JPH07132092A - 新規ないんげん豆遺伝子 - Google Patents
新規ないんげん豆遺伝子Info
- Publication number
- JPH07132092A JPH07132092A JP5305988A JP30598893A JPH07132092A JP H07132092 A JPH07132092 A JP H07132092A JP 5305988 A JP5305988 A JP 5305988A JP 30598893 A JP30598893 A JP 30598893A JP H07132092 A JPH07132092 A JP H07132092A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gene
- lectin
- protein
- dna
- beans
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐虫性作物を作出するための、あるいはいん
げん豆ゲノム解析及びいんげん豆品種間の遺伝分析をす
るための、いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーの
レクチン様蛋白質遺伝子の単離と、その構造を解析する
ことにある。 【構成】 いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーの
レクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしている塩基
配列を有することを特徴とする遺伝子。
げん豆ゲノム解析及びいんげん豆品種間の遺伝分析をす
るための、いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーの
レクチン様蛋白質遺伝子の単離と、その構造を解析する
ことにある。 【構成】 いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーの
レクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしている塩基
配列を有することを特徴とする遺伝子。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いんげん豆の品種名ケ
ンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質クローン化DN
A、その断片並びに、上記のクローン化DNAまたは断
片が組み込まれたプラスミド、または、植物、動物、微
生物に関する。
ンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質クローン化DN
A、その断片並びに、上記のクローン化DNAまたは断
片が組み込まれたプラスミド、または、植物、動物、微
生物に関する。
【0002】
【従来の技術】いんげん豆には、アズキゾウムシなどに
対して耐虫性をもたらす因子であるα−アミラーゼイン
ヒビターが含まれている。このα−アミラーゼインヒビ
ターのうちの一つは、近年いんげん豆の品種テンダーグ
リーンよりクローニングされ、遺伝子レベルでもその構
造が明らかとなった。その結果、遺伝子としてはレクチ
ン様蛋白質遺伝子の一部としてコードされていることが
わかっている〔L.Mホフマン(L.M. Hoffm
ann)分子及び応用遺伝学(J. Mol.App
l. Genet.)1984年 2巻 447ページ
から453ページ〕。従って、耐虫性α−アミラーゼイ
ンヒビターは遺伝子としては、レクチン様蛋白質である
と言える。このレクチン様蛋白質遺伝子、α−アミラー
ゼインヒビター、および耐虫性との関連は古くより詳細
に検討されてきた。しかしながら、α−アミラーゼイン
ヒビターとして総称される蛋白質は、いんげん豆で多く
の種類が検出される。そのうちのいくつかのものは、も
ともと1種類のものが修飾を受けた結果多くの種類のα
−アミラーゼが検出されるであることがわかっているが
〔ジャクイン・モレノとマーチン・J・クリスピールス
(JoaquinMereno and Maarte
n J. Chrispeels)、プロシーディング
ス オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイエ
ンシーズオブ ザ USA(Proc. Natl.
