JPH07143833A - 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法 - Google Patents

網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法

Info

Publication number
JPH07143833A
JPH07143833A JP29220893A JP29220893A JPH07143833A JP H07143833 A JPH07143833 A JP H07143833A JP 29220893 A JP29220893 A JP 29220893A JP 29220893 A JP29220893 A JP 29220893A JP H07143833 A JPH07143833 A JP H07143833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
water
ship
cleaning
hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29220893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2713390B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Kimura
俊光 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5292208A priority Critical patent/JP2713390B2/ja
Publication of JPH07143833A publication Critical patent/JPH07143833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2713390B2 publication Critical patent/JP2713390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法に係り、
沖合等の網の設置場所の近傍において、網に付着した海
洋生物を洗い落として、網を海洋生物の付着前の状態に
速やかに復元するとともに、潮流や風向きを利用した効
率のよい洗浄を可能にする。 【構成】 船体の支持基台に搭載される駆動源及び大容
量ポンプと、高圧水の移送パイプと、洗浄水を噴出する
噴出ノズルと、噴出ノズルを支持するスイング支持手段
とを具備し、かつ、吸水手段の吸水口が船底近傍に配さ
れ、船の位置を設定しながら網の付着物を高圧水流で洗
い流すものである。噴出ノズルから噴出させた高圧水に
よって、魚網の付着物を剥離させ水流とともに洗い流す
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網洗浄装置搭載船及び
網の洗浄方法に係り、特に、有機スズ化合物等の防汚剤
を使用することなく、網の付着物を海上において効率的
に除去するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、有害な有機スズ化合物、特
に、トリブチルスズ化合物やトリフェニルスズ化合物等
の防汚剤を含む塗料を塗布することにより魚網への海洋
生物等の付着を防止する方法に代えて、魚網の洗浄を効
率よく行なうことによって魚網の網目を当初の状態に回
復させるために、実開平5−21657号公報に示す技
術「大型魚網の洗浄装置」を提案し好結果を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる大型魚網の洗浄
装置は、陸上での洗浄作業に適したものであるが故に、
定置網等の大型魚網を、例えば1ケ月ないし2ケ月の周
期で陸上に回収し、かつ洗浄後に再び海中に設置する労
力を予め見込んでおく必要がある。また、大型魚網の洗
浄装置を船舶の甲板に搭載すれば、甲板上で魚網の洗浄
作業を実施することができるが、甲板の一部を機体、駆
動源、大容量ポンプ及び操作盤等が占有することになっ
て、甲板上の各種作業に影響を及ぼし、かつ、大型魚網
の洗浄装置を陸上と海上との間で搬送する労力が大きく
