JPH07142013A - 陰極線管用ガラスバルブ - Google Patents

陰極線管用ガラスバルブ

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JPH07142013A
JPH07142013A JP5288189A JP28818993A JPH07142013A JP H07142013 A JPH07142013 A JP H07142013A JP 5288189 A JP5288189 A JP 5288189A JP 28818993 A JP28818993 A JP 28818993A JP H07142013 A JPH07142013 A JP H07142013A
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glass panel
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恒彦 菅原
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直希 森広
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラスパネルの冷却固化に伴う収縮変形を最小
限に抑える。 【構成】ガラスパネル3のフェース部7およびスカート
部6の外面および内面に圧縮応力層20、21、22、
23を形成し、フェース部の応力層20、21はガラス
厚さの1/10以上の厚さでかつスカート部より応力値
が大きい。フェース部外面20の応力値は内面21より
大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン等に用いる
陰極線管(ブラウン管)用ガラスバルブに関し、特にそ
の表示画面側を構成するガラスパネルの強化構造に関す
るものである。
【0002】さらに詳しくは、シャドウマスク等の色選
別機構を内蔵するカラー受像管のように極めて精密な寸
法を要求される陰極線管において、ガラスの表面強度を
向上させる物理強化を行う際、ガラス寸法の変動を最小
限に抑制する方法と実用的な強度の高い圧縮応力分布を
有するガラスパネル構造に関するものである。
【0003】
【従来の技術】陰極線管用ガラスバルブの衝撃等に対す
る機械的強度を高めるために、ガラスパネルを成形後こ
れを冷却して収縮させ表面に圧縮応力層を形成する物理
強化方法が従来より用いられている。
【0004】この物理強化においては、ガラスを軟化点
近くの高温域から急冷すると、表面は急激に収縮固化す
る反面、内部はまだ充分流動性を保持し膨張したままの
状態にあり、一時歪を瞬時に緩和してしまう。さらに冷
却されると内部も収縮しようとするが、その動きは固化
した表面層の存在によって制限される。
【0005】この結果、ガラスの温度が室温まで下がり
充分な平衡状態に達したときには、表面には大きな圧縮
応力層と内部には引っ張り応力層が形成され残留応力と
して残る。この際発生する応力の大きさは、ガラス表面
が徐冷点から歪点に下がるまでに要する時間によって左
右され、冷却が速ければ速い程内部との収縮差が大きく
なり、冷却終了後に表面に大きな圧縮応力を発生する。
従って、フェース部およびスカート部を有するほぼ矩形
のガラスパネルのような構造体を強化する場合、各部分
の冷却速度を操作することにより所望の応力分布を得る
ことができる。
【0006】カラー受像管用ガラスパネルに関しては、
通常1000℃から1100℃程度の溶融ガラスの塊を
受け型内に供給し、押し型によりプレス成形した後、ス
タッドピンを所定のスカート部の内壁に封着する。この
段階においては、ほぼ徐冷点近くの温度に達している
が、その後歪点までの冷却方法を操作することにより前
述の物理強化が得られる。
【0007】従来、この冷却過程においては、フェース
部よりスカート部を速く冷却固化する方法が取られてい
たため、例えばUSP4,566,893号に記載され
ているように、スカート部に形成された圧縮応力値はフ
ェース部の圧縮応力値の1.5倍から3倍程度の大きな
ものとなっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スカー
ト部がフェース部よりも強く速く冷却される従来の冷却
方法による物理強化においては、ガラスパネルの冷却固
化の際、より粘性流動が生じやすい温度域のフェース部
は、スカート部が収縮する際の動きに伴って大きな変形
を引き起こす。従って、フェース部の内面曲率の精度が
変動し不安定になるため、このようなガラスパネルを用
いたカラー受像管の場合、電子ビームのランディング特
性不良の原因となり、安定したカラー画像が得られなく
なる。
【0009】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、ガラスパネルのスカート部の冷却固化
に伴う収縮作用によりフェース部が変形することを最小
限に抑えた陰極線管用ガラスバルブの提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る陰極線管用ガラスバルブは、表示画面
を構成するほぼ矩形のフェース部と該フェース部に対し
その周縁部から実質的に垂直方向に延在するスカート部
とからなるガラスパネル部と、該ガラスパネル部に対し
