86mm、内径15mm、厚さ1.2mmの円盤状のガラス
からなっている。基板1の片側の表面には、光ビーム案
内用の凹凸状のガイドトラックが反応性イオンエッチン
グ法により直接形成されている。トラックピッチは1.
6μm、グルーブ(凹部)の幅は0.8μm、ランド
(凸部)の幅は0.8μmである。
【0055】基板1のガイドトラック側の面上に、反応
性スパッタリングにより膜厚70nmのAlNからなる
誘電体層2と、Dy、Fe、Coターゲットの同時スパ
ッタリングにより膜厚50nmのDyFeCoからなる
磁性層3と、Gd、Dy、Fe、Coターゲットの同時
スパッタリングにより膜厚50nmのGdDyFeCo
からなる磁性層4と、膜厚70nmのAlNからなる保
護層5とを積層した。
性スパッタリングにより膜厚70nmのAlNからなる
誘電体層2と、Dy、Fe、Coターゲットの同時スパ
ッタリングにより膜厚50nmのDyFeCoからなる
磁性層3と、Gd、Dy、Fe、Coターゲットの同時
スパッタリングにより膜厚50nmのGdDyFeCo
からなる磁性層4と、膜厚70nmのAlNからなる保
護層5とを積層した。
【0056】磁性層3、4の成膜時のスパッタリング条
件は、到達真空度2.0×10-4Pa以下、Arガス圧
6.5×10-1Pa、放電電力300Wであり、誘電体
層2および保護層5の成膜時のスパッタリング条件は、
到達真空度2.0×10-4Pa以下、N2 ガス圧3.0
×10-1Pa、放電電力800Wである。
件は、到達真空度2.0×10-4Pa以下、Arガス圧
6.5×10-1Pa、放電電力300Wであり、誘電体
層2および保護層5の成膜時のスパッタリング条件は、
到達真空度2.0×10-4Pa以下、N2 ガス圧3.0
×10-1Pa、放電電力800Wである。
【0057】さらに、保護層5の上にアクリレート系紫
外線硬化樹脂をコーティングし、紫外線照射により硬化
させてオーバーコート層6を形成した。
外線硬化樹脂をコーティングし、紫外線照射により硬化
させてオーバーコート層6を形成した。
【0058】磁性層3は、Dy0.19(Fe0.86C
o0.14)0.81、遷移金属リッチ、TC1=170℃、室温
でのHC1=12kOeであり、磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.30(Fe0.72Co0.28)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=250℃、TCOMP2=210℃、室温で
のHC2=1.5kOeである。
o0.14)0.81、遷移金属リッチ、TC1=170℃、室温
でのHC1=12kOeであり、磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.30(Fe0.72Co0.28)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=250℃、TCOMP2=210℃、室温で
のHC2=1.5kOeである。
【0059】サンプル#1の光磁気ディスクに対して、
Hinit=2.5kOe、Hw =500Oeの条件の下
で、長さ0.65μmの記録ビットを記録したところ、消
し残りのない光変調オーバーライトができた。これらの
記録ビットを、レベルIII の再生レーザーパワー
(PR )=1mWの条件の下で、再生したところ、良好
な信号対雑音比(C/N)が得られた。
Hinit=2.5kOe、Hw =500Oeの条件の下
で、長さ0.65μmの記録ビットを記録したところ、消
し残りのない光変調オーバーライトができた。これらの
記録ビットを、レベルIII の再生レーザーパワー
(PR )=1mWの条件の下で、再生したところ、良好
な信号対雑音比(C/N)が得られた。
【0060】C/Nが45dBを越えたときの、高レベ
ルIのレーザーパワーおよび低レベルIIのレーザーパワ
ーの組み合わせを図5に示す。図から明らかなように、
誘電体層2、保護層5にAlNを用いた本実施例の光磁
気ディスクでは、45dBを越えるC/Nが得られるレ
ーザーパワーの許容範囲が広い。つまり、記録パワーマ
ージンが大きい。
ルIのレーザーパワーおよび低レベルIIのレーザーパワ
ーの組み合わせを図5に示す。図から明らかなように、
誘電体層2、保護層5にAlNを用いた本実施例の光磁
気ディスクでは、45dBを越えるC/Nが得られるレ
ーザーパワーの許容範囲が広い。つまり、記録パワーマ
ージンが大きい。
【0061】比較例として、誘電体層2、保護層5にS
iNを用いた従来の光磁気ディスクにおいて、C/Nが
45dBを越えたときの、高レベルIのレーザーパワー
および低レベルIIのレーザーパワーの組み合わせを図6
に示す。図から明らかなように、従来の光磁気ディスク
では、45dBを越えるC/Nが得られるレーザーパワ
ーの許容範囲は、本実施例の光磁気ディスクと比較し
て、非常に狭い。つまり、記録パワーマージンが非常に
狭い。
iNを用いた従来の光磁気ディスクにおいて、C/Nが
45dBを越えたときの、高レベルIのレーザーパワー
および低レベルIIのレーザーパワーの組み合わせを図6
に示す。図から明らかなように、従来の光磁気ディスク
では、45dBを越えるC/Nが得られるレーザーパワ
ーの許容範囲は、本実施例の光磁気ディスクと比較し
て、非常に狭い。つまり、記録パワーマージンが非常に
狭い。
【0062】次の光磁気ディスクのサンプル#2は、誘
電体層2、保護層5を除いて、サンプル#1と同一であ
る。
電体層2、保護層5を除いて、サンプル#1と同一であ
る。
【0063】サンプル#2の誘電体層2、保護層5は、
膜厚が70nmの15at%のSiを含有したAlSi
Nからなっており、いずれも反応性スパッタリングによ
り形成された。
膜厚が70nmの15at%のSiを含有したAlSi
Nからなっており、いずれも反応性スパッタリングによ
り形成された。
【0064】このサンプル#2に対しても、上記の条件
の下で記録再生を行ったところ、サンプル#1と同様の
結果が得られた。つまり、大きい記録パワーマージンが
得られた。
の下で記録再生を行ったところ、サンプル#1と同様の
結果が得られた。つまり、大きい記録パワーマージンが
得られた。
【0065】本発明の第2実施例について図7および図
8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0066】本実施例の光磁気記録媒体は、図7に示す
ように、磁性層4が補償点(Tcomp 2 )を有さない点
で、前記実施例とは異なっている。
ように、磁性層4が補償点(Tcomp 2 )を有さない点
で、前記実施例とは異なっている。
【0067】上記の構成において、情報を記録する場
合、図8に示すように、初期化磁界(Hinit)と反対方
向の記録磁界(Hw )が印加される。この点を除いて、
初期化、記録、再生の方法は、前記実施例と同様であ
る。
合、図8に示すように、初期化磁界(Hinit)と反対方
向の記録磁界(Hw )が印加される。この点を除いて、
初期化、記録、再生の方法は、前記実施例と同様であ
る。
【0068】以下、光磁気記録媒体の一例として、光磁
気ディスクのサンプルを示す。
気ディスクのサンプルを示す。
【0069】サンプル#3は、磁性層4を除いて、前記
実施例のサンプル#1と同一である。
実施例のサンプル#1と同一である。
【0070】サンプル#3の磁性層4は、(Gd0.50D
y0.50)0.32(Fe0.68Co0.32)0.68、希土類金属リ
ッチ、TC2=250℃、TCOMP2 は無し、室温でのHC2
=1.5kOeである。
y0.50)0.32(Fe0.68Co0.32)0.68、希土類金属リ
ッチ、TC2=250℃、TCOMP2 は無し、室温でのHC2
=1.5kOeである。
【0071】このサンプル#3に対しても、前記実施例
と同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サンプル
#1と同様の結果が得られた。すなわち、45dBを越
えるC/Nが得られるレーザーパワーの許容範囲が広
い。換言すれば、記録パワーマージンが大きい。
と同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サンプル
#1と同様の結果が得られた。すなわち、45dBを越
えるC/Nが得られるレーザーパワーの許容範囲が広
い。換言すれば、記録パワーマージンが大きい。
【0072】本発明の第3実施例について図9ないし図
11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、
説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、
説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
【0073】本実施例の光磁気記録媒体は、図9に示す
ように、磁性層3と4との間に、磁性層7(中間磁性
層)を設けた点で、前記第1実施例とは異なっている。
ように、磁性層3と4との間に、磁性層7(中間磁性
層)を設けた点で、前記第1実施例とは異なっている。
【0074】磁性層7は、図10に示すように、磁性層
3のTC1よりも高いキュリー点(TC3)と、室温で面内
磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等しい特性を示し、
ほぼゼロの保磁力(HC3)を有しており、所定温度以上
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示し、補償点(T
comp3 )を有している。
3のTC1よりも高いキュリー点(TC3)と、室温で面内
磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等しい特性を示し、
ほぼゼロの保磁力(HC3)を有しており、所定温度以上
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示し、補償点(T
comp3 )を有している。
【0075】上記の構成において、初期化、記録、再生
の方法は、前記第1実施例と同様である。ただし、磁性
層7を設けたので、初期化過程および記録過程が以下に
述べるように異なる。
の方法は、前記第1実施例と同様である。ただし、磁性
層7を設けたので、初期化過程および記録過程が以下に
述べるように異なる。
【0076】記録を行う場合、まず、初期化が行われ
る。すなわち、図11に示すように、上向きの初期化磁
界(Hinit)を印加することにより、磁性層4の磁化だ
けを一方向に揃える。なお、図11では、希土類金属の
副格子磁化が遷移金属の副格子磁化よりも大きい、いわ
ゆる希土類金属リッチの磁性層4における、遷移金属の
副格子磁化が矢印で示されている。
る。すなわち、図11に示すように、上向きの初期化磁
界(Hinit)を印加することにより、磁性層4の磁化だ
けを一方向に揃える。なお、図11では、希土類金属の
副格子磁化が遷移金属の副格子磁化よりも大きい、いわ
ゆる希土類金属リッチの磁性層4における、遷移金属の
副格子磁化が矢印で示されている。
【0077】上記初期化は常時、あるいは、記録時にの
み行われる。磁性層3のHC1はHin itより大きく、磁性
層7は面内磁気異方性を示すため、磁性層4の磁化の向
きが磁性層7を通して磁性層3に転写されることはな
く、磁性層3の磁化の反転は生じない。
み行われる。磁性層3のHC1はHin itより大きく、磁性
層7は面内磁気異方性を示すため、磁性層4の磁化の向
きが磁性層7を通して磁性層3に転写されることはな
く、磁性層3の磁化の反転は生じない。
【0078】記録は、Hinitよりかなり小さくHinitと
同一方向の記録磁界(Hw )を印加しながら、高レベル
Iと低レベルIIに強度変調されたレーザー光を照射する
ことにより行う。
同一方向の記録磁界(Hw )を印加しながら、高レベル
Iと低レベルIIに強度変調されたレーザー光を照射する
ことにより行う。
【0079】高レベルIのレーザー光が照射されると、
磁性層3・4が共にTC1、TC3付近またはそれ以上とな
る温度(TH )まで昇温し、低レベルIIのレーザー光が
照射されると、磁性層3だけがTC1付近またはそれ以上
となる温度(TL )まで昇温するように、高レベルIと
低レベルIIとが設定されている。
磁性層3・4が共にTC1、TC3付近またはそれ以上とな
る温度(TH )まで昇温し、低レベルIIのレーザー光が
照射されると、磁性層3だけがTC1付近またはそれ以上
となる温度(TL )まで昇温するように、高レベルIと
低レベルIIとが設定されている。
【0080】したがって、高レベルIのレーザー光が照
射されると、磁性層4の磁化は、Hw により上向きに反
転し、冷却の過程では、磁性層7も垂直磁気異方性を示
すので、界面に作用する交換力により磁性層4の向きが
磁性層7に転写され、さらに磁性層7の磁化の向きが磁
性層3に転写されることにより、磁性層3の向きと磁性
層4の向きが一致する。したがって、磁性層3の向きは
上向きになる。
射されると、磁性層4の磁化は、Hw により上向きに反
転し、冷却の過程では、磁性層7も垂直磁気異方性を示
すので、界面に作用する交換力により磁性層4の向きが
磁性層7に転写され、さらに磁性層7の磁化の向きが磁
性層3に転写されることにより、磁性層3の向きと磁性
層4の向きが一致する。したがって、磁性層3の向きは
上向きになる。
【0081】一方、低レベルIIのレーザー光が照射され
ると、磁性層4の磁化は、Hw により反転することはな
い。冷却の過程では、磁性層7は垂直磁気異方性を示す
ので、上記と同様に、界面に作用する交換力により磁性
層4の向きが磁性層7に転写され、さらに磁性層7の磁
化の向きが磁性層3に転写されることにより、磁性層3
の向きと磁性層4の向きが一致する。したがって、磁性
層3の向きは下向きになる。
ると、磁性層4の磁化は、Hw により反転することはな
い。冷却の過程では、磁性層7は垂直磁気異方性を示す
ので、上記と同様に、界面に作用する交換力により磁性
層4の向きが磁性層7に転写され、さらに磁性層7の磁
化の向きが磁性層3に転写されることにより、磁性層3
