JPH071394U - 薄肉管と継手の伸縮可能な接続機構 - Google Patents

薄肉管と継手の伸縮可能な接続機構

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JPH071394U
JPH071394U JP3068293U JP3068293U JPH071394U JP H071394 U JPH071394 U JP H071394U JP 3068293 U JP3068293 U JP 3068293U JP 3068293 U JP3068293 U JP 3068293U JP H071394 U JPH071394 U JP H071394U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄肉ステンレス鋼管などの薄肉管と継手との
接続部における薄肉管の伸長時の抜け出を防止し、その
接続部におけるシール性の向上、締め付け状態の正確な
視認、補修時における弛め作業の簡易化、並びに締め付
け後における弛み防止等を図る。 【構成】 螺合状態とされる継手本体1と袋状締結体2
とのそれぞれの内孔8,9に、周溝5を有する薄肉ステン
レス鋼管3を挿通し、前記周溝5に剛性の高い球状体6
またはコイル状体30を係合させ、前記袋状締結体2の内
孔に形成したテーパ面20により前記球状体6またはコイ
ル状体30を強い押圧力で周溝5に押し付けるようにす
る。また、継手本体1の鍔端面13と袋状締結体2の締結
体端面15との間に第1パッキン21を、袋状締結体2の小
径内孔19と薄肉ステンレス鋼管3外周面との間に第2パ
ッキン22を、また従来同様に第3パッキン23を介設す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば水道管等のように地下に埋設される薄肉管と継手との伸縮可 能な接続機構に係り、特に、この両者の接続時における伸縮に伴って薄肉管が継 手本体から抜け出ることを防止すると共に、シール性の改善或いは袋状締結体の 弛み対策、並びに補修時における弛め作業等の簡易化等を図るための技術に関す る。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、地下に埋設される水道配管類に代表されるように各種の液体 や特定の気体などの流体を移送する配管類として、耐腐食性、耐熱性、耐寒性、 及び機械的強度に優れた材質の薄肉ステンレス鋼管などの薄肉管が使用されるに 至っているが、これらの薄肉管は継手を介して接続されるのが通例であり、その 接続機構の一種として、薄肉管を継手に対して伸縮可能となるように構成したも のがある。
【0003】 この伸縮可能な接続機構の従来例として、例えば図7に示すものは、継手本体 50の内孔51に、二本の薄肉ステンレス鋼管52,52 の端部を対向させて挿通し、そ れぞれの薄肉ステンレス鋼管52の端部外周に形成された周溝53に、係止部材とし てのロック体54を嵌め込み、袋状ナット55の雌ねじ部55a と継手本体50の雄ねじ 部50a とを螺合させて締め付けることにより、前記ロック体54を薄肉ステンレス 鋼管52の周溝53に強い押圧力で係止させ、これにより薄肉ステンレス鋼管52の継 手本体50からの抜脱を阻止するものである。
【0004】 そして、同図における符号(イ)で示す箇所は、袋状ナット55を弛めた状態を 示すものであるのに対して、同図に符号(ロ)で示す箇所は、袋状ナット55を締 め付けた状態を示すものである。尚、前記ロック体54は弾性体でなるパッキン56 及び後部パッキン57により保持されていると共に、このパッキン56に固着された 挟持リング58が、継手本体50と袋状ナット55との間に介設されて締め付け固定さ れるようになっている。
