JPH07146151A - ロックイン検出装置 - Google Patents
ロックイン検出装置Info
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- JPH07146151A JPH07146151A JP5295577A JP29557793A JPH07146151A JP H07146151 A JPH07146151 A JP H07146151A JP 5295577 A JP5295577 A JP 5295577A JP 29557793 A JP29557793 A JP 29557793A JP H07146151 A JPH07146151 A JP H07146151A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロックイン検出のための信号処理回路のう
ち、ロックイン検出の感度が最大になるようにレファレ
ンス信号の位相調整を行う位相調整回路をディジタル化
する。 【構成】 プログラマブルタイマ401は、カウントア
ップを行い、カウント内容が予め定められた数(m)に
なると、2値を取る出力信号の値を反転させることによ
り、所定の周波数に対応した周期を有する出力信号を出
力するとともに、カウント中のカウント内容を出力す
る。加算器405は、上記出力されたカウント内容に予
め定められた位相調整量に対応した数(a)を加算し、
当該加算結果を出力する。位相調整器404は、上記加
算結果とmとの比較を行い、加算結果がmより大きいと
きは、上記出力信号の値を反転させることにより、上記
レファレンス信号を生成する。
ち、ロックイン検出の感度が最大になるようにレファレ
ンス信号の位相調整を行う位相調整回路をディジタル化
する。 【構成】 プログラマブルタイマ401は、カウントア
ップを行い、カウント内容が予め定められた数(m)に
なると、2値を取る出力信号の値を反転させることによ
り、所定の周波数に対応した周期を有する出力信号を出
力するとともに、カウント中のカウント内容を出力す
る。加算器405は、上記出力されたカウント内容に予
め定められた位相調整量に対応した数(a)を加算し、
当該加算結果を出力する。位相調整器404は、上記加
算結果とmとの比較を行い、加算結果がmより大きいと
きは、上記出力信号の値を反転させることにより、上記
レファレンス信号を生成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル回路を利用
して実現したロックイン検出装置、およびそれを利用し
たセンサ装置、ナビゲーション装置に関する。
して実現したロックイン検出装置、およびそれを利用し
たセンサ装置、ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロックイン検出は、測定した信号から特
定の周波数を有する信号の振幅を求める方法であり、非
常に微弱な信号やノイズに埋もれた信号を検出するのに
使われている。ロックイン検出では検出したい周波数と
同じ周波数を有するレファレンス信号を作り、これと測
定信号との積を求める。さらにこの積から低域フィルタ
により直流成分を抽出する。測定信号のうち検出したい
周波数成分Acosωに注目すると、レファレンス信号
Bcos(ω+φ)との積は、測定信号とレファレンス
信号との位相差をφとすると、
定の周波数を有する信号の振幅を求める方法であり、非
常に微弱な信号やノイズに埋もれた信号を検出するのに
使われている。ロックイン検出では検出したい周波数と
同じ周波数を有するレファレンス信号を作り、これと測
定信号との積を求める。さらにこの積から低域フィルタ
により直流成分を抽出する。測定信号のうち検出したい
周波数成分Acosωに注目すると、レファレンス信号
Bcos(ω+φ)との積は、測定信号とレファレンス
信号との位相差をφとすると、
【0003】
【数1】 Acosω×Bcos(ω+φ)=ABcosφ+ABcos(2ω+φ) である。低域通過フィルタで周波数がω以上の成分をカ
ットするようにすると、低域通過フィルタの出力は直流
成分ABcosφとなる。フィルタ出力は、測定信号と
レファレンス信号との位相差φが0のときに、最大値
(AB)をとり、φ=π/2のとき最小値(0)をと
る。そこでレファレンス信号の位相をフィルタ出力が最
大になるように調整し、フィルタ出力の最大値ABから
信号振幅Aを求める。
ットするようにすると、低域通過フィルタの出力は直流
成分ABcosφとなる。フィルタ出力は、測定信号と
レファレンス信号との位相差φが0のときに、最大値
(AB)をとり、φ=π/2のとき最小値(0)をと
る。そこでレファレンス信号の位相をフィルタ出力が最
大になるように調整し、フィルタ出力の最大値ABから
信号振幅Aを求める。
【0004】このようなロックイン検出を利用したもの
としては、例えば特開平3ー252521号公報記載の
技術がある。これは、回転角速度を求めるために、右回
りと左回りの光を干渉させる光ファイバジャイロにおい
て、回転角速度に比例している干渉光の位相差(上記の
Aに該当する)を求めるものである。そして、位相差を
ロックイン検出で求め、回転角速度を計測している。
としては、例えば特開平3ー252521号公報記載の
技術がある。これは、回転角速度を求めるために、右回
りと左回りの光を干渉させる光ファイバジャイロにおい
て、回転角速度に比例している干渉光の位相差(上記の
Aに該当する)を求めるものである。そして、位相差を
ロックイン検出で求め、回転角速度を計測している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバジャ
イロのロックイン検出装置は、一般にはアナログロック
インアンプを用いて実現されている。アナログロックイ
ンアンプは処理回路が複雑であり、LSI化が困難なこ
とに加えて、温度変化による精度への影響が大きいとい
う欠点があった。また、従来はロックイン検出装置を部
分的にディジタル化した場合でも、ロックイン検出での
検出感度を最適化するために、検出したい信号に合わせ
てレファレンス信号の位相調整を行う部分は、アナログ
回路を利用していた。本発明の目的は、ロックイン検出
のための信号処理回路のうち、位相調整部分をディジタ
ル化したロックイン検出装置を提供することにある。
イロのロックイン検出装置は、一般にはアナログロック
インアンプを用いて実現されている。アナログロックイ
ンアンプは処理回路が複雑であり、LSI化が困難なこ
とに加えて、温度変化による精度への影響が大きいとい
う欠点があった。また、従来はロックイン検出装置を部
分的にディジタル化した場合でも、ロックイン検出での
検出感度を最適化するために、検出したい信号に合わせ
てレファレンス信号の位相調整を行う部分は、アナログ
回路を利用していた。本発明の目的は、ロックイン検出
のための信号処理回路のうち、位相調整部分をディジタ
ル化したロックイン検出装置を提供することにある。
【0006】
【問題を解決しようとする手段】本発明は、上記課題を
解決するために、受付けた入力信号に含まれる予め定め
られた周波数を持つ信号の振幅を検出するために、当該
入力信号中の当該周波数を有する信号と同一の周波数及
び同一の位相を持つレファレンス信号を生成し、当該レ
ファレンス信号と当該入力信号との積を求めるロックイ
ン検出装置において、一定時間ごとにカウントアップあ
るいはダウンを行い、さらに、カウント内容と予め定め
られた第1の数との比較を行い、当該比較結果に従っ
て、2値を取る出力信号の値を一方の値から他方の値に
変化させることにより、上記周波数に対応した周期を有
する出力信号を出力するとともに、カウント中のカウン
ト内容を出力する計数手段と、上記出力されたカウント
内容に予め定められた第2の数を加算し、当該加算結果
を出力する加算手段と、上記加算結果と上記第1の数と
の比較を行い、当該比較結果に従って、上記出力信号の
値を一方の値から他方の値に変化させることにより、上
記レファレンス信号を生成する位相調整手段とを有する
こととしたものである。
解決するために、受付けた入力信号に含まれる予め定め
られた周波数を持つ信号の振幅を検出するために、当該
入力信号中の当該周波数を有する信号と同一の周波数及
び同一の位相を持つレファレンス信号を生成し、当該レ
ファレンス信号と当該入力信号との積を求めるロックイ
ン検出装置において、一定時間ごとにカウントアップあ
るいはダウンを行い、さらに、カウント内容と予め定め
られた第1の数との比較を行い、当該比較結果に従っ
て、2値を取る出力信号の値を一方の値から他方の値に
変化させることにより、上記周波数に対応した周期を有
する出力信号を出力するとともに、カウント中のカウン
ト内容を出力する計数手段と、上記出力されたカウント
内容に予め定められた第2の数を加算し、当該加算結果
を出力する加算手段と、上記加算結果と上記第1の数と
の比較を行い、当該比較結果に従って、上記出力信号の
値を一方の値から他方の値に変化させることにより、上
記レファレンス信号を生成する位相調整手段とを有する
こととしたものである。
【0007】
【作用】本発明は上記のように構成されているため、リ
ファレンス信号を発生するときに、計数手段のカウント
内容にある数を加算器で加算する。この加算結果によ
り、計数手段の出力した信号の位相を進めたり、遅らせ