の向きと磁性層4の向きが一致する。したがって、磁性
層3の向きは下向きになる。
【0082】つまり、高レベルIと低レベルIIのレーザ
ー光でオーバーライトが可能になる。
ー光でオーバーライトが可能になる。
【0083】情報を再生する場合、記録時よりもかなり
低いレベルIII のレーザー光を照射し、その反射光にお
ける偏光面の回転を検出している。
低いレベルIII のレーザー光を照射し、その反射光にお
ける偏光面の回転を検出している。
【0084】以下、光磁気記録媒体の一例として、光磁
気ディスクのサンプルを示す。
気ディスクのサンプルを示す。
【0085】サンプル#4は、磁性層7を除いて、前記
第1実施例のサンプル#1と同一である。
第1実施例のサンプル#1と同一である。
【0086】磁性層7は、Gd0.28(Fe0.61C
o0.39)0.72、希土類金属リッチ、TC3≧300℃、T
comp3 =150℃、室温でのHC3〜0kOe、約80℃
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示す。膜厚は50
nmであり、Gd、Fe、Coのターゲットの同時スパ
ッタリングにより磁性層3上に形成された。
o0.39)0.72、希土類金属リッチ、TC3≧300℃、T
comp3 =150℃、室温でのHC3〜0kOe、約80℃
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示す。膜厚は50
nmであり、Gd、Fe、Coのターゲットの同時スパ
ッタリングにより磁性層3上に形成された。
【0087】このサンプル#4に対して、前記実施例と
同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サンプル#
1と同様の結果が得られた。すなわち、45dBを越え
るC/Nが得られるレーザーパワーの許容範囲が広い。
換言すれば、記録パワーマージンが大きい。
同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サンプル#
1と同様の結果が得られた。すなわち、45dBを越え
るC/Nが得られるレーザーパワーの許容範囲が広い。
換言すれば、記録パワーマージンが大きい。
【0088】次の光磁気ディスクのサンプル#5〜#1
1は、磁性層7を除いて、サンプル#4と同一である。
1は、磁性層7を除いて、サンプル#4と同一である。
【0089】サンプル#5の磁性層7は、Gd0.26(F
e0.80Co0.20)0.74、希土類金属リッチ、TC3≧30
0℃、TCOMP3 =130℃、室温でのHC3〜0kOe、
約60℃で垂直磁気異方性を示す。
e0.80Co0.20)0.74、希土類金属リッチ、TC3≧30
0℃、TCOMP3 =130℃、室温でのHC3〜0kOe、
約60℃で垂直磁気異方性を示す。
【0090】サンプル#6の磁性層4は、Gd0.27(F
e0.80Co0.20)0.73、希土類金属リッチ、TC3=29
0℃、TCOMP3 =140℃、室温でのHC3〜0kOe、
約75℃で垂直磁気異方性を示す。
e0.80Co0.20)0.73、希土類金属リッチ、TC3=29
0℃、TCOMP3 =140℃、室温でのHC3〜0kOe、
約75℃で垂直磁気異方性を示す。
【0091】サンプル#7の磁性層4は、Gd0.27(F
e0.60Co0.40)0.73、希土類金属リッチ、TC3≧30
0℃、TCOMP3 =140℃、室温でのHC3〜0kOe、
約80℃で垂直磁気異方性を示す。
e0.60Co0.40)0.73、希土類金属リッチ、TC3≧30
0℃、TCOMP3 =140℃、室温でのHC3〜0kOe、
約80℃で垂直磁気異方性を示す。
【0092】サンプル#8の磁性層4は、Gd0.28(F
e0.80Co0.20)0.72、希土類金属リッチ、TC3=28
0℃、TCOMP3 =150℃、室温でのHC3〜0kOe、
約80℃で垂直磁気異方性を示す。
e0.80Co0.20)0.72、希土類金属リッチ、TC3=28
0℃、TCOMP3 =150℃、室温でのHC3〜0kOe、
約80℃で垂直磁気異方性を示す。
【0093】サンプル#9の磁性層4は、Gd0.28(F
e0.90Co0.10)0.72、希土類金属リッチ、TC3=26
0℃、TCOMP3 =150℃、室温でのHC3〜0kOe、
約80℃で垂直磁気異方性を示す。
e0.90Co0.10)0.72、希土類金属リッチ、TC3=26
0℃、TCOMP3 =150℃、室温でのHC3〜0kOe、
約80℃で垂直磁気異方性を示す。
【0094】サンプル#10の磁性層4は、Gd
0.28(Fe0.65Co0.35)0.72、希土類金属リッチ、T
C3≧300℃、TCOMP3 =150℃、室温でのHC3〜0
kOe、約80℃で垂直磁気異方性を示す。
0.28(Fe0.65Co0.35)0.72、希土類金属リッチ、T
C3≧300℃、TCOMP3 =150℃、室温でのHC3〜0
kOe、約80℃で垂直磁気異方性を示す。
【0095】サンプル#11の磁性層4は、Gd
0.29(Fe0.80Co0.20)0.71、希土類金属リッチ、T
C3=280℃、TCOMP3 =170℃、室温でのHC3〜0
kOe、約120℃で垂直磁気異方性を示す。
0.29(Fe0.80Co0.20)0.71、希土類金属リッチ、T
C3=280℃、TCOMP3 =170℃、室温でのHC3〜0
kOe、約120℃で垂直磁気異方性を示す。
【0096】上記サンプル#5〜#11のいずれに対し
ても、消し残りのない光変調オーバーライトができた。
ても、消し残りのない光変調オーバーライトができた。
【0097】次の光磁気ディスクのサンプル#12〜#
15は、磁性層3を除いて、サンプル#4と同一であ
る。
15は、磁性層3を除いて、サンプル#4と同一であ
る。
【0098】サンプル#9の磁性層3は、Dy0.21(F
e0.84Co0.16)0.79、遷移金属リッチ、TC1=170
℃、室温でのHC1=15kOeである。
e0.84Co0.16)0.79、遷移金属リッチ、TC1=170
℃、室温でのHC1=15kOeである。
【0099】サンプル#10の磁性層3は、Dy
0.23(Fe0.84Co0.16)0.77、補償組成、TC1=15
0℃、室温でのHC1≧20kOeである。
0.23(Fe0.84Co0.16)0.77、補償組成、TC1=15
0℃、室温でのHC1≧20kOeである。
【0100】サンプル#11の磁性層3は、Dy
0.23(Fe0.80Co0.20)0.77、補償組成、TC1=16
5℃、室温でのHC1≧20kOeである。
0.23(Fe0.80Co0.20)0.77、補償組成、TC1=16
5℃、室温でのHC1≧20kOeである。
【0101】サンプル#12の磁性層3は、Dy
0.19(Fe0.84Co0.16)0.81、遷移金属リッチ、TC1
=200℃、室温でのHC1=8kOeである。
0.19(Fe0.84Co0.16)0.81、遷移金属リッチ、TC1
=200℃、室温でのHC1=8kOeである。
【0102】上記サンプル#12〜#15のいずれに対
しても、消し残りのない光変調オーバーライトができ
た。
しても、消し残りのない光変調オーバーライトができ
た。
【0103】次の光磁気ディスクのサンプル#16〜#
29は、磁性層4を除いて、サンプル#4と同一であ
る。
29は、磁性層4を除いて、サンプル#4と同一であ
る。
【0104】サンプル#16の磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.32(Fe0.70Co0.30)0.69、希土類金属
リッチ、TC2=230℃、TCOMP2 =220℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
Dy0.50)0.32(Fe0.70Co0.30)0.69、希土類金属
リッチ、TC2=230℃、TCOMP2 =220℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
【0105】サンプル#17の磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.30(Fe0.70Co0.30)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=260℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.4kOeである。
Dy0.50)0.30(Fe0.70Co0.30)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=260℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.4kOeである。
【0106】サンプル#18の磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=250℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
Dy0.50)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=250℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
【0107】サンプル#19の磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.30(Fe0.60Co0.40)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=290℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
Dy0.50)0.30(Fe0.60Co0.40)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=290℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
【0108】サンプル#20の磁性層4は、(Gd0.50
Dy0.50)0.30(Fe0.55Co0.45)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=310℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.0kOeである。
Dy0.50)0.30(Fe0.55Co0.45)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=310℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.0kOeである。
【0109】サンプル#21の磁性層4は、(Gd0.60
Dy0.40)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=260℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
Dy0.40)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=260℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
【0110】サンプル#22の磁性層4は、(Gd0.70
Dy0.30)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=280℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.0kOeである。
Dy0.30)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=280℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=1.0kOeである。
【0111】サンプル#23の磁性層4は、(Gd0.80
Dy0.20)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=300℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=0.8kOeである。
Dy0.20)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=300℃、TCOMP2 =210℃、室温で
のHC2=0.8kOeである。
【0112】サンプル#24の磁性層4は、(Gd0.85
Dy0.15)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=310℃、TCOMP2 =220℃、室温で
のHC2=0.5kOeである。
Dy0.15)0.30(Fe0.80Co0.20)0.70、希土類金属
リッチ、TC2=310℃、TCOMP2 =220℃、室温で
のHC2=0.5kOeである。
【0113】サンプル#25の磁性層4は、(Gd0.60
Dy0.40)0.31(Fe0.70Co0.30)0.69、希土類金属
リッチ、TC2=290℃、TCOMP2 =230℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
Dy0.40)0.31(Fe0.70Co0.30)0.69、希土類金属
リッチ、TC2=290℃、TCOMP2 =230℃、室温で
のHC2=1.2kOeである。
【0114】サンプル#26の磁性層4は、Dy
0.28(Fe0.70Co0.30)0.72、希土類金属リッチ、T
C2=200℃、TCOMP2 =180℃、室温でのHC2=
2.2kOeである。
0.28(Fe0.70Co0.30)0.72、希土類金属リッチ、T
C2=200℃、TCOMP2 =180℃、室温でのHC2=
2.2kOeである。
【0115】サンプル#27の磁性層4は、Dy
0.28(Fe0.60Co0.40)0.72、希土類金属リッチ、T
C2=230℃、TCOMP2 =185℃、室温でのHC2=
2.3kOeである。
