JPH07145441A - 超塑性アルミニウム合金およびその製造方法 - Google Patents
超塑性アルミニウム合金およびその製造方法Info
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- JPH07145441A JPH07145441A JP5300365A JP30036593A JPH07145441A JP H07145441 A JPH07145441 A JP H07145441A JP 5300365 A JP5300365 A JP 5300365A JP 30036593 A JP30036593 A JP 30036593A JP H07145441 A JPH07145441 A JP H07145441A
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- C22C—ALLOYS
- C22C21/00—Alloys based on aluminium
- C22C21/06—Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
- C22F1/04—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon
- C22F1/047—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon of alloys with magnesium as the next major constituent
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- Powder Metallurgy (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超塑性アルミニウム合金およびその製造方法
に関し、押出・鍛造および圧延等の塑性加工に供するこ
とができ、かつ、超塑性発現の歪速度が従来の静的再結
晶型超塑性アルミニウム合金の場合より高速となる溶製
高速超塑性アルミニウム合金およびその製造方法を提供
する。 【構成】 Mg:4.0以上15wt%を含み、かつM
m,Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,Co,M
o,Taのうち1種又は2種以上の元素を0.1〜1.
0wt%を含む基本合金系に、さらにSc,Cu,Li,
Sn,In,Cdを選択的に添加し10〜200nmの金
属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%
含み、平均結晶粒径が0.5〜10μmである組織を有
することを特徴とする。
に関し、押出・鍛造および圧延等の塑性加工に供するこ
とができ、かつ、超塑性発現の歪速度が従来の静的再結
晶型超塑性アルミニウム合金の場合より高速となる溶製
高速超塑性アルミニウム合金およびその製造方法を提供
する。 【構成】 Mg:4.0以上15wt%を含み、かつM
m,Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,Co,M
o,Taのうち1種又は2種以上の元素を0.1〜1.
0wt%を含む基本合金系に、さらにSc,Cu,Li,
Sn,In,Cdを選択的に添加し10〜200nmの金
属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%
含み、平均結晶粒径が0.5〜10μmである組織を有
することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超塑性材料に関し、特
に押出・鍛造および圧延等の塑性加工に供することが可
能な溶製高速超塑性アルミニウム合金およびその製造方
法に関する。
に押出・鍛造および圧延等の塑性加工に供することが可
能な溶製高速超塑性アルミニウム合金およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金においても超塑性を示
すものが知られており、組成的には、Al−Cu系、A
l−Mg−Zn−Cu系、Al−Li系、Al−Mg−
Si系、Al−Ca系、Al−Ni系などの合金がある
(例えば、「アルミニウム材料の基礎と工業技術」、社
団法人軽金属協会(1985)p.387、表1参
照)。
すものが知られており、組成的には、Al−Cu系、A
l−Mg−Zn−Cu系、Al−Li系、Al−Mg−
Si系、Al−Ca系、Al−Ni系などの合金がある
(例えば、「アルミニウム材料の基礎と工業技術」、社
団法人軽金属協会(1985)p.387、表1参
照)。
【0003】通常の超塑性材では、予め変形前に静的再
結晶により結晶粒を微細化しておいた後に、高温・低歪
速度で荷重をかけ、粒界すべりによって超塑性変形を起
こすようになっている。最近は、高温変形の初期段階に
て動的再結晶させて微細かつ均一な結晶粒を得て、引き
続き超塑性変形する動的再結晶型アルミニウム合金も知
られている(例えば、東健司:実用アルミニウム合金の
超塑性、軽金属、Vol.39, No.11(1989)p.
751−764、参照)。
結晶により結晶粒を微細化しておいた後に、高温・低歪
速度で荷重をかけ、粒界すべりによって超塑性変形を起
こすようになっている。最近は、高温変形の初期段階に
て動的再結晶させて微細かつ均一な結晶粒を得て、引き
続き超塑性変形する動的再結晶型アルミニウム合金も知
られている(例えば、東健司:実用アルミニウム合金の
超塑性、軽金属、Vol.39, No.11(1989)p.
751−764、参照)。
【0004】静的再結晶型超塑性アルミニウム合金にお
いては、溶製材に強加工(一般に70%以上)を行った
後に、再結晶させているので、薄板状(線状)の素材し
か得られず、部品(製品)の適用範囲に制限があり、ま
た超塑性発現の歪速度が遅く、超塑性発現温度も比較的
に高い。また、動的再結晶型アルミニウム合金において
は、高歪速度で変形できるが、現在のところは高コスト
な粉末冶金法ないしメカニカルアロイング法で作られた
素材に限られている。そこで、低温かつ高温での加工が
可能である素材の開発が望まれている。
いては、溶製材に強加工(一般に70%以上)を行った
後に、再結晶させているので、薄板状(線状)の素材し
か得られず、部品(製品)の適用範囲に制限があり、ま
た超塑性発現の歪速度が遅く、超塑性発現温度も比較的
に高い。また、動的再結晶型アルミニウム合金において
は、高歪速度で変形できるが、現在のところは高コスト
な粉末冶金法ないしメカニカルアロイング法で作られた
素材に限られている。そこで、低温かつ高温での加工が
可能である素材の開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Al
−Mg系超塑性合金の熱間変形抵抗を減少すると共に超
塑性変形中の結晶粒成長を抑制し、かつ、押出、鍛造お
よび圧延等の塑性加工に供することが可能な溶製超塑性
アルミニウム合金を提供することである。本発明の別の
目的は、超塑性発現の歪速度が従来の静的再結晶型超塑
性アルミニウム合金の場合よりも高速となる超塑性アル
ミニウム合金を提供することである。本発明の他の目的
は、このような超塑性アルミニウム合金を製造する方法
を提供することである。
−Mg系超塑性合金の熱間変形抵抗を減少すると共に超
塑性変形中の結晶粒成長を抑制し、かつ、押出、鍛造お
よび圧延等の塑性加工に供することが可能な溶製超塑性
アルミニウム合金を提供することである。本発明の別の
目的は、超塑性発現の歪速度が従来の静的再結晶型超塑
性アルミニウム合金の場合よりも高速となる超塑性アル
ミニウム合金を提供することである。本発明の他の目的
は、このような超塑性アルミニウム合金を製造する方法
を提供することである。
【0006】
【課題を解決する手段】上述の目的が、下記の本発明い
ずれによっても達成される。 (1)Mg;7〜15wt%と、ミッシュメタル(M
m)、Zr,V,W,Ti,Nb,Ca,Co,Mo,
Taから選ばれる1種または2種以上;0.1〜1.0
wt%含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物で
あり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状
析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒
径が0.5〜10μmであって、結晶方位差が15゜未
満の結晶粒界を10〜50%含む組織を有することを特
徴とする超塑性アルミニウム合金。
ずれによっても達成される。 (1)Mg;7〜15wt%と、ミッシュメタル(M
m)、Zr,V,W,Ti,Nb,Ca,Co,Mo,
Taから選ばれる1種または2種以上;0.1〜1.0
wt%含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物で
あり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状
析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒
径が0.5〜10μmであって、結晶方位差が15゜未
満の結晶粒界を10〜50%含む組織を有することを特
徴とする超塑性アルミニウム合金。
【0007】(2)Mg;7〜10wt%と、ミッシュメ
タル(Mm)、Zrを添加比Mm/Zr;0.2〜2.
0、ミッシュメタルとZrの添加総量が0.1〜1.0
wt%含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物で
あり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状
析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒
径が0.5〜10μmである組織を有することを特徴と
する超塑性アルミニウム合金。
タル(Mm)、Zrを添加比Mm/Zr;0.2〜2.
0、ミッシュメタルとZrの添加総量が0.1〜1.0
wt%含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物で
あり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状
析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒
径が0.5〜10μmである組織を有することを特徴と
する超塑性アルミニウム合金。
【0008】(3)上記(1)または(2)に記載した
組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴ
ットに300〜530℃で均質化処理を施す工程と、次
いで400〜530℃で10〜40%の第1の熱間加工
を施す工程と、そのまま冷却することなく連続して40
0〜530℃で時効析出する工程と、次いで300〜4
00℃で40%以上の第2の熱間加工を施す工程とを有
することを特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方
法。
組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴ
ットに300〜530℃で均質化処理を施す工程と、次
いで400〜530℃で10〜40%の第1の熱間加工
を施す工程と、そのまま冷却することなく連続して40
0〜530℃で時効析出する工程と、次いで300〜4
00℃で40%以上の第2の熱間加工を施す工程とを有
することを特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方
法。
【0009】(4)Mg;4〜7wt%未満と、ミッシュ
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウム
および不可避的不純物からなり、10〜200nmの前記
元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜
4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmであっ
て、結晶方位差が15゜未満の結晶粒界を10〜50%
含む組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム
合金。
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウム
および不可避的不純物からなり、10〜200nmの前記
元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜
4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmであっ
て、結晶方位差が15゜未満の結晶粒界を10〜50%
含む組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム
合金。
【0010】(5)上記(4)に記載した組成のアルミ
ニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに230
〜560℃で均質化処理を施す工程と、次いで400〜
560℃で10〜40%の第1の熱間加工を施す工程
と、そのまま冷却することなく連続して400〜560
℃で時効析出する工程と、次いで300℃未満の温度で
40%以上の第2の熱間加工を施す工程とを有すること
を特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
ニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに230
〜560℃で均質化処理を施す工程と、次いで400〜
560℃で10〜40%の第1の熱間加工を施す工程
と、そのまま冷却することなく連続して400〜560
℃で時効析出する工程と、次いで300℃未満の温度で
40%以上の第2の熱間加工を施す工程とを有すること
を特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
【0011】(6)Mg:7〜15wt%と、ミッシュメ
タル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、Sc:0.005〜0.
1wt%を含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純
物からなり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物
の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均
結晶粒径が0.1〜10μmである組織を有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金。
タル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、Sc:0.005〜0.
1wt%を含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純
物からなり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物
の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均
結晶粒径が0.1〜10μmである組織を有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金。
【0012】(7)上記(6)に記載した組成のアルミ
ニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400
〜530℃で8〜24時間、均質化処理を施し、前記元
素の金属間化合物の球状分散粒子の大きさを10〜20
0nm、体積分率0.1〜4.0%とする工程と、300
〜400℃で50%以上の熱間加工を施し、平均結晶粒
径を0.1〜10μmとする工程とを有することを特徴
とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
ニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400
〜530℃で8〜24時間、均質化処理を施し、前記元
素の金属間化合物の球状分散粒子の大きさを10〜20
0nm、体積分率0.1〜4.0%とする工程と、300
〜400℃で50%以上の熱間加工を施し、平均結晶粒
径を0.1〜10μmとする工程とを有することを特徴
とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
【0013】(8)Mg:4〜7wt%未満と、ミッシュ
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、Sc:0.005〜0.
1wt%を含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純
物からなり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物
の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均
結晶粒径が0.1〜10μmである組織を有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金。
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、Sc:0.005〜0.
1wt%を含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純
物からなり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物
の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均
結晶粒径が0.1〜10μmである組織を有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金。
【0014】(9)上記(8)に記載した組成のアルミ
ニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400
〜530℃で8〜24時間、均質化処理を施し、前記元
素の金属間化合物の球状分散粒子の大きさを10〜20
0nm、体積分率0.1〜4.0%とする工程と、300
℃未満で50%以上の熱間加工を施し、平均結晶粒径を
0.1〜10μmとする工程とを有することを特徴とす
る超塑性アルミニウム合金の製造方法。
ニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400
〜530℃で8〜24時間、均質化処理を施し、前記元
素の金属間化合物の球状分散粒子の大きさを10〜20
0nm、体積分率0.1〜4.0%とする工程と、300
℃未満で50%以上の熱間加工を施し、平均結晶粒径を
0.1〜10μmとする工程とを有することを特徴とす
る超塑性アルミニウム合金の製造方法。
【0015】(10)Mg:7〜15wt%、ミッシュメ
タル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、かつCu,Liのいずれ
かまたは両方を0.1〜2.0wt%含み、残部がアルミ
ニウムおよび不可避的不純物であり、10〜200nmの
前記元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.
1〜4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmで
ある組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム
合金。
タル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、かつCu,Liのいずれ
かまたは両方を0.1〜2.0wt%含み、残部がアルミ
ニウムおよび不可避的不純物であり、10〜200nmの
前記元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.
