JPH07132514A - Frtp予備成形体の製造方法 - Google Patents

Frtp予備成形体の製造方法

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JPH07132514A
JPH07132514A JP5282776A JP28277693A JPH07132514A JP H07132514 A JPH07132514 A JP H07132514A JP 5282776 A JP5282776 A JP 5282776A JP 28277693 A JP28277693 A JP 28277693A JP H07132514 A JPH07132514 A JP H07132514A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリフォームの嵩の高さを減じることがで
き、FRTP成形品にボイドが生じることが少なく、複
数枚の強化繊維層やFRTPプリプレグを積層する場
合、位置ずれが生じることのないFRTP予備成形体の
製造方法の提供。 【構成】 強化繊維層11を熱可塑性樹脂フィルム1
2,12で挾んでなる積層体13を真空チャンバ19内
に入れた後、この真空チャンバ19内を減圧して積層体
13の周縁をヒートシールし、ついで真空チャンバ19
内の減圧を解除してFRTP予備成形体23をつくる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はFRTP(繊維強化熱可
塑性樹脂)からなる成形品の成形法に係わり、特に成形
型への型込めが容易で、得られるFRTP成形品にボイ
ドが生じることの低減が可能で、複数枚のFRTPプリ
プレグ等を積層する場合、位置ずれが生じることを少な
くするFRTP予備成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス繊維、カーボン繊維などを
強化繊維とし、ナイロン、ポリカーボネートなどの熱可
塑性樹脂をマトリックスとするFRTP成形品は、輸送
機器、スポーツ用具などに用いられている。このような
FRTP成形品を成形する方法には、非含浸(ドライ)
タイプのFRTPプリプレグなどのプリフォーム形態の
ものをマッチドダイ成形法、中空内圧成形法、オートク
レーブ成形法などの通常成形法にそのまま用いていた。
非含浸(ドライ)タイプのFRTPプリプレグとして
は、コミングル材からなる織布やスリーブ、強化繊維と
熱可塑性樹脂繊維とを交織してなる織布やスリーブ、パ
ウダープリプレグによる織布やスリーブ、配列方向が一
方向に揃えられた強化繊維と不織布マトリックスとをW
IPしてなる織布やスリーブ等が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FRTPの成形法においてはドライタイプのFRTPプ
リプレグの内部に多くの空隙を有するため、プリフォー
ムが嵩高となってしまい、形状を付与する金型内への型
込めが困難で、バリをかんだり、しわが生じるという不
都合があった。また、内部に多くの空隙を有するため、
得られるFRTP成形品にボイドが生じ易いという問題
もあった。さらに、複数枚のFRTPプリプレグを積層
する場合、位置ずれが生じ易く、そのため積層後の運搬
に注意を要したり、得られるFRTP成形品の歩留まり
が悪いという問題があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、プリフォームの嵩の高さを減じることができ、FR
TP成形品にボイドが生じることが少なく、複数枚のF
RTPプリプレグを積層する場合、位置ずれが生じるこ
とのないFRTP予備成形体の製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、強化繊維
層を熱可塑性樹脂フィルムで挾んでなる積層体を真空チ
ャンバ内に入れた後、該真空チャンバ内を減圧して上記
積層体の周縁をヒートシールし、ついで上記真空チャン
バ内の減圧を解除してFRTP予備成形体をつくる方法
で解決される。
【0006】
【作用】本発明のFRTP予備成形体の製造方法にあっ
ては、減圧状態で積層体の周縁をヒートシールすること
により積層体内部に存在する空気が少ない状態に保持さ
れ、減圧解除により積層体周囲との差圧により積層体が
プレスされるので、これによって積層体が密な構造とな
るので、プリフォームの嵩の高さを減らすことができ、
コンパクトな予備成形体が得られる。さらに、複数枚の
強化繊維層やFRTPプリプレグを積層する場合も、こ
れら強化繊維層やFRTPプリプレグが熱可塑性樹脂フ
ィルムで覆われるとともに真空パックされるので、始め
の積層関係が保持され、位置ずれが生じにくくなる。ま
た、強化繊維層の外側表面を熱可塑性樹脂フィルムで覆
うことより、積層体中に異物や埃等が混入するのを防止
できる。また、熱可塑性樹脂フィルムの溶融粘度や厚さ
を調製することが可能で、真空チャンバ内で積層体を加
熱する場合は、溶融粘度の大きい熱可塑性樹脂フィルム
を用いると、積層体内部の樹脂が過度に金型の外部に流
出することが防止でき、一方厚さを調製することによ
り、所望の樹脂割合のFRTP予備成形体を得ることが
可能となる。
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。図1
