JPH07131121A - 波長可変光デバイス及びそれを用いた光通信システム - Google Patents
波長可変光デバイス及びそれを用いた光通信システムInfo
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- JPH07131121A JPH07131121A JP5292768A JP29276893A JPH07131121A JP H07131121 A JPH07131121 A JP H07131121A JP 5292768 A JP5292768 A JP 5292768A JP 29276893 A JP29276893 A JP 29276893A JP H07131121 A JPH07131121 A JP H07131121A
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- optical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度を変化させないような小さな電流で屈折
率を変化させて波長チューニングを行う光デバイス及び
それを用いた光通信システムである。 【構成】 基板と活性層104と波長制御層105とか
らなり、活性層104と波長制御層105は上下に配置
される。活性層104と波長制御層105は、導体とし
て設けられている中央層106により分離されている。
基板と、中央層106と、中央層106を挟んで基板と
逆の側に位置する活性層104または波長制御層105
の上部の層との3層に、各々通電する接触層及び金属電
極が設けられる。波長制御層105がタイプ2の超格子
層で構成されている。
率を変化させて波長チューニングを行う光デバイス及び
それを用いた光通信システムである。 【構成】 基板と活性層104と波長制御層105とか
らなり、活性層104と波長制御層105は上下に配置
される。活性層104と波長制御層105は、導体とし
て設けられている中央層106により分離されている。
基板と、中央層106と、中央層106を挟んで基板と
逆の側に位置する活性層104または波長制御層105
の上部の層との3層に、各々通電する接触層及び金属電
極が設けられる。波長制御層105がタイプ2の超格子
層で構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロバイポーラトラ
ンジスタ型構造のベース領域に導波光を増幅する活性層
を設け、ベース、コレクタ間にベース−コレクタ間電流
により屈折率及び吸収スペクトルを変化させる多重量子
井戸層を形成した構造の光デバイスにおいて、多重量子
井戸層にタイプ2の超格子層が用いられて広い波長チュ
ーニング機能を持たされた光デバイス等に関する。
ンジスタ型構造のベース領域に導波光を増幅する活性層
を設け、ベース、コレクタ間にベース−コレクタ間電流
により屈折率及び吸収スペクトルを変化させる多重量子
井戸層を形成した構造の光デバイスにおいて、多重量子
井戸層にタイプ2の超格子層が用いられて広い波長チュ
ーニング機能を持たされた光デバイス等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信分野において伝送容量を拡
大することが望まれており、複数の光周波数を1本の光
ファイバに多重させた光周波数多重(光FDM)通信の
開発が行われている。
大することが望まれており、複数の光周波数を1本の光
ファイバに多重させた光周波数多重(光FDM)通信の
開発が行われている。
【0003】光FDMの技術は受信方法によって2つに
大別できる。信号光と局発光源光とのビートを取って中
間周波数を得て検出するコヒーレント光通信と、光周波
数可変ないし波長可変フィルタで所望の波長(周波数)
の光のみを透過させて検出する方法である。
大別できる。信号光と局発光源光とのビートを取って中
間周波数を得て検出するコヒーレント光通信と、光周波
数可変ないし波長可変フィルタで所望の波長(周波数)
の光のみを透過させて検出する方法である。
【0004】ここでは、後者の光周波数可変フィルタを
用いた光レシーバについて説明する。
用いた光レシーバについて説明する。
【0005】上記波長可変フィルタには、マッハツェン
ダ型、ファイバファブリペロー型、音響光学(AO)変
調器型、半導体型などがあり、夫々開発が進められてい
る。
ダ型、ファイバファブリペロー型、音響光学(AO)変
調器型、半導体型などがあり、夫々開発が進められてい
る。
【0006】マッハツェンダ型、ファイバファブリペロ
ー型は透過帯域幅が比較的自由に設計でき、数Å程度の
狭いものが得られるため、周波数多重度を大きくできる
利点がある。さらに、受信光の偏波状態の影響を受けな
いという大きなメリットがある。マッハツェンダ型の実
例としては、OCS 89-65 K.Oda et. al.“光FDM用フ
ィルタのチャネル選択特性”があり、ファイバファブリ
ペロー型の実例としては、I.P.Kaminow et. al."FDMA-F
SK Star Network with a Tunable Optical Filter Demu
ltiplexer", IEEE J.Lightwave Technol.,vol.6,No.9,
p.1406,September,1988等がある。しかし、光の損失が
ある、半導体光検出器との集積化が不可能で装置の小型
化が困難である等の欠点がある。
ー型は透過帯域幅が比較的自由に設計でき、数Å程度の
狭いものが得られるため、周波数多重度を大きくできる
利点がある。さらに、受信光の偏波状態の影響を受けな
いという大きなメリットがある。マッハツェンダ型の実
例としては、OCS 89-65 K.Oda et. al.“光FDM用フ
ィルタのチャネル選択特性”があり、ファイバファブリ
ペロー型の実例としては、I.P.Kaminow et. al."FDMA-F
SK Star Network with a Tunable Optical Filter Demu
ltiplexer", IEEE J.Lightwave Technol.,vol.6,No.9,
p.1406,September,1988等がある。しかし、光の損失が
ある、半導体光検出器との集積化が不可能で装置の小型
化が困難である等の欠点がある。
【0007】AO変調器型の場合は、透過帯域幅が大き
く数10Å程度となるため、制御は容易であるが、波長
多重数を大きくできない。実例としては、OCS 91-83 N.
Shimosaka et. al.“音響光学フィルタを用いた波長分
割/時分割複合多重型放送局内光ネットワーク”があ
る。欠点として、光の損失がある、集積化不可能であ
る、偏波制御が必要である等が挙げられる。
く数10Å程度となるため、制御は容易であるが、波長
多重数を大きくできない。実例としては、OCS 91-83 N.