0.28(Fe0.60Co0.40)0.72、希土類金属リッチ、T
C2=230℃、TCOMP2 =185℃、室温でのHC2=
2.3kOeである。
【0116】サンプル#28の磁性層4は、Dy
0.29(Fe0.50Co0.50)0.69、希土類金属リッチ、T
C2=250℃、TCOMP2 =190℃、室温でのHC2=
2.0kOeである。
0.29(Fe0.50Co0.50)0.69、希土類金属リッチ、T
C2=250℃、TCOMP2 =190℃、室温でのHC2=
2.0kOeである。
【0117】サンプル#29の磁性層4は、Dy
0.30(Fe0.50Co0.50)0.70、希土類金属リッチ、T
C2=250℃、TCOMP2 =190℃、室温でのHC2=
1.8kOeである。
0.30(Fe0.50Co0.50)0.70、希土類金属リッチ、T
C2=250℃、TCOMP2 =190℃、室温でのHC2=
1.8kOeである。
【0118】上記サンプル#16〜#29のいずれに対
しても、消し残りのない光変調オーバーライトができ
た。
しても、消し残りのない光変調オーバーライトができ
た。
【0119】次の光磁気ディスクのサンプル#30は、
磁性層5の膜厚が30nmである点を除いて、サンプル
#4と同一である。
磁性層5の膜厚が30nmである点を除いて、サンプル
#4と同一である。
【0120】上記サンプル#30に対しても、消し残り
のない光変調オーバーライトができた。また、磁性層5
の膜厚をサンプル#1の磁性層5の膜厚50nmより薄
くしたので、記録パルスのデューティーを40%にして
も充分記録できた。サンプル#4の記録パルスのデュー
ティーが60%であったことを考慮すると、サンプル#
4よりも記録感度が向上した。
のない光変調オーバーライトができた。また、磁性層5
の膜厚をサンプル#1の磁性層5の膜厚50nmより薄
くしたので、記録パルスのデューティーを40%にして
も充分記録できた。サンプル#4の記録パルスのデュー
ティーが60%であったことを考慮すると、サンプル#
4よりも記録感度が向上した。
【0121】サンプル#4〜#30に対して、前記第1
実施例と同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サ
ンプル#1と同様の結果が得られた。すなわち、45d
Bを越えるC/Nが得られるレーザーパワーの許容範囲
が広い。換言すれば、記録パワーマージンが大きい。
実施例と同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サ
ンプル#1と同様の結果が得られた。すなわち、45d
Bを越えるC/Nが得られるレーザーパワーの許容範囲
が広い。換言すれば、記録パワーマージンが大きい。
【0122】本発明の第4実施例について図12に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
いて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0123】本実施例の光磁気記録媒体は、図12に示
すように、誘電体層2と磁性層3との間に磁性層8(第
0磁性層)を設けた点で前記実施例と異なっている。
すように、誘電体層2と磁性層3との間に磁性層8(第
0磁性層)を設けた点で前記実施例と異なっている。
【0124】上記の磁性層8は、磁性層3よりも高いキ
ュリー点(TC0)を有し、室温での保磁力(HC0)がほ
ぼゼロであり、室温で面内磁気異方性を示し、所定温度
以上で垂直磁気異方性を示す。
ュリー点(TC0)を有し、室温での保磁力(HC0)がほ
ぼゼロであり、室温で面内磁気異方性を示し、所定温度
以上で垂直磁気異方性を示す。
【0125】上記の構成において、記録時、前記実施例
と同様に、光変調オーバーライトができる。しかも、従
来より小さな記録ビットの再生が可能になる。
と同様に、光変調オーバーライトができる。しかも、従
来より小さな記録ビットの再生が可能になる。
【0126】すなわち、再生時に、磁性層8に光ビーム
が照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼガ
ウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心近
傍領域のみの温度が上昇する。
が照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼガ
ウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心近
傍領域のみの温度が上昇する。
【0127】この温度上昇に伴って、温度上昇部位の磁
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、磁
性層8および磁性層3の2層間の交換結合力により、磁
性層3の磁化の向きに磁性層8の磁化の向きが従う。温
度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行すると、温度
上昇部位のみが極カー効果を示すようになり、該部位か
らの反射光に基づいて情報が再生される。
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、磁
性層8および磁性層3の2層間の交換結合力により、磁
性層3の磁化の向きに磁性層8の磁化の向きが従う。温
度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行すると、温度
上昇部位のみが極カー効果を示すようになり、該部位か
らの反射光に基づいて情報が再生される。
【0128】そして、光ビームが移動して次の記録ビッ
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、磁性層3に記録された磁化が磁
性層8の面内磁化によりマスクされて読み出されないと
いうことを意味している。これにより、雑音の原因とな
り、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信号混
入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を有す
る領域のみを再生に関与させるので、従来より小さな記
録ビットの再生が行え、記録密度は著しく向上すること
になる。
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、磁性層3に記録された磁化が磁
性層8の面内磁化によりマスクされて読み出されないと
いうことを意味している。これにより、雑音の原因とな
り、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信号混
入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を有す
る領域のみを再生に関与させるので、従来より小さな記
録ビットの再生が行え、記録密度は著しく向上すること
になる。
【0129】以下、光磁気記録媒体の一例として、光磁
気ディスクのサンプルを示す。
気ディスクのサンプルを示す。
【0130】光磁気ディスクのサンプル#31は、前記
サンプル#4の誘電体層2と磁性層3との間に、膜厚が
50nmの磁性層8を有しており、前記実施例のサンプ
ル#4の製法と同じ製法で作製された。
サンプル#4の誘電体層2と磁性層3との間に、膜厚が
50nmの磁性層8を有しており、前記実施例のサンプ
ル#4の製法と同じ製法で作製された。
【0131】サンプル#31の磁性層8は、Gd
0.25(Fe0.80Co0.20)0.75、希土類金属リッチ、T
C0=300℃、補償点なし、室温でのHC0〜0kOe、
約100℃で垂直磁気異方性を示す。
0.25(Fe0.80Co0.20)0.75、希土類金属リッチ、T
C0=300℃、補償点なし、室温でのHC0〜0kOe、
約100℃で垂直磁気異方性を示す。
【0132】上記サンプル#31に対しても、前記第1
実施例と同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サ
ンプル#1によりも良い結果が得られた。すなわち、サ
ンプル#31における、47dBを越えるC/Nが得ら
れるレーザーパワーの許容範囲が、サンプル#1におけ
る、45dBを越えるC/Nが得られるレーザーパワー
の許容範囲とほぼ同じになった。換言すれば、サンプル
#31の記録パワーマージンは、サンプル#1のそれよ
り大きい。
実施例と同一の条件の下で記録再生を行ったところ、サ
ンプル#1によりも良い結果が得られた。すなわち、サ
ンプル#31における、47dBを越えるC/Nが得ら
れるレーザーパワーの許容範囲が、サンプル#1におけ
る、45dBを越えるC/Nが得られるレーザーパワー
の許容範囲とほぼ同じになった。換言すれば、サンプル
#31の記録パワーマージンは、サンプル#1のそれよ
り大きい。
【0133】サンプル#4のC/Nが45dBを越える
ことを考慮すると、サンプル#31の信号品質はサンプ
ル#4のそれよりも向上した。これは、TC0>TC1に設
定したので、カー回転角が大きくなったためと考えられ
る。
ことを考慮すると、サンプル#31の信号品質はサンプ
ル#4のそれよりも向上した。これは、TC0>TC1に設
定したので、カー回転角が大きくなったためと考えられ
る。
【0134】また、記録ビット長が短くなると、サンプ
ル#4ではC/Nが急激に低下したが、サンプル#31
ではC/Nがあまり低下しなかった。これは、磁性層8
が室温で面内磁気異方性を示し、レベルIII の再生レー
ザーパワーのレーザー光を照射すると垂直磁気異方性を
示すようになるので、短い記録ビットであっても、隣接
記録ビットからの影響を受けずに再生できるためと考え
られる。
ル#4ではC/Nが急激に低下したが、サンプル#31
ではC/Nがあまり低下しなかった。これは、磁性層8
が室温で面内磁気異方性を示し、レベルIII の再生レー
ザーパワーのレーザー光を照射すると垂直磁気異方性を
示すようになるので、短い記録ビットであっても、隣接
記録ビットからの影響を受けずに再生できるためと考え
られる。
【0135】以上の第1ないし第4実施例において、サ
ンプル#1〜#31の基板1として、ガラスを用いた
が、これ以外にも、化学強化されたガラス、これらのガ
ラス基板上に紫外線硬化型樹脂層を形成した、いわゆる
2P層付きガラス基板、ポリカーボネート(PC)、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、アモルファスポ
リオレフィン(APO)、ポリスチレン(PS)、ポリ
塩化ビフェニール(PVC)、エポキシ等の基板1を使
用することが可能である。
ンプル#1〜#31の基板1として、ガラスを用いた
が、これ以外にも、化学強化されたガラス、これらのガ
ラス基板上に紫外線硬化型樹脂層を形成した、いわゆる
2P層付きガラス基板、ポリカーボネート(PC)、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、アモルファスポ
リオレフィン(APO)、ポリスチレン(PS)、ポリ
塩化ビフェニール(PVC)、エポキシ等の基板1を使
用することが可能である。
【0136】上記透明誘電体層2のAlN、AlSiN
の膜厚は、80nmに限定されるものではない。
の膜厚は、80nmに限定されるものではない。
【0137】透明誘電体層2の膜厚は、光磁気ディスク
を再生する際、磁性層3あるいは磁性層8からの極カー
回転角を光の干渉効果を利用して増大させる、いわゆる
カー効果エンハンスメントを考慮して決定される。再生
時のC/Nをできるだけ大きくさせるには、極カー回転
角を大きくさせることが必要であり、このため、透明誘
電体層2の膜厚は、極カー回転角が最も大きくなるよう
に設定される。
を再生する際、磁性層3あるいは磁性層8からの極カー
回転角を光の干渉効果を利用して増大させる、いわゆる
カー効果エンハンスメントを考慮して決定される。再生
時のC/Nをできるだけ大きくさせるには、極カー回転
角を大きくさせることが必要であり、このため、透明誘
電体層2の膜厚は、極カー回転角が最も大きくなるよう
に設定される。
【0138】この膜厚は、再生光の波長、透明誘電体層
2の屈折率により変化する。本実施例の場合は、AlN
の屈折率2.0であるので、再生光の波長が780nm
の場合、透明誘電体層2のAlN、AlSiNの膜厚を
30〜120nm程度にすると、カー効果エンハンスメ
ントの効果が大きくなる。尚、好ましくは、透明誘電体
層2のAlN、AlSiNの膜厚は、70〜100nm
であり、この範囲であれば極カー回転角がほぼ最大にな
る。
2の屈折率により変化する。本実施例の場合は、AlN
の屈折率2.0であるので、再生光の波長が780nm
の場合、透明誘電体層2のAlN、AlSiNの膜厚を
30〜120nm程度にすると、カー効果エンハンスメ
ントの効果が大きくなる。尚、好ましくは、透明誘電体
層2のAlN、AlSiNの膜厚は、70〜100nm
であり、この範囲であれば極カー回転角がほぼ最大にな
る。
【0139】また、再生光の波長が400nmの場合、
上記透明誘電体層2の膜厚を半分(=400/780)
にすればよい。さらに、材料の違い、あるいは、製法に
より透明誘電体層2の屈折率が上記とは異なる場合、屈
折率と膜厚を乗じた値(光路長)が同じになるように、
透明誘電体層2の膜厚を設定すればよい。
上記透明誘電体層2の膜厚を半分(=400/780)
にすればよい。さらに、材料の違い、あるいは、製法に
より透明誘電体層2の屈折率が上記とは異なる場合、屈
折率と膜厚を乗じた値(光路長)が同じになるように、
透明誘電体層2の膜厚を設定すればよい。
【0140】上記の説明からわかるように、透明誘電体
層2の屈折率は大きいほど、その膜厚は少なくて済む。
また、屈折率が大きいほど、極カー回転角のエンハンス
効果も大きくなる。
層2の屈折率は大きいほど、その膜厚は少なくて済む。
また、屈折率が大きいほど、極カー回転角のエンハンス
効果も大きくなる。
【0141】AlN、AlSiNは、スパッター時のス
パッターガスであるArとN2 の比率、ガス圧力等を変
えることにより、その屈折率が変わるが、おおむね1.