【0005】 この場合、上記の符号(ロ)で示す締め付け状態においては、袋状ナット55の 内孔に形成されたテーパ面59の縮径している箇所に前記ロック体54が存在してい るため、該テーパ面59からロック体54に対しては強い押圧力が作用して薄肉ステ ンレス鋼管52の周溝53にロック体54が確実に係止された状態となっているのに対 して、上記の符号(イ)で示す弛め状態においては、前記袋状ナット55のテーパ 面59の拡径している箇所にロック体54が存在しているため、前記テーパ面59から ロック体54に対しては強い押圧力が作用せず、従って薄肉ステンレス鋼管52の周 溝53にロック体54が確実に係止された状態になっておらず、このためロック体54 は前記周溝53から容易に抜脱して薄肉ステンレス鋼管52が軸線方向に伸縮移動で きることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の薄肉ステンレス鋼管52の周溝53に係止されるロック体54 がその全周に亘って押圧力を受けるリング状のものである場合には、符号(イ) で示す弛め状態の下で薄肉ステンレス鋼管52を軸線方向に移動可能とするには、 そのリング状のロック体54にある程度の可撓性を持たせておく必要があり、この ようにロック体54が可撓性を有している場合には、符号 (ロ) で示す締め付け状 態の下で薄肉ステンレス鋼管52に作用する軸線方向の力によりロック体54が撓ん で周溝53から抜脱し、比較的容易に薄肉ステンレス鋼管52が継手本体50から抜け 出てしまうという問題がある。
【0007】 一方、上記のロック体54が例えば剛性の高い複数の球状体であっても、これら の球状体54…54は周方向に対して移動を確実に規制されていないので、各球状体 54…54がばらけてしまい、適切な抜脱防止作用を行い得ないという問題が生じる 。
【0008】 また、図9に示すように、薄肉ステンレス鋼管52に対して矢印方向に所定値以 上の力が作用した場合には、球状体54…54が周溝53から抜脱して薄肉ステンレス 鋼管52の外周面に軸線方向の直線溝52x …52x が刻設されることになるが、この 時に、後部パッキン57が球状体54により押し潰されて、早期に劣化するという問 題がある。
【0009】 この場合、上記のように薄肉ステンレス鋼管52に所定値以上の力が作用する原 因としては、例えばこの継手及び接続機構が地下に埋設されている場合に、その 上方をトラック等が走行してその重量が作用すること等が挙げられる。
【0010】 更に、この接続機構の継手本体50と袋状ナット55との螺合部分には、単に雄ね じ部50a と雌ねじ部55a とが形成されているのみであって、袋状ナット55の締め 付け方向への移動が適切に規制されないため、締め付け反力による弛み防止効果 を充分に得ることができないという問題がある。
【0011】 加えて、この接続機構においては、ロック体54の周辺に対して、継手本体50の 雄ねじ部50a と袋状ナット55の雌ねじ部55a との螺合部分からの流体侵入経路を 経て泥水等の流体が侵入して補修時に袋状ナット55を弛めることが困難になると 共に、袋状ナット55の端部における小径内孔55b と薄肉ステンレス鋼管52の外周 面との間の隙間からの流体侵入経路を経ても流体が侵入することになり、これに 起因してロック体54の周辺に腐食が生じるという問題をも有している。
【0012】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、薄肉ステンレス鋼管等の薄 肉管と継手との接続部における薄肉管の伸長時の抜け出し力を所定の大きさにす ると共に、その接続部におけるシール性の改善を図ることにより腐食の発生を未 然に防止し、更には補修時に袋状締結体を弛め易くすることを主たる技術的課題 とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本考案に係る薄肉管と継手の接続機構は、上記技術的課題を達成するため、以 下に示すように構成したことを特徴とする。
【0014】 即ち、主たる特徴は、相互間で締め付け及び弛め可能に螺合された継手本体及 び袋状締結体と、該継手本体及び袋状締結体のそれぞれの内孔に亘って挿通され る薄肉管と、該薄肉管の外周面に形成された周溝と、該周溝に係脱可能とされた 係止部材と、前記袋状締結体の内孔に形成され且つ継手本体側が拡開するテーパ 面とを有し、配管応力により前記薄肉管が軸線方向に移動して前記テーパ面と係 止部材との接触位置が変化することにより、前記テーパ面が係止部材を薄肉管の 周溝に押圧して該薄肉管の軸線方向移動を規制し、且つ所定値以上の力の作用に より前記薄肉管が軸線方向移動可能となるように構成した薄肉管と継手の伸縮可 能な接続機構において、前記係止部材を、周方向に沿って配設された複数の剛性 の高い球状体で構成すると共に、これらの球状体を所定間隔おきに支持する耐圧 縮性材料でなる支持リングを配設したものである。
