JPH07141639A - 磁気記録媒体及び磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記録装置

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JPH07141639A
JPH07141639A JP28673693A JP28673693A JPH07141639A JP H07141639 A JPH07141639 A JP H07141639A JP 28673693 A JP28673693 A JP 28673693A JP 28673693 A JP28673693 A JP 28673693A JP H07141639 A JPH07141639 A JP H07141639A
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JP28673693A
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English (en)
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Atsushi Nakamura
敦 中村
Yoshiyuki Hirayama
義幸 平山
Masaaki Futamoto
正昭 二本
Nobuyuki Inaba
信幸 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度磁気記録に適するように磁性膜の結晶
配向性を向上させた磁気記録媒体を提供する。 【構成】 非磁性基板15上に直接又はなんらかの下地
膜を介して形成されたCaF2型結晶構造を持つ第2下
地膜14上に、bcc構造を持つ第1下地膜13を形成
し、さらにその上にhcp構造を持つ磁性膜12を形成
する。 【効果】 磁気記録媒体の面内方向の保磁力、角形比が
向上し、より高密度の磁気記録が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度磁気記録に適す
る磁性膜を有する磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記
録装置に関する。
【0002】
【外1】
【0003】
【従来の技術】高密度磁気記録に適する記録媒体とし
て、非磁性基板上に形成した連続磁性膜を有する磁気記
録媒体が知られている。磁性膜は例えばCoのような強
磁性金属を主成分とする合金の薄膜であり、スパッタリ
ング法、真空蒸着法、化学めっき法等の方法により形成
される。磁気記録媒体としての特性は、この磁性膜の微
細構造と密接な関係があることが知られており、磁気記
録特性を向上させるために磁性膜の改良が試みられてい
る。特に、高保磁力、高角形比といった磁気記録媒体と
して好ましい磁気特性を発現させ、高密度記録を行なっ
ても十分な再生特性を得るためには、磁性膜の結晶配向
性をより向上させることが必要である。
【0004】一般に磁気記録媒体に用いられるCo合金
の結晶構造は、単体のCoと同様のhcp(六方最密充
填)構造であり、c軸の方向(〔0001〕方向)に磁
化容易軸を持つ。面内磁気記録媒体としてCo合金を用
いる場合には、個々の結晶粒の磁化容易軸を、磁性膜面
に平行に向かせるか、なるべく磁性膜面に平行な成分を
多く持たせることが必要となる。しかし、hcp構造の
最稠密面は(0001)面であるため、この面が優先配
向しやすい。この場合c軸は膜面に垂直方向に向くた
め、このままでは面内磁気記録媒体には適さない。
【0005】ところが、磁性膜と基板との間にbcc
(体心立方)構造を持つ金属の下地膜を設けることによ
り、Co合金のc軸の方向を膜面内方向に傾けることが
できる。例えば、IEEE磁気学会報、22巻、334
〜336頁(1986年)〔IEEE Trans. Magn., MAG-2
2, pp.334 〜336.(1986)〕に記載のチェン(Ga-Lane Ch
en)の論文に、Cr下地膜上に形成したCoNiCr合
金の配向方位が、Cr下地膜を設けずに形成した同じ組
成の膜の配向方位と異なっており、前者では、Co合金
磁性膜の{1101}面が、Cr下地膜の{110}面
上に成長することが示されている。すなわち{110}
優先配向したbcc下地膜を用いれば、膜面から約28
度傾いた方向に磁化容易軸を持つような{1101}優
先配向したhcp磁性膜が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、面内磁
気記録媒体にCo合金を用いる場合、個々の結晶粒の磁
化容易軸の膜面平行方向の成分を増すために、{11
0}優先配向したbcc下地膜を設けることが有効であ
る。この{110}優先配向したbcc下地膜は、最稠
密面である{110}面が優先的に結晶成長することで