8〜2.1程度と屈折率が比較的大きな材料であり、透
明誘電体層2の材料として好適である。
パッターガスであるArとN2 の比率、ガス圧力等を変
えることにより、その屈折率が変わるが、おおむね1.
8〜2.1程度と屈折率が比較的大きな材料であり、透
明誘電体層2の材料として好適である。
【0142】また、透明誘電体層2は、上記のカー効果
エンハンスメントだけでなく、保護層6と共に、磁性層
3、4または、磁性層3、7、4あるいは、磁性層8、
3、7、4の希土類遷移金属合金磁性層の酸化を防止す
る役割がある。
エンハンスメントだけでなく、保護層6と共に、磁性層
3、4または、磁性層3、7、4あるいは、磁性層8、
3、7、4の希土類遷移金属合金磁性層の酸化を防止す
る役割がある。
【0143】希土類遷移金属からなる磁性膜は、非常に
酸化されやすく、特に希土類が酸化されやすい。このた
め外部からの酸素、水分侵入を極力防止しなければ、酸
化によりその特性が著しく劣化してしまう。
酸化されやすく、特に希土類が酸化されやすい。このた
め外部からの酸素、水分侵入を極力防止しなければ、酸
化によりその特性が著しく劣化してしまう。
【0144】そのため、サンプル#1〜#31において
は、磁性層3、4または、磁性層3、7、4あるいは、
磁性層8、3、7、4の両側をAlN、AlSiNで挟
み込む形の構成を取っている。AlN、AlSiNは、
その成分に酸素を含まない窒化膜であり、非常に耐湿性
に優れた材料である。
は、磁性層3、4または、磁性層3、7、4あるいは、
磁性層8、3、7、4の両側をAlN、AlSiNで挟
み込む形の構成を取っている。AlN、AlSiNは、
その成分に酸素を含まない窒化膜であり、非常に耐湿性
に優れた材料である。
【0145】更に、AlN、AlSiNは、それぞれA
lターゲット、、AlSiターゲットを用いて、N2 ガ
スもしくはArとN2 の混合ガスを導入して反応性DC
(直流電流)スパッタリングを行うことが可能であり、
RF(高周波)スパッターに比べて成膜速度が大きいこ
と点でも有利である。
lターゲット、、AlSiターゲットを用いて、N2 ガ
スもしくはArとN2 の混合ガスを導入して反応性DC
(直流電流)スパッタリングを行うことが可能であり、
RF(高周波)スパッターに比べて成膜速度が大きいこ
と点でも有利である。
【0146】磁性層3のDyFeCoの組成、磁性層7
のGdFeCoの組成、磁性層4のGdDyFeCoの
組成、は、上記の組成に限定されるものではない。磁性
層3、7、4の材料として、Gd、Tb、Dy、Ho、
Ndから選ばれた少なくとも1種の希土類金属と、F
e、Coから選ばれた少なくとも1種の遷移金属からな
る合金を使用しても、同様の効果が得られる。
のGdFeCoの組成、磁性層4のGdDyFeCoの
組成、は、上記の組成に限定されるものではない。磁性
層3、7、4の材料として、Gd、Tb、Dy、Ho、
Ndから選ばれた少なくとも1種の希土類金属と、F
e、Coから選ばれた少なくとも1種の遷移金属からな
る合金を使用しても、同様の効果が得られる。
【0147】上記材料に、Cr、V、Nb、Mn、B
e、Ni、Ti、Pt、Rh、Cuのうち少なくとも1
種類の元素を添加すると、磁性層3、7、4自体の耐環
境性が向上する。すなわち、酸素侵入による磁性層3、
7、4の酸化による特性の劣化を少なくし、長期信頼性
に優れた光磁気ディスクを提供することができる。
e、Ni、Ti、Pt、Rh、Cuのうち少なくとも1
種類の元素を添加すると、磁性層3、7、4自体の耐環
境性が向上する。すなわち、酸素侵入による磁性層3、
7、4の酸化による特性の劣化を少なくし、長期信頼性
に優れた光磁気ディスクを提供することができる。
【0148】磁性層3、7、4の膜厚は、磁性層3、
7、4の材料、組成、膜厚との兼ね合いで決まるもので
ある。磁性層3の膜厚は、20nm以上、より好ましく
は30nm以上であり、あまり厚すぎると磁性層7の情
報が転写されなくなるので、100nm以下が好適であ
る。磁性層7の膜厚は、20nm以上、より好ましくは
10〜50nmであり、あまり厚すぎると記録感度が低
下するので、200nm以下が好適である。磁性層4の
膜厚は、5nm以上、より好ましくは10〜50nmで
あり、あまり厚すぎると磁性層7の情報が転写されなく
なるので、100nm以下が好適である。
7、4の材料、組成、膜厚との兼ね合いで決まるもので
ある。磁性層3の膜厚は、20nm以上、より好ましく
は30nm以上であり、あまり厚すぎると磁性層7の情
報が転写されなくなるので、100nm以下が好適であ
る。磁性層7の膜厚は、20nm以上、より好ましくは
10〜50nmであり、あまり厚すぎると記録感度が低
下するので、200nm以下が好適である。磁性層4の
膜厚は、5nm以上、より好ましくは10〜50nmで
あり、あまり厚すぎると磁性層7の情報が転写されなく
なるので、100nm以下が好適である。
【0149】なお、磁性層3のTC1が100℃未満の場
合、C/Nがディジタル記録再生で最低限必要とされて
いる45dBを下まわる。また、TC1が250℃を越え
る場合、記録感度が悪くなる。このため、磁性層3のT
C1は100〜250℃が適当である。さらに、磁性層3
の室温でのHC1が5kOe未満の場合、Hinitにより一
部が初期化される恐れがある。このため、磁性層3の室
温でのHC1は5kOe以上が適当である。
合、C/Nがディジタル記録再生で最低限必要とされて
いる45dBを下まわる。また、TC1が250℃を越え
る場合、記録感度が悪くなる。このため、磁性層3のT
C1は100〜250℃が適当である。さらに、磁性層3
の室温でのHC1が5kOe未満の場合、Hinitにより一
部が初期化される恐れがある。このため、磁性層3の室
温でのHC1は5kOe以上が適当である。
【0150】磁性層7の垂直磁気異方性を示す温度が8
0℃未満の場合、室温と、PR (再生パワー)のレーザ
ー光が照射されたときの温度との間の温度で、磁性層4
から磁性層7への磁化の転写、磁性層7から磁性層3へ
の磁化の転写が起こる。したがって、Hinitにより磁性
層4だけでなく磁性層3も初期化され、記録を行うこと
ができない。このため、磁性層7の垂直磁気異方性を示
す温度は80℃以上が適当である。
0℃未満の場合、室温と、PR (再生パワー)のレーザ
ー光が照射されたときの温度との間の温度で、磁性層4
から磁性層7への磁化の転写、磁性層7から磁性層3へ
の磁化の転写が起こる。したがって、Hinitにより磁性
層4だけでなく磁性層3も初期化され、記録を行うこと
ができない。このため、磁性層7の垂直磁気異方性を示
す温度は80℃以上が適当である。
【0151】さらに、磁性層7のTC3が磁性層3のTC1
未満の場合、光変調オーバーライト時に磁化の転写がう
まく行われない。このため、磁性層7のTC3はTC1以上
が適当である。
未満の場合、光変調オーバーライト時に磁化の転写がう
まく行われない。このため、磁性層7のTC3はTC1以上
が適当である。
【0152】磁性層4のTC2が150℃未満の場合、P
L (低レベルIIのレーザーパワー)とPR (再生パワ
ー、すなわち、レベルIII のレーザーパワー)との差が
小さくなるので、うまく光変調オーバーライトが行われ
ない。また、TC2が400℃を越える場合、記録感度が
悪くなる。このため、磁性層4のTC2は150〜400
℃が適当である。さらに、磁性層7の室温でのHC3が3
kOeを越える場合、Hinitの発生装置が大型になり、
好ましくない。このため、磁性層4の室温でのHC2は3
kOe以下が適当である。
L (低レベルIIのレーザーパワー)とPR (再生パワ
ー、すなわち、レベルIII のレーザーパワー)との差が
小さくなるので、うまく光変調オーバーライトが行われ
ない。また、TC2が400℃を越える場合、記録感度が
悪くなる。このため、磁性層4のTC2は150〜400
℃が適当である。さらに、磁性層7の室温でのHC3が3
kOeを越える場合、Hinitの発生装置が大型になり、
好ましくない。このため、磁性層4の室温でのHC2は3
kOe以下が適当である。
【0153】さらに、磁性層7のTCOMP3 が磁性層4の
TCOMP2 より低い場合、高レベルIのレーザー光の強度
のマージン、低レベルIIのレーザー光の強度のマージン
が大きくなり、さらに冷却の過程で磁性層4の情報が磁
性層7に転写され、さらに磁性層3に転写されるときに
磁性層4の静磁力を利用できるので好ましい。
TCOMP2 より低い場合、高レベルIのレーザー光の強度
のマージン、低レベルIIのレーザー光の強度のマージン
が大きくなり、さらに冷却の過程で磁性層4の情報が磁
性層7に転写され、さらに磁性層3に転写されるときに
磁性層4の静磁力を利用できるので好ましい。
【0154】保護層5のAlNの膜厚は、本実施例では
80nmとしたが、これに限定するものではない。保護
層5の膜厚の範囲としては、1〜200nmが好適であ
る。
80nmとしたが、これに限定するものではない。保護
層5の膜厚の範囲としては、1〜200nmが好適であ
る。
【0155】本実施例においては、磁性層3、4また
は、磁性層3、7、4あるいは、磁性層8、3、7、4
を合わせた膜厚は100nm以上であり、この膜厚にな
ると光ピックアップから入射した光はほとんど磁性層を
透過しない。したがって、保護層5の膜厚に特に制限は
なく、磁性層の酸化を長期に渡って防止するに必要な膜
厚であれば良い。酸化防止能力が低い材料であれば膜厚
を厚く、高ければ薄くすれば良い。
は、磁性層3、7、4あるいは、磁性層8、3、7、4
を合わせた膜厚は100nm以上であり、この膜厚にな
ると光ピックアップから入射した光はほとんど磁性層を
透過しない。したがって、保護層5の膜厚に特に制限は
なく、磁性層の酸化を長期に渡って防止するに必要な膜
厚であれば良い。酸化防止能力が低い材料であれば膜厚
を厚く、高ければ薄くすれば良い。
【0156】保護層5は、透明誘導体層2と共にその熱
伝導率が、光磁気ディスクの記録感度特性に影響を及ぼ
す。記録感度特性とは、記録、あるいは消去に必要なレ
ーザーパワーがどの程度必要かを意味する。光磁気ディ
スクに入射された光はそのほとんどが、透明誘導体層2
を通過し、吸収膜である磁性層3、4または、磁性層
3、7、4あるいは、磁性層8、3、7、4に吸収され
て、熱に変わる。このとき、磁性層3、4または、磁性
層3、7、4あるいは、磁性層8、3、7、4の熱が透
明誘導体層2、保護層5に熱伝導により移動する。した
がって、透明誘導体層2、保護層5の熱伝導率および熱
容量(比熱) が記録感度に影響を及ぼす。
伝導率が、光磁気ディスクの記録感度特性に影響を及ぼ
す。記録感度特性とは、記録、あるいは消去に必要なレ
ーザーパワーがどの程度必要かを意味する。光磁気ディ
スクに入射された光はそのほとんどが、透明誘導体層2
を通過し、吸収膜である磁性層3、4または、磁性層
3、7、4あるいは、磁性層8、3、7、4に吸収され
て、熱に変わる。このとき、磁性層3、4または、磁性
層3、7、4あるいは、磁性層8、3、7、4の熱が透
明誘導体層2、保護層5に熱伝導により移動する。した
がって、透明誘導体層2、保護層5の熱伝導率および熱
容量(比熱) が記録感度に影響を及ぼす。
【0157】このことは、光磁気ディスクの記録感度を
保護層5の膜厚である程度制御できるということを意味
し、例えば、記録感度を上げる( 低いレーザーパワーで
記録消去を行える) 目的であれば保護層5の膜厚を薄く
すれば良い。通常は、レーザー寿命を延ばすため、記録
感度はある程度高い方が有利であり、保護層5の膜厚は
薄い方が良い。
保護層5の膜厚である程度制御できるということを意味
し、例えば、記録感度を上げる( 低いレーザーパワーで
記録消去を行える) 目的であれば保護層5の膜厚を薄く
すれば良い。通常は、レーザー寿命を延ばすため、記録
感度はある程度高い方が有利であり、保護層5の膜厚は
薄い方が良い。
【0158】AlN、AlSiNはこの意味でも好適
で、耐湿性に優れるので、保護層5として用いた場合、
膜厚を薄くすることができ、記録感度の高い光磁気ディ
スクを提供することができる。
で、耐湿性に優れるので、保護層5として用いた場合、
膜厚を薄くすることができ、記録感度の高い光磁気ディ
スクを提供することができる。
【0159】本実施例では、保護層5を透明誘導体層2
と同じAlN、AlSiNとすることで、耐湿性に優れ
た光磁気ディスクを提供でき、かつ保護層5と透明誘導
体層2を同じ材料で形成することで、生産性も向上させ
ることができる。
と同じAlN、AlSiNとすることで、耐湿性に優れ
た光磁気ディスクを提供でき、かつ保護層5と透明誘導
体層2を同じ材料で形成することで、生産性も向上させ
ることができる。
【0160】サンプル#1〜#31の光磁気ディスク
は、一般には片面タイプと呼ばれる。透明誘電体層2、
磁性層3、4または、磁性層3、7、4あるいは、磁性