【0015】 この場合において、上記の複数の球状体に代えて、剛性の高いコイル状体を周 方向に沿って配設してもよい。
【0016】 また、シール性の向上並びに弛み防止の向上等を図るには、前記継手本体に鍔 を形成し、該継手本体と袋状締結体との本締め状態が目視で管理可能となるよう に、前記鍔の一方の端面とこれに対向する前記袋状締結体の一方の端面とが両者 を螺合締結させた時に密着するように構成し、前記両端面の間から前記両者の螺 合部分を経て係止部材の周辺に至る流体侵入経路をシールする第1パッキンを配 設すると共に、前記袋状締結体の他方の端面の内孔と薄肉管の外周面との間から 前記係止部材の周辺に至る流体侵入経路をシールする第2パッキンを配設し、且 つ前記継手本体の内孔と薄肉管の外周面との間から前記係止部材の周辺に至る流 体侵入経路をシールする第3パッキンを配設することが好ましい。
【0017】
【作用】 上記手段によると、袋状締結体の内孔に形成され且つ継手本体側が拡開するテ ーパ面が、締め付け時に剛性の高い複数の球状体を薄肉管の周溝に対して強い押 圧力で押し付けることになるので、この締め付け時に薄肉管が伸縮移動しようと した場合には、複数の球状体が高い剛性を有しているので変形することはなく、 従って薄肉管の外周面には、停止状態にある前記球状体との相対移動に起因する 溝が刻設されるが、この溝は、薄肉管も所要の剛性を有しているためにそれほど 長寸法に刻設されることはなく、且つ、所定の抜け出し阻止力を得ることができ る。
【0018】 この場合、薄肉管に所定値以上の引っ張り応力が加わった時には、袋状締結体 のテーパ面に沿って球状体が該テーパ面の縮径側に移動して薄肉管に食い込むこ とになるので、薄肉管に対する球状体による溝の刻設は、継手本体及び袋状締結 体から薄肉管が抜け出る手前で停止することになり、従って薄肉管が伸長しても 完全に抜け出てしまうことはない。
【0019】 そして、上記球状体が移動して袋状締結体の内孔一端面に近接した場合には、 これらの球状体が耐圧縮性材料でなる支持リングにより支持されていることから 、この支持リングが前記袋状締結体の内孔一端面に当接することになるが、この 支持リングが押し潰されることはなく、早期劣化が防止されると共に、各球状体 がばらけてしまうといった事態も生じなくなる。
【0020】 また、上記複数の球状体に代えて、剛性の高いコイル状体を使用した場合にお いても、コイル状体の一巻き部分に付き一箇所で周溝に当接しており、従ってこ のコイル状体の全巻き部に付いては複数箇所で所定間隔おきに周溝に当接してお り、而も、このコイル状体が高剛性を有していることから、上述のように球状体 を使用した場合と同様にして、薄肉管の抜け出が防止される。
【0021】 更に、前記継手本体に鍔を形成し、該鍔とこれに対向する袋状締結体の一方の 端面とが密着するように構成されているので、袋状締結体を完全に締め付けた際 には、両者の螺合部分に引っ張り力つまり締め付け反力が作用し、袋状締結体の 弛みトルクが増大する。
【0022】 そして、この両者の螺合部分をシールする第1パッキンを配設すると共に、前 記袋状締結体の他方の端面の内孔と薄肉管の外周面との間から前記球状体または コイル状体の周辺に至る流体侵入経路をシールする第2パッキンを配設し、且つ 前記継手本体の内孔と薄肉管の外周面との間から前記球状体またはコイル状体の 周辺に至る流体侵入経路をシールする第3パッキンを配設するようにしておけば 、内外方から球状体またはコイル状体の周辺に至る全ての流体侵入経路がシール されることになり、この結果、その周辺箇所における腐食の発生が防止されるば かりでなく、前記螺合部分に泥水等が侵入することにより補修時に袋状締結体が 弛まなくなるという不具合も回避される。
【0023】
【実施例】
以下、本考案に係る薄肉管と継手の伸縮可能な接続機構の実施例を図面に基づ いて説明する。
【0024】 図1は、継手本体1として直角状のエルボーを使用したものであるが、本考案 はこれに限定されるものではなく、直線状の継手本体1にも同様に適用可能であ ることは言うまでもない。