Acad. Sci. USA)1989年 86巻
第7885ペーシから7889ページ〕、まだ未発見の
レクチン様蛋白質遺伝子及びα−アミラーゼインヒビタ
ー遺伝子も多数存在すると推定される。また、いんげん
豆では遺伝子が分子レベルで解析されているものは少な
く、品種間差のある遺伝子はほとんど見いだされてな
い。従って、品種の遺伝子分析やゲノム解析のマーカー
として利用可能な遺伝子はほとんどない現状である。そ
して、すでにクローニングされているいんげん豆の品種
名テンダーグリーンのレクチン様蛋白質の他には、耐虫
性α−アミラーゼの遺伝子をコードするDNAはクロー
ニングされておらず、またいんげん豆の場合は、品種特
異的遺伝子マーカーもない。従って、新規のレクチン様
蛋白質遺伝子をクローニングできれば、耐虫性作物の作
出に有用のみならず、品種の遺伝子分析やゲノム解析の
マーカーとしても有用である。
対して耐虫性をもたらす因子であるα−アミラーゼイン
ヒビターが含まれている。このα−アミラーゼインヒビ
ターのうちの一つは、近年いんげん豆の品種テンダーグ
リーンよりクローニングされ、遺伝子レベルでもその構
造が明らかとなった。その結果、遺伝子としてはレクチ
ン様蛋白質遺伝子の一部としてコードされていることが
わかっている〔L.Mホフマン(L.M. Hoffm
ann)分子及び応用遺伝学(J. Mol.App
l. Genet.)1984年 2巻 447ページ
から453ページ〕。従って、耐虫性α−アミラーゼイ
ンヒビターは遺伝子としては、レクチン様蛋白質である
と言える。このレクチン様蛋白質遺伝子、α−アミラー
ゼインヒビター、および耐虫性との関連は古くより詳細
に検討されてきた。しかしながら、α−アミラーゼイン
ヒビターとして総称される蛋白質は、いんげん豆で多く
の種類が検出される。そのうちのいくつかのものは、も
ともと1種類のものが修飾を受けた結果多くの種類のα
−アミラーゼが検出されるであることがわかっているが
〔ジャクイン・モレノとマーチン・J・クリスピールス
(JoaquinMereno and Maarte
n J. Chrispeels)、プロシーディング
ス オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイエ
ンシーズオブ ザ USA(Proc. Natl.
Acad. Sci. USA)1989年 86巻
第7885ペーシから7889ページ〕、まだ未発見の
レクチン様蛋白質遺伝子及びα−アミラーゼインヒビタ
ー遺伝子も多数存在すると推定される。また、いんげん
豆では遺伝子が分子レベルで解析されているものは少な
く、品種間差のある遺伝子はほとんど見いだされてな
い。従って、品種の遺伝子分析やゲノム解析のマーカー
として利用可能な遺伝子はほとんどない現状である。そ
して、すでにクローニングされているいんげん豆の品種
名テンダーグリーンのレクチン様蛋白質の他には、耐虫
性α−アミラーゼの遺伝子をコードするDNAはクロー
ニングされておらず、またいんげん豆の場合は、品種特
異的遺伝子マーカーもない。従って、新規のレクチン様
蛋白質遺伝子をクローニングできれば、耐虫性作物の作
出に有用のみならず、品種の遺伝子分析やゲノム解析の
マーカーとしても有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐虫
性作物の作出に必要な耐虫性遺伝子を豊富化するととも
に、この遺伝子を組み込んだ新しい生物を提供する点に
ある。本発明の他の目的は、この新規遺伝子を品種の遺
伝子分析やいんげん豆ゲノム解析用マーカーとして利用
する道を提供する点にある。
性作物の作出に必要な耐虫性遺伝子を豊富化するととも
に、この遺伝子を組み込んだ新しい生物を提供する点に
ある。本発明の他の目的は、この新規遺伝子を品種の遺
伝子分析やいんげん豆ゲノム解析用マーカーとして利用
する道を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題解
決のために鋭意研究を重ねた結果、いんげん豆の品種名
ケンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質遺伝子のクロ
ーニング及び塩基配列の解析に成功し、このいんげん豆
の品種名ケンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質のア
ミノ酸配列をコードしている塩基配列が、いんげん豆の
品種テンダーグーリーンのそれと較べて、かなり異った
配列を持つものであり、そのホモロジーは約71%であ
ることを発見し(図5参照)、本発明に至ったものであ