Shimosaka et. al.“音響光学フィルタを用いた波長分
割/時分割複合多重型放送局内光ネットワーク”があ
る。欠点として、光の損失がある、集積化不可能であ
る、偏波制御が必要である等が挙げられる。
【0008】一方、半導体型の場合、例えば単一縦モー
ド化のために光ガイド層に回折格子を備えたDFB(分
布帰還型)フィルタは、透過帯域幅を狭く(数Å)でき
て、光の増幅作用(20dB程度)を合わせ持ち、多重
度を大きくしかも最低受信感度を小さくできるという利
点を持つ。その実例としては、図6(a)に示したOQE
88-65 T.Numai et. al.“半導体可変波長フィルタ”が
ある。図6(a)のフィルタにおいては、導波層641
にグレーティング642が設けられ、導波方向に沿って
3つに分かれた電極643、644、645が形成さ
れ、夫々両端の電極643、645はゲインを持たせる
と同時に、キャリア密度を変えることで屈折率を変え、
グレーティング642によって分布反射される波長を変
化させている。中央の電極644は同様にキャリア密度
分布により屈折率を制御して、導波路を通る光の位相を
変化させ、より広い範囲の波長を選択できる様にしてい
る。
ド化のために光ガイド層に回折格子を備えたDFB(分
布帰還型)フィルタは、透過帯域幅を狭く(数Å)でき
て、光の増幅作用(20dB程度)を合わせ持ち、多重
度を大きくしかも最低受信感度を小さくできるという利
点を持つ。その実例としては、図6(a)に示したOQE
88-65 T.Numai et. al.“半導体可変波長フィルタ”が
ある。図6(a)のフィルタにおいては、導波層641
にグレーティング642が設けられ、導波方向に沿って
3つに分かれた電極643、644、645が形成さ
れ、夫々両端の電極643、645はゲインを持たせる
と同時に、キャリア密度を変えることで屈折率を変え、
グレーティング642によって分布反射される波長を変
化させている。中央の電極644は同様にキャリア密度
分布により屈折率を制御して、導波路を通る光の位相を
変化させ、より広い範囲の波長を選択できる様にしてい
る。
【0009】この半導体可変波長フィルタは、半導体光
検出器と同じ材料で構成できるため、光レシーバとして
集積化可能であり、小型化できる。
検出器と同じ材料で構成できるため、光レシーバとして
集積化可能であり、小型化できる。
【0010】以上より、半導体型は光FDM通信に適し
た特性をもつ光レシーバであるといえる。
た特性をもつ光レシーバであるといえる。
【0011】又、送信側を考えた場合、半導体レーザの
波長が可変であることは光通信システムのアーキテクチ
ャーの自由度を広げ、1つのレーザで多チャンネルに対
応可能になるため、装置の小型化、周辺回路の簡素化に
役立つものであった。
波長が可変であることは光通信システムのアーキテクチ
ャーの自由度を広げ、1つのレーザで多チャンネルに対
応可能になるため、装置の小型化、周辺回路の簡素化に
役立つものであった。
【0012】従来こういった半導体型のレーザ/フィル
タでは、前述した光導波路の導波方向に電極を複数設
け、導波路の一部の屈折率を電流により変化させて波長
を変化させていた。しかし、この方式では波長をチュー
ニングすると導波路内の吸収も同時に変化し、それを補
うため利得を変化させる必要が生じ、これが波長可変範
囲を狭くさせていた。
タでは、前述した光導波路の導波方向に電極を複数設
け、導波路の一部の屈折率を電流により変化させて波長
を変化させていた。しかし、この方式では波長をチュー
ニングすると導波路内の吸収も同時に変化し、それを補
うため利得を変化させる必要が生じ、これが波長可変範
囲を狭くさせていた。
【0013】近年、利得と波長制御を独立に行うことを
目的にヘテロバイボーラトランジスタ(HBT)型構造
の波長チューナブルレーザが注目されてきている。これ
は、図6(b)に示した様に、ベース701−コレクタ
702間の電流で屈折率を変化させ、ベース701−エ
ミッタ703間の電流で利得を制御するというTunabule
Twin Guide(TTG)と呼ばれるもので、波長可変範囲は連
続で数nm程度に広がるというものであった(M.C. Ama
nn et. al. Appl.Phys.Lett., 54 (1989))。
目的にヘテロバイボーラトランジスタ(HBT)型構造
の波長チューナブルレーザが注目されてきている。これ
は、図6(b)に示した様に、ベース701−コレクタ
702間の電流で屈折率を変化させ、ベース701−エ
ミッタ703間の電流で利得を制御するというTunabule
Twin Guide(TTG)と呼ばれるもので、波長可変範囲は連
続で数nm程度に広がるというものであった(M.C. Ama
nn et. al. Appl.Phys.Lett., 54 (1989))。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】上記従来のHBT
型波長可変光デバイス(TTG)は、波長制御のための
層705にタイプ1の量子井戸層あるいはバルクの層を
設けていた。この構造で屈折率を十分に変化させるため
には、この層705に流す電流を大きく変化させること
が必要となる。そして、この電流の変化に伴って温度も
変化してしまい、これが光出力を変化させてしまうとい
う不都合を生じ、これが波長可変範囲を狭くし、出力変
化を補うよう利得を変化させる場合、制御が複雑になる
という欠点を有していた。
型波長可変光デバイス(TTG)は、波長制御のための
層705にタイプ1の量子井戸層あるいはバルクの層を
設けていた。この構造で屈折率を十分に変化させるため
には、この層705に流す電流を大きく変化させること
が必要となる。そして、この電流の変化に伴って温度も
変化してしまい、これが光出力を変化させてしまうとい
う不都合を生じ、これが波長可変範囲を狭くし、出力変
化を補うよう利得を変化させる場合、制御が複雑になる
という欠点を有していた。
【0015】上記従来例の欠点を解決するには、温度を
