JPH07132234A - 排気ガス浄化用触媒の製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒の製造方法

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JPH07132234A
JPH07132234A JP5345300A JP34530093A JPH07132234A JP H07132234 A JPH07132234 A JP H07132234A JP 5345300 A JP5345300 A JP 5345300A JP 34530093 A JP34530093 A JP 34530093A JP H07132234 A JPH07132234 A JP H07132234A
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明秀 高見
Takashi Takemoto
崇 竹本
Makoto Kyogoku
誠 京極
Hideji Iwakuni
秀治 岩国
Tomoji Ichikawa
智士 市川
Masahiko Shigetsu
雅彦 重津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】活性種を担体に短時間で担持できるようにす
る、さらに、複数の活性種を同時に且つ均一に分散させ
て担持できるようにする。 【構成】活性種の溶液に金属含有シリケート粉末を加
え、室温で2時間撹拌してスラリーを得る。このスラリ
ーをタンク1からチューブポンプ2によってアトマイザ
ー8へ送り乾燥室3に噴霧し、スラリーの微小液滴を熱
風との接触によって急速に乾燥させ、触媒粉を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気ガス浄化用触媒の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】三元触媒、酸化触媒、酸素過剰雰囲気で
のNOx浄化を図るNOx浄化用触媒等の排気ガス浄化
用触媒は、無機多孔質の担体に活性種(触媒金属)を担
持させて構成されている。
【0003】上記担体への活性種の担持にあたっては、
担体に活性種の溶液を含浸させて乾燥させる含浸法、活
性種の溶液に粉末状の担体を分散させてなるスラリーを
蒸発乾固する蒸発乾固法、活性種をゼオライト等の金属
含有シリケート(多数の細孔を有する結晶質の多孔質
体)の陽イオンと交換させるイオン交換法など種々の方
法が採用されている。例えば、特開平4−243545
号公報には、ゼオライト担体に活性種としてのPtやR
hをイオン交換法によって担持させる方法が記載されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記含浸法、
蒸発乾固法、イオン交換法のいずれにおいても、担持に
比較的長い時間を要するという不具合がある。また、活
性種とその溶媒との比重差や、活性種溶液と担体との比
重差からスラリーの性状が不均一なものになり易いこと
から、担持に長時間を要する上記各種の方法では担体へ
の均一担持が難しい。特に、複数の活性種を担体に担持
させる場合、それらの活性種の溶媒の種類が互いに異な
るものであれば、各活性種溶液が層状に分離し易く、そ
れらを担体に均一に担持させることがより難しくなる。
【0005】また、上記蒸発乾固法では、複数の活性種
を担体に担持させる場合に、各活性種の溶媒の沸点が互
いに異なるものであれば、沸点の低い溶媒に存する活性
種から順に担持されていく傾向にあり、複数の活性種を
担体に均一に分散担持させることが難しい。しかも、活
性種の熱履歴(スラリーを加熱して蒸発乾固させていく
ときビーカー内の温度分布が異なることによって活性種
同士の熱履歴が互いにが異なる)がその触媒としての活
性に影響を与える問題があり、従って、工程管理が難し
い。
【0006】また、イオン交換法においても同様の問題
があり、同時に複数の活性種を担体に担持させようとす
ると、イオン交換され易い活性種が優先的に担持され、
所期の比率で複数の活性種を担持させることは難しい。
また、複数の活性種を順にイオン交換担持させようとす
ると、先にイオン交換によって担持された活性種が次の
活性種のイオン交換担持の際に離脱する場合がある。
【0007】すなわち、本発明の課題は、活性種を担体
