JPH07136280A - 細径医療用チューブ - Google Patents
細径医療用チューブInfo
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Abstract
ことなく耐圧性を向上して、長さ方向の寸法変化を抑え
ることを目的とする。 【構成】 本発明の医療用チューブは、所定の径の中空
部4を有した熱可塑性プラスチック樹脂から成る極薄肉
厚のチューブ壁体2より構成し、チューブ壁体2の内部
に線状の繊維3を中空部4に沿って平行に埋設してい
る。
Description
れる細径医療用チューブに関し、特に、チューブ壁体の
肉厚を大きくすることなく内圧に対する耐圧性を向上し
て、長さ方向の寸法変化を抑えられるようにした細径医
療用チューブに関する。
広く用いられているものとして、例えば、カテーテルを
構成するチューブがある。カテーテルは、血管等を介し
て体内の病症部まで導入されるため、これに用いられる
チューブの特性として、血管等に挿入された後、先端部
が目的の病症部に容易に達し得るための操作性と、診断
又は治療時に薬液注入等による圧力等を受けても寸法変
化しないだけの耐圧性を有していることが要求されてい
る。
スチックより構成されているが、前述した操作性や耐圧
性を得るために補強体を組み合わせてチューブ壁体を構
成するのが一般的になっている。また、近年では、血
管,或いは体腔内の末端部の診断や治療が行われるよう
になり、外径は小さく、内径はできるだけ大きい、つま
り、チューブ壁体はできるだけ薄いもので、しかも、柔
軟性とトルク性が良好なものの要求が高まっている。
ーブとして、例えば、特開昭61−228877号,特
開平3−141958号,及び実開平3−16947号
に示されるものがある。
肉小口径カテーテルは、ポリ塩化ビニル,ポリウレタ
ン,シリコーンゴム等から成るチューブ壁体の内部に伸
長弾性率が3%、伸長時に70%以上である非金属繊維
を螺旋状に埋め込んだ医療用チューブを用いて構成され
ている。この医療用チューブでは、チューブの特性とし
て耐キンク性,可撓性,及び押し潰し回復性の改善が図
られている。
るカテーテルは、内部に形成されたルーメンと、線状体
により網目状に形成された剛性付与体と、ルーメンと平
行に設けられ軸方向に延びる線状体により形成された補
強体を有する医療用チューブを用いて構成されている。
この医療用チューブでは、剛性付与体によって折れ曲が
りが防止されると共に、トルクの伝達性が高められ、ま
た、補強体により体腔内での蛇行が防止されると共に、
基端部で与えられた押込力が先端部まで確実に伝達され
るようになっている。
医療用非接合トルク伝達カテーテルは、中空に押出され
た高密度ポリエチレンに融点の低い低密度ポリエチレン
を被覆し、その外周にトルク伝達部としてステンレス鋼
線,又はカーボン線を加熱した状態で縦沿えすることに
より低密度ポリエチレン中に埋め込み、更にその外周に
補強層としてケブラー繊維,又はカーボン繊維を左右2
方向から横巻し、最外周に熱可塑性プラスチックを被覆
して成る医療用チューブを用いて構成されている。この
医療用チューブでは、トルク伝達部をステンレス線,又
はカーボン線の縦沿えによって設けているので作業効率
が向上し、補強層をケブラー繊維,又はカーボン繊維を
左右方向から横巻して設けているので細線化が可能とな
る。
療用チューブには、以下のような問題点がある。 (1) 特開昭61−228877号 チューブ壁体に熱可塑性樹脂の繊維を1mm以下の間隔
で螺旋状に埋め込んでいるため、中空部の圧力上昇に伴
うチューブ壁体の長さ方向の伸びを規制することができ
ない。この伸びはチューブ壁体の材質によっても異なる
が、チューブ壁体の厚さが0.35〜0.40mm以下
になると殆どがその傾向を示し、中空部の外径が細くな
り、その壁体の厚さが薄くなる程、顕著になる。 (2) 特開平3−141958号 チューブ壁体中の剛性付与体が網目状に構成されている
ことから線状体が網目部で2重になり、更に、線状の補
強体を埋め込むので、これらの重なりは3重となってチ
ューブ壁体の厚さが必然的に大になる。そのため、細径
化または極薄肉の要求に応えることができない。一方、
線状の補強体を除く、すなわち、チューブ壁体には網目
状の補強体だけにすれば、チューブ壁体を薄くして直径
