JPH0713009A - 反射回折型色収差補正素子及び色収差補正装置 - Google Patents
反射回折型色収差補正素子及び色収差補正装置Info
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- JPH0713009A JPH0713009A JP15507493A JP15507493A JPH0713009A JP H0713009 A JPH0713009 A JP H0713009A JP 15507493 A JP15507493 A JP 15507493A JP 15507493 A JP15507493 A JP 15507493A JP H0713009 A JPH0713009 A JP H0713009A
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- reflection
- aberration correction
- reflecting surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズで生じる色収差を良好に補正できる反
射型の補正素子を得ること。 【構成】 光軸に直交する平面に対する正射影形状が、
光軸を中心とする回転対称をなす中心反射面とこの中心
反射面と同心の多数の輪帯反射面とからなる反射面を備
え、この中心反射面とその外側の輪帯反射面、及び隣り
合う輪帯反射面とは、これら反射面と直交する方向に、
同一ステップ距離tずつ位置がずれていて、巨視的に全
体として凹面または凸面をなし、このステップ距離t
は、基準波長の光に対しては、平面波で入射した光が平
面波で出射し、基準波長とは異なる異種波長の光に対し
ては、平面波で入射した光が発散波面または集光波面と
して出射するように定められている反射回折型色収差補
正素子。
射型の補正素子を得ること。 【構成】 光軸に直交する平面に対する正射影形状が、
光軸を中心とする回転対称をなす中心反射面とこの中心
反射面と同心の多数の輪帯反射面とからなる反射面を備
え、この中心反射面とその外側の輪帯反射面、及び隣り
合う輪帯反射面とは、これら反射面と直交する方向に、
同一ステップ距離tずつ位置がずれていて、巨視的に全
体として凹面または凸面をなし、このステップ距離t
は、基準波長の光に対しては、平面波で入射した光が平
面波で出射し、基準波長とは異なる異種波長の光に対し
ては、平面波で入射した光が発散波面または集光波面と
して出射するように定められている反射回折型色収差補
正素子。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、光の反射回折を利用して色収差
を補正する光学素子に関する。
を補正する光学素子に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来ガラスの持つ色収差
は、アッベ数の異なるガラス材料から正レンズと負レン
ズを形成して補正していた。ところが、使用波長幅の狭
い光学システム、例えばレーザを用いた情報記録再生シ
ステムでは、低価格化、小型化、高速化の要求に応える
ため、対物レンズを非球面の単レンズ1枚だけから構成
することが行なわれている。単レンズは、素材の特性で
決まる色収差を有し、自身でこれを補正することはでき
ない。このため、半導体レーザでも出力の変化に伴い発
振波長が変化する場合や、光源の発光幅の大きいLED
を使う場合などには、波長毎にピント位置がずれてしま
うことが問題になることがあった。
は、アッベ数の異なるガラス材料から正レンズと負レン
ズを形成して補正していた。ところが、使用波長幅の狭
い光学システム、例えばレーザを用いた情報記録再生シ
ステムでは、低価格化、小型化、高速化の要求に応える
ため、対物レンズを非球面の単レンズ1枚だけから構成
することが行なわれている。単レンズは、素材の特性で
決まる色収差を有し、自身でこれを補正することはでき
ない。このため、半導体レーザでも出力の変化に伴い発
振波長が変化する場合や、光源の発光幅の大きいLED
を使う場合などには、波長毎にピント位置がずれてしま
うことが問題になることがあった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、以上の背景を踏まえ、レンズ
で生じる色収差を良好に補正できる反射型の補正素子を
得ることを目的とする。
で生じる色収差を良好に補正できる反射型の補正素子を
得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、光が反射するときの回折現象
を利用した反射回折型色収差補正素子であって、第一
に、光軸に直交する平面に対する正射影形状が、光軸を
中心とする回転対称をなす中心反射面とこの中心反射面
と同心の多数の輪帯反射面とからなる反射面を備えてい
ること、第二に、この中心反射面とその外側の輪帯反射
面、及び隣り合う輪帯反射面とは、これら反射面と直交
する方向に、同一ステップ距離tずつ位置がずれてい
て、巨視的には全体として凸面または凹面をなすこと、
及び、第三に、このステップ距離tは、基準波長の光に
対しては、平面波で入射した光が平面波で出射し、基準
波長とは異なる異種波長の光が入射したときには、平面
波で入射した光が発散波面または集光波面として出射す
るように定められていること、を特徴としている。
を利用した反射回折型色収差補正素子であって、第一
に、光軸に直交する平面に対する正射影形状が、光軸を
中心とする回転対称をなす中心反射面とこの中心反射面
と同心の多数の輪帯反射面とからなる反射面を備えてい
ること、第二に、この中心反射面とその外側の輪帯反射
面、及び隣り合う輪帯反射面とは、これら反射面と直交
する方向に、同一ステップ距離tずつ位置がずれてい
て、巨視的には全体として凸面または凹面をなすこと、
及び、第三に、このステップ距離tは、基準波長の光に
対しては、平面波で入射した光が平面波で出射し、基準
波長とは異なる異種波長の光が入射したときには、平面
波で入射した光が発散波面または集光波面として出射す
るように定められていること、を特徴としている。
【0005】この素子によると、使用波長が基準波長か
らずれたときに単レンズで発生する色収差を補正するこ
とができる。つまり、本発明の反射回折型色収差補正素
子は、使用波長が基準波長からずれたときに単レンズに
よって生じる波面収差(色収差)を、反射面で生じる、
これとは反対の傾向の発散波面または集光波面によって
相殺するものである。
らずれたときに単レンズで発生する色収差を補正するこ
とができる。つまり、本発明の反射回折型色収差補正素
子は、使用波長が基準波長からずれたときに単レンズに
よって生じる波面収差(色収差)を、反射面で生じる、
これとは反対の傾向の発散波面または集光波面によって
相殺するものである。
【0006】本発明による反射回折型色収差補正素子
は、単レンズは勿論、組み合わせレンズの色収差を補正
するためにも用いることができる。組み合わせレンズで
も、屈折率、透過率その他の理由で、色補正ができない
