JPH07136495A - 水難溶性塩の連続製造方法 - Google Patents
水難溶性塩の連続製造方法Info
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- JPH07136495A JPH07136495A JP30737893A JP30737893A JPH07136495A JP H07136495 A JPH07136495 A JP H07136495A JP 30737893 A JP30737893 A JP 30737893A JP 30737893 A JP30737893 A JP 30737893A JP H07136495 A JPH07136495 A JP H07136495A
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- Japan
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- soluble salt
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Abstract
(57)【要約】
【構成】2種以上の原料を該原料のいずれかを含有した
母液にそれぞれ混合し、連続的に管型反応器に供給して
該反応器内で混合し反応させ水難溶性塩を製造する方法
であって、該反応器から排出された水難溶性塩が母液に
分散した生成物スラリーを篩分けし、得られる未反応原
料を含有する母液を反応器に再度供給するように母液を
循環させながら、反応器への供給ラインにおいて該未反
応原料と新たな原料を反応させて水難溶性塩を生成さ
せ、該水難溶性塩を種結晶として反応器に供給すること
を特徴とする水難溶性塩の連続製造方法。 【効果】本発明によれば、体質顔料、化粧品、写真乳
剤、電子材料および添加剤等に適した粒子径のそろった
水難溶性塩を製造することができる。また、安定な製
造、簡便な設備による種結晶供給量の調節が可能で、さ
らには収率の向上、付帯設備の軽減が図れる。
母液にそれぞれ混合し、連続的に管型反応器に供給して
該反応器内で混合し反応させ水難溶性塩を製造する方法
であって、該反応器から排出された水難溶性塩が母液に
分散した生成物スラリーを篩分けし、得られる未反応原
料を含有する母液を反応器に再度供給するように母液を
循環させながら、反応器への供給ラインにおいて該未反
応原料と新たな原料を反応させて水難溶性塩を生成さ
せ、該水難溶性塩を種結晶として反応器に供給すること
を特徴とする水難溶性塩の連続製造方法。 【効果】本発明によれば、体質顔料、化粧品、写真乳
剤、電子材料および添加剤等に適した粒子径のそろった
水難溶性塩を製造することができる。また、安定な製
造、簡便な設備による種結晶供給量の調節が可能で、さ
らには収率の向上、付帯設備の軽減が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体質顔料、化粧品、写
真乳剤、電子材料および添加剤等に適した粒子径のそろ
った水難溶性塩を安定に製造する方法に関するものであ
る。
真乳剤、電子材料および添加剤等に適した粒子径のそろ
った水難溶性塩を安定に製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】2種以上の原料溶液を混合して反応さ
せ、水難溶性塩を合成する場合、その合成条件により結
晶は様々な形状、粒子径を呈することが知られている。
例えば、Bull. Chem. Soc. Japan No.3 121 頁によれ
ば、混合原料の濃度によって生成する硫酸バリウムの結
晶は無定形、球形、紡錘状、ダイアモンド状等に種々変
形し、またその大きさは0.013μmから2.0μm
程度まで大幅に変化することが示されている。
せ、水難溶性塩を合成する場合、その合成条件により結
晶は様々な形状、粒子径を呈することが知られている。
例えば、Bull. Chem. Soc. Japan No.3 121 頁によれ
ば、混合原料の濃度によって生成する硫酸バリウムの結
晶は無定形、球形、紡錘状、ダイアモンド状等に種々変
形し、またその大きさは0.013μmから2.0μm
程度まで大幅に変化することが示されている。
【0003】即ち、水難溶性塩は、水易溶性塩に比べて
結晶核の発生および結晶成長の濃度域が非常に低いた
め、原料溶液の供給速度の多少の変動等によって過飽和
度が大きく変動することにより、結晶の粒子径、形状が
変化し、均一な大きさの結晶が得られにくい。そこで、
粒子径、形状がそろった結晶を得るために種結晶を添加
する方法が考えられる。これは、種結晶が存在すること
で種結晶上での核発生が容易になるため、種結晶が無い
場合よりも過飽和度の低い状態での核発生が起こり、さ
らにその発生した核が均一な状態のもとで結晶成長が可
能になるためと考えられている。つまり、種結晶が存在
することにより、マイルドな状態のもとで結晶化が進行
するため、結晶の粒子径ならびに形状が均一になると考
えられている。
結晶核の発生および結晶成長の濃度域が非常に低いた
め、原料溶液の供給速度の多少の変動等によって過飽和
度が大きく変動することにより、結晶の粒子径、形状が
変化し、均一な大きさの結晶が得られにくい。そこで、
粒子径、形状がそろった結晶を得るために種結晶を添加
する方法が考えられる。これは、種結晶が存在すること
で種結晶上での核発生が容易になるため、種結晶が無い
場合よりも過飽和度の低い状態での核発生が起こり、さ
らにその発生した核が均一な状態のもとで結晶成長が可
能になるためと考えられている。つまり、種結晶が存在
することにより、マイルドな状態のもとで結晶化が進行
するため、結晶の粒子径ならびに形状が均一になると考
えられている。
【0004】上記の問題を解決する手段として、特開平
3−205314号公報、特公昭61−34841号公
報、特公平4−48730号公報に開示のものがある。
これらの手法としては、結晶缶(晶析部)から結晶を含
むスラリーを抜き出し、篩い分けした後、微細粒子を母
液と共に種結晶として連続的に結晶缶に戻している。
3−205314号公報、特公昭61−34841号公
報、特公平4−48730号公報に開示のものがある。
これらの手法としては、結晶缶(晶析部)から結晶を含
むスラリーを抜き出し、篩い分けした後、微細粒子を母