る。ちなみに、いんげん豆の品種名大正金時のレクチン
様蛋白質のアミノ酸配列をコードしている塩基配列は、
いんげん豆の品種テンダーグリーンのそれと較べてその
ホモロジーは約99.8%であり(図4参照)、ほぼ同
一の遺伝子であった。
決のために鋭意研究を重ねた結果、いんげん豆の品種名
ケンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質遺伝子のクロ
ーニング及び塩基配列の解析に成功し、このいんげん豆
の品種名ケンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質のア
ミノ酸配列をコードしている塩基配列が、いんげん豆の
品種テンダーグーリーンのそれと較べて、かなり異った
配列を持つものであり、そのホモロジーは約71%であ
ることを発見し(図5参照)、本発明に至ったものであ
る。ちなみに、いんげん豆の品種名大正金時のレクチン
様蛋白質のアミノ酸配列をコードしている塩基配列は、
いんげん豆の品種テンダーグリーンのそれと較べてその
ホモロジーは約99.8%であり(図4参照)、ほぼ同
一の遺伝子であった。
【0005】すなわち、本発明の第1は、いんげん豆の
品種名ケンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質のアミ
ノ酸配列をコードしている塩基配列を有することを特徴
とする遺伝子に関する。
品種名ケンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質のアミ
ノ酸配列をコードしている塩基配列を有することを特徴
とする遺伝子に関する。
【0006】本発明の第2は、前記遺伝子を含むベクタ
ーに関する。
ーに関する。
【0007】本発明の第3は、前記遺伝子が組み込まれ
た生物に関する。前記生物は植物、動物または微生物を
意味する。
た生物に関する。前記生物は植物、動物または微生物を
意味する。
【0008】本発明の遺伝子は、つぎのようにして得る
ことができる。すなわち、前記遺伝子はレクチン様蛋白
質の適当な配列をもとにしたプライマーを化学合成し、
これを用いてゲノミックDNAよりポリメリゼーション
・チェイン・リアクション法によりクローニングでき
る。また、既知の遺伝子か新規遺伝子であるかの区別
は、得られた遺伝子の電気泳動法による分子量測定によ
り推定できる。さらに、蛍光色素を用いた、ポリメリゼ
ーションチェインターミネーション法等により、DNA
の全塩基配列決定を行うことができ、これにより新規遺
伝子であることを確認した。得られた遺伝子を構造解析
した結果、テンダーグリーンのレクチン様蛋白質の遺伝
子とホモロジーを有しており、このことが、得られた遺
伝子がいんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーのレク
チン様蛋白質の遺伝子であることの確証となった。この
塩基配列は電子出願上1つの図ではおさまらないので図
1〜3に分けて記載した。
ことができる。すなわち、前記遺伝子はレクチン様蛋白
質の適当な配列をもとにしたプライマーを化学合成し、
これを用いてゲノミックDNAよりポリメリゼーション
・チェイン・リアクション法によりクローニングでき
る。また、既知の遺伝子か新規遺伝子であるかの区別
は、得られた遺伝子の電気泳動法による分子量測定によ
り推定できる。さらに、蛍光色素を用いた、ポリメリゼ
ーションチェインターミネーション法等により、DNA
の全塩基配列決定を行うことができ、これにより新規遺
伝子であることを確認した。得られた遺伝子を構造解析
した結果、テンダーグリーンのレクチン様蛋白質の遺伝
子とホモロジーを有しており、このことが、得られた遺
伝子がいんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーのレク
チン様蛋白質の遺伝子であることの確証となった。この
塩基配列は電子出願上1つの図ではおさまらないので図
1〜3に分けて記載した。
【0009】第3番目の本発明である前記DNA鎖を含
む生物はつぎのようにして製造することができる。すな
わち、本発明の遺伝子を適当な植物用発現ベクター、例
えばPBI 121(クローンテック社製)、BIN1
9(Nucleic,Acid,Research.1
2,8711−8721,1982年)、などに接続す
ることにより、植物等でいんげん豆・ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質を生産させる発現ベクターを構
築することができる。このようにして、いんげん豆・ケ
ンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質遺伝子を連結し
て構築した発現ベクター、例えばアグロバクテリウムに
よる植物の形質転換法などによって、例えばタバコ、ジ
ャガイモ、アラビドプシス、アスパラガス、トマト、あ
ずき等に導入し、遺伝子組換え植物を作製できる。また
例えばエレクトロポレーション法、例えばパーティクル
ガン法によって、例えばダイズ、イネ、トウロモコシ等
の植物、動物または微生物に、直接遺伝子を導入し、形
質転換植物を作製することができる。またさらに、植物
等に導入したい遺伝子を、いんげん豆・ケンタッキーワ
ンダーのレクチン様蛋白質遺伝子のプロモーター部分に
連結し、前記と同様の植物等への遺伝子導入の手法を用
いて導入すれば、組織特異的発現のプロモーターとして
使用できる。
む生物はつぎのようにして製造することができる。すな
わち、本発明の遺伝子を適当な植物用発現ベクター、例
えばPBI 121(クローンテック社製)、BIN1
9(Nucleic,Acid,Research.1
2,8711−8721,1982年)、などに接続す
ることにより、植物等でいんげん豆・ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質を生産させる発現ベクターを構
築することができる。このようにして、いんげん豆・ケ
ンタッキーワンダーのレクチン様蛋白質遺伝子を連結し
て構築した発現ベクター、例えばアグロバクテリウムに
よる植物の形質転換法などによって、例えばタバコ、ジ
ャガイモ、アラビドプシス、アスパラガス、トマト、あ
ずき等に導入し、遺伝子組換え植物を作製できる。また
例えばエレクトロポレーション法、例えばパーティクル
ガン法によって、例えばダイズ、イネ、トウロモコシ等
の植物、動物または微生物に、直接遺伝子を導入し、形
質転換植物を作製することができる。またさらに、植物
等に導入したい遺伝子を、いんげん豆・ケンタッキーワ
ンダーのレクチン様蛋白質遺伝子のプロモーター部分に
連結し、前記と同様の植物等への遺伝子導入の手法を用
いて導入すれば、組織特異的発現のプロモーターとして
使用できる。
【0010】
(a) いんげん豆DNAの調製 いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダー、大正金時を
含む4種類のいんげん豆の品種についてDNAの抽出を
行った。豆より、セチル・トリメチル・アンモニウム・
ブロミド法(CTAB法)を用いてDNA調製を行っ
た。以下にその操作を示す。いんげん豆10gを乳鉢で
荒く摩砕後コーヒーミルで粉末になるまでで摩砕した。
豆粉末に50mlの緩衝液(2%セチル・トリメチル・
アンモニウム・ブロミド;0.1Mトリス−HCl、p
H8.0;1.4M NaCl;1%ポリビニルピロリ
ドン)を加えて撹拌し、さらに50mlのクロロホルム
・イソアミルアルコール混合液(クロロホルム24に対
してイソアミルアルコール1の比率)を加えさらに撹拌
する。その後遠心分離機で遠心分離し、上清部に再び5
0mlのクロロホルム・イソアミルアルコール混合液
(クロロホルム24に対してイソアミルアルコール1の
比率)を加えさらに撹拌する。その後再び遠心分離機で
遠心分離し上清部に4mlの10%セチル・トリメチル
・アンモニウム・ブロミドを加え、さらに等容積の沈殿
用緩衝液(1%セチル・トリメチル・アンモニウム・ブ
ロミド;5mMトリス−HCl、pH8.0;10mM
EDTA)を加え撹拌後、遠心分離機で遠心分離す
る。遠心沈殿部に緩衝液(10mMトリス−HCl;1
mM EDTA;pH8.0)5mlを加え、溶解後エ
タノール沈殿を行い、DNA標品とした。この操作の結
果4種類のいんげん豆より4種類のDNAを得た。
含む4種類のいんげん豆の品種についてDNAの抽出を
行った。豆より、セチル・トリメチル・アンモニウム・
ブロミド法(CTAB法)を用いてDNA調製を行っ
た。以下にその操作を示す。いんげん豆10gを乳鉢で
荒く摩砕後コーヒーミルで粉末になるまでで摩砕した。
豆粉末に50mlの緩衝液(2%セチル・トリメチル・
アンモニウム・ブロミド;0.1Mトリス−HCl、p
H8.0;1.4M NaCl;1%ポリビニルピロリ
ドン)を加えて撹拌し、さらに50mlのクロロホルム
・イソアミルアルコール混合液(クロロホルム24に対
してイソアミルアルコール1の比率)を加えさらに撹拌
する。その後遠心分離機で遠心分離し、上清部に再び5
0mlのクロロホルム・イソアミルアルコール混合液
(クロロホルム24に対してイソアミルアルコール1の