達成されている。しかし、成長の初期の段階で、どうし
ても他の方位を持つ結晶粒が同時に生成し、これまで十
分な{110}配向性を得ることができなかった。した
がって、この下地膜上に磁性膜を形成しても、高配向し
た結晶粒からなる磁性薄膜媒体を得ることは、これまで
困難であった。本発明の目的は、磁性膜の結晶配向性を
向上した磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気記録媒体は、非磁性基板と、この非磁
性基板上に直接又はなんらかの下地膜を介して設けられ
た2層の下地膜と、この2層の下地膜上に設けられた磁
性膜とを有し、磁性膜は、六方最密充填構造を持ち、2
層の下地膜のうち、磁性膜の直下に設けられた第1下地
膜は、体心立方構造を持ち、第1下地膜の直下に設けら
れた第2下地膜は、CaF2 型結晶構造を持つように構
成する。
【0008】図1に、本発明の磁気記録媒体の一例の模
式図を示して説明する。hcp構造を持つ磁性膜12
が、bcc構造を持つ第1下地膜13上に形成されてい
る。この第1下地膜13は、CaF2 型結晶構造を持つ
第2下地膜14上に形成されている。第2下地膜14は
非磁性基板15上に直接、又は六方最密構造を持つT
i,Zn,Ru等の薄い下地膜等を介して形成されてい
る。磁性膜12の上にはカーボン膜等の保護膜11を形
成することが好ましい。
【0009】磁性膜12は、優先配向方位が{110
1}であり、第1下地膜13は、優先配向方位が{11
0}であり、第2下地膜14は、優先配向方位が{11
1}であることが好ましい。また、第1下地膜及び第2
下地膜は、いずれも非磁性材料からなることが好まし
い。さらに、磁性膜12は、Co又はCoCrPt合
金、CoCrTa合金等のCoを主成分とする合金から
なることが好ましい。Coを主成分とする合金は、従来
から種々の合金が磁性膜として用いられており、本発明
においてもそのような合金を用いることができる。磁性
膜の厚さは10〜100nmの範囲であることが実用的
に望ましい。磁性膜は、真空蒸着法、スパッタリング法
等の方法で形成することができる。
【0010】第1下地膜の材料としては、Cr,Mo,
W,V,Nb,Ta及びこれらの元素を主成分とする合
金からなる群から選ばれた少なくとも一種の材料を用い
ることができる。もちろん、第1下地膜の材料は、これ
らの材料に限定されるものではなく、bcc構造を持つ
他の金属、合金を用いることも可能である。第1下地膜
の厚さは2〜100nmの範囲にあることが実用的に望
ましい。第1下地膜も磁性膜と同様に真空蒸着法、スパ
ッタリング法等の方法で形成することができる。
【0011】第2下地膜の材料としては、CaF2 ,S
rF2 ,BaF2 ,SrCl2 及びこれらの無機化合物
を主成分とする混晶からなる群から選ばれた少なくとも
一種の材料を用いることができる。第2下地膜の材料に
ついても、これらの材料に限定されるものではなく、C
aF2 型結晶構造を持つ他の化合物、混晶を用いること
も可能である。第2下地膜の厚さは、2〜300nmの
範囲にあることが実用的に望ましい。第2下地膜は、真
空蒸着法、スパッタリング法、化学気相成長法、イオン
プレーティング法等の方法で形成することができる。
【0012】磁性膜がCo又はCoを主成分とする合金
からなるとき、第1下地膜は、Cr又はCrを主成分と
する合金からなることが好ましい。また、第1下地膜が
Cr又はCrを主成分とする合金からなるとき、第2下
地膜は、CaF2 ,SrF2又はこれらの無機化合物を
主成分とする混晶からなることが好ましい。また、本発
明の磁気記録装置は、上記のような磁気記録媒体、この
磁気記録媒体を保持する保持具、磁気記録媒体の磁性膜
上に配置され、情報を記録、再生するための磁気ヘッ
ド、磁気ヘッドと磁気記録媒体の相対的位置を移動させ
るための移動手段及びこれらを制御するための制御手段
とから周知のようにして構成される。
【0013】
【作用】bcc構造を持つ金属の{110}面上に、h
cp構造を持つ金属の{1101}面がエピタキシャル
成長することが知られている。hcp構造の{110
1}結晶面を図2に示す。また、hcp構造の{110
1}面とbcc構造の{110}面の整合関係を図3に
示す。bcc構造を持つ非磁性下地膜材料にはCr,M
o,W,V,Nb,Ta及びこれらの元素を主成分とす
る合金が考えられるが、その{110}面上での原子間
距離が、上記磁性膜材料の{1101}面内での原子間
距離と整合するように選択するとよい。具体的には図3
から理解されるように、次式(1)と(2)がなるべく
近い値をとるようにする。 a(hcp)×2 (1) a(bcc)×31/2 (2)
【0014】ここに、a(bcc)はbcc構造のa軸
の格子定数、a(hcp)はhcp構造のa軸の格子定
数である。式(1)と式(2)の値の差の式(2)に対