たりして、検出したい信号の位相に一致させることがで
きる。この結果、ロックイン検出の感度が最大になり、
検出精度が高まる。また、ディジタルシグナルプロセッ
サなどのディジタル信号処理装置を用いてロックイン検
出回路の位相調整部分が実現できる。
ファレンス信号を発生するときに、計数手段のカウント
内容にある数を加算器で加算する。この加算結果によ
り、計数手段の出力した信号の位相を進めたり、遅らせ
たりして、検出したい信号の位相に一致させることがで
きる。この結果、ロックイン検出の感度が最大になり、
検出精度が高まる。また、ディジタルシグナルプロセッ
サなどのディジタル信号処理装置を用いてロックイン検
出回路の位相調整部分が実現できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を用いて説明する。図1は、位相変調方式光ファイバジ
ャイロのブロック図である。光源101からの光ビ−ム
は、第1のファイバカップラ202、偏光子104を経
て伝播し、第2のファイバカップラ103に到達し、こ
こで分岐してファイバル−プ104を左、および右回り
に伝播する二つの光ビ−ムとなる。これらの光ビ−ム
は、位相変調器105により、位相変調器駆動回路10
6の発生する変調信号に応じて光位相を変調された後、
ファイバカップラ103に至り、再び結合して干渉光と
なる。この干渉光は、ファイバカップラ103から逆方
向に進行し、偏光子104を経て、第1のファイバカッ
プラ202に戻る。干渉光は、第1のファイバカップラ
202において分岐し、その一部がフォトダイオ−ドを
用いた光電変換回路107に至り、干渉信号として適当
な信号レベルで検出される。信号処理回路108は、こ
の干渉信号から回転角速度を抽出するものであり本発明
の核心部である。ここで信号処理回路108について述
べる前に、干渉信号について説明する。干渉信号をPと
すると干渉の原理から、これを以下の数2、数3で表す
ことができる。
を用いて説明する。図1は、位相変調方式光ファイバジ
ャイロのブロック図である。光源101からの光ビ−ム
は、第1のファイバカップラ202、偏光子104を経
て伝播し、第2のファイバカップラ103に到達し、こ
こで分岐してファイバル−プ104を左、および右回り
に伝播する二つの光ビ−ムとなる。これらの光ビ−ム
は、位相変調器105により、位相変調器駆動回路10
6の発生する変調信号に応じて光位相を変調された後、
ファイバカップラ103に至り、再び結合して干渉光と
なる。この干渉光は、ファイバカップラ103から逆方
向に進行し、偏光子104を経て、第1のファイバカッ
プラ202に戻る。干渉光は、第1のファイバカップラ
202において分岐し、その一部がフォトダイオ−ドを
用いた光電変換回路107に至り、干渉信号として適当
な信号レベルで検出される。信号処理回路108は、こ
の干渉信号から回転角速度を抽出するものであり本発明
の核心部である。ここで信号処理回路108について述
べる前に、干渉信号について説明する。干渉信号をPと
すると干渉の原理から、これを以下の数2、数3で表す
ことができる。
【0009】
【数2】P=K{1+υcosψ}
【0010】
【数3】ψ=φs+φ(t)−φ(t−τ) ただし、ψは光位相差、Kは干渉光の強度と光電変換回
路のゲインに比例した係数、υは干渉計の可視度、φs
は回転角速度に比例したサニヤック位相差である。ま
た、τは、ファイバル−プを伝播する光波の伝播遅延時
間である。本実施例では、位相変調信号として周波数f
mの正弦波を用いた。位相変調器の特性を理想的とする
と、干渉信号Pは数4となる。
路のゲインに比例した係数、υは干渉計の可視度、φs
は回転角速度に比例したサニヤック位相差である。ま
た、τは、ファイバル−プを伝播する光波の伝播遅延時
間である。本実施例では、位相変調信号として周波数f
mの正弦波を用いた。位相変調器の特性を理想的とする
と、干渉信号Pは数4となる。
【0011】
【数4】P=K{1+υcos(φs−φe sinθ)}
【0012】
【数5】θ=ωm(t−τ/2)
【0013】
【数6】φe=2φm sin(ωmτ/2) ここでφeは実効位相変調指数、ωm=2πfmは変調角
周波数、φmは変調振幅である。数4の干渉信号Pは、
ベッセル関数を用いたフ−リエ級数に展開され、周波数
fm,2fm,3fm,4fm,・・・の線スペクトルとな
る。光強度係数Kと実効位相変調指数φeの変動を除去
し、サニャック位相差φsを計測するには、上記線スペ
クトルの中、最低3つの振幅を抽出する必要がある。本
実施例では、干渉信号から位相変調の1次、2次、およ
び4次の周波数成分を本発明の等価時間処理を適用した
信号処理回路108により抽出した。次に本実施例にお
ける信号処理回路108の構成と動作を説明する。図1
に戻って信号処理回路108を説明する。水晶発振器1
09は10MHzで発振し、ディジタルシグナルプロセ
ッサ110の基準クロックとして使用する。光電変換回
路107からの干渉信号は、ディジタルシグナルプロセ
ッサ110に入力し、内部のA/D変換器を用いてアナ
ログ信号をディジタルコ−ドに変換する。A/D変換の
タイミングは、内部カウンタが発生する一定の周波数f
sのパルス信号をサンプリングタイミングとしてA/D変
換器に与える。本実施例でのA/D変換精度は8ビット
である。また一方、ディジタルシグナルプロセッサ11
0は、周波数fmの矩形波信号をも発生し、位相変調器
駆動回路106に供給する。位相変調器駆動回路106
は、フィルタ回路と、容量性負荷である位相変調器10
5を駆動するためのトランジスタバッファ回路より成
る。位相変調器駆動回路106では、ディジタルシグナ
ルプロセッサ110から入力した矩形波信号の高調波成
分をフィルタ回路でろ波し、周波数fmのほぼ正弦波信
号を位相変調信号として位相変調器105を駆動する。
ディジタルシグナルプロセッサ110は、光電変換回路
107からの干渉信号デ−タを入力として、干渉信号に
含まれている位相変調周波数fm成分、第2次調波2fm
成分、および第4次調波4fm成分を抽出する。ただ
し、ダウンサンプリングによる等価時間信号処理を行
う。すなわち、サンプリング周波数fsと位相変調周波
数fmを用いた数7〜数9の関係を利用する。
周波数、φmは変調振幅である。数4の干渉信号Pは、
ベッセル関数を用いたフ−リエ級数に展開され、周波数
fm,2fm,3fm,4fm,・・・の線スペクトルとな
る。光強度係数Kと実効位相変調指数φeの変動を除去
し、サニャック位相差φsを計測するには、上記線スペ
クトルの中、最低3つの振幅を抽出する必要がある。本
実施例では、干渉信号から位相変調の1次、2次、およ
び4次の周波数成分を本発明の等価時間処理を適用した
信号処理回路108により抽出した。次に本実施例にお
ける信号処理回路108の構成と動作を説明する。図1
に戻って信号処理回路108を説明する。水晶発振器1
09は10MHzで発振し、ディジタルシグナルプロセ
ッサ110の基準クロックとして使用する。光電変換回
路107からの干渉信号は、ディジタルシグナルプロセ
ッサ110に入力し、内部のA/D変換器を用いてアナ
ログ信号をディジタルコ−ドに変換する。A/D変換の
タイミングは、内部カウンタが発生する一定の周波数f
sのパルス信号をサンプリングタイミングとしてA/D変
換器に与える。本実施例でのA/D変換精度は8ビット
である。また一方、ディジタルシグナルプロセッサ11
0は、周波数fmの矩形波信号をも発生し、位相変調器
駆動回路106に供給する。位相変調器駆動回路106
は、フィルタ回路と、容量性負荷である位相変調器10
5を駆動するためのトランジスタバッファ回路より成
る。位相変調器駆動回路106では、ディジタルシグナ
ルプロセッサ110から入力した矩形波信号の高調波成
分をフィルタ回路でろ波し、周波数fmのほぼ正弦波信
号を位相変調信号として位相変調器105を駆動する。
ディジタルシグナルプロセッサ110は、光電変換回路
107からの干渉信号デ−タを入力として、干渉信号に
含まれている位相変調周波数fm成分、第2次調波2fm
成分、および第4次調波4fm成分を抽出する。ただ
し、ダウンサンプリングによる等価時間信号処理を行
う。すなわち、サンプリング周波数fsと位相変調周波
数fmを用いた数7〜数9の関係を利用する。
【0014】
【数7】Δf=fm−nfs n:整数
【0015】
【数8】2Δf=2fm−2nfs
【0016】
【数9】4Δf=4fm−4nfs 本実施例では、位相変調周波数fmを約21kHz、ま
たサンプリング周波数fsを10kHzと設定した。し
たがって、数7〜数9においてn=2とすれば、周波数
Δf=1kHz、2Δf=2kHz、4Δf=4kHz
に干渉信号の基本波fm成分、第2次調波2fm成分、お
よび第4次調波4fm成分の折り返しが、サンプリング
を行うことにより各々現れる。これを図2に示す。ディ
ジタルシグナルプロセッサ110は、干渉信号デ−タを
入力としたディジタル演算により、周波数fm、2fm、
4fmの代わりに周波数Δf、2Δf、4Δf成分を抽
出する。ディジタルシグナルプロセッサ110は、周波
数4Δfの矩形波を出力する。分周器120は、この矩
形波を入力とし、周波数Δf、2Δf、4Δfの矩形波
を出力する。本実施例で使用したディジタルシグナルプ
ロセッサ110は、10MHzクロック動作の場合、乗