液と共に種結晶として連続的に結晶缶に戻している。
【0005】この時、問題となるのは、種結晶の供給量
をどのように制御するかということである。上記の場
合、種結晶供給量をコントロールする手段において、水
易溶性塩であるため、水を追加し塩濃度を下げる手段
や、加熱し溶解度を上げる手段により、種結晶を溶かし
種結晶量をコントロールする方法が取られている。しか
し、本件のような水難溶性塩では、水を追加し塩濃度を
下げる方法や加熱して溶解度を上げる方法では種結晶を
溶かすことはほとんど不可能であり、他にこれといった
有効な手段もなく、種結晶の量をコントロールする手段
も極めて制限されたものである。
をどのように制御するかということである。上記の場
合、種結晶供給量をコントロールする手段において、水
易溶性塩であるため、水を追加し塩濃度を下げる手段
や、加熱し溶解度を上げる手段により、種結晶を溶かし
種結晶量をコントロールする方法が取られている。しか
し、本件のような水難溶性塩では、水を追加し塩濃度を
下げる方法や加熱して溶解度を上げる方法では種結晶を
溶かすことはほとんど不可能であり、他にこれといった
有効な手段もなく、種結晶の量をコントロールする手段
も極めて制限されたものである。
【0006】また、特公昭54−22200号公報で
は、水難溶性塩である炭酸バリウムの連続製造法が開示
されている。この発明では、スパイラル型反応器で種結
晶を形成させ、さらに、撹拌型反応器で結晶成長を行な
い、所望の粒子径の炭酸バリウムを製造している。しか
し、この方法では、種結晶量を決める因子としては、ス
パイラル型反応器内での気液接触効率のみであり、種結
晶量を大きく増やさなければならない場合、管長を長く
し、滞留時間を大きくする以外に方法がなく、反応条件
の最適化が非常に難しい。さらに、スパイラル型反応器
で気液接触効率を均一均等にして管径を太くすることは
難しく、スケールアップの際にも非常に難しい問題をか
かえることになる。
は、水難溶性塩である炭酸バリウムの連続製造法が開示
されている。この発明では、スパイラル型反応器で種結
晶を形成させ、さらに、撹拌型反応器で結晶成長を行な
い、所望の粒子径の炭酸バリウムを製造している。しか
し、この方法では、種結晶量を決める因子としては、ス
パイラル型反応器内での気液接触効率のみであり、種結
晶量を大きく増やさなければならない場合、管長を長く
し、滞留時間を大きくする以外に方法がなく、反応条件
の最適化が非常に難しい。さらに、スパイラル型反応器
で気液接触効率を均一均等にして管径を太くすることは
難しく、スケールアップの際にも非常に難しい問題をか
かえることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、水難溶性
塩の製造において種結晶の量をコントロールし、粒子径
のそろった水難溶性塩を製造する方法の開発が望まれて
いた。本発明は、体質顔料、化粧品、写真乳剤、電子材
料および添加剤等に適した粒子径のそろった水難溶性塩
を安定に製造する方法を提供することを目的とする。
塩の製造において種結晶の量をコントロールし、粒子径
のそろった水難溶性塩を製造する方法の開発が望まれて
いた。本発明は、体質顔料、化粧品、写真乳剤、電子材
料および添加剤等に適した粒子径のそろった水難溶性塩
を安定に製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
2種以上の原料を該原料のいずれかを含有した母液にそ
れぞれ混合し、連続的に管型反応器に供給して該反応器
内で混合し反応させ水難溶性塩を製造する方法であっ
て、該反応器から排出された水難溶性塩が母液に分散し
た生成物スラリーを篩分けし、得られる未反応原料を含
有する母液を反応器に再度供給するように母液を循環さ
せながら、反応器への供給ラインにおいて該未反応原料
と新たな原料を反応させて水難溶性塩を生成させ、該水
難溶性塩を種結晶として反応器に供給することを特徴と
する水難溶性塩の連続製造方法に関する。
2種以上の原料を該原料のいずれかを含有した母液にそ
れぞれ混合し、連続的に管型反応器に供給して該反応器
内で混合し反応させ水難溶性塩を製造する方法であっ
て、該反応器から排出された水難溶性塩が母液に分散し
た生成物スラリーを篩分けし、得られる未反応原料を含
有する母液を反応器に再度供給するように母液を循環さ
せながら、反応器への供給ラインにおいて該未反応原料
と新たな原料を反応させて水難溶性塩を生成させ、該水
難溶性塩を種結晶として反応器に供給することを特徴と
する水難溶性塩の連続製造方法に関する。
【0009】本発明において種結晶を供給する態様とし
ては、反応器から排出された水難溶性塩が母液に分散し
た生成物スラリーを篩い分けして得られる未反応原料を
含有する母液を反応器に再度供給するように母液を循環
させながら、該未反応原料と新たな原料を反応させ、得
られる水難溶性塩を種結晶として反応器に供給する方法
である(図2)。この方法では、母液を排出する無駄を
なくし、加えて、母液に含まれる未反応原料をそのまま
系外へ排出しなくて済むため、省エネルギー化ならびに
環境へのクリーン化の点から、有利なものとなる。ま
た、この方法では未反応原料と新たな原料との反応によ
り種結晶が生成するため、循環する母液中に種結晶を含
んでいる必要はなく、母液中の種結晶の有無は制限され
ない。
ては、反応器から排出された水難溶性塩が母液に分散し
た生成物スラリーを篩い分けして得られる未反応原料を
含有する母液を反応器に再度供給するように母液を循環
させながら、該未反応原料と新たな原料を反応させ、得
られる水難溶性塩を種結晶として反応器に供給する方法
である(図2)。この方法では、母液を排出する無駄を
なくし、加えて、母液に含まれる未反応原料をそのまま
系外へ排出しなくて済むため、省エネルギー化ならびに
環境へのクリーン化の点から、有利なものとなる。ま
た、この方法では未反応原料と新たな原料との反応によ
り種結晶が生成するため、循環する母液中に種結晶を含
んでいる必要はなく、母液中の種結晶の有無は制限され
ない。
【0010】本発明においては、反応器から排出される
生成物スラリーが未反応原料を含有するように、反応開
始時にいずれか一方の原料を母液タンク(両方または一
方)中の母液にあらかじめ適量含有させておく。ただ
し、このとき、両方の母液タンクの母液に未反応原料を