変化させないような小さな電流で屈折率を変化させるこ
とが可能になれば良い。従って、本発明の目的は、これ
を可能にした構造を持ち波長チューニング機能を持った
光デバイス及びそれを用いた光通信システムを提供する
ことにある。
変化させないような小さな電流で屈折率を変化させるこ
とが可能になれば良い。従って、本発明の目的は、これ
を可能にした構造を持ち波長チューニング機能を持った
光デバイス及びそれを用いた光通信システムを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する波長
可変光デバイスは、基板と活性層と波長制御層とからな
り、活性層と波長制御層は上下に配置され、活性層と波
長制御層は、導体として設けられている中央層により分
離されており、基板と、中央層と、中央層をはさんで基
板と逆の側に位置する活性層と波長制御層の一方の上部
の層との3層に、各々通電する接触層及び金属電極によ
り構成された波長可変光デバイスにおいて、該波長制御
層がタイプ2の超格子層で構成されていることを特徴と
する。
可変光デバイスは、基板と活性層と波長制御層とからな
り、活性層と波長制御層は上下に配置され、活性層と波
長制御層は、導体として設けられている中央層により分
離されており、基板と、中央層と、中央層をはさんで基
板と逆の側に位置する活性層と波長制御層の一方の上部
の層との3層に、各々通電する接触層及び金属電極によ
り構成された波長可変光デバイスにおいて、該波長制御
層がタイプ2の超格子層で構成されていることを特徴と
する。
【0017】また、活性層と中央層と波長制御層とから
なり、活性層と波長制御層は、導体として設けられてい
る中央層により分離されており、該波長制御層がタイプ
2の超格子層で構成されていることを特徴とする。
なり、活性層と波長制御層は、導体として設けられてい
る中央層により分離されており、該波長制御層がタイプ
2の超格子層で構成されていることを特徴とする。
【0018】より具体的には、前記中央層の内部に、該
中央層の周囲の層と比較してエネルギーギャップが大き
な半導体層を設けたことを特徴とする。また、前記基板
とその上に設けられた活性層あるいは波長制御層との間
に導波する光に対するクラッド層を設け、該クラッド層
の上部に回折格子(例えば、分布帰還用)が形成されて
いることを特徴とする。また、デバイス内部で発光した
光が共振する方向に、利得を与える利得領域と、共振す
るモードの導波光の位相を変える機能を有する位相制御
領域が更に設けられ、前記回折格子が分布反射領域とな
るように構成されたことを特徴とする。また、前記タイ
プ2の超格子層として、InAlAsとInPの超格
子、GaAsとGaSbの超格子、InAsとGaSb
の超格子の何れかを用いたことを特徴とする。
中央層の周囲の層と比較してエネルギーギャップが大き
な半導体層を設けたことを特徴とする。また、前記基板
とその上に設けられた活性層あるいは波長制御層との間
に導波する光に対するクラッド層を設け、該クラッド層
の上部に回折格子(例えば、分布帰還用)が形成されて
いることを特徴とする。また、デバイス内部で発光した
光が共振する方向に、利得を与える利得領域と、共振す
るモードの導波光の位相を変える機能を有する位相制御
領域が更に設けられ、前記回折格子が分布反射領域とな
るように構成されたことを特徴とする。また、前記タイ
プ2の超格子層として、InAlAsとInPの超格
子、GaAsとGaSbの超格子、InAsとGaSb
の超格子の何れかを用いたことを特徴とする。
【0019】更に、上記目的を達成する光通信システム
は、光送信部と光受信部が分岐合流器で接続された構成
の端局装置が光伝送路で接続された光通信システムにお
いて、送信部の電気光変換部及び受信部の光フィルタに
上記波長可変光デバイスを備えたことを特徴とする。
は、光送信部と光受信部が分岐合流器で接続された構成
の端局装置が光伝送路で接続された光通信システムにお
いて、送信部の電気光変換部及び受信部の光フィルタに
上記波長可変光デバイスを備えたことを特徴とする。
【0020】以上の様に、本発明では、TTGの波長制
御層にタイプ2の量子井戸を設けることで電子−ホール
ペアの寿命を長くし、小さい電流でキャリヤ密度の変化
を大きくすることを可能にし、波長可変範囲を広げると
同時に制御を容易にするというものである。
御層にタイプ2の量子井戸を設けることで電子−ホール
ペアの寿命を長くし、小さい電流でキャリヤ密度の変化
を大きくすることを可能にし、波長可変範囲を広げると
同時に制御を容易にするというものである。
【0021】本発明で述べているタイプ2の超格子と
は、電子に対するエネルギーバンド端が井戸の底になる
層のホールエネルギーバンド端が電子とは逆に障壁とな
り、電子に対するエネルギーバンド端が障壁になる層で
はホールのエネルギーバンド端が井戸となるよう構成さ
れ、更に、電子の井戸のエネルギーバンド端がホールの
井戸のエネルギーバンド端より高いエネルギーであるよ
うな多重量子井戸を差すものである。
は、電子に対するエネルギーバンド端が井戸の底になる
層のホールエネルギーバンド端が電子とは逆に障壁とな
り、電子に対するエネルギーバンド端が障壁になる層で
はホールのエネルギーバンド端が井戸となるよう構成さ
れ、更に、電子の井戸のエネルギーバンド端がホールの
井戸のエネルギーバンド端より高いエネルギーであるよ
うな多重量子井戸を差すものである。
【0022】
【作用】図1に本発明の原理を説明するバンドダイアグ
ラムを示す。図1(a)にタイプ2の超格子の電子、ホ
ールのエネルギーバンド図を示したが、電子とホール
は、それぞれの井戸にできるエネルギー準位に捕獲され
る。この時、タイプ1では電子、ホールの井戸は同じ位
置であるのに対し、タイプ2では位置がずれるため、電
子の基底準位の波動関数(ψe0)とホールの基底準位
(ヘビーホールの基底準位)の波動関数(ψh0)の重な
りは、タイプ1の場合と比較し小さい。アインシュタイ
ンの光量子論より電子−ホールペアの寿命(τ)は、