【0025】 図1における符号(イ)で示す箇所は、弛め状態を示すものであるのに対して 、符号(ロ)で示す箇所は、締め付け状態を示すものであり、継手本体1の両端 部にはそれぞれ、袋状締結体2,2が螺合されており、このそれぞれの螺合部分 の内周側に薄肉ステンレス鋼管3,3の端部が嵌合保持されている。そして、継 手本体1のそれぞれの螺合部分の中央部寄りには鍔4,4が突設されている。
【0026】 詳細には、図2及び図3に示すように、薄肉ステンレス鋼管3の端部外周には 、縮径成型された周溝5が形成されており、この周溝5に、ステンレス鋼でなる 球状体6が係脱可能に係合され、且つこの球状体6は、樹脂でなる支持リング7 により保持されている。更に詳しくは(図4参照)、前記薄肉ステンレス鋼管3 の周溝5には、等角度間隔おきに複数の球状体6…6が係合されており、これら の球状体6…6が支持リング7により所定位置に保持されているのである。この 場合において、前記支持リング7を周方向において一箇所または複数箇所で分割 しておけば、複数の球状体6…6の整列している径が自由に拡径もしくは縮径す ることになる。
【0027】 また、図2及び図3に示すように、前記継手本体1の内孔8及び袋状締結体2 の内孔9には、前記薄肉ステンレス鋼管3が嵌合されており、前記継手本体1の 端部には雄ねじ部10が形成されていると共に、前記袋状締結体2の大径内孔に は該雄ねじ部10に螺合する雌ねじ部11が形成されている。
【0028】 更に、前記継手本体1における雄ねじ部10の中央部寄りには鍔4が突設され ており、この鍔4の端部に形成された鍔端面13と、前記袋状締結体2の雌ねじ 形成部14の端部に形成された締結体端面15とが対向配置され、また前記継手 本体1の雄ねじ形成部16の端部に形成された継手端面17と、前記袋状締結体 2の雌ねじ部11(大径内孔)から内周側に至る段部に形成された段部端面18 とが対向配置されている。
【0029】 そして、前記袋状締結体2における段部端面18から小径内孔19に至る部分 には、継手本体1側が拡開する円錐状のテーパ面20が形成されており、図2に 示す締め付け状態の下では、このテーパ面20から前記球状体6に強い押圧力が 作用し、図3に示す弛め状態の下では、このテーパ面20から球状体6に作用す る強い押圧力が解除されるようになっている。
【0030】 また、前記継手本体1の鍔4に形成された鍔端面13と、袋状締結体2に形成 された継手端面17の内周傾斜部との間には、Oリングでなる第1パッキン21 が介設されていると共に、前記袋状締結体2の小径内孔19と、薄肉ステンレス 鋼管3の外周面との間には、Oリングでなる第2パッキン22が介設され、且つ 継手本体1の内孔8の端部傾斜面24と、薄肉ステンレス鋼管3の外周面との間 には、肉厚の大きなゴム等でなる第3パッキン23が介設されている。
【0031】 そして、前記球状体6の支持リング7と第3パッキン23との間には、軸線方 向に移動可能に剛性の高い挟持リング25が介設されており、この挟持リング2 5は、図2に示す締め付け状態の下では、継手本体1の継手端面17と袋状締結 体2の段部端面18との間に締め付け固定されるようになっている。
【0032】 以上の構成によれば、図2に示す締め付け状態にある時に、薄肉ステンレス鋼 管3に対して図5に示す矢印X方向の力つまり抜け出る方向の力が作用した場合 には、ステンレス鋼でなる球状体6を支持している支持リング7が袋状締結体2 のテーパ面20に沿って内向き鍔部26に密接するまで移動し、薄肉ステンレス 鋼管3がテーパ面20の長さ以上に移動した場合には、該薄肉ステンレス鋼管3 の外周面に複数条の溝3x…3xが刻設される。
【0033】 この場合、前記支持リング7に圧縮応力が作用しても、この支持リング7は耐 圧縮性材料である樹脂で構成されたものであるため、押し潰されてしまうことは なく、耐久性の向上が図られると共に、この支持リング7の存在により各球状体 6がばらけてしまうこともない。
【0034】 そして、前記薄肉ステンレス鋼管3に溝3x…3xが刻設される場合には、球 状体6が前記テーパ面20の縮径側に移動することにより、深く食い込むことに なると共に、前記薄肉ステンレス鋼管3も所定の剛性を有しているため、前記溝 3x…3xの刻設寸法は短尺なものとなり、従って、所定値以上のかなり大きな X方向の力が作用しても、薄肉ステンレス鋼管3が継手本体1及び袋状締結体2 から完全に抜け出てしまうことはない。