比率)を加えさらに撹拌する。その後再び遠心分離機で
遠心分離し上清部に4mlの10%セチル・トリメチル
・アンモニウム・ブロミドを加え、さらに等容積の沈殿
用緩衝液(1%セチル・トリメチル・アンモニウム・ブ
ロミド;5mMトリス−HCl、pH8.0;10mM
EDTA)を加え撹拌後、遠心分離機で遠心分離す
る。遠心沈殿部に緩衝液(10mMトリス−HCl;1
mM EDTA;pH8.0)5mlを加え、溶解後エ
タノール沈殿を行い、DNA標品とした。この操作の結
果4種類のいんげん豆より4種類のDNAを得た。
【0011】(b) いんげん豆のDNAよりレクチン
様蛋白質のDNAのクローニング。 実施例(a)によって得られたいんげん豆DNAを材料
としてポリメリゼーション・チェイン・リアクション反
応を行った。反応条件は、DNA変性ステップ:95
℃、1分、DNAアニール:55℃、2分、ポリメリゼ
ーション反応:72℃、3分、これを25サイクル行っ
た。反応スケールは50μlで、1サンプルに付き3つ
反応を行った(3×50μl)。反応物を分析した結
果、おのおのの品種のいんげん豆のDNAよりいんげん
豆のレクチン様蛋白質をコードすると推定されるDNA
断片が得られた。この得られたDNA断片を0.8%ア
ガロースを用いる電気泳動法により、分子量の推定を試
みた結果、いんげん豆のうち、品種名ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質遺伝子が、分子量に特に大きな
変異があることが判明した。
様蛋白質のDNAのクローニング。 実施例(a)によって得られたいんげん豆DNAを材料
としてポリメリゼーション・チェイン・リアクション反
応を行った。反応条件は、DNA変性ステップ:95
℃、1分、DNAアニール:55℃、2分、ポリメリゼ
ーション反応:72℃、3分、これを25サイクル行っ
た。反応スケールは50μlで、1サンプルに付き3つ
反応を行った(3×50μl)。反応物を分析した結
果、おのおのの品種のいんげん豆のDNAよりいんげん
豆のレクチン様蛋白質をコードすると推定されるDNA
断片が得られた。この得られたDNA断片を0.8%ア
ガロースを用いる電気泳動法により、分子量の推定を試
みた結果、いんげん豆のうち、品種名ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質遺伝子が、分子量に特に大きな
変異があることが判明した。
【0012】(c) クローン化ケンタッキーワンダー
レクチン様蛋白質のDNA塩基配列の決定。 実施例(b)によって得られたレクチン様蛋白質をコー
ドするDNA断片のうち、品種名ケンタッキーワンダー
および大正金時由来のDNA断片について、PUC19
プラスミドに組み込んだ。このレクチン様蛋白質をコー
ドするDNA断片をPUC19プラスミドに組み込んだ
プラスミドを大腸菌JM103ストレインに導入し、こ
の大腸菌を増殖し、これよりアルカリ−SDS法を用い
てプラスミドDNAを抽出精製した。その結果このプラ
スミドを大量に増幅することに成功し、以降の実験に用
いた。
レクチン様蛋白質のDNA塩基配列の決定。 実施例(b)によって得られたレクチン様蛋白質をコー
ドするDNA断片のうち、品種名ケンタッキーワンダー
および大正金時由来のDNA断片について、PUC19
プラスミドに組み込んだ。このレクチン様蛋白質をコー
ドするDNA断片をPUC19プラスミドに組み込んだ
プラスミドを大腸菌JM103ストレインに導入し、こ
の大腸菌を増殖し、これよりアルカリ−SDS法を用い
てプラスミドDNAを抽出精製した。その結果このプラ
スミドを大量に増幅することに成功し、以降の実験に用
いた。
【0013】DNA塩基配列の決定は、前記のプラスミ
ド約1μgを材料として、プライマーとしては、東洋紡
績株式会社製のM13フォワード、リバースプライマー
および3種類のカスタムプライマーを用いた。塩基配列
決定反応は、ABI社製のダイターミネターDNA塩基
配列決定用試薬キットを用いて、ABI社指定のマニュ
アルに従い反応を行った。さらに反応物は緩衝液(トリ
ス−HCl・1mMEDTA・pH8.0)にて平衡化
したバイオラッド社製バイオゲルP30(400μl)
により、ゲルろ過精製を行い、未反応物等を除去し、エ
タノール沈殿を行った。このサンプルをABI社製DN
Aシーケンサーを用いて電気泳動と遺伝子塩基配列決定
を行った。DNAとしては、いんげん豆の品種名ケンタ
ッキーワンダーおよび大正金時の2種類についてDNA
全塩基配列の決定を行った。
ド約1μgを材料として、プライマーとしては、東洋紡
績株式会社製のM13フォワード、リバースプライマー