層8、3、7、4、保護層5の薄膜部分を総じて記録媒
体層と称することにすると、片面タイプの光磁気ディス
クは、基板1、記録媒体層、オーバーコート層6の構造
となる。
は、一般には片面タイプと呼ばれる。透明誘電体層2、
磁性層3、4または、磁性層3、7、4あるいは、磁性
層8、3、7、4、保護層5の薄膜部分を総じて記録媒
体層と称することにすると、片面タイプの光磁気ディス
クは、基板1、記録媒体層、オーバーコート層6の構造
となる。
【0161】これに対して、基板1の上に記録媒体層を
形成したものを2枚、記録媒体層が対向するように接着
層で接着した光磁気ディスクは、両面タイプと呼ばれて
いる。
形成したものを2枚、記録媒体層が対向するように接着
層で接着した光磁気ディスクは、両面タイプと呼ばれて
いる。
【0162】接着層の材料はポリウレタンアクリレート
系接着剤が特に良い。この接着剤は紫外線、熱及び嫌気
性の3タイプの硬化機能が組み合わされたものであり、
紫外線が透過しない記録媒体層の影になる部分の硬化が
熱及び嫌気性硬化機能により硬化されるという利点を持
っており、極めて高い耐湿性を有し、長期安定性に極め
て優れた両面タイプの光磁気ディスクを提供することが
できる。
系接着剤が特に良い。この接着剤は紫外線、熱及び嫌気
性の3タイプの硬化機能が組み合わされたものであり、
紫外線が透過しない記録媒体層の影になる部分の硬化が
熱及び嫌気性硬化機能により硬化されるという利点を持
っており、極めて高い耐湿性を有し、長期安定性に極め
て優れた両面タイプの光磁気ディスクを提供することが
できる。
【0163】片面タイプは、両面タイプと比べて光磁気
ディスクの厚みが半分で済むため、例えば小型化が要求
される記録再生装置に有利である。
ディスクの厚みが半分で済むため、例えば小型化が要求
される記録再生装置に有利である。
【0164】両面タイプは、両面再生が可能なため、例
えば大容量を要求される記録再生装置に有利である。
えば大容量を要求される記録再生装置に有利である。
【0165】以上の実施例では、光磁気記録媒体として
光磁気ディスクを例に説明したが、光磁気テープ、光磁
気カードにも本発明を応用できる。
光磁気ディスクを例に説明したが、光磁気テープ、光磁
気カードにも本発明を応用できる。
【0166】請求項1の発明に対応する光磁気ディスク
は、透光性を有する基板1上に、誘電体層2と、希土類
金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー点まで
垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層3と、希
土類金属−遷移金属合金からなり、磁性層3よりも高い
キュリー点を有し、室温での保磁力が磁性層3より低い
磁性層4と、保護層5とが順次形成されており、上記の
誘電体層2および保護層5は、それぞれ、AlNまた
は、Si含有量が15at%以下のAlSiNのいずれ
かからなる構成である。
は、透光性を有する基板1上に、誘電体層2と、希土類
金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー点まで
垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層3と、希
土類金属−遷移金属合金からなり、磁性層3よりも高い
キュリー点を有し、室温での保磁力が磁性層3より低い
磁性層4と、保護層5とが順次形成されており、上記の
誘電体層2および保護層5は、それぞれ、AlNまた
は、Si含有量が15at%以下のAlSiNのいずれ
かからなる構成である。
【0167】これによれば、光変調オーバーライトが可
能であり、かつ、保護層5上に反射層を設けなくても、
記録パワーマージンが大きい、すなわち、レーザー光の
強度の許容範囲が大きい光磁気ディスクを実現できる。
能であり、かつ、保護層5上に反射層を設けなくても、
記録パワーマージンが大きい、すなわち、レーザー光の
強度の許容範囲が大きい光磁気ディスクを実現できる。
【0168】請求項2の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項1の光磁気ディスクであって、磁性層3と磁
性層4との間に、希土類金属−遷移金属合金からなる磁
性層7が形成されており、上記の磁性層7は、室温での
保磁力がほぼゼロであり、室温で面内磁気異方性と垂直
磁気異方性がほぼ等しく、所定温度以上で垂直磁気異方
性が優位となる特性を示す構成である。
は、請求項1の光磁気ディスクであって、磁性層3と磁
性層4との間に、希土類金属−遷移金属合金からなる磁
性層7が形成されており、上記の磁性層7は、室温での
保磁力がほぼゼロであり、室温で面内磁気異方性と垂直
磁気異方性がほぼ等しく、所定温度以上で垂直磁気異方
性が優位となる特性を示す構成である。
【0169】これによれば、室温での保磁力がほぼゼロ
であり、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ
等しく、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特
性を示す磁性層7を、磁性層3と磁性層4との間に設け
たので、請求項1の作用効果に加え、光変調オーバーラ
イトが可能である上に、初期化磁界を小さくできる。
であり、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ
等しく、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特
性を示す磁性層7を、磁性層3と磁性層4との間に設け
たので、請求項1の作用効果に加え、光変調オーバーラ
イトが可能である上に、初期化磁界を小さくできる。
【0170】請求項3の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項2の光磁気ディスクであって、誘電体層2と
磁性層3との間に、希土類金属−遷移金属合金からなる
磁性層8が形成されており、上記の磁性層8は、磁性層
3よりも高いキュリー点を有し、室温での保磁力がほぼ
ゼロであり、室温で面内磁気異方性が優位となる特性を
示し、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性
を示す構成である。
は、請求項2の光磁気ディスクであって、誘電体層2と
磁性層3との間に、希土類金属−遷移金属合金からなる
磁性層8が形成されており、上記の磁性層8は、磁性層
3よりも高いキュリー点を有し、室温での保磁力がほぼ
ゼロであり、室温で面内磁気異方性が優位となる特性を
示し、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性
を示す構成である。
【0171】これによれば、磁性層3よりも高いキュリ
ー点を有し、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で
面内磁気異方性が優位となる特性を示し、所定温度以上
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層8を、
誘電体層2と磁性層3との間に設けたので、請求項2の
作用効果に加え、より小さな記録ビットの再生が可能と
なる。
ー点を有し、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で
面内磁気異方性が優位となる特性を示し、所定温度以上
で垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層8を、
誘電体層2と磁性層3との間に設けたので、請求項2の
作用効果に加え、より小さな記録ビットの再生が可能と
なる。
【0172】すなわち、再生時に、磁性層8に光ビーム
が照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼガ
ウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心近
傍領域のみの温度が上昇する。
が照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼガ
ウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心近
傍領域のみの温度が上昇する。
【0173】この温度上昇に伴って、温度上昇部位の磁
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、磁
性層8および磁性層3の2層間の交換結合力により、磁
性層3の磁化の向きに磁性層8の磁化の向きが従う。温
度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行すると、温度
上昇部位のみが極カー効果を示すようになり、該部位か
らの反射光に基づいて情報が再生される。
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、磁
性層8および磁性層3の2層間の交換結合力により、磁
性層3の磁化の向きに磁性層8の磁化の向きが従う。温
度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行すると、温度
上昇部位のみが極カー効果を示すようになり、該部位か
らの反射光に基づいて情報が再生される。
【0174】そして、光ビームが移動して次の記録ビッ
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、磁性層3に記録された磁化が磁
性層8の面内磁化によりマスクされて読み出されないと
いうことを意味している。これにより、雑音の原因とな
り、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信号混
入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を有す
る領域のみを再生に関与させるので、従来より小さな記
録ビットの再生が可能となる。これにより、記録密度が
著しく向上する。
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、磁性層3に記録された磁化が磁
性層8の面内磁化によりマスクされて読み出されないと
いうことを意味している。これにより、雑音の原因とな
り、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信号混
入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を有す
る領域のみを再生に関与させるので、従来より小さな記
録ビットの再生が可能となる。これにより、記録密度が
著しく向上する。
【0175】請求項4の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項2または3の光磁気ディスクであって、磁性
層3は、キュリー点が100〜250℃、室温での保磁
力が5kOe以上であり、磁性層7は、垂直磁気異方性
を示す温度が80℃以上であり、キュリー点が磁性層3
のキュリー点以上であり、磁性層4は、キュリー点が1
50〜400℃であり、室温での保磁力が3kOe以下
である構成である。
は、請求項2または3の光磁気ディスクであって、磁性
層3は、キュリー点が100〜250℃、室温での保磁
力が5kOe以上であり、磁性層7は、垂直磁気異方性
を示す温度が80℃以上であり、キュリー点が磁性層3
のキュリー点以上であり、磁性層4は、キュリー点が1
50〜400℃であり、室温での保磁力が3kOe以下
である構成である。
【0176】これによれば、請求項2または3の作用効
果に加え、磁性層7の垂直磁気異方性を示す温度が80
℃以上であるので、記録時の温度が80℃以上であれば
磁性層3と磁性層4の磁気的結合が起こる。磁性層7の
キュリー点が磁性層3のキュリー点以上であるので、磁
性層4に記録された情報は必ず磁性層3に転写される。
さらに、磁性層4の室温での保磁力が3kOe以下であ
るので、初期化磁場は3kOe以下になる。さらに、磁
性層3のキュリー点を100〜250℃、磁性層4のキ
ュリー点を150〜400℃とすることにより、実用上
問題のないレーザーパワーで記録が可能になり、充分な
再生信号特性が得られる。
果に加え、磁性層7の垂直磁気異方性を示す温度が80
℃以上であるので、記録時の温度が80℃以上であれば
磁性層3と磁性層4の磁気的結合が起こる。磁性層7の
キュリー点が磁性層3のキュリー点以上であるので、磁
性層4に記録された情報は必ず磁性層3に転写される。
さらに、磁性層4の室温での保磁力が3kOe以下であ
るので、初期化磁場は3kOe以下になる。さらに、磁
性層3のキュリー点を100〜250℃、磁性層4のキ