ことがあり、特にλ=300nm程度の短波長では、使用
可能な硝材は1種類だけであって、色補正が困難であ
る。本発明による反射回折型色収差補正素子によれば、
このような短波長域での色収差補正が可能である。
は、単レンズは勿論、組み合わせレンズの色収差を補正
するためにも用いることができる。組み合わせレンズで
も、屈折率、透過率その他の理由で、色補正ができない
ことがあり、特にλ=300nm程度の短波長では、使用
可能な硝材は1種類だけであって、色補正が困難であ
る。本発明による反射回折型色収差補正素子によれば、
このような短波長域での色収差補正が可能である。
【0007】本発明の色収差補正素子は、具体的には、
例えば、中心反射面及び輪帯反射面の輪郭を、これら反
射面と直交する方向から見て円形とし、使用波長帯域中
の基準波長をλ、反射面入射側の屈折率をnとして、反
射面間のステップ距離tを、 t=λm/2n(mは整数) に設定するとよい。
例えば、中心反射面及び輪帯反射面の輪郭を、これら反
射面と直交する方向から見て円形とし、使用波長帯域中
の基準波長をλ、反射面入射側の屈折率をnとして、反
射面間のステップ距離tを、 t=λm/2n(mは整数) に設定するとよい。
【0008】または、光路中に斜めに設置する場合に
は、中心反射面及び輪帯反射面の輪郭を、これら反射面
と直交する方向から見て楕円形とし、使用波長帯域中の
基準波長をλ、反射面入射側の屈折率をn、楕円の長軸
と短軸の長さの比をAとして、ステップ距離tを、 t=Aλm/2n(mは整数) に設定するとよい。
は、中心反射面及び輪帯反射面の輪郭を、これら反射面
と直交する方向から見て楕円形とし、使用波長帯域中の
基準波長をλ、反射面入射側の屈折率をn、楕円の長軸
と短軸の長さの比をAとして、ステップ距離tを、 t=Aλm/2n(mは整数) に設定するとよい。
【0009】また、mの範囲は、1≦|m|≦≦10を
満足することが好ましい。mの値が0であるとは、全体
が平面の反射ミラーを意味するから、1以上でなけれ
ば、反射回折型の色収差補正素子が構成できない。ま
た、mの値が10を越えると、波長変動が大きい場合、
高次の回折光の割合が増え、光利用効率が低下するとい
う不都合がある。mの値の正負は、反射面を全体として
巨視的に凸面にするか凹面にするかを表わす。
満足することが好ましい。mの値が0であるとは、全体
が平面の反射ミラーを意味するから、1以上でなけれ
ば、反射回折型の色収差補正素子が構成できない。ま
た、mの値が10を越えると、波長変動が大きい場合、
高次の回折光の割合が増え、光利用効率が低下するとい
う不都合がある。mの値の正負は、反射面を全体として
巨視的に凸面にするか凹面にするかを表わす。
【0010】一方、各輪帯反射面の幅は、光軸からの距
離の二乗に反比例させて設定することにより、波長変動
した場合に発生する波面を略球面波にすることができ
る。組み合わせるレンズの波長変動による球面収差変化
が大きい場合は、反射面輪帯幅を設計上調整することに
より、それを補正することも可能であるが、汎用性を考
えると、各輪帯反射面の幅は、光軸からの距離の二乗に
反比例させて設定すれば十分である。
離の二乗に反比例させて設定することにより、波長変動
した場合に発生する波面を略球面波にすることができ
る。組み合わせるレンズの波長変動による球面収差変化
が大きい場合は、反射面輪帯幅を設計上調整することに
より、それを補正することも可能であるが、汎用性を考
えると、各輪帯反射面の幅は、光軸からの距離の二乗に
反比例させて設定すれば十分である。
【0011】中心反射面及び輪帯反射面群は、互いに平
行な平面群から構成することも、曲面群から構成するこ
ともできる。本発明の反射回折型色収差補正素子は、レ
ンズと組み合わせて該レンズの色収差を補正するもので
ある。すなわち、基準波長とは異なる波長の異種波長光
が入射したときにレンズによって生じる色収差を補正す
るべく、この異種波長光の波面状態を反射により変更す
るのである。
行な平面群から構成することも、曲面群から構成するこ
ともできる。本発明の反射回折型色収差補正素子は、レ
ンズと組み合わせて該レンズの色収差を補正するもので
ある。すなわち、基準波長とは異なる波長の異種波長光
が入射したときにレンズによって生じる色収差を補正す
るべく、この異種波長光の波面状態を反射により変更す
るのである。
【0012】この色収差補正装置では、反射回折型色収
差補正素子を、レンズへの入射光を平行光束とするコリ
メータレンズと、該レンズの間の光路中に設置すること
ができる。この色収差補正装置は、例えば、光学的情報
記録再生装置の光ディスクに対してレーザ光を集光する
レンズを単レンズとしたとき、その色収差を補正するた
めに用いることができる。
差補正素子を、レンズへの入射光を平行光束とするコリ
メータレンズと、該レンズの間の光路中に設置すること
ができる。この色収差補正装置は、例えば、光学的情報
記録再生装置の光ディスクに対してレーザ光を集光する
レンズを単レンズとしたとき、その色収差を補正するた
めに用いることができる。
【0013】
【発明の実施例】以下図示実施例について本発明を説明
する。図1及び図2は、本発明による色収差補正素子の
原理を示す。
する。図1及び図2は、本発明による色収差補正素子の
原理を示す。
【0014】本発明による反射回折型色収差補正素子1
1は、光軸Oを中心とする円形中心反射面11acと、こ
の円形中心反射面11acの外側に位置する、輪郭が同じ
く円形の同軸の円形輪帯反射面11bc、11cc、11dc
からなっている。図示実施例では、輪帯反射面の数は3
つとしているが、実際には10〜100程度が備えられ
る。従来の回折レンズは輪帯数が数100に達するもの
であり、本発明の反射回折型色収差補正素子11は、こ
の輪帯数によっても、従来の回折レンズとは区別され
る。
1は、光軸Oを中心とする円形中心反射面11acと、こ
の円形中心反射面11acの外側に位置する、輪郭が同じ
く円形の同軸の円形輪帯反射面11bc、11cc、11dc
からなっている。図示実施例では、輪帯反射面の数は3
つとしているが、実際には10〜100程度が備えられ
る。従来の回折レンズは輪帯数が数100に達するもの
であり、本発明の反射回折型色収差補正素子11は、こ
の輪帯数によっても、従来の回折レンズとは区別され
る。
【0015】この円形中心反射面11ac、円形輪帯反射
面11bc、11cc、11dcはそれぞれ互いに平行な平面
群からなっていて、光軸O方向のステップ距離tずつ位
置が異なっており、全体として巨視的には凸状をしてい
る。いま、説明を簡単にするため、この反射回折型色収
差補正素子11が空気中(屈折率n=1)に置かれてい
るとし、その反射面に入射する基準波長をλとすると、
このステップ距離tは、t=λ/2で与えられている。
これは、t=λm/2nの式において、m=1、n=1
の場合に相当する。
面11bc、11cc、11dcはそれぞれ互いに平行な平面
群からなっていて、光軸O方向のステップ距離tずつ位
置が異なっており、全体として巨視的には凸状をしてい
る。いま、説明を簡単にするため、この反射回折型色収