算と加算を100nsに1回演算する能力がある。本実施
例では、サンプリング周波数は10kHzであるから、
従って最大1000回の乗算・加算によるフィルタ演算が可
能である。以下に本実施例におけるフィルタ演算につい
て説明する。図3は、ディジタルシグナルプロセッサ1
10で実行するディジタル演算処理のブロック図であ
る。本実施例では、ソフトウェアにより各機能ブロック
を実現したが、もちろん専用のハ−ドウェア回路を用い
てもよい。光電変換器107から与えられた干渉信号デ
−タは、まず周波数Δf、2Δf、4Δfを各々選択す
るバンドパスフィルタ301、302、303に入力
し、それぞれ1次、2次、4次成分信号として抽出し、
各信号を適当な大きさにまで増幅する。この段階では、
各信号は、各々周波数Δf、2Δf、4Δfの主たる成
分のほか、バンドパスフィルタ301、302、303
で完全には抑制されていない他の周波数成分、並びにノ
イズを含んでいる可能性がある。また、バンドパスフィ
ルタ391、392、393は、各々周波数Δf、2Δ
f、4Δfを基本周波数成分とする矩形波から他の周波
数成分を取除きそれぞれ1次、2次、4次レファレンス
信号を作る。乗算器311、312、313は、1次、
2次、4次成分信号をロックイン動作により高感度に検
出するものである。すなわち、例えばバンドパスフィル
タ301を出力した1次成分信号は、周波数Δfの1次
リファレンス信号と乗算器311において乗算される。
乗算器311の出力信号は、この結果、周波数2Δfと
直流分(例えば、Δf=1kHzの場合は、2kHzと
直流成分が得られる)、および他のノイズ周波数成分と
なる。ロ−パスフィルタ321は、これらから直流分を
抽出するものである。本実施例では、Δf=1kHzで
あるので、ロ−パスフィルタ321のカットオフ周波数
は、2kHzと直流成分の中間の1kHzとした。ロ−
パスフィルタ321の出力信号の直流分は、干渉信号デ
−タに含まれている周波数Δfの成分の振幅に忠実に比
例したものとなっている。以上のロックイン動作は、2
次および4次成分信号についても全く同様に行われ、乗
算器312とロ−パスフィルタ322は、2次周波数2
Δfに対するロックイン検出器である。このため周波数
2Δfの2次リファレンス信号が乗算器312に入力し
ている。同じく、乗算器313とロ−パスフィルタ32
3とは、4次周波数4Δfについてのロックイン検出器
であり、周波数4Δfの4次リファレンス信号が用いら
れている。上記で説明したロ−パスフィルタ321、3
22、323のカットオフ周波数は、本実施例の場合い
ずれも1kHzである。本実施例では、光ファイバジャ
イロの周波数応答性仕様を10Hzと設定した。光ファ
イバジャイロが搭載されるものが車の場合、回転角速度
の変化(回転角速度の周波数領域)は10Hz以下とさ
れているので、この数値を採用したものである。したが
って、更に、1kHz以下で10Hz以上の低周波域に
カットオフを持つロ−パスフィルタを使用して、ロック
イン検出で出力した直流信号のリップル分(直流成分に
乗っているリップル分は、高周波数成分に起因して生じ
ている)を減少させることが可能であり、また出力信号
のリップルノイズ低減に有効である。ただし、本実施例
のサンプリング周波数fs=10kHzに対して、カッ
トオフ10Hzのロ−パスフィルタをディジタルフィル
タとして実現するのは、実際上問題がある。なんとなれ
ば本実施例で使用したディジタルシグナルプロセッサ1
10では、16ビット仮数部、4ビット指数部の浮動小
数点演算が実行されるが、この有限精度演算のため、デ
ジタルフィルタが発散して、不安定化するので、カット
オフ周波数がサンプリング周波数と大きくかけ離れたフ
ィルタは作りづらくなるからである。そこで本実施例で
は、図3に示したように、ロ−パスフィルタ321、3
22、323の後にデシメータ331、332、333
を置いた。デシメータ331、332、333は、周波
数fdで入力デ−タを間引いてサンプリングするもので
ある。間引き周波数fdは、サンプリング周波数fsより
低く、また達成しようとする光ファイバジャイロの周波
数特性より高く(サンプリング定理より20Hz以上が
必要である)なければならない。そこで、本実施例で
は、間引きサンプリング周波数をfd=1kHzとし
た。すなわち、デシメータ331、332、333は、
入力デ−タ10個につき1個デ−タを出力することによ
り、出力デ−タのサンプリングレ−トを10KHzから
1kHzに変換する。ロ−パスフィルタ341、34
2、343は、デシメータ331、332、333の出
力デ−タをフィルタリングするものであり、各々のカッ
トオフ周波数は、100Hzである。直流信号のリップ
ル分を完全に抑圧するためさらにデシメータ351、3
52、353とローパスフィルタ361、362、36
3を置いた。間引きサンプリング周波数をfe=100
Hz、ローパスフィルタ361、362、363のカッ
トオフ周波数は10Hzである。ロ−パスフィルタ36
1、362、363の出力である1次直流信号S1、2
次直流信号S2、および4次直流信号S4は、干渉信号デ
−タに含まれるΔf、2Δf、4Δf周波数成分振幅に
各々比例したものであり、かつ10Hzの周波数応答性
を持つ。干渉信号デ−タ中のΔf、2Δf、4Δf周波
数成分は、元々干渉信号に含まれている位相変調周波数
fmとその高調波分2fm、4fmの折り返しであるか
ら、直流信号S1、S2、S4は、各々干渉信号中の周波
数fm、2fm、4fm成分の振幅に比例したものとなっ
ている。直流信号S1、S2、S4は、割算器271、2
72に入力され、第1の比信号x=S1/S2、および第
2の比信号y=S4/S2が各々割算器271、272に
より出力される。この時第2の比信号yは、数6の実効
位相変調指数φeにのみ依存した量であり、
たサンプリング周波数fsを10kHzと設定した。し
たがって、数7〜数9においてn=2とすれば、周波数
Δf=1kHz、2Δf=2kHz、4Δf=4kHz
に干渉信号の基本波fm成分、第2次調波2fm成分、お
よび第4次調波4fm成分の折り返しが、サンプリング
を行うことにより各々現れる。これを図2に示す。ディ
ジタルシグナルプロセッサ110は、干渉信号デ−タを
入力としたディジタル演算により、周波数fm、2fm、
4fmの代わりに周波数Δf、2Δf、4Δf成分を抽
出する。ディジタルシグナルプロセッサ110は、周波
数4Δfの矩形波を出力する。分周器120は、この矩
形波を入力とし、周波数Δf、2Δf、4Δfの矩形波
を出力する。本実施例で使用したディジタルシグナルプ
ロセッサ110は、10MHzクロック動作の場合、乗
算と加算を100nsに1回演算する能力がある。本実施
例では、サンプリング周波数は10kHzであるから、
従って最大1000回の乗算・加算によるフィルタ演算が可
能である。以下に本実施例におけるフィルタ演算につい
て説明する。図3は、ディジタルシグナルプロセッサ1
10で実行するディジタル演算処理のブロック図であ
る。本実施例では、ソフトウェアにより各機能ブロック
を実現したが、もちろん専用のハ−ドウェア回路を用い
てもよい。光電変換器107から与えられた干渉信号デ
−タは、まず周波数Δf、2Δf、4Δfを各々選択す
るバンドパスフィルタ301、302、303に入力
し、それぞれ1次、2次、4次成分信号として抽出し、
各信号を適当な大きさにまで増幅する。この段階では、
各信号は、各々周波数Δf、2Δf、4Δfの主たる成
分のほか、バンドパスフィルタ301、302、303
で完全には抑制されていない他の周波数成分、並びにノ
イズを含んでいる可能性がある。また、バンドパスフィ
ルタ391、392、393は、各々周波数Δf、2Δ
f、4Δfを基本周波数成分とする矩形波から他の周波
数成分を取除きそれぞれ1次、2次、4次レファレンス
信号を作る。乗算器311、312、313は、1次、
2次、4次成分信号をロックイン動作により高感度に検
出するものである。すなわち、例えばバンドパスフィル
タ301を出力した1次成分信号は、周波数Δfの1次
リファレンス信号と乗算器311において乗算される。
乗算器311の出力信号は、この結果、周波数2Δfと
直流分(例えば、Δf=1kHzの場合は、2kHzと
直流成分が得られる)、および他のノイズ周波数成分と
なる。ロ−パスフィルタ321は、これらから直流分を
抽出するものである。本実施例では、Δf=1kHzで
あるので、ロ−パスフィルタ321のカットオフ周波数
は、2kHzと直流成分の中間の1kHzとした。ロ−
パスフィルタ321の出力信号の直流分は、干渉信号デ
−タに含まれている周波数Δfの成分の振幅に忠実に比
例したものとなっている。以上のロックイン動作は、2
次および4次成分信号についても全く同様に行われ、乗
算器312とロ−パスフィルタ322は、2次周波数2
Δfに対するロックイン検出器である。このため周波数
2Δfの2次リファレンス信号が乗算器312に入力し
ている。同じく、乗算器313とロ−パスフィルタ32
3とは、4次周波数4Δfについてのロックイン検出器
であり、周波数4Δfの4次リファレンス信号が用いら
れている。上記で説明したロ−パスフィルタ321、3
22、323のカットオフ周波数は、本実施例の場合い
ずれも1kHzである。本実施例では、光ファイバジャ
イロの周波数応答性仕様を10Hzと設定した。光ファ