なるために、大型魚網を一度に8時間程度連続して洗浄
する等の作業を考慮しないと、効率が低下する。したが
って、その間だけ他の海上作業が犠牲になる等の課題が
残されている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、 (1)有機スズ化合物等の防汚剤を含む塗料の塗布を中
止した大型魚網等を、その設置場所で効率よく洗浄して
当初の状態に回復させること。 (2)漁獲作業の合間等の任意時期に、網の洗浄作業を
簡単に実施可能とすること。 (3)定置網等にあっては、網を陸上に引き揚げること
なく設置したまま網目を回復させて、半永久的な使用を
可能にすること。 (4)潮流や風向きを利用して網を効率よく洗浄して網
目を回復させるとともに、剥離した付着物による甲板等
の汚損を防止すること。 (5)網に付着した海洋生物をそのまま海中に戻して、
生態環境への影響を低減し、海洋生物の乾燥、腐敗等に
よる環境破壊を防止すること。 (6)駆動源を起動させる等の簡単な操作で、海水の吸
引及び噴出による洗浄作業を迅速に開始し得るようにす
ること。 等を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、複数の手段を提案している。第1の手段は、網洗浄
装置搭載船に係るもので、船体の支持基台に搭載される
駆動源及び大容量ポンプと、該大容量ポンプの吸引口に
接続され海水を吸引する吸水手段と、大容量ポンプの吐
出口に接続され高圧水を離間位置に移送する移送パイプ
と、該移送パイプの先端に接続され洗浄水を被洗浄網等
に向けて噴出し付着物を剥離させる噴出ノズルと、該噴
出ノズルと船体の支持構造物の間に介在状態に配され噴
出ノズルを各方向にスイング可能に支持するスイング支
持装置とを具備する構成を採用している。第2の手段
は、第1の手段に付加して、スイング支持装置が、船体
の甲板よりも上方位置の上部支持構造物に配される構成
を採用している。第3の手段は、第1の手段及び第2の
手段に付加して、吸水手段が、船体の下部に船体内部と
隔離状態に配され大容量ポンプに接続される吸水プレナ
ム部と、該吸水プレナム部に配され船底の近傍位置で船
外と連通させられる吸水口とを具備する構成を採用して
いる。第4の手段は、第3の手段に付加して、吸水口
が、吸水プレナム部の外向開口に一体に配される隔離板
と、該隔離板に明けられた多数の小孔とを具備する構成
を採用している。第5の手段は、船を利用した網の洗浄
方法に係るもので、被洗浄網の設置場所の近傍において
被洗浄網を海面の上方まで吊り上げ、大気中に露出させ
た被洗浄網に高圧水を噴出して被洗浄網の付着物を剥離
させて水流とともに洗い流し、かつ、高圧水の吐出位置
を被洗浄網の設置方向に沿って船体を移動して被洗浄網
の洗浄を継続する構成を採用している。第6の手段は、
第5の手段に付加して、被洗浄網の設置場所の近傍にお
いて被洗浄網の複数箇所を吊り上げ、吊持点の間に架橋
状態に支持されている部分を洗浄する構成を採用してい
る。
【0006】
【作用】第1の手段にあって、船を沖合等の網の設置場
所まで航行して、駆動源の起動により大容量ポンプを作
動させると、吸水手段から吸引された海水が、高圧水と
なって移送パイプにより船上の離間位置まで移送されて
噴出ノズルから噴出する。噴出ノズルの向きをスイング
支持装置で目的とする方向に設定することにより、被洗
浄網に高圧水を噴出すると、高圧水のエネルギによって
海洋生物等の付着物が網目から剥離させられて、水流と
ともに除去される。この際に、噴出ノズルは、各方向の
スイング移動が可能な状態で、かつ噴出半力による移動
を生じることなくスイング支持装置によって支持され
る。第2の手段にあっては、第1の手段に基づく作用に
加えて、スイング支持装置が、船体の高い位置に設定さ
れることにより、高圧水の噴出範囲が大きくなり、高圧
水を下方に向けて噴出させると、剥離した付着物が空中
に舞い上がることが少なく、水流とともに直ちに海中に
戻されるものとなる。第3の手段にあっては、第1の手
段または第2の手段に基づく作用に加えて、船底の吸水
口から海水が直接吸水プレナム部に導入されて、大容量
ポンプに送り込まれる。この際に、吸水プレナム部は船
内から隔離された状態に保持される。第4の手段にあっ
ては、第3の手段に基づく作用に加えて、隔離板によっ