(A)〜(E)は、本発明のFRTP予備成形体の製造
方法の第一の例を説明するための工程図であり、まず、
図1(A)に示すように強化繊維層11を熱可塑性樹脂
フィルム12,12で挾んでシート状の積層体13を作
製する。強化繊維層11をなす強化繊維としては、カー
ボン繊維、ガラス繊維、ケブラー繊維などを挙げること
ができ、これら強化繊維の状態は交織されたもの、配列
方向が一方向に揃ったものあるいはランダムなもののい
ずれでもよい。熱可塑性樹脂フィルム12はフレキシブ
ルなシート状のものであり、この熱可塑性樹脂フィルム
12をなす材料としては、ナイロン、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキサイド、液晶ポリマ
ーなどを挙げることができる。また、上記強化繊維層1
1としては強化繊維と熱可塑性樹脂とからなるFRTP
プリプレグであってもよい。ここでFRTPプリプレグ
に用いられる熱可塑性樹脂としては上記熱可塑性樹脂フ
ィルム12をなす材料と同様のものが用いられ、一方強
化繊維としては上述と同様のものが用いられるが、熱可
塑性樹脂との接着を強化するために、例えばシランカッ
プリング剤、チタネートカップリング剤、金属セッケン
などで予め表面処理されているものを用いるのが好まし
い。また、上記強化繊維層11と上記熱可塑性樹脂フィ
ルム12に用いる熱可塑性樹脂は、同一のものであるこ
とが望ましい。
【0008】ついで、図1(B)に示すように積層体1
3を治具15に載置し、押え治具16でこの積層体13
を押える。ここで用いられる治具15は、積層体13が
載置可能であり、かつその載置面に該積層体13に形状
を付与するための凹部や凸部(図面では凹部)が形成さ
れており、この凹部のキャビティ15aの形状は目的と
するFRTP予備成形体の片面の外形の形状と一致した
ものである。
【0009】ついで、上記積層体13を図1(C)に示
すように治具15ごと負圧源(真空ポンプ)17と接続
されている真空チャンバ19内に入れた後、負圧源17
を作動させて真空チャンバ19内を減圧して上記積層体
13の周縁を発熱体18でヒートシールする。ここで減
圧後の真空チャンバ19内の圧力としては、相対圧で−
400mmHg以下とすることが好ましい。このように
すると積層体13に治具15のキャビティ15aの形状
に沿った形状が付与されるとともに積層体13内部に存
在する空気が少ない状態に保持される。
【0010】ついで、図1(D)に示すように上記真空
チャンバ19内の減圧を解除すると、積層体13周囲と
の差圧により積層体13がプレスされ、最後にこの積層
体13を真空チャンバ19内から取り出すと図1(E)
に示すような目的とするFRTP予備成形体23が得ら
れる。この予備成形体23は、嵩が小さく、コンパクト
なものである。この例では、積層体13を先に作製する
例について説明したが、熱可塑性樹脂フィルム12、強
化繊維層11、熱可塑性樹脂フィルム12の順に治具1
5上に積層して積層体13を作製してもよく、その場
合、これら熱可塑性樹脂フィルム12、強化繊維層1
1、熱可塑性樹脂フィルム12を治具15上に積層する
前に加熱または積層後加熱しても同様になし得る。加熱
温度は、熱可塑性樹脂フィルム12をなす材料がナイロ
ンの場合は100〜200℃、ポリカーボネートの場合
は130〜250℃、ポリフェニレンオキサイドの場合
は150〜250℃、液晶ポリマーの場合は180〜3
50℃とすることが好ましい。
【0011】図2(A)〜(C)は、本発明のFRTP
予備成形体の製造方法の第二の例を説明するための図で
あり、図2に示した第二のFRTP予備成形体の製造方
法が、図1に示した第一のFRTP予備成形体の製造方
法と異なるところは、押え治具16を使用せずに熱可塑
性樹脂フィルム12,12に真空成形により予め形状を
付与する点である。まず、図2(A)に示すように熱可
塑性樹脂フィルム12を真空成形用型24上にクランプ
したまま加熱軟化させ、第二の負圧源(真空ポンプ)2
5を作動させて真空成形用型24と熱可塑性樹脂フィル
ム12との隙間を真空にして、熱可塑性樹脂フィルム1
2を真空成形用型24に密着させて形状を付与し、冷却
後減圧を解除して熱可塑性樹脂フィルム12を取り出
す。
【0012】ついで、上述の真空成形により形状付与さ
れた熱可塑性樹脂フィルム12を二枚用意し、これら熱
可塑性樹脂フィルム12,12で強化繊維層11を挾ん
で積層体13を作製する。ついで、図2(B)に示すよ
うに積層体13を治具15に載置する。
【0013】ついで、積層体13を図2(C)に示すよ
うに治具15ごと負圧源(真空ポンプ)17と接続され
ている真空チャンバ19内に入れた後、負圧源17を作
動させて真空チャンバ19内を減圧して上記積層体13
の周縁を発熱体18でヒートシールする。このようにす
ると積層体13に治具15のキャビティ15aの形状に
沿った形状が付与されるとともに積層体13内部に存在
する空気が少ない状態に保持される。ついで、図1
(D)に示した第一の例と同様にして上記真空チャンバ
19内の減圧を解除し、最後に積層体13を真空チャン
バ19内から取り出すと図1(E)に示すものと同様の
FRTP予備成形体23が得られる。
【0014】図3(A)〜(C)は、本発明のFRTP
予備成形体の製造方法の第三の例を説明するための図で
あり、図3に示した第三のFRTP予備成形体の製造方