1〜4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmで
ある組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム
合金。
【0016】(11)Sn,In,Cdから選ばれる1
種または2種以上の元素0.01〜0.2wt%をさらに
含むことを特徴とする上記(10)記載の超塑性アルミ
ニウム合金。 (12)上記(10)または(11)に記載した組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに
400〜530℃で8〜24時間の均質化処理を施す工
程と、400〜530℃で加工度10〜40%の熱間加
工を施す工程と、400〜530℃で時効析出を施す工
程と、次いで300〜400℃で加工度40%以上の熱
間加工を施し次いで急速冷却する工程とを有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
種または2種以上の元素0.01〜0.2wt%をさらに
含むことを特徴とする上記(10)記載の超塑性アルミ
ニウム合金。 (12)上記(10)または(11)に記載した組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに
400〜530℃で8〜24時間の均質化処理を施す工
程と、400〜530℃で加工度10〜40%の熱間加
工を施す工程と、400〜530℃で時効析出を施す工
程と、次いで300〜400℃で加工度40%以上の熱
間加工を施し次いで急速冷却する工程とを有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
【0017】(13)Mg:4〜7wt%未満、ミッシュ
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、かつCu,Liのいずれ
かまたは両方を0.1〜2.0wt%含み、残部がアルミ
ニウムおよび不可避的不純物であり、10〜200nmの
前記元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.
1〜4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmで
ある組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム
合金。
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%、かつCu,Liのいずれ
かまたは両方を0.1〜2.0wt%含み、残部がアルミ
ニウムおよび不可避的不純物であり、10〜200nmの
前記元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.
1〜4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmで
ある組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム
合金。
【0018】(14)Sn,In,Cdから選ばれる1
種または2種以上の元素0.01〜0.2wt%をさらに
含むことを特徴とする上記(13)記載の超塑性アルミ
ニウム合金。 (15)上記(13)または(14)に記載した組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに
400〜560℃で8〜24時間の均質化処理を施す工
程と、400〜560℃で加工度10〜40%の熱間加
工を施す工程と、400〜560℃で時効析出を施す工
程と、次いで200〜300℃で加工度40%以上の熱
間加工を施し次いで急速冷却する工程とを有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
種または2種以上の元素0.01〜0.2wt%をさらに
含むことを特徴とする上記(13)記載の超塑性アルミ
ニウム合金。 (15)上記(13)または(14)に記載した組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに
400〜560℃で8〜24時間の均質化処理を施す工
程と、400〜560℃で加工度10〜40%の熱間加
工を施す工程と、400〜560℃で時効析出を施す工
程と、次いで200〜300℃で加工度40%以上の熱
間加工を施し次いで急速冷却する工程とを有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
【0019】(16)Mg:4〜7wt%未満、ミッシュ
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウム
および不可避的不純物からなる組成のアルミニウム合金
を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400℃未満の温
度で10%以上の加工を施す工程と、次いで400〜5
60℃で4〜20時間、時効析出する工程と、次いで3
00℃未満の温度で40%以上の熱間加工を施す工程と
を有し、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球
状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶
粒径が0.1〜10μmである組織に制御することを特
徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
メタル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上
の元素を0.1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウム
および不可避的不純物からなる組成のアルミニウム合金
を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400℃未満の温
度で10%以上の加工を施す工程と、次いで400〜5
60℃で4〜20時間、時効析出する工程と、次いで3
00℃未満の温度で40%以上の熱間加工を施す工程と
を有し、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球
状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶
粒径が0.1〜10μmである組織に制御することを特
徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。
【0020】
【作用】本発明では、熱間加工による転位導入と時効析
出との適切な組合せによって、動的再結晶を起こすのに
適した結晶粒組織を溶製超塑性アルミニウム合金に与え
る。合金組成の成分について、Mgはアルミニウム合金
の主要な強度向上元素であり、その強化機構は固溶強化
と積層欠陥エネルギー低下による交差すべりの減少によ
って粒内変形抵抗が増大することによる。これにより高
温において粒界の強度が相対的に減少し、円滑な粒界移
動または滑りが起こり、超塑性* を発現する。(*:高
温引張試験による伸びが200%以上)この効果はMg
に比例して、4wt%未満ではその効果が小さく、15wt
%を越えると熱間加工が困難になり実用的でない。他に
アルミニウムの積層欠陥エネルギーを減少させるCu,
Zn等の元素でも同様の効果が期待される。
出との適切な組合せによって、動的再結晶を起こすのに
適した結晶粒組織を溶製超塑性アルミニウム合金に与え
る。合金組成の成分について、Mgはアルミニウム合金
の主要な強度向上元素であり、その強化機構は固溶強化
と積層欠陥エネルギー低下による交差すべりの減少によ
って粒内変形抵抗が増大することによる。これにより高
温において粒界の強度が相対的に減少し、円滑な粒界移
動または滑りが起こり、超塑性* を発現する。(*:高
温引張試験による伸びが200%以上)この効果はMg
に比例して、4wt%未満ではその効果が小さく、15wt
%を越えると熱間加工が困難になり実用的でない。他に
アルミニウムの積層欠陥エネルギーを減少させるCu,
Zn等の元素でも同様の効果が期待される。
【0021】Mm,Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,
Ca,Co,Mo,Taは均質化処理時に球状分散粒子
としてアルミニウムと金属間化合物を形成し、超塑性変
形中の粒成長を抑制し、超塑性能を向上させると共に、
析出強化により室温での強度を向上させる。その効果は
添加元素の合計量が0.1wt%未満では小さく、1.0
wt%を越えると通常の溶製法では、鋳造時に巨大な金属
間化合物を晶出して、超塑性能が低下する。通常の溶製
法より速い冷却速度を持つ鋳造方法を用いると、上記添
加元素の固溶量が増大して超塑性能が向上するが、形状
(鋳込肉厚等)の制約が生じ、またコスト高になる。
Ca,Co,Mo,Taは均質化処理時に球状分散粒子
としてアルミニウムと金属間化合物を形成し、超塑性変
形中の粒成長を抑制し、超塑性能を向上させると共に、
析出強化により室温での強度を向上させる。その効果は
添加元素の合計量が0.1wt%未満では小さく、1.0
wt%を越えると通常の溶製法では、鋳造時に巨大な金属
間化合物を晶出して、超塑性能が低下する。通常の溶製
法より速い冷却速度を持つ鋳造方法を用いると、上記添
加元素の固溶量が増大して超塑性能が向上するが、形状
(鋳込肉厚等)の制約が生じ、またコスト高になる。
【0022】なお、複合添加の添加比Mm/Zrが0.
2〜2.0の条件を外れるとその効果が小さい。これの
最適な範囲は0.5〜1.5である。Scは鋳造時に球
状分散粒子としてアルミニウムと金属間化合物を形成
し、均質化処理時の結晶粒成長を抑制すると共に、超塑
性変形中の粒成長を抑制し、超塑性能を向上させる。ま
たScは室温での強度を向上させる。その効果は0.0
05wt%未満では小さく、0.1wt%以上になると通常
の溶製法では、鋳造時に巨大な金属間化合物を晶出し
て、超塑性能が低下する。
2〜2.0の条件を外れるとその効果が小さい。これの
最適な範囲は0.5〜1.5である。Scは鋳造時に球
状分散粒子としてアルミニウムと金属間化合物を形成
し、均質化処理時の結晶粒成長を抑制すると共に、超塑
性変形中の粒成長を抑制し、超塑性能を向上させる。ま
たScは室温での強度を向上させる。その効果は0.0
05wt%未満では小さく、0.1wt%以上になると通常
の溶製法では、鋳造時に巨大な金属間化合物を晶出し
て、超塑性能が低下する。
【0023】Cu,Liは析出強化により本超塑性アル
ミニウム合金の強度をさらに向上させる。その効果は添
加元素の合計量が0.1wt%未満では小さく、2.0wt
%を越えると、強度は向上するが成形性が低下する。ま
たCuは耐応力腐食割れ性を向上させる。Sn,In,
Cdは室温時効を抑制して経年変化を低減すると共に高
温時効を促進して焼付硬化性を向上させる。また、耐孔
食性を向上させる。
ミニウム合金の強度をさらに向上させる。その効果は添
加元素の合計量が0.1wt%未満では小さく、2.0wt
%を越えると、強度は向上するが成形性が低下する。ま
たCuは耐応力腐食割れ性を向上させる。Sn,In,
Cdは室温時効を抑制して経年変化を低減すると共に高
温時効を促進して焼付硬化性を向上させる。また、耐孔
食性を向上させる。
【0024】次に金属間化合物の分散粒子について、金
属間化合物の分散粒子が球状であり、サイズで10〜2
00nmの範囲内にあり、かつ体積分率で0.1〜4.0
%の範囲に存在すると、効果的に超塑性変形中の粒成長
を抑制し、超塑性能が向上する。これらの条件を外れる
と、熱間加工中に導入される転位が分散粒子を切断又は
ループを形成して、転位のセル構造などが形成されにく
く、かつ、粒成長を抑制することが難しくなり、超塑性
能が低下する。分散粒子の最適な大きさは20〜50nm
である。さらに、分散粒子は平均自由行程距離が0.0
5〜50μmの均一分散が望ましい。
属間化合物の分散粒子が球状であり、サイズで10〜2
00nmの範囲内にあり、かつ体積分率で0.1〜4.0
%の範囲に存在すると、効果的に超塑性変形中の粒成長
を抑制し、超塑性能が向上する。これらの条件を外れる
と、熱間加工中に導入される転位が分散粒子を切断又は
ループを形成して、転位のセル構造などが形成されにく
く、かつ、粒成長を抑制することが難しくなり、超塑性
能が低下する。分散粒子の最適な大きさは20〜50nm
である。さらに、分散粒子は平均自由行程距離が0.0
5〜50μmの均一分散が望ましい。
【0025】本発明超塑性アルミニウム合金の結晶粒に
ついて、その平均粒径が0.5〜10μmであり、結晶
方位差が15゜(度)未満の結晶粒界を10〜50%含
むことが望ましい。平均結晶粒径が10μmを越えると
超塑性能が低下し、一方、0.5μm未満ではその結晶
の成長率が大きくなり超塑性能が低下する。結晶方位差
15゜未満の結晶粒界は、高温変形中に応力誘起により
方位差が15゜以上の結晶粒界に遷移し、微細結晶粒組
織となり、高歪速度で超塑性を発現する。その存在割合
が10%未満では効果が小さく、50%を越えると15
゜以上に遷移しない粒界が多く残り、超塑性能が低下す
る。最適な存在割合は20〜30%である。なお、結晶
方位差15゜以上の粒界は容易に粒界すべりが起こる。
結晶方位差は電子線回折の菊地線を測定することにより