を細くすることができるが、前述したように、中空部の
圧力上昇によってチューブ壁体が長さ方向に伸びてしま
う。 (3) 実開平3−16947号 低密度ポリエチレンにステンレス鋼線又はカーボン線を
縦沿えし、その外周にケブラー繊維又はカーボン繊維を
左右2方向から横巻きしているため、前述と同様にチュ
ーブ壁体の厚さが大になり、細径化または極薄肉の要求
に応えることができず、また、チューブ壁体の薄肉化を
実現しようとすれば、チューブ壁体の長さ方向の変形が
生じる。
厚を大きくすることなく耐圧性を向上して、長さ方向の
寸法変化を抑えることができる医療用チューブを提供す
ることである。
み、チューブ壁体の肉厚を大きくすることなく耐圧性を
向上して、長さ方向の寸法変化を抑えられるようにする
ため、所定の径の中空部を有した熱可塑性プラスチック
樹脂から成る極薄肉厚のチューブ壁体より構成し、チュ
ーブ壁体の内部に線状の繊維を中空部に沿って平行に埋
設した医療用チューブを提供するものである。
の外周に熱可塑性プラスチック樹脂から成る接着層が被
覆された構成を有している。
90以上の熱可塑性プラスチック樹脂より成る内層壁体
と、ショアA硬度90未満の熱可塑性プラスチック樹脂
より成る外層壁体より構成されても良く、その場合に
は、線状の繊維は内層壁体と外層壁体の間に埋設されて
いることが好ましい。
層壁体の間に線状体を網目状にした編組補強体が介在さ
れても良く、その場合には、線状の繊維は内層壁体,或
いは外層壁体と編組補強体の間に壁体の内部に押し付け
られた状態で設けられていることが好ましい。
図面を参照しながら詳細に説明する。
医療用チューブ1の断面構造が示されている。この医療
用チューブ(以下、チューブという)1は、中空部4を
有する熱可塑性プラスチック樹脂のチューブ壁体2より
構成され、チューブ壁体2は肉厚が0.10〜0.35
mm,中空部4の内径が0.3〜1.3mm、仕上外径
が0.8〜2.0mmになっており、その内部には中空
部4に沿って平行に複数(本実施例では3個)の線状の
繊維3が埋設されている。
チックとしては、ショアA硬度80のポリウレタンが適
用されている。また、この他にポリエチレン,ポリプロ
ピレン,エチレン酢酸ビニル共重合体,エチレンープロ
ピレン共重合体等を用いたポリオレフィン系エラストマ
ーや、ポリ塩化ビニル,ポリアミド系エラストマー,ポ
リエステル系エラストマー,ポリウレタン等を適用して
も良い。
ョアA硬度80のポリウレタンを溶解させた2重量%の
溶液に繊維を約5秒間浸漬させ、図3に示すように繊維
3Aの外周に接着コート3Bを被覆し、これを80℃で
2分間、半乾燥させることによって構成されている。こ
の線状の繊維3は、チューブ壁体2の押出成形時に押出
装置のチューブ壁体成形用ニップル部に挿通され、押出
成形熱による接着コート3Bの溶融によってチューブ壁
体2の内部でチューブ壁体2と接着一体化される。この
とき、線状の繊維3はチューブ壁体2に収束されて外形
ができるだけ小さく平坦状に配置されることが必要であ
るため、接着コート3Bの被覆時、或いは押出成形時に
所定値のバックテンションを付加し、また、使用するニ
ップル部の挿通口もできるだけペーパー状にするための
形状とすることが好ましい。
が大きく、且つ、柔軟性があって、しかも収束力(外力
を加えると容易に収束し、形状を変えるもの)を有して
いるもの、更にはチューブ壁体2に埋設してもチューブ
壁体2の柔軟性が損なわれないものが好ましく、本実施
例としては有機繊維である50デニールのポリアリレー
ト繊維(商品名ベクトラン クラレ社)が適用されてい
る。また、この他に、ポリアミド繊維(商品名ケブラー
デュポン社)等も適用可能である。適用できないもの
としては炭素繊維や金属繊維であり、炭素繊維は可撓性
に欠け、チューブ壁体の柔軟性を損なうので適用でき
ず、また、金属繊維は断面の変形がなく、現状の形状を
維持してチューブ壁体2に埋設しても収束せず、外部に
露出してしまうので適用できない。
0.01〜0.35mmの肉厚を有するポリウレタン樹
脂のチューブ壁体2に線状の繊維3を埋設したことを説
明したが、チューブ材質をポリエステル系エラストマー
としたときは線状の繊維3の接着コート3Bとして同系
統樹脂であるポリエステル系ホットメルト樹脂(商品名