する比、すなわち次式(3)の値は、±0.1を超える
とエピタキシャル成長がうまく起こらなくなり結晶性に
乱れが生じるので±0.1以下が好ましく、±0.03
以下がより好ましい。 {a(hcp)×2−a(bcc)×31/2}/a(bcc)×31/2 (3)
【0015】例えば、磁性膜にCoを用い、下地膜を変
えた場合の式(3)の値は、下地膜がCrの場合に約
0.004、Vの場合に約−0.043、Moの場合に
約−0.080、Wの場合に約−0.085となる。C
o合金の格子定数は組成を変化させてもCoの格子定数
とほぼ同じである。磁性膜がCoCrTa合金で下地膜
がCrの場合、前記差は約0.005である。
【0016】本発明では、bcc下地膜(第1下地膜)
の配向性を、その直下に設けたCaF2 型結晶構造を持
つ第2下地膜によって制御する。これは図4に示すよう
に、bcc構造の{110}面が、CaF2 型結晶構造
の{111}面上にエピタキシャル成長しやすいことを
利用するものである。さらにCaF2 型結晶は一般に
{111}優先配向しやすい性質を持っている。従って
その表面にbcc結晶をエピタキシャル成長させること
によって、十分に{110}配向したbcc結晶の膜を
容易に得ることができる。
【0017】十分に{110}配向させた上記bcc第
1下地膜上にhcp磁性膜をエピタキシャル成長させる
と、{1101}配向し、個々の結晶粒の磁化容易軸が
膜面から約28゜傾いた磁性膜が得られる。このように
して得た磁性膜は、基板上にbcc下地膜のみを形成
し、その上にhcp磁性膜を形成した場合に比較して、
膜面内方向でより高い保磁力と角形比を示し、より高密
度の記録再生が可能な面内磁気記録媒体として用いるこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。 〔実施例1〕直径3.5インチのガラス基板を用い、図
5に示すような断面構造を持つ磁気記録媒体を、高周波
マグネトロンスパッタリング法によって作製した。すな
わちガラス基板55の両面に、CaF2 型結晶構造を持
つCaF2 下地膜54,54’、bcc構造を持つCr
下地膜53,53’、hcp構造を持つCo合金磁性膜
52,52’、及びカーボン保護膜51,51’をこの
順序で形成する。
【0019】CaF2 下地膜54,54’の成膜にはア
ルゴンガスを用い、ガスの圧力は0.5〜1.5Pa、
基板温度200℃、成膜速度毎分3〜5nmの条件で形
成した。Cr下地膜53,53’、Co合金磁性膜5
2,52’及びカーボン保護膜51,51’の成膜には
アルゴンガスを用い、ガスの圧力0.7Pa、基板温度
150℃、成膜速度毎分50nmの条件で形成した。磁
性膜52,52’の形成に用いるターゲットの組成はC
o−15at.%Cr−7at.%Ptとした。各膜の
膜厚は、CaF2 下地膜が50nm、Cr下地膜が50
nm、Co合金磁性膜が30nm、カーボン保護膜が1
0nmとした。上記の膜形成はすべて同一の真空槽内で
真空を破ることなく連続して行った。
【0020】作製した試料の結晶配向をX線回折によっ
て、磁気特性を試料振動型磁力計(VSM)を用いてそ
れぞれ測定した。その結果、本実施例の磁気記録媒体
は、CaF2 下地膜を設けない他は全く同様の条件で作
製した磁気記録媒体と比較して、Cr下地膜の{11
0}配向、Co合金磁性膜の{1101}配向ともに著
しく改善され、膜面内方向の保磁力が7.0%(105
Oe)向上し、角形比が9.8%(0.08)向上し
た。なお、この磁気記録媒体のCo合金磁性膜とCr下
地膜の各結晶構造から計算される前記式(3)の値は、
0.004である。
【0021】〔実施例2〕直径3.5インチのガラス基
板を用い、図5に示すような断面構造を持つ磁気記録媒
体を、高周波マグネトロンスパッタリング法によって作
製した。ガラス基板55の両面に、CaF2 型結晶構造
を持つSrF2 下地膜54,54’、bcc構造を持つ
Cr下地膜53,53’、hcp構造を持つCo合金磁
性膜52,52’、及びカーボン保護膜51,51’を
この順序で形成する。
【0022】SrF2 下地膜54,54’の成膜にはア
ルゴンガスを用い、ガスの圧力は0.5〜1.5Pa、
基板温度200℃、成膜速度毎分3〜5nmの条件で形
成した。Cr下地膜53,53’、Co合金磁性膜5
2,52’及びカーボン保護膜51,51’の成膜は実
施例1と同様の条件で行った。磁性膜52,52’の形
成に用いるターゲットの組成はCo−12at.%Cr
−4at.%Taとした。各膜の膜厚は、SrF2 下地
膜が50nm、Cr下地膜が50nm、Co合金磁性膜
が30nm、カーボン保護膜が10nmとした。上記の
膜形成はすべて同一の真空槽内で真空を破ることなく連
続して行った。
【0023】作製した試料の結晶配向をX線回折によっ
て、磁気特性を試料振動型磁力計(VSM)を用いてそ