求められ、10〜15%という割合は、一定視野内の粒
界全てについて、隣り合う結晶粒同士で方位差を求めて
15゜未満の数を全体数に対しての割合として計算して
求める。
ついて、その平均粒径が0.5〜10μmであり、結晶
方位差が15゜(度)未満の結晶粒界を10〜50%含
むことが望ましい。平均結晶粒径が10μmを越えると
超塑性能が低下し、一方、0.5μm未満ではその結晶
の成長率が大きくなり超塑性能が低下する。結晶方位差
15゜未満の結晶粒界は、高温変形中に応力誘起により
方位差が15゜以上の結晶粒界に遷移し、微細結晶粒組
織となり、高歪速度で超塑性を発現する。その存在割合
が10%未満では効果が小さく、50%を越えると15
゜以上に遷移しない粒界が多く残り、超塑性能が低下す
る。最適な存在割合は20〜30%である。なお、結晶
方位差15゜以上の粒界は容易に粒界すべりが起こる。
結晶方位差は電子線回折の菊地線を測定することにより
求められ、10〜15%という割合は、一定視野内の粒
界全てについて、隣り合う結晶粒同士で方位差を求めて
15゜未満の数を全体数に対しての割合として計算して
求める。
【0026】本発明の超塑性アルミニウム合金の製造法
は、まず第3発明において、前記組成のアルミニウム合
金(Mg;7〜15wt%)を溶解・鋳造し、得られたイ
ンゴットを300〜530℃の温度で均質化処理を施
す。均質化処理は、その組成での固溶温度と固相線の範
囲内であれば良く、最適温度は400〜450℃であ
る。300℃未満(その組成での固溶温度)ではAlと
Mgの巨大な化合物が析出して超塑性能が低下し、53
0℃(その組成での固相線)を越えると液相が生じて超
塑性能が低下する。均質化時間は4〜24時間が適当で
あり、温度が低い場合には時間が長く、高い場合には短
くするのは、一般の熱処理と同様である。
は、まず第3発明において、前記組成のアルミニウム合
金(Mg;7〜15wt%)を溶解・鋳造し、得られたイ
ンゴットを300〜530℃の温度で均質化処理を施
す。均質化処理は、その組成での固溶温度と固相線の範
囲内であれば良く、最適温度は400〜450℃であ
る。300℃未満(その組成での固溶温度)ではAlと
Mgの巨大な化合物が析出して超塑性能が低下し、53
0℃(その組成での固相線)を越えると液相が生じて超
塑性能が低下する。均質化時間は4〜24時間が適当で
あり、温度が低い場合には時間が長く、高い場合には短
くするのは、一般の熱処理と同様である。
【0027】この均質化処理後に、第1の熱間加工を4
00〜530℃の温度で、10〜40%の加工度で行
い、温度を下げずに、引き続いて、400〜530℃の
温度で時効析出を行う。この熱間加工によって転位セル
組織を形成し、これが析出物(金属間化合物粒子)の核
生成サイトとなり、析出物の分布を均一にすることがで
きる。熱間加工温度を析出物形成元素の拡散し易い温度
にすることで、転位芯をこれら元素が拡散して、析出物
の生成速度を速め、さらに、加工により欠陥が導入され
て、拡散が促進され、析出物の生成が速められる。温度
が400℃未満では、分散粒子の析出が少なく、530
℃(その組成での固相線)を越えると、液相を生じ超塑
性能が低下する。最適な熱間加工温度は400〜450
℃である。
00〜530℃の温度で、10〜40%の加工度で行
い、温度を下げずに、引き続いて、400〜530℃の
温度で時効析出を行う。この熱間加工によって転位セル
組織を形成し、これが析出物(金属間化合物粒子)の核
生成サイトとなり、析出物の分布を均一にすることがで
きる。熱間加工温度を析出物形成元素の拡散し易い温度
にすることで、転位芯をこれら元素が拡散して、析出物
の生成速度を速め、さらに、加工により欠陥が導入され
て、拡散が促進され、析出物の生成が速められる。温度
が400℃未満では、分散粒子の析出が少なく、530
℃(その組成での固相線)を越えると、液相を生じ超塑
性能が低下する。最適な熱間加工温度は400〜450
℃である。
【0028】加工度が10%未満或いは40%を越える
と、分散粒子の分散状態が上記条件を満たさない。最適
な加工度は10〜20%である。この熱間加工を施さな
いと、難溶性の晶出物および鋳造時の粒界が主として析
出物の核生成サイトとなり、析出物の分布が不均一にな
り、結晶粒が粗大になる。時効析出は熱間加工に引き続
いて行うのは、もし、冷却してから加熱すると、昇温中
に第1の熱間加工で形成した転位セル組織が回復してし
まうからである。さらに、冷却して室温に放置するなら
ば、時効軟化(歪みエネルギーが高いために、室温でも
再配列が起きて転位が緩和、あるいは転位上へのβ相の
析出)で加工組織の回復が生じてしまう。時効析出によ
り、分散粒子をそのサイズ分布範囲で10〜200nm
に、体積分率を0.1〜4.0%にコントロールする。
温度が400℃未満では分散粒子の成長が遅く、処理時
間が長くなり、実用的でない。530℃(その組成での
固相線)を越えると、液相が生じて超塑性能が低下す
る。最適な時効温度は400〜450℃である。処理時
間は1〜4時間が適当であり、この時間の設定は均質化
処理と同様である。
と、分散粒子の分散状態が上記条件を満たさない。最適
な加工度は10〜20%である。この熱間加工を施さな
いと、難溶性の晶出物および鋳造時の粒界が主として析
出物の核生成サイトとなり、析出物の分布が不均一にな
り、結晶粒が粗大になる。時効析出は熱間加工に引き続
いて行うのは、もし、冷却してから加熱すると、昇温中
に第1の熱間加工で形成した転位セル組織が回復してし
まうからである。さらに、冷却して室温に放置するなら
ば、時効軟化(歪みエネルギーが高いために、室温でも
再配列が起きて転位が緩和、あるいは転位上へのβ相の
析出)で加工組織の回復が生じてしまう。時効析出によ
り、分散粒子をそのサイズ分布範囲で10〜200nm
に、体積分率を0.1〜4.0%にコントロールする。
温度が400℃未満では分散粒子の成長が遅く、処理時
間が長くなり、実用的でない。530℃(その組成での
固相線)を越えると、液相が生じて超塑性能が低下す
る。最適な時効温度は400〜450℃である。処理時
間は1〜4時間が適当であり、この時間の設定は均質化
処理と同様である。
【0029】そして、時効析出後に、第2の熱間加工を
300〜400℃の温度で、40%以上の加工度で行
う。この熱間加工により転位が導入され、均一に分布し
ている析出物(分散粒子)にからまって等軸の転位セル
組織が形成され、結果として微細な等軸粒となる。さら
に、加工中の加熱によって転位が再配列して小傾角粒界
(結晶方位差15゜未満の結晶粒界)が多く形成され
る。また、転位は析出物にピンニングし、お互いにから
みあっているので、転位が加熱保持中に他のすべり面に
移ったり (climb)、析出物から離れて移動したりするこ
とは少ない。この熱間加工により結晶方位差が15゜未
満の結晶粒界を10〜50%含み、平均粒径が0.5〜
10μmの微細組織を造り込む。加工温度が400℃を
越えると、分散粒子が粗大化して200nmよりも大きく
なって超塑性能が低下する。300℃未満では、上記微
細組織が造り込めない。加工度40%未満では、上記微
細組織が造り込めない。一方、析出物がない場合には、
加工方向に伸長した結晶粒となって、熱間加工加熱保持
中に転位が climbしたり、消滅サイト(粒界)へ移動し
たりして、転位セル組織が消滅し、微細な結晶組織が形
成されない。通常は加工後再結晶によって微細化する
が、本発明では、上述したように熱間加工で微細結晶粒
が得られる。
300〜400℃の温度で、40%以上の加工度で行
う。この熱間加工により転位が導入され、均一に分布し
ている析出物(分散粒子)にからまって等軸の転位セル
組織が形成され、結果として微細な等軸粒となる。さら
に、加工中の加熱によって転位が再配列して小傾角粒界
(結晶方位差15゜未満の結晶粒界)が多く形成され
る。また、転位は析出物にピンニングし、お互いにから
みあっているので、転位が加熱保持中に他のすべり面に
移ったり (climb)、析出物から離れて移動したりするこ
とは少ない。この熱間加工により結晶方位差が15゜未
満の結晶粒界を10〜50%含み、平均粒径が0.5〜
10μmの微細組織を造り込む。加工温度が400℃を
越えると、分散粒子が粗大化して200nmよりも大きく
なって超塑性能が低下する。300℃未満では、上記微
細組織が造り込めない。加工度40%未満では、上記微
細組織が造り込めない。一方、析出物がない場合には、
加工方向に伸長した結晶粒となって、熱間加工加熱保持
中に転位が climbしたり、消滅サイト(粒界)へ移動し
たりして、転位セル組織が消滅し、微細な結晶組織が形
成されない。通常は加工後再結晶によって微細化する
が、本発明では、上述したように熱間加工で微細結晶粒
が得られる。
【0030】時効析出後、300〜400℃の温度で4
0%以上の加工度で熱間加工を行う。この熱間加工によ
り平均結晶粒径0.5〜10μmの微細組織を造り込
む。400℃を越えると分散粒子が粗大化して超塑性能
が低下する。300℃(その組成での固溶温度)未満で
は上記微細組織が造り込めない。加工度40%未満では
上記微細組織が造り込めない。
0%以上の加工度で熱間加工を行う。この熱間加工によ
り平均結晶粒径0.5〜10μmの微細組織を造り込
む。400℃を越えると分散粒子が粗大化して超塑性能
が低下する。300℃(その組成での固溶温度)未満で
は上記微細組織が造り込めない。加工度40%未満では
上記微細組織が造り込めない。
【0031】次に、第5発明において、前記組成のアル
ミニウム合金(Mg;4〜7wt%未満)を溶解・鋳造
し、得られたインゴットを230〜560℃の温度で均
質化処理を施す。均質化処理は、その組成での固溶温度
と固相線の範囲内であれば良く、最適温度は400〜4
50℃である。230℃未満(その組成での固溶温度)
ではAlとMgの巨大な化合物が析出して超塑性能が低
下し、560℃(その組成での固相線)を越えると液相
が生じて超塑性能が低下する。均質化処理後、400〜
560℃の温度で10〜40%の加工度で熱間加工を行
い、引き続いて400〜560℃の温度で時効析出を行
う。熱間加工により球状粒子を均一分散させる。400
℃未満では分散粒子の析出が少なく、560℃(その組
成での固相線)を越えると液相が生じて超塑性能が低下
する。最適温度は400〜450℃である。時効析出
後、300℃未満の温度で40%以上の加工度で熱間加
工を行う。この熱間加工により平均結晶粒径0.1〜1
0μmの微細組織を造り込む。300℃を越えると動的
回復が生じて転位が減少し、上記微細組織が造り込めな
い。加工度40%未満では上記微細組織が造り込めな
い。
ミニウム合金(Mg;4〜7wt%未満)を溶解・鋳造
し、得られたインゴットを230〜560℃の温度で均
質化処理を施す。均質化処理は、その組成での固溶温度
と固相線の範囲内であれば良く、最適温度は400〜4
50℃である。230℃未満(その組成での固溶温度)
ではAlとMgの巨大な化合物が析出して超塑性能が低
下し、560℃(その組成での固相線)を越えると液相
が生じて超塑性能が低下する。均質化処理後、400〜
560℃の温度で10〜40%の加工度で熱間加工を行
い、引き続いて400〜560℃の温度で時効析出を行
う。熱間加工により球状粒子を均一分散させる。400
℃未満では分散粒子の析出が少なく、560℃(その組
成での固相線)を越えると液相が生じて超塑性能が低下
する。最適温度は400〜450℃である。時効析出
後、300℃未満の温度で40%以上の加工度で熱間加
工を行う。この熱間加工により平均結晶粒径0.1〜1
0μmの微細組織を造り込む。300℃を越えると動的
回復が生じて転位が減少し、上記微細組織が造り込めな
い。加工度40%未満では上記微細組織が造り込めな
い。
【0032】また、第7および第9発明において、前記
組成のアルミニウム合金(Sc;0.005〜0.1wt
%)を溶解・鋳造し、得られたインゴットを400〜5
30℃の温度で8〜24時間の均質化処理を施す。均質
化処理により球状分散粒子の大きさの分布範囲を10〜
200nm、体積分率0.1〜4.0%にコントロールす
る。400℃未満ではMm,Zr,V,W,Ti,N
i,Nb,Ca,Co,Mo,Taを含む球状分散粒子
の析出が少なく、530℃を越えるとScを含む球状分
散粒子が粗大化して超塑性能が低下する。時間が8時間
未満では鋳造時に晶出したAlとMgの巨大化合物のす
べて固溶せず、その後の熱間加工時に割れの原因となる
と共に、Mm,Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taを含む球状分散粒子の析出が少な
い。24時間以上ではScを含む球状分散粒子が粗大化
して超塑性能が低下する。最適温度は400〜450
℃、最適時間は10〜20時間である。
組成のアルミニウム合金(Sc;0.005〜0.1wt
%)を溶解・鋳造し、得られたインゴットを400〜5
30℃の温度で8〜24時間の均質化処理を施す。均質
化処理により球状分散粒子の大きさの分布範囲を10〜
200nm、体積分率0.1〜4.0%にコントロールす
る。400℃未満ではMm,Zr,V,W,Ti,N
i,Nb,Ca,Co,Mo,Taを含む球状分散粒子
の析出が少なく、530℃を越えるとScを含む球状分
散粒子が粗大化して超塑性能が低下する。時間が8時間
未満では鋳造時に晶出したAlとMgの巨大化合物のす
べて固溶せず、その後の熱間加工時に割れの原因となる
と共に、Mm,Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,C
a,Co,Mo,Taを含む球状分散粒子の析出が少な