密封的に接合されるじょうご状のファンネル部と、電子
銃を格納する前記ファンネル部根元のネック部とにより
構成された陰極線管用ガラスバルブにおいて、前記ガラ
スパネル部のフェース部およびスカート部の外側表面お
よび内側表面にガラス厚さの1/10以上の厚さの圧縮
応力層が形成され、かつ該フェース部の圧縮応力層の応
力値がスカート部の圧縮応力層の応力値より大きいこと
を特徴としている。
【0011】好ましい実施例においては、前記フェース
部の外側表面の圧縮応力層の応力値が内側表面の応力値
に比べ大きいかまたはほぼ等しいことを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】ガラスパネルのスカート部よりフェース部を速
く冷却して圧縮応力層を形成することにより、スカート
部の収縮固化に伴うフェース部の変形を抑制し、従来に
比べ倍以上のフェース内面の曲率精度の向上が達成でき
る。
【0013】また、パネルフェースの外側表面と内側表
面との間で圧縮応力値に差を設け、外側応力値を内側応
力値と等しいかまたは外側応力値の方が大きくなるよう
に圧縮応力層を形成することにより、さらにフェース変
形防止の効果が高められる。
【0014】
【実施例】図2は、本発明が適用されるテレビジョン用
陰極線管の断面構成図である。陰極線管1は、基本的
に、映像表示面側のガラスパネル部3と、このガラスパ
ネル部3に対し密封的に接合されるじょうご状のファン
ネル部4と、電子銃を格納したネック部5とからなるガ
ラスバルブ2により構成される。ガラスパネル部3は、
映像表示面を構成する実質的に矩形のフェース部7とこ
のフェース部7に対しその周縁部から実質的に垂直方向
に延在するスカート部6とにより構成される。スカート
部6の外周には、パネル強度を保持し破損時の飛散を防
止するための防爆補強バンド8が巻回される。フェース
部7の内面側には電子銃からの電子線照射により蛍光を
発する蛍光膜12、およびこの蛍光膜12からの発光の
戻りを防止するためのアルミニウム膜13が積層され、
さらにその内部側に電子線の照射位置を規定するシャド
ウマスク14が設けられる。シャドウマスク14は、ス
タッドピン15によりスカート部6の内面に固定され
る。
【0015】このようなガラスパネル部3は、封着部1
0に設けたフリットシール剤やハンダガラス等のシール
剤によりファンネル部4に対し密封接合される。ファン
ネル部4の内側には、シャドウマスク14の電子線によ
る高帯電を防ぎ外部へ導通接地するための内部コーティ
ング16が施される。
【0016】上記陰極線管1を構成するガラスパネル3
は、押し型によるプレス成形後、徐冷装置内を通過させ
て冷却される。この冷却工程において、ガラスパネルが
固化されるとともにガラスパネル表面に圧縮応力層が形
成される。本発明においては、例えばフェース部7の正
面外側から主に冷却風を当てることにより、フェース部
の冷却作用をスカート部の冷却作用より大きくして速く
冷却させている。これにより、フェース部の圧縮応力の
大きさをスカート部の圧縮応力の大きさより大きくし、
かつフェース部外面の圧縮応力の大きさを内面の圧縮応
力の大きさより大きくしている。
【0017】図1は、上記本発明に係る陰極線管のガラ
スパネル3の断面図である。図の点線で示すように、フ
ェース部7の外側表面および内側表面にそれぞれ圧縮応
力層20、21が形成される。またスカート部6の外側
表面および内側表面にも圧縮応力層22、23が形成さ
れる。これらの圧縮応力層20〜23のうち少なくとも
フェース部7の圧縮応力層20、21は、ガラス厚さ
(フェース中央部の厚さ)の1/10以上の厚さであ
り、フェース部7の圧縮応力層20、21の応力値はス
カート部6の圧縮応力層22、23の応力値より大き
い。
【0018】また、このフェース部7の圧縮応力層2
0、21については、外側応力層20の応力値が内側応
力層21の応力値より大きくしておくことが望ましい。
このようにフェース部応力をスカート部応力より大きく
し、フェース部外側応力の大きさを内側応力の大きさよ
り大きくするには、例えばプレス成形後の徐冷装置にお
いて、搬送路の下側から冷気を供給する構成とし、ガラ
スパネルのフェース面を下側に向けてパネルを搬送路上
に乗せて徐冷装置を通過させる。
【0019】これにより、冷却作用の強さはフェース外
側面が一番強く、続いてフェース内側面となりその次に
スカート部となる。このようにガラスパネルの各部の冷
却速さに差を設けて物理強化することにより、後述のサ
ンプルで示すように、冷却固化後の変形防止効果が極め
て向上する。
【0020】上記構成のガラスパネルの具体的な実施例
を以下の表1に示す。この表1は、4種類のサンプルに
ついて、ガラスパネルのフェース部およびスカート部の
外表面および内表面の各場所における圧縮応力値を示す
ものである。
【0021】
【表1】
【0022】サンプル−1は、前述の例のように搬送路
の下側から冷気を供給する徐冷装置において、スカート
部を下側にして搬送路上にガラスパネルを乗せ、スカー
ト部の冷却速度を速めた物理強化方法であり、サンプル
−2からサンプル−4まではフェース部を下側にして搬
送路上にガラスパネルを乗せ、フェース部の冷却速度を
速めた物理強化方法のサンプルである。
【0023】この表1から明らかなように、サンプル−