含有させ、しかも、その含有濃度が等しい場合は、長時
間反応を行った後でも、未反応原料の含有濃度は一定で
あり、安定な反応を行うことができる。
生成物スラリーが未反応原料を含有するように、反応開
始時にいずれか一方の原料を母液タンク(両方または一
方)中の母液にあらかじめ適量含有させておく。ただ
し、このとき、両方の母液タンクの母液に未反応原料を
含有させ、しかも、その含有濃度が等しい場合は、長時
間反応を行った後でも、未反応原料の含有濃度は一定で
あり、安定な反応を行うことができる。
【0011】また、両方の母液タンクの母液に未反応原
料を含有させ、しかも、その含有濃度が異なる場合、あ
るいは、一方の母液タンクの母液に未反応原料を含有さ
せた場合は、母液中の未反応原料の含有量が、時々刻々
と変化するため、後述するフィルトレイトライン/バイ
パスラインにおける送液量の割合を制御する手段等によ
り、安定な反応を行うことが望ましい。しかし、未反応
原料を含有する母液は両方の母液タンクに循環されるの
で最終的には、両方の母液タンクの母液中の未反応原料
の含有量は等しくなる。つまり、上記の場合と同様の状
態になる。
料を含有させ、しかも、その含有濃度が異なる場合、あ
るいは、一方の母液タンクの母液に未反応原料を含有さ
せた場合は、母液中の未反応原料の含有量が、時々刻々
と変化するため、後述するフィルトレイトライン/バイ
パスラインにおける送液量の割合を制御する手段等によ
り、安定な反応を行うことが望ましい。しかし、未反応
原料を含有する母液は両方の母液タンクに循環されるの
で最終的には、両方の母液タンクの母液中の未反応原料
の含有量は等しくなる。つまり、上記の場合と同様の状
態になる。
【0012】このとき、この過剰な未反応原料の含有
量、換言すれば、反応器から排出された生成物スラリー
を篩い分けして得られる母液に含まれる未反応原料の含
有量を変化させることで、種結晶の量を容易に変化させ
ることができ、所望の平均粒子径を有する水難溶性塩を
得ることができる。
量、換言すれば、反応器から排出された生成物スラリー
を篩い分けして得られる母液に含まれる未反応原料の含
有量を変化させることで、種結晶の量を容易に変化させ
ることができ、所望の平均粒子径を有する水難溶性塩を
得ることができる。
【0013】さらに、母液と同じ溶媒に原料を溶解させ
て原料溶液として供給する場合や、反応からの副生成物
(例えば生成水)が生じる場合では、反応を長時間行う
と、すなわち母液を何度もリサイクル再利用すると、原
料溶液由来の溶媒や副生成物により、母液が希釈され、
母液中の未反応原料の含有量が減少してゆく。そのた
め、この様なときは、希釈されてゆく未反応原料分だけ
その原料を意図的に過剰に供給すると、さらに好まし
い。なお、本発明において3種の原料を反応させて水難
溶性塩を製造する場合には、3種の原料のうち1種又は
2種を未反応原料として母液中に含有させることによ
り、本発明を好適に実施することができる。
て原料溶液として供給する場合や、反応からの副生成物
(例えば生成水)が生じる場合では、反応を長時間行う
と、すなわち母液を何度もリサイクル再利用すると、原
料溶液由来の溶媒や副生成物により、母液が希釈され、
母液中の未反応原料の含有量が減少してゆく。そのた
め、この様なときは、希釈されてゆく未反応原料分だけ
その原料を意図的に過剰に供給すると、さらに好まし
い。なお、本発明において3種の原料を反応させて水難
溶性塩を製造する場合には、3種の原料のうち1種又は
2種を未反応原料として母液中に含有させることによ
り、本発明を好適に実施することができる。
【0014】従って、いずれの方法においても生成物ス
ラリーを篩分けして得られる母液に含まれる未反応原料
の含有量としては、供給される原料が100%反応して
できる生成物100モルに対して、0.005〜30モ
ルが好ましく、更に好ましくは、0.01〜15モルで
あることが望ましい。未反応原料の含有量が、0.00
5モル未満の場合、生成する種結晶量が少な過ぎるため
に、反応に対して影響を及ぼすことがほとんどなく、3
0モルを越える場合、供給される原料の多くが種結晶の
生成に使用され、管型反応器で反応させる意味をもたな
くなる。
ラリーを篩分けして得られる母液に含まれる未反応原料
の含有量としては、供給される原料が100%反応して
できる生成物100モルに対して、0.005〜30モ
ルが好ましく、更に好ましくは、0.01〜15モルで
あることが望ましい。未反応原料の含有量が、0.00
5モル未満の場合、生成する種結晶量が少な過ぎるため
に、反応に対して影響を及ぼすことがほとんどなく、3
0モルを越える場合、供給される原料の多くが種結晶の
生成に使用され、管型反応器で反応させる意味をもたな
くなる。
【0015】次に、種結晶の供給方法について述べる。
まず、上記のように一方の原料をあらかじめ母液中に適
量含有させておく方法等によりこの量を調整し、得られ
る種結晶を一定量供給して所望の平均粒子径を有する水
難溶性塩を得ることができる。この場合には、予めその
含有量と平均粒子径の関係を求めておく必要がある。即
ち、例えば後述の実施例1に示すような両者の関係に基
づき、所望の平均粒子径を有する水難溶性塩を得ること
ができるよう、未反応原料の含有量を調整すればよい。
あるいは、以下の方法で種結晶の供給量を制御すること
により一定量供給する。この方法では母液中の未反応原
料の含有量を変えることなく、所望の平均粒子径を有す
る水難溶性塩を得ることができる。
まず、上記のように一方の原料をあらかじめ母液中に適
量含有させておく方法等によりこの量を調整し、得られ
る種結晶を一定量供給して所望の平均粒子径を有する水
難溶性塩を得ることができる。この場合には、予めその
含有量と平均粒子径の関係を求めておく必要がある。即
ち、例えば後述の実施例1に示すような両者の関係に基
づき、所望の平均粒子径を有する水難溶性塩を得ること
ができるよう、未反応原料の含有量を調整すればよい。
あるいは、以下の方法で種結晶の供給量を制御すること
により一定量供給する。この方法では母液中の未反応原
料の含有量を変えることなく、所望の平均粒子径を有す
る水難溶性塩を得ることができる。
【0016】すなわち、この方法では種結晶の供給量
が、その種結晶の大きさならびに粒子数に応じて適宜調
整される。すなわち種結晶の平均粒子径が小さい場合、