ラムを示す。図1(a)にタイプ2の超格子の電子、ホ
ールのエネルギーバンド図を示したが、電子とホール
は、それぞれの井戸にできるエネルギー準位に捕獲され
る。この時、タイプ1では電子、ホールの井戸は同じ位
置であるのに対し、タイプ2では位置がずれるため、電
子の基底準位の波動関数(ψe0)とホールの基底準位
(ヘビーホールの基底準位)の波動関数(ψh0)の重な
りは、タイプ1の場合と比較し小さい。アインシュタイ
ンの光量子論より電子−ホールペアの寿命(τ)は、
【0023】
【数1】 と表される。
【0024】ここでgc,gvは電子、ホールの状態密
度関数であり、fc,fvは電子、ホールの確率分布関
数であり、Pは運動量演算子を示す。ディラックのブラ
ケットの2乗で表された部分は電子−ホールの再結合確
率に対応し、この前にかかっている部分は注入キャリヤ
密度nに関連し、反転分布に対応するものである。
度関数であり、fc,fvは電子、ホールの確率分布関
数であり、Pは運動量演算子を示す。ディラックのブラ
ケットの2乗で表された部分は電子−ホールの再結合確
率に対応し、この前にかかっている部分は注入キャリヤ
密度nに関連し、反転分布に対応するものである。
【0025】又、量子井戸に流れる電流密度をJとする
と、定常状態ではレート方程式より J/ed=n/τ (2) の関係が成り立つ(d:量子井戸層厚、e:電子の電
荷)。
と、定常状態ではレート方程式より J/ed=n/τ (2) の関係が成り立つ(d:量子井戸層厚、e:電子の電
荷)。
【0026】この(2)式より、寿命τが大きい程、電
流密度Jに対するキャリヤ密度nの変化が大きいことが
わかる。よって、タイプ2の超格子では電子−ホールの
波動関数の重なりが小さいため再結合確率が小さくな
り、(1)式より寿命は大きくなることとなり、小さい
電流Jでキャリヤ密度nの大きな変化を起こすことが可
能になる。
流密度Jに対するキャリヤ密度nの変化が大きいことが
わかる。よって、タイプ2の超格子では電子−ホールの
波動関数の重なりが小さいため再結合確率が小さくな
り、(1)式より寿命は大きくなることとなり、小さい
電流Jでキャリヤ密度nの大きな変化を起こすことが可
能になる。
【0027】半導体導波型光デバイスとしてこの効果を
利用するため、上記量子井戸に近接して導波路を設け、
そして能動素子として利用するためには利得のある活性
層を設ける必要があり、前記TTG構造はこれを満足す
るものである。図1(b)にTTG構造にした時のバン
ドダイアグラムを示す。ここで、101はエミッタ、1
02はベース、103はコレクタ領域を示し、104は
活性層、105はノンドープでタイプ2の超格子層を示
し、106はキャリヤの流れをせき止めるバリヤ層であ
る。エミッタ101−ベース102間に順バイアス、ベ
ース102−コレクタ103間にも同様に順バイアスを
印加した時に、キャリヤの流れが独立に制御できるよう
になっている。
利用するため、上記量子井戸に近接して導波路を設け、
そして能動素子として利用するためには利得のある活性
層を設ける必要があり、前記TTG構造はこれを満足す
るものである。図1(b)にTTG構造にした時のバン
ドダイアグラムを示す。ここで、101はエミッタ、1
02はベース、103はコレクタ領域を示し、104は
活性層、105はノンドープでタイプ2の超格子層を示
し、106はキャリヤの流れをせき止めるバリヤ層であ
る。エミッタ101−ベース102間に順バイアス、ベ
ース102−コレクタ103間にも同様に順バイアスを
印加した時に、キャリヤの流れが独立に制御できるよう
になっている。
【0028】GaAs、AlGaAs系の半導体を用い
た場合、エネルギーギャップの狭いベース領域の屈折率
が高くなるため導波光は主にベース領域に閉じ込めら
れ、図1(c)の107に示した様に活性層104とタ
イプ2超格子層105両方を光の一部が伝搬する。
た場合、エネルギーギャップの狭いベース領域の屈折率
が高くなるため導波光は主にベース領域に閉じ込めら
れ、図1(c)の107に示した様に活性層104とタ
イプ2超格子層105両方を光の一部が伝搬する。
【0029】ここでエミッタ101−ベース102間に
順バイアスを印加しているため、電子はエミッタ101
からベース102に流れ込み、エネルギーギャップの狭
い活性層104でホールと再結合し発光する。注入キャ
リヤをしきい値以下に抑え、入射する波長に合わせてエ
ネルギーギャップを設定すれば入射光の増幅も可能とな
る。さらに、ベース102−コレクタ103間にも順バ
イアスを印加しているため電流が流れ、波長制御層とな
るタイプ2超格子層105にキャリヤが蓄積される。こ
の時、前述の効果で僅かの電流でキャリヤ密度は大きく
変化し、プラズマ効果により屈折率も大きく変化する。
すなわち、導波路の有効屈折率も変わり、それにより伝
搬定数が変化するため共振するモードの波長も僅かな電
流でシフトすることになる。
順バイアスを印加しているため、電子はエミッタ101
からベース102に流れ込み、エネルギーギャップの狭
い活性層104でホールと再結合し発光する。注入キャ
リヤをしきい値以下に抑え、入射する波長に合わせてエ
ネルギーギャップを設定すれば入射光の増幅も可能とな
る。さらに、ベース102−コレクタ103間にも順バ
イアスを印加しているため電流が流れ、波長制御層とな
るタイプ2超格子層105にキャリヤが蓄積される。こ
の時、前述の効果で僅かの電流でキャリヤ密度は大きく
変化し、プラズマ効果により屈折率も大きく変化する。
すなわち、導波路の有効屈折率も変わり、それにより伝
搬定数が変化するため共振するモードの波長も僅かな電
流でシフトすることになる。
【0030】
【実施例1】本発明による第1の実施例を図2に沿って
説明する。
説明する。
【0031】図2(a)は、波長可変レーザ/フィルタ
の断面斜視図で、(b)はバンドダイアグラム、(c)
は導波光107の界分布を示す。図2において、201
は基板となるn−InP、202はクラッドとなるn−