【0035】 また、前記第1パッキン21を介設したことにより、継手本体1と袋状締結体 2との螺合部分を経て球状体6の周辺に至る流体侵入経路がシールされると共に 、第2パッキン22を介設したことにより、前記袋状締結体2の小径内孔19と 薄肉ステンレス鋼管3の外周面との間から前記球状体6の周辺に至る流体侵入経 路がシールされ、更に第3パッキン23を介設したことにより、継手本体1の内 孔8と薄肉ステンレス鋼管3の外周面との間から前記球状体6の周辺に至る流体 侵入経路がシールされることになる。従って、球状体6の周辺に至る全ての流体 侵入経路からの腐食性流体の侵入が阻止され、この箇所の腐食が確実に防止され ることになる。
【0036】 加えて、前記第1パッキン21により継手本体1と袋状締結体2との螺合部分 10,11に泥水等が侵入することが阻止され、補修時に、袋状締結体2を容易 に弛めることが可能になる。
【0037】 更に、上記のように継手本体1に鍔4を形成し、この鍔4に第1パッキン21 を介して袋状締結体2が当接するように構成したから、袋状締結体2が本締め状 態になったことを正確に目で確認できるようになると共に、継手本体1の雄ねじ 部10と袋状締結体2の雌ねじ部11との間に引っ張り力を作用させることがで きるため、袋状締結体2の弛みトルクを大きくすることが可能になる。
【0038】 また、第3パッキン23に加えて第1パッキン21を付加したことにより、こ の双方のパッキン23,21の弾性反力により、継手本体1と袋状締結体2との 螺合部分の摩擦力が増大し、両者の締め付け時における袋状締結体2の弛みが効 果的に防止されることになる。
【0039】 図6は、本考案の他の実施例を示すもので、既述の実施例における複数の球状 体6…6に代えて、剛性の高いコイルスプリング等のコイル状体30を、薄肉ス テンレス鋼管3の周溝5に係脱可能に係合させたものである。尚、このコイル状 体30を保持する支持リングは、必要ならば既述の実施例と同様にして配設すれ ばよい。そして、これ以外の構成要件については、既述の実施例と同様であるの で、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】 従って、この他の実施例においても、締め付け状態の下で薄肉ステンレス鋼管 3に対して抜け方向の力が作用した場合には、前記コイル状体30の内周側にお ける周溝5との複数の当接箇所から、既述の実施例と同様にして、所定の短寸法 の軸線方向に沿う複数条の溝が薄肉ステンレス鋼管3の外周面に刻設されるだけ で済むことになり、薄肉ステンレス鋼管3が完全に抜け出てしまうといった事態 が防止される。
【0041】
【考案の効果】
本考案に係る薄肉管と継手の伸縮可能な接続機構は、上述の通り構成されてい るので、以下に示す効果を奏する。
【0042】 即ち、請求項1及び2に記載の考案によれば、締め付け時に剛性の高い複数の 球状体またはコイル状体を薄肉管の周溝に対して強い押圧力で押し付けており、 このような状態の下で薄肉管が伸縮移動しようとしても、前記球状体またはコイ ル状体が高い剛性を有しており且つ薄肉管も所定の剛性を有しているために、薄 肉管の外周面には、球状体またはコイル状体との相対移動に起因する短寸法の溝 が刻設され、所定の抜け出し阻止力を得ることができる。
【0043】 これにより、この種の薄肉管及び接続機構が地面下に埋設されている場合に、 例えばその上方を重量の大きなトラック等が走行して薄肉管が継手本体に対して 伸縮移動しても、薄肉管の抜脱及びこれに起因する水の漏出等が確実に防止され ることになる。
【0044】 そして、前記球状体またはコイル状体は耐圧縮性材料でなる支持リングにより 支持されているので、球状体が移動して移動端に達した場合でも、この支持リン グに圧縮応力が作用することになり、早期劣化が防止されると共に、この支持リ ングの存在より球状体がばらけるといった不具合が回避される。