イバジャイロが搭載されるものが車の場合、回転角速度
の変化(回転角速度の周波数領域)は10Hz以下とさ
れているので、この数値を採用したものである。したが
って、更に、1kHz以下で10Hz以上の低周波域に
カットオフを持つロ−パスフィルタを使用して、ロック
イン検出で出力した直流信号のリップル分(直流成分に
乗っているリップル分は、高周波数成分に起因して生じ
ている)を減少させることが可能であり、また出力信号
のリップルノイズ低減に有効である。ただし、本実施例
のサンプリング周波数fs=10kHzに対して、カッ
トオフ10Hzのロ−パスフィルタをディジタルフィル
タとして実現するのは、実際上問題がある。なんとなれ
ば本実施例で使用したディジタルシグナルプロセッサ1
10では、16ビット仮数部、4ビット指数部の浮動小
数点演算が実行されるが、この有限精度演算のため、デ
ジタルフィルタが発散して、不安定化するので、カット
オフ周波数がサンプリング周波数と大きくかけ離れたフ
ィルタは作りづらくなるからである。そこで本実施例で
は、図3に示したように、ロ−パスフィルタ321、3
22、323の後にデシメータ331、332、333
を置いた。デシメータ331、332、333は、周波
数fdで入力デ−タを間引いてサンプリングするもので
ある。間引き周波数fdは、サンプリング周波数fsより
低く、また達成しようとする光ファイバジャイロの周波
数特性より高く(サンプリング定理より20Hz以上が
必要である)なければならない。そこで、本実施例で
は、間引きサンプリング周波数をfd=1kHzとし
た。すなわち、デシメータ331、332、333は、
入力デ−タ10個につき1個デ−タを出力することによ
り、出力デ−タのサンプリングレ−トを10KHzから
1kHzに変換する。ロ−パスフィルタ341、34
2、343は、デシメータ331、332、333の出
力デ−タをフィルタリングするものであり、各々のカッ
トオフ周波数は、100Hzである。直流信号のリップ
ル分を完全に抑圧するためさらにデシメータ351、3
52、353とローパスフィルタ361、362、36
3を置いた。間引きサンプリング周波数をfe=100
Hz、ローパスフィルタ361、362、363のカッ
トオフ周波数は10Hzである。ロ−パスフィルタ36
1、362、363の出力である1次直流信号S1、2
次直流信号S2、および4次直流信号S4は、干渉信号デ
−タに含まれるΔf、2Δf、4Δf周波数成分振幅に
各々比例したものであり、かつ10Hzの周波数応答性
を持つ。干渉信号デ−タ中のΔf、2Δf、4Δf周波
数成分は、元々干渉信号に含まれている位相変調周波数
fmとその高調波分2fm、4fmの折り返しであるか
ら、直流信号S1、S2、S4は、各々干渉信号中の周波
数fm、2fm、4fm成分の振幅に比例したものとなっ
ている。直流信号S1、S2、S4は、割算器271、2
72に入力され、第1の比信号x=S1/S2、および第
2の比信号y=S4/S2が各々割算器271、272に
より出力される。この時第2の比信号yは、数6の実効
位相変調指数φeにのみ依存した量であり、
【0017】
【数10】y=J4(φe)/J2(φe) 数10で表される。また、第1の比信号xは、サニャッ
ク位相差φsと数11の関係にある。
ク位相差φsと数11の関係にある。
【0018】
【数11】kx=tan(φs)
【0019】
【数12】k=J1(φe)/J2(φe) 数12の定数kは、やはり実効位相変調指数φeのみか
ら定まる。数10、数12においてJn(n=1,2,
4)は各々n次第1種ベッセル関数である。実効位相変
調指数φeは、位相変調器駆動回路106の出力する駆
動信号の電圧振幅の他、位相変調器105自体の特性に
より変動する。このため、数12の定数kもまた変動す
る。第2の比信号yは、この実効位相変調指数φeの変
動を補償するためのものである。すなわち、yの値から
数10によりφeを求めれば数12により定数kを決定
できる。位相変調指数演算器383では、数10を関数
近似し、ニュートン法を利用してy入力により実効位相
変調指数φeが出力される。定数演算器382は、出力
されたφeから関数近似を利用し、定数kを計算する。
あるいは、この第2の比信号yと定数kの対応は、毎回
計算せずともテ−ブル化することもできる。角速度演算
器381は、第1の除算器271から第1の比信号x
を、また定数演算器382から定数kを入力し、数13
に従い、回転角速度Ωを演算し出力する。
ら定まる。数10、数12においてJn(n=1,2,
4)は各々n次第1種ベッセル関数である。実効位相変
調指数φeは、位相変調器駆動回路106の出力する駆
動信号の電圧振幅の他、位相変調器105自体の特性に
より変動する。このため、数12の定数kもまた変動す
る。第2の比信号yは、この実効位相変調指数φeの変
動を補償するためのものである。すなわち、yの値から
数10によりφeを求めれば数12により定数kを決定
できる。位相変調指数演算器383では、数10を関数
近似し、ニュートン法を利用してy入力により実効位相
変調指数φeが出力される。定数演算器382は、出力
されたφeから関数近似を利用し、定数kを計算する。
あるいは、この第2の比信号yと定数kの対応は、毎回
計算せずともテ−ブル化することもできる。角速度演算
器381は、第1の除算器271から第1の比信号x
を、また定数演算器382から定数kを入力し、数13
に従い、回転角速度Ωを演算し出力する。
【0020】
【数13】Ω=Aatan(kx) ここで定数Aは、
【0021】
【数14】Aφs=Ω を満足する定数であり、あらかじめ外部から角速度演算
器381に与えておくものである。以下では、上記では
説明しなかった1次、2次および4次リファレンス信号
の作成について図4に従って述べる。上記説明したよう
にロックイン検出には、検出しようとする信号に対して
周波数が等しく位相がほぼ同相に調整されたリファレン
ス信号が必要である。特に、リファレンス信号の位相調
整は、ロックイン検出の感度向上の上で重要である。す
なわち、乗算器311において1次リファレンス信号が
検出しようとする1次成分信号とほぼ同相に調整される
ことにより、ロックイン検出の感度が最適化される。ま
た、この際同時に角速度デ−タの左右回転に対する正負
極性も決定される。ロックイン検出では、リファレンス
信号は、入力信号に対して一定位相でなければならな
い。さもなければ、ロックイン検出出力の直流信号レベ
ルおよび極性が位相とともに変わるからである。本実施
例では、全てのタイミング動作は、水晶発振器109、
およびプログラマブルタイマ401を基準としており、
位相関係が変化することはない。本実施例では、次に説
明するように位相変調信号と同期した矩形波信号をプロ
グラマブルタイマ402への加算とサンプリングによ
り、リファレンス信号を作成した。始めに4次レファレ
ンス信号の生成の方法を述べる。水晶発振器109でプ
ログラマブルタイマ401を駆動し、周波数4fmのト
グル出力(矩形波)を利用する。周波数4fmに対応し
たプログラマブルタイマ401の上限をmとすると、プ
ログラマブルタイマ401はmまでカウントした後、出
力をトグルする。分周器102は、トグル出力を入力と
し、それぞれ周波数4fm、2fm、fmの矩形波を出力
する。3つの矩形波は、I/Oポート402を介して、
A/D変換器403がサンプリング周波数fsでサンプリ
ングする。ここでは周波数4fmの矩形波に注目する。
一方、プログラマブルタイマ401の内容(カウント
値)もサンプリング周波数fsでサンプリングされる。
加算器405は、カウント値にm以下の適当な正数aを
加算する。位相調整器404は、和がmより大きければ
プログラマブルタイマのトグル出力のサンプル値に1を
加える。これを図13、14により説明する。図14
は、位相調整器404への入力信号(a1は、周波数f
m、b1は、周波数2fm、c1は、周波数4fmの信
号である)と、位相調整器404からの出力信号(a2
は、周波数fm、b2は、周波数2fm、c2は、周波
数4fmの信号である)のタイミングチャートを示す。
φは、位相調整量であり、上記のaに対応する。位相調
整器404は、入力されたトグル出力を図13の131
のように3ビットの2進数(4fmが下位ビットであ
る)として処理し、和がmよりも大きいとき(φの間)
は、1を下位ビットに加算して、出力する。例えば、時
刻t1では、入力は「111」であり、加算値はmを超
えているため、1を加算し、出力は「000」である。
時刻t2では、入力は「000」であるが、加算値はm
を超えていないため、1を加算することはしないので、
出力は「000」である。時刻t3では、入力は「01
1」であり、加算値はmを超えているため、1を加算
し、出力は「100」である。図13には、時刻t4に
おける処理を示す。時刻t4では、入力は「101」
(131)であり、加算値はmを超えているため、1を
加算し、「110」(132)として出力する。このよ
うにして、4fm,2fm,fmのすべてについて同じ
量だけの位相調整を行うことができる。信号発生器40
6は、位相調整器404の出力値のレベルを周波数ごと
に調べ、ハイレベル入力(+1)ならば、+1を、また
ロ−レベル入力(0)ならば、−1を周波数ごとに出力
する。この矩形波のうち周波数が4fmのものは、プロ
グラマブルタイマのもとのトグル出力に比べ周波数は等