れぞれ測定した。その結果、本実施例の磁気記録媒体
は、SrF2 下地膜を設けない他は全く同様の条件で作
製した磁気記録媒体と比較して、Cr下地膜の{11
0}配向、Co合金磁性膜の{1101}配向ともに著
しく改善され、膜面内方向の保磁力が11%(120O
e)向上し、角形比が8.6%(0.07)向上した。
【0024】さらに上記実施例においてCr下地膜に代
えてV,Mo,W又はCr−3at.%Si合金を用い
た他は全く同様の磁気記録媒体を作成した。これらの各
磁気記録媒体についても、SrF2 下地膜を設けないそ
れぞれの比較例に比べてbcc下地膜の{110}配
向、Co合金磁性膜の{1101}配向ともに改善が認
められ、保磁力、角形比も向上した。これらの結果を表
1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】また、第1下地膜にNb,Ta,Cr−5
at.%Nb合金又はCr−10at.%Mo合金を用
いた磁気記録媒体についても、SrF2 下地膜を設けな
いそれぞれの比較例に比べ配向性、磁気特性ともに向上
することが分かった。
【0027】〔実施例3〕直径3.5インチのガラス基
板を用い、前記実施例と同様に図5に示すような断面構
造を持つ磁気記録媒体を高周波マグネトロンスパッタリ
ング法によって作製した。ガラス基板55の両面に、C
aF2 型結晶構造を持つCaF2 下地膜54,54’、
bcc構造を持つCr下地膜53,53’、hcp構造
を持つCo合金磁性膜52,52’、及びカーボン保護
膜51,51’をこの順序で形成する。
【0028】CaF2 下地膜54,54’はアルゴンガ
スを用い、ガスの圧力は0.5〜1.5Pa、基板温度
200℃、成膜速度毎分3〜5nmの条件で形成した。
Cr下地膜53,53’、Co合金磁性膜52,52’
及びカーボン保護膜51,51’の成膜は実施例1と同
様の条件で行った。磁性膜52,52’の形成に用いる
ターゲットの組成は本実施例ではCo−16at.%C
r−6at.%Ptとした。各膜の膜厚は、CaF2
地膜が50nm、Cr下地膜が50nm、Co合金磁性
膜が30nm、カーボン保護膜が10nmとした。上記
の膜形成はすべて同一の真空槽内で真空を破ることなく
連続して行った。
【0029】また上記と同様の条件で、CaF2 下地膜
の代わりに、同じCaF2 型結晶構造を持つBaF2
SrCl2 を用いた磁気記録媒体を作製した。作製した
試料の結晶配向をX線回折によって、磁気特性を試料振
動型磁力計(VSM)を用いてそれぞれ測定した。その
結果本実施例の磁気記録媒体は、いずれもCaF2 型結
晶構造を持つ下地膜を設けない他は全く同様の条件で作
製した磁気記録媒体と比較して、Cr下地膜の{11
0}配向、Co合金磁性膜の{1101}配向ともに著
しく改善され、膜面内方向の保磁力、角形比の向上が見
られた。これらの結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】さらに、第2下地膜に(Ca,Sr)F2
混晶を用いた磁気記録媒体を製造した。この磁気記録媒
体についても同様の効果があることが分かった。
【0032】〔実施例4〕図6は、磁気記録装置の一実
施例の模式図である。磁気記録媒体61は、モータによ
り回転する保持具により保持され、それぞれの各磁性膜
に対応して情報の書き込み、読み出しのための磁気抵抗
効果素子再生複合ヘッド62が配置されている。この磁
気抵抗効果素子再生複合ヘッド62の磁気記録媒体61
に対する位置をアクチュエータ63とボイスコイルモー
タ64により移動させる。さらにこれらを制御するため
に記録再生回路65、位置決め回路66、インターフェ
ース制御回路67が設けられている。前記各実施例で製
造した磁気記録媒体を用い、この磁気記録装置に適用し
たところ、いずれも、高いS/N比で高密度の記録がで
きた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、磁性膜結晶粒の磁化容
易軸を膜面から約28゜傾いた方向に高配向させること
によって、面内方向の保磁力、角形比が向上し、より高
密度磁気記録に適した磁気記録媒体が提供できる。ま
た、高いS/N比で高密度の記録が可能の磁気記録装置
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体の一例の断面図。
【図2】hcp構造において、{1101}面を示す斜
視図。
【図3】hcp構造の{1101}面とbcc構造の
{110}面の整合関係を表す平面図。
【図4】bcc構造の{110}面とCaF2 型構造の
{111}面の整合関係を表す平面図。
【図5】本発明の一実施例1による磁気記録媒体の断面
図。
【図6】本発明による磁気記録装置の一実施例の模式
図。
【符号の説明】