い。24時間以上ではScを含む球状分散粒子が粗大化
して超塑性能が低下する。最適温度は400〜450
℃、最適時間は10〜20時間である。
【0033】均質化処理後、Mg組成が7〜15wt%で
ある第7発明の場合は300〜400℃の温度にて、ま
たMg組成が4〜7wt%未満である第9発明の場合は3
00℃未満の温度でともに50%以上の加工度で熱間加
工を行う。この熱間加工により平均結晶粒径0.1〜1
0μmの微細組織を造り込む。上限温度を越えると球状
分散粒子が粗大化して超塑性能が低下する。第7発明で
は、300℃未満では上記微細組織が造り込めない。加
工度50%未満では上記微細組織が造り込めない。な
お、第12発明(Mg;7〜15wt%、Cuおよび/ま
たはLi;0.1〜2wt%、選択元素;Sn,In,C
d)においては、均質化処理条件の温度;400〜53
0℃、時間;8〜24時間以外は第3発明と同一構成で
ある。また、第15発明(Mg;4〜7wt%未満、Cu
および/またはLi;0.1〜2wt%、選択元素;S
n,In,Cd)においては、均質化処理条件の温度;
400〜560℃、時間;8〜24時間、第2熱間加工
温度;200〜300℃以外は第5発明と同一構成であ
るが、析出処理後、200℃以上300℃未満の温度で
加工度40%以上の熱間加工を行う。この熱間加工によ
り平均結晶粒径が0.1〜10μmの微細組織を造り込
む。200℃未満ではCu,Liが析出して焼付硬化性
が劣化する。300℃を越えると動的回復が生じて転位
が減少して上記微細組織が造り込めない。加工度40%
未満では上記微細組織が造り込めない。
ある第7発明の場合は300〜400℃の温度にて、ま
たMg組成が4〜7wt%未満である第9発明の場合は3
00℃未満の温度でともに50%以上の加工度で熱間加
工を行う。この熱間加工により平均結晶粒径0.1〜1
0μmの微細組織を造り込む。上限温度を越えると球状
分散粒子が粗大化して超塑性能が低下する。第7発明で
は、300℃未満では上記微細組織が造り込めない。加
工度50%未満では上記微細組織が造り込めない。な
お、第12発明(Mg;7〜15wt%、Cuおよび/ま
たはLi;0.1〜2wt%、選択元素;Sn,In,C
d)においては、均質化処理条件の温度;400〜53
0℃、時間;8〜24時間以外は第3発明と同一構成で
ある。また、第15発明(Mg;4〜7wt%未満、Cu
および/またはLi;0.1〜2wt%、選択元素;S
n,In,Cd)においては、均質化処理条件の温度;
400〜560℃、時間;8〜24時間、第2熱間加工
温度;200〜300℃以外は第5発明と同一構成であ
るが、析出処理後、200℃以上300℃未満の温度で
加工度40%以上の熱間加工を行う。この熱間加工によ
り平均結晶粒径が0.1〜10μmの微細組織を造り込
む。200℃未満ではCu,Liが析出して焼付硬化性
が劣化する。300℃を越えると動的回復が生じて転位
が減少して上記微細組織が造り込めない。加工度40%
未満では上記微細組織が造り込めない。
【0034】第12発明および第15発明とも、特徴と
して、熱間加工後、急速冷却を行う。この冷却速度は強
制空冷以上(15℃/秒以上)であれば十分である。急
速冷却により転位を凍結すると共にCu,Liの析出を
抑制する。この効果は15℃/秒未満の冷却速度では小
さい。上記製造方法にて得られた超塑性アルミニウム合
金を400℃以上の温度で超塑性加工後、直ちに急速冷
却する。400℃以上の温度で超塑性加工すると昇温、
保持中にAl−Mg系金属間化合物およびCu,Liが
固溶する。この効果は400℃未満では小さい。超塑性
加工後、直ちに急速冷却する。この冷却速度は強制空冷
以上(15℃/秒以上)であれば十分である。急速冷却
によりCuおよびLiの析出を抑制する。この効果は1
5℃/秒未満の冷却速度では小さい。このようにして得
られた超塑性成形加工体に塗装焼付を行うと強度がさら
に向上する。
して、熱間加工後、急速冷却を行う。この冷却速度は強
制空冷以上(15℃/秒以上)であれば十分である。急
速冷却により転位を凍結すると共にCu,Liの析出を
抑制する。この効果は15℃/秒未満の冷却速度では小
さい。上記製造方法にて得られた超塑性アルミニウム合
金を400℃以上の温度で超塑性加工後、直ちに急速冷
却する。400℃以上の温度で超塑性加工すると昇温、
保持中にAl−Mg系金属間化合物およびCu,Liが
固溶する。この効果は400℃未満では小さい。超塑性
加工後、直ちに急速冷却する。この冷却速度は強制空冷
以上(15℃/秒以上)であれば十分である。急速冷却
によりCuおよびLiの析出を抑制する。この効果は1
5℃/秒未満の冷却速度では小さい。このようにして得
られた超塑性成形加工体に塗装焼付を行うと強度がさら
に向上する。
【0035】さらに第16発明(均質化処理省略)にお
いて、上記組成のMgを十分に固溶させて毎秒10℃以
上の冷却速度で凝固させる事によりAl−Mg系金属間
化合物の晶出を抑制したアルミニウム合金の鋳塊に10
%以上の加工度で加工を行う。この加工により添加元素
の拡散が促進されると共に析出サイトが増加する。この
効果は10%未満では小さい。加工温度は冷間が望まし
いが、冷間加工が困難な場合は400℃未満の温度であ
れば問題はない。400℃以上の温度になると析出サイ
トが減少して効果が小さくなる。
いて、上記組成のMgを十分に固溶させて毎秒10℃以
上の冷却速度で凝固させる事によりAl−Mg系金属間
化合物の晶出を抑制したアルミニウム合金の鋳塊に10
%以上の加工度で加工を行う。この加工により添加元素
の拡散が促進されると共に析出サイトが増加する。この
効果は10%未満では小さい。加工温度は冷間が望まし
いが、冷間加工が困難な場合は400℃未満の温度であ
れば問題はない。400℃以上の温度になると析出サイ
トが減少して効果が小さくなる。
【0036】加工後、引き続いて400〜560℃の温
度で4〜20時間の析出処理を行う。析出処理により球
状分散粒子の大きさの分布範囲を10〜200nm、体積
分率0.1〜4.0%にコントロールする。400℃未
満では分散粒子の成長が遅く、処理時間が長くなり実用
的でない。560℃(その組成での固相線)を越えると
液相が生じて超塑性能が低下する。最適温度は400〜
450℃である。
度で4〜20時間の析出処理を行う。析出処理により球
状分散粒子の大きさの分布範囲を10〜200nm、体積
分率0.1〜4.0%にコントロールする。400℃未
満では分散粒子の成長が遅く、処理時間が長くなり実用
的でない。560℃(その組成での固相線)を越えると
液相が生じて超塑性能が低下する。最適温度は400〜
450℃である。
【0037】析出処理後、300未満の温度で40%以
上の加工度で熱間加工を行う。この熱間加工により平均
結晶粒径0.1〜10μmの微細組織を造り込む。30
0℃を越えると動的回復が生じて転位が減少し上記微細
組織が造り込めない。加工度40%未満では上記微細組
織が造り込めない。以上説明した本発明により押出・鍛
造および圧延等の塑性加工に供することが可能な溶製ア
ルミニウム合金が製造可能で、しかも本超塑性アルミニ
ウム合金は、Mg組成が7〜15wt%である場合には、
温度300〜460℃、Mg組成が4〜7wt%未満であ
る場合には400〜500℃、ともにひずみ速度1.0
×10-4〜100 /sで超塑性を示す。
上の加工度で熱間加工を行う。この熱間加工により平均
結晶粒径0.1〜10μmの微細組織を造り込む。30
0℃を越えると動的回復が生じて転位が減少し上記微細
組織が造り込めない。加工度40%未満では上記微細組
織が造り込めない。以上説明した本発明により押出・鍛
造および圧延等の塑性加工に供することが可能な溶製ア
ルミニウム合金が製造可能で、しかも本超塑性アルミニ
ウム合金は、Mg組成が7〜15wt%である場合には、
温度300〜460℃、Mg組成が4〜7wt%未満であ
る場合には400〜500℃、ともにひずみ速度1.0
×10-4〜100 /sで超塑性を示す。
【0038】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施態
様例および比較例によって本発明を詳細に説明する。 実施例1.表1に示す第1および第3発明に係る組成の
アルミニウム合金(本発明の No.1〜 No.5および比較
例 No.6〜 No.9)のそれぞれを溶解し、鋳造してイン
ゴットを製作した。
様例および比較例によって本発明を詳細に説明する。 実施例1.表1に示す第1および第3発明に係る組成の
アルミニウム合金(本発明の No.1〜 No.5および比較
例 No.6〜 No.9)のそれぞれを溶解し、鋳造してイン
ゴットを製作した。
【0039】
【表1】
【0040】なお、表1中のMn,Fe,Si,Cuお
よびZnは本発明においては不純物である。このインゴ
ットを440℃×24時間の均質化処理を施した。つい
で、440℃にて加工度10%の熱間スエージング加工
を行い、引き続いて440℃×1時間の時効析出処理を
施した。次に、時効析出処理温度から水冷して、300
℃にて加工度40%の熱間スエージング加工を行い、水
冷して溶製超塑性アルミニウム合金を得た。
よびZnは本発明においては不純物である。このインゴ
ットを440℃×24時間の均質化処理を施した。つい
で、440℃にて加工度10%の熱間スエージング加工
を行い、引き続いて440℃×1時間の時効析出処理を
施した。次に、時効析出処理温度から水冷して、300
℃にて加工度40%の熱間スエージング加工を行い、水
冷して溶製超塑性アルミニウム合金を得た。
【0041】この超塑性アルミニウム合金材から直径5
mm×長さ15mmの平行部を有する試験片を採取し、温度
300〜500℃で、歪速度5.5×10-4〜1.1×
10 -1s-1にて引張試験を行った。得られた結果を図1
に示す。本発明の超塑性アルミニウム合金材の No.1〜
No.5では200%以上の超塑性伸びが得られた。比較
例の No.6はMg量が少なく、十分な固溶硬化が得られ
ず、超塑性が得られなかった。比較例の No.7は微細球
状分散粒子がなく、高温変形中に粒成長が起こり、超塑
性が得られなかった。 No.8は巨大な金属間化合物が晶
出し、熱間加工中に欠陥が生じたので試験片を採取せず
に、試験を中止した。そして、 No.9はMg量が多く、
熱間加工中に割れが発生したので、その後の引張試験を
中止した。また、表1での No.2のアルミニウム合金を
上記と同様な方法で溶解・構造し、表2に示す条件で熱
処理・加工を施した。そして、得られたアルミニウム合
金材を実施例1と同様に試験を行った。
mm×長さ15mmの平行部を有する試験片を採取し、温度
300〜500℃で、歪速度5.5×10-4〜1.1×
10 -1s-1にて引張試験を行った。得られた結果を図1
に示す。本発明の超塑性アルミニウム合金材の No.1〜
No.5では200%以上の超塑性伸びが得られた。比較
例の No.6はMg量が少なく、十分な固溶硬化が得られ
ず、超塑性が得られなかった。比較例の No.7は微細球
状分散粒子がなく、高温変形中に粒成長が起こり、超塑
性が得られなかった。 No.8は巨大な金属間化合物が晶
出し、熱間加工中に欠陥が生じたので試験片を採取せず
に、試験を中止した。そして、 No.9はMg量が多く、
熱間加工中に割れが発生したので、その後の引張試験を
中止した。また、表1での No.2のアルミニウム合金を
上記と同様な方法で溶解・構造し、表2に示す条件で熱
処理・加工を施した。そして、得られたアルミニウム合
金材を実施例1と同様に試験を行った。
【0042】
【表2】
【0043】本発明の超塑性アルミニウム合金材 No.1
0〜 No.12は200%以上の超塑性伸びが得られた。
比較例の No.13では、均質化温度が高く、鋳塊(イン
ゴット)に液相が発生したので、その後の試験を中止し
た。 No.14では、均質化温度が低く、晶出したβ相が
十分に固溶せず、熱間加工中に欠陥が生じたので、試験
片を採取することなく試験を中止した。 No.15では、
第2段目の熱間加工(スエージング)の加工度が低く、
粗大な再結晶粒になり、超塑性が得られなかった。 No.
16では、第1段目の熱間加工(スエージング)の温度
が低く、十分な微細球状分散粒子が得られず、高温変形
中に結晶粒の粗大化が起こり、超塑性が得られなかっ
た。 No.17では、第1段目の熱間加工の温度が高く、
加工中に欠陥が発生したので、その後の試験を中止し
た。 No.18は第2段目の熱間加工の温度が高く、粗大
な結晶粒組織となり、超塑性が得られなかった。 No.1
9では、第2段目の熱間加工の温度が低く、加工中に割
れが生じたので、試験を中止した。 No.20では、時効
温度が低く、十分な析出物が得られず、高温変形中に結
晶粒の粗大化が起こり、超塑性が得られなかった。そし
て、 No.21では、時効温度が高く、粗大な分散粒子が
形成され、粒界すべりの障害となり、超塑性が得られな
かった。 実施例2.表3に示す第2および第3発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×24時間の均質化処理を施した。
0〜 No.12は200%以上の超塑性伸びが得られた。
比較例の No.13では、均質化温度が高く、鋳塊(イン
ゴット)に液相が発生したので、その後の試験を中止し
た。 No.14では、均質化温度が低く、晶出したβ相が
十分に固溶せず、熱間加工中に欠陥が生じたので、試験
片を採取することなく試験を中止した。 No.15では、
第2段目の熱間加工(スエージング)の加工度が低く、
粗大な再結晶粒になり、超塑性が得られなかった。 No.