しく(周波数4fm)、180×a/m度だけ位相が遅れ
た矩形波となる。この矩形波がジャイロ出力の周波数4
fmの成分と同相になるようにプログラマブルタイマの
カウント値に加算する正数aは適当に調整する。例え
ば、車載用のジャイロの場合、ジャイロの一つ一つにつ
いて、位相差を検査して、得られた正数aをROMに書
き込めば良い。また、1つ1つ検査することは、コスト
が高くなることや、ジャイロの回路の場合、製品による
位相差の違いは小さいので、精度要求によっては、すべ
ての製品について、1つの正数aを実験により求めて、
この値をROMに書き込むこととしても良い。また位相
を進めるためには、プログラマブルタイマ401のカウ
ント値から適当な正数aを減算する。結果が負になれば
トグル出力のサンプル値から1を減ずる。位相を遅らせ
る時と同様にこの値から矩形波を作ればもとのトグル出
力と比べ、位相を180×a/m度だけ進めることがで
きる。上記処理によりディジタル信号処理の方法で位相
を自由に調整することができる。1次および2次リファ
レンス信号の作成についても、上記で説明した4次リフ
ァレンス信号の作成と同様である。ただし、周波数Δ
f、2Δfの信号を得るため、ディジタルシグナルプロ
ッセッサ110外部に設けた分周器102を用いる。分
周器102は、周波数4fmの矩形波をクロック入力と
し周波数fm、2fm、4fmの矩形波を出力する。これ
をI/Oポート402を経由した後、A/D変換器403
によりサンプリング周波数fsでサンプリングする。加
算器405と位相調整器404により位相をジャイロ出
力の周波数fm、2fmの成分にそれぞれ調整する。更に
信号発生器406を用いて周波数fm、2fmを基本成分
とする矩形波を発生する。これらの矩形波をバンドパス
フィルタに通して、1次および2次リファレンス信号を
生成する。次に、ディジタルシグナルプロセッサ上に実
現したディジタルフィルタ501によりレファレンス信
号の位相を調整する方法を説明する。図5に示すように
プログラマブルタイマ401のトグル出力を分周した信
号をI/Oポート402、A/D変換器403を通してデ
ィジタルフィルタ501に入力する。数15の伝達関数
を持つディジタルフィルタ501は、T1>T2(T1=
10T2)のとき図6の(a)のように中間周波数領域
で位相を進める効果があり、逆にT1<T2(T2=10
T1)のとき図6の(b)のように位相を遅らせる効果
がある。
器381に与えておくものである。以下では、上記では
説明しなかった1次、2次および4次リファレンス信号
の作成について図4に従って述べる。上記説明したよう
にロックイン検出には、検出しようとする信号に対して
周波数が等しく位相がほぼ同相に調整されたリファレン
ス信号が必要である。特に、リファレンス信号の位相調
整は、ロックイン検出の感度向上の上で重要である。す
なわち、乗算器311において1次リファレンス信号が
検出しようとする1次成分信号とほぼ同相に調整される
ことにより、ロックイン検出の感度が最適化される。ま
た、この際同時に角速度デ−タの左右回転に対する正負
極性も決定される。ロックイン検出では、リファレンス
信号は、入力信号に対して一定位相でなければならな
い。さもなければ、ロックイン検出出力の直流信号レベ
ルおよび極性が位相とともに変わるからである。本実施
例では、全てのタイミング動作は、水晶発振器109、
およびプログラマブルタイマ401を基準としており、
位相関係が変化することはない。本実施例では、次に説
明するように位相変調信号と同期した矩形波信号をプロ
グラマブルタイマ402への加算とサンプリングによ
り、リファレンス信号を作成した。始めに4次レファレ
ンス信号の生成の方法を述べる。水晶発振器109でプ
ログラマブルタイマ401を駆動し、周波数4fmのト
グル出力(矩形波)を利用する。周波数4fmに対応し
たプログラマブルタイマ401の上限をmとすると、プ
ログラマブルタイマ401はmまでカウントした後、出
力をトグルする。分周器102は、トグル出力を入力と
し、それぞれ周波数4fm、2fm、fmの矩形波を出力
する。3つの矩形波は、I/Oポート402を介して、
A/D変換器403がサンプリング周波数fsでサンプリ
ングする。ここでは周波数4fmの矩形波に注目する。
一方、プログラマブルタイマ401の内容(カウント
値)もサンプリング周波数fsでサンプリングされる。
加算器405は、カウント値にm以下の適当な正数aを
加算する。位相調整器404は、和がmより大きければ
プログラマブルタイマのトグル出力のサンプル値に1を
加える。これを図13、14により説明する。図14
は、位相調整器404への入力信号(a1は、周波数f
m、b1は、周波数2fm、c1は、周波数4fmの信
号である)と、位相調整器404からの出力信号(a2
は、周波数fm、b2は、周波数2fm、c2は、周波
数4fmの信号である)のタイミングチャートを示す。
φは、位相調整量であり、上記のaに対応する。位相調
整器404は、入力されたトグル出力を図13の131
のように3ビットの2進数(4fmが下位ビットであ
る)として処理し、和がmよりも大きいとき(φの間)
は、1を下位ビットに加算して、出力する。例えば、時
刻t1では、入力は「111」であり、加算値はmを超
えているため、1を加算し、出力は「000」である。
時刻t2では、入力は「000」であるが、加算値はm
を超えていないため、1を加算することはしないので、
出力は「000」である。時刻t3では、入力は「01
1」であり、加算値はmを超えているため、1を加算
し、出力は「100」である。図13には、時刻t4に
おける処理を示す。時刻t4では、入力は「101」
(131)であり、加算値はmを超えているため、1を
加算し、「110」(132)として出力する。このよ
うにして、4fm,2fm,fmのすべてについて同じ
量だけの位相調整を行うことができる。信号発生器40
6は、位相調整器404の出力値のレベルを周波数ごと
に調べ、ハイレベル入力(+1)ならば、+1を、また
ロ−レベル入力(0)ならば、−1を周波数ごとに出力
する。この矩形波のうち周波数が4fmのものは、プロ
グラマブルタイマのもとのトグル出力に比べ周波数は等
しく(周波数4fm)、180×a/m度だけ位相が遅れ
た矩形波となる。この矩形波がジャイロ出力の周波数4
fmの成分と同相になるようにプログラマブルタイマの
カウント値に加算する正数aは適当に調整する。例え
ば、車載用のジャイロの場合、ジャイロの一つ一つにつ
いて、位相差を検査して、得られた正数aをROMに書
き込めば良い。また、1つ1つ検査することは、コスト
が高くなることや、ジャイロの回路の場合、製品による
位相差の違いは小さいので、精度要求によっては、すべ
ての製品について、1つの正数aを実験により求めて、
この値をROMに書き込むこととしても良い。また位相
を進めるためには、プログラマブルタイマ401のカウ
ント値から適当な正数aを減算する。結果が負になれば
トグル出力のサンプル値から1を減ずる。位相を遅らせ
る時と同様にこの値から矩形波を作ればもとのトグル出
力と比べ、位相を180×a/m度だけ進めることがで
きる。上記処理によりディジタル信号処理の方法で位相
を自由に調整することができる。1次および2次リファ
レンス信号の作成についても、上記で説明した4次リフ
ァレンス信号の作成と同様である。ただし、周波数Δ
f、2Δfの信号を得るため、ディジタルシグナルプロ
ッセッサ110外部に設けた分周器102を用いる。分
周器102は、周波数4fmの矩形波をクロック入力と
し周波数fm、2fm、4fmの矩形波を出力する。これ
をI/Oポート402を経由した後、A/D変換器403
によりサンプリング周波数fsでサンプリングする。加
算器405と位相調整器404により位相をジャイロ出
力の周波数fm、2fmの成分にそれぞれ調整する。更に
信号発生器406を用いて周波数fm、2fmを基本成分
とする矩形波を発生する。これらの矩形波をバンドパス
フィルタに通して、1次および2次リファレンス信号を
生成する。次に、ディジタルシグナルプロセッサ上に実
現したディジタルフィルタ501によりレファレンス信
号の位相を調整する方法を説明する。図5に示すように
プログラマブルタイマ401のトグル出力を分周した信
号をI/Oポート402、A/D変換器403を通してデ
ィジタルフィルタ501に入力する。数15の伝達関数
を持つディジタルフィルタ501は、T1>T2(T1=
10T2)のとき図6の(a)のように中間周波数領域
で位相を進める効果があり、逆にT1<T2(T2=10
T1)のとき図6の(b)のように位相を遅らせる効果
がある。
【0022】
【数15】G(s)=(1+T1s)/(1+T2s) ディジタルフィルタ501のパラメータT1及びT2を適
当に選ぶことにより所望の周波数領域、すなわちレファ
レンス信号の周波数領域で位相を調整することができ
る。位相を進める場合でも遅らせる場合でも数15で記
述されるディジタルフィルタ501は中間周波数領域で
はゲインが20dB/ディケードで増幅あるいは減衰す
る。レファレンス信号の周波数でのディジタルフィルタ
501のゲインは数15の伝達関数から計算できる。ゲ
イン調整器502はディジタルフィルタ501の出力を
入力し、ディジタルフィルタ501のゲインを打ち消す
ことによりゲインは不変に保ち、位相のみを調整する。
