JPH07132244A - 重液選別前処理方法 - Google Patents

重液選別前処理方法

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JPH07132244A
JPH07132244A JP30579793A JP30579793A JPH07132244A JP H07132244 A JPH07132244 A JP H07132244A JP 30579793 A JP30579793 A JP 30579793A JP 30579793 A JP30579793 A JP 30579793A JP H07132244 A JPH07132244 A JP H07132244A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理原料を効率良く重液選別できる重液選別
前処理方法を提供する。 【構成】 重液13が貯液された重液選別機16の選別
容器33内に処理原料を投入して、該処理原料を比重差
により浮上する軽量物14と沈降する重量物15とに選
別する重液選別を行うにあたって、予め、前記選別容器
33に投入される処理原料を水洗機12の水洗容器17
内に投入して、上昇水流により前記処理原料に含まれる
塵や油分を浮上させて除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重液選別前処理方法に
係り、更に詳しくは、例えば自動車等を破砕したダスト
から有価金属を回収する場合に使用できる重液選別の前
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃車された自動車などは、プレッシュレ
ッダーおよびシュレッダーにより50〜60mmの小片
に破砕された後、風力選別機により軽いダストと重いダ
ストとに分離され、前記重いダストは磁力選別機により
屑鉄が除去され、屑鉄は資源として回収される。そし
て、屑鉄が除去された残りの重いダスト中には、銅、ア
ルミニウム、亜鉛、ステンレスなどの非鉄金属と、ガラ
ス、ゴムなどが混在しているので、非鉄金属と、ゴム、
ガラスとは風力選別またはその電気的性質を利用して分
離されて、さらに分離された非鉄金属内の銅、アルミニ
ウム、亜鉛、ステンレス、ダストなどは手選により分離
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
選別方法では、このように銅、アルミニウム、亜鉛、ス
テンレス、ダストの非鉄金属を手選により分離していた
ので、作業が面倒で作業効率が極めて悪かった。そこ
で、本発明者は、特願平5−82646号公報に示すよ
うに、これを解消するために、処理原料をマグネタイト
等の磁性粉体が混入された重液が貯液された選別容器内
に投入して、比重差によりアルミニウムなどの浮上する
軽量物と他の沈降する重量物とに選別する軽重混合物の
選別方法を提案した。しかしながら、前記重液選別方法
では、処理原料にダスト、油分などの不純物がある場合
に重液中に塵や油分が混入し、その結果重液の粘性が上
がったり重液に泡が発生するなどの現象が発生し、処理
原料を軽量物と重量物とに分離し難しくなるという問題
点があった。そこで、本願発明者は、この対策として処
理原料の上から水を吹き付けるシャワー洗浄を試験的に
行ってみたが、洗浄水が処理原料の表面全体に吹き付け
られるわけではないので、完全な綿塵や油分の除去は困
難であった。本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、処理原料を効率良く重液選別できる重液選別前
処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の重液選別前処理方法は、重液が貯液された選別容
器内に処理原料を投入して、該処理原料を比重差により
浮上する軽量物と沈降する重量物とに選別する重液選別
を行うにあたって、予め、前記選別容器に投入される処
理原料を水洗容器内に投入して、上昇水流により前記処
理原料に含まれる塵や油分を浮上させて除去するように
構成されている。特に、請求項2記載の重液選別前処理
方法は、請求項1記載の前処理方法において、前記水洗
容器内の水量が、前記処理原料の重量の20倍以上であ
るように構成されている。また、請求項3記載の重液選
別前処理方法は、請求項1記載の前処理方法において、
前記重液選別の前処理に使用された水に湿潤剤を添加し
て循環使用するように構成されている。
【0005】
【作用】請求項1〜3記載の重液選別前処理方法は、重
液選別容器に投入される前の処理原料を水洗容器内に投