て海中の漂流物が海水とともに吸水プレナム部に入り込
む現象の発生を抑制し、かつ、海水を小孔によって多数
箇所から並列的に吸水プレナム部に導入する。第5の手
段にあっては、網の露出した部分に高圧水を噴出するこ
とによって、網の水切りを行なうとともに、網目の洗浄
前後の状況を確認しながら網を洗浄し、その際に洗浄位
置を、船の移動によってずらし、網を連続的に目的方向
に洗浄する。第6の手段にあっては、第5の手段に基づ
く作用に加えて、網を横に橋渡しして広げた状態としな
がら広い範囲を洗浄し、網の洗浄厚さを少なくして高圧
水の水流による洗浄力のむらの発生を抑制する。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る網洗浄装置搭載船及び網
の洗浄方法の実施例について、図1ないし図4を参照し
て説明する。
【0008】図1ないし図4の実施例にあっては、前述
した先行技術、つまり、実開平5−21657号公報に
示す技術「大型魚網の洗浄装置」を改良したものであ
り、網の洗浄装置を船に搭載するために、以下の技術が
有機的に付加されている。
【0009】これらの図において、符号Xは被洗浄網
(被洗浄魚網)、2は駆動源、3は大容量ポンプ、4は
吸水パイプ(吸水ホース)、5は移送パイプ(移送ホー
ス)、6は噴出ノズル、7はスタンド台、15は吸水
管、40は船体、40aは船底、41は甲板、42は前
部支持構造物(支持構造物)、43は操舵室、44は上
部支持構造物、45はマスト、46はウインチ、47は
船上クレーン、48は機関室、49は支持基台、50は
吸水手段、51は吸水プレナム部、52は吸水口、53
は吸水用隔壁、54は隔離板、Sはスイング支持装置で
ある。なお、実開平5−21657号公報に示す「大型
魚網の洗浄装置」と重複する部分にあっては、同一符号
を付して、一部の説明を省略する。以下詳細について説
明する。
【0010】前記被洗浄網Xは、大型魚網である定置
網、いけす等であり、沖合等に設置されているものが洗
浄対象とされる。
【0011】前記駆動源2は、例えば機関室48の内部
の支持基台49によって支持状態に配されるとともに、
大出力でかつ耐久性を有するものが適用され、船舶用の
ディーゼルエンジン等で海水に対する耐久性と、定格出
力60馬力ないし140馬力の大出力で回転数の高いも
の、例えば大容量ポンプ3と直結される場合には、回転
数3150ないし3800回/分程度の高出力高回転特
性を満足するものが好適である。なお、支持基台49
は、吸水用隔壁53の天井壁等であってもよい。
【0012】前記大容量ポンプ3は、高水量で高圧力特
性を満足するものが適用され、圧力15ないし20kg
/cm2 で吐出量1000〜2400リットル/分程度
の能力を有するものが好適である。かかる仕様を満足さ
せるものとして、消防用高圧大容量ポンプ等の適用が考
えられる。なお、大容量ポンプ3にあっても、機関室4
8の内部の支持基台49に支持され、駆動源2の回転軸
に直結状態に配される。
【0013】前記吸水パイプ(吸水ホース)4、移送パ
イプ5(移送ホース)、噴出ノズル6及び吸水管15
は、比較的高圧力が取り扱われることと、船体40に搭
載されることとを考慮して、耐食性に優れた金属管が適
用される。吸水パイプ4にあっては、吸水管15を吸水
プレナム部51に接続するように配され、移送パイプ5
にあっては、大容量ポンプ3の吐出口に接続されるとと
もに、例えば、図1に示すように、船体40の甲板41
の下側に沿わせた状態、あるいは甲板41から立ち上げ
た状態として、前部支持構造物(支持構造物)42や上
部支持構造物44の位置まで布設される。なお、吸水パ
イプ4及び移送パイプ5の部分にあっては、耐圧性を考
慮した強化合成樹脂ホース等の適用または併用も可能で
ある。
【0014】スイング支持装置Sは、図4に示すよう
に、垂直管部8及びスイング管部9によって構成される
部分を総称しており、図1例では前部支持構造物42に
配したスタンド台7に取り付けられて、噴出ノズル6を
上下回転及び左右回転可能な状態に支持する。
【0015】前記スタンド台7にあっては、スイング支
持装置S及び噴出ノズル6の設置数に合わせて、前部支
持構造物(支持構造物)42や操舵室43よりも上方位
置の上部支持構造物44に、溶接やボルト止め等によっ
て一体に配される。