InP、203はp型で厚さ7nmのInAlAsと厚
さ6.5nmのInPの3周期構造から成る多重量子井
戸層、204は厚さ10nmのP−InGaAlAsバ
リヤ層、205は厚さ0.58μmのIn0.59Ga0.41
As0.9P0.1活性層、206はn−InPクラッド層、
207はキャップ層、208は活性層205に通電する
ための電極、209はベース領域に通電する電極で、そ
の下にはp型になるよう不純物を拡散した領域211が
活性層205まで伸びている。210は波長制御層とな
るタイプ2超格子203へ電流を流すための電極、21
2は絶縁層となる窒化シリコン層を示す。
の断面斜視図で、(b)はバンドダイアグラム、(c)
は導波光107の界分布を示す。図2において、201
は基板となるn−InP、202はクラッドとなるn−
InP、203はp型で厚さ7nmのInAlAsと厚
さ6.5nmのInPの3周期構造から成る多重量子井
戸層、204は厚さ10nmのP−InGaAlAsバ
リヤ層、205は厚さ0.58μmのIn0.59Ga0.41
As0.9P0.1活性層、206はn−InPクラッド層、
207はキャップ層、208は活性層205に通電する
ための電極、209はベース領域に通電する電極で、そ
の下にはp型になるよう不純物を拡散した領域211が
活性層205まで伸びている。210は波長制御層とな
るタイプ2超格子203へ電流を流すための電極、21
2は絶縁層となる窒化シリコン層を示す。
【0032】上記構造で、エミッタ電極に相当する電極
208とベース電極に相当する電極209の間に順バイ
アスを印加すると、活性層205で電子とホールは再結
合を起こし、発光する。また、コレクタに相当する電極
210とベース電極に相当する電極209間にも順バイ
アスを印加すると、量子井戸層203にキャリヤが蓄積
され、屈折率は変化する。
208とベース電極に相当する電極209の間に順バイ
アスを印加すると、活性層205で電子とホールは再結
合を起こし、発光する。また、コレクタに相当する電極
210とベース電極に相当する電極209間にも順バイ
アスを印加すると、量子井戸層203にキャリヤが蓄積
され、屈折率は変化する。
【0033】本実施例の場合、波長1.55μm前後の
光を選択するフィルタを考え、活性層205の組成を決
定している。又、全体の共振器長を200μmでへき開
したファブリペロー型の共振器としている。電極208
と電極209間に流す電流をレーザ発振する閾値直前に
設定することで、1.55μm近くの波長で1nm間隔
で光を増幅するパスバンド幅0.05nmの波長フィル
タとなる。
光を選択するフィルタを考え、活性層205の組成を決
定している。又、全体の共振器長を200μmでへき開
したファブリペロー型の共振器としている。電極208
と電極209間に流す電流をレーザ発振する閾値直前に
設定することで、1.55μm近くの波長で1nm間隔
で光を増幅するパスバンド幅0.05nmの波長フィル
タとなる。
【0034】更に、電極210と電極209間に流す順
方向電流を数mA変化させることで上記共振ピーク波長
は連続に10nm変化し、増幅の利得も変化しなかっ
た。このことより利得一定で連続チューニング幅10n
mの狭帯域フィルタが簡単な構造で実現でき、波長の制
御も電極210と電極209間の電流を変えるだけとい
う単純な制御で行えるようになった。
方向電流を数mA変化させることで上記共振ピーク波長
は連続に10nm変化し、増幅の利得も変化しなかっ
た。このことより利得一定で連続チューニング幅10n
mの狭帯域フィルタが簡単な構造で実現でき、波長の制
御も電極210と電極209間の電流を変えるだけとい
う単純な制御で行えるようになった。
【0035】本実施例においてはnpn型のヘテロバイ
ポーラトランジスタ構造であったが、pnp型のヘテロ
バイポーラトランジスタ構造にしても同様の機能が得ら
れる。
ポーラトランジスタ構造であったが、pnp型のヘテロ
バイポーラトランジスタ構造にしても同様の機能が得ら
れる。
【0036】
【実施例2】第1実施例ではファブリペロー型の共振器
構造であったが、本実施例はグレーティングによる回折
格子で分布反射を起こさせて共振させる構造としたもの
である。
構造であったが、本実施例はグレーティングによる回折
格子で分布反射を起こさせて共振させる構造としたもの
である。
【0037】第2の実施例を図3に沿って説明する。
【0038】図3は、第2の実施例の波長可変レーザ/
フィルタの断面斜視図を示す。301は基板となるn−
InP、302はクラッドとなるn−InP、303は
p型で厚さ7nmのInAlAsと厚さ6.5nmのI
nPの3周期構造から成る多重量子井戸層、304は1
0nmのP−InGaAlAsバリヤ層、305は厚さ
0.58μmのIn0.59Ga0.41As0.9P0.1活性層、
306はn−InPクラッド層、307はキャップ層、
308は活性層305に通電するための電極、309は
ベース領域に通電する電極で、その下にはp型になるよ
う不純物を拡散した領域311が活性層305まで伸び
ている。310は波長制御層となるタイプ2超格子層3
03へ電流を流すための電極、312は絶縁層となる窒
化シリコン層を示す。ここまでは第1実施例と同じであ
るが、本実施例では、クラッド層302と量子井戸層3
03の間に0.05nmの深さのn−InPグレーティ
ング313を形成したところが第1実施例と異なる。
フィルタの断面斜視図を示す。301は基板となるn−
InP、302はクラッドとなるn−InP、303は
p型で厚さ7nmのInAlAsと厚さ6.5nmのI
nPの3周期構造から成る多重量子井戸層、304は1
0nmのP−InGaAlAsバリヤ層、305は厚さ
0.58μmのIn0.59Ga0.41As0.9P0.1活性層、
306はn−InPクラッド層、307はキャップ層、
308は活性層305に通電するための電極、309は
ベース領域に通電する電極で、その下にはp型になるよ
う不純物を拡散した領域311が活性層305まで伸び