差補正素子11が空気中(屈折率n=1)に置かれてい
るとし、その反射面に入射する基準波長をλとすると、
このステップ距離tは、t=λ/2で与えられている。
これは、t=λm/2nの式において、m=1、n=1
の場合に相当する。
【0016】この反射回折型色収差補正素子11に対
し、平面波(平行光束)の基準波長λの光が入射する場
合を考える。隣り合う線12は、基準波長λの平面波の
特定位相光(例えば0°)の光進行方向の位置を示す。
この基準波長光は、t=λ/2の関係が成立しているの
で、円形中心反射面11acないし円形輪帯反射面11dc
の各反射面で反射した後も、平面波の状態を維持する。
し、平面波(平行光束)の基準波長λの光が入射する場
合を考える。隣り合う線12は、基準波長λの平面波の
特定位相光(例えば0°)の光進行方向の位置を示す。
この基準波長光は、t=λ/2の関係が成立しているの
で、円形中心反射面11acないし円形輪帯反射面11dc
の各反射面で反射した後も、平面波の状態を維持する。
【0017】より一般的に言うと、光路に沿った屈折率
n、厚さtの媒質中で反射する場合に発生する光路長差
は、2ntで与えられる。従って、反射回折型色収差補
正素子11がt(h)=λ/2n(hは光軸Oからの距
離)のtあるいはその整数m倍のステップ距離の階段状
の反射面を持つ場合、基準波長λの光の波面は、隣り合
った反射領域で反射された光が丁度mλだけずれて再び
波面の形状を変えずに進行する。
n、厚さtの媒質中で反射する場合に発生する光路長差
は、2ntで与えられる。従って、反射回折型色収差補
正素子11がt(h)=λ/2n(hは光軸Oからの距
離)のtあるいはその整数m倍のステップ距離の階段状
の反射面を持つ場合、基準波長λの光の波面は、隣り合
った反射領域で反射された光が丁度mλだけずれて再び
波面の形状を変えずに進行する。
【0018】これに対し、図2は、基準波長λより僅か
に長い波長λ’を有する平面波が同じ反射回折型色収差
補正素子11に入射する場合を示している。隣り合う線
12’の距離は、図1の隣り合う線12より波長のずれ
分だけ長い。光が本発明の色収差補正素子11で反射す
る際、円形中心反射面11acで反射する光は最も媒質中
の進行距離が短く、円形輪帯反射面11dcで反射する光
は同進行距離が最も長い。そして、波長が基準波長λよ
り長い光は、進行する長さが長くなる程、波面が進むと
いう性質がある。その結果、円形中心反射面11acない
し円形輪帯反射面11dcで反射した光の波面の位相は、
光軸Oから離れた部分程、進み、反射後の全体の波面
は、湾曲して集光波面を作る。つまり、巨視的に光線入
射側に凸の階段状の反射面を有する反射回折型色収差補
正素子11は、基準波長光より長い波長の光に対して
は、平面波で入射した光を集光波面として反射させるこ
ととなる。このことは、反射回折型色収差補正素子11
による反射により、屈折を利用した正レンズの色収差と
打ち消し合う色収差が発生することと同義であり、よっ
て、色収差を補正することができる。
に長い波長λ’を有する平面波が同じ反射回折型色収差
補正素子11に入射する場合を示している。隣り合う線
12’の距離は、図1の隣り合う線12より波長のずれ
分だけ長い。光が本発明の色収差補正素子11で反射す
る際、円形中心反射面11acで反射する光は最も媒質中
の進行距離が短く、円形輪帯反射面11dcで反射する光
は同進行距離が最も長い。そして、波長が基準波長λよ
り長い光は、進行する長さが長くなる程、波面が進むと
いう性質がある。その結果、円形中心反射面11acない
し円形輪帯反射面11dcで反射した光の波面の位相は、
光軸Oから離れた部分程、進み、反射後の全体の波面
は、湾曲して集光波面を作る。つまり、巨視的に光線入
射側に凸の階段状の反射面を有する反射回折型色収差補
正素子11は、基準波長光より長い波長の光に対して
は、平面波で入射した光を集光波面として反射させるこ
ととなる。このことは、反射回折型色収差補正素子11
による反射により、屈折を利用した正レンズの色収差と
打ち消し合う色収差が発生することと同義であり、よっ
て、色収差を補正することができる。
【0019】逆に、基準波長より短い波長の光は、媒質
中を長く進む程、波面が遅れるため、同じ反射回折型色
収差補正素子11によって発散作用を受ける。つまり、
巨視的に光線入射側に凸の階段状の反射面を有する反射
回折型色収差補正素子11は、基準波長光より短い波長
の光に対しては、平面波で入射した光を発散波面として
反射させることとなる。このことは、反射回折型色収差
補正素子11による反射により、屈折を利用した負レン
ズの色収差と打ち消し合う色収差が発生することと同義
であり、よって、色収差を補正することができる。
中を長く進む程、波面が遅れるため、同じ反射回折型色
収差補正素子11によって発散作用を受ける。つまり、
巨視的に光線入射側に凸の階段状の反射面を有する反射
回折型色収差補正素子11は、基準波長光より短い波長
の光に対しては、平面波で入射した光を発散波面として
反射させることとなる。このことは、反射回折型色収差
補正素子11による反射により、屈折を利用した負レン
ズの色収差と打ち消し合う色収差が発生することと同義
であり、よって、色収差を補正することができる。
【0020】反射回折型色収差補正素子11の階段状の
反射面を巨視的にみて凸状にするか凹状にするかは、補
正すべき色収差が正レンズによって生じるか負レンズに
よって生じるか等に応じて決定される。
反射面を巨視的にみて凸状にするか凹状にするかは、補
正すべき色収差が正レンズによって生じるか負レンズに
よって生じるか等に応じて決定される。
【0021】円形輪帯反射面11bc、11cc,11dcの
幅s1 、s2 、幅s3 は、それぞれ、光軸Oからの距離
の二乗に反比例させて設定されている。
幅s1 、s2 、幅s3 は、それぞれ、光軸Oからの距離
の二乗に反比例させて設定されている。
【0022】次に、図3及び図4は、本発明の反射回折
型色収差補正素子11Aを、光軸Oに対して45°傾け
て設置する場合の実施例である。反射回折型色収差補正
素子11Aの反射面は、その反射面と直交する方向から
見たとき、光軸Oの中心部に位置する楕円反射面11ae
と、この楕円反射面11aeの外側に位置する、輪郭が同
じく楕円形の同軸の楕円輪帯反射面11be、11ce、1
1deからなっている。この楕円の長軸と単軸の比率A
は、これらの楕円反射面楕円反射面11aeと、楕円輪帯
反射面11be、11ce、11deの光軸Oに直交する平面
に対する正射影が、それぞれ円形となるように定められ
ている。つまりAは、21/2 である。
型色収差補正素子11Aを、光軸Oに対して45°傾け
て設置する場合の実施例である。反射回折型色収差補正
素子11Aの反射面は、その反射面と直交する方向から
見たとき、光軸Oの中心部に位置する楕円反射面11ae
と、この楕円反射面11aeの外側に位置する、輪郭が同
じく楕円形の同軸の楕円輪帯反射面11be、11ce、1
1deからなっている。この楕円の長軸と単軸の比率A
は、これらの楕円反射面楕円反射面11aeと、楕円輪帯
反射面11be、11ce、11deの光軸Oに直交する平面