16では、第1段目の熱間加工(スエージング)の温度
が低く、十分な微細球状分散粒子が得られず、高温変形
中に結晶粒の粗大化が起こり、超塑性が得られなかっ
た。 No.17では、第1段目の熱間加工の温度が高く、
加工中に欠陥が発生したので、その後の試験を中止し
た。 No.18は第2段目の熱間加工の温度が高く、粗大
な結晶粒組織となり、超塑性が得られなかった。 No.1
9では、第2段目の熱間加工の温度が低く、加工中に割
れが生じたので、試験を中止した。 No.20では、時効
温度が低く、十分な析出物が得られず、高温変形中に結
晶粒の粗大化が起こり、超塑性が得られなかった。そし
て、 No.21では、時効温度が高く、粗大な分散粒子が
形成され、粒界すべりの障害となり、超塑性が得られな
かった。 実施例2.表3に示す第2および第3発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×24時間の均質化処理を施した。
【0044】
【表3】
【0045】次いで440℃加工度10%の熱間スエー
ジング加工を行い、引き続いて440℃×1時間の時効
析出処理を施した。時効処理後、300℃で加工度40
%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、高強度な溶
製超塑性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ
5×L15の平行部を持つ試験片を採取し、400℃×
30min の熱処理を施し、クロスヘッドスピード1mm/
min で室温引張を行い機械的特性を調べた。また上記超
塑性材よりφ5×L15の平行部を持つ試験片を採取
し、温度300〜500℃、ひずみ速度5.5×10-4
〜1.1×10-1/sで高温引張試験を行い超塑性能を
調べた。
ジング加工を行い、引き続いて440℃×1時間の時効
析出処理を施した。時効処理後、300℃で加工度40
%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、高強度な溶
製超塑性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ
5×L15の平行部を持つ試験片を採取し、400℃×
30min の熱処理を施し、クロスヘッドスピード1mm/
min で室温引張を行い機械的特性を調べた。また上記超
塑性材よりφ5×L15の平行部を持つ試験片を採取
し、温度300〜500℃、ひずみ速度5.5×10-4
〜1.1×10-1/sで高温引張試験を行い超塑性能を
調べた。
【0046】図2に結果を示す。発明例である No.22
〜24は0.2%耐力が200MPa以上の高強度材が得
られ、また200%以上の超塑性伸びが得られた。比較
例 No.25および No.26は複合添加による強化の効果
がなく高強度材を得られなかった。 No.27は複合添加
の効果が少なく高強度材を得られなかった。 No.28は
十分な微細分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の
粗大化がおこり、超塑性が得られなかった。 No.29は
巨大な金属間化合物が晶出し、熱間加工中に欠陥が生じ
たので、その後の試験を中止した。 No.30はMg量が
少なく十分な固溶強化が得られず超塑性が得られなかっ
た。 No.31はMg量が多く熱間加工中に割れが生じた
ので、その後の試験を中止した。
〜24は0.2%耐力が200MPa以上の高強度材が得
られ、また200%以上の超塑性伸びが得られた。比較
例 No.25および No.26は複合添加による強化の効果
がなく高強度材を得られなかった。 No.27は複合添加
の効果が少なく高強度材を得られなかった。 No.28は
十分な微細分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の
粗大化がおこり、超塑性が得られなかった。 No.29は
巨大な金属間化合物が晶出し、熱間加工中に欠陥が生じ
たので、その後の試験を中止した。 No.30はMg量が
少なく十分な固溶強化が得られず超塑性が得られなかっ
た。 No.31はMg量が多く熱間加工中に割れが生じた
ので、その後の試験を中止した。
【0047】また、表3での合金 No.22に示す組成の
アルミニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表4に
示す条件で加工熱処理を施した。
アルミニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表4に
示す条件で加工熱処理を施した。
【0048】
【表4】
【0049】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。発明例であるNo.32〜34は2
00%以上の超塑性伸びが得られた。比較例の No.35
は均質化温度が高く鋳塊に液相が生じたので、その後の
試験を中止した。 No.36は均質化温度が低く晶出した
β相が十分に固溶せず熱間加工中に欠陥が生じたので、
その後の試験を中止した。 No.37は第2段目の熱間加
工の加工度が低く粗大な再結晶粒になり、超塑性が得ら
れなかった。 No.38は第1段目の熱間加工の温度が低
く十分な微細分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒
の粗大化がおこり、超塑性が得られなかった。 No.39
は第1段目の熱間加工の温度が高く加工中に欠陥が生じ
たので、その後の試験を中止した。 No.40は第2段目
の熱間加工の温度が高く粗大な結晶粒組織となり、超塑
性が得られなかった。 No.41は第2段目の熱間加工の
温度が低く加工中に割れが生じたので、その後の試験を
中止した。 No.42は時効温度が低く十分な微細分散粒
子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化がおこり、
超塑性が得られなかった。 No.43は時効温度が高く分
散粒子が粗大化し、粒界滑りの障害となり超塑性が得ら
れなかった。 実施例3.表5に示す第4および第5発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶融・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×24時間の均質化処理を施した。
同様に試験を行った。発明例であるNo.32〜34は2
00%以上の超塑性伸びが得られた。比較例の No.35
は均質化温度が高く鋳塊に液相が生じたので、その後の
試験を中止した。 No.36は均質化温度が低く晶出した
β相が十分に固溶せず熱間加工中に欠陥が生じたので、
その後の試験を中止した。 No.37は第2段目の熱間加
工の加工度が低く粗大な再結晶粒になり、超塑性が得ら
れなかった。 No.38は第1段目の熱間加工の温度が低
く十分な微細分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒
の粗大化がおこり、超塑性が得られなかった。 No.39
は第1段目の熱間加工の温度が高く加工中に欠陥が生じ
たので、その後の試験を中止した。 No.40は第2段目
の熱間加工の温度が高く粗大な結晶粒組織となり、超塑
性が得られなかった。 No.41は第2段目の熱間加工の
温度が低く加工中に割れが生じたので、その後の試験を
中止した。 No.42は時効温度が低く十分な微細分散粒
子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化がおこり、
超塑性が得られなかった。 No.43は時効温度が高く分
散粒子が粗大化し、粒界滑りの障害となり超塑性が得ら
れなかった。 実施例3.表5に示す第4および第5発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶融・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×24時間の均質化処理を施した。
【0050】
【表5】
【0051】次いで400℃加工度10%の熱間スエー
ジング加工を行い、引き続いて400℃×1時間の時効
析出処理を施した。時効処理後、200℃で加工度40
%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、高強度な溶
製超塑性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ
5×L15の平行部を持つ試験片を採取し、温度300
〜500℃、ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10
-1/sで高温引張試験を行った。
ジング加工を行い、引き続いて400℃×1時間の時効
析出処理を施した。時効処理後、200℃で加工度40
%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、高強度な溶
製超塑性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ
5×L15の平行部を持つ試験片を採取し、温度300
〜500℃、ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10
-1/sで高温引張試験を行った。
【0052】図3〜図6に結果を示す。発明例である N
o.44〜48は200%以上の超塑性伸びが得られた。
比較例 No.49はMg量が少なく十分な固溶強化が得ら
れず超塑性が得られなかった。 No.50は微細球状分散
粒子がなく、高温変形中に粒成長が起こり超塑性が得ら
れなかった。 No.51は巨大な金属間化合物が晶出し、
熱間加工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止し
た。 No.52はMg量が多く熱間加工中に割れが生じた
のでその後の試験を中止した。
o.44〜48は200%以上の超塑性伸びが得られた。
比較例 No.49はMg量が少なく十分な固溶強化が得ら
れず超塑性が得られなかった。 No.50は微細球状分散
粒子がなく、高温変形中に粒成長が起こり超塑性が得ら
れなかった。 No.51は巨大な金属間化合物が晶出し、
熱間加工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止し
た。 No.52はMg量が多く熱間加工中に割れが生じた
のでその後の試験を中止した。
【0053】また、表5の合金 No.45に示す組成のア
ルミニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表6に示
す条件で加工熱処理を施した。
ルミニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表6に示
す条件で加工熱処理を施した。
【0054】
【表6】
【0055】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。図4〜図6に結果を示す。発明例
である No.53〜56は200%以上の超塑性伸びが得
られた。比較例の No.57は均質化温度が高く鋳塊に液
相が生じたので、その後の試験を中止した。 No.18は
均質化温度が低く晶出したβ相が十分に固溶せず熱間加
工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止した。 N
o.59は第2段目の熱間加工の加工度が低く粗大な再結
晶粒になり、超塑性が得られなかった。 No.60は第1
段目の熱間加工の温度が低く十分な微細分散粒子が得ら
れず高温変形中に結晶粒の粗大化がおこり、超塑性が得
られなかった。 No.61は第1段目の熱間加工の温度が
高く加工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止し
た。 No.62は第2段目の熱間加工の温度が高く粗大な
結晶粒組織となり、超塑性が得られなかった。 No.63
は時効温度が低く十分な微細分散粒子が得られず、高温
変形中に結晶粒の粗大化がおこり、超塑性が得られなか
った。 No.64は時効温度が高く分散粒子が粗大化し、
粒界滑りの障害となり超塑性が得られなかった。 実施例4.表7に示す第6および第7発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×16時間の均質化処理を施した。
同様に試験を行った。図4〜図6に結果を示す。発明例
である No.53〜56は200%以上の超塑性伸びが得
られた。比較例の No.57は均質化温度が高く鋳塊に液
相が生じたので、その後の試験を中止した。 No.18は
均質化温度が低く晶出したβ相が十分に固溶せず熱間加
工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止した。 N
o.59は第2段目の熱間加工の加工度が低く粗大な再結
晶粒になり、超塑性が得られなかった。 No.60は第1
段目の熱間加工の温度が低く十分な微細分散粒子が得ら
れず高温変形中に結晶粒の粗大化がおこり、超塑性が得
られなかった。 No.61は第1段目の熱間加工の温度が
高く加工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止し
た。 No.62は第2段目の熱間加工の温度が高く粗大な
結晶粒組織となり、超塑性が得られなかった。 No.63
は時効温度が低く十分な微細分散粒子が得られず、高温
変形中に結晶粒の粗大化がおこり、超塑性が得られなか
った。 No.64は時効温度が高く分散粒子が粗大化し、
粒界滑りの障害となり超塑性が得られなかった。 実施例4.表7に示す第6および第7発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×16時間の均質化処理を施した。
【0056】
【表7】
【0057】均質化処理後、300℃で加工度50%の
熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アル
ミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L15の
平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜500℃、
ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/sで高温
引張試験を行った。
熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アル
ミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L15の
平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜500℃、
ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/sで高温
引張試験を行った。
【0058】図7〜図10に結果を示す。発明例である
No.65〜69は200%以上の超塑性伸びが得られ
た。比較例 No.70はMg量が少なく十分な固溶強化が
得られず超塑性が得られなかった。 No.71はScがな
いため均質化処理時に粒成長が起こり、その後の熱間加
工で微細結晶粒組織が得られず超塑性が得られなかっ
た。 No.72はScの巨大な金属間化合物が晶出し、高