および3種類のカスタムプライマーを用いた。塩基配列
決定反応は、ABI社製のダイターミネターDNA塩基
配列決定用試薬キットを用いて、ABI社指定のマニュ
アルに従い反応を行った。さらに反応物は緩衝液(トリ
ス−HCl・1mMEDTA・pH8.0)にて平衡化
したバイオラッド社製バイオゲルP30(400μl)
により、ゲルろ過精製を行い、未反応物等を除去し、エ
タノール沈殿を行った。このサンプルをABI社製DN
Aシーケンサーを用いて電気泳動と遺伝子塩基配列決定
を行った。DNAとしては、いんげん豆の品種名ケンタ
ッキーワンダーおよび大正金時の2種類についてDNA
全塩基配列の決定を行った。
【0014】(d) 遺伝子の解析。 実施例(c)によって決定された、いんげん豆のレクチ
ン様蛋白質をコードするDNA断片の塩基配列の解析を
行った結果、いんげん豆の品種名大正金時の遺伝子は、
既知のいんげん豆の品種名テンダーグリーンのレクチン
様蛋白質をコードするDNAとほぼ完全に一致した(9
9.8%の一致)。このデータは図4に相同性プロット
として示す。しかしながら、いんげん豆の品種名ケンタ
ッキーワンダーのレクチン様蛋白質は71%の相同性を
示し、大正金時やテンダーグリーンのレクチン様蛋白質
とは異なる遺伝子である。この結果は、図5に相同性プ
ロットとして示す。しかも十分な相同性を示すことから
レクチン様蛋白質であることは、明らかで、新規なレク
チン様蛋白質遺伝子であることが確証された。
ン様蛋白質をコードするDNA断片の塩基配列の解析を
行った結果、いんげん豆の品種名大正金時の遺伝子は、
既知のいんげん豆の品種名テンダーグリーンのレクチン
様蛋白質をコードするDNAとほぼ完全に一致した(9
9.8%の一致)。このデータは図4に相同性プロット
として示す。しかしながら、いんげん豆の品種名ケンタ
ッキーワンダーのレクチン様蛋白質は71%の相同性を
示し、大正金時やテンダーグリーンのレクチン様蛋白質
とは異なる遺伝子である。この結果は、図5に相同性プ
ロットとして示す。しかも十分な相同性を示すことから
レクチン様蛋白質であることは、明らかで、新規なレク
チン様蛋白質遺伝子であることが確証された。
【0015】
【発明の効果】本発明は、いんげん豆のうちの1つの変
種であるケンタッキーワンダーに、従来のテンダーグリ
ーンのものとは遺伝子配列の異なる新たなレクチン様蛋
白質遺伝子を見出し、クローニングに成功し、さらに全
塩基配列を決定した。この遺伝子は、新規耐虫性遺伝子
としての利用が期待される。またその上流部分の塩基配
列は、従来のレクチン様蛋白質のプロモーターと著しく
異なるので新規プロモーター配列として産業上有用な利
用が期待される。さらにこれらの結果、レクチン様蛋白
質遺伝子は、いんげん豆の品種間において構造に違いが
あることがわかった。この違いより、このレクチン様蛋
白質遺伝子は、いんげん豆のゲノム解析あるいはいんげ
ん豆の品種の遺伝解析のDNAマーカーとしても有用で
ある。
種であるケンタッキーワンダーに、従来のテンダーグリ
ーンのものとは遺伝子配列の異なる新たなレクチン様蛋
白質遺伝子を見出し、クローニングに成功し、さらに全
塩基配列を決定した。この遺伝子は、新規耐虫性遺伝子
としての利用が期待される。またその上流部分の塩基配
列は、従来のレクチン様蛋白質のプロモーターと著しく
異なるので新規プロモーター配列として産業上有用な利
用が期待される。さらにこれらの結果、レクチン様蛋白
質遺伝子は、いんげん豆の品種間において構造に違いが
あることがわかった。この違いより、このレクチン様蛋
白質遺伝子は、いんげん豆のゲノム解析あるいはいんげ
ん豆の品種の遺伝解析のDNAマーカーとしても有用で
ある。
【図1】本発明のいんげん豆の品種名ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしてい
る塩基配列の一部を示す。
ダーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしてい
る塩基配列の一部を示す。
【図2】本発明のいんげん豆の品種名ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしてい
る塩基配列の一部(図1のつづき)を示す。
ダーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしてい
る塩基配列の一部(図1のつづき)を示す。
【図3】本発明のいんげん豆の品種名ケンタッキーワン
ダーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしてい
る塩基配列の一部(図2のつづき)を示す。
ダーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしてい
る塩基配列の一部(図2のつづき)を示す。
【図4】いんげん豆の品種名大正金時とテンダーグリー
ンのLLP遺伝子の相同性プロットを示す。重なってい
るところが同一であることを意味している。
ンのLLP遺伝子の相同性プロットを示す。重なってい
るところが同一であることを意味している。
【図5】いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダーとテ
ンダーグリーンのLLP遺伝子の相同性プロットを示
す。重なっているところが同一であることを意味してい
る。
ンダーグリーンのLLP遺伝子の相同性プロットを示
す。重なっているところが同一であることを意味してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19)
Claims (5)
- 【請求項1】 いんげん豆の品種名ケンタッキーワンダ
ーのレクチン様蛋白質のアミノ酸配列をコードしている
塩基配列を有することを特徴とする遺伝子。 - 【請求項2】 前記塩基配列が図1、2、3に示された
ものである請求項1記載の遺伝子 - 【請求項3】 請求項1または2記載の遺伝子を含むこ
とを特徴とするベクター。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の遺伝子が組み込
まれたことを特徴とする生物。 - 【請求項5】 請求項1または2記載の遺伝子のプロモ
ーター領域のDNA鎖。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5305988A JPH07132092A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 新規ないんげん豆遺伝子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5305988A JPH07132092A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 新規ないんげん豆遺伝子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07132092A true JPH07132092A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17951725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5305988A Pending JPH07132092A (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 新規ないんげん豆遺伝子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07132092A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009148286A (ja) * | 1997-08-12 | 2009-07-09 | Univ North Carolina | 遺伝子工学的に作製されるウキクサ |
| US20140366217A1 (en) * | 2011-06-08 | 2014-12-11 | Empresa Brasileira De Pesquisa Agropecuaria - Embrapa | Mutants of alpha-amylase inhibitors isolated from phaseolus vulgaris capable of controlling insect pests, compositions containing these mutants and method of using the same |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP5305988A patent/JPH07132092A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009148286A (ja) * | 1997-08-12 | 2009-07-09 | Univ North Carolina | 遺伝子工学的に作製されるウキクサ |