位相調整済みの信号は信号発生器406から出力する。
当に選ぶことにより所望の周波数領域、すなわちレファ
レンス信号の周波数領域で位相を調整することができ
る。位相を進める場合でも遅らせる場合でも数15で記
述されるディジタルフィルタ501は中間周波数領域で
はゲインが20dB/ディケードで増幅あるいは減衰す
る。レファレンス信号の周波数でのディジタルフィルタ
501のゲインは数15の伝達関数から計算できる。ゲ
イン調整器502はディジタルフィルタ501の出力を
入力し、ディジタルフィルタ501のゲインを打ち消す
ことによりゲインは不変に保ち、位相のみを調整する。
位相調整済みの信号は信号発生器406から出力する。
【0023】あるいは数15のかわりに数16のむだ時
間要素をシフトレジスタ等で実現し、むだ時間Lの大き
さでレファレンス信号の位相を調整することもできる。
この場合はむだ時間要素のゲインは全周波数で1なので
ゲイン調整器は不要である。
間要素をシフトレジスタ等で実現し、むだ時間Lの大き
さでレファレンス信号の位相を調整することもできる。
この場合はむだ時間要素のゲインは全周波数で1なので
ゲイン調整器は不要である。
【0024】
【数16】 G(s)=exp(ーsL) L:むだ時間(秒) つぎに、第2の実施例として、圧電型振動ジャイロに本
発明を適用した場合について説明する。
発明を適用した場合について説明する。
【0025】振動ジャイロは振動している振動子を中心
軸に沿って回転すると、もとの振動方向と直角な方向に
回転角速度と比例した大きさのコリオリ力が生じる力学
現象を利用したものである。
軸に沿って回転すると、もとの振動方向と直角な方向に
回転角速度と比例した大きさのコリオリ力が生じる力学
現象を利用したものである。
【0026】図7に振動ジャイロに適用した本発明の実
施例を示す。圧電振動ジャイロの基本的な構成は振動子
701に励振用圧電素子702と検出用圧電素子703
とを貼合わせたものである。励振用圧電素子702によ
りx軸方向に振動している振動子701にz軸の回りに
回転角速度Ωを加えると、コリオリ力が発生しy軸方向
の振動が励振される。このy軸方向の振動振幅は回転角
速度Ωに比例するので、検出用圧電素子703により振
動を検出し回転角速度Ωを測定する。
施例を示す。圧電振動ジャイロの基本的な構成は振動子
701に励振用圧電素子702と検出用圧電素子703
とを貼合わせたものである。励振用圧電素子702によ
りx軸方向に振動している振動子701にz軸の回りに
回転角速度Ωを加えると、コリオリ力が発生しy軸方向
の振動が励振される。このy軸方向の振動振幅は回転角
速度Ωに比例するので、検出用圧電素子703により振
動を検出し回転角速度Ωを測定する。
【0027】検出用圧電素子703による測定信号をロ
ックイン検出し、振動子701の共振周波数の信号成分
を検出する。ジャイロでは回転角速度の大きさだけでな
く符号の検出が重要なので、特定周波数信号成分の大き
さしか検出できないバンドパスフィルタでは回転角速度
Ωの検出はできない。
ックイン検出し、振動子701の共振周波数の信号成分
を検出する。ジャイロでは回転角速度の大きさだけでな
く符号の検出が重要なので、特定周波数信号成分の大き
さしか検出できないバンドパスフィルタでは回転角速度
Ωの検出はできない。
【0028】本実施例におけるレファレンス信号の作り
方を図8を用いて説明する。水晶発振器109によりプ
ログラマブルタイマ401を駆動し、振動子701の共
振周波数に等しい矩形波(トグル出力)を出力する。A
/D変換器403はトグル出力をI/Oポート402を介
してサンプリングする。第1の実施例のようにダウンサ
ンプリングを利用してもよい。また、プログラマブルタ
イマ401の内容もサンプリングする。加算器405は
プログラマブルタイマ401のサンプル値にある正数を
加算する。位相調整器404は和がプログラマブルタイ
マ401の上限を越えていたらプログラマブルタイマ4
01のトグル出力のサンプル値に1を加える。信号発生
器406はこの値のレベルを調べ、ハイレベル入力なら
数値+1、またロ−レベル入力ならば数値−1なる矩形
波を出力する。検出用圧電素子出力とレファレンス信号
とが同位相になるように、プログラマブルタイマのサン
プル値に加算したある正数は適当に調整する。なお、上
記では位相を遅らせる方法(180度まで)を示したが、
同位相にできないときは第1の実施例で述べたように位
相を進めて位相を合わせればよい。
方を図8を用いて説明する。水晶発振器109によりプ
ログラマブルタイマ401を駆動し、振動子701の共
振周波数に等しい矩形波(トグル出力)を出力する。A
/D変換器403はトグル出力をI/Oポート402を介
してサンプリングする。第1の実施例のようにダウンサ
ンプリングを利用してもよい。また、プログラマブルタ
イマ401の内容もサンプリングする。加算器405は
プログラマブルタイマ401のサンプル値にある正数を
加算する。位相調整器404は和がプログラマブルタイ
マ401の上限を越えていたらプログラマブルタイマ4
01のトグル出力のサンプル値に1を加える。信号発生
器406はこの値のレベルを調べ、ハイレベル入力なら
数値+1、またロ−レベル入力ならば数値−1なる矩形
波を出力する。検出用圧電素子出力とレファレンス信号
とが同位相になるように、プログラマブルタイマのサン
プル値に加算したある正数は適当に調整する。なお、上
記では位相を遅らせる方法(180度まで)を示したが、
同位相にできないときは第1の実施例で述べたように位
相を進めて位相を合わせればよい。
【0029】図9にロックイン検出装置をしめす。信号
発生器406が出力した矩形波をレファレンス信号とし
て用いるためバンドパスフィルタ902を設ける。ま
た、同様のバンドパスフィルタ901を用いて検出用圧
電素子出力から共振周波数成分のみを抽出する。乗算器
903によりこれら2つのバンドパスフィルタ901、
902の出力を乗算し、ローパスフィルタ904により
直流成分を取出す。ローパスフィルタ904の望ましい
カットオフ周波数がディジタルフィルタあるいはアナロ
グフィルタで実現できないときは第1の実施例のように
デシメータを利用すればよい。このロックイン検出で得
られた直流成分が振動ジャイロで計測した回転角速度と
なる。
発生器406が出力した矩形波をレファレンス信号とし
て用いるためバンドパスフィルタ902を設ける。ま
た、同様のバンドパスフィルタ901を用いて検出用圧
電素子出力から共振周波数成分のみを抽出する。乗算器
903によりこれら2つのバンドパスフィルタ901、
902の出力を乗算し、ローパスフィルタ904により
直流成分を取出す。ローパスフィルタ904の望ましい
カットオフ周波数がディジタルフィルタあるいはアナロ
グフィルタで実現できないときは第1の実施例のように
デシメータを利用すればよい。このロックイン検出で得
られた直流成分が振動ジャイロで計測した回転角速度と
なる。
【0030】つぎに、第3の実施例として、地磁気セン
サに本発明を適用した場合について説明する。
サに本発明を適用した場合について説明する。
【0031】地磁気を検知して方位を求めるセンサとし
て、高精度かつエレクトロニクスで実現可能なフラック
スゲート式倍周波形磁気センサが実用化されている。図
10、及び図11に、この磁気センサに適用した本発明
の実施例を示す。トロイダル状のフェライトコア100
1に励磁巻線1002を施し、コアの外周を径方向に互
いに直交するように1組の検出巻き線1003、100
4を設ける。周波数fを基本周波数とする矩形波を発生
する発振器1005と励磁回路1006を用いて励磁巻
き線1002に周波数fの交流励磁を加える。磁気セン
サの方位が真北を基準としてφ(rad)のとき、検出
巻き線1003、1004の両端電圧(Vx(t)及び
Vy(t))は
て、高精度かつエレクトロニクスで実現可能なフラック
スゲート式倍周波形磁気センサが実用化されている。図
10、及び図11に、この磁気センサに適用した本発明
の実施例を示す。トロイダル状のフェライトコア100
1に励磁巻線1002を施し、コアの外周を径方向に互
いに直交するように1組の検出巻き線1003、100
4を設ける。周波数fを基本周波数とする矩形波を発生
する発振器1005と励磁回路1006を用いて励磁巻
き線1002に周波数fの交流励磁を加える。磁気セン
サの方位が真北を基準としてφ(rad)のとき、検出
巻き線1003、1004の両端電圧(Vx(t)及び
Vy(t))は
【0032】
【数17】 Vx(t)=kcos(φ)sin(4πft)
【0033】
【数18】 Vy(t)=ksin(φ)sin(4πft) となり、それぞれ励磁周波数の2倍の周波数(2f)を
基本周波数とする信号波形となる。
基本周波数とする信号波形となる。
【0034】本実施例では検出巻き線1003、100
4の両端電圧(Vx及びVy)をロックイン検出し、方
位を計測する。第2の実施例と同様に図8の回路を利用
して周波数2fの矩形波を発生し、バンドパスフィルタ
1103により周波数2fのレファレンス信号を作る。
Vx(t)及びVy(t)の基本周波数は2fなので
それぞれバンドパスフィルタ1101、1102を用い
てその他の周波数成分を除去する。これに乗算器110
4、1105を用いてそれぞれレファレンス信号を乗
じ、ローパスフィルタ1106、1107で直流成分を