温変形中の粒成長を抑制することが困難となり結晶粒が
粗大化して超塑性が得られなかった。 No.73は巨大な
金属間化合物が晶出し、熱間加工中に欠陥が生じたの
で、その後の試験を中止した。 No.74はMg量が多く
熱間加工中に割れが生じたのでその後の試験を中止し
た。 No.75は微細球状分散粒子がなく、高温変形中に
粒成長が起こり超塑性が得られなかった。 No.76は十
分な微細球状分散粒子がなく、高温変形中に粒成長が起
こり超塑性が得られなかった。
No.65〜69は200%以上の超塑性伸びが得られ
た。比較例 No.70はMg量が少なく十分な固溶強化が
得られず超塑性が得られなかった。 No.71はScがな
いため均質化処理時に粒成長が起こり、その後の熱間加
工で微細結晶粒組織が得られず超塑性が得られなかっ
た。 No.72はScの巨大な金属間化合物が晶出し、高
温変形中の粒成長を抑制することが困難となり結晶粒が
粗大化して超塑性が得られなかった。 No.73は巨大な
金属間化合物が晶出し、熱間加工中に欠陥が生じたの
で、その後の試験を中止した。 No.74はMg量が多く
熱間加工中に割れが生じたのでその後の試験を中止し
た。 No.75は微細球状分散粒子がなく、高温変形中に
粒成長が起こり超塑性が得られなかった。 No.76は十
分な微細球状分散粒子がなく、高温変形中に粒成長が起
こり超塑性が得られなかった。
【0059】また、合金 No.66に示す組成のアルミニ
ウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表8に示す条件
で加工熱処理を施した。
ウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表8に示す条件
で加工熱処理を施した。
【0060】
【表8】
【0061】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。図8〜図10に結果を示す。発明
例である No.77〜83は200%以上の超塑性伸びが
得られた。比較例の No.84は均質化温度が高く鋳塊に
液相が生じたので、その後の試験を中止した。 No.85
は均質化温度が低く、晶出したβ相が十分に固溶せず熱
間加工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止し
た。 No.86は均質化処理時間が短いため分散粒子の成
長が小さく、また十分な分散粒子が得られず、高温変形
中の粒成長を抑制することが困難となり結晶粒が粗大化
して超塑性が得られなかった。 No.87は均質化処理時
間が長く、分散粒子が粗大化して、高温変形中の粒成長
を抑制することが困難となり結晶粒が粗大化して超塑性
が得られなかった。 No.88は熱間加工温度が低く、加
工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止した。 N
o.89は熱間加工温度が高く粗大な結晶粒組織となり、
超塑性が得られなかった。 No.90は熱間加工の加工度
が低く、粗大な結晶粒組織となり、超塑性が得られなか
った。 実施例5.表9に示す第8および第9発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×16時間の均質化処理を施した。
同様に試験を行った。図8〜図10に結果を示す。発明
例である No.77〜83は200%以上の超塑性伸びが
得られた。比較例の No.84は均質化温度が高く鋳塊に
液相が生じたので、その後の試験を中止した。 No.85
は均質化温度が低く、晶出したβ相が十分に固溶せず熱
間加工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止し
た。 No.86は均質化処理時間が短いため分散粒子の成
長が小さく、また十分な分散粒子が得られず、高温変形
中の粒成長を抑制することが困難となり結晶粒が粗大化
して超塑性が得られなかった。 No.87は均質化処理時
間が長く、分散粒子が粗大化して、高温変形中の粒成長
を抑制することが困難となり結晶粒が粗大化して超塑性
が得られなかった。 No.88は熱間加工温度が低く、加
工中に欠陥が生じたので、その後の試験を中止した。 N
o.89は熱間加工温度が高く粗大な結晶粒組織となり、
超塑性が得られなかった。 No.90は熱間加工の加工度
が低く、粗大な結晶粒組織となり、超塑性が得られなか
った。 実施例5.表9に示す第8および第9発明に係る組成の
アルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴット
に440℃×16時間の均質化処理を施した。
【0062】
【表9】
【0063】均質化処理後、200℃で加工度50%の
熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アル
ミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L15の
平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜500℃、
ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/sで高温
引張試験を行った。
熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アル
ミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L15の
平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜500℃、
ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/sで高温
引張試験を行った。
【0064】図11〜図14に結果を示す。発明例であ
る No.91〜95は200%以上の超塑性伸びが得られ
た。比較例 No.96はMg量が少なく十分な固溶強化が
得られず超塑性が得られなかった。 No.97はScがな
いため均質化処理時に粒成長が起こり、その後の熱間加
工で微細結晶粒組織が得られず超塑性が得られなかっ
た。 No.98はScの巨大な金属間化合物が晶出し、高
温変形中の粒成長を抑制することが困難となり結晶粒が
粗大化して超塑性が得られなかった。 No.99は巨大な
金属間化合物が晶出し、熱間加工中に欠陥が生じたの
で、その後の試験を中止した。 No.100はMg量が多
く熱間加工中に割れが生じたのでその後の試験を中止し
た。 No.101は微細球状分散粒子がなく、高温変形中
に粒成長が起こり超塑性が得られなかった。 No.102
は十分な微細球状分散粒子がなく、高温変形中に粒成長
が起こり超塑性が得られなかった。
る No.91〜95は200%以上の超塑性伸びが得られ
た。比較例 No.96はMg量が少なく十分な固溶強化が
得られず超塑性が得られなかった。 No.97はScがな
いため均質化処理時に粒成長が起こり、その後の熱間加
工で微細結晶粒組織が得られず超塑性が得られなかっ
た。 No.98はScの巨大な金属間化合物が晶出し、高
温変形中の粒成長を抑制することが困難となり結晶粒が
粗大化して超塑性が得られなかった。 No.99は巨大な
金属間化合物が晶出し、熱間加工中に欠陥が生じたの
で、その後の試験を中止した。 No.100はMg量が多
く熱間加工中に割れが生じたのでその後の試験を中止し
た。 No.101は微細球状分散粒子がなく、高温変形中
に粒成長が起こり超塑性が得られなかった。 No.102
は十分な微細球状分散粒子がなく、高温変形中に粒成長
が起こり超塑性が得られなかった。
【0065】また、合金 No.92に示す組成のアルミニ
ウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表10に示す条
件で加工熱処理を施した。
ウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表10に示す条
件で加工熱処理を施した。
【0066】
【表10】
【0067】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。図12〜図14に結果を示す。発
明例である No.103〜109は200%以上の超塑性
伸びが得られた。比較例の No.110は均質化温度が高
く鋳塊に液相が生じたので、その後の試験を中止した。
No.111は均質化温度が低く、晶出したβ相が十分に
固溶せず熱間加工中に欠陥が生じたので、その後の試験
を中止した。 No.112は均質化処理時間が短いため十
分な微細粒子が得られず、高温変形中の粒成長を抑制す
ることが困難となり結晶粒が粗大化して超塑性が得られ
なかった。 No.113は均質化処理時間が長く、分散粒
子が粗大化して、高温変形中の粒成長を抑制することが
困難となり結晶粒が粗大化して超塑性が得られなかっ
た。 No.114は熱間加工温度が高く粗大な結晶粒組織
となり、超塑性が得られなかった。
同様に試験を行った。図12〜図14に結果を示す。発
明例である No.103〜109は200%以上の超塑性
伸びが得られた。比較例の No.110は均質化温度が高
く鋳塊に液相が生じたので、その後の試験を中止した。
No.111は均質化温度が低く、晶出したβ相が十分に
固溶せず熱間加工中に欠陥が生じたので、その後の試験
を中止した。 No.112は均質化処理時間が短いため十
分な微細粒子が得られず、高温変形中の粒成長を抑制す
ることが困難となり結晶粒が粗大化して超塑性が得られ
なかった。 No.113は均質化処理時間が長く、分散粒
子が粗大化して、高温変形中の粒成長を抑制することが
困難となり結晶粒が粗大化して超塑性が得られなかっ
た。 No.114は熱間加工温度が高く粗大な結晶粒組織
となり、超塑性が得られなかった。
【0068】No.115は熱間加工の加工度が低く、粗
大な結晶粒組織となり、超塑性が得られなかった。 実施例6.表11に示す第10および第12発明に係る
組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたイン
ゴットに440℃で24時間の均質化処理を施した。
大な結晶粒組織となり、超塑性が得られなかった。 実施例6.表11に示す第10および第12発明に係る
組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたイン
ゴットに440℃で24時間の均質化処理を施した。
【0069】
【表11】
【0070】均質化処理後、400℃で加工度10%の
熱間スエージング加工を行い、次いで400℃で1時間
の析出処理を施した。析出処理後、200℃で加工度4
0%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑
性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L
15の平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜50
0℃、ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/s
で高温引張試験を行った。また、焼付硬化性を調べるた
め、上記超塑性材の焼鈍材に加工度5%の加工を与えた
後、180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験
を行った。
熱間スエージング加工を行い、次いで400℃で1時間
の析出処理を施した。析出処理後、200℃で加工度4
0%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑
性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L
15の平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜50
0℃、ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/s
で高温引張試験を行った。また、焼付硬化性を調べるた
め、上記超塑性材の焼鈍材に加工度5%の加工を与えた
後、180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験
を行った。
【0071】発明例である No.116〜123は200
%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化性が得ら
れた。比較例の No.124はCu量が多く針状の金属間
化合物を生成し、粒界すべりを阻害して超塑性が得られ
なかった。 No.125はMg量が少なく十分な固溶強化
を示さず超塑性が得られず、またCu量が無く焼付硬化
が得られなかった。 No.126はMg量が多く第1段目
の熱間加工中に割れが生じたのでそれ以降の試験を中止
した。 No.127は微細球状分散粒子がなく、高温変形
中に結晶粒の粗大化が起こり超塑性が得られなかった。
No.128は巨大な金属間化合物が晶出し、第1段目の
熱間加工中に割れが生じたので、それ以降の試験を中止
した。
%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化性が得ら
れた。比較例の No.124はCu量が多く針状の金属間
化合物を生成し、粒界すべりを阻害して超塑性が得られ
なかった。 No.125はMg量が少なく十分な固溶強化
を示さず超塑性が得られず、またCu量が無く焼付硬化
が得られなかった。 No.126はMg量が多く第1段目
の熱間加工中に割れが生じたのでそれ以降の試験を中止
した。 No.127は微細球状分散粒子がなく、高温変形
中に結晶粒の粗大化が起こり超塑性が得られなかった。
No.128は巨大な金属間化合物が晶出し、第1段目の
熱間加工中に割れが生じたので、それ以降の試験を中止
した。
【0072】また、表12に示す第11および第12発
明に係る組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得ら
れたインゴットに440℃で24時間の均質化処理を施
した。
明に係る組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得ら
れたインゴットに440℃で24時間の均質化処理を施
した。
【0073】
【表12】
【0074】均質化処理後、400℃で加工度10%の
熱間スエージング加工を行い、次いで400℃で1時間
の析出処理を施した。析出処理後、200℃で加工度4
0%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑
性アルミニウム合金を得た。このようにして得られた超
塑性材を上記と同様に試験を行った。発明例である No.
129〜132は200%以上の超塑性伸びが得られ、
In等の添加により焼付硬化性が向上し、経年変化が抑
制された。比較例の No.133はIn等が添加されてい
ないため、経年変化が大きい。 No.134は低融点の巨
大な金属間化合物が生成し、加工熱処理中に欠陥が生じ
たので、それ以降の試験を中止した。
熱間スエージング加工を行い、次いで400℃で1時間
の析出処理を施した。析出処理後、200℃で加工度4
0%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑
性アルミニウム合金を得た。このようにして得られた超
塑性材を上記と同様に試験を行った。発明例である No.