に対する正射影が、それぞれ円形となるように定められ
ている。つまりAは、21/2 である。
【0023】楕円反射面11aeの楕円がXY座標系にお
いて、(X2 /A2 )+(Y2 /1)=r2 (rは定
数)で表わされるとすると、楕円反射面11ae、楕円輪
帯反射面11be、11ce、11deの間のステップ距離t
は、t=λ・2-1/2で与えられている。これは、t=A
λm/2n(mは整数)の式において、図1及び図2に
示した実施例と同じく、n=1、m=1の場合である。
従って、この実施例においても、第一の実施例と全く同
じ作用効果を得ることができる。
いて、(X2 /A2 )+(Y2 /1)=r2 (rは定
数)で表わされるとすると、楕円反射面11ae、楕円輪
帯反射面11be、11ce、11deの間のステップ距離t
は、t=λ・2-1/2で与えられている。これは、t=A
λm/2n(mは整数)の式において、図1及び図2に
示した実施例と同じく、n=1、m=1の場合である。
従って、この実施例においても、第一の実施例と全く同
じ作用効果を得ることができる。
【0024】以上の例は、m=1の場合であるが、使用
波長幅が広くないものでは、ステップ距離tを定めると
き、mを2以上としてm次の回折光を利用しても、回折
効率は下がらないので、何ら問題はない。特に輪帯幅が
周辺部で狭くなるような場合には、1つの素子の中で、
mの値を1から徐々に増加させることも可能である。こ
の場合、輪帯反射面の中心反射面からの光軸方向距離△
X(h)を、光軸Oからの距離hの関数として、
波長幅が広くないものでは、ステップ距離tを定めると
き、mを2以上としてm次の回折光を利用しても、回折
効率は下がらないので、何ら問題はない。特に輪帯幅が
周辺部で狭くなるような場合には、1つの素子の中で、
mの値を1から徐々に増加させることも可能である。こ
の場合、輪帯反射面の中心反射面からの光軸方向距離△
X(h)を、光軸Oからの距離hの関数として、
【0025】
【数1】△X(h)=(mλ/2n)Int{[r-(1-(1-h2/r2)1/2) /
(mλ/2n)]+0.5} 但し、Int(x)は、xを越えない整数を与える関数とする に従って、決定すればよい。
(mλ/2n)]+0.5} 但し、Int(x)は、xを越えない整数を与える関数とする に従って、決定すればよい。
【0026】図5は、本発明の反射回折型色収差補正素
子11を光学的情報記録再生装置に適用した実施例であ
る。レーザ光源21からのレーザ光は、コリメータレン
ズ22により平行光束とされ、ビーム整形プリズム23
により円形断面に整形された後、ビームスプリッタ24
に入射する。ビームスプリッタ24で分割されたレーザ
光は、キャリッジ34上に固定した反射回折型色収差補
正素子11Aで反射して対物レンズ26に入射する。キ
ャリッジ34は、ガイドレール35により、光ディスク
27の半径方向に移動される。対物レンズ26に入射し
たレーザ光は、光ディスク27に集光され、その反射光
が再び反射回折型色収差補正素子11Aによりビームス
プリッタ24に戻される。ビームスプリッタ24に戻っ
た光ディスク27からの反射光は、信号再生用光学系2
8のレンズ30を介してセンサ32に入射する。また、
サーボ用光学系29のレンズ31を介してセンサ33に
入射する。
子11を光学的情報記録再生装置に適用した実施例であ
る。レーザ光源21からのレーザ光は、コリメータレン
ズ22により平行光束とされ、ビーム整形プリズム23
により円形断面に整形された後、ビームスプリッタ24
に入射する。ビームスプリッタ24で分割されたレーザ
光は、キャリッジ34上に固定した反射回折型色収差補
正素子11Aで反射して対物レンズ26に入射する。キ
ャリッジ34は、ガイドレール35により、光ディスク
27の半径方向に移動される。対物レンズ26に入射し
たレーザ光は、光ディスク27に集光され、その反射光
が再び反射回折型色収差補正素子11Aによりビームス
プリッタ24に戻される。ビームスプリッタ24に戻っ
た光ディスク27からの反射光は、信号再生用光学系2
8のレンズ30を介してセンサ32に入射する。また、
サーボ用光学系29のレンズ31を介してセンサ33に
入射する。
【0027】このような光学式情報記録再生装置は、種
々知られているが、単レンズからなる対物レンズ26と
反射回折型色収差補正素子11Aを組合わせて使用する
ことにより、単レンズから構成した対物レンズ26に生
じる色収差を補正することができる。
々知られているが、単レンズからなる対物レンズ26と
反射回折型色収差補正素子11Aを組合わせて使用する
ことにより、単レンズから構成した対物レンズ26に生
じる色収差を補正することができる。
【0028】次に具体的な実施例に基づいて本発明を説
明する。これらの実施例は、いずれも、正レンズからな
る対物レンズの色収差を補正することを目的としたもの
である。
明する。これらの実施例は、いずれも、正レンズからな
る対物レンズの色収差を補正することを目的としたもの
である。
【0029】[実施例1]図6に示す、反射面が光軸O
と直交しているタイプの反射回折型色収差補正素子11
である。この反射回折型色収差補正素子11は、図11
及び図12に示す特性の対物レンズ41の色収差を補正
する。図11の符合42は、光ディスクを示す。対物レ
ンズ41は、コリメータレンズを介して入射した平行光
束レーザ光を、この光ディスク42の内側記録面に結像
させるもので、図5の装置構成における対物レンズ26
に相当する。
と直交しているタイプの反射回折型色収差補正素子11
である。この反射回折型色収差補正素子11は、図11
及び図12に示す特性の対物レンズ41の色収差を補正
する。図11の符合42は、光ディスクを示す。対物レ
ンズ41は、コリメータレンズを介して入射した平行光
束レーザ光を、この光ディスク42の内側記録面に結像
させるもので、図5の装置構成における対物レンズ26
に相当する。
【0030】この対物レンズ41の仕様は、 焦点距離;3.3mm 使用波長(基準波長)λ;780nm 波長が単位量変化したときのバックフォーカスのずれ量 dfB/dλ;11μm/nm である。また表1に、この対物レンズ41の数値データ
を示す。
を示す。
【0031】表1及び図12の収差図中、SAは球面収
差、SCは正弦条件、d線、g線、C線は、それぞれの
波長における、球面収差によって示される色収差と倍率
色収差、Sはサジタル、Mはメリディオナルを示してい
る。またri はレンズ各面の曲率半径、di はレンズ
厚もしくはレンズ間隔、Nは屈折率を示す。
差、SCは正弦条件、d線、g線、C線は、それぞれの
波長における、球面収差によって示される色収差と倍率
色収差、Sはサジタル、Mはメリディオナルを示してい
る。またri はレンズ各面の曲率半径、di はレンズ
厚もしくはレンズ間隔、Nは屈折率を示す。
【0032】
【表1】 NA =0.55 f =3.30 ω =1.7 *は非球面 No.1; K=-0.3265, A4=-0.2263×10-2, A6=-0.5014×10