法が、図1に示した第一のFRTP予備成形体の製造方
法と異なるところは、積層体13が管状であり、治具1
5が管状体35である点である。なお、治具15は柱状
体、平板等の積層体13の内周寸法を規定できるもので
あれば良い。この積層体13は、図3(A)に示すよう
に内側チューブ31の外周に管状強化繊維32が嵌め入
れられ、さらにこれらの外周に外側チューブ33を嵌め
入れてなるものである。内側チューブ31、外側チュー
ブ33をなす材料としては、上記熱可塑性樹脂フィルム
12をなす材料と同様のものが用いられ、管状強化繊維
32をなす材料としては上記強化繊維層11に用いるも
のと同様のものが用いられる。管状体35としては、例
えばシリコンチューブが用いられる。
【0015】このような積層体13、管状体35を用い
て成形を行うには、図3(B)に示すように積層体13
を真空チャンバ19内に入れる前に、管状体35を積層
体13の内側チューブ31の内側に嵌め入れ、真空チャ
ンバ19内の減圧解除後には積層体13から取り外す以
外は、上記第一の例と同様にする。このようにすると図
3(C)に示すようなFRTP予備成形体23が得られ
る。なお、積層体13を真空チャンバ19内に入れる前
に、管状体35を抜き取り内周チューブ31のヒートシ
ールをする部分に内周面どおしが融着しないように離型
紙等を入れて真空チャンバ19内に入れても良い。
【0016】図4(A)〜(B)は、本発明のFRTP
予備成形体の製造方法の第四の例を説明するための図で
あり、図4に示した第四のFRTP予備成形体の製造方
法が、図3に示した第三のFRTP予備成形体の製造方
法と異なるところは、積層体13として内側チューブ3
1および管状体35を用いることなく、かつ中芯45の
外周がスリーブ等の管状強化繊維32で覆われ、さらに
これの外周が外側チューブ33で覆われてなるものを用
いる点である。中芯45としては、成形温度で発泡可能
なものであり、例えば含水ケイ酸ナトリウム、発泡剤入
りポリエチレン等が用いられる。このような積層体1
3、中芯45を用いて成形を行うと、中芯45が発泡し
た図4(B)に示すようなFRTP予備成形体23が得
られる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明のFRTP予
備成形体の製造方法は、強化繊維層を熱可塑性樹脂フィ
ルムで挾んでなる積層体を真空チャンバ内に入れた後、
該真空チャンバ内を減圧し、ついで上記積層体の周縁を
ヒートシールし、ついで上記真空チャンバ内の減圧を解
除してFRTP予備成形体をつくることにより、積層体
内部の残留空気が外部に排出され、かつ積層体内部が気
密となるので、プリフォームの嵩の高さを減らすことが
でき、コンパクトなFRTP予備成形体が得られ、従っ
てこのような予備成形体を用いると、金型内への型込め
が容易となり、バリをかんだり、しわが生じることを低
減できる。また、積層体内部の残留空気が外部に排出さ
れ、かつ積層体が密な構造となることから、予備成形体
内の空隙を少なくすることができ、これにより得られる
FRTP成形品にボイドが生じることの低減が可能であ
る。さらに、複数枚の強化繊維層やFRTPプリプレグ
を積層する場合も、これら強化繊維層やFRTPプリプ
レグが熱可塑性樹脂フィルムで覆われるとともに真空パ
ックされるので、始めの積層関係が保持され、位置ずれ
が生じにくくなり、従って、積層後の運搬が容易で、ま
た得られるFRTP成形品の歩留まりが向上するという
利点がある。また、強化繊維層の外側表面を熱可塑性樹
脂フィルムで覆うことより、積層体中に異物や埃等が混
入するのを防止できるため、保管性が向上する。また、
熱可塑性樹脂フィルムの溶融粘度や厚さを調製すること
が可能で、真空チャンバ内で積層体を加熱する場合は、
溶融粘度の大きい熱可塑性樹脂フィルムを用いると、積
層体内部の樹脂が過度に金型の外部に流出のを防止で
き、一方厚さを調製することにより、所望の樹脂割合の
FRTP予備成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のFRTP予備成形体の製造方法の第
一の例を説明するための工程図である。
【図2】 本発明のFRTP予備成形体の製造方法の第
二の例を説明するための図である。
【図3】 本発明のFRTP予備成形体の製造方法の第
三の例を説明するための図である。
【図4】 本発明のFRTP予備成形体の製造方法の第
四の例を説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・強化繊維層、12・・・熱可塑性樹脂フィルム、1
3・・・積層体、15・・・治具、17・・・負圧源、18・・・発
熱体、19・・・真空チャンバ、23・・・FRTP予備成形
体、31・・・内側チューブ、32・・・管状強化繊維、33
・・・外側チューブ、35・・・管状体、45・・・中芯。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維層を熱可塑性樹脂フィルムで挾
    んでなる積層体を真空チャンバ内に入れた後、該真空チ
    ャンバ内を減圧して前記積層体の周縁をヒートシール
    し、ついで前記真空チャンバ内の減圧を解除することを
    特徴とするFRTP予備成形体の製造方法。
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