129〜132は200%以上の超塑性伸びが得られ、
In等の添加により焼付硬化性が向上し、経年変化が抑
制された。比較例の No.133はIn等が添加されてい
ないため、経年変化が大きい。 No.134は低融点の巨
大な金属間化合物が生成し、加工熱処理中に欠陥が生じ
たので、それ以降の試験を中止した。
【0075】次に、合金 No.117に示す組成のアルミ
ニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表13に示す
条件で加工熱処理を施した。
ニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表13に示す
条件で加工熱処理を施した。
【0076】
【表13】
【0077】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。発明例である No.135〜142
は200%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化
性が得られた。比較例の No.143は均質化温度が低く
晶出したAl−Mg系金属間化合物が十分に固溶せず、
第1段目の熱間加工中に割れが生じたので、それ以降の
試験を中止した。 No.144は均質化温度が高く液相が
生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.145は
第1段目の熱間加工の温度が低く十分な球状分散粒子が
得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起こり超塑性
が得られなかった。
同様に試験を行った。発明例である No.135〜142
は200%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化
性が得られた。比較例の No.143は均質化温度が低く
晶出したAl−Mg系金属間化合物が十分に固溶せず、
第1段目の熱間加工中に割れが生じたので、それ以降の
試験を中止した。 No.144は均質化温度が高く液相が
生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.145は
第1段目の熱間加工の温度が低く十分な球状分散粒子が
得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起こり超塑性
が得られなかった。
【0078】No.146は第1段目の熱間加工の温度が
高く加工中に欠陥が生じたので、それ以降の試験を中止
した。 No.147は析出温度が低く十分な球状分散粒子
が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起こり超塑
性が得られなかった。 No.148は析出温度が高く液相
が生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.149
は第2段目の熱間加工の温度が低く熱間加工中に割れが
生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.150は
第2段目の熱間加工の温度が高く粗大な結晶粒組織とな
り超塑性が得られなかった。 No.151は第2段目の加
工度が低く、粗大な再結晶粒組織となり超塑性が得られ
なかった。 No.152は冷却速度が遅くCu系の金属間
化合物を生成し、焼付硬化性が得られなかった。
高く加工中に欠陥が生じたので、それ以降の試験を中止
した。 No.147は析出温度が低く十分な球状分散粒子
が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起こり超塑
性が得られなかった。 No.148は析出温度が高く液相
が生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.149
は第2段目の熱間加工の温度が低く熱間加工中に割れが
生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.150は
第2段目の熱間加工の温度が高く粗大な結晶粒組織とな
り超塑性が得られなかった。 No.151は第2段目の加
工度が低く、粗大な再結晶粒組織となり超塑性が得られ
なかった。 No.152は冷却速度が遅くCu系の金属間
化合物を生成し、焼付硬化性が得られなかった。
【0079】さらに、合金 No.117に示す組成のアル
ミニウム合金を上記と同様の方法で加工熱処理を施し、
超塑性材を得た。得られた超塑性材を表14に示す条件
で伸び100%の超塑性加工を行った後、焼付硬化性を
調べるため、超塑性加工体に加工度5%の加工を与え、
180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験を行
った。
ミニウム合金を上記と同様の方法で加工熱処理を施し、
超塑性材を得た。得られた超塑性材を表14に示す条件
で伸び100%の超塑性加工を行った後、焼付硬化性を
調べるため、超塑性加工体に加工度5%の加工を与え、
180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験を行
った。
【0080】
【表14】
【0081】発明例である No.153〜154は焼付硬
化性が得られた。比較例の No.155は超塑性加工温度
が低いため超塑性が発現しなかった。 No.156は冷却
速度が遅くCu系の金属間化合物を生成し、焼付硬化性
が得られなかった。 実施例7.表15に示す第13および第15発明に係る
組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたイン
ゴットに440℃で24時間の均質化処理を施した。
化性が得られた。比較例の No.155は超塑性加工温度
が低いため超塑性が発現しなかった。 No.156は冷却
速度が遅くCu系の金属間化合物を生成し、焼付硬化性
が得られなかった。 実施例7.表15に示す第13および第15発明に係る
組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得られたイン
ゴットに440℃で24時間の均質化処理を施した。
【0082】
【表15】
【0083】均質化処理後、400℃で加工度10%の
熱間スエージング加工を行い、次いで400℃で1時間
の析出処理を施した。析出処理後、200℃で加工度4
0%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑
性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L
15の平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜50
0℃、ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/s
で高温引張試験を行った。また、焼付硬化性を調べるた
め、上記超塑性材の焼鈍材に加工度5%の加工を与えた
後、180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験
を行った。
熱間スエージング加工を行い、次いで400℃で1時間
の析出処理を施した。析出処理後、200℃で加工度4
0%の熱間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑
性アルミニウム合金を得た。上記超塑性材よりφ5×L
15の平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜50
0℃、ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/s
で高温引張試験を行った。また、焼付硬化性を調べるた
め、上記超塑性材の焼鈍材に加工度5%の加工を与えた
後、180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験
を行った。
【0084】発明例である No.157〜164は200
%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化性が得ら
れた。比較例の No.165はCu量が多く針状の金属間
化合物を生成し、粒界すべりを阻害して超塑性が得られ
なかった。 No.166はMg量が少なく十分な固溶強化
を示さず超塑性が得られず、またCuが無く焼付硬化が
得られなかった。 No.167はMg量が多く第1段目の
熱間加工中に割れが生じたのでそれ以降の試験を中止し
た。 No.168は微細球状分散粒子がなく、高温変形中
に結晶粒の粗大化が起こり超塑性が得られなかった。 N
o.169は巨大な金属間化合物が晶出し、第1段目の熱
間加工中に割れが生じたので、それ以降の試験を中止し
た。
%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化性が得ら
れた。比較例の No.165はCu量が多く針状の金属間
化合物を生成し、粒界すべりを阻害して超塑性が得られ
なかった。 No.166はMg量が少なく十分な固溶強化
を示さず超塑性が得られず、またCuが無く焼付硬化が
得られなかった。 No.167はMg量が多く第1段目の
熱間加工中に割れが生じたのでそれ以降の試験を中止し
た。 No.168は微細球状分散粒子がなく、高温変形中
に結晶粒の粗大化が起こり超塑性が得られなかった。 N
o.169は巨大な金属間化合物が晶出し、第1段目の熱
間加工中に割れが生じたので、それ以降の試験を中止し
た。
【0085】また、表16に示す第14および第15発
明に係る組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得ら
れたインゴットに440℃で24時間の均質化処理を施
した。均質化処理後、400℃で加工度10%の熱間ス
エージング加工を行い、次いで400℃で1時間の析出
処理を施した。
明に係る組成のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、得ら
れたインゴットに440℃で24時間の均質化処理を施
した。均質化処理後、400℃で加工度10%の熱間ス
エージング加工を行い、次いで400℃で1時間の析出
処理を施した。
【0086】
【表16】
【0087】析出処理後、200℃で加工度40%の熱
間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アルミ
ニウム合金を得た。このようにして得られた超塑性材を
上記と同様に試験を行った。発明例である No.170〜
173は200%以上の超塑性伸びが得られ、In等の
添加により焼付硬化性が向上し、経年変化が抑制され
た。比較例の No.174はIn等が添加されていないた
め、経年変化が大きい。 No.175は低融点の巨大な金
属間化合物が生成し、加工熱処理中に欠陥が生じたの
で、それ以降の試験を中止した。
間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アルミ
ニウム合金を得た。このようにして得られた超塑性材を
上記と同様に試験を行った。発明例である No.170〜
173は200%以上の超塑性伸びが得られ、In等の
添加により焼付硬化性が向上し、経年変化が抑制され
た。比較例の No.174はIn等が添加されていないた
め、経年変化が大きい。 No.175は低融点の巨大な金
属間化合物が生成し、加工熱処理中に欠陥が生じたの
で、それ以降の試験を中止した。
【0088】次に、合金 No.158に示す組成のアルミ
ニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表17に示す
条件で加工熱処理を施した。
ニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表17に示す
条件で加工熱処理を施した。
【0089】
【表17】
【0090】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。発明例である No.176〜182
は200%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化
性が得られた。比較例の No.183は均質化温度が低く
晶出したAl−Mg系金属間化合物が十分に固溶せず、
第1段目の熱間加工中に割れが生じたので、それ以降の
試験を中止した。 No.184は均質化温度が高く液相が
生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.185は
第1段目の熱間加工の温度が低く十分な球状分散粒子が
得られず、高温変形中の結晶粒の粗大化が起こり超塑性
が得られなかった。
同様に試験を行った。発明例である No.176〜182
は200%以上の超塑性伸びが得られ、優れた焼付硬化
性が得られた。比較例の No.183は均質化温度が低く
晶出したAl−Mg系金属間化合物が十分に固溶せず、
第1段目の熱間加工中に割れが生じたので、それ以降の
試験を中止した。 No.184は均質化温度が高く液相が
生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.185は
第1段目の熱間加工の温度が低く十分な球状分散粒子が
得られず、高温変形中の結晶粒の粗大化が起こり超塑性
が得られなかった。
【0091】No.186は第1段目の熱間加工の温度が
高く加工中に欠陥が生じたので、それ以降の試験を中止
した。 No.187は析出温度が低く十分な球状分散粒子
が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起こり超塑
性が得られなかった。 No.188は析出温度が高く液相
が生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.189
は第2段目の熱間加工の温度が低くCuが析出し、焼付
硬化性が得られなかった。 No.190は第2段目の熱間
加工の温度が高く粗大な結晶粒組織となり超塑性が得ら
れなかった。 No.191は第2段目の加工度が低く、粗
大な再結晶粒組織となり超塑性が得られなかった。 No.
192は冷却速度が遅くCu系の金属間化合物を生成
し、焼付硬化性が得られなかった。
高く加工中に欠陥が生じたので、それ以降の試験を中止
した。 No.187は析出温度が低く十分な球状分散粒子
が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起こり超塑
性が得られなかった。 No.188は析出温度が高く液相
が生じたので、それ以降の試験を中止した。 No.189
は第2段目の熱間加工の温度が低くCuが析出し、焼付
硬化性が得られなかった。 No.190は第2段目の熱間
加工の温度が高く粗大な結晶粒組織となり超塑性が得ら
れなかった。 No.191は第2段目の加工度が低く、粗
大な再結晶粒組織となり超塑性が得られなかった。 No.
192は冷却速度が遅くCu系の金属間化合物を生成
し、焼付硬化性が得られなかった。
【0092】さらに、合金 No.158に示す組成のアル
ミニウム合金を上記と同様の方法で加工熱処理を施し、
超塑性材を得た。得られた超塑性材を表18に示す条件
で伸び100%の超塑性加工を行った後、焼付硬化性を
調べるため、超塑性加工体に加工度5%の加工を与え、
180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験を行
った。
ミニウム合金を上記と同様の方法で加工熱処理を施し、
超塑性材を得た。得られた超塑性材を表18に示す条件
で伸び100%の超塑性加工を行った後、焼付硬化性を
調べるため、超塑性加工体に加工度5%の加工を与え、
180℃×30分の熱処理を施し、室温で引張試験を行
った。
【0093】
【表18】
【0094】発明例である No.193〜194は焼付硬
化性が得られた。比較例の No.195は超塑性加工温度
が低いため超塑性が発現しなかった。 No.196は冷却
速度が遅くCu系の金属間化合物を生成し、焼付硬化性
が得られなかった。 実施例8.表19に示す第16発明に係る組成のアルミ
ニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴットに加工
度10%の冷間スエージング加工を行い、次いで400
℃で10時間の析出処理を施した。
化性が得られた。比較例の No.195は超塑性加工温度
が低いため超塑性が発現しなかった。 No.196は冷却
速度が遅くCu系の金属間化合物を生成し、焼付硬化性
が得られなかった。 実施例8.表19に示す第16発明に係る組成のアルミ
ニウム合金を溶解・鋳造し、得られたインゴットに加工
度10%の冷間スエージング加工を行い、次いで400
℃で10時間の析出処理を施した。
【0095】
【表19】
【0096】析出処理後、200℃で加工度40%の熱
間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アルミ
ニウム合金を得た。 上記超塑性材よりφ5×L15の
平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜500℃、
ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/sで高温
引張試験を行った。図15〜図17に結果を示す。発明
例である No.197〜201は200%以上の超塑性伸
びが得られた。比較例 No.202はMg量が少なく十分
な固溶強化が得られず超塑性が得られなかった。 No.2
03はMg量が多く多量のAl−Mg系金属間化合物が
晶出し、第1段目の加工中に割れが生じたので、それ以
降の試験を中止した。 No.204は微細球状分散粒子が
なく、高温変形中に粒成長が起こり超塑性が得られなか
った。 No.205は巨大な金属間化合物が晶出し、第1
段目の加工中に割れが生じたので、それ以降の試験を中
止した。
間スエージング加工を行い、水冷し、溶製超塑性アルミ
ニウム合金を得た。 上記超塑性材よりφ5×L15の
平行部を持つ試験片を採取し、温度300〜500℃、
ひずみ速度5.5×10-4〜1.1×10-1/sで高温
引張試験を行った。図15〜図17に結果を示す。発明
例である No.197〜201は200%以上の超塑性伸
びが得られた。比較例 No.202はMg量が少なく十分
な固溶強化が得られず超塑性が得られなかった。 No.2
03はMg量が多く多量のAl−Mg系金属間化合物が
晶出し、第1段目の加工中に割れが生じたので、それ以
降の試験を中止した。 No.204は微細球状分散粒子が
なく、高温変形中に粒成長が起こり超塑性が得られなか
った。 No.205は巨大な金属間化合物が晶出し、第1
段目の加工中に割れが生じたので、それ以降の試験を中
止した。
【0097】また、合金 No.198に示す組成のアルミ
ニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表20に示す
条件で加工熱処理を施した。
ニウム合金を上記と同様の方法で造塊し、表20に示す
条件で加工熱処理を施した。
【0098】
【表20】
【0099】このようにして得られた超塑性材を上記と
同様に試験を行った。図16〜図17に結果を示す。発
明例である No.206〜212は200%以上の超塑性
伸びが得られた。比較例の No.213は第1段目の加工
温度が高いため、その後の析出処理において十分な微細
分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起
こり超塑性が得られなかった。 No.214は第1段目の
加工度が低いため、その後の析出処理において十分な微
細分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が
起こり超塑性が得られなかった。 No.215は析出温度
が低く十分な微細分散粒子が得られず、高温変形中に結
晶粒の粗大化が起こり超塑性が得られなかった。 No.2
16は析出温度が高く液相が生じたので、それ以降の試
験を中止した。 No.217は析出時間が短く十分な微細
分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起
こり超塑性が得られなかった。 No.218は析出時間が
長く、分散粒子が粗大化して高温変形中の結晶粒の粗大