PES−140 東亜合成)を用いることが好ましい。
例のチューブ1の断面構造が示されている。この実施例
は、図1,及び図2で示したチューブ1の柔軟性とトル
ク性を改善するものであり、チューブ壁体2を内層壁体
5と外層壁体6の2層とし、層間に線状の繊維3を埋設
したものである。
リウレタン樹脂で内径0.6mm,外径0.7mmで押
出成形した後、その外表面を研磨するか、或いは接着コ
ートを施して構成されている。内層壁体5の外表面を研
磨した場合には線状の繊維3に実施例1と同様に接着コ
ートを施すが、外表面に接着コートを施した場合には接
着コートを省略しても良い。
繊維3を縦沿えしつつ厚さ0.15mm,外径1.0m
mでショアA硬度90未満のポリウレタン樹脂を押出被
覆して構成され、接着コート(図示せず)を介して線状
の繊維3と内層壁体5と一体化している。なお、この実
施例では内層壁体5と外層壁体6の間に線状の繊維3を
埋設したが、内層側か外層側の何れか一方の壁体中に埋
設しても良い。
ブ1の断面構造が示されている。この実施例は、チュー
ブ壁体2に編組補強体7を設けて、チューブ1にトルク
性を付与した構成になっている。
に、内層壁体5と外層壁体6より構成され、内層壁体5
と外層壁体6の層間に編組補強体7が配置されていると
ともに、内層壁体5と編組補強体7の界面部に、図3で
示した接着コート3Bを有する線状の繊維3が埋設され
ている。具体的には、ポリウレタン樹脂から成り、内径
1.2mm,外形1.45mmの内層壁体5の外周に、
図3に示す線状の繊維3を埋設し、直径0.04mmの
ステンレス線を用いた編組補強体(1持×24打)7を
設け、編組補強体7の外周を加熱して内層壁体5の外周
に埋設し、その外周にポリウレタン樹脂から成る厚さ
0.18mmの外層壁体を設けて構成される。線状の繊
維3は編組補強体7が内層壁体5に埋設される時、押圧
されて内層壁体5中に埋設される。そのため、線状の繊
維3を設けてもその厚さは編組補強体7のみの構造寸法
が取れるので、チューブ壁体2の厚さは線状の繊維3の
厚さ分を含まずに済むことができ、薄肉寸法を維持する
ことができる。また、図7に示すように、線状の繊維7
を外層壁体6の内側に埋設しても良い。
するため、実施例1から実施例3に対し、比較例として
以下のチューブを作成してその特性の違いを考察した。 (1) 比較例1 ショアA硬度80のポリウレタン樹脂で内径0.6m
m,外径1.0mm,肉厚0.2mmのチューブを作成
した。 (2) 比較例2 比較例1のチューブの壁体中に、直径0.06mmのス
テンレス線(SUS316)を埋設した。 (3) 比較例3 ショアA硬度80のポリウレタン樹脂で内径1.2m
m,外径1.7mm,肉厚0.2mmのチューブのチュ
ーブ壁体中に、直径0.04mmのステンレス線(SU
S316)を用いた編組補強体(1持×24打)を埋設
した。
た。 (1) 外観の凹凸 チューブ外表面の凹凸を目視でチェックした。 (2) 屈曲性 チューブでループを形成し、ループを小さくしていった
とき、チューブがキンクを発生する時点のループ径を測
定した。 (3) 伸長性 チューブに1mの標線を付け、一端に500g,100
0gの垂直荷重をかけたときの伸びを調べた。伸びは以
下の式より求めた。 (4) 密着性 チューブを直径10mmで100回屈曲させ、屈曲部の
壁体と補強体の密着状態をチェックした。
〜3の本発明のチューブは伸長性は小さく安定してお
り、可撓性,密着性も良好で、また、チューブ外観を良
いものになっている。
医療用チューブによると、以下の作用効果を有する。 (1) 線状の繊維は多数の小繊維の集合で構成されている
ため、張力,外力の掛け方とガイド形態により収束され
て薄いペーパー状にも変化するので、チューブ壁体に埋
設しても、チューブ壁体の厚さを大にする必要がない。 (2) 線状の繊維として有機繊維を用いた場合、長さ方向
の伸びが極めて少なく、柔軟性を有していることから張
力,外力で容易に変化するので、チューブ壁体を薄肉化
しても埋設することが可能となる。 (3) 細径極薄肉のチューブ壁体に線状の繊維(有機繊
維)を埋設すると、チューブ壁体が圧力によって長さ方
向に伸びるのを防止することができる。 (4) 線状の繊維は繊維の外周にチューブ壁体を構成する
プラスチックと同一の接着コートがコーティングされて