-3,A8=-0.7162 ×10-5, A10=-0.3194 ×10-4 No.2; K=-0.9120, A4=0.1648 ×10-1, A6=-0.5064×10
-2,A8=0.7995×10-3, A10=-0.4848 ×10-4
-3,A8=-0.7162 ×10-5, A10=-0.3194 ×10-4 No.2; K=-0.9120, A4=0.1648 ×10-1, A6=-0.5064×10
-2,A8=0.7995×10-3, A10=-0.4848 ×10-4
【0033】この実施例の反射回折型色収差補正素子1
1は、垂直入射の表面反射であり、この反射回折型色収
差補正素子11を、焦点距離126mmの正レンズに相当
させれば、回折レンズのパワーは波長に比例し、対物レ
ンズ41による色収差の補正が可能である。しかしこの
ままでは、対物レンズと色収差補正素子の間隔の変化に
より、対物レンズへの光束の入射高さが変わってしまう
ため、対物レンズと色収差補正素子を一体化したシステ
ムでしか用いることができない。よって本発明による色
収差補正素子は、巨視的に、焦点距離f=−126mmの
負レンズの形状を持ち、回折により1次光が屈折作用を
受けないようにするために、反射面を平面としている。
1は、垂直入射の表面反射であり、この反射回折型色収
差補正素子11を、焦点距離126mmの正レンズに相当
させれば、回折レンズのパワーは波長に比例し、対物レ
ンズ41による色収差の補正が可能である。しかしこの
ままでは、対物レンズと色収差補正素子の間隔の変化に
より、対物レンズへの光束の入射高さが変わってしまう
ため、対物レンズと色収差補正素子を一体化したシステ
ムでしか用いることができない。よって本発明による色
収差補正素子は、巨視的に、焦点距離f=−126mmの
負レンズの形状を持ち、回折により1次光が屈折作用を
受けないようにするために、反射面を平面としている。
【0034】反射を空気中の表面反射とした場合、n=
1.0であり、f=−126mmの負レンズを反射面で作
るには、曲率半径r=252.0mmとなり、この曲面を
光軸方向のステップ距離t=λ/2=390nm=0.3
90μm 毎に平面化すると、f=126mmの回折レンズ
としての作用と、f=−126mmの屈折レンズとしての
作用が得られ、1次光が直進する。
1.0であり、f=−126mmの負レンズを反射面で作
るには、曲率半径r=252.0mmとなり、この曲面を
光軸方向のステップ距離t=λ/2=390nm=0.3
90μm 毎に平面化すると、f=126mmの回折レンズ
としての作用と、f=−126mmの屈折レンズとしての
作用が得られ、1次光が直進する。
【0035】より具体的に、輪帯反射面11bc、1
1cc、11dcの中心反射面11acからの光軸方向距離△
X(h)を、光軸Oからの距離hの関数として、
1cc、11dcの中心反射面11acからの光軸方向距離△
X(h)を、光軸Oからの距離hの関数として、
【数2】△X(h)= (λ/2n)Int{[r-(1-(1-h2/r2)1/2) /
(λ/2n)]+0.5} 但し、Int(x)は、xを越えない整数を与える関数とする で与えられる形状にすれば、対物レンズ41による色収
差を補正することができる。表2は、図6の反射回折型
色収差補正素子11の形状を示している。
(λ/2n)]+0.5} 但し、Int(x)は、xを越えない整数を与える関数とする で与えられる形状にすれば、対物レンズ41による色収
差を補正することができる。表2は、図6の反射回折型
色収差補正素子11の形状を示している。
【0036】
【表2】
【0037】この反射回折型色収差補正素子11を、コ
リメートレンズと対物レンズ41の間の平行光束中に配
置し、反射回折型色収差補正素子11からの反射光をビ
ームスプリッタで分離すれば、半導体レーザの波長変動
によるフォーカスずれ(色収差)をキャンセルすること
ができる。すなわち、単レンズからなる対物レンズ41
の図12に示す色収差を補正することができる。
リメートレンズと対物レンズ41の間の平行光束中に配
置し、反射回折型色収差補正素子11からの反射光をビ
ームスプリッタで分離すれば、半導体レーザの波長変動
によるフォーカスずれ(色収差)をキャンセルすること
ができる。すなわち、単レンズからなる対物レンズ41
の図12に示す色収差を補正することができる。
【0038】図10は、対物レンズ41で発生する色収
差と、反射回折型色収差補正素子11による色収差補正
の様子を模式的に示すものである。使用レーザ光の波長
が、基準波長λ=780nmの場合、対物レンズ41及び
反射回折型色収差補正素子11を介して、例えば図5の
センサ22上に結像する正しい結像系が構成される。つ
まりピントずれは生じない。
差と、反射回折型色収差補正素子11による色収差補正
の様子を模式的に示すものである。使用レーザ光の波長
が、基準波長λ=780nmの場合、対物レンズ41及び
反射回折型色収差補正素子11を介して、例えば図5の
センサ22上に結像する正しい結像系が構成される。つ
まりピントずれは生じない。
【0039】これに対し、使用レーザ光の波長がλ’=
770nmに変化したとすると、対物レンズ41には、B
線で示す色収差(波面収差)が発生する。この波面収差
は、周辺部においてアンダー傾向となる。これに対し、
反射回折型色収差補正素子11は、波長が単波長側にシ
フトしたことから、平面波として入射して反射する光を
発散波面とする。この発散波面は、図10にC線で示す
オーバー傾向を示し、従って、両者の合成波面は、互い
に相殺されて、ピントずれのない結像が得られる。つま
り、波長シフトによって対物レンズ41に生じる色収差
を、反射回折型色収差補正素子11によって補正できる
こととなる。
770nmに変化したとすると、対物レンズ41には、B
線で示す色収差(波面収差)が発生する。この波面収差
は、周辺部においてアンダー傾向となる。これに対し、
反射回折型色収差補正素子11は、波長が単波長側にシ
フトしたことから、平面波として入射して反射する光を
発散波面とする。この発散波面は、図10にC線で示す
オーバー傾向を示し、従って、両者の合成波面は、互い
に相殺されて、ピントずれのない結像が得られる。つま
り、波長シフトによって対物レンズ41に生じる色収差
を、反射回折型色収差補正素子11によって補正できる
こととなる。
【0040】[実施例2]実施例1は、反射回折型色収
差補正素子11からの反射光をビームスプリッタにより
分離するため、ビームスプリッタでロスが生じ易い。そ
こで、図5の例のように、光軸に対して45°傾斜させ
て反射回折型色収差補正素子11Aを配置することが好
ましい。この場合には、図3及び図4で説明したよう
に、反射面を楕円反射面11ae及び楕円輪帯反射面11
beないし11deから構成する。またステップ距離tは、
1ステップが波面に与える実効位相差がsin 45°≒0.70
7 になるので、実施例1に比較して、1/sin45°≒1.41
倍になる。このため、実施例1と同等の作用をする、4
5°入射の反射回折型色収差補正素子11Aの形状は、
図7及び表3で示すようになる。
差補正素子11からの反射光をビームスプリッタにより