得る。方位演算器1108は三角関数の演算を利用して
直流成分から方位データを計算する。
4の両端電圧(Vx及びVy)をロックイン検出し、方
位を計測する。第2の実施例と同様に図8の回路を利用
して周波数2fの矩形波を発生し、バンドパスフィルタ
1103により周波数2fのレファレンス信号を作る。
Vx(t)及びVy(t)の基本周波数は2fなので
それぞれバンドパスフィルタ1101、1102を用い
てその他の周波数成分を除去する。これに乗算器110
4、1105を用いてそれぞれレファレンス信号を乗
じ、ローパスフィルタ1106、1107で直流成分を
得る。方位演算器1108は三角関数の演算を利用して
直流成分から方位データを計算する。
【0035】つぎに、第4の実施例として、自動車ナビ
ゲーションに本発明を適用した場合について説明する。
ゲーションに本発明を適用した場合について説明する。
【0036】一般に移動体における慣性航法によるナビ
ゲーションでは進行方位と移動した距離を測定し、積算
することが必要である。以下、移動体を自動車に限って
説明する。図12に自動車のナビゲーション装置に応用
した本発明の実施例を示す。自動車に方位を検出するセ
ンサとしてジャイロと地磁気センサ1203を搭載す
る。ジャイロは自動車の回転角速度を計測するもので光
ファイバジャイロ1201でも振動ジャイロ1202で
もよい。またタイヤの回転をもとに走行距離を測定する
車速センサ1204を設ける。
ゲーションでは進行方位と移動した距離を測定し、積算
することが必要である。以下、移動体を自動車に限って
説明する。図12に自動車のナビゲーション装置に応用
した本発明の実施例を示す。自動車に方位を検出するセ
ンサとしてジャイロと地磁気センサ1203を搭載す
る。ジャイロは自動車の回転角速度を計測するもので光
ファイバジャイロ1201でも振動ジャイロ1202で
もよい。またタイヤの回転をもとに走行距離を測定する
車速センサ1204を設ける。
【0037】ジャイロは回転の角速度を検出し、地磁気
センサは自動車の絶対方位を計測する。角速度と方位の
測定値からより確からしい方位を求める方法としてカル
マンフィルタによる方法(特開平3ー188316号公
報、特開昭63ー311115号公報)やローパスフィ
ルタによる方法(特開平1ー219610号公報)等が
ある。これらの方法を用いて方位演算器1205で方位
を計算する。
センサは自動車の絶対方位を計測する。角速度と方位の
測定値からより確からしい方位を求める方法としてカル
マンフィルタによる方法(特開平3ー188316号公
報、特開昭63ー311115号公報)やローパスフィ
ルタによる方法(特開平1ー219610号公報)等が
ある。これらの方法を用いて方位演算器1205で方位
を計算する。
【0038】位置演算装置1206は上記方式により得
られた進行方位θと車速センサ1204による距離dか
ら数19及び数20の漸化式により現在位置を求める。
られた進行方位θと車速センサ1204による距離dか
ら数19及び数20の漸化式により現在位置を求める。
【0039】
【数19】 x(k+1)=x(k)+d(k)cosθ(k)
【0040】
【数20】 y(k+1)=y(k)+d(k)sinθ(k) ただし、x、yは位置座標であり、kは時刻である。進
行方位と現在位置は車内に設置された表示装置1207
にリアルタイムで表示し、運転者あるいは搭乗者が利用
できるようにする。
行方位と現在位置は車内に設置された表示装置1207
にリアルタイムで表示し、運転者あるいは搭乗者が利用
できるようにする。
【0041】本実施例のように、光ジャイロ、振動ジャ
イロ、地磁気センサ等の複数のセンサを備えている場
合、各センサごとに必要なレファレンス信号を、周波数
等のパラメータのみを変更するだけで生成することがで
き、これらセンサ信号を1つのロックイン検出装置によ
って共通に処理することが可能となる。
イロ、地磁気センサ等の複数のセンサを備えている場
合、各センサごとに必要なレファレンス信号を、周波数
等のパラメータのみを変更するだけで生成することがで
き、これらセンサ信号を1つのロックイン検出装置によ
って共通に処理することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、従来、アナログ回路で
実現されていたロックインアンプの大部分をディジタル
シグナルプロセッサ等のディジタル信号処理回路で実現
し、アナログ回路特有の温度変化による検出精度劣化を
防ぎ、かつ装置の小型化、低価格化を図ることができ
る。
実現されていたロックインアンプの大部分をディジタル
シグナルプロセッサ等のディジタル信号処理回路で実現
し、アナログ回路特有の温度変化による検出精度劣化を
防ぎ、かつ装置の小型化、低価格化を図ることができ
る。
【0043】これにより高精度、低価格な光ファイバジ
ャイロ、振動ジャイロ、地磁気センサが得られる。この
ように、高精度、低価格なため、自動車をはじめとする
移動体の回転角速度、方位センサ等広範囲のセンサに適
応できるという効果も持つ。
ャイロ、振動ジャイロ、地磁気センサが得られる。この
ように、高精度、低価格なため、自動車をはじめとする
移動体の回転角速度、方位センサ等広範囲のセンサに適
応できるという効果も持つ。
【図1】本発明を光ファイバジャイロに適用した系のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】ダウンサンプリング方式の原理図である。
【図3】光ファイバジャイロに適用したロックイン検出
装置の一部のブロック図である。
装置の一部のブロック図である。
【図4】図3の回路に供給するレファレンス信号を発生
する手順を示したブロック図である。
する手順を示したブロック図である。
【図5】ディジタルフィルタを用いてレファレンス信号
の位相を調整する方法を示すブロック図である。
の位相を調整する方法を示すブロック図である。
【図6】位相調整のためのディジタルフィルタのゲイン
及び位相を示すボード線図である。
及び位相を示すボード線図である。
【図7】振動ジャイロの動作原理図である。
【図8】振動ジャイロに対するレファレンス信号の発生
手順を示すブロック図である。
手順を示すブロック図である。
【図9】振動ジャイロに適用したロックイン検出のブロ
ック図である。
ック図である。
【図10】地磁気センサの動作原理図である。
【図11】地磁気センサに適用したロックイン検出のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図12】本発明を自動車のナビゲーションに適用した
ブロック図である。
ブロック図である。
【図13】位相調整器の動作の説明図である。
【図14】位相調整器の動作のタイミングチャートであ
る。
る。
102…分周機、401…プログラマブルタイマ、40
4…位相調整器、405…加算器、406…信号発生
器。
4…位相調整器、405…加算器、406…信号発生
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園部 久雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (8)
- 【請求項1】受付けた入力信号に含まれる予め定められ
た周波数を持つ信号の振幅を検出するために、当該入力
信号中の当該周波数を有する信号と同一の周波数及び同
一の位相を持つレファレンス信号を生成し、当該レファ
レンス信号と当該入力信号との積を求めるロックイン検
出装置において、 一定時間ごとにカウントアップあるいはダウンを行い、
さらに、カウント内容と予め定められた第1の数との比
較を行い、当該比較結果に従って、2値を取る出力信号
の値を一方の値から他方の値に変化させることにより、
上記周波数に対応した周期を有する出力信号を出力する
とともに、カウント中のカウント内容を出力する計数手
段と、 上記出力されたカウント内容に予め定められた第2の数
を加算し、当該加算結果を出力する加算手段と、 上記加算結果と上記第1の数との比較を行い、当該比較
結果に従って、上記出力信号の値を一方の値から他方の
値に変化させることにより、上記レファレンス信号を生
成する位相調整手段とを有することを特徴とするロック
イン検出装置。 - 【請求項2】請求項1記載のロックイン検出装置におい
て、 上記出力信号を分周する分周手段を有し、 上記位相調整手段は、分周された信号に対して、上記比
較結果に従って、上記出力信号の値を一方の値から他方
の値に変化させることにより、上記レファレンス信号を
生成することを特徴とするロックイン検出装置。 - 【請求項3】受付けた入力信号に含まれる予め定められ
た周波数を持つ信号の振幅を検出するために、当該入力
信号中の当該周波数を有する信号と同一の周波数及び同
一の位相を持つレファレンス信号を生成し、当該レファ
レンス信号と当該入力信号との積を求めるロックイン検
出装置において、 一定時間ごとにカウントアップあるいはダウンを行い、
さらに、カウント内容と予め定められた第1の数との比
較を行い、当該比較結果に従って、2値を取る出力信号
の値を一方の値から他方の値に変化させることにより、
上記周波数に対応した周期を有する出力信号を出力する
計数手段と、 上記出力信号の位相を予め定められた量だけ変化させ
て、上記レファレンス信号を生成するディジタルフィル