11…保護膜 12…磁性膜 13…第1下地膜 14…第2下地膜 15…非磁性基板 51,51’…保護膜 52,52’…hcp構造を有する磁性膜 53,53’…bcc構造を有する下地膜 54,54’…CaF2 型構造を有する下地膜 55…ガラス基板 61…磁気記録媒体 62…磁気抵抗効果素子再生複合ヘッド 63…アクチュエータ 64…ボイスコイルモータ 65…記録再生回路 66…位置決め回路 67…インターフェース制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 信幸 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板と該非磁性基板上に設けられ
    た少なくとも2層の下地膜と該2層の下地膜上に設けら
    れた磁性膜とを有する磁気記録媒体であって、前記磁性
    膜は六方最密充填構造を持ち、前記2層の下地膜のうち
    磁性膜の直下に設けられた第1下地膜は体心立方構造を
    持ち、該第1下地膜の直下に設けられた第2下地膜はC
    aF2 型結晶構造を持つことを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記磁性膜は優先配向面が{1101}
    であり、前記第1下地膜は優先配向面が{110}であ
    り、前記第2下地膜は優先配向面が{111}であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第1下地膜及び上記第2下地膜は、
    いずれも非磁性材料からなることを特徴とする請求項1
    又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記磁性膜は、Co又はCoを主成分と
    する合金からなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第1下地膜は、Cr,Mo,W,
    V,Nb,Ta又はこれらの元素を主成分とする合金か
    らなる群から選ばれた少なくとも一種の材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の磁気
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第2下地膜は、CaF2 ,Sr
    2 ,BaF2 ,SrCl2 又はこれらの無機化合物を
    主成分とする混晶からなる群から選ばれた少なくとも一
    種の材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記磁性膜はCo又はCoを主成分とす
    る合金からなり、前記第1下地膜はCr又はCrを主成
    分とする合金からなることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第1下地膜はCr又はCrを主成分
    とする合金からなり、前記第2下地膜はCaF2 ,Sr
    2 又はこれらの無機化合物を主成分とする混晶からな
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の
    磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記磁性膜の結晶構造のa軸の格子定数
    をa(hcp)とし、前記第1下地膜の結晶構造のa軸
    の格子定数をa(bcc)とするとき、 −0.1≦{a(hcp)×2−a(bcc)×
    1/2 }/a(bcc)×31/2 ≦0.1 であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記
    載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記磁性膜上に保護膜を有することを
    特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の磁気記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を保持するための保持
    具と、磁気記録媒体の磁性膜上に配置され、情報を記
    録、再生するための磁気ヘッドと、磁気ヘッドと磁気記
    録媒体の相対的位置を移動させるための移動手段と、こ
    れらを制御するための制御手段とを備えることを特徴と
    する磁気記録装置。
JP28673693A 1993-11-16 1993-11-16 磁気記録媒体及び磁気記録装置 Pending JPH07141639A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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