比表面積が大きくとれるためその粒子数は少なくても効
果があり、平均粒子径が大きくなればなるほどその粒子
数を増やす必要がある。これは、種結晶表面での核発生
に起因するものであり、種結晶の比表面積が核発生数に
関与しているためであると理論的にも解釈がつけられて
いる。したがって、本来、種結晶の大きさならびにその
粒子数、あるいは比表面積を測定することが重要である
が、現在の技術レベルではリアルタイムでそれらすべて
を測定するのは不可能である。
が、その種結晶の大きさならびに粒子数に応じて適宜調
整される。すなわち種結晶の平均粒子径が小さい場合、
比表面積が大きくとれるためその粒子数は少なくても効
果があり、平均粒子径が大きくなればなるほどその粒子
数を増やす必要がある。これは、種結晶表面での核発生
に起因するものであり、種結晶の比表面積が核発生数に
関与しているためであると理論的にも解釈がつけられて
いる。したがって、本来、種結晶の大きさならびにその
粒子数、あるいは比表面積を測定することが重要である
が、現在の技術レベルではリアルタイムでそれらすべて
を測定するのは不可能である。
【0017】本発明におけるような水難溶性塩では、結
晶成長速度が非常に大きいために、種結晶の供給量の変
位が、そのまま製造粒子径に反映される。言い換えれ
ば、供給量を適正な量にしなければ、所望の粒子径や形
状から外れた製品結晶しか製造できないことになる。し
たがって、種結晶の供給量を制御する方法としては以下
の方法が好ましい。すなわち、種結晶や未反応原料等
(以下、種結晶等と略す)を含んだ母液の戻し量は一定
にしておき、下記の方法により種結晶の供給量を制御す
る方法である。
晶成長速度が非常に大きいために、種結晶の供給量の変
位が、そのまま製造粒子径に反映される。言い換えれ
ば、供給量を適正な量にしなければ、所望の粒子径や形
状から外れた製品結晶しか製造できないことになる。し
たがって、種結晶の供給量を制御する方法としては以下
の方法が好ましい。すなわち、種結晶や未反応原料等
(以下、種結晶等と略す)を含んだ母液の戻し量は一定
にしておき、下記の方法により種結晶の供給量を制御す
る方法である。
【0018】この方法の特徴は、種結晶等を含んだ母液
が2つのラインを通じ導入される点にある。つまり、一
方はクノフィルター、リキッドフィルター、ロータリー
フィルター、フィルタープレス等の固液分離器を介した
ライン(フィルトレイトライン)であり、他方は、種結
晶をそのまま送液するライン(バイパスライン)であ
る。この方法では、種結晶供給量は、種結晶を捕捉し全
く種結晶を通さないライン(フィルトレイトライン)と
そのまま種結晶を含んだまま送液するライン(バイパス
ライン)における送液量の割合により制御される。
が2つのラインを通じ導入される点にある。つまり、一
方はクノフィルター、リキッドフィルター、ロータリー
フィルター、フィルタープレス等の固液分離器を介した
ライン(フィルトレイトライン)であり、他方は、種結
晶をそのまま送液するライン(バイパスライン)であ
る。この方法では、種結晶供給量は、種結晶を捕捉し全
く種結晶を通さないライン(フィルトレイトライン)と
そのまま種結晶を含んだまま送液するライン(バイパス
ライン)における送液量の割合により制御される。
【0019】具体的には、例えば反応器から排出される
結晶の粒径が所望する粒径より大きい場合、種結晶供給
量を増やす必要があり、このときはフィルトレイトライ
ンの方に流れる母液流量を減らし、バイパスラインの方
に流れる母液流量を増やすことにより、種結晶供給量を
増やすことができる。その結果、核発生量が増え、生成
粒子数が増加することになる。つまり、個々の粒子の大
きさが小さくなり、製品の粒子径が目標粒子径に近づく
ことになる。逆に、反応器から排出される結晶の粒径が
所望する粒径より小さい場合、フィルトレイトラインの
方の母液流量を増やし、バイパスラインの母液流量を減
らすことにより、種結晶供給量を減らすようにすれば良
い。なお、このとき、その流量比は例えばそれぞれのラ
インに設置された流量計とバルブにより操作される。こ
のように流量比を適宜調整することにより、一定量の種
結晶を反応器に供給することができる。
結晶の粒径が所望する粒径より大きい場合、種結晶供給
量を増やす必要があり、このときはフィルトレイトライ
ンの方に流れる母液流量を減らし、バイパスラインの方
に流れる母液流量を増やすことにより、種結晶供給量を
増やすことができる。その結果、核発生量が増え、生成
粒子数が増加することになる。つまり、個々の粒子の大
きさが小さくなり、製品の粒子径が目標粒子径に近づく
ことになる。逆に、反応器から排出される結晶の粒径が
所望する粒径より小さい場合、フィルトレイトラインの
方の母液流量を増やし、バイパスラインの母液流量を減
らすことにより、種結晶供給量を減らすようにすれば良
い。なお、このとき、その流量比は例えばそれぞれのラ
インに設置された流量計とバルブにより操作される。こ
のように流量比を適宜調整することにより、一定量の種
結晶を反応器に供給することができる。
【0020】本発明において、管型反応器の型式は特に
限定されないが、装置内での流体の滞留時間分布を極度
に狭く保つことができ、かつ、反応装置内に攪拌部・駆
動部を有しないにもかかわらず、各種流体を迅速かつ均
一に混合・攪拌して反応させ、さらに、反応生成物をす
みやかに反応装置外へ排出することのできる連続反応装
置という点から、特願平4−358429号に記載され
た管型反応器を好適に用いることができる。このような
管型反応器の具体例として、例えば図1に示すようなも
のが挙げられる。
限定されないが、装置内での流体の滞留時間分布を極度
に狭く保つことができ、かつ、反応装置内に攪拌部・駆
動部を有しないにもかかわらず、各種流体を迅速かつ均
一に混合・攪拌して反応させ、さらに、反応生成物をす
みやかに反応装置外へ排出することのできる連続反応装
置という点から、特願平4−358429号に記載され
た管型反応器を好適に用いることができる。このような
管型反応器の具体例として、例えば図1に示すようなも
のが挙げられる。
【0021】このような管型反応器を用いることによ
り、管型反応器に駆動部あるいは攪拌部を有さない装置
を用いているにもかかわらず、異種の流体を接触させた
後にすばやく均一な混合流体とすることが可能である。
しかも、管型反応器内での逆混合がほとんどないために