【0016】前記船体(船)40は、漁獲作業に適合し
た漁船等であり、甲板41よりも上方位置に設定される
前部支持構造物42と、操舵室43と、該操舵室43の
上方に設定される上部支持構造物44と、マスト45の
部分に設置されるウインチ46と、動力機械の一部とし
て設置される船上クレーン47と、機関室48の内部の
支持基台49及び吸水手段50とを備えている。
【0017】前記吸水手段50は、大容量ポンプ3の吸
引口に吸水パイプ4及び吸水管15を経由して接続され
船体40の内部の機関室48に船体内部と隔離状態に配
される吸水プレナム部51と、該吸水プレナム部51を
船底40aの近傍位置で外部(船外の海中)に接続する
ための吸水口52とを有している。
【0018】前記吸水プレナム部51は、機関室48の
内部と区画した状態に配され長方体形状をなす中空の吸
水用隔壁53と、その外向開口51aを閉塞するように
一体に配される隔離板54とによって形成される。該吸
水口52は、隔離板54に多数の小孔54aを明けるこ
とによって構成される。なお、船底40aがガラス繊維
強化プラスチック(FRP)によって形成されている場
合に対応して、吸水用隔壁53や隔離板54も例えば同
材質のものによって形成される。
【0019】また、吸水プレナム部51の内部には、こ
れを複数に区画するとともに小孔54aから吸引される
海水の流れを意図的に減速整流させるための必要数の仕
切壁55と、吸水パイプ4の先端に接続状態のストレー
ナ56とが配される。
【0020】前記仕切壁55は、吸水パイプ4及び及び
ストレーナ56の数等によって、吸水口52の小孔54
aとストレーナ56との間に減速部分や流れの屈曲部分
を形成するもので、図2のように、小孔54aが隔離板
54の全域に形成されかつストレーナ56が両側に配さ
れる場合には、ストレーナ56の間の位置に設定され、
また、図3のように、小孔54aが隔離板54の一部に
形成されストレーナ56が反対側に配される場合には、
これらの間を段違い状に区画するように設定される。
【0021】吸水パイプ4との接続箇所、吸水管15の
途中や分岐箇所には、開閉操作により分岐数に対応し
て、流路の切り替え及び遮断挿通を行なうための開閉弁
57が必要数配される。
【0022】吸水プレナム部51の上部の吸水用隔壁5
3の天井部分には、エア抜き口58がエア抜きパイプ5
9と接続状態に配され、該エア抜きパイプ59から排出
された空気及び空気混じり状態の海水は、船体40の船
腹等から適宜排出される。
【0023】このように構成されている網洗浄装置搭載
船であると、船(船体40)を沖合等の被洗浄網Xの設
置場所まで航行すれば、網洗浄装置を必要な作業場所ま
で同時に搬送したことになる。
【0024】以下、網の洗浄作業(方法)について説明
する。ウインチ46及び船上クレーン47を作動させ
て、被洗浄網Xの例えば2箇所を海面WLの上方まで吊
り上げると、図1に示すように、被洗浄網Xが、吊持点
P1 ,P2 の間で架橋状態に広げられて大気中に露出す
るとともに、水切りがなされる。
【0025】必要に応じて、前部支持構造物42にスイ
ング支持装置S及び噴出ノズル6を設置して開閉弁57
と接続し、噴出ノズル6を被洗浄網Xに向けた状態で、
駆動源2の起動により大容量ポンプ3を作動させると、
海面WLよりも下方位置の吸水口52から海水が吸水プ
レナム部51を経由して吸引されるとともに、大容量ポ
ンプ3から吐出させられることにより高圧水となって、
移送パイプ5により船上における所望位置で離間状態に
設置されている噴出ノズル6まで移送されて、高圧水が
被洗浄網Xに向けて噴出させられる。
【0026】広げた状態の被洗浄網Xに対して、噴出ノ
ズル6から高圧水を噴出すると、高圧水のエネルギによ
って海洋生物等の付着物が網目から剥離させられて、水
流とともに網目を通り抜けて放物線を描きながら海面W
Lに戻される。図1例にあっては、2箇所の支持構造物
42,44に対して、スイング支持装置S及び噴出ノズ
ル6を設置することができるため、2方向から高圧水を
噴出させて被洗浄網Xを洗浄することができる。
【0027】噴出ノズル6が、スイング支持装置Sに支
持されていると、高圧水の噴出時に反力が支持構造物4
2,44によって受けられて、噴出ノズル6の位置変動
が生じることがなく、操作レバー30の操作によって所