分離するため、ビームスプリッタでロスが生じ易い。そ
こで、図5の例のように、光軸に対して45°傾斜させ
て反射回折型色収差補正素子11Aを配置することが好
ましい。この場合には、図3及び図4で説明したよう
に、反射面を楕円反射面11ae及び楕円輪帯反射面11
beないし11deから構成する。またステップ距離tは、
1ステップが波面に与える実効位相差がsin 45°≒0.70
7 になるので、実施例1に比較して、1/sin45°≒1.41
倍になる。このため、実施例1と同等の作用をする、4
5°入射の反射回折型色収差補正素子11Aの形状は、
図7及び表3で示すようになる。
【0041】
【表3】 短軸方向h(mm) 長軸方向h(mm) △X(μm) 0.000〜0.313 0.000〜0.443 0.0 〜0.542 〜0.767 0.55 〜0.700 〜0.991 1.10 〜0.829 〜1.172 1.65 〜0.940 〜1.330 2.20 〜1.039 〜1.470 2.75 〜1.130 〜1.598 3.30 〜1.214 〜1.717 3.86 〜1.292 〜1.827 4.41 〜1.366 〜1.932 4.96 〜1.436 〜2.031 5.51 〜1.503 〜2.126 6.06 〜1.567 〜2.216 6.61 〜1.628 〜2.303 7.17 〜1.688 〜2.387 7.72 〜1.745 〜2.468 8.27 〜1.800 〜2.546 8.82 〜1.854 〜2.622 9.37 〜1.906 〜2.696 9.92 〜1.957 〜2.768 10.47 〜2.007 〜2.838 11.03
【0042】この反射回折型色収差補正素子11Aを、
コリメートレンズと対物レンズ41の間(図5の例で
は、コリメートレンズ22と対物レンズ26の間)平行
光束中に配置すれば、半導体レーザの波長変動によるフ
ォーカスずれ(色収差)をキャンセルすることができ
る。
コリメートレンズと対物レンズ41の間(図5の例で
は、コリメートレンズ22と対物レンズ26の間)平行
光束中に配置すれば、半導体レーザの波長変動によるフ
ォーカスずれ(色収差)をキャンセルすることができ
る。
【0043】[実施例3」実施例1、2は、反射面を色
収差補正素子の表面に設けたものであるが、本発明の反
射回折型色収差補正素子は、裏面反射タイプとして構成
することもできる。図8は、この裏面反射タイプの反射
回折型色収差補正素子11Bの実施例を示す。裏面反射
タイプは、反射面の裏面の段差に塵埃が付着しても、影
響を受けないという利点がある。裏面反射の場合、媒質
(n>1)中では使用波長屈折率比で短くなるため、1
ステップ距離tは、実施例1、2に比較して短くなる
(t=λm/2nの式でn>1であるため)。表4は、
n=1.51072 の光学材料から45°入射の反射回折型色収
差補正素子11Bを構成した場合の形状例を示してい
る。
収差補正素子の表面に設けたものであるが、本発明の反
射回折型色収差補正素子は、裏面反射タイプとして構成
することもできる。図8は、この裏面反射タイプの反射
回折型色収差補正素子11Bの実施例を示す。裏面反射
タイプは、反射面の裏面の段差に塵埃が付着しても、影
響を受けないという利点がある。裏面反射の場合、媒質
(n>1)中では使用波長屈折率比で短くなるため、1
ステップ距離tは、実施例1、2に比較して短くなる
(t=λm/2nの式でn>1であるため)。表4は、
n=1.51072 の光学材料から45°入射の反射回折型色収
差補正素子11Bを構成した場合の形状例を示してい
る。
【0044】
【表4】 短軸方向h(mm) 長軸方向h(mm) △X(μm) 0.000〜0.313 0.000〜0.443 0.0 〜0.542 〜0.767 0.36 〜0.700 〜0.991 0.73 〜0.829 〜1.172 1.09 〜0.940 〜1.330 1.46 〜1.039 〜1.470 1.82 〜1.130 〜1.598 2.19 〜1.214 〜1.717 2.55 〜1.292 〜1.827 2.92 〜1.366 〜1.932 3.28 〜1.436 〜2.031 3.65 〜1.503 〜2.126 4.01 〜1.567 〜2.216 4.38 〜1.628 〜2.303 4.74 〜1.688 〜2.387 5.11 〜1.745 〜2.468 5.47 〜1.800 〜2.546 5.84 〜1.854 〜2.622 6.20 〜1.906 〜2.696 6.57 〜1.957 〜2.768 6.93 〜2.007 〜2.838 7.30
【0045】[実施例4]本発明の反射回折型色収差補
正素子に対する入射角は、0°、45°に限られない。
要するに、中心反射面及び輪帯反射面の光軸と直交する
平面に対する正射影が光軸を中心とする回転対称形状で
あればよい。図9及び表5は、入射角が30°の場合
に、実施例1ないし3と同等の作用をする反射回折型色
収差補正素子11Cの形状例である。この実施例では、
1/sin30°=2 であるから、1ステップ距離tは実施例
1ないし3に比して大きくなる。このため、製造が容易
になるという利点がある。
正素子に対する入射角は、0°、45°に限られない。
要するに、中心反射面及び輪帯反射面の光軸と直交する
平面に対する正射影が光軸を中心とする回転対称形状で
あればよい。図9及び表5は、入射角が30°の場合
に、実施例1ないし3と同等の作用をする反射回折型色
収差補正素子11Cの形状例である。この実施例では、
1/sin30°=2 であるから、1ステップ距離tは実施例
1ないし3に比して大きくなる。このため、製造が容易
になるという利点がある。
【0046】
【表5】 短軸方向h(mm) 長軸方向h(mm) △X(μm) 0.000〜0.313 0.000〜0.626 0.0 〜0.542 〜1.085 0.78 〜0.700 〜1.401 1.56 〜0.829 〜1.658 2.34 〜0.940 〜1.880 3.12 〜1.039 〜2.079 3.90 〜1.130 〜2.260 4.68 〜1.214 〜2.428 5.46 〜1.292 〜2.585 6.24 〜1.366 〜2.733 7.02 〜1.436 〜2.873 7.80 〜1.503 〜3.006 8.58 〜1.567 〜3.134 9.36 〜1.628 〜3.257 10.14 〜1.688 〜3.376 10.92 〜1.745 〜3.490 11.70 〜1.800 〜3.601 12.48 〜1.854 〜3.709 13.26 〜1.906 〜3.813 14.04 〜1.957 〜3.915 14.82 〜2.007 〜4.014 15.60
【0047】[実施例5]本発明の反射回折型色収差補
正素子は、平行光束部以外の部分に配置することもでき
る。この実施例は、図13に示すカタディオプトリック
レンズ43の反射面44に本発明を適用した実施例であ
る。このカタディオプトリックレンズ43の数値データ
を表6に示し、諸収差を図14に示す。νはアッベ数で
ある。