タとを有することを特徴とするロックイン検出装置。 - 【請求項4】請求項3記載のロックイン検出装置におい
て、 上記出力信号を分周する分周手段を有し、 上記デジタルフィルタは、上記分周された信号の位相を
予め定められた量だけ変化させて、上記レファレンス信
号を生成することを特徴とするロックイン検出装置。 - 【請求項5】請求項1、2、3または4記載のロックイ
ン検出装置と、 地磁気により方位を計測する磁気センサ、光ファイバを
通過する光の干渉を利用して回転角速度を計測するセン
サ、および振動子に加わるコリオリ力から回転角速度を
計測するセンサのうちのいずれかを有し、 上記ロックイン検出装置は、上記センサの出力する信号
に含まれる予め定められた周波数を持つ信号の振幅を検
出することを特徴とするセンサ装置。 - 【請求項6】請求項1、2、3または4記載のロックイ
ン検出装置と、 地磁気により方位を計測するセンサと、 回転角速度を計測するセンサとを有し、 上記ロックイン検出装置は、上記2つのセンサが出力す
る信号に含まれる予め定められた周波数を持つ信号の振
幅を検出して、方位および回転角速度を出力することを
特徴とするセンサ装置。 - 【請求項7】請求項6記載のセンサ装置と、 上記方位および回転角速度より、方位を決定する方位決
定手段とを有することを特徴とするナビゲーション装
置。 - 【請求項8】請求項7記載のナビゲーション装置におい
て、 移動体に搭載され、移動体の進行した距離を計測するセ
ンサと、 上記方位および距離から移動体の位置を求める位置決定
手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5295577A JPH07146151A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | ロックイン検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5295577A JPH07146151A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | ロックイン検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07146151A true JPH07146151A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17822440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5295577A Pending JPH07146151A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | ロックイン検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07146151A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002328134A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Nec Tokin Corp | 姿勢状態及び方位の検出装置 |
| WO2009122637A1 (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置、物理量検出方法 |
| WO2009122636A1 (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置、物理量検出方法 |
| WO2009128188A1 (ja) * | 2008-04-18 | 2009-10-22 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置 |
| WO2009141856A1 (ja) * | 2008-05-22 | 2009-11-26 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置、および物理量検出方法 |
| WO2010092629A1 (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-19 | パナソニック株式会社 | 物理量センサシステム、物理量センサ装置 |
| JP2013527455A (ja) * | 2010-05-17 | 2013-06-27 | シリコン、センシング、システムズ、リミテッド | 直角位相除去を有する速度センサ |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP5295577A patent/JPH07146151A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002328134A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Nec Tokin Corp | 姿勢状態及び方位の検出装置 |
| US8069009B2 (en) | 2008-04-04 | 2011-11-29 | Panasonic Corporation | Physical quantity detection circuit and physical quantity sensor device |
| US8013647B2 (en) | 2008-04-04 | 2011-09-06 | Panasonic Corporation | Physical quantity detection circuit and physical quantity sensor device |
| WO2009122637A1 (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置、物理量検出方法 |
| JP2009250774A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Panasonic Corp | 物理量検出回路およびそれを備える物理量センサ装置、並びに物理量検出方法 |
| JP2009250775A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Panasonic Corp | 物理量検出回路およびそれを備える物理量センサ装置、並びに物理量検出方法 |
| WO2009122636A1 (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置、物理量検出方法 |
| JP2009258009A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Panasonic Corp | 物理量検出回路およびそれを備える物理量センサ装置 |
| WO2009128188A1 (ja) * | 2008-04-18 | 2009-10-22 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置 |
| US8093926B2 (en) | 2008-04-18 | 2012-01-10 | Panasonic Corporation | Physical quantity detection circuit and physical quantity sensor device |
| WO2009141856A1 (ja) * | 2008-05-22 | 2009-11-26 | パナソニック株式会社 | 物理量検出回路、物理量センサ装置、および物理量検出方法 |
| JP2009281888A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Panasonic Corp | 物理量検出回路およびそれを備える物理量センサ装置、並びに物理量検出方法 |
| US8482275B2 (en) | 2008-05-22 | 2013-07-09 | Panasonic Corporation | Physical quantity detection circuit for allowing precise adjustment of the phase relationship between a sensor signal and a detection signal |
| WO2010092629A1 (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-19 | パナソニック株式会社 | 物理量センサシステム、物理量センサ装置 |
| JP2010185714A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Panasonic Corp | 物理量センサシステム、物理量センサ装置 |
| JP2013527455A (ja) * | 2010-05-17 | 2013-06-27 | シリコン、センシング、システムズ、リミテッド | 直角位相除去を有する速度センサ |
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