望の方向に高圧水を噴出させることができる。なお、こ
の場合の高圧水は、水流調整レバー31の操作によっ
て、ジェット水、環状、シャワー水等の水流状態が、被
洗浄網Xの網目への海洋生物等の付着状態に基づいて適
宜切り替えられる。
【0028】被洗浄網Xの洗浄箇所を変更する場合は、
被洗浄網Xが定置網のように大型魚網であると、船(船
体40)を移動させた方が合理的である。つまり、船を
若干移動させてウインチ46及び船上クレーン47によ
る吊持位置をずらして、被洗浄網Xの洗浄を行なうこと
が繰り返される。
【0029】これらの洗浄作業の実施時において、潮流
の影響を受ける場合には、例えば潮流の反対方向に船の
推進力を作用させて船体40を停止状態にする方法、あ
るいはアンカーにより船体40を固定する方法等によっ
て、船体40の位置を確保しながら船体40を潮流の上
流に位置させて、船体40と被洗浄網Xとの離間距離の
保持と干渉防止とが図られる。そして、風の影響を受け
た場合にも、船体40を上流(風上)に配するととも
に、高圧水の噴射を風下に向けることによって、被洗浄
網Xとの距離が確保され、かつ、洗浄作業従事者が海水
の噴霧を被ることなく、剥離させた付着物が船体40に
戻る現象の発生が抑制される。
【0030】高圧水による網の洗浄水は、前述した実開
平5−21657号に記載されているように、高水量及
び高圧力の条件を満足させる必要がある。その後の実験
結果によれば、前述の駆動源2及び大容量ポンプ3の組
み合わせ例において、噴出ノズル6の口径が20〜26
mm、噴出ノズル6の設置数が2基(または1基)であ
ると、海草、海藻に加えて、フジツボ、ムラサキ貝、ヒ
ドロ虫等の付着海洋生物を、迅速かつ確実に除去できる
ことが確認された。洗浄後の被洗浄網Xの状態は、網の
素糸の表面から付着海洋生物が完全に除去され、新規の
網の状態に復元した。
【0031】そして、被洗浄網Xから剥離させられた海
洋生物は、生きた状態のまま全部が海中に戻されるた
め、生態環境に与える影響を小さなものとすることがで
きる。
【0032】図1例の網洗浄装置搭載船にあっては、前
部支持構造物42へのスイング支持装置Sが未設置状態
であることを除いて、船底40aに吸水口52を配する
こと、駆動源2、大容量ポンプ3、吸水パイプ4、移送
パイプ5及び噴出ノズル6等がすべて予め設置された状
態になっており、実質上、必要箇所の開閉弁57を開放
して、駆動源2の起動ボタンを押す等の簡単な操作で、
高圧水を噴出させることが可能となる。
【0033】吸水手段50による海水の吸引にあって
は、隔離板54の小孔54aを経由して海水が吸水プレ
ナム部51の中に取り込まれるため、海中の漂流物が海
水とともに吸水プレナム部51に入り込むことが回避さ
れ、かつ、多数の小孔54aによって並列状態で海水が
導入されるため、小孔54aの数個が目詰まり状態にな
っても、吸水量にほとんど影響を及ぼすことがない。小
孔54aから吸水プレナム部51に導入された海水は、
吸水プレナム部51の部分の大きな容積に基づいて、水
流が減速された後、図2にあって、両側のストレーナ5
6が利用される場合には、実線の矢印で示すように海水
が流れ、片側のストレーナ56が利用される場合には、
破線の矢印で示すように海水が流れ、図3にあっては、
破線の矢印で示すように海水が蛇行状態に流れて、それ
ぞれストレーナ56を介して吸引される。
【0034】このように、船体40を被洗浄網Xの近傍
に配して、駆動源2及び大容量ポンプ3を作動させる簡
単な操作で海水の吸水及び高圧水の噴出を行ない得るも
のであると、小さな労力で本来の漁獲作業の合間に、被
洗浄網Xの洗浄作業を実施することができる。
【0035】〔他の実施例〕本発明にあっては、実施例
に代えて、以下の技術を採用することができる。 a)被洗浄網Xが定置網等の魚網以外に、貝、海苔等の
養殖用網やいけすその他の海洋設置物等を概念として包
含すること。 b)内水面の設置物の洗浄作業に対して適用すること。 c)駆動源の起動、停止を行なうための操作盤またはリ
モートコントロール装置を、甲板41、操舵室43、機
関室48等に配すること。 d)吸水口52における隔離板54が解体及び交換可能
な構造とされること。また、吸水プレナム部51が、上
部の蓋等により開放可能な構造とされること。
【0036】本発明にかかる網洗浄装置搭載船及び網の