正素子は、平行光束部以外の部分に配置することもでき
る。この実施例は、図13に示すカタディオプトリック
レンズ43の反射面44に本発明を適用した実施例であ
る。このカタディオプトリックレンズ43の数値データ
を表6に示し、諸収差を図14に示す。νはアッベ数で
ある。
【0048】
【表6】 FNO=1:5.6 f =44.68 面No. r d N ν 1 25.000 3.00 1.77250 49.6 2 252.451 1.00 3 -26.100 2.00 1.49176 57.4 4 -800.000 このレンズ系の4面が反射面44である。
【0049】このカタディオプトリックレンズ43は、
倍率1/6で結像するレンズであり、例えば光軸に対し
上側半分の物体の像を下方に結像させることができるレ
ンズであるが、軸上色収差補正が不十分であり、588
nm近傍では、dfB/dλ=7.0um/nmとなっている。
このレンズの反射面44を、本発明の原則に従い、輪帯
状に構成することにより、反射回折型色収差補正面とし
て、軸上色収差を補正することができる。つまり、反射
面44は、垂直入射の裏面反射タイプ(図6の実施例の
反射面を図8の実施例の裏面反射で構成するタイプ)と
して構成される。表7は、n=1.49176 の光学材料からレ
ンズを構成した場合の反射面44の形状例である。
倍率1/6で結像するレンズであり、例えば光軸に対し
上側半分の物体の像を下方に結像させることができるレ
ンズであるが、軸上色収差補正が不十分であり、588
nm近傍では、dfB/dλ=7.0um/nmとなっている。
このレンズの反射面44を、本発明の原則に従い、輪帯
状に構成することにより、反射回折型色収差補正面とし
て、軸上色収差を補正することができる。つまり、反射
面44は、垂直入射の裏面反射タイプ(図6の実施例の
反射面を図8の実施例の裏面反射で構成するタイプ)と
して構成される。表7は、n=1.49176 の光学材料からレ
ンズを構成した場合の反射面44の形状例である。
【0050】
【表7】 この反射面形状によれば、図14に示す色収差を、補正
することができる。
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の反射回折型色収差
補正素子によれば、単一の反射素子により、組み合わさ
れて使用されるレンズで発生する色収差を良好に補正す
ることができる。反射素子は、光学系において広く用い
られているから、この反射素子を本発明の色収差補正素
子に変換することにより、特別な光学要素を付加するこ
となく、色収差の補正ができる。光学的情報記録再生装
置に用いれば、レーザ光の波長変動によるピントずれを
安価な装置構成で補正することができる。
補正素子によれば、単一の反射素子により、組み合わさ
れて使用されるレンズで発生する色収差を良好に補正す
ることができる。反射素子は、光学系において広く用い
られているから、この反射素子を本発明の色収差補正素
子に変換することにより、特別な光学要素を付加するこ
となく、色収差の補正ができる。光学的情報記録再生装
置に用いれば、レーザ光の波長変動によるピントずれを
安価な装置構成で補正することができる。
【図1】本発明による反射回折型色収差補正素子の原理
を説明する断面図である。
を説明する断面図である。
【図2】本発明による反射回折型色収差補正素子の原理
を説明する断面図である。
を説明する断面図である。
【図3】本発明の反射回折型色収差補正素子の他の形態
の原理を説明する断面図である。
の原理を説明する断面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】本発明の反射回折型色収差補正素子を光学的記
録再生装置に適用した実施例を示す斜視図である。
録再生装置に適用した実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の反射回折型色収差補正素子の第1の実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図7】本発明の反射回折型色収差補正素子の第2の実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図8】本発明の反射回折型色収差補正素子の第3の実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図9】本発明の反射回折型色収差補正素子の第4の実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図10】図7の実施例における、単レンズで発生する
色収差と、本発明の反射回折型色収差補正素子によるこ
の色収差補正の様子を模式的に示す図である。
色収差と、本発明の反射回折型色収差補正素子によるこ
の色収差補正の様子を模式的に示す図である。
【図11】本発明の反射回折型色収差補正素子と組合わ
せて使用する単レンズの例を示す図である。
せて使用する単レンズの例を示す図である。
【図12】図11の単レンズの諸収差図である。
【図13】本発明の反射回折型色収差補正素子を適用す
る他のレンズ系の例を示す図である。
る他のレンズ系の例を示す図である。
【図14】図13のレンズ系の諸収差図である。
11 11A 11B 11C 反射回折型色収差補正
素子 11ac 円形中心反射面 11bc 11dc 11ec 円形輪帯反射面 11ae 楕円反射面 11be 11ce 11de 楕円輪帯反射面
素子 11ac 円形中心反射面 11bc 11dc 11ec 円形輪帯反射面 11ae 楕円反射面 11be 11ce 11de 楕円輪帯反射面
Claims (11)
- 【請求項1】 光軸に直交する平面に対する正射影形状
が、光軸を中心とする回転対称をなす中心反射面とこの
中心反射面と同心の多数の輪帯反射面とからなる反射面
を備え、 この中心反射面とその外側の輪帯反射面、及び隣り合う
輪帯反射面とは、これら反射面と直交する方向に、同一
ステップ距離tずつ位置がずれていて、巨視的に全体と
して凹面または凸面をなし、 このステップ距離tは、基準波長の光に対しては、平面
波で入射した光が平面波で出射し、基準波長とは異なる
異種波長の光に対しては、平面波で入射した光が発散波
面または集光波面として出射するように定められている
ことを特徴とする反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項2】 請求項1において、中心反射面及び輪帯
反射面の輪郭は、これら反射面と直交する方向から見て
円形であり、使用波長帯域中の基準波長をλ、反射面入
射側の屈折率をnとして、上記ステップ距離tは、 t=λm/2n(mは整数) で与えられる反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項3】 請求項1において、中心反射面及び輪帯
反射面の輪郭は、これら反射面と直交する方向から見て
楕円形をなし、使用波長帯域中の基準波長をλ、反射面
入射側の屈折率をn、楕円の長軸と短軸の長さの比をA