滞留時間分布が非常に狭く保たれている。さらに、反応
器内全体を見た場合、混合・攪拌された流体はピストン
フローとなっており、反応生成物を含む流体はすみやか
に反応器外へ排出されるために、滞留時間が短く、従っ
て定常状態に至る迄の時間も短いという特徴を有してい
る。
り、管型反応器に駆動部あるいは攪拌部を有さない装置
を用いているにもかかわらず、異種の流体を接触させた
後にすばやく均一な混合流体とすることが可能である。
しかも、管型反応器内での逆混合がほとんどないために
滞留時間分布が非常に狭く保たれている。さらに、反応
器内全体を見た場合、混合・攪拌された流体はピストン
フローとなっており、反応生成物を含む流体はすみやか
に反応器外へ排出されるために、滞留時間が短く、従っ
て定常状態に至る迄の時間も短いという特徴を有してい
る。
【0022】また、連続反応装置から排出された水難溶
性塩(生成物)を含んだスラリーは分級器により篩い分
けされるが、ここで用いられる分級器としては特に限定
されないが、遠心力を利用した沈降式のタイプが好まし
い。具体的には、液体サイクロン、円筒型遠心分離器、
デカンター型遠心分離器等が挙げられる。この中でも、
機器コスト、メンテナンス性、設備スペースのコンパク
トさから液体サイクロンがより好ましい。
性塩(生成物)を含んだスラリーは分級器により篩い分
けされるが、ここで用いられる分級器としては特に限定
されないが、遠心力を利用した沈降式のタイプが好まし
い。具体的には、液体サイクロン、円筒型遠心分離器、
デカンター型遠心分離器等が挙げられる。この中でも、
機器コスト、メンテナンス性、設備スペースのコンパク
トさから液体サイクロンがより好ましい。
【0023】以下、本発明の連続製造方法について、原
料供給から製品回収までの全工程を装置構成(図2)に
基づき詳細に説明する。、図2は、本発明に用いられる
装置の装置構成図の一例を示すものである。本発明は、
2種以上の原料を連続的に管型反応器に導入し、水難溶
性塩を製造する方法において、母液を循環させながら、
それに含まれる未反応原料と新たな原料の反応により得
られる水難溶性塩を種結晶として反応器に供給し、核発
生ならびに結晶成長を均一化させるものである。このと
き、種結晶を含む原料溶液をそのまま通過させるライン
(バイパスライン)と固液分離器を通して種結晶を除去
してしまうライン(フィルトレイトライン)を設け、そ
れぞれのラインを通過させる液量を制御する事により、
種結晶の供給量が好適に制御される。このようにして、
所望の粒子径を有する水難溶性塩の結晶を得ることを特
徴とするものである。
料供給から製品回収までの全工程を装置構成(図2)に
基づき詳細に説明する。、図2は、本発明に用いられる
装置の装置構成図の一例を示すものである。本発明は、
2種以上の原料を連続的に管型反応器に導入し、水難溶
性塩を製造する方法において、母液を循環させながら、
それに含まれる未反応原料と新たな原料の反応により得
られる水難溶性塩を種結晶として反応器に供給し、核発
生ならびに結晶成長を均一化させるものである。このと
き、種結晶を含む原料溶液をそのまま通過させるライン
(バイパスライン)と固液分離器を通して種結晶を除去
してしまうライン(フィルトレイトライン)を設け、そ
れぞれのラインを通過させる液量を制御する事により、
種結晶の供給量が好適に制御される。このようにして、
所望の粒子径を有する水難溶性塩の結晶を得ることを特
徴とするものである。
【0024】また、このように種結晶の供給量を制御し
なくても、前述のように未反応原料の過剰量を適宜調整
することにより所望の粒子径を有する水難溶性塩が得ら
れるが、この場合の装置構成は、図2の装置構成におい
て、両方のラインを削除することにより、またバイパス
ラインの流量比を100%とすることにより達成され
る。
なくても、前述のように未反応原料の過剰量を適宜調整
することにより所望の粒子径を有する水難溶性塩が得ら
れるが、この場合の装置構成は、図2の装置構成におい
て、両方のラインを削除することにより、またバイパス
ラインの流量比を100%とすることにより達成され
る。
【0025】各構成装置は次のようなものである。原料
溶液を調製する際に使用する溶媒(母液)を貯蔵してお
く母液槽11’と母液槽12’を設置する。そして通
常、母液には一方の原料を予め適量だけ仕込んでおき
(両方または一方の母液槽)、母液槽から母液を送液
し、これに原料を溶解し原料溶液とする。管型反応器6
で原料溶液は反応し、水難溶性塩の結晶を生成し、中継
槽17に溜められる。さらに、分級器18により分級さ
れた後、生成物は受液槽15に回収される。また、未反
応原料を含んだ母液の全てをポンプ等の送液手段により
母液槽11’と12’にフィードバックする。このフィ
ードバックされてきた母液には未反応原料を含んでお
り、この液と新たな原料が混合されることにより、未反
応原料と新たな原料が反応して結晶が生じる。これを種
結晶として用いる。このとき、母液中に分級器で捕捉さ
れなかった微細結晶が含まれている場合は、この微細結
晶と新たに生成した結晶の両者を用いることができるの
で、種結晶の供給量の制御がより容易となる。また、母
液が回収、再利用されるため排出される液もほとんどな
い。
溶液を調製する際に使用する溶媒(母液)を貯蔵してお
く母液槽11’と母液槽12’を設置する。そして通
常、母液には一方の原料を予め適量だけ仕込んでおき
(両方または一方の母液槽)、母液槽から母液を送液
し、これに原料を溶解し原料溶液とする。管型反応器6
で原料溶液は反応し、水難溶性塩の結晶を生成し、中継
槽17に溜められる。さらに、分級器18により分級さ
れた後、生成物は受液槽15に回収される。また、未反
応原料を含んだ母液の全てをポンプ等の送液手段により
母液槽11’と12’にフィードバックする。このフィ
ードバックされてきた母液には未反応原料を含んでお
り、この液と新たな原料が混合されることにより、未反
応原料と新たな原料が反応して結晶が生じる。これを種
結晶として用いる。このとき、母液中に分級器で捕捉さ
れなかった微細結晶が含まれている場合は、この微細結
晶と新たに生成した結晶の両者を用いることができるの
で、種結晶の供給量の制御がより容易となる。また、母
液が回収、再利用されるため排出される液もほとんどな
い。
【0026】本発明でいう水難溶性塩とは、Chem. Eng.