ている。310は波長制御層となるタイプ2超格子層3
03へ電流を流すための電極、312は絶縁層となる窒
化シリコン層を示す。ここまでは第1実施例と同じであ
るが、本実施例では、クラッド層302と量子井戸層3
03の間に0.05nmの深さのn−InPグレーティ
ング313を形成したところが第1実施例と異なる。
【0039】上記構造でエミッタ電極に相当する電極3
08とベース電極に相当する電極309の間に順バイア
スを印加すると、活性層305で電子とホールは再結合
を起こし、発光する。また、コレクタに相当する電極3
10とベース電極に相当する電極309間にも順バイア
スを印加すると量子井戸層303にキャリヤが蓄積さ
れ、屈折率は変化する。
08とベース電極に相当する電極309の間に順バイア
スを印加すると、活性層305で電子とホールは再結合
を起こし、発光する。また、コレクタに相当する電極3
10とベース電極に相当する電極309間にも順バイア
スを印加すると量子井戸層303にキャリヤが蓄積さ
れ、屈折率は変化する。
【0040】本実施例の場合、波長1.55μm前後の
光を選択するレーザ/フィルタを考え、活性層305の
組成を決定している。
光を選択するレーザ/フィルタを考え、活性層305の
組成を決定している。
【0041】又、全体の共振器長を300μmでへき開
し、グレーティング313のピッチは0.239μmと
した。
し、グレーティング313のピッチは0.239μmと
した。
【0042】電極308と電極309間に流す電流をレ
ーザ発振する閾値直前に設定することで、1.55μm
の波長で光を増幅するパスバンド幅0.05nmの波長
フィルタとなる。
ーザ発振する閾値直前に設定することで、1.55μm
の波長で光を増幅するパスバンド幅0.05nmの波長
フィルタとなる。
【0043】更に、電極310と電極309間に流す順
方向電流を数mA変化させることで上記共振ピーク波長
は連続に10nm変化し、増幅の利得も変化しなかっ
た。このことより、利得一定で連続チューニング幅10
nmの狭帯域フィルタが簡単な構造で実現でき、波長の
制御も電極310と電極309間の電流を変えるだけと
いう単純な制御で行えるようになった。
方向電流を数mA変化させることで上記共振ピーク波長
は連続に10nm変化し、増幅の利得も変化しなかっ
た。このことより、利得一定で連続チューニング幅10
nmの狭帯域フィルタが簡単な構造で実現でき、波長の
制御も電極310と電極309間の電流を変えるだけと
いう単純な制御で行えるようになった。
【0044】第1実施例では共振ピークが複数となるた
め完全に連続にシフトできる範囲は共振リップルの間隔
で限られてしまうが、本実施例ではグレーティングピッ
チで決まるブラッグ波長だけが共振するため、単一ピー
クを維持したまま10nm連続にシフトが可能になっ
た。更に電極308と電極309間に流す電流をレーザ
発振しきい値以上にすることで、同様に10nm連続チ
ューニング可能な単一モードレーザが実現できる。
め完全に連続にシフトできる範囲は共振リップルの間隔
で限られてしまうが、本実施例ではグレーティングピッ
チで決まるブラッグ波長だけが共振するため、単一ピー
クを維持したまま10nm連続にシフトが可能になっ
た。更に電極308と電極309間に流す電流をレーザ
発振しきい値以上にすることで、同様に10nm連続チ
ューニング可能な単一モードレーザが実現できる。
【0045】本実施例においても、npn型のヘテロバ
イポーラトランジスタ構造であったが、pnp型のヘテ
ロバイポーラトランジスタ構造にしても同様の機能が得
られる。
イポーラトランジスタ構造であったが、pnp型のヘテ
ロバイポーラトランジスタ構造にしても同様の機能が得
られる。
【0046】
【実施例3】第2実施例ではグレーティングによる分布
帰還によりDFB−レーザと同様な共振を利用したレー
ザ/フィルタを示したが、本実施例は第2実施例の構造
を分布反射器として利用したDBR(分布反射)型のレ
ーザ/フィルタに関するものである。
帰還によりDFB−レーザと同様な共振を利用したレー
ザ/フィルタを示したが、本実施例は第2実施例の構造
を分布反射器として利用したDBR(分布反射)型のレ
ーザ/フィルタに関するものである。
【0047】第3の実施例を図4に沿って説明する。
【0048】図4は、第3の実施例の波長可変レーザ/
フィルタの断面斜視図を示す。401は基板となるn−
InP、402はクラッドとなるn−InP、403は
p型で厚さ7nmのInAlAsと厚さ6.5nmのI
nPの3周期構造から成る多重量子井戸層、404は1
0nmのp−InGaAlAsバリヤ層、405は0.
5μmのIn0.59Ga0.41As0.9P0.1活性層、406
はn−InPクラッド層、407はキャップ層、408
は活性層405に通電するための電極、409はベース
領域に通電する電極で、その下にはp型になるよう不純
物を拡散した領域411が活性層405まで伸びてい
る。410は波長制御層となるタイプ2超格子層403
へ電流を流すための電極、412は絶縁層となる窒化シ
リコン層を示す。クラッド層402と量子井戸層403
の間に0.05nmの深さのn−InPグレーティング
413を形成し、分布反射領域としている。本実施例で
は光の共振方向に、さらに位相制御領域と利得領域を新
たに設け、DBR構成にしている。上記位相制御領域と
利得領域の層構成は、基板401、クラッド402は分
布反射領域と同一で、その上部には活性層となるノンド
ープの0.5μmのIn0.59Ga0.41As0.9P0.1層4
05′、更にその上部にはクラッドとなるp−InP層
406′及びp−InPキャップ層407′、407″
が選択再成長により形成されている。
フィルタの断面斜視図を示す。401は基板となるn−
InP、402はクラッドとなるn−InP、403は
p型で厚さ7nmのInAlAsと厚さ6.5nmのI
nPの3周期構造から成る多重量子井戸層、404は1
0nmのp−InGaAlAsバリヤ層、405は0.