ュリー点を150〜400℃とすることにより、実用上
問題のないレーザーパワーで記録が可能になり、充分な
再生信号特性が得られる。
【0177】請求項5の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項2または3の光磁気ディスクであって、磁性
層3の組成は、室温で遷移金属リッチもしくは補償組成
となるように設定されており、磁性層7の組成は、室温
で希土類金属リッチであり、補償点が100〜250℃
となるように設定されており、磁性層4の組成は、室温
で希土類金属リッチであり、補償点が磁性層7の補償点
より高く、かつ、300℃より低くなるように設定され
ている構成である。
は、請求項2または3の光磁気ディスクであって、磁性
層3の組成は、室温で遷移金属リッチもしくは補償組成
となるように設定されており、磁性層7の組成は、室温
で希土類金属リッチであり、補償点が100〜250℃
となるように設定されており、磁性層4の組成は、室温
で希土類金属リッチであり、補償点が磁性層7の補償点
より高く、かつ、300℃より低くなるように設定され
ている構成である。
【0178】これによれば、請求項2または3の作用効
果に加え、磁性層4は補償点をもつので、室温から補償
点までは希土類金属支配の磁化の向きを示し、補償点か
らキュリー点までは遷移金属支配の磁化の向きを示す。
すなわち、記録時の高温で記録された磁化の向きは室温
で反転するので、初期化磁場の向きと記録磁場の向きを
同じにすることが可能となる。さらに、磁性層7の補償
点が、磁性層4の補償点よりも低いので、記録時に磁性
層7の漏洩磁界を利用することができ、光変調オーバー
ライトが行い易くなる。磁性層4の補償点を100〜3
00℃、磁性層7の補償点を100〜250℃とするこ
とにより、実用上問題のないレーザーパワーで記録が可
能になる。
果に加え、磁性層4は補償点をもつので、室温から補償
点までは希土類金属支配の磁化の向きを示し、補償点か
らキュリー点までは遷移金属支配の磁化の向きを示す。
すなわち、記録時の高温で記録された磁化の向きは室温
で反転するので、初期化磁場の向きと記録磁場の向きを
同じにすることが可能となる。さらに、磁性層7の補償
点が、磁性層4の補償点よりも低いので、記録時に磁性
層7の漏洩磁界を利用することができ、光変調オーバー
ライトが行い易くなる。磁性層4の補償点を100〜3
00℃、磁性層7の補償点を100〜250℃とするこ
とにより、実用上問題のないレーザーパワーで記録が可
能になる。
【0179】請求項6の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項2、3、4または5の光磁気ディスクであっ
て、磁性層3はDyFeCoからなり、磁性層7はGd
FeCoからなり、磁性層4はGdDyFeCoもしく
はDyFeCoからなる構成である。
は、請求項2、3、4または5の光磁気ディスクであっ
て、磁性層3はDyFeCoからなり、磁性層7はGd
FeCoからなり、磁性層4はGdDyFeCoもしく
はDyFeCoからなる構成である。
【0180】これによれば、請求項2、3、4または5
の作用効果に加え、希土類金属の組成比で室温の保磁
力、磁化の向きを決定することが可能となり、Fe/C
oの比でキュリー点、補償点を決定することが可能とな
る。
の作用効果に加え、希土類金属の組成比で室温の保磁
力、磁化の向きを決定することが可能となり、Fe/C
oの比でキュリー点、補償点を決定することが可能とな
る。
【0181】請求項7の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項2、3、4または5の光磁気ディスクであっ
て、磁性層3はDya (Feb Co1-b )1-a からな
り、磁性層7はGdc (Fed Co1-d )1-c からな
り、磁性層4は(Gde Dy1-e)g (Fef C
o1-f )1-g 、もしくは、Dyh (Fei Co1-i )
1-h からなり、a、b、c、d、e、f、g、h、i
は、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦
0.90、 0.28≦g≦0.33、 0.28≦h≦0.33、0.30≦i
≦0.80 を満足するように設定されている構成である。
は、請求項2、3、4または5の光磁気ディスクであっ
て、磁性層3はDya (Feb Co1-b )1-a からな
り、磁性層7はGdc (Fed Co1-d )1-c からな
り、磁性層4は(Gde Dy1-e)g (Fef C
o1-f )1-g 、もしくは、Dyh (Fei Co1-i )
1-h からなり、a、b、c、d、e、f、g、h、i
は、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦
0.90、 0.28≦g≦0.33、 0.28≦h≦0.33、0.30≦i
≦0.80 を満足するように設定されている構成である。
【0182】これによれば、請求項2、3、4または5
の作用効果に加え、組成を限定することにより、適度な
レーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記録する
ことが可能となる上に、ディジタル記録に必要とされる
再生信号品質を確保することが可能となる。
の作用効果に加え、組成を限定することにより、適度な
レーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記録する
ことが可能となる上に、ディジタル記録に必要とされる
再生信号品質を確保することが可能となる。
【0183】請求項8の発明に対応する光磁気ディスク
は、請求項2、3、4、5、6または7の光磁気ディス
クであって、磁性層3の膜厚が20〜100nm、磁性
層7の膜厚が5〜50nm、磁性層4の膜厚が20〜2
00nmに設定されている構成である。
は、請求項2、3、4、5、6または7の光磁気ディス
クであって、磁性層3の膜厚が20〜100nm、磁性
層7の膜厚が5〜50nm、磁性層4の膜厚が20〜2
00nmに設定されている構成である。
【0184】これによれば、請求項12、3、4、5、
6または7の作用効果に加え、膜厚を限定することによ
り、適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場によ
り記録することが可能となる上に、ディジタル記録に必
要とされる再生信号品質を確保することが可能となる。
6または7の作用効果に加え、膜厚を限定することによ
り、適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場によ
り記録することが可能となる上に、ディジタル記録に必
要とされる再生信号品質を確保することが可能となる。
【0185】請求項9の発明に対応する光磁気記録方法
は、透光性を有する基板1上に、誘電体層2と、希土類
金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー点まで
垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層3と、希
土類金属−遷移金属合金からなり、磁性層3よりも高い
キュリー点を有し、室温での保磁力が磁性層3より低い
磁性層4と、保護層5とが順次形成されており、上記の
誘電体層2および保護層5は、それぞれ、AlNまた
は、Si含有量が15at%以下のAlSiNのいずれ
かからなる光磁気ディスクに対し、層面に垂直な一定の
初期化磁場を印加することにより磁性層4の磁化を初期
化磁場の方向に初期化した後、情報に応じて高レベルと
低レベルとに強度変調されたレーザー光を照射すること
により磁性層3に情報を記録する光磁気記録方法であっ
て、高レベルのレーザー光を照射することにより、磁性
層4のキュリー点近傍の温度またはそれ以上の温度に昇
温し、低レベルのレーザー光を照射することにより、磁
性層3のキュリー点近傍の温度またはそれ以上の温度
で、かつ、磁性層4のキュリー点より低い温度に昇温す
る構成である。
は、透光性を有する基板1上に、誘電体層2と、希土類
金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー点まで
垂直磁気異方性が優位となる特性を示す磁性層3と、希
土類金属−遷移金属合金からなり、磁性層3よりも高い
キュリー点を有し、室温での保磁力が磁性層3より低い
磁性層4と、保護層5とが順次形成されており、上記の
誘電体層2および保護層5は、それぞれ、AlNまた
は、Si含有量が15at%以下のAlSiNのいずれ
かからなる光磁気ディスクに対し、層面に垂直な一定の
初期化磁場を印加することにより磁性層4の磁化を初期
化磁場の方向に初期化した後、情報に応じて高レベルと
低レベルとに強度変調されたレーザー光を照射すること
により磁性層3に情報を記録する光磁気記録方法であっ
て、高レベルのレーザー光を照射することにより、磁性
層4のキュリー点近傍の温度またはそれ以上の温度に昇
温し、低レベルのレーザー光を照射することにより、磁
性層3のキュリー点近傍の温度またはそれ以上の温度
で、かつ、磁性層4のキュリー点より低い温度に昇温す
る構成である。
【0186】これによれば、上記の光磁気ディスクに対
し、光変調オーバーライトの動作、すなわち、室温での
第2磁性層の初期化動作、第2磁性層への記録動作、第
2磁性層から第1磁性層への転写動作を円滑に行うこと
ができる。
し、光変調オーバーライトの動作、すなわち、室温での
第2磁性層の初期化動作、第2磁性層への記録動作、第
2磁性層から第1磁性層への転写動作を円滑に行うこと
ができる。
【0187】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光磁気記録媒体
は、以上のように、透光性を有する基体上に、誘電体層
と、希土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュ
リー点まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す第1
磁性層と、希土類金属−遷移金属合金からなり、第1磁
性層よりも高いキュリー点を有し、室温での保磁力が第
1磁性層より低い第2磁性層と、保護層とが順次形成さ
れており、上記の誘電体層および保護層は、それぞれ、
AlNまたは、Si含有量が15at%以下のAlSi
Nのいずれかからなるので、光変調オーバーライトが可
能であり、かつ、保護層上に反射層を設けなくても、記
録パワーマージンが大きい、すなわち、レーザー光の強
度の許容範囲が大きい光磁気記録媒体を実現できるとい
う効果を奏する。
は、以上のように、透光性を有する基体上に、誘電体層
と、希土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュ
リー点まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す第1
磁性層と、希土類金属−遷移金属合金からなり、第1磁
性層よりも高いキュリー点を有し、室温での保磁力が第
1磁性層より低い第2磁性層と、保護層とが順次形成さ
れており、上記の誘電体層および保護層は、それぞれ、
AlNまたは、Si含有量が15at%以下のAlSi
Nのいずれかからなるので、光変調オーバーライトが可
能であり、かつ、保護層上に反射層を設けなくても、記
録パワーマージンが大きい、すなわち、レーザー光の強
度の許容範囲が大きい光磁気記録媒体を実現できるとい
う効果を奏する。
【0188】請求項2の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項1の光磁気記録媒体であって、第
1磁性層と第2磁性層との間に、希土類金属−遷移金属
合金からなる中間磁性層が形成されており、上記の中間
磁性層は、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で面
内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等しく、所定温度
以上で垂直磁気異方性が優位となる特性を示すので、請
求項1の効果に加え、光変調オーバーライトが可能であ
る上に、初期化磁界を小さくできるという効果を奏す
る。
以上のように、請求項1の光磁気記録媒体であって、第
1磁性層と第2磁性層との間に、希土類金属−遷移金属
合金からなる中間磁性層が形成されており、上記の中間
磁性層は、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で面
内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等しく、所定温度
以上で垂直磁気異方性が優位となる特性を示すので、請
求項1の効果に加え、光変調オーバーライトが可能であ