Technol. vol. 11 P.264 〜276(1988) に記載されてい
る、反応時等における相対過飽和度σが、1〜1000
であるような塩をいう。ただし、相対過飽和度とは次式
で表されるものである。
Technol. vol. 11 P.264 〜276(1988) に記載されてい
る、反応時等における相対過飽和度σが、1〜1000
であるような塩をいう。ただし、相対過飽和度とは次式
で表されるものである。
【0027】
【数1】
【0028】本発明の水難溶性塩の連続反応は、相対過
飽和度が1〜1000であるような瞬間反応により水難
溶性塩を得るものであり、好ましくは、本連続反応装置
の混合特性から、相対過飽和度が5〜500が望まし
い。さらに好ましくは、10〜200が最も望ましい。
相対過飽和度が1未満の場合、水難溶性塩の反応では、
非常に希薄な反応濃度となるため、生産効率が極端に低
いものとなり、製造コスト面で不利である。また、相対
過飽和度が1000を越える場合、水難溶性塩の反応の
なかでも反応速度が速いものであり、このような反応を
行うためには2流体間の速度差を非常に大きいものと
し、すばやく混合する必要がある。しかし、速度差を非
常に大きくするに伴い、圧力損失が大きくなり、送液用
の設備および動力が大きくなりコスト的に不利になるた
めである。
飽和度が1〜1000であるような瞬間反応により水難
溶性塩を得るものであり、好ましくは、本連続反応装置
の混合特性から、相対過飽和度が5〜500が望まし
い。さらに好ましくは、10〜200が最も望ましい。
相対過飽和度が1未満の場合、水難溶性塩の反応では、
非常に希薄な反応濃度となるため、生産効率が極端に低
いものとなり、製造コスト面で不利である。また、相対
過飽和度が1000を越える場合、水難溶性塩の反応の
なかでも反応速度が速いものであり、このような反応を
行うためには2流体間の速度差を非常に大きいものと
し、すばやく混合する必要がある。しかし、速度差を非
常に大きくするに伴い、圧力損失が大きくなり、送液用
の設備および動力が大きくなりコスト的に不利になるた
めである。
【0029】このように、相対過飽和度が1〜1000
となるような反応のための原料としては、例えば、 アルカリ;Ca(OH)2 ,Ba(OH)2 酸 ;HF,H2 SO4 ,H2 CO3 塩 ;BaCO3 ,BaCl2 ,K2 CO3 ,Ag
NO3 ,KCl,NaClO4 ,MgCl2 ,Na2 C
2 O4 ,Ba(NO3 )2 NH4 F,NiSO4 ,(NH4 )2 SO4 ,Na2 S
O4 アルコキサイド;Ti(OC2 H5 )4 等を水、低級アルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等)等に溶解して溶液(原料流
体)にしたものが用いられる。本発明では、これらを適
宜組み合わせることにより、相対過飽和度が1〜100
0となるようにするが、なかでも相対過飽和度が10〜
200であるような原料の組み合わせを具体的に示す
と、以下の(イ)〜(ヘ)が挙げられる。
となるような反応のための原料としては、例えば、 アルカリ;Ca(OH)2 ,Ba(OH)2 酸 ;HF,H2 SO4 ,H2 CO3 塩 ;BaCO3 ,BaCl2 ,K2 CO3 ,Ag
NO3 ,KCl,NaClO4 ,MgCl2 ,Na2 C
2 O4 ,Ba(NO3 )2 NH4 F,NiSO4 ,(NH4 )2 SO4 ,Na2 S
O4 アルコキサイド;Ti(OC2 H5 )4 等を水、低級アルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等)等に溶解して溶液(原料流
体)にしたものが用いられる。本発明では、これらを適
宜組み合わせることにより、相対過飽和度が1〜100
0となるようにするが、なかでも相対過飽和度が10〜
200であるような原料の組み合わせを具体的に示す
と、以下の(イ)〜(ヘ)が挙げられる。
【0030】
【化1】
【0031】これらのうち、特に化粧品、体質顔料等へ
の用途においては、粒子径のそろった硫酸バリウムが望
まれており、水難溶性塩が硫酸バリウムであることが好
ましい。
の用途においては、粒子径のそろった硫酸バリウムが望
まれており、水難溶性塩が硫酸バリウムであることが好
ましい。
【0032】以上のような本発明の製造方法によると、
反応速度の非常に大きい水難溶性塩を生成する反応で
も、均一な品質(粒径、結晶形状等)の生成物を連続的
に製造することができる。特に伸び、付き等の使用感に
優れ、かつ高い光拡散性と透明性、素肌感を有しつつ、
シミ・ソバカス等の色むらを見え難くする効果を有する
点から、体質顔料及び化粧品用の配合成分として優れた
硫酸バリウムを効率良く連続的に製造することができ
る。
反応速度の非常に大きい水難溶性塩を生成する反応で
も、均一な品質(粒径、結晶形状等)の生成物を連続的
に製造することができる。特に伸び、付き等の使用感に
優れ、かつ高い光拡散性と透明性、素肌感を有しつつ、
シミ・ソバカス等の色むらを見え難くする効果を有する
点から、体質顔料及び化粧品用の配合成分として優れた
硫酸バリウムを効率良く連続的に製造することができ
る。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
【0034】実施例1 図2の装置に基づいて硫酸バリウム粉末を連続製造する
ために、下記のように準備した。特級試薬 水酸化バリ
ウム8水塩18930gをイオン交換水170.4L
(60℃に昇温したもの)に溶解した水酸化バリウム原
料(原料b)と、特級試薬98重量%硫酸5880g
(原料a)を原料としてそれぞれ準備した。母液槽1
1’と母液槽12’にはイオン交換水1000Lに表2
に従い各種の添加量の98重量%硫酸を溶解した硫酸水
溶液をそれぞれ仕込み60℃まで昇温した。管型反応器
には表1のものを、分級器には液体サイクロン(大石機
械(株)製、スーパークロンTR10−50)を用い
た。なお、本実施例では、フィルトレイトラインを使用
することなくバイパスラインのみを使用する装置構成と
した(即ち、種結晶は100%供給されることにな
る)。
ために、下記のように準備した。特級試薬 水酸化バリ
ウム8水塩18930gをイオン交換水170.4L
(60℃に昇温したもの)に溶解した水酸化バリウム原
料(原料b)と、特級試薬98重量%硫酸5880g
(原料a)を原料としてそれぞれ準備した。母液槽1
1’と母液槽12’にはイオン交換水1000Lに表2
に従い各種の添加量の98重量%硫酸を溶解した硫酸水
溶液をそれぞれ仕込み60℃まで昇温した。管型反応器
には表1のものを、分級器には液体サイクロン(大石機
械(株)製、スーパークロンTR10−50)を用い
た。なお、本実施例では、フィルトレイトラインを使用