5μmのIn0.59Ga0.41As0.9P0.1活性層、406
はn−InPクラッド層、407はキャップ層、408
は活性層405に通電するための電極、409はベース
領域に通電する電極で、その下にはp型になるよう不純
物を拡散した領域411が活性層405まで伸びてい
る。410は波長制御層となるタイプ2超格子層403
へ電流を流すための電極、412は絶縁層となる窒化シ
リコン層を示す。クラッド層402と量子井戸層403
の間に0.05nmの深さのn−InPグレーティング
413を形成し、分布反射領域としている。本実施例で
は光の共振方向に、さらに位相制御領域と利得領域を新
たに設け、DBR構成にしている。上記位相制御領域と
利得領域の層構成は、基板401、クラッド402は分
布反射領域と同一で、その上部には活性層となるノンド
ープの0.5μmのIn0.59Ga0.41As0.9P0.1層4
05′、更にその上部にはクラッドとなるp−InP層
406′及びp−InPキャップ層407′、407″
が選択再成長により形成されている。
【0049】上記構造で、利得領域の電極408″と電
極410の間に順バイアスを印加すると活性層405′
で電子とホールは再結合を起こし、発光する。また、分
布反射領域で電極409と410間にも順バイアスを印
加すると量子井戸層403にキャリヤが蓄積され、屈折
率が変化し、反射される波長がシフトする。この時、縦
モードの間でモードホップを繰り返しながら波長がシフ
トするのであるが、位相制御領域で電極408′と電極
410間に電流を流して位相を調節することで連続に波
長シフトを行うことが可能になる。
極410の間に順バイアスを印加すると活性層405′
で電子とホールは再結合を起こし、発光する。また、分
布反射領域で電極409と410間にも順バイアスを印
加すると量子井戸層403にキャリヤが蓄積され、屈折
率が変化し、反射される波長がシフトする。この時、縦
モードの間でモードホップを繰り返しながら波長がシフ
トするのであるが、位相制御領域で電極408′と電極
410間に電流を流して位相を調節することで連続に波
長シフトを行うことが可能になる。
【0050】本実施例の場合、波長1.55um前後の
光を選択するレーザ/フィルタを考え、活性層405、
405′の組成を決定している。又、グレーティング4
13のピッチは0.239μmとした。
光を選択するレーザ/フィルタを考え、活性層405、
405′の組成を決定している。又、グレーティング4
13のピッチは0.239μmとした。
【0051】電極408″と電極410間に流す電流を
レーザ発振する閾値直前に設定することで、1.55μ
mの波長で光を増幅するパスバンド幅0.05nmの波
長フィルタとなる。
レーザ発振する閾値直前に設定することで、1.55μ
mの波長で光を増幅するパスバンド幅0.05nmの波
長フィルタとなる。
【0052】更に、電極410と電極409間に流す順
方向電流を数mA変化させることで上記共振ピーク波長
は連続に30nm変化し、増幅の利得も変化しなかっ
た。このことより、利得一定で連続チューニング幅30
nmの狭帯域フィルタが実現でき、波長の制御も電極4
10と電極409間の電流を変えるだけという単純な制
御で行えるようになった。
方向電流を数mA変化させることで上記共振ピーク波長
は連続に30nm変化し、増幅の利得も変化しなかっ
た。このことより、利得一定で連続チューニング幅30
nmの狭帯域フィルタが実現でき、波長の制御も電極4
10と電極409間の電流を変えるだけという単純な制
御で行えるようになった。
【0053】本実施例においても、分布反射領域をnp
n型のヘテロバイポーラトランジスタ構造としたが、p
np型のヘテロバイポーラトランジスタ構造にしても同
様の機能が得られる。
n型のヘテロバイポーラトランジスタ構造としたが、p
np型のヘテロバイポーラトランジスタ構造にしても同
様の機能が得られる。
【0054】
【実施例4】ここで、上記実施例1、2、3で示した波
長可変光デバイスを実際に光通信、特に波長分割多重通
信(WDM)に使用したシステムを図5に示す。このシ
ステムにおいて、501、502は端局装置、507は
光伝送路である。端局装置501、502は各々、送信
部と受信部を持っており、送信部は信号処理部と電気−
光(EO)変換部を含む光送信部503、511からな
り、受信部は入力信号のうち所定の波長のもののみ選択
する光フィルタ505、509と光−電気(OE)変換
部と信号処理部を含む光受信部504、510より構成
されている。端局装置501、502において、送信部
と受信部は各々分岐合流器506、508で接続され、
端局装置501、502間は光伝送路507で接続され
ている。
長可変光デバイスを実際に光通信、特に波長分割多重通
信(WDM)に使用したシステムを図5に示す。このシ
ステムにおいて、501、502は端局装置、507は
光伝送路である。端局装置501、502は各々、送信
部と受信部を持っており、送信部は信号処理部と電気−
光(EO)変換部を含む光送信部503、511からな
り、受信部は入力信号のうち所定の波長のもののみ選択
する光フィルタ505、509と光−電気(OE)変換
部と信号処理部を含む光受信部504、510より構成
されている。端局装置501、502において、送信部
と受信部は各々分岐合流器506、508で接続され、
端局装置501、502間は光伝送路507で接続され
ている。
【0055】上記構成において、端局装置501の光送
信部503及び端局装置502の光送信部511より出
力された光信号は、各々、分岐合流器506、508を
通って光伝送路507に伝送される。次に、伝送された
光信号は相手側の端局装置502、501に入力され、
各々、分岐合流器508、506を介して、光フィルタ
509、505で所定の波長の信号のみ選択され、光受
信部510、504に入力される。
信部503及び端局装置502の光送信部511より出
力された光信号は、各々、分岐合流器506、508を
通って光伝送路507に伝送される。次に、伝送された
光信号は相手側の端局装置502、501に入力され、
各々、分岐合流器508、506を介して、光フィルタ
509、505で所定の波長の信号のみ選択され、光受
信部510、504に入力される。
【0056】本発明の波長可変レーザを光送信部50
3、511のEO変換部に使用し、本発明の波長可変光
フィルタを受信部の光フィルタ505、509に使用す
れば、波長の同調範囲は拡大され、選択される波長のパ
スバンド幅も狭くなるため波長多重度が大きくなるとい
う利点が生まれる。
3、511のEO変換部に使用し、本発明の波長可変光
フィルタを受信部の光フィルタ505、509に使用す
れば、波長の同調範囲は拡大され、選択される波長のパ
スバンド幅も狭くなるため波長多重度が大きくなるとい
う利点が生まれる。
【0057】図5においては1対1の双方向通信の例を
示したが、端局装置内に複数の送信部と受信部を持つ構
成、又、複数の端局装置を分岐合流器で接続した構成も
可能である。更に、同じ端局装置を用い、光伝送路をバ
ス型にして各々の端局装置を接続した構成や、光伝送路
をリング型にして各々の端局装置を接続した構成、そし
て光伝送路をスターカプラ型にして各々の端局装置を接
続した構成についても同様に可能である。
示したが、端局装置内に複数の送信部と受信部を持つ構
成、又、複数の端局装置を分岐合流器で接続した構成も
可能である。更に、同じ端局装置を用い、光伝送路をバ
ス型にして各々の端局装置を接続した構成や、光伝送路
をリング型にして各々の端局装置を接続した構成、そし
て光伝送路をスターカプラ型にして各々の端局装置を接
続した構成についても同様に可能である。
【0058】また、送信部または受信部のみを持つ端局
装置を含む光通信システムに上記実施例1、2、3で示
した波長可変光デバイスを用いることも、勿論可能であ
る。
装置を含む光通信システムに上記実施例1、2、3で示
した波長可変光デバイスを用いることも、勿論可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、温度を変化
させないような小さな電流で屈折率を変化させることが
可能になり、波長チューニング機能を持った光デバイス
の波長可変範囲を広げると同時に制御が容易になる。従
って、それを用いた光通信システムも比較的簡単な構成
で多重度を上げることができる。
させないような小さな電流で屈折率を変化させることが
可能になり、波長チューニング機能を持った光デバイス
の波長可変範囲を広げると同時に制御が容易になる。従
って、それを用いた光通信システムも比較的簡単な構成
で多重度を上げることができる。
【図1】本発明の原理を説明するバンドダイアグラムと