に短時間で担持できるようにすること、さらに、複数の
活性種を同時に且つ均一に分散させて担持できるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題に対して、スラリーを液滴状態にして熱
風と接触させることにより、活性種を担体に担持させる
ものである。
【0009】すなわち、上記課題を解決する第1の手段
(請求項1に記載の発明)は、活性種の溶液に粉末状の
担体を分散させてスラリーを形成し、該スラリーを液滴
状態にして熱風と接触させ急速乾燥させることを特徴と
する。
【0010】活性種の種類については特に限定されるも
のでなく、Pt、Ir、Rh等の貴金属を初めとして、
貴金属以外の遷移金属、あるいはアルカリ土類金属等の
典型元素であっても適用が可能である。
【0011】活性種の溶媒についても特に限定されるも
のではなく、水、あるいはアルコール等の有機溶媒、無
機溶媒、さらには混合溶媒であってもよい。
【0012】スラリーは滴下よって液滴状態とすること
ができ、あるいは噴霧その他の方法によってさらに小さ
な液滴状態にすることができる。
【0013】熱風と上記液滴状態との接触には、向流方
式、並流方式、複合流方式などを適宜選ぶことができ
る。
【0014】しかして、当手段においては、スラリーは
液滴状態で熱風と接触するから、溶媒が急速に揮発して
当該活性種が担体に担持された状態になる。この場合、
活性種溶液と粉末担体とをスラリー状態で長時間置く必
要はないから、上記比重の違いは問題にならず、また、
スラリー自体を別途加熱することは特に必要ではないか
ら、活性種の熱履歴の問題はない。
【0015】上記課題を解決する第2の手段(請求項2
に記載の発明)は、上記第1の手段において、上記スラ
リーは噴霧によって液滴状態にする点に特徴がある。
【0016】すなわち、当手段はスプレードライ法を採
用した点に特徴があり、当該噴霧には、ディスクアトマ
イザー、加圧ノズル、二流体ノズルなどを用いることが
できる。そして、当手段においては、スラリーが噴霧に
よって微小液滴になるから、より急速な乾燥が図れると
ともに、触媒粉の微細化が図れる。
【0017】上記課題を解決する第3の手段(請求項3
に記載の発明)は、上記第1及び第2の各手段におい
て、上記活性種の溶液を、溶媒が互いに異なる複数の活
性種溶液の混合液とした点に特徴がある。
【0018】すなわち、上記第1及び第2の各手段によ
ればスラリーの急速乾燥が図れるため、溶媒が互いに異
なる複数の活性種溶液を混合した場合でも、上記比重や
溶媒の種類の違いは問題にならず、当該複数の活性種を
担体に均一に分散担持させることができる。
【0019】上記課題を解決する第4の手段(請求項4
に記載の発明)は、上記第2の手段において、上記活性
種の溶液には有機溶媒が含まれていて、上記液滴と熱風
とが接触する雰囲気温度が140〜190℃である点に
特徴がある。
【0020】すなわち、上記雰囲気温度が140℃より
も低い場合には、急速乾燥が難しくなり、液だれを生じ
たり、液滴の凝集によって触媒粉の粒径が大きくなった
り、未乾燥による収量減を招き易くなる。一方、当該活
性種の溶液には有機溶媒が含まれているため、高温側で
は、排風ガスが爆発する懸念があり、そのために雰囲気
温度を190℃以下とするものである。
【0021】上記課題を解決する第5の手段(請求項5
に記載の発明)は、上記第1乃至第4の各手段におい
て、上記粉末状担体の粒径が1〜6μmである点に特徴
がある。
【0022】すなわち、上記粉末状担体の粒径(なお、
ここでいう粒径は2次粒子径のことである)が6μmを
越える大きなものであるときには熱風との接触によるス
ラリーの乾燥が難しくなり、あるいは噴霧が難しくなる
ため活性種の担持量が低下し、また、1μm未満であれ
ば活性種の担持量が低下するとともに、この活性種が担
持された粉末の回収が難しくなる。
【0023】上記課題を解決する第6の手段(請求項6
に記載の発明)は、上記第1乃至第5の各手段におい
て、上記スラリーの粘度が20〜60cpsである点に
特徴がある。
【0024】すなわち、上記スラリーの粘度が20cp
s未満であれば、その噴霧時に上記粉末状担体と活性種
溶液とが分離し易くなり、活性種担持量が少ないものが
できて得られた触媒粉末の活性種担持量のバラツキが大