いるため、チューブ壁体と確実に一体化することができ
る。 (5) チューブ壁体を2層とした場合、ショアA硬度90
以上の熱可塑性プラスチック樹脂より成る内層壁体と、
ショアA硬度90未満の同樹脂より成る外層壁体より構
成され、層間に線状の繊維を埋設しているため、内層壁
体で耐圧性を、また、外層壁体で柔軟性を得ると共に、
線状の繊維で長さ方向の伸びを防止することができる。 (6) 前述したように、線状の繊維は薄いペーパー状にな
るため、チューブ壁体に編組補強体を設けてもチューブ
壁体の肉厚を大にすることがなく、外径を大にすること
なく線状の繊維を埋設することができ、編組補強体を有
するチューブの長さ方向の伸びを規制することができ
る。
ーブによると、所定の径の中空部を有した熱可塑性プラ
スチック樹脂から成る極薄肉厚のチューブ壁体より構成
し、チューブ壁体の内部に線状の繊維を中空部に沿って
平行に埋設したため、チューブ壁体の肉厚を大きくする
ことなく長さ方向の寸法変化を抑えることができる。そ
の結果、このチューブをカテーテルに適用した場合、診
断,又は治療部に適確に挿入することができ、診断,又
は治療時の患者の苦痛を少なくしながら適確な診断,又
は治療を施すことができる。
ーブ壁体 3 線状の繊維 4 中空
部 5 内層壁体 6 外層
壁体 7 編組補強体
Claims (4)
- 【請求項1】 所定の内径の中空部を有した熱可塑性プ
ラスチック樹脂から成る極薄肉厚のチューブ壁体より構
成され、前記チューブ壁体の内部に線状の繊維が中空部
に沿って平行に埋設されていることを特徴とする細径医
療用チューブ。 - 【請求項2】 前記線状の繊維は、有機繊維から成り、
その外周に熱可塑性プラスチック樹脂から成る接着層が
被覆された構成を有する請求項1の細径医療用チュー
ブ。 - 【請求項3】 前記チューブ壁体は、ショアA硬度90
以上の熱可塑性プラスチック樹脂より成る内層壁体と、
ショアA硬度90未満の熱可塑性プラスチック樹脂より
成る外層壁体より構成され、 前記線状の繊維は、前記内層壁体と前記外層壁体の間に
埋設されている構成の請求項1の細径医療用チューブ。 - 【請求項4】 前記チューブ壁体は、ショアA硬度90
以上の熱可塑性プラスチック樹脂より成る内層壁体と、
ショアA硬度90未満の熱可塑性プラスチック樹脂より
成る外層壁体と、前記内層壁体と前記外層壁体の間に介
在され、線状体を網目状にした編組補強体より構成さ
れ、 前記線状の繊維は、前記内層壁体,或いは前記外層壁体
と前記編組補強体の間に、これらの壁体の内部に押し付
けられた状態で設けられている構成の細径医療用チュー
ブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5311252A JP2721639B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 細径医療用チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP5311252A JP2721639B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 細径医療用チューブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07136280A true JPH07136280A (ja) | 1995-05-30 |
| JP2721639B2 JP2721639B2 (ja) | 1998-03-04 |
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|---|---|---|---|
| JP5311252A Expired - Lifetime JP2721639B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 細径医療用チューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2721639B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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