として、上記ステップ距離tは、 t=Aλm/2nt(mは整数) で与えられる反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、 1≦t・2n/λ≦10 を満足する反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
て、各輪帯反射面の幅は、光軸からの距離の二乗に反比
例させて設定されている反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
て、中心反射面及び輪帯反射面群は、互いに平行な平面
群からなっている反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
て、中心反射面及び輪帯反射面群は、曲面群からなって
いる反射回折型色収差補正素子。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項におい
て、上記反射回折型色収差補正素子は、レンズと組み合
わされて設置され、基準波長とは異なる波長の異種波長
光が入射したときに該レンズによって生じる色収差を補
正するべく、反射により上記異種波長光の波面状態を変
更するように設けられている色収差補正装置。 - 【請求項9】 請求項8において、上記反射回折型色収
差補正素子は、レンズへの入射光を平行光束とするコリ
メータレンズと、該単レンズの間の光路中に設置されて
いる色収差補正装置。 - 【請求項10】 請求項9において、レンズは、光ディ
スクに対してレーザ光を集光する単レンズである色収差
補正装置。 - 【請求項11】 請求項10において、単レンズは非球
面レンズである色収差補正装置。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15507493A JPH0713009A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 反射回折型色収差補正素子及び色収差補正装置 |
| DE4323971A DE4323971C2 (de) | 1992-07-16 | 1993-07-16 | Schreib-/Lesegerät für eine optische Speicherplatte |
| US08/091,983 US5629799A (en) | 1992-07-16 | 1993-07-16 | Chromatic aberration correcting element and its application |
| US08/386,091 US5914822A (en) | 1992-07-16 | 1995-02-09 | Chromatic aberration correcting element and its application |
| US08/630,597 US5796520A (en) | 1992-07-16 | 1996-04-10 | Chromatic aberration correcting element and its application |
| US08/802,386 US5969862A (en) | 1992-07-16 | 1997-02-18 | Chromatic aberration correcting element and its application |
| US08/802,404 US5883744A (en) | 1992-07-16 | 1997-02-18 | Chromatic aberration correcting element and its application |
| US08/801,459 US5838497A (en) | 1992-07-16 | 1997-02-18 | Chromatic aberration correction element and its application |
| US09/190,365 US6118597A (en) | 1992-07-16 | 1998-11-12 | Chromatic aberration correcting element and its application |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15507493A JPH0713009A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 反射回折型色収差補正素子及び色収差補正装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0713009A true JPH0713009A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15598089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15507493A Pending JPH0713009A (ja) | 1992-07-16 | 1993-06-25 | 反射回折型色収差補正素子及び色収差補正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0713009A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100531791B1 (ko) * | 2003-06-12 | 2005-11-29 | 엘지전자 주식회사 | 색수차 보상 렌즈 및 이를 이용한 광 픽업 장치의 광학계 |
| USRE40329E1 (en) | 1998-05-07 | 2008-05-20 | Konica Corporation | Single objective lens for use with CD or DVD optical disks |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15507493A patent/JPH0713009A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE40329E1 (en) | 1998-05-07 | 2008-05-20 | Konica Corporation | Single objective lens for use with CD or DVD optical disks |
| USRE44397E1 (en) | 1998-05-07 | 2013-07-30 | Konica Corporation | Single objective lens for use with CD or DVD optical disk |
| KR100531791B1 (ko) * | 2003-06-12 | 2005-11-29 | 엘지전자 주식회사 | 색수차 보상 렌즈 및 이를 이용한 광 픽업 장치의 광학계 |
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