きくなる。また、スラリーの粘度が低いということは粉
末状担体に対して活性種溶液の量が多いことをも意味す
るが、それによって一定時間当たりに処理できる粉体量
が少なくなるとともに、液滴ないしは霧の浮游時間が長
くなるから、回収が難しくなる。一方、上記スラリーの
粘度が60cpsを越える場合には、熱風によるスラリ
ーの乾燥が難しくなり、乾燥容器内面に付着する粉の量
が多くなる(粉の回収量が少なくなる)不具合がある。
【0025】以上の理由から、上記スラリーの粘度を2
0〜60cpsにすることが好適であるが、さらに好適
なのは30〜50cpsにすることである。
【0026】ここに、上記スラリーの粘度の調節は、例
えばスラリー中の硝酸量を変えることによって行なうこ
とができる。すなわち、当該粘度が高い場合には硝酸の
量を多くし、粘度が低い場合には硝酸の量を減らせばよ
い。従って、スラリーのpHを監視することによって、
所望の粘度にすることが可能であるが、このpH自体は
得られる触媒粉の性能(排気ガス浄化率)に影響を及ぼ
すことから、pH4〜8の範囲で当該粘度を調節する方
が好ましい。
【0027】
【発明の効果】上記第1の手段(請求項1に記載の発
明)によれば、活性種の溶液に粉末状の担体を分散させ
てスラリーを形成し、該スラリーを液滴状態にして熱風
と接触させるようにしたから、担体に活性種が均一に担
持された排気ガス浄化用の触媒粉を短時間に且つ簡単に
得ることができる。
【0028】上記第2の手段(請求項2に記載の発明)
によれば、上記スラリーを噴霧によって液滴状態にする
ようにしたから、触媒粉の微細化及び処理時間の短縮の
上で有利になる。
【0029】上記第3の手段(請求項3に記載の発明)
によれば、活性種の溶液を、溶媒が互いに異なる複数の
活性種溶液の混合液としたから、当該複数の活性種を担
体に短時間で均一に分散担持させることができる。
【0030】上記第4の手段(請求項4に記載の発明)
によれば、上記活性種の溶液には有機溶媒が含まれ、且
つ上記液滴と熱風とが接触する雰囲気温度が140〜1
90℃であるから、排風ガスの爆発を招くことなく、粒
径の小さな触媒粉を短時間で得ることができる。
【0031】上記第5の手段によれば、上記粉末状担体
の粒径を1〜6μmの範囲に設定するから、触媒粉の回
収量の低下を招くことなく、粉末状担体における活性種
の担持量を増やすことができる。
【0032】上記第6の手段によれば、上記スラリーの
粘度を20〜60cpsの範囲に設定するから、スラリ
ーの乾燥及び触媒粉の回収を容易にしながら、粉末状担
体における活性種担持量を増やすこと、触媒粉の活性種
担持量のバラツキを少なくすることが可能になる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0034】−スプレードライ装置について− 本実施例は本発明を並流式のスプレードライ法によって
実施した例であり、図1に装置の全体構成が示されてい
る。同図において、1はスラリータンク、2はチューブ
ポンプ、3は乾燥室、4は電気ヒータ、5は一次サイク
ロン、6はバグフィルタ、7は排気ファンである。
【0035】スラリータンク1は、活性種溶液と粉末担
体よりなるスラリーを蓄えるタンクであり、スラリーは
乾燥室3の頂部のアトマイザー8へチューブポンプ2に
よって送られる。乾燥室3の天井部には熱風室9が形成
されていて、該熱風室9に電気ヒータ4から加熱エアが
供給される。アトマイザー8の周囲に熱風室9から乾燥
室3に上記加熱エア、すなわち、熱風を供給する送風孔
が開口している。電気ヒータ4はその下部からフィルタ
ー11を介して外気を取り入れ、上部から熱風を供給す
る。
【0036】上記乾燥室3は、その内部の中央に排気装
置12を備え、該排気装置12の下方に第1触媒粉受け
13が設けられている。排気装置12は第1排気管14
の上方に開口した排気孔を傘部材によって覆ってなるも
のである。第1排気管14は一次サイクロン5の上部の
側面に接続され、また、該一次サイクロン5の頂部とバ
グフィルタ6の側面とが風量調節ダンパ15を有する第
2排気管16によって接続されている。一次サイクロン
5の下端部には第2触媒粉受け17が設けられ、バグフ
ィルタ6の下端部には第3触媒粉受け18が設けられて
いる。排気ファン7はバグフィルタ6の上部より延設し
た第3排気管19に設けられている。