洗浄方法によれば、以下のような優れた効果を奏する。 (1) 船体に駆動源、大容量ポンプ、吸水手段、移送
パイプ、スイング支持装置及び噴出ノズルが搭載される
ため、船を網の設置場所の近傍まで航行して、駆動源及
び大容量ポンプを作動させることにより、迅速かつ簡単
に高圧水を噴出させて、有機スズ化合物等の防汚剤を含
む塗料の塗布を中止した大型魚網等を効率よく当初の状
態に回復させ、半永久的に使用することができる。 (2) 網洗浄装置一式が船体に組み込まれていること
に加えて、船が航行自由であることにより、漁獲作業の
合間等の任意時期において、網の洗浄作業を必要な時間
だけ簡単に実施しかつその後始末を簡略化することがで
きる。 (3) 網の設置場所の近傍で船を移動させながら、洗
浄位置を移動させることにより、網を設置したままの状
態で付着物を除去して網目を回復させ、網を陸上に引き
揚げる労力を省略することができる。 (4) スイング支持装置を上部支持装置に配すること
により、高圧水の噴出による洗浄範囲を大きくすること
ができるとともに、高圧水を下方に向けて噴出させるこ
とにより、剥離した付着物の飛散範囲を小さくし、船体
の汚損を低減することができる。 (5) 船を潮流や風の上流に配して網の洗浄を行なう
ことにより、高圧水による網の洗浄箇所の確認を行ない
ながら、潮流や風向きを利用して網を効率よく洗浄して
網目を回復させるとともに、噴霧の逆流による船体や作
業従事者の汚損等の影響をなくして、作業性を向上させ
ることができる。 (6) 網に付着した海洋生物をそのまま海中に戻すこ
とにより、陸上での網の洗浄作業と比較して、海洋生物
の乾燥、腐敗等による環境破壊を防止し、生態環境への
影響を低減することができる。 (7) 吸水手段に、船体の下部の吸水プレナム部と、
船外と連通させられる吸水口とを有することにより、大
容量ポンプの作動時に格別な準備を行なうことなく、速
やかにかつ確実に吸水を行なうことができる。 (8) 吸水口が、隔離板とこれに明けられた多数の小
孔とを具備することにより、海中の漂流物が吸水プレナ
ム部に入り込む現象の発生を抑制し、吸水系の事故防止
を図ることができる。 (9) 網を上方まで吊り上げて大気中に露出させて高
圧水を噴出することにより、洗浄効率を高めることがで
きるとともに、船体の移動によって網の洗浄位置を変え
ながら網を移動させることなく、設置場所において継続
的に洗浄を行なうことができる。 (10) 網の洗浄箇所を吊持して架橋状態として洗浄
することにより、付着物の剥離を容易にし、かつ、高圧
水による洗浄むらの発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る網洗浄装置搭載船の一実施例を示
す正面図である。
【図2】図1における吸水手段の構造例を示す正断面図
である。
【図3】図1における吸水手段の他の構造例を示す正断
面図である。
【図4】図1におけるスイング支持装置の例を示す側面
図である。
【符号の説明】
X 被洗浄網(被洗浄魚網X) S スイング支持装置 WL 海面 P1 ,P2 吊持点 2 駆動源 3 大容量ポンプ 4 吸水パイプ(吸水ホース) 5 移送パイプ(移送ホース) 6 噴出ノズル 7 スタンド台 8 垂直管部 9 スイング管部 10 水平回転ジョイント部 11 垂直回転ジョイント部 13 ワイヤロープ 15 吸水管 25 エルボ管部 26 ジョイント部 27 フランジ 28 水平回転止めハンドル 29 垂直回転止めハンドル 30 操作レバー 31 水流調整レバー 40 船体 40a 船底 41 甲板 42 前部支持構造物(支持構造物) 43 操舵室 44 上部支持構造物 45 マスト 46 ウインチ 47 船上クレーン 48 機関室 49 支持基台 50 吸水手段 51 吸水プレナム部 52 吸水口 53 吸水用隔壁 54 隔離板 54a 小孔 55 仕切壁 56 ストレーナ 57 開閉弁 58 エア抜き口 59 エア抜きパイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体(40)の支持基台(49)に搭載
    される駆動源(2)及び大容量ポンプ(3)と、該大容
    量ポンプの吸引口に接続され海水を吸引する吸水手段
    (50)と、大容量ポンプの吐出口に接続され高圧水を