導波光の界分布を示す図。
導波光の界分布を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例の素子断面とバンドダイ
アグラムと導波光の界分布を示す図。
アグラムと導波光の界分布を示す図。
【図3】本発明の第2の実施例の素子断面斜視図。
【図4】本発明の第3の実施例の素子断面斜視図。
【図5】本発明の第4の実施例である光波長多重伝送の
方法を説明する図。
方法を説明する図。
【図6】2つの従来例を説明する素子断面斜視図
101 エミッタ部 102 ベース部 103 コレクタ部 104、205、305、405、405′
活性層 105、203、303、403 タイプ2の
超格子層 106、204、304、404 バリヤ層 107 導波光の界分布 201、301、401 基板 202、302、402、206、306、406、4
06′クラッド層 207、307、407、407′、407″
キャップ層 208、209、210、308、309、310、4
08、408′、408、″、409、410電極 211、311、411 不純物拡散領域 212、312、412 絶縁層 313、413 グレーティング 501、502 端局装置 503、511 光送信部 504、510 光受信部 505、509 光フィルタ 506、508 分岐合流器 507 光伝送路
活性層 105、203、303、403 タイプ2の
超格子層 106、204、304、404 バリヤ層 107 導波光の界分布 201、301、401 基板 202、302、402、206、306、406、4
06′クラッド層 207、307、407、407′、407″
キャップ層 208、209、210、308、309、310、4
08、408′、408、″、409、410電極 211、311、411 不純物拡散領域 212、312、412 絶縁層 313、413 グレーティング 501、502 端局装置 503、511 光送信部 504、510 光受信部 505、509 光フィルタ 506、508 分岐合流器 507 光伝送路
Claims (8)
- 【請求項1】 基板と活性層と波長制御層とからなり、
活性層と波長制御層は上下に配置され、活性層と波長制
御層は、導体として設けられている中央層により分離さ
れており、基板と、中央層と、中央層を挟んで基板と逆
の側に位置する活性層と波長制御層の一方の上部の層と
の3層に、各々通電する接触層及び金属電極により構成
された波長可変光デバイスにおいて、該波長制御層がタ
イプ2の超格子層で構成されていることを特徴とする波
長可変光デバイス。 - 【請求項2】 活性層と中央層と波長制御層とからな
り、活性層と波長制御層は、導体として設けられている
中央層により分離されており、該波長制御層がタイプ2
の超格子層で構成されていることを特徴とするヘテロバ
イポーラトランジスタ型構造の波長可変光デバイス。 - 【請求項3】 前記中央層の内部に、該中央層の周囲の
層と比較してエネルギーギャップが大きな半導体層を設
けたことを特徴とする請求項1または2記載の波長可変
光デバイス。 - 【請求項4】 基板とその上に設けられた活性層あるい
は波長制御層との間に導波する光に対するクラッド層を
設け、該クラッド層の上部に回折格子が形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の波長可変光デ
バイス。 - 【請求項5】 前記回折格子が分布帰還用に形成されて
いることを特徴とする請求項4記載の波長可変光デバイ
ス。 - 【請求項6】 デバイス内部で発光した光が共振する方
向に、利得を与える利得領域と、共振するモードの導波
光の位相を変える機能を有する位相制御領域が更に設け
られ、前記回折格子が形成された領域が分布反射領域と
なるように構成されたことを特徴とする請求項4記載の
波長可変光デバイス。 - 【請求項7】 前記タイプ2の超格子層として、InA
lAsとInPの超格子、GaAsとGaSbの超格
子、InAsとGaSbの超格子の何れかを用いたこと
を特徴とする請求項1または2記載の波長可変光デバイ
ス。 - 【請求項8】 光送信部と光受信部が分岐合流器で接続
された構成の端局装置が光伝送路で接続された光通信シ
ステムにおいて、送信部の電気光変換部及び受信部の光
フィルタに請求項1、2、3、4、5、6または7に記
載の波長可変光デバイスを備えたことを特徴とする光通
信システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5292768A JPH07131121A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 波長可変光デバイス及びそれを用いた光通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5292768A JPH07131121A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 波長可変光デバイス及びそれを用いた光通信システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07131121A true JPH07131121A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17786095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5292768A Pending JPH07131121A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 波長可変光デバイス及びそれを用いた光通信システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07131121A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2388707A (en) * | 2002-05-15 | 2003-11-19 | Bookham Technology Plc | Tuneable laser |
| US7112827B2 (en) | 2002-10-22 | 2006-09-26 | Fujitsu Limited | Tunable wavelength laser |
| JP2007104625A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-04-19 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 一心双方向の波長多重光通信システムにおける光送受信装置 |
| JP2010109237A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Anritsu Corp | 光位相制御素子および半導体発光素子 |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP5292768A patent/JPH07131121A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2388707A (en) * | 2002-05-15 | 2003-11-19 | Bookham Technology Plc | Tuneable laser |
| GB2388707B (en) * | 2002-05-15 | 2005-06-22 | Bookham Technology Plc | Tunable laser |
| US7112827B2 (en) | 2002-10-22 | 2006-09-26 | Fujitsu Limited | Tunable wavelength laser |
| JP2007104625A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-04-19 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 一心双方向の波長多重光通信システムにおける光送受信装置 |
| JP2010109237A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Anritsu Corp | 光位相制御素子および半導体発光素子 |
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