することなくバイパスラインのみを使用する装置構成と
した(即ち、種結晶は100%供給されることにな
る)。
【0035】すべて準備が整ったところで、予め充液
(イオン交換水)し、60℃に予熱しておいた反応装置
(反応装置構成は図1の形式、なお図1において1は原
料供給口(B)、2は原料供給口(A)、3はバッファ
ー槽、4は助走区間、5は原料供給管、6は管径反応
器、7は生成物排出口、8は端部、9は原料供給管であ
る)にポンプを用いて母液をそれぞれ30L/minで
供給し、同時に原料aを88.2g/min、原料bを
2.84kg/minで送液して、母液にそれぞれ溶解
させ、原料溶液とした。
(イオン交換水)し、60℃に予熱しておいた反応装置
(反応装置構成は図1の形式、なお図1において1は原
料供給口(B)、2は原料供給口(A)、3はバッファ
ー槽、4は助走区間、5は原料供給管、6は管径反応
器、7は生成物排出口、8は端部、9は原料供給管であ
る)にポンプを用いて母液をそれぞれ30L/minで
供給し、同時に原料aを88.2g/min、原料bを
2.84kg/minで送液して、母液にそれぞれ溶解
させ、原料溶液とした。
【0036】原料送液ポンプを作動させて2分後に生成
物スラリーを液体サイクロンに供給するためのポンプを
起動し、液体サイクロンにて、未反応原料を含んだ母液
を頂部から、また、その他の微細でない粒子を含んだス
ラリーを底部から抜き出し、受液槽へ溜めた。このと
き、頂部から抜き出した未反応原料を含んだ母液のすべ
てを母液槽(11’および12’)に戻した。その結果
を表2および図3に示す。これらより、母液中の未反応
原料の含有量を変化させることにより、所望する平均粒
子径の生成物が得られることがわかる。なお、得られた
硫酸バリウム粉末の平均粒子径の測定は、堀場(株)
製、粒度分布測定装置LA−700を用いて行った。
物スラリーを液体サイクロンに供給するためのポンプを
起動し、液体サイクロンにて、未反応原料を含んだ母液
を頂部から、また、その他の微細でない粒子を含んだス
ラリーを底部から抜き出し、受液槽へ溜めた。このと
き、頂部から抜き出した未反応原料を含んだ母液のすべ
てを母液槽(11’および12’)に戻した。その結果
を表2および図3に示す。これらより、母液中の未反応
原料の含有量を変化させることにより、所望する平均粒
子径の生成物が得られることがわかる。なお、得られた
硫酸バリウム粉末の平均粒子径の測定は、堀場(株)
製、粒度分布測定装置LA−700を用いて行った。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】実施例2 図2の装置に基づいて硫酸バリウム粉末を連続製造する
ために、下記のように準備した。特級試薬 水酸化バリ
ウム8水塩18930gをイオン交換水170.4L
(60℃に昇温したもの)に溶解した水酸化バリウム原
料(原料b)と、特級試薬98重量%硫酸5880g
(原料a)を原料としてそれぞれ準備した。母液槽1
1’と母液槽12’にはイオン交換水1000Lに98
重量%硫酸30gを溶解した硫酸水溶液をそれぞれ仕込
み60℃まで昇温した。フィルトレイトラインには、リ
キッドフィルター(住友スリーエム(株)製、フィルタ
ーバッグ523Aを使用)を、管型反応器には表1のも
のを、分級器には液体サイクロン(大石機械(株)製、
スーパークロンTR10−50)を用いた。
ために、下記のように準備した。特級試薬 水酸化バリ
ウム8水塩18930gをイオン交換水170.4L
(60℃に昇温したもの)に溶解した水酸化バリウム原
料(原料b)と、特級試薬98重量%硫酸5880g
(原料a)を原料としてそれぞれ準備した。母液槽1
1’と母液槽12’にはイオン交換水1000Lに98
重量%硫酸30gを溶解した硫酸水溶液をそれぞれ仕込
み60℃まで昇温した。フィルトレイトラインには、リ
キッドフィルター(住友スリーエム(株)製、フィルタ
ーバッグ523Aを使用)を、管型反応器には表1のも
のを、分級器には液体サイクロン(大石機械(株)製、
スーパークロンTR10−50)を用いた。
【0040】すべて準備が整ったところで、予め充液
(イオン交換水)し、60℃に予熱しておいた反応装置
(反応装置構成は図1の形式)にポンプを用いて母液を
それぞれ30L/minで供給し、同時に原料aを8
8.2g/min、原料bを2.84kg/minで送
液して、母液にそれぞれ溶解させ、原料溶液とした。
(イオン交換水)し、60℃に予熱しておいた反応装置
(反応装置構成は図1の形式)にポンプを用いて母液を
それぞれ30L/minで供給し、同時に原料aを8
8.2g/min、原料bを2.84kg/minで送
液して、母液にそれぞれ溶解させ、原料溶液とした。
【0041】原料送液ポンプを作動させて2分後に生成
物スラリーを液体サイクロンに供給するためのポンプを
起動し、液体サイクロンにて、未反応原料を含んだ母液
を頂部から、また、その他の微細でない粒子を含んだス
ラリーを底部から抜き出し、受液槽へ溜めた。このと
き、頂部から抜き出した未反応原料を含んだ母液のすべ
てを母液槽(11’および12’)に戻した。
物スラリーを液体サイクロンに供給するためのポンプを
起動し、液体サイクロンにて、未反応原料を含んだ母液
を頂部から、また、その他の微細でない粒子を含んだス
ラリーを底部から抜き出し、受液槽へ溜めた。このと
き、頂部から抜き出した未反応原料を含んだ母液のすべ
てを母液槽(11’および12’)に戻した。
【0042】また、反応開始時はバイパスラインの流量
を100%(=バイパスラインの流量/全流量)とし
て、それ以後は平均粒子径の測定結果に基づいて、フィ
ルトレイトラインとバイパスラインの流量をそれぞれの
ラインに設置したバルブにて図4に示すように調整し
た。即ち、反応開始から30分までは、平均粒子径が5
μmになるように、30分以降は平均粒子径が4μmに
なるように設定した。生成物スラリーを液体サイクロン
に供給するためのポンプを作動させた後、2分おきに液
体サイクロン底部からスラリーをサンプリングし、平均
粒子径を測定することにより、平均粒子径の安定した生
成物が得られていることがわかる。
を100%(=バイパスラインの流量/全流量)とし
て、それ以後は平均粒子径の測定結果に基づいて、フィ
ルトレイトラインとバイパスラインの流量をそれぞれの
ラインに設置したバルブにて図4に示すように調整し
た。即ち、反応開始から30分までは、平均粒子径が5
μmになるように、30分以降は平均粒子径が4μmに
なるように設定した。生成物スラリーを液体サイクロン
に供給するためのポンプを作動させた後、2分おきに液
体サイクロン底部からスラリーをサンプリングし、平均
粒子径を測定することにより、平均粒子径の安定した生
成物が得られていることがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、体質顔料、化粧品、写