    離間位置に移送する移送パイプ(5)と、該移送パイプ
    の先端に接続され洗浄水を被洗浄網(X)等に向けて噴
    出し付着物を剥離させる噴出ノズル(6)と、該噴出ノ
    ズルと船体の支持構造物の間に介在状態に配され噴出ノ
    ズルを各方向にスイング可能に支持するスイング支持装
    置(S)とを具備することを特徴とする網洗浄装置搭載
    船。
  2. 【請求項2】 スイング支持装置(S)が、船体(4
    0)の甲板(41)よりも上方位置の上部支持構造物
    (44)に配されることを特徴とする請求項1記載の網
    洗浄装置搭載船。
  3. 【請求項3】 吸水手段(50)が、船体(40)の下
    部に船体内部と隔離状態に配され大容量ポンプ(3)に
    接続される吸水プレナム部(51)と、該吸水プレナム
    部に配され船底(40a)の近傍位置で船外と連通させ
    られる吸水口(52)とを具備することを特徴とする請
    求項1または2記載の網洗浄装置搭載船。
  4. 【請求項4】 吸水口(52)が、吸水プレナム部(5
    1)の外向開口(51a)に一体に配される隔離板(5
    4)と、該隔離板に明けられた多数の小孔(54a)と
    を具備することを特徴とする請求項3記載の網洗浄装置
    搭載船。
  5. 【請求項5】 被洗浄網(X)の設置場所の近傍におい
    て被洗浄網を海面(WL)の上方まで吊り上げ、大気中
    に露出させた被洗浄網に高圧水を噴出して被洗浄網の付
    着物を剥離させて水流とともに洗い流し、かつ、高圧水
    の吐出位置を被洗浄網の設置方向に沿って船体(40)
    を移動して被洗浄網の洗浄を継続することを特徴とする
    船を利用した網の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 被洗浄網(X)の設置場所の近傍におい
    て被洗浄網の複数箇所を吊り上げ、吊持点(P1 ,P2
    )の間に架橋状態に支持されている部分を洗浄するこ
    とを特徴とする請求項5記載の船を利用した網の洗浄方
    法。
JP5292208A 1993-11-22 1993-11-22 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法 Expired - Fee Related JP2713390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5292208A JP2713390B2 (ja) 1993-11-22 1993-11-22 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5292208A JP2713390B2 (ja) 1993-11-22 1993-11-22 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07143833A true JPH07143833A (ja) 1995-06-06
JP2713390B2 JP2713390B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=17778926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5292208A Expired - Fee Related JP2713390B2 (ja) 1993-11-22 1993-11-22 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2713390B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113460261A (zh) * 2021-08-09 2021-10-01 浙江欧佩亚海洋工程有限公司 一种船舶甲板清理机用增压机构
CN114868793A (zh) * 2022-05-17 2022-08-09 何顺彪 一种水产品一体清洗方法
CN116654196A (zh) * 2023-06-20 2023-08-29 大连海洋大学 一种养殖吊笼原位清洗船