| US20140366217A1 (en) * | 2011-06-08 | 2014-12-11 | Empresa Brasileira De Pesquisa Agropecuaria - Embrapa | Mutants of alpha-amylase inhibitors isolated from phaseolus vulgaris capable of controlling insect pests, compositions containing these mutants and method of using the same |
| US10941387B2 (en) * | 2011-06-08 | 2021-03-09 | Empresa Brasileira De Pesquisa Agropecuária—Embrapa | Alpha amylase mutant inhibitors isolated from phaseolus vulgaris with properties of controlling insect pests, compositions containing such mutants, and method of using thereof |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107012164B (zh) | CRISPR/Cpf1植物基因组定向修饰功能单元、包含该功能单元的载体及其应用 | |
| Causse et al. | A composite map of expressed sequences in maize | |
| KR101303110B1 (ko) | 옥수수 이벤트 mir604 | |
| CN100381465C (zh) | 一种检测水稻白叶枯病抗性的方法 | |
| CN109134633B (zh) | 抗稻瘟病蛋白和基因、分离的核酸及其应用 | |
| WO2009143155A2 (en) | Delayed fruit deterioration allele in plants and methods of detection | |
| CN113980919B (zh) | 调控玉米穗腐病抗性的dna序列及其突变体、分子标记和应用 | |
| JP3051874B2 (ja) | 植物を矮性化させる方法 | |
| KR102675540B1 (ko) | 유전자 교정을 이용한 병 저항성이 조절된 토마토 식물체의 제조방법 및 상기 제조방법에 의해 제조된 토마토 식물체 | |
| CN119464313B (zh) | 一种高粱炭疽病感病基因SbABCA7、重组质粒及其应用 | |
| CN114540369A (zh) | OsBEE1基因在提高水稻产量中的应用 | |
| JPH07132092A (ja) | 新規ないんげん豆遺伝子 | |
| CN114181951A (zh) | 一个玉米纹枯病抗病相关基因Zmbzip45及其应用 | |
| CN108341857B (zh) | 一种与水稻产量相关蛋白及其编码基因与应用 | |
| KR102539626B1 (ko) | 식물 수확량 및 이삭 당 낟알 갯수의 조절에 있어서 단백질 nog1의 용도 | |
| CN105925587A (zh) | 一个受低温响应的早期水稻叶绿体发育基因及其检测方法和应用 | |
| CN113897372B (zh) | OsFWL7基因在增加水稻籽粒金属微量元素含量中的应用 | |
| WO2018196744A1 (zh) | 转基因大豆事件gc1-1外源插入片段旁侧序列及其应用 | |
| CN112409465B (zh) | 蛋白质m57在调控水稻对铵的抵抗能力中的应用 | |
| TR2021018445A2 (tr) | DOMATESTE MUTANT SENTROMER SPESİFİK HİSTON 3 PROTEİNİ (mtCENH3) ARACILIĞIYLA HAPLOİD İNDÜKLEYİCİ HATLAR GELİŞTİRİLMESİNE YÖNELİK YÖNTEM | |
| CN111733166A (zh) | 刺葡萄花色苷合成基因VdbHLH037及其应用 | |
| JP2000125885A (ja) | イネいもち病抵抗性遺伝子および関連遺伝子 | |
| CN114181943B (zh) | 一种创制早熟玉米种质的方法及其应用 | |
| CN111363752A (zh) | 一种橡胶树白粉病抗性相关基因HbSGT1b及其应用 | |
| CN112175952B (zh) | 生物逆境诱导型启动子pbbi7及其应用 |