【0037】−スラリーの調製− Pt、Ir及びRhが重量比で30:10:1となるよ
うに、2価白金アンミン結晶と三塩化イリジウムと硝酸
ロジウムとを秤量した。2価白金アンミン結晶と硝酸ロ
ジウムとについては水(イオン交換水)に溶解し、三塩
化イリジウムについてはエタノールに分散させ、しかる
後に両者を混合し、さらにその中にケイバン比70のH
型ZSM−5粉末を加え、室温で2時間撹拌した。
【0038】−噴霧乾燥− 電気ヒーター4からの加熱エアを乾燥室3に熱風として
導いて乾燥室3の雰囲気温度を160℃に保ち、その状
態で、上記スラリーをタンク1からチューブポンプ2に
よってアトマイザー8へ送り、乾燥室3に噴霧した。ア
トマイザー8のノズル回転数は8000rpm とした。
【0039】−触媒粉の捕集について− スラリーの微小液滴は熱風との接触によって急速に乾燥
し(5秒程度)その一部は乾燥室3の壁面を伝って第1
触媒粉受け13に集められる。乾燥室3の浮游触媒粉は
熱風と共に第1排気管14を通って一次サイクロン5へ
導かれ、その一部は第2触媒粉受け17に集められる。
さらに、一次サイクロン5の浮游触媒粉は第2排気管1
6を通ってバグフィルタ6に導かれ、第3触媒粉受け1
8に集められる。
【0040】−噴霧乾燥の条件について− 乾燥室3の雰囲気温度は先に説明した通り140〜19
℃が好ましい。ノズル回転数については、これが低下す
ると、雰囲気温度が下がった場合と同じような状態にな
って、スラリーの微小液滴の乾燥状態が悪化するため、
5000rpm 以上が好ましい。噴射圧に関係するスラリ
ー供給速度は、これが高くなると噴霧状態が悪化するた
め、乾燥室容量が700リットル程度であれば、4〜9
リットル/時間が好適である。排気ファン7による排風
速度については、速度が高くなると触媒粉の収量が低下
する点を考慮して適宜設定することになる。
【0041】−浄化テスト− 図2はノズル回転数を8000rpm とし雰囲気温度を変
えて触媒粉を得た場合のNOx浄化率と、雰囲気温度を
160℃としノズル回転数を変えて触媒粉を得た場合の
NOx浄化率とを示す。各触媒粉については、400セ
ル/inch2 のコーディエライト製ハニカム担体にバイン
ダ(水和アルミナ)と共に、Pt、Ir及びRhの総量
が1リットル当たり6gとなるようにウォッシュコート
した。排気ガスとしては、A/F=22相当のモデルガ
スを用い、このガスをSV55000hr -1となるよう
に上記各触媒の上流側から下流側へ流した。
【0042】図2によれば、ノズル回転数8000rpm
でNOx浄化率が50%を越え、同回転数が低くなるに
つれてNOx浄化率が低くなる傾向にある。一方、雰囲
気温度の方は、同温度の低くなるにつれてNOx浄化率
が比較的大きく低下していっており、雰囲気温度は14
0℃以上にすることが好ましい。この雰囲気温度が高く
なると排風ガスの爆発の懸念があるが、190℃までは
問題がないと考えられる。
【0043】−蒸発乾固法との比較− 上述のスラリーを室温で2時間撹拌した後、80℃で3
時間程加熱して液体分を蒸発させ、さらに、150℃の
恒温器で約6時間乾燥してPt、Ir及びRhがZSM
−5に担持されてなる触媒材料を得た。そして、この蒸
発乾固法による触媒材料及び上記実施例の触媒材料(雰
囲気温度;160℃,ノズル回転数;8000rpm )の
各々の、ZSM−5に対するPt、Ir及びRhのトー
タル担持量につき、その仕込み値からのずれ及びばらつ
き標準偏差を検討した。結果は表1に示す通りである。
【0044】
【表1】 上記表1によれば、蒸発乾固法ではトータル担持量の仕
込み値からのずれが実施例(スプレードライ法)の約2
倍、トータル担持量のばらつきについても実施例の約4
倍になっている。このことから、実施例によれば、触媒
活性種の担持量のばらつきを大幅に改善できることがわ
かる。
【0045】−粉末状担体の粒径の影響について− 粉末状担体として2次粒子径0.1μm以下の微小粉か
ら6μm以上の粗大粉までが含まれるH型ZSM−5
(SiO2 /Al2 3 =70〜80)を用い、貴金属
活性種についてはPt:Ir:Rh=30:6:1(重
量比)となり且つ該活性種の総量が触媒1リットル当た
り4.5gになるように秤量して、先の例と同様の方法
によってスラリーを調製した。なお、以下ではことわり
がない限り、粒径はレーザ回折法によって測定した値で
ある。