入すると、水中を下降している途中で上昇水流により押
し上げられて処理原料に含まれる比重の軽い不要な塵や
油分が浮き上がり、その後これを除去するようにしたの
で、水洗容器の下部に下降した処理原料にはほとんど塵
や油分が付着しておらず、このため水洗容器から取り出
された処理原料を重液選別機に投入して選別する際に重
液の粘性が上がらず重液面上に泡が発生しなくなり、こ
れにより処理原料を効率良く軽量物と重量物とに重液選
別できる。特に、請求項2記載の重液選別前処理方法に
おいては、水洗容器内の水量が、前記処理原料の重量の
20倍以上なので、十分な水洗効果が得られる。また、
請求項3記載の重液選別前処理方法においては、水洗容
器から取り出された使用後の水に湿潤剤を添加し、その
後、例えば沈澱や濾過などにより不純物を取り除くこと
により水の循環使用を行う。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る重液選別前
処理方法が適用された重液選別設備の要部概略図、図2
は前記重液選別処理方法が適用された重液選別設備の全
体概略図を示している。
【0007】図2に示すように、本発明の一実施例に係
る重液選別設備10は、廃車をプレシュレッダーおよび
シュレッダーにより50〜60mm以下に破砕され、周
知の風力選別機により軽いダストが除去され、磁力選別
機により鉄などの磁性物が除去された処理原料中から、
小物、大物、電線やワイヤなどの長尺物を選別する長尺
選別機11と、選別された所定サイズの処理原料に付着
した塵や油分を水洗いする水洗機12と、水洗い後の処
理原料を重液13により軽量物14と重量物15とに分
離する重液選別機16と、選別された軽量物14および
重量物15に付着した重液13を洗い落とす一対の水切
り篩17、18と、それぞれの水切り篩17、18から
排出された重液13中の磁性粉体を吸着分離する磁選機
19と、磁選機19の排水が貯液されて、底部に沈下し
た排水中の不純物を搬出する排出コンベア20を有する
水タンク21と、磁選機19により吸着された磁性粉体
の脱磁器22と、脱磁器22により脱磁された重液13
を重液選別機16に供給する重液タンク24とを備えて
いる。
【0008】筒篩形の回転体である長尺選別機11より
上流には、複数個のコンベアからなる搬入装置25が配
置されており、この長尺選別機11の下方には、小物、
大物や長物の分別装置26が配置されており、それぞれ
分別されたものが小物回収箱27、大物回収箱28、長
物回収箱29に収納されるようになっている。
【0009】図1に示すように、水洗機12は、大型で
ほぼ角筒形の水洗容器30を有しており、水洗容器30
の原料投入部30aに、水洗により浮き上がった塵や油
分などの不要物Dを受け取る樋状のダスト類排出部30
cが設けられている。また、水洗容器30内の下部から
原料排出部30b上にかけて、駆動される対となるチェ
ーン間に一定間隔毎に多数枚の掻き上げ板が設けられた
排出コンベア31が傾斜配置されている。また、水洗容
器30の投入側の上下部周側面には、循環水槽30A
(図2参照)からポンプ30Bにより圧送された水の水
吹き出し部32が上下一対設けられている。なお、水洗
容器30内の水量は、十分な水洗効果が得られるように
処理原料重量の重量のほぼ20倍であり(例えば、処理
原料4トンに対して水80m3 )、また水吹き出し部3
2の水吹き出し方向は斜め上方である。水洗により処理
原料に付着した塵や油分は、原料投入部30aに設けら
れたダスト類排出部30cから溢れ出てダストボックス
30Cに回収される(図2参照)。
【0010】同じく図1に示すように、重液選別機16
は水洗機12とほぼ同一形状の装置であり、本体となる
選別容器33、選別容器33の投入側の周側面に形成さ
れた重液13の上下一対の吹き出し部34、選別容器3
3の下部内に沈下したダスト(ガラスなど)、銅、亜
鉛、ステンレス、鉄などの重量物15を排出するチェー
ンコンベアからなる排出コンベア35とを有し、上方に
流れを与えて重液(γ=2.5)の見かけ上の比重を大
きくし(γ=2.7)、混入したアルミニウムの選別を
行っている。アルミニウムなどの軽量物14は選別容器
33の原料投入部33aに設けられた桶状の軽量物排出
部33cから流出し、重量物15は排出コンベア35に
より選別容器33の重量物排出部33bから排出され
る。図2に示すように、軽量物14は重液選別機16か
ら重液13と共に排出され、前記水切り篩17に送られ
る前に重液分離篩36により篩い取られる。なお、重液
分離篩36から排出された排水は、タンク36aにより
一旦貯液されて重液13と不純物を含む水に分離され、
そのうちの重液13は重液タンク24に戻される一方、