化を抑制できず、超塑性が得られなかった。 No.219
は第2段目の加工温度が高く、粗大な結晶粒組織となり
超塑性が得られなかった。 No.220は第2段目の加工
度が低く、粗大な再結晶粒組織となり超塑性が得られな
かった。
同様に試験を行った。図16〜図17に結果を示す。発
明例である No.206〜212は200%以上の超塑性
伸びが得られた。比較例の No.213は第1段目の加工
温度が高いため、その後の析出処理において十分な微細
分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起
こり超塑性が得られなかった。 No.214は第1段目の
加工度が低いため、その後の析出処理において十分な微
細分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が
起こり超塑性が得られなかった。 No.215は析出温度
が低く十分な微細分散粒子が得られず、高温変形中に結
晶粒の粗大化が起こり超塑性が得られなかった。 No.2
16は析出温度が高く液相が生じたので、それ以降の試
験を中止した。 No.217は析出時間が短く十分な微細
分散粒子が得られず、高温変形中に結晶粒の粗大化が起
こり超塑性が得られなかった。 No.218は析出時間が
長く、分散粒子が粗大化して高温変形中の結晶粒の粗大
化を抑制できず、超塑性が得られなかった。 No.219
は第2段目の加工温度が高く、粗大な結晶粒組織となり
超塑性が得られなかった。 No.220は第2段目の加工
度が低く、粗大な再結晶粒組織となり超塑性が得られな
かった。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアル
ミニウム合金は、溶製材でありながら動的再結晶で高速
超塑性の発現を可能とし、強度、耐力および焼入硬化性
に優れ機械構造用部材の材質改善および生産性向上が図
れる。また本発明に係る超塑性アルミニウム合金は微細
組織であり、かつ微細球状粒子の均一分散により、析出
強化および分散強化を実現し、耐食性、溶接性および靭
性の向上が図れる。さらに室温時効を抑制し材質の経年
変化を改善し、かつ高温時効を促進し、耐応力腐食割れ
性および切削性を向上する。
ミニウム合金は、溶製材でありながら動的再結晶で高速
超塑性の発現を可能とし、強度、耐力および焼入硬化性
に優れ機械構造用部材の材質改善および生産性向上が図
れる。また本発明に係る超塑性アルミニウム合金は微細
組織であり、かつ微細球状粒子の均一分散により、析出
強化および分散強化を実現し、耐食性、溶接性および靭
性の向上が図れる。さらに室温時効を抑制し材質の経年
変化を改善し、かつ高温時効を促進し、耐応力腐食割れ
性および切削性を向上する。
【図1】本発明の実施例1に係るMg含有量と高温伸び
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図2】本発明の実施例2に係るミッシュメタル(M
m)およびZrの成分比と引張強さおよび0.2%耐力
との関係を示す図である。
m)およびZrの成分比と引張強さおよび0.2%耐力
との関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例3に係るMg含有量と高温伸び
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図4】本発明の実施例3に係る金属間化合物粒子径と
高温伸びとの関係を示す図である。
高温伸びとの関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例3に係る平均結晶粒径と高温伸
びとの関係を示す図である。
びとの関係を示す図である。
【図6】本発明の実施例3に係る結晶方位15゜未満の
結晶粒界の存在割合と高温伸びとの関係を示す図であ
る。
結晶粒界の存在割合と高温伸びとの関係を示す図であ
る。
【図7】本発明の実施例4に係るMg含有量と高温伸び
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図8】本発明の実施例4に係る分散粒子径と高温伸び
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図9】本発明の実施例4に係る平均粒径と高温伸びと
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図10】本発明の実施例4に係る結晶方位15゜未満
の結晶粒界の存在割合と高温伸びとの関係を示す図であ
る。
の結晶粒界の存在割合と高温伸びとの関係を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施例5に係るMg含有量と高温伸
びとの関係を示す図である。
びとの関係を示す図である。
【図12】本発明の実施例5に係る分散粒子径と高温伸
びとの関係を示す図である。
びとの関係を示す図である。
【図13】本発明の実施例5に係る平均結晶粒径と高温
伸びとの関係を示す図である。
伸びとの関係を示す図である。
【図14】本発明の実施例5に係る結晶方位15゜未満
の結晶粒界の存在割合と高温伸びとの関係を示す図であ
る。
の結晶粒界の存在割合と高温伸びとの関係を示す図であ
る。
【図15】本発明の実施例8に係るMg含有量と高温伸
びとの関係を示す図である。
びとの関係を示す図である。
【図16】本発明の実施例8に係る分散粒子径と高温伸
びとの関係を示す図である。
びとの関係を示す図である。
【図17】本発明の実施例8に係る平均粒子径と高温伸
びとの関係を示す図である。
びとの関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−207823 (32)優先日 平5(1993)8月23日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−222377 (32)優先日 平5(1993)9月7日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−245075 (32)優先日 平5(1993)9月30日 (33)優先権主張国 日本(JP)
Claims (16)
- 【請求項1】 Mg;7〜15wt%と、ミッシュメタル
(Mm)、Zr,V,W,Ti,Nb,Ca,Co,M
o,Taから選ばれる1種または2種以上の元素を0.
1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウムおよび不可避
的不純物であり、10〜200nmの前記元素の金属間化
合物の球状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、
平均結晶粒径が0.5〜10μmであって、結晶方位差
が15゜未満の結晶粒界を10〜50%含む組織を有す
ることを特徴とする超塑性アルミニウム合金。 - 【請求項2】 Mg;7〜10wt%と、ミッシュメタル
(Mm)、Zrを添加比Mm/Zr;0.2〜2.0、
ミッシュメタルとZrの添加総量が0.1〜1.0wt%
含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物であ
り、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状析
出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒径
が0.5〜10μmである組織を有することを特徴とす
る超塑性アルミニウム合金。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載した組成のアル
ミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに30
0〜530℃で均質化処理を施す工程と、次いで400
〜530℃で10〜40%の第1の熱間加工を施す工程
と、そのまま冷却することなく連続して400〜530
℃で時効析出する工程と、次いで300〜400℃で4
0%以上の第2の熱間加工を施す工程とを有することを
特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項4】 Mg;4〜7wt%未満と、ミッシュメタ
ル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,
Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上の元
素を0.1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウムおよ
び不可避的不純物からなり、10〜200nmの前記元素
の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜4.
0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmであって、
結晶方位差が15゜未満の結晶粒界を10〜50%含む
組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム合
金。 - 【請求項5】 請求項4に記載した組成のアルミニウム
合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに230〜56
0℃で均質化処理を施す工程と、次いで400〜560
℃で10〜40%の第1の熱間加工を施す工程と、その
まま冷却することなく連続して400〜560℃で時効
析出する工程と、次いで300℃未満の温度で40%以
上の第2の熱間加工を施す工程とを有することを特徴と
する超塑性アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項6】 Mg:7〜15wt%と、ミッシュメタル
(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,C
o,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上の元素
を0.1〜1.0wt%、Sc:0.005〜0.1wt%
を含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物から
なり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状
析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒
径が0.1〜10μmである組織を有することを特徴と
する超塑性アルミニウム合金。 - 【請求項7】 請求項6に記載した組成のアルミニウム
合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400〜53
0℃で8〜24時間、均質化処理を施し、前記元素の金
属間化合物の球状分散粒子の大きさを10〜200nm、
体積分率0.1〜4.0%とする工程と、300〜40
0℃で50%以上の熱間加工を施し、平均結晶粒径を
0.1〜10μmとする工程とを有することを特徴とす
る超塑性アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項8】 Mg:4〜7wt%未満と、ミッシュメタ
ル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,
Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上の元
素を0.1〜1.0wt%、Sc:0.005〜0.1wt
%を含み、残部がアルミニウムおよび不可避的不純物か
らなり、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球
状析出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶
粒径が0.1〜10μmである組織を有することを特徴
とする超塑性アルミニウム合金。 - 【請求項9】 請求項8に記載した組成のアルミニウム
合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴットに400〜53
0℃で8〜24時間、均質化処理を施し、前記元素の金
属間化合物の球状分散粒子の大きさを10〜200nm、
体積分率0.1〜4.0%とする工程と、300℃未満
で50%以上の熱間加工を施し、平均結晶粒径を0.1
〜10μmとする工程とを有することを特徴とする超塑
性アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項10】 Mg:7〜15wt%、ミッシュメタル
(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,C
o,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上の元素
を0.1〜1.0wt%、かつCu,Liのいずれかまた
は両方を0.1〜2.0wt%含み、残部がアルミニウム
および不可避的不純物であり、10〜200nmの前記元
素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜
4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmである
組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム合
金。 - 【請求項11】 Sn,In,Cdから選ばれる1種ま
たは2種以上の元素0.01〜0.2wt%をさらに含む
ことを特徴とする請求項10記載の超塑性アルミニウム
合金。 - 【請求項12】 請求項10または11に記載した組成
のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴット
に400〜530℃で8〜24時間の均質化処理を施す
工程と、400〜530℃で加工度10〜40%の熱間
加工を施す工程と、400〜530℃で時効析出を施す
工程と、次いで300〜400℃で加工度40%以上の
熱間加工を施し次いで急速冷却する工程とを有すること
を特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項13】 Mg:4〜7wt%未満、ミッシュメタ
ル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,
Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上の元
素を0.1〜1.0wt%、かつCu,Liのいずれかま
たは両方を0.1〜2.0wt%含み、残部がアルミニウ
ムおよび不可避的不純物であり、10〜200nmの前記
元素の金属間化合物の球状析出物を体積分率で0.1〜
4.0%含み、平均結晶粒径が0.1〜10μmである
組織を有することを特徴とする超塑性アルミニウム合
金。 - 【請求項14】 Sn,In,Cdから選ばれる1種ま
たは2種以上の元素0.01〜0.2wt%をさらに含む
ことを特徴とする請求項13記載の超塑性アルミニウム
合金。 - 【請求項15】 請求項13または14に記載した組成
のアルミニウム合金を溶解・鋳造し、該鋳造インゴット
に400〜560℃で8〜24時間の均質化処理を施す
工程と、400〜560℃で加工度10〜40%の熱間
加工を施す工程と、400〜560℃で時効析出を施す
工程と、次いで200〜300℃で加工度40%以上の
熱間加工を施し次いで急速冷却する工程とを有すること
を特徴とする超塑性アルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項16】 Mg:4〜7wt%未満、ミッシュメタ
ル(Mm)、Zr,V,W,Ti,Ni,Nb,Ca,
Co,Mo,Taから選ばれる1種または2種以上の元
素を0.1〜1.0wt%含み、残部がアルミニウムおよ
び不可避的不純物からなる組成のアルミニウム合金を溶
解・鋳造し、該鋳造インゴットに400℃未満の温度で
10%以上の加工を施す工程と、次いで400〜560
℃で4〜20時間、時効析出する工程と、次いで300
℃未満の温度で40%以上の熱間加工を施す工程とを有
し、10〜200nmの前記元素の金属間化合物の球状析
出物を体積分率で0.1〜4.0%含み、平均結晶粒径
が0.1〜10μmである組織に制御することを特徴と
する超塑性アルミニウム合金の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5300365A JPH07145441A (ja) | 1993-01-27 | 1993-11-30 | 超塑性アルミニウム合金およびその製造方法 |
| EP94300484A EP0610006B1 (en) | 1993-01-27 | 1994-01-21 | Superplastic aluminum alloy and process for producing same |
| DE69413571T DE69413571T2 (de) | 1993-01-27 | 1994-01-21 | Superplastische Aluminiumlegierung und Verfahren zu ihrer Herstellung |
| US08/186,160 US6056835A (en) | 1993-01-27 | 1994-01-25 | Superplastic aluminum alloy and process for producing same |
| CA002114285A CA2114285C (en) | 1993-01-27 | 1994-01-26 | Superplastic aluminum alloy and process for producing same |
| US08/450,554 US5573608A (en) | 1993-01-27 | 1995-05-25 | Superplastic aluminum alloy and process for producing same |
Applications Claiming Priority (13)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1167993 | 1993-01-27 | ||
| JP5-11679 | 1993-01-27 | ||
| JP5-159348 | 1993-06-29 | ||
| JP15934893 | 1993-06-29 | ||
| JP17441593 | 1993-07-14 | ||
| JP5-174415 | 1993-07-14 | ||
| JP20782393 | 1993-08-23 | ||
| JP5-207823 | 1993-08-23 | ||
| JP22237793 | 1993-09-07 | ||
| JP5-222377 | 1993-09-07 | ||
| JP5-245075 | 1993-09-30 | ||
| JP24507593 | 1993-09-30 | ||
| JP5300365A JPH07145441A (ja) | 1993-01-27 | 1993-11-30 | 超塑性アルミニウム合金およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07145441A true JPH07145441A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=27563590
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5300365A Pending JPH07145441A (ja) | 1993-01-27 | 1993-11-30 | 超塑性アルミニウム合金およびその製造方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US6056835A (ja) |
| EP (1) | EP0610006B1 (ja) |
| JP (1) | JPH07145441A (ja) |
| CA (1) | CA2114285C (ja) |
| DE (1) | DE69413571T2 (ja) |
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