【0046】そして、先の場合と同じ条件でスラリーの
噴霧乾燥を行なったところ、第1乃至第3の各触媒粉受
け13,17,18によって受けられた各触媒粉の粒度
分布は図3乃至図5の各図の通りになった。そうして、
各触媒粉受けの触媒の活性種担持量を調べたところ、表
2に示す通りになった。
【0047】
【表2】 上記図3乃至図5及び表2によれば、乾燥室3の下の第
1触媒粉受け13で受けられた触媒粉は、活性種担持量
がその予定量x(=4.5g/リットル)の±15重量
%の範囲内の担持量となっているから、略狙い通りもの
になっているということができ、その粒径は1〜5μm
の範囲にある。
【0048】これに対して、サイクロン5の下の第2触
媒粉17によって受けられた触媒粉は、粒径が3μm前
後の値となっていてそのバラツキが小さいが、活性種担
持量が予定の1.1〜5倍程度となっていて、バラツキ
が大きくなっているとともに高担持量のものになってい
る。また、バグフィルタ6の下の第3触媒粉受け18に
よって受けられた触媒粉は活性種担持量が予定の0.2
〜0.9倍であって少なく、また、粒径は0.4〜2μ
mのものが全体の1/3程度を占め、比較的広い範囲に
広がっている。
【0049】この場合、上記触媒粉の粒径は粉末状担体
としてのH型ZSM−5の粒径に対応する。従って、以
上のことから、担体の粒径が1μm以上あれば活性種担
持量が狙い通りに、あるいは高担持量になる可能性が高
いが、それよりも小径になると活性種担持量が少なくな
る、ということができる。また、担体の粒径が6μmを
越える場合には、噴霧乾燥が難しくなるとともに活性種
担持量も低くなる。
【0050】また、以上の結果から、第1乃至第3の各
触媒粉受け13,17,18に得られた各触媒粉を適当
な割合で混合することにより、触媒性能をコントロール
できることがわかる。すなわち、乾燥室下の第1触媒粉
受け13に得られた触媒粉のみによって排気ガス浄化用
触媒(例えばハニカム触媒)を形成した場合に、HC浄
化率が所期の値よりも低いときには、上記第1触媒粉受
け13で得られた触媒粉と、サイクロン下の第2触媒粉
受け17で得られた触媒粉とを後者の割合が1〜10あ
るいは1〜5重量%となるように混合すると、当該触媒
は熱処理後のHC浄化率が向上する。一方、HC浄化率
が所期の値よりも高いときには、上記第1触媒粉受け1
3で得られた触媒粉と、バグフィルタ下の第3触媒粉受
け18で得られた触媒粉とを後者の割合が1〜10重量
%となるように混合すると、当該触媒は熱処理後のHC
浄化率が向上する。
【0051】−スラリーの粘度の影響について− まず、貴金属活性種の濃度が異なる複数のスラリーを調
製し、これらの粘度を測定した。すなわち、2価白金ア
ンミン結晶と三塩化イリジウムと硝酸ロジウムとを用
い、貴金属活性種の濃度が互いに異なる複数の活性種溶
液(溶媒はいずれも水及びエタノール)を調製し、これ
らに同量のH型ZSM−5(SiO2 /Al2 3 =7
0〜80)を加え、撹拌して各スラリーを得た。いずれ
のスラリーの場合も、貴金属活性種の重量比はPt:I
r:Rh=30:6:1であり、また、上記ZSM−5
粉末の量と溶媒量との割合は1:2である。また、この
場合の貴金属活性種の濃度は、上記ZSM−5に担持さ
せた場合の貴金属の総量が触媒1リットル当たり0〜7
gとなる範囲で互いに異なるものにした。
【0052】結果は図6に示されている。なお、貴金属
活性種の濃度については、触媒1リットル当たりの活性
種担持量に換算して示されている。同図によれば、貴金
属活性種の濃度が高くなるにつれてスラリーの粘度が高
くなっている。これは貴金属活性種の濃度が高くなるに
ほどスラリー中の硝酸イオンの濃度が高くなるからであ
る。従って、貴金属活性種の濃度を変えずにスラリーを
所望の粘度のものにするには、硝酸の添加によって粘度
調節を行なえばよい。
【0053】次に、上記ZSM−5と活性種溶液との量
比を互いに異なるものとして各々の粘度を調節した数種
類のスラリーを準備し、それぞれ上記スプレードライ装
置によって噴霧乾燥させ、乾燥室3の下の第1触媒受け
13によって受けられた触媒粉の量を調べた。結果は図
7に示されている。同図において、触媒粉収量が最も多
い粘度35〜40cpsのところのスラリーは、上記Z
SM−5粉末の量と溶媒量との割合が1:2になってい
る。
【0054】図7によれば、上記第1触媒粉受け13の