真乳剤、電子材料および添加剤等に適した粒子径のそろ
った水難溶性塩を製造することができる。また、本発明
の方法によれば、下記の効果が得られる。 2種以上の原料を連続的に管型反応器に供給し、該
反応器内で混合し反応させて水難溶性塩を製造する方法
において、母液を循環させながら種結晶を一定量供給
し、核発生量を制御することにより、所望の粒子径、形
状のそろった水難溶性塩結晶を安定して製造できる。 種結晶供給量の制御に際し、種結晶を含む原料溶液
を、そのまま通過させるライン(バイパスライン)と固
液分離器を通し固形分を除去するライン(フィルトレイ
トライン)に分け、その通過させる液量比を制御するこ
とにより、簡便な設備で水難溶性塩の種結晶の供給量を
容易に調節することが可能である。 粒子径、形状のそろった結晶が安定して製造でき、
さらには収率の向上ならびに種結晶の調製やそれに伴う
付帯設備の軽減が図れる。
真乳剤、電子材料および添加剤等に適した粒子径のそろ
った水難溶性塩を製造することができる。また、本発明
の方法によれば、下記の効果が得られる。 2種以上の原料を連続的に管型反応器に供給し、該
反応器内で混合し反応させて水難溶性塩を製造する方法
において、母液を循環させながら種結晶を一定量供給
し、核発生量を制御することにより、所望の粒子径、形
状のそろった水難溶性塩結晶を安定して製造できる。 種結晶供給量の制御に際し、種結晶を含む原料溶液
を、そのまま通過させるライン(バイパスライン)と固
液分離器を通し固形分を除去するライン(フィルトレイ
トライン)に分け、その通過させる液量比を制御するこ
とにより、簡便な設備で水難溶性塩の種結晶の供給量を
容易に調節することが可能である。 粒子径、形状のそろった結晶が安定して製造でき、
さらには収率の向上ならびに種結晶の調製やそれに伴う
付帯設備の軽減が図れる。
【図1】図1は、本発明の製造方法に好適に用いられる
連続反応装置の反応器部の一例を斜視図により示したも
のである。
連続反応装置の反応器部の一例を斜視図により示したも
のである。
【図2】図2は、実施例で用いた連続反応装置の構成の
概略を示したものである。
概略を示したものである。
【図3】図3は、実施例1において、生成物100モル
に対する未反応原料の含有量の比率に対して、生成され
る製品の平均粒子径の変化を図示したものである。
に対する未反応原料の含有量の比率に対して、生成され
る製品の平均粒子径の変化を図示したものである。
【図4】図4は、実施例2において反応時間の経過とと
もに、バイパスラインの流量比、および製品の平均粒子
径の変化の様子を図示したものである。
もに、バイパスラインの流量比、および製品の平均粒子
径の変化の様子を図示したものである。
1 原料供給口(B) 2 原料供給口(A) 3 バッファー槽 4 助走区間 5 原料供給管 6 管型反応器 7 生成物排出口 8 端部 9 原料供給管 11’母液槽(母液a) 12’母液槽(母液b) 15 受液槽 17 中継槽 18 分級器
Claims (3)
- 【請求項1】 2種以上の原料を該原料のいずれかを含
有した母液にそれぞれ混合し、連続的に管型反応器に供
給して該反応器内で混合し反応させ水難溶性塩を製造す
る方法であって、該反応器から排出された水難溶性塩が
母液に分散した生成物スラリーを篩分けし、得られる未
反応原料を含有する母液を反応器に再度供給するように
母液を循環させながら、反応器への供給ラインにおいて
該未反応原料と新たな原料を反応させて水難溶性塩を生
成させ、該水難溶性塩を種結晶として反応器に供給する
ことを特徴とする水難溶性塩の連続製造方法。 - 【請求項2】 水難溶性塩が硫酸バリウムである請求項
1記載の連続製造方法。 - 【請求項3】 種結晶を捕集可能な固液分離器を経由し
種結晶を除去できるライン(フィルトレイトライン) と
固液分離器を経由しないライン(バイパスライン)との
2系列のラインを用いて、それぞれのラインを通過する
液量をコントロールすることにより種結晶を反応器に一
定量供給することを特徴とする請求項1又は2記載の連
続製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30737893A JPH07136495A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 水難溶性塩の連続製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30737893A JPH07136495A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 水難溶性塩の連続製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07136495A true JPH07136495A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17968340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30737893A Pending JPH07136495A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 水難溶性塩の連続製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07136495A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009136840A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Asahi Sunac Corp | 多液混合装置 |
| CN109499092A (zh) * | 2018-12-03 | 2019-03-22 | 天津科技大学 | 反应结晶过饱和度控制方法 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP30737893A patent/JPH07136495A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009136840A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Asahi Sunac Corp | 多液混合装置 |
| CN109499092A (zh) * | 2018-12-03 | 2019-03-22 | 天津科技大学 | 反应结晶过饱和度控制方法 |
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