る上に、初期化磁界を小さくできるという効果を奏す
る。
【0189】請求項3の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項2の光磁気記録媒体であって、誘
電体層と第1磁性層との間に、希土類金属−遷移金属合
金からなる第0磁性層が形成されており、上記の第0磁
性層は、第1磁性層よりも高いキュリー点を有し、室温
での保磁力がほぼゼロであり、室温で面内磁気異方性が
優位となる特性を示し、所定温度以上で垂直磁気異方性
が優位となる特性を示すので、請求項2の効果に加え、
より小さな記録ビットの再生が可能となるという効果を
奏する。
以上のように、請求項2の光磁気記録媒体であって、誘
電体層と第1磁性層との間に、希土類金属−遷移金属合
金からなる第0磁性層が形成されており、上記の第0磁
性層は、第1磁性層よりも高いキュリー点を有し、室温
での保磁力がほぼゼロであり、室温で面内磁気異方性が
優位となる特性を示し、所定温度以上で垂直磁気異方性
が優位となる特性を示すので、請求項2の効果に加え、
より小さな記録ビットの再生が可能となるという効果を
奏する。
【0190】すなわち、再生時に、第0磁性層に光ビー
ムが照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼ
ガウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心
近傍領域のみの温度が上昇する。
ムが照射されると、照射された部位の温度分布は、ほぼ
ガウス分布になるので、光ビームの径よりも小さい中心
近傍領域のみの温度が上昇する。
【0191】この温度上昇に伴って、温度上昇部位の磁
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、第
0磁性層および第1磁性層の2層間の交換結合力によ
り、第1磁性層の磁化の向きに第0磁性層の磁化の向き
が従う。温度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行す
ると、温度上昇部位のみが極カー効果を示すようにな
り、該部位からの反射光に基づいて情報が再生される。
化は、面内磁化から垂直磁化に移行する。このとき、第
0磁性層および第1磁性層の2層間の交換結合力によ
り、第1磁性層の磁化の向きに第0磁性層の磁化の向き
が従う。温度上昇部位が面内磁化から垂直磁化に移行す
ると、温度上昇部位のみが極カー効果を示すようにな
り、該部位からの反射光に基づいて情報が再生される。
【0192】そして、光ビームが移動して次の記録ビッ
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、第1磁性層に記録された磁化が
第0磁性層の面内磁化によりマスクされて読み出されな
いということを意味している。これにより、雑音の原因
となり、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信
号混入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を
有する領域のみを再生に関与させるので、従来より小さ
な記録ビットの再生が可能となる。これにより、記録密
度が著しく向上する。
トを再生するときは、先の再生部位の温度は低下し、垂
直磁化から面内磁化に移行するため、極カー効果を示さ
なくなる。このことは、第1磁性層に記録された磁化が
第0磁性層の面内磁化によりマスクされて読み出されな
いということを意味している。これにより、雑音の原因
となり、再生の分解能を低下させる隣接ビットからの信
号混入がなくなる。以上の通り、所定温度以上の温度を
有する領域のみを再生に関与させるので、従来より小さ
な記録ビットの再生が可能となる。これにより、記録密
度が著しく向上する。
【0193】請求項4の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項2または3の光磁気記録媒体であ
って、第1磁性層は、キュリー点が100〜250℃、
室温での保磁力が5kOe以上であり、中間磁性層は、
垂直磁気異方性を示す温度が80℃以上であり、キュリ
ー点が第1磁性層のキュリー点以上であり、第2磁性層
は、キュリー点が150〜400℃であり、室温での保
磁力が3kOe以下であるので、請求項2または3の効
果に加え、記録時の温度が80℃以上であれば第1磁性
層と第2磁性層の磁気的結合が起こる。中間磁性層のキ
ュリー点が第1磁性層のキュリー点以上であるので、第
2磁性層に記録された情報は必ず第1磁性層に転写され
る。さらに、第2磁性層の室温での保磁力が3kOe以
下であるので、初期化磁場は3kOe以下になる。さら
に、第1磁性層のキュリー点を100〜250℃、第2
磁性層のキュリー点を150〜400℃とすることによ
り、実用上問題のないレーザーパワーで記録が可能にな
り、充分な再生信号特性が得られるという効果を奏す
る。
以上のように、請求項2または3の光磁気記録媒体であ
って、第1磁性層は、キュリー点が100〜250℃、
室温での保磁力が5kOe以上であり、中間磁性層は、
垂直磁気異方性を示す温度が80℃以上であり、キュリ
ー点が第1磁性層のキュリー点以上であり、第2磁性層
は、キュリー点が150〜400℃であり、室温での保
磁力が3kOe以下であるので、請求項2または3の効
果に加え、記録時の温度が80℃以上であれば第1磁性
層と第2磁性層の磁気的結合が起こる。中間磁性層のキ
ュリー点が第1磁性層のキュリー点以上であるので、第
2磁性層に記録された情報は必ず第1磁性層に転写され
る。さらに、第2磁性層の室温での保磁力が3kOe以
下であるので、初期化磁場は3kOe以下になる。さら
に、第1磁性層のキュリー点を100〜250℃、第2
磁性層のキュリー点を150〜400℃とすることによ
り、実用上問題のないレーザーパワーで記録が可能にな
り、充分な再生信号特性が得られるという効果を奏す
る。
【0194】請求項5の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項2または3の光磁気記録媒体であ
って、第1磁性層の組成は、室温で遷移金属リッチもし
くは補償組成となるように設定されており、中間磁性層
の組成は、室温で希土類金属リッチであり、補償点が1
00〜250℃となるように設定されており、第2磁性
層の組成は、室温で希土類金属リッチであり、補償点が
中間磁性層の補償点より高く、かつ、300℃より低く
なるように設定されているので、請求項2または3の効
果に加え、室温から補償点までは希土類金属支配の磁化
の向きを示し、補償点からキュリー点までは遷移金属支
配の磁化の向きを示す。すなわち、記録時の高温で記録
された磁化の向きは室温で反転するので、初期化磁場の
向きと記録磁場の向きを同じにすることが可能となる。
さらに、中間磁性層の補償点が、第2磁性層の補償点よ
りも低いので、記録時に中間磁性層の漏洩磁界を利用す
ることができ、光変調オーバーライトが行い易くなる。
第2磁性層の補償点を100〜300℃、中間磁性層の
補償点を100〜250℃とすることにより、実用上問
題のないレーザーパワーで記録が可能になるという効果
を奏する。
以上のように、請求項2または3の光磁気記録媒体であ
って、第1磁性層の組成は、室温で遷移金属リッチもし
くは補償組成となるように設定されており、中間磁性層
の組成は、室温で希土類金属リッチであり、補償点が1
00〜250℃となるように設定されており、第2磁性
層の組成は、室温で希土類金属リッチであり、補償点が
中間磁性層の補償点より高く、かつ、300℃より低く
なるように設定されているので、請求項2または3の効
果に加え、室温から補償点までは希土類金属支配の磁化
の向きを示し、補償点からキュリー点までは遷移金属支
配の磁化の向きを示す。すなわち、記録時の高温で記録
された磁化の向きは室温で反転するので、初期化磁場の
向きと記録磁場の向きを同じにすることが可能となる。
さらに、中間磁性層の補償点が、第2磁性層の補償点よ
りも低いので、記録時に中間磁性層の漏洩磁界を利用す
ることができ、光変調オーバーライトが行い易くなる。
第2磁性層の補償点を100〜300℃、中間磁性層の
補償点を100〜250℃とすることにより、実用上問
題のないレーザーパワーで記録が可能になるという効果
を奏する。
【0195】請求項6の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項2、3、4または5の光磁気記録
媒体であって、第1磁性層はDyFeCoからなり、中
間磁性層はGdFeCoからなり、第2磁性層はGdD
yFeCoもしくはDyFeCoからなるので、請求項
2、3、4または5の効果に加え、希土類金属の組成比
で室温の保磁力、磁化の向きを決定することが可能とな
り、Fe/Coの比でキュリー点、補償点を決定するこ
とが可能となるという効果を奏する。
以上のように、請求項2、3、4または5の光磁気記録
媒体であって、第1磁性層はDyFeCoからなり、中
間磁性層はGdFeCoからなり、第2磁性層はGdD
yFeCoもしくはDyFeCoからなるので、請求項
2、3、4または5の効果に加え、希土類金属の組成比
で室温の保磁力、磁化の向きを決定することが可能とな
り、Fe/Coの比でキュリー点、補償点を決定するこ
とが可能となるという効果を奏する。
【0196】請求項7の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項2、3、4または5の光磁気記録
媒体であって、第1磁性層はDya (Feb Co1-b )
1-aからなり、中間磁性層はGdc (Fed Co1-d )
1-c からなり、第2磁性層は(Gde Dy1-e )g (F
ef Co1-f )1-g 、もしくは、Dyh (Fei Co
1-i )1-h からなり、a、b、c、d、e、f、g、
h、iは、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦
0.90、 0.28≦g≦0.33、 0.28≦h≦0.33、0.30≦i
≦0.80 を満足するように設定されているので、請求項2、3、
4または5の効果に加え、組成を限定することにより、
適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記
録することが可能となる上に、ディジタル記録に必要と
される再生信号品質を確保することが可能となるという
効果を奏する。
以上のように、請求項2、3、4または5の光磁気記録
媒体であって、第1磁性層はDya (Feb Co1-b )
1-aからなり、中間磁性層はGdc (Fed Co1-d )
1-c からなり、第2磁性層は(Gde Dy1-e )g (F
ef Co1-f )1-g 、もしくは、Dyh (Fei Co
1-i )1-h からなり、a、b、c、d、e、f、g、
h、iは、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦
0.90、 0.28≦g≦0.33、 0.28≦h≦0.33、0.30≦i
≦0.80 を満足するように設定されているので、請求項2、3、
4または5の効果に加え、組成を限定することにより、
適度なレーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記
録することが可能となる上に、ディジタル記録に必要と
される再生信号品質を確保することが可能となるという
効果を奏する。
【0197】請求項8の発明に係る光磁気記録媒体は、
以上のように、請求項2、3、4、5、6または7の光
磁気記録媒体であって、第1磁性層の膜厚が20〜10
0nm、中間磁性層の膜厚が5〜50nm、第2磁性層
の膜厚が20〜200nmに設定されているので、請求
項2、3、4、5、6または7の効果に加え、適度なレ
ーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記録するこ
とが可能となる上に、ディジタル記録に必要とされる再
生信号品質を確保することが可能となるという効果を奏
する。
以上のように、請求項2、3、4、5、6または7の光
磁気記録媒体であって、第1磁性層の膜厚が20〜10
0nm、中間磁性層の膜厚が5〜50nm、第2磁性層
の膜厚が20〜200nmに設定されているので、請求
項2、3、4、5、6または7の効果に加え、適度なレ
ーザーパワー、初期化磁場、記録磁場により記録するこ
とが可能となる上に、ディジタル記録に必要とされる再
生信号品質を確保することが可能となるという効果を奏
する。
【0198】請求項9の発明に係る光磁気記録方法は、
以上のように、透光性を有する基体上に、誘電体層と、
希土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー
点まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す第1磁性
層と、希土類金属−遷移金属合金からなり、第1磁性層
よりも高いキュリー点を有し、室温での保磁力が第1磁
性層より低い第2磁性層と、保護層とが順次形成されて
おり、上記の誘電体層および保護層は、それぞれ、Al
Nまたは、Si含有量が15at%以下のAlSiNの
いずれかからなる光磁気記録媒体に対し、層面に垂直な
一定の初期化磁場を印加することにより第2磁性層の磁
化を初期化磁場の方向に初期化した後、情報に応じて高
レベルと低レベルとに強度変調されたレーザー光を照射
することにより第1磁性層に情報を記録する光磁気記録
方法であって、高レベルのレーザー光を照射することに
より、第2磁性層のキュリー点近傍の温度またはそれ以
上の温度に昇温し、低レベルのレーザー光を照射するこ
とにより、第1磁性層のキュリー点近傍の温度またはそ
れ以上の温度で、かつ、第2磁性層のキュリー点より低
い温度に昇温するので、上記の光磁気記録媒体に対し、
光変調オーバーライトの動作、すなわち、室温での第2
磁性層の初期化動作、第2磁性層への記録動作、第2磁
性層から第1磁性層への転写動作を円滑に行うことがで
きるという効果を奏する。
以上のように、透光性を有する基体上に、誘電体層と、
希土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー
点まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す第1磁性
層と、希土類金属−遷移金属合金からなり、第1磁性層
よりも高いキュリー点を有し、室温での保磁力が第1磁
性層より低い第2磁性層と、保護層とが順次形成されて
おり、上記の誘電体層および保護層は、それぞれ、Al
Nまたは、Si含有量が15at%以下のAlSiNの
いずれかからなる光磁気記録媒体に対し、層面に垂直な
一定の初期化磁場を印加することにより第2磁性層の磁
化を初期化磁場の方向に初期化した後、情報に応じて高
レベルと低レベルとに強度変調されたレーザー光を照射
することにより第1磁性層に情報を記録する光磁気記録
方法であって、高レベルのレーザー光を照射することに
より、第2磁性層のキュリー点近傍の温度またはそれ以
上の温度に昇温し、低レベルのレーザー光を照射するこ
とにより、第1磁性層のキュリー点近傍の温度またはそ
れ以上の温度で、かつ、第2磁性層のキュリー点より低
い温度に昇温するので、上記の光磁気記録媒体に対し、
光変調オーバーライトの動作、すなわち、室温での第2
磁性層の初期化動作、第2磁性層への記録動作、第2磁
性層から第1磁性層への転写動作を円滑に行うことがで
きるという効果を奏する。
【図1】本発明の第1実施例の光磁気ディスクの概略の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】図1の光磁気ディスクにおける各磁性層の保磁
力の温度依存性を示す説明図である。
力の温度依存性を示す説明図である。
【図3】図1の光磁気ディスクにおける記録プロセスを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】図1の光磁気ディスクに照射されるレーザー光
の強度を示す説明図である。
の強度を示す説明図である。
【図5】図1の光磁気ディスクにおいて、C/Nが45
dBを越えたときの、高レベルIのレーザーパワーおよ
び低レベルIIのレーザーパワーの組み合わせを示すグラ
フである。
dBを越えたときの、高レベルIのレーザーパワーおよ
び低レベルIIのレーザーパワーの組み合わせを示すグラ
フである。
【図6】比較例を示すものであり、従来の光磁気ディス
クにおいて、C/Nが45dBを越えたときの、高レベ
ルIのレーザーパワーおよび低レベルIIのレーザーパワ
ーの組み合わせを示すグラフである。
クにおいて、C/Nが45dBを越えたときの、高レベ
ルIのレーザーパワーおよび低レベルIIのレーザーパワ
ーの組み合わせを示すグラフである。
【図7】本発明の第2実施例の光磁気ディスクにおける
各磁性層の保磁力の温度依存性を示す説明図である。
各磁性層の保磁力の温度依存性を示す説明図である。
【図8】図7の磁性層を有する光磁気ディスクにおける
記録プロセスを示す説明図である。
記録プロセスを示す説明図である。
【図9】本発明の第3実施例の光磁気ディスクの概略の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図10】図9の光磁気ディスクにおける各磁性層の保
磁力の温度依存性を示す説明図である。
磁力の温度依存性を示す説明図である。
【図11】図9の光磁気ディスクにおける記録プロセス
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図12】本発明の第4実施例の光磁気ディスクの概略
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図13】従来の光磁気ディスクにおける各磁性層の保
磁力の温度依存性を示す説明図である。
磁力の温度依存性を示す説明図である。
【図14】図13の磁性層を有する光磁気ディスクにお
ける記録プロセスを示す説明図である。
ける記録プロセスを示す説明図である。
1 基板 2 誘電体層 3 磁性層(第1磁性層) 4 磁性層(第2磁性層) 5 保護層 6 オーバーコート層 7 磁性層(中間磁性層) 8 磁性層(第0磁性層)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 11/10 586 B 8935−5D (72)発明者 高橋 明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】透光性を有する基体上に、誘電体層と、希
土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー点
まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す第1磁性層
と、希土類金属−遷移金属合金からなり、第1磁性層よ
りも高いキュリー点を有し、室温での保磁力が第1磁性
層より低い第2磁性層と、保護層とが順次形成されてお
り、 上記の誘電体層および保護層は、それぞれ、AlNまた
は、Si含有量が15at%以下のAlSiNのいずれ
かからなることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】第1磁性層と第2磁性層との間に、希土類
金属−遷移金属合金からなる中間磁性層が形成されてお
り、 上記の中間磁性層は、室温での保磁力がほぼゼロであ
り、室温で面内磁気異方性と垂直磁気異方性がほぼ等し
く、所定温度以上で垂直磁気異方性が優位となる特性を
示すことを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項3】誘電体層と第1磁性層との間に、希土類金
属−遷移金属合金からなる第0磁性層が形成されてお
り、 上記の第0磁性層は、第1磁性層よりも高いキュリー点
を有し、室温での保磁力がほぼゼロであり、室温で面内
磁気異方性が優位となる特性を示し、所定温度以上で垂
直磁気異方性が優位となる特性を示すことを特徴とする
請求項2記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項4】第1磁性層は、キュリー点が100〜25
0℃、室温での保磁力が5kOe以上であり、中間磁性
層は、垂直磁気異方性を示す温度が80℃以上であり、
キュリー点が第1磁性層のキュリー点以上であり、第2
磁性層は、キュリー点が150〜400℃であり、室温
での保磁力が3kOe以下であることを特徴とする請求
項2または3記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項5】第1磁性層の組成は、室温で遷移金属リッ
チもしくは補償組成となるように設定されており、中間
磁性層の組成は、室温で希土類金属リッチであり、補償
点が100〜250℃となるように設定されており、第
2磁性層の組成は、室温で希土類金属リッチであり、補
償点が中間磁性層の補償点より高く、かつ、300℃よ
り低くなるように設定されていることを特徴とする請求
項2または3記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項6】第1磁性層はDyFeCoからなり、中間
磁性層はGdFeCoからなり、第2磁性層はGdDy
FeCoもしくはDyFeCoからなることを特徴とす
る請求項2、3、4または5記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項7】第1磁性層はDya (Feb Co1-b )
1-a からなり、中間磁性層はGdc (Fed Co1-d )
1-c からなり、第2磁性層は(Gde Dy1-e )g (F
ef Co1-f )1-g 、もしくは、Dyh (Fei Co
1-i )1-h からなり、a、b、c、d、e、f、g、
h、iは、それぞれ、 0.18≦a≦0.25、 0.70≦b≦0.90、 0.26≦c≦0.3
2、 0.50≦d≦0.90、 0.10≦e≦0.95、 0.30≦f≦0.90、 0.28≦g≦0.3
3、 0.28≦h≦0.33、 0.30≦i≦0.80 を満足するように設定されていることを特徴とする請求
項2、3、4または5記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項8】第1磁性層の膜厚が20〜100nm、中
間磁性層の膜厚が5〜50nm、第2磁性層の膜厚が2
0〜200nmに設定されていることを特徴とする請求
項2、3、4、5、6または7記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項9】透光性を有する基体上に、誘電体層と、希
土類金属−遷移金属合金からなり、室温からキュリー点
まで垂直磁気異方性が優位となる特性を示す第1磁性層
と、希土類金属−遷移金属合金からなり、第1磁性層よ
りも高いキュリー点を有し、室温での保磁力が第1磁性
層より低い第2磁性層と、保護層とが順次形成されてお
り、上記の誘電体層および保護層は、それぞれ、AlN
または、Si含有量が15at%以下のAlSiNのい
ずれかからなる光磁気記録媒体に対し、 層面に垂直な一定の初期化磁場を印加することにより第
2磁性層の磁化を初期化磁場の方向に初期化した後、情
報に応じて高レベルと低レベルとに強度変調されたレー
ザー光を照射することにより第1磁性層に情報を記録す
る光磁気記録方法であって、高レベルのレーザー光を照
射することにより、第2磁性層のキュリー点近傍の温度
またはそれ以上の温度に昇温し、低レベルのレーザー光
を照射することにより、第1磁性層のキュリー点近傍の
温度またはそれ以上の温度で、かつ、第2磁性層のキュ
リー点より低い温度に昇温することを特徴とする光磁気
記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27709393A JPH07130014A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 光磁気記録媒体および光磁気記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27709393A JPH07130014A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 光磁気記録媒体および光磁気記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07130014A true JPH07130014A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17578682
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27709393A Pending JPH07130014A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 光磁気記録媒体および光磁気記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07130014A (ja) |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP27709393A patent/JPH07130014A/ja active Pending
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