水は水切り篩17、18より排出された不純物を含む排
水と共に前記磁選機19に送られる。
【0011】水切り篩17、18の下方には、軽量物ホ
ッパ37と重量物ホッパ38がそれぞれ配置されてお
り、両ホッパ37、38の排出部の下方に一対のフィー
ダ39が設けられている。フィーダ39の下方には、下
流の上方に磁選機40が吊下された選別コンベア41が
配置されており、磁選機40により軽量物14および重
量物15中の鉄が吸着除去されて鉄回収ボックス42内
に投下される。選別コンベア41の下流側の下方にはフ
ィーダ43が配置されており、フィーダ43の下方にリ
ニアモータの原理を応用した非鉄選別機44が配置され
ている。非鉄選別機44の下方には複数個のコンベアか
らなる分別装置45が配置されており、前記軽量物14
および重量物15をそれぞれ別々に投入することによ
り、分別されたアルミニウム、ダスト、銅、亜鉛、ステ
ンレスが、アルミニウム回収ボックス46、ダスト回収
ボックス47、銅亜鉛回収ボックス48およびステンレ
ス回収ボックス49に回収される。
【0012】図において、符号50は給水ポンプ、符号
51は銅線などの不純物のダストボックス、符号52は
重液ポンプ、符号53は使用する重液13より比重の重
い重液を貯液する重質タンク、符号54は濃度計を示し
ている。
【0013】続いて、本発明の一実施例に係る重液選別
設備10の動作を説明する。図2に示すように、破砕さ
れ軽量ダストおよび屑鉄が除去された処理原料は搬入装
置25により長尺選別機11内に投入されて、小物、大
物や長物が除去され、除去物は分別装置26により小物
回収箱27、大物回収箱28、長物回収箱29にそれぞ
れ回収される。
【0014】図1に示すように、所定寸法の処理原料だ
けが水洗機12まで搬送され、原料投入部30aより水
洗容器30内に投下されて水中を下降する。一方、水洗
容器30に形成された水吹き出し部32からは、供給ポ
ンプ30Bの圧力により斜め上方に向かって水が吹き出
しており、これが上昇水流になって下降中の処理原料に
吹き付けられると、処理原料に含まれる比重の軽い不要
物Dが浮き上がって水面からダスト類排出部30c内に
流れ落ち、その後、ダストボックス30Cに投下されて
回収される。また、水洗容器30の底面から取り出され
た排水は、循環水槽30a内に流れ落ちて、ポンプ30
Bにより水洗機12用の水として循環使用され、また、
循環水槽30A内に溜まった不純物は内蔵するコンベア
によりダストボックス30Cに排出される。
【0015】不要物Dが取り除かれた処理原料は、水洗
機12の下部に配置された搬出コンベア31により原料
排出部30b上まで持ち上げられ、その後、重液選別機
16の選別容器33の原料投入部33a内に投入され
て、選別容器33内の重液13により軽量物14と重量
物15に分離される。この際、重液選別機16に投下さ
れた処理原料には、水洗機12による効果的な洗浄によ
り塵や油分といった不要物Dの付着がほとんどないの
で、水洗容器30から取り出された処理原料を重液選別
機16に投入して選別する際に重液13の液面上に泡が
発生しなくなり、処理原料を効率良く軽量物14と重量
物15とに重液選別できる。
【0016】選別された軽量物14は、軽量物排出部3
3cから重液分離篩36を介して水切り篩17に送ら
れ、対する重量物15は排出コンベア35により重量物
排出部33bから水切り篩18に送られる。それぞれの
水切り篩17、18により分離された軽量物14や重量
物15は、一旦軽量物ホッパ37と重量物ホッパ38に
収納され、時間をずらして各々個別にフィーダ39によ
り選別コンベア41上に落下され、その後、フィーダ4
3を介して非鉄選別機44により各種金属に分けられ
て、それぞれの金属は分別装置45によりアルミニウム
回収ボックス46、ダスト回収ボックス47、銅亜鉛回
収ボックス48およびステンレス回収ボックス49に回
収される。なお、処理原料中に含まれる鉄は選別コンベ
ア41の下流に吊下された磁選機40により吸着されて
鉄回収ボックス42内に回収される。
【0017】さて、水切り篩17、18から排出された
銅線などの不純物を含む排水は、重液選別機16の底面
から取り出された重液13と、重液分離篩36からタン
ク36aを介して排出された希釈側の排水(図1の細線
側)と共に磁選機19に送られる。磁選機19では排水
中に含まれる磁性粉体だけが吸着分離され、その後、磁
性粉体は脱磁器22により脱磁されて重液タンク24内
に供給される。なお、重液タンク24には、タンク36
aから排出された重液側の排水(図1の太線側)が直接
流入されている。
【0018】重液タンク24内の重液13は、濃度計5
4を用いて比重が2.5になるように重質タンク53か