1では外表面および内表面ともにスカート部の応力値が
フェース部の応力値よりも大きい。これに対し、サンプ
ル−2からサンプル−4までは、外表面および内表面と
もにフェース部の応力値の方がスカート部の応力値より
も大きい。これらのサンプル−2からサンプル−4まで
について、フェース部の外側表面と内側表面の圧縮応力
値については、サンプル−2およびサンプル−3では内
表面の応力値が外表面の応力値より大きく、サンプル−
4では逆に外表面の応力値が内表面の応力値より大き
い。
【0024】このような表1に示す物理強化を行った各
サンプルについて、冷却固化後の捻れ変形の測定結果を
以下の表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】測定は、それぞれのサンプル−1〜4につ
いて、100個ずつサンプリングし、捻れの平均値と標
準偏差を計測したものである。捻れの測定方法は、ガラ
スパネルの4隅のスカート端部を結ぶ2本の対角線につ
いて、パネル中央におけるフェース面からの高さの差を
測定したものである。符号は捻れの方向を示すものであ
り、捻れの大きさはその絶対値で示され、絶対値が大き
いほど捩れ変形の度合いが大きい。
【0027】この表2から分かるように、サンプル−1
が最も捻れが大きく、また分布のバラツキも大きい。ま
たサンプル−2およびサンプル−3の比較から分かるよ
うに、フェース内表面の圧縮応力値が外表面の圧縮応力
値より高い場合には、圧縮応力が高い方がバラツキは小
さくなるが捻れは大きくなる結果となった。これに対
し、サンプル−4のように、フェース部の応力値がスカ
ート部の応力値より大きい状態でかつフェース外面の応
力値がフェース内面の応力値より大きい状態となるよう
物理強化を行うことにより、捻れ変形量が最も小さくな
りしかもバラツキが小さくなって安定した結果が得られ
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、ガラスパネルのフェース部の圧縮応力をスカート部
の圧縮応力より大きくし、かつフェース部外面の圧縮応
力値をフェース部内面の圧縮応力値より大きく(または
ほぼ等しく)することにより、安定して確実に捻れ等の
ガラスの変形を防止することができるため、カラーテレ
ビのブラウン管等に用いた場合に極めて高精度の電子ビ
ームのスキャニングが達成され、画像品質が向上すると
いう優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る陰極線管用ガラスパネル
の物理強化状態を示す断面図である。
【図2】本発明が適用される陰極線管の断面図である。
【符号の説明】
3:ガラスパネル 6:スカート部 7:フェース部 20:圧縮応力層 21:圧縮応力層 22:圧縮応力層 23:圧縮応力層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画面を構成するほぼ矩形のフェース部
    と該フェース部に対しその周縁部から実質的に垂直方向
    に延在するスカート部とからなるガラスパネル部と、該
    ガラスパネル部に対し密封的に接合されるじょうご状の
    ファンネル部と、電子銃を格納する前記ファンネル部根
    元のネック部とにより構成された陰極線管用ガラスバル
    ブにおいて、前記ガラスパネル部のフェース部およびス
    カート部の外側表面および内側表面にガラス厚さの1/
    10以上の厚さの圧縮応力層が形成され、かつ該フェー
    ス部の圧縮応力層の応力値がスカート部の圧縮応力層の
    応力値より大きいことを特徴とする陰極線管用ガラスバ
    ルブ。
  2. 【請求項2】前記フェース部の外側表面の圧縮応力層の
    応力値が内側表面の応力値に比べ大きいかまたはほぼ等
    しいことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管用ガラ
    スバルブ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5547409A (en) * 1993-12-28 1996-08-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Manufacturing method of picture tube
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KR100572336B1 (ko) * 1998-11-20 2006-07-19 삼성코닝 주식회사 음극선관용 전면 유리
KR100572334B1 (ko) * 1998-11-20 2006-07-19 삼성코닝 주식회사 음극선관용 전면 유리 제조 방법
KR100671756B1 (ko) * 1999-12-22 2007-01-22 삼성코닝 주식회사 음극선관용 전면유리
US7319449B2 (en) 2003-07-08 2008-01-15 Seiko Epson Corporation Image display apparatus and image display method

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