【0045】 また、請求項3に記載の考案によれば、前記継手本体に形成された鍔を利用し て袋状締結体の締め付け状態を正確に視認できるようになり、更には締め付け時 における螺合部分に好適な引っ張り力が作用して袋状締結体の弛み阻止が図られ ると共に、第1、第2、第3パッキンを適所に介設したことにより、前記球状体 またはコイル状体の周辺に対する全ての流体侵入経路がシールされることになっ て、当該周辺箇所の腐食が確実に防止される。
【0046】 そして、前記第1パッキンにより螺合部分への泥水等の侵入が阻止されるので 、補修時等に、袋状締結体を容易に弛めることが可能になり、更には、第3パッ キンと第1パッキンとの双方の弾性反力により、継手本体と袋状締結体との螺合 部分の摩擦力が増大し、両者の締め付け後における弛み防止に寄与できることに なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案である薄肉管と継手の伸縮可能な接続機
構に係る実施例の全体構成を示す半縦断正面図である。
【図2】上記接続機構の締め付け状態を示す要部拡大半
縦断正面図である。
【図3】上記接続機構の弛め状態を示す要部拡大半縦断
正面図である。
【図4】図1のA−A線に従って切断した拡大縦断側面
図である。
【図5】上記接続機構の作用を示す要部拡大半縦断正面
図である。
【図6】本考案である薄肉管と継手の伸縮可能な接続機
構に係る他の実施例の全体構成を示す半縦断正面図であ
る。
【図7】従来例の全体構成を示す半縦断正面図である。
【図8】従来例の要部を示す拡大縦断面図である。
【図9】従来例の問題点を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 2 袋状締結体 3 薄肉管(薄肉ステンレス鋼管) 4 鍔 5 周溝 6 球状体 7 支持リング 20 テーパ面 21 第1パッキン 22 第2パッキン 23 第3パッキン 30 コイル状体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互間で締め付け及び弛め可能に螺合さ
    れた継手本体及び袋状締結体と、該継手本体及び袋状締
    結体のそれぞれの内孔に亘って挿通される薄肉管と、該
    薄肉管の外周面に形成された周溝と、該周溝に係脱可能
    とされた係止部材と、前記袋状締結体の内孔に形成され
    且つ継手本体側が拡開するテーパ面とを有し、配管応力
    により前記薄肉管が軸線方向に移動して前記テーパ面と
    係止部材との接触位置が変化することにより、前記テー
    パ面が係止部材を薄肉管の周溝に押圧して該薄肉管の軸
    線方向移動を規制し、且つ所定値以上の力の作用により
    前記薄肉管が軸線方向移動可能となるように構成した薄
    肉管と継手の伸縮可能な接続機構において、 前記係止部材を、周方向に沿って配設された複数の剛性
    の高い球状体で構成すると共に、これらの球状体を所定
    間隔おきに支持する耐圧縮性材料でなる支持リングを配
    設したことを特徴とする薄肉管と継手の伸縮可能な接続
    機構。
  2. 【請求項2】 複数の球状体に代えて、剛性の高いコイ
    ル状体を周方向に沿って配設したことを特徴とする請求
    項1に記載の薄肉管と継手の伸縮可能な接続機構。
  3. 【請求項3】 継手本体に鍔を形成し、該継手本体と袋
    状締結体との本締め状態が目視で管理可能となるよう
    に、前記鍔の一方の端面とこれに対向する前記袋状締結
    体の一方の端面とが両者を螺合締結させた時に密着する
    ように構成し、前記両端面の間から前記両者の螺合部分
    を経て係止部材の周辺に至る流体侵入経路をシールする
    第1パッキンを配設すると共に、前記袋状締結体の他方
    の端面の内孔と薄肉管の外周面との間から前記係止部材
    の周辺に至る流体侵入経路をシールする第2パッキンを
    配設し、且つ前記継手本体の内孔と薄肉管の外周面との
    間から前記係止部材の周辺に至る流体侵入経路をシール
    する第3パッキンを配設したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の薄肉管と継手の伸縮可能な接続構造。
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