ら高濃度の重液が供給されて比重調整され、その後、ポ
ンプ52により重液選別機16内に圧送されて循環使用
される。一方、磁性粉体が除去された磁選機19の排水
は、一旦、水タンク21に貯液される。これにより、銅
線などの不純物が水タンク21の下部に沈下し、沈下し
た不純物は排出コンベア20により掻き上げられて水タ
ンク21の排出部よりダストボックス51に回収され
る。そして、水タンク21の上澄み水だけがポンプ50
により水切り篩17、18側に圧送されて循環使用され
る。
【0019】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更などがあっても本発明に含まれ
る。例えば、水洗容器から取り出した使用後の水に、湿
潤剤(例えば、日本香料株式会社製のWA−20#)を
添加し、その後、例えば沈澱や濾過などにより不純物を
取り除いて水を循環使用することもできる。また、実施
例では、水洗容器に上昇水流を発生させるための水吹き
出し部を一箇所だけ設けたが、これに限定しなくても例
えば水洗容器の上部および下部の二箇所というように、
複数箇所設けることもできる。さらに、実施例では、水
洗容器内の水量を、処理原料のほぼ20倍としたが、こ
れに限定しなくても処理原料の20倍以上であればよ
い。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜3記載の重液選別前処理方法
においては、このように予め水洗機による効果的な洗浄
を処理原料に施しておくので、重液選別機に投入される
処理原料には塵や油分の付着がほとんどなく、これによ
り重液選別する際に重液の液面上に泡が発生しなくな
り、処理原料を効率良く軽量物と重量物とに選別でき
る。特に、請求項2記載の重液選別前処理方法において
は、水洗容器内の水量が、処理原料の重量の20倍以上
と洗浄に大量の水を使用するので、十分な水洗効果を得
ることができる。また、請求項3記載の重液選別前処理
方法において、水洗容器から取り出された使用後の水に
湿潤剤を添加し、その後、例えば沈澱や濾過などにより
不純物を取り除くようにすれば、水の循環使用を行うこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る重液選別前処理方法が
適用された重液選別設備の要部概略図である。
【図2】前記重液選別処理方法が適用された重液選別設
備の全体概略図である。
【符号の説明】
10 重液選別設備 11 長尺選別機 12 水洗機 13 重液 14 軽量物 15 重量物 16 重液選別機 17 水切り篩 18 水切り篩 19 磁選機 20 排出コンベア 21 水タンク 22 脱磁器 24 重液タンク 25 搬入装置 26 分別装置 27 小物回収箱 28 大物回収箱 29 長物回収箱 30 水洗容器 30a 原料投入部 30b 原料排出部 30c ダスト類排出部 30A 循環水槽 30B ポンプ 30C ダストボックス 31 排出コンベア 32 水吹き出し部 33 選別容器 33a 原料投入部 33b 重量物排出部 33c 軽量物排出部 34 吹き出し部 35 排出コンベア 36 重液分離篩 36a タンク 37 軽量物ホッパ 38 重量物ホッパ 39 フィーダ 40 磁選機 41 選別コンベア 42 鉄回収ボックス 43 フィーダ 44 非鉄選別機 45 分別装置 46 アルミニウム回収ボックス 47 ダスト回収ボックス 48 銅亜鉛回収ボックス 49 ステンレス回収ボックス 50 給水ポンプ 51 ダストボックス 52 重液ポンプ 53 重質タンク 54 濃度計

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重液が貯液された選別容器内に処理原料
    を投入して、該処理原料を比重差により浮上する軽量物
    と沈降する重量物とに選別する重液選別を行うにあたっ
    て、 予め、前記選別容器に投入される処理原料を水洗容器内
    に投入して、上昇水流により前記処理原料に含まれる塵
    や油分を浮上させて除去することを特徴とする重液選別
    前処理方法。
  2. 【請求項2】 前記水洗容器内の水量が、前記処理原料
    の重量の20倍以上である請求項1記載の重液選別前処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記重液選別の前処理に使用された水に
    湿潤剤を添加して循環使用することを特徴とする請求項
    1記載の重液選別前処理方法。
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