触媒粉収量は、スラリーの粘度35〜40cpsのとこ
ろをピークとして該粘度が低すぎる場合及び高すぎる場
合のいずれにおいても少なくなっており、当該粘度とし
ては20〜60cps程度が良いこと、さらには30〜
50cpsが良いことがわかる。
【0055】ここに、上記粘度が低い場合に触媒粉収量
が少なくなっているのは、溶媒量が多くなっているた
め、噴霧されるスラリー中のZSM−5粉の割合が相対
的に少なくなり、それが送風エネルギーによって浮游し
サイクロン5の方へ飛散し易くなるためであると考えら
れる。一方、上記粘度が高い場合に触媒粉収量が少なく
なっているのは、スラリー液滴の量が多くなるため送風
の熱エネルギーが不足気味になり、スラリー液滴が完全
に乾燥しないまま落下して乾燥室の内壁面に付着するた
めであると考えられる。
【0056】−スラリーのpHの影響について− 先にスラリー中の貴金属活性種の濃度、すなわち、硝酸
イオンの濃度とスラリーの粘度との関係をみたように、
pHが粘度に影響することが当然に認められるが、スラ
リーのpHはさらに触媒粉の性能にも影響を及ぼす。す
なわち、スラリーのpHを2,6,8の3種類に変え、
他は同一の条件(粉末状担体;H型ZSM−5(SiO
2 /Al2 3 =70),貴金属活性種の重量比;P
t:Ir:Rh=30:6:1,貴金属活性種の総量;
4.5g/触媒1リットル)として得られた角触媒粉の
細孔NOx浄化率を調べたところ(使用ガス;A/F=
22相当のモデルガス,SV=55000h-1)表3に
示す通りのものになった。
【0057】
【表3】 表3によれば、pH6において最も高いNOx浄化率に
なっており、当該浄化率として40%以上を得ようとす
れば、pHを4〜8程度にすることが好適であることが
わかる。
【0058】−λ=1でのライトオフ特性について− λ=1(A/F=14.7)でのライトオフ特性(触媒
が活性を示すようになる温度特性)について検討した。
すなわち、表4に示すA,B,Cの3種類の金属含有シ
リケートを用いてスプレードライ法により、Pt、Ir
及びRhが重量比で30:6:1であり且つそれらの総
量が触媒1リットル当たり4.5gである触媒粉をそれ
ぞれ調製し、これらに200℃×16時間の活性化処理
(大気中)を施した。図8,9,10は上記各金属含有
シリケートA,B,CのSEM(走査型電子顕微鏡)に
よる観察写真である。
【0059】そうして、得られた各触媒粉にバインダー
として水和アルミナを20wt%加え、さらに、適量の
水を加えてコーティング用スラリーを得た。これらのス
ラリーにコージェライト製ハニカム担体を浸漬し引上
げ、余分なスラリーを吹き飛ばした後、500℃×2時
間の焼成処理(大気中)を行なった。各ハニカム担体へ
の触媒粉の担持量はハニカム重量の35〜40wt%と
なるようにした。
【0060】
【表4】 そして、各ハニカム触媒について、A/F=14.7
(λ=1)相当のモデルガス、A/F=22(リーン)
相当のモデルガスを用い、それぞれSV=55000〜
60000h-1として、浄化率50%が得られるときの
触媒入口ガス温度を測定した。結果は表5に示されてい
る。
【0061】
【表5】 表5によれば、平均粒径が小さい金属含有シリケートを
用いると、排気ガスがリーンのときのNOx浄化特性を
損なうことなく、λ=1のときに低い温度から触媒活性
が得られ、排気ガスの浄化に有利になることがわかる。
すなわち、金属含有シリケートA,Bを用いた場合は、
ライトオフ温度が金属含有シリケートCを用いた場合に
比べて、HCでは25〜28℃、COでは14〜17
℃、NOxでは18〜25℃それぞれ低温側にずれてい
る。
【0062】さらに、かかる観点からさらに実験を進め
たところ、金属含有シリケートの平均粒径が0.5〜
1.5μm、粒度分布が0.1〜5μmのとき、さらに
は平均粒径が0.5〜1.0μm、粒度分布が0.1〜
2.5μmのときに好結果が得られることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプレードライ装置の構成図
【図2】雰囲気温度及びノズル回転数がNOx浄化率に
及ぼす影響を示すグラフ図
【図3】乾燥室下の触媒粉受けに得られた触媒粉の粒度
分布を示す図
【図4】サイクロン下の触媒粉受けに得られた触媒粉の
粒度分布を示す図
【図5】バグフィルタ下の触媒粉受けに得られた触媒粉
の粒度分布を示す図
【図6】スラリーの活性種濃度(貴金属担持量)と粘度
との関係を示すグラフ図
【図7】スラリーの粘度と乾燥室下の触媒粉受けの触媒
粉収率との関係を示すグラフ図
【図8】平均粒径0.8μmの金属含有シリケート粒子
構造を示す電子顕微鏡写真
【図9】平均粒径0.6μmの金属含有シリケート粒子
構造を示す電子顕微鏡写真
【図10】平均粒径3.8μmの金属含有シリケート粒
子構造を示す電子顕微鏡写真
【符号の説明】
1 スラリータンク 2 チューブポンプ 3 乾燥室 4 電気ヒータ 5 一次サイクロン 6 バグフィルタ 7 排気ファン 8 アトマイザー 9 熱風室 12 排気装置 13,17,18 触媒粉受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/74 ZAB A 9343−4G (72)発明者 岩国 秀治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 市川 智士 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 重津 雅彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性種の溶液に粉末状の担体を分散させ
    てスラリーを形成し、該スラリーを液滴状態にして熱風
    と接触させ急速乾燥させることを特徴とする排気ガス浄
    化用触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記スラリーは噴霧によって液滴状態に
    する請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記活性種の溶液は、溶媒が互いに異な
    る複数の活性種溶液の混合液である請求項1又は請求項
    2に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記活性種の溶液には有機溶媒が含まれ
    ていて、上記液滴と熱風とが接触する雰囲気温度が14
    0〜190℃である請求項2に記載の排気ガス浄化用触
    媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記粉末状担体の粒径が1〜6μmであ
    る請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の排気ガス
    浄化用触媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記スラリーの粘度が20〜60cps
    である請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の排気
    ガス浄化用触媒の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998042963A1 (en) * 1997-03-25 1998-10-01 Nippon Oil Co., Ltd. Exhaust emission control catalyst, exhaust emission control catalyst manufacturing method, exhaust emission control filter, exhaust emission control filter manufacturing method, and exhaust emission control apparatus
JP2006527065A (ja) * 2003-06-13 2006-11-30 ヤラ・インターナショナル・アーエスアー 支持型酸化物触媒の製造方法
JP2010510884A (ja) * 2006-11-29 2010-04-08 ビーエーエスエフ、カタリスツ、エルエルシー 熱時効耐性NOx貯蔵材料及びトラップ
JP2016506294A (ja) * 2012-12-12 2016-03-03 ビーエーエスエフ コーポレーション 触媒組成物、触媒物品、並びに大きい粒子の分子ふるいを利用するシステム及び方法

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