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0521657U (ja) * 1991-07-15 1993-03-23 俊光 木村 大型魚網の洗浄装置
JPH0562399U (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 株式会社新来島どっく 船底弁用木栓

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0521657U (ja) * 1991-07-15 1993-03-23 俊光 木村 大型魚網の洗浄装置
JPH0562399U (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 株式会社新来島どっく 船底弁用木栓

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113460261A (zh) * 2021-08-09 2021-10-01 浙江欧佩亚海洋工程有限公司 一种船舶甲板清理机用增压机构
CN114868793A (zh) * 2022-05-17 2022-08-09 何顺彪 一种水产品一体清洗方法
CN114868793B (zh) * 2022-05-17 2023-01-31 烟台泓泰海洋科技有限公司 一种水产品一体清洗方法
CN116654196A (zh) * 2023-06-20 2023-08-29 大连海洋大学 一种养殖吊笼原位清洗船

Also Published As

Publication number Publication date
JP2713390B2 (ja) 1998-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU663669B2 (en) Apparatus and method for performing external surface work on ship hulls
CN106801445B (zh) 基于物联网技术的河道自动清理船及其方法
CN114904861B (zh) 一种水下网衣爬行清洗装置及其清洗水下网衣的方法
JPH06278684A (ja) 外側表面の作業を行うための方法及び装置
CN117326008A (zh) 一种集蓄水清洗于一体且防积水的薄膜式海上光伏发电平台
CN117160231A (zh) 一种船用废气脱硫设备及方法
JP2713390B2 (ja) 網洗浄装置搭載船及び網の洗浄方法
US3734294A (en) Pollutant recovery system
CN206307253U (zh) 一种具有内部清洗装置的可升降鳍板
JPH07274661A (ja) アオコ捕集装置
CN206493926U (zh) 一种混凝土搅拌车的清洗装置
CN210935517U (zh) 一种水旋式大型喷漆房
CN219196098U (zh) 清淤船施工时防泥沙扩散装置
CN214637652U (zh) 一种液压驱动方式的旋转喷射器
CN115726415B (zh) 一种减少清淤船施工时泥沙扩散的装置
CN117118338A (zh) 水库漂浮式光伏电站清洁系统
CN110975545A (zh) 一种适用于船舶废气洗涤塔的穿流型复合塔盘
CA2730418C (en) Device and system for manoeuvring cleaning apparatuses
CN201115842Y (zh) 一种用于汽车涂装生产工艺中的清洗工作台
JP2711234B2 (ja) 大型魚網の洗浄方法及び装置
CN112298483B (zh) 一种水下空化清洗盘和装置及系统
CN220844624U (zh) 一种环保型过驳皮带机
SE0901298A1 (sv) Städ och energigivande farkost för marint bruk
CN2843997Y (zh) 小型巡逻艇起吊装置
CN201023402Y (zh) 城市环保双栖多功能船

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950912

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees