JPH0714801B2 - 水性造膜性無機化合物の製造方法 - Google Patents

水性造膜性無機化合物の製造方法

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JPH0714801B2
JPH0714801B2 JP14439788A JP14439788A JPH0714801B2 JP H0714801 B2 JPH0714801 B2 JP H0714801B2 JP 14439788 A JP14439788 A JP 14439788A JP 14439788 A JP14439788 A JP 14439788A JP H0714801 B2 JPH0714801 B2 JP H0714801B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用野) この発明は、紙、繊維、クロス類の塗装材となり、かつ
着火を防ぎ耐熱性を高め、ガラスクロスに塗布すると融
点を高め、又木材に含浸すると着火,着炎,発煙を防
ぎ、又金属の防錆塗料となり、かつセラミックスとの耐
火接着材となる多様な利用野を有する水性造膜性無機化
合物の製造方法に関するものである。
(従来の技術とその解決課題) 従来無機接着材やコーティング材として、硅酸ソーダが
あるが、吸温性があり、炭酸化して白華を生じ、固化し
ても収縮クラックを生じ剥離し易い等の欠点がある。前
記硅酸ソーダに弗化物を加えて、耐水性を向上させる方
法もあるが、充分ではない。またシリカゲルやシリカア
ルコキシドも市販されているが、これらには造膜性がな
く、有機化合物で変性して、造膜性化合物としているが
高温耐火物にはならなかった。又フレオンと有機物の化
合物である弗素樹脂は、一般合成樹脂より耐熱性を有し
ていても、耐火物にはならなかった。
又、金属とアンモニア、硅酸、燐酸又はそれ等の塩と、
アルカリ金属とで、水性造膜性無機化合物とする提案が
あるが(アメリカ特許第4,117,088号、第4,029,747号、
第4,117,099号、特開昭51−132196号)、何れも造膜性
を有しない問題点があった。
(課題を解決する為の手段) 一般に硬化現象は、成分が溶解して過飽和となり結晶構
造にゲル結合することから開始すると説明されている。
前記アメリカ特許の、水性無機錯化合物に、金属成分と
して例えば珪素(Si)が大過剰となる様に、シリカゲル
や硅酸ソーダ、ポゾラン、フライアッシュ等を加えて
も、造膜硬化してフレキシブルな塗膜とはならなかっ
た。また硅弗化ソーダや硅硼酸ソーダの水溶物を、乾燥
しても塗膜とならず、粉化するにすぎなかった。ガラス
は硅酸、硼酸、アルカリ金属の化合物であるが、フレキ
シブルな水溶性塗布材にはならない。前記の様に、テフ
ロンは弗化物ではあるが、無機物のみでは高分子の塗膜
とはならなかった。この発明は、無機化合物で、かつ高
分子量を有し、柔軟性のある塗膜を形成する無溶剤の水
性造膜性無機化合物にすることを目的としている。
即ち、有機塗料の様に造膜するには、高分子とする必要
があり、又、防火防炎性は、酸素の供給を遮断する耐熱
造膜物となる事により生じ、更に、金属板や繊維製品に
適した防火防炎塗膜は、フレキシブルな耐熱塗膜である
必要がある。一方、低価格とならなければ汎用性を生じ
ないから、無溶剤で生産性の高い重合法でなければなら
ない。この発明は上記問題点を何れも解決した。
この発明により製造する水性造膜性無機化合物は、金属
に、鉱酸のうち水和して硼酸や弗酸を解離する鉱酸化合
物か、亜鉱酸化合物(以後、鉱酸化合物と総称する)
と、アルカリ金属との反応によってのみ生ずる。例え
ば、SiとFとNaとの反応物は硅弗化ソーダと考えられ、
それは溶解度が低く100℃でも固形分2.45%以上の水溶
液にはならない。又、Si,B,Naなら硅硼化ソーダと考え
られ、前述同様に水溶液とはならない。然しながら、こ
の発明の水溶液は、固形分が45%であっても、元素はSi
F,Na,やSi,B,Naしか分析されない。
前記のアメリカ特許によれば、例えば、金属シリコンが
反応容器底にあって、苛性ソーダフレークを落下接触せ
しめたその局所領域において、シリコン、苛性ソーダ、
硫酸の反応が生ずるとしている。然しながら、金属シリ
コン塊が反応容器底部に過剰にしきつめられ、硼酸の稀
釈溶液が容器の半分まである状態に、苛性ソーダのフレ
ークが、シリコン表面を被覆する程一時に撒布投入して
も、苛性ソーダフレークの局所領域反応ならば、底部全
面に一時に反応を生ずる筈であるが、一時に同時にでは
なく、部分が間欠的に消耗され、底部領域において溶解
度に応じて溶解成分が反応する様に消費されていて、局
所領域反応でない事が観察された。同様に、金属を1m/m
径のアルミニウム線とした反応を観察すると、苛性ソー
ダフレークが散在しているにもかかはならず、前記苛性
ソーダフレークの周辺だけでなく、アルミニウム線を這
う様に、白雲がわきでる反応が観察できる。又、金属シ
リコンを鉄製メッシュに包み、反応容器底部より5cm以
上引上げて宙吊りにし、苛性ソーゾフレークを底部に投
入して、直接にはシリコンに接触しない様にしても、直
接に接触した時と同様に起泡を生じて反応を開始した。
前記により明らかなようにこの発明は反応容器底部に沈
下した苛性ソーダフレークが、一定溶解度に達すれば溶
解は停滞し、反応により消耗されて更に溶解するか対流
により溶解度が変化すれば、更に溶解するかを示して、
前記アメリカ特許にいうフレークの局所領域反応とは異
る事を示している。この発明により生成する水性造膜性
無機化合物は、金属固体とアルカり金属の濃厚溶液反応
に、水和硼酸や弗酸が参加して、発熱反応又は加温され
て生成する。硼砂や弗化ソーダの溶解は酸より低いので
反応を制御する。夏季には沸騰する反応を冷却して制御
する場合と、沸騰するに至らない温度に自己制御する様
に、ハフニウムを含有するハフニウム化合物か、ジルコ
ン、ジルコニア類ジルコニア副生シリカの一種以上(以
下ジルコン類という)を鉱酸化合物の0.5%乃至100%加
える事により発熱を制御して反応せしめる。冬期には50
℃以上に加温して反応を促進する。
前記鉱酸類は、水和して弗酸を解離する弗化水素、弗化
水素酸、弗化ソーダ、弗化アンモニウム及び水和して硼
酸を解離する硼酸、硼砂、硼水素化ソーダ、又は硼弗化
水素酸及びそのアンモニウム金属塩をいう。
前記の稀釈鉱酸を反応液に使用すれば、アルカリ金属の
溶解度を増し強アルカリ製品(PH11.5〜12.6)ができ
る。又濃厚溶液酸を使用すれば、アルカリ金属の溶解度
は少く、弱アルカリ(PH7〜9)製品ができる。前記反
応は、反応溶液が比重1.1以上であれば、固形分が10%
以上であり、かつPHが13以下になった水溶液は、硅弗化
ソーダ、又は硅硼化ソーダとは異ったこの発明により生
成した造膜性無機化合物である。反応容器底部におい
て、金属とアルカリ金属フレークの濃厚溶液を反応させ
ながら、ガス状鉱酸か濃厚水溶液鉱酸を反応に参加させ
るか、濃厚鉱酸と金属の混合状態に、アルカリ金属フレ
ーク又は10倍以下の濃厚溶液を、反応容器底部に送入し
て反応させて、比重1.2以上PH9以下の反応生成液を得
た。何れの場合も、50℃以上の自己発熱を生じない時に
は加温が必要で、90℃〜100℃に達すると思はれる場合
は沸騰しない様に、前記ジルコン類を添加するか冷却す
る必要がある。鉱酸濃厚溶液には、固体アルカリ金属の
溶解度は少いから、加温するか、徐々の反応とする必要
がある。この発明では各成分が過剰に配合しても溶解積
以上には各成分の溶解はなく、反応上澄液はほぼ一定し
ている。
前記の造膜性無機化合物を、鉄板に塗布して常温乾燥し
たところ7ミクロンの塗膜を得た。この塗膜は加熱して
も亀裂を生じない。
塗膜を強くし、硬化を早めるには、金属成分が過飽和状
態にあればよく、金属がシリコンであれば、シリカゾル
や硅酸ソーダ及びポゾラン、シリカヒュームの様なSiO2
含有成分か、その焼成物金属がアルミニウムならアルミ
ナゾルやアルミン酸ソーダ又はカオリン・ボーキサイド
の様なAl2O3含有成分か、その焼成物を、前記造膜性無
機化合物に加えて金属成分を大過剰となした造膜性無機
化合物にすると、造膜が早く常温硬化でも表面硬度は高
くなる。金属含有成分の添加量は、例えばSiO2かAl2O3
換算で、この発明の固形分の30%以内で20%前後が作業
性上適量である。この改良結果により、例えば鉛筆硬度
が5Hから9Hに向上した。
前記造膜性無機化合物を高分子となる様に、高比重とす
るには、汎用的な手法として、加熱濃縮の方法がある。
前記の比重1.2の造膜性無機化合物に、アルコール類
(メチルからステアリルに至るC数1〜18)を、固形分
のほぼ同量以下を加えると、例えば比重1.25には20%量
の高比重成分のみ沈降し、低比重成分(低分子量)はア
ルコール類と共に上層部を形成するから、タンク(反応
器)の底部から沈降物を抜取ることで高比重成分約1.4
が得られる。この場合にアルコール類を混合して後に、
高比重成分が沈降するまでに時間を要するので、例えば
PH2以上の稀釈鉱酸(2〜10倍)をアルコール類に対し
5%乃至30%を加えたアルコールを、この発明により生
成した比重1.2の造膜性無機化合物に約20%容量を混合
すると、高比重成分の沈降を早めることができる。また
99%メタノールとは1%でもゲル化が早いが、固形分以
上のアルコール添加の必要はない。アルコール類が混入
していると、加熱時に共沸による沸点を低めて余剰水分
を放出し硬化する。
造膜硬化を早める為に、加熱すると表面造膜が早めら
れ、余剰水分を内蔵して、フクレの原因となる。常温硬
化後加熱しても同様の傾向がある。これに吸水して水酸
基を形成するマグネシウム(Mg)、アルミニウム(A
l)、鉄(Fe)の様な金属や、その水酸化物の100メッシ
ュ以下の微粉を、前記造膜性無機化合物の固形分に対
し、1〜50%を加える事により、余剰水を吸収し、又は
発熱反応により加熱時の造膜フクレや常温硬化後に加熱
した時のフクレを防止することができる。非晶質鉱物の
500℃以上の焼成鉱物粉で硅酸.アルミナの水酸化物と
なるものも有効である。
この発明による造膜性無機化合物は、不燃材であり、耐
火材である。更に、接着、粘着、耐火性を増す為に、カ
オリン,パイロフィライト,クレー、白土,非晶質シリ
カ(ポゾラン・シリカヒューム)雲母、蛭石、硅藻土の
一種以上で時に高温時に耐火性のあるムライト.アルミ
ナ形成材を混入すると、粘着力があり、かつ耐火1000℃
以上あるので、耐火防火強力塗膜となり、鉄,ステンレ
ス,アルミニウム,セラミックフエルト,ボード等の、
フレキシブル耐火接着材となる。粘度は、無添加時100
〜200センチポイズが、前記配合物により800〜1500セン
チポイズに増粘し、鉱物繊維を混合して更に抗折力を増
す。但し、前記造膜性無機化合物と同重量以上の配合
は、耐衝撃性を弱める。前記接着材は鉄との引張剥離強
度が30kg/cm2にも達した。
前記造膜性無機化合物は、活性なCaイオンを溶出する水
和物により硬化する。生石灰や軽焼ドロマイト、又はそ
れらの含有物である水和発熱材を混合することにより、
余剰水の除出とイオン交換により速かに硬化する。一般
の水酸化カルシウムを溶出するセメント類によっても硬
化する。止水セメントの様に、発熱して速硬するセメン
トにも有効である。又マグネシアセメントは硬化剤がな
くても、前記造膜性無機化合物と硬化反応を生ずる。同
様に金属アルミニウムやマグネシウム、鉄又はそれ等の
酸化物で水和し発熱する混合物も有効に機能する。添加
量は前記造膜性無機化合物の余剰水と同重量から3倍迄
を限度とする。
この発明による造膜性無機化合物は、錯化合物重合体と
考えられる。従って、水酸基と余剰水の境界が判然とせ
ず、加熱又は常乾脱水よりも表面造膜が早くなる欠点あ
り、この解決手段として前記の様に水酸基となって吸水
する。金属の酸化物、水酸化物や非晶質金属の焼成物を
混合する方法が有効である。又、入口温度が150℃〜600
℃のドライヤーに、前記造膜性無機化合物をスプレーし
て5〜80ミクロンの脱水ビーズを造ることができる。ケ
ット水分計で、2〜7%に脱水できた。これを前記造膜
性無機化合物に1〜100%自由に混入し、塗布すると肉
盛りの良い塗膜とする事ができた。ガラス、カーボン、
棉、合成繊維、毛の様な繊維類は、糸が数百本のヤーン
で構成されていて気泡を内蔵している。此の気泡を代替
し、かつ前記造膜性無機化合物と反応する塗布剤は、ア
ルコール基をもつ合成樹脂がよい。例えばポリビニール
アルコールは、耐アルカリ性があるので、下塗剤となる
適性があり、水に可溶性であっても、前記造膜性無機化
合物と縮合して不溶化する。
次にこの発明の原料について述べる。金属は周期律表の
I〜VIII属に属する金属の一種以上を使用し得るが、汎
用的には、金属シリコンと金属アルミニウムがよい、反
応性は表面積が大きれば高く、中、小塊、粒、箔又は線
等の何れでも使用し得る。前記した様に、メッシュに入
れて底部より幾分引揚げて宙吊りにすると反応物による
表面被覆なく数回の反応に使用し得る。鉱酸又は亜鉱酸
のうち、解離して、硼酸や弗酸を生ずる鉱酸化合物であ
ればよく、硼砂や弗化ソーダも使用できる。又、ガス体
も使用し得る事は前記の通りである。夏季における過剰
反応熱により反応液は沸騰するが、前記ジルコン類を
(粉末.塊等態様は問はない)投入すると、激しく発熱
反応はするが沸騰するには至らないので安全である。ジ
ルコン副生シリカヒュームは微量のハフニウムを含むが
シリコンと等量投入しても良い。アルカリ金属は、ナト
リウム(Na)、カリウム(K)、リチウム(Li)の何れ
でも.粒.フレーク.等の固体態様をとはず、又10倍液
以下−汎用的には5倍液以下−を使用し得る。金属成分
を過剰ならしめる成分は、シリカ.アルミナのゾルや硅
酸ソーダやアルミン酸ソーダのようなアルカリ金属塩、
前記した非晶質鉱物やその焼成物水酸化物となる前記酸
化物や水酸化物を単独に又は混合して使用し得る。高比
重品を得るための添加アルコールとしては、メチルアル
コールはゲル化が早く、エチルアルコールはよいが高価
であるので、変性アルコールがよく、又イソプロピルア
ルコール(I.P.A)を用いると収率が良く経済性が高
い。鉱酸の種類により適するアルコールもも異る。沈降
物とする作用があれば炭酸数や変性品ということで、こ
の発明の外ということはできない。アルコールの20%液
に、鉱酸として、例えば、塩酸のPH2液を、その20%加
えて用いると沈降率は早くなる。酸は、鉱酸の何れでも
よいが造膜性無機化合物の原料鉱酸と同種鉱酸は相溶す
るので他種鉱酸がよい。
耐火性や造膜厚みを得るフィラーは、貯蔵安定性のよい
カオリン、非晶質シリカ含有鉱物粉、シリカヒューム、
水酸化マグネシゥムや水酸化アルミニゥム又は水和して
それらを溶出するもので、100メッシュ以下の微粉が望
ましい。
この発明は、反応容器底部における水より高比重の固体
又は高比重液との反応であり、従って溶解積の理論に従
い各成分は一定溶解量以上には溶解せず過剰に配合して
も未溶解成分として残存し発熱反応による対流により反
応成分は上澄液となるもので、金属と鉱酸成分が過剰で
もアルカリ成分の溶解量により製品となるので稀釈溶液
反応当量の様な成分比にはならない。
(発明の効果) この発明による水性造膜性無機化合物であるが、神奈川
県工業試験所の分析結果(表1)によっても、その元素
は、Si、F、NaかSi、B、Naの二群構成であることと、
固形分が20%以上であることが確認され、溶解度の低い
硅弗化ソーダや硅硼化ソーダでないことが判った。前記
の何れも鉄板の上で造膜し、5ミクロン乃至100ミクロ
ンの何れの厚みでもクラックや、鉄板との剥離を生じな
かった。
表1の各試料の含有物質は水を除いた数値である。従っ
て数値の総和は100%に満たないが残部は水である。
この発明による造膜性無機化合物の構造は [Aa Bb]Cc Dd 又は[Aa Bb Cc Dd]sCp Dq 但しA…Si、Al B…FH、H、BH3、B2O3 C…Na、K、Li D…H2O、OH モル数…a、b、c、d、p、q、R、S と推定される。
前記、この発明による製品は、30ミクロンの鉄箔に塗り
100℃で乾燥したところ6ミクロンに造膜し曲率半径2m/
mで90度に屈曲したが剥離クラックを生じなかった。加
熱乾燥物は鉛筆硬度3〜5Hであった。その鉄箔を、50℃
×90%RH×7日間で、錆の発生はなく防錆力を生じた。
この発明による製品を、ポリエステル不織布に塗布した
ところ、元素Si−B−Na品はSi−F−Na品よりはソフト
になったが、何れもフレキシブルでクラック、剥離な
く、ライターで直ちに着火することはなかった。50ミク
ロン鉄箔に塗り80℃で乾燥した。その厚みは7ミクロン
で硬度は9H以上であり、無塗布品は50回の屈曲で切れた
が、この発明による塗布品は120回まで切れなかった。
厚さ3.2m/mの鉄板をバーナーで加熱し、1分40秒で貫通
したが、この鉄板の両面に、Si−F−Na系の発明実施品
を塗布後バーナーで加熱したところ、貫通までに、4分
10秒を要した。
この発明による製品中、比重1.25、ケット測定固形分27
%のSi−F−K系品に、イソプロピルアルコール(I.P.
A)20%(容量)を加え混合し、放置した。一時間後
に、沈降物を取出したところ収率55%(重量)の比重1.
45の製品を得た。(これをP−Si−F−Kと記す)。同
様に、Si−B−Na系品の比重1.23ケット測定固形分25%
に、変性アルコール20容量部を加え混合し、一時間後収
率50重量部の比重1.43の製品を得た(これをP−Si−B
−Naと記す)。直径20m/mの棒鋼に、前記P−Si−F−
Kを10ミクロン厚に塗り、酸素バーナーで熔断したが、
塗料の様に燃えることなく、熔断部が盛上る事もなかっ
た。熔断部が200℃前後の頃に、前記P−Si−F−Kを
コートし、屋外に6ケ月間放置したが錆を認められなか
った。
この発明による製品のD.T.G解析結果によれば、140℃〜
180℃に大きな脱水、即ち余剰水の脱水あり、以後600℃
と800℃付近に結晶水脱の小さなピークが認められ、重
量変化は僅少であった。然しながら、これ等を鉄板に塗
り、余剰水脱水の200℃に加熱すると、表面造膜が早
く、余剰水脱水が遅延し、フクレを生ずる事が多い。水
和して、水酸化物や結晶水となり、余剰水を吸収する金
属化合物や鉱物焼成粉、例えば、Mg、Al化合物や、硅藻
状焼成粉が有効である。粘度のある、前記P−Si−F−
KやP−Si−B−Naに10重量部以下5重量部前後で、顕
著な効果を示した。10ミクロン厚に塗った鉄板を、180
℃で乾燥しても、更にバーナーで1000℃で加熱してもフ
クレを生じなかった。
この発明による製品は、水溶液であるので、塗厚は10ミ
クロン前後になる。耐火防火性を増強するために塗厚を
増すには、フィラーを混入しなければならないが、貯蔵
安定性のあるカオリン、非晶質シリカヒューム等や、パ
イロフィライトシンター等がよく、パイロフィライト結
晶水脱水や、ムライト相や、クリストバライト相変化に
より耐火性を生ずる。粘着性は、硅藻土により、抗折力
は鉱物繊維により付与できる。以上の混合物は、金属、
例えば、ステンレス箔とアルミナシリカペーパーとの接
着材に用いて積層シートとすると、フレキシブルで、10
00℃に加熱しても加熱しても剥離がなく耐火性があっ
た。
一方、透明で肉盛りのあるコーティングには、水晶、水
酸化マグネシウムやアルミニウムの様な透明なフィラー
が要る。この発明製品を、200℃以上の温度でスプレー
ドライヤーにかけると、大部分の余剰水を脱水し、数%
を残存せしめ、反応性を残すファインセラミックスビー
ズを得た。顕微鏡でみると5〜80ミクロンの球形の透明
品であった。
前記この発明による製品は、無機物であるので、高熱を
かけても燃焼することはないので、スプレー入口温度を
600℃にしてもよく、従って、スプレー供給量を多くし
て収率を多量に得る事ができた。これによりコストの安
いファインセラミックスビーズを得た。
この発明による製品は、マグネシアセメントに3〜20%
加えてその硬化剤になる。従って、この発明による製品
に、マグネシアセメントをフィラーとして混合すると硬
化する。常温又は加熱して水和時発熱し、カルシウム成
分を溶出するセメント・石灰系水和発熱材・生石灰・ド
ロマイトは、前記同様にフィラーとして混入し硬化剤と
して作用する。金属に接着し硬化収縮は少く、1000℃の
耐火性を有していた。
前記の様に、この発明による製品を加熱により造膜化を
行う場合、減圧加熱して余剰水の脱水をすれば、例えば
740ミリHg60℃は、常圧180℃〜200℃に相当するので、
効果的であるが、連続生産が難しい。又、繊維、フェル
ト状製品は、多数のヤーンで構成されていて空気を内蔵
しているので、そのまゝこの発明による製品で密閉し加
熱すると、膨張により、この発明による造膜は破壊し
て、耐火性も柔軟性も生じない。これらの場合に、耐ア
ルカリ性があり、アルコール酸基を有するPVAや、アク
リルや、多糖類蛋白を下塗材とし、又、空気置換用に使
用し、この発明による製品を上塗材とすると、縮合反応
し化学結合し、フクレなく低温乾燥し、フレキシビリテ
ィーを保持し、耐火防火を生じた。
(実施例−1) 容量1のプラスチック容器の底部に、金属シリコン5m
/m〜10m/m粒、300gを密にしき、硼砂10水塩の5倍溶液3
00ccを投入した。更にフレーク状苛性ソーダの数片を、
シリコン上に落下したが拡散して、シリコン表面に何の
反応をも生じなかった。次いで、苛性ソーダの3倍液50
ccを投入したところ、比重差で沈降し、金属表面から気
泡を生じ反応した。スポイトで底部より、吸上げた溶液
は、濃厚でPH14であったが、表面液はPH9.5にすぎなか
った。但し気温21℃水温18.4℃であった。
(実施例−2) 前記実施例−1の容器に、純度99.9%の0.5m/m径の金属
アルミニウム線を長さ10cmにカットし、200gを底部にし
きつめた。硼酸の10倍液、300ccを投入した後、フレー
ク状苛性ソーダを、さじ一杯分を落下投入した。反応
は、苛性ソーダ落下周辺にのみ生ずることなく、前記ア
ルミニウム線をつたって這う様に、白雲を生じて反応が
拡った。即ち反応容器底部の溶解度に応じて、アルカリ
濃度溶液を生じて反応を開始した。これは前記公知のア
メリカ特許に示す固形アルカリの局所領域反応ではない
と認めた。
(実施例−3) 前記実施例−1と同様に反応容器の底部に金属シリコン
をしきつめ、弗化ソーダ100gに水200gを加えた300gを入
れ、これにPH13の苛性カリ液50ccをいれても、順をか
え、苛性カリ液を容器に入れ、次いで金属シリコンを投
入し、更に前記弗化ソーダ液300gを除々に投入しても、
前記塩類であるので、即時に反応を開始することはな
く、徐々に反応を生じた。但し気温18℃、水温16℃であ
った。
(実施例−4) 気温21℃、水温18℃の条件下で、250のステンレスド
ラムに、15kgのフレーク状苛性ソーダを投入し、ついで
50の水を注いだ。直ちに底部にフレークが一部拡散
し、濃厚溶液を形成する様を観察できた。然し、全部溶
解することなく、白く固形のまゝ底部に残存した。次
に、直径5〜10cmの金属シリコン塊25kgを投入したとこ
ろ、底部の苛性濃厚溶液との反応で、シリコン表面か
ら、連続して気泡を生じた。次に、20の水に硼砂10水
塩25kgを混合し、その45kgを前記ステンレスドラムに投
入し、更に100となる迄水を加えた。ドラム壁の温度
は、90℃となり沸騰したので、更に50の水を加えて放
置した。翌日には、上澄のPH12.6、比重1.23、固形分24
%の透明溶液を別のステンレスドラムに移送し100を
得た。
底部に、金属シリコンと未反応苛性ソーダが未溶解で残
存したので、硼砂15kgを投入し、全量が150となる迄
注水した後、生スチームを吹込み50℃に昇温したとこ
ろ、反応を再開した。翌日にはPH12.2、比重1.203、固
形分21%の透明液、100を得た。即ち反応成分が過剰
であっても比重が1.1以上PHが12.6以下に達した上澄液
を移送すれば同一反応物が得られた。
(実施例−5) 気温25℃、水温21℃の条件で、金属シリコン塊直径30m/
m以下を22kg、硼酸10kg、苛性カリ3kgを固体混合し、前
実施例のステンレスドラムに投入して更に水70を注い
だ。直ちに50℃以上の発熱反応を開始し、翌日には結晶
状固形物を折出した。これに苛性カリ1kgを加えたとこ
ろ透明な粘稠な溶液となったので、棉布濾過した。PH1
2.2比重1.44の透明液12.5(約18kg)を得た。残余を
放置し、上澄液を得た。PH12.2比重1.45の透明液であっ
た。残渣は微粒金属シリコンが多く5.5kgであった。
(実施例−6) 前実施例−4の硼酸砂配合量を10kg、15kg、20kg、30k
g、40kg、50kgと変えて反応液がPH12.6以下で比重1.2以
上となれば反応をとめ分析した。何れもPH12〜12.6、比
重1.2以上、固形分20%以上の透明液を得た。反応容器
底部の溶解積の理論に従った反応結果を示し反応物は畧
同一である。
以上の実施例−4〜6を島津製分光器により分析した
が、Si、B、Na、K以外の元素はなかった。
(実施例−7) 前記実施例−4〜6の硼砂を弗化ソーダに替えて上澄液
がPH12〜12.6以下比重1.2以上となれば之を別のステン
レスドラムに移送したが何れも、PH12〜12.6、比重1.2
〜1.35、固形分20〜35%の透明液を得た。
その一例を示す、前記実施例に用いたステンレスドラム
に、径20m/m〜100m/mの金属シリコン塊40kgをしきつ
め、次にフレーク状苛性ソーダ15kgをふりかけ、水温15
℃の水50を加えたところ、直ちにアルカリ濃厚溶液を
形成し、金属シリコンとの表面反応を生じ、連続して気
泡を生じた。次に50の水に弗化ソーダ40kgを混合し、
之を上記反応槽に投入した。活発に反応し、沸騰しかけ
たので、水60を加えて冷却した。その後液温は40℃以
下となったので生蒸気を吸込んで50℃以上に加温したと
ころ再び反応は活発となった。上澄液はPH12.6、比重1.
24となったので、その透明な上澄液を別のステンレスド
ラムに移送し静置した。常温時にはPH12.4、比重1.25と
なった。之から100ccをとり、弗酸20%液20ccを除々に
加えても、相溶しゲル化しなかった。比較の為に硅酸ソ
ーダ35%液に前記の弗酸を加えたところゲル化した。こ
の発明による製品は、元素がSi、F、Naであっても透明
液であった。
(実施例−8) 前記実施例−2において、金属アルミニウム300gにジル
コン10gを加え、苛性リチウムの5倍液を100cc投入する
と、固体金属とアルカリ濃厚溶液が発熱反応を生じ、こ
れに80℃の35%硼砂を3m/mステンレスパイプを通じて容
器底部に除々に吹きこんだ。PH9.5になるまで続けると
粘稠な液となったので、上澄液を別容器にとり密閉放置
した。1日後PH7.8、比重1.6の半透明粘稠液を得た。
(実施例−9) 耐圧密閉のステンレスドラムよりなる反応容器(5)
に、径10m/m前後の金属シリコン1kgとフレーク苛性カリ
150gを混合していれ、排気はパイプで水溶器に導入し外
気に排出しない様にセットした。注水孔から2の水を
いれ、発熱して80℃となったので、気体の無水弗酸を底
部に除々に注入し、反応液温が50℃以下とならぬ様に、
時には加温し、PH10以内の9.5となるまで続けた後、反
応をとめ上澄液を取出し静置した。比重1.3、PH7.6の粘
度ある透明品を得た。無水弗酸に替えて、硼弗酸を使用
しても、又苛性カリに替えて苛性ソーダ、苛性リチウム
を使用しても同様の粘度ある透明品を得た。順を替えて
シリコンと38%弗酸に加温しながら固形アルカリ金属を
散布してPH10としたが、同様にPH8、比重1.35の結果を
得た。島津製分光機分析によっても、Si、F、Na、K、
Li以外分析されず、硅酸ソーダに弗化物を加えれば硬化
するが、この発明による製品は弗化物があっても溶液
で、公知物質ではない事が解った。
(実施例−10) 前記実施例−4〜6による製品に、金属成分として硅酸
ソーダを0%、3%、10%、30%、40%と置きかえ配合
し、ステンレス箔に塗り、100℃で加熱養生し、5m/m屈
曲90度を試みた。塗厚は20ミクロン以下で硅酸ソーダ40
%を除きクラックを生じなかった。硬度は5H〜9Hであっ
た。
同様に、触媒化成のカタロイドSA(SiO230%)を1%〜
35%加えて塗厚10ミクロン以下にステンレス箔に塗り加
熱乾燥した後、2m/m屈曲した。何れも剥離はなかった。
(実施例−11) 前記実施例−8の鉱酸を弗酸、弗化ソーダに替えて生成
したPH7〜10、PH11〜12.6の比重1.1〜1.6の各製品に、
その固形分に対し、アルミナゾルを固形分換算0〜100
%加え、又アルミン酸ソーダを0〜50%を加え、50ミク
ロン鉄箔に12ミクロン厚さに塗り、80℃で乾燥し、2m/m
屈曲試験したが、剥離、クラックを生じなかった。硬度
は3H〜9Hであった。
(実施例−12) 前記実施例−6、7の比重1.25、PH12.2の製品に、水40
部、I.P.A20部、PH2の塩酸20部の混合水を20部加えて静
置した。上澄液をすてた沈降物の比重は1.43で収率は55
%であった。96%メタノールを10%加えると、比重1.46
の収率は45%であった。エタノールを加えて比重1.42の
収率は57%であった。変性エタノールでも収率は畧同様
であった。
(実施例−13) 前実施例のP−Si−F−Na100部の粘度は420CPSであっ
た。これにカオリン20部、ポゾラン40部、硅藻土2.5部
を混合すると、粘度は1200CPSとなった。鉄板(10m/m)
に団子づけしてアルミナシリカブランケット12.5m/mを
圧着し、1200℃迄加熱したが、2時間後においても剥
離、クラックは生じなかった。更に上記にフィラーを加
えて100部以上とすると粘度は2000CPSとなった。
(実施例−14) 前記水性造膜性無機化合物の固形分を除く余剰水を、セ
メントの混錬水とし、混錬水/セメント=0.35〜1とな
る様に配合した。これを硅酸カルシウム板に0.5m/m厚に
塗付した結果を表2に示す。
(実施例−15) 前記実施例の表2のを、大河原工機のスプレー
ドドライヤーで、入口温度を200℃から600℃に変化し
て、粒子サイズを観察したが50〜100ミクロンのほぼ球
形品が、固形分に対し95%以上の収率があった上、水分
は前記実施例の量が2〜5%に減少した。
(実施例−16) PVA10%液20gと、実施例−14の20gと混合するとゲル
体が分離され、これを乾燥して後もゴム状彈性を示し、
ライターで着火してもフラッシュを生じなかった。
(実施例−17) PVA5%液に100g/m2の日東紡製ガラスクロスを含浸乾燥
(70℃)して後、実施例−14のを含浸し、しぼって後
乾燥(120℃)した製品はフレキシブルで1000℃のバー
ナーで加熱したが、熔融貫通はしなかった。
(実施例−18) PVA10%液に、カオリンを10部配合し硅カル板に下塗し
た。実施例−14のを上塗し、100℃乾燥したが、フク
レを生じることなく、シリンダーによる耐透水試験によ
っても、0.1g/cm2にすぎなかった。
(実施例−19) エチレングリコールに、杉、桧、スプルス、ラワン等の
10cm×20cm×0.1cmの板を含浸させ、6時間後に引揚
げ、付着した表面ゲルを洗いおとし乾燥して後、実施例
−14のに再び含浸し12時間後に引揚げ乾燥した。850
℃のバーナーで加熱したが、カーボン化はするがフラッ
シュオーバーにはならなかった。
(実施例−20) 第1図は実施例−14ののDTGである。170℃と470℃と5
70℃と670℃に吸熱ピーク、脱水があるが、300℃以降の
重量変化は微量である。第2図はDTGの概畧図である。
表3は、実施例−14の、、、を現している。
【図面の簡単な説明】
第1図は表3のの示差熱、分析を示す図。 第2図は第1図における減量と吸熱パターンの概畧図。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属アルミニウム又は金属シリコンと、水
    和して硼酸や弗酸を解離する硼砂、硼酸、弗化ソーダ又
    は弗酸などの鉱酸化合物と、苛性カリ、苛性ソーダ又は
    苛性リチウムのアルカリ金属とを反応させるに際し、水
    中又は前記鉱酸化合物の溶液中で、前記金属固体と前記
    アルカリ金属との濃厚溶液反応を生ぜしめ、更に前記鉱
    酸化合物を反応せしめ、該反応熱を50℃以上100℃以内
    に制御すると共に、生成物の比重を1.1以上として造膜
    することを特徴とした水性造膜性無機化合物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】生成した水性造膜性無機化合物に、金属の
    化合物を加えて、金属成分を過剰ならしめることを特徴
    とした請求項1記載の水性造膜性無機化合物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】水性造膜性無機化合物に、鉱酸を加え又は
    加えないアルコール類を、混合して生成した、比重1.3
    以上の沈降物としたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の水性造膜性無機化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】水性造膜性無機化合物に、天然又は合成の
    鉱物粉や鉱物繊維、鉱物層状物を加えて、増粘したこと
    を特徴とする請求項1、2、3の何れか1つ記載の水性
    造膜性無機化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】水性無機化合物に、水酸化物となる金属化
    合物か水硬性組成物を加えることを特徴とした請求項
    1、2、3、4の何れか1つ記載の水性造膜性無機化合
    物の製造方法。
  6. 【請求項6】水性無機化合物を上塗材とし、アルコール
    基を有する合成樹脂含有物を下塗材としたことを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5の何れか1つ記載の水性
    造膜性無機化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】水性造膜性無機化合物を、150℃〜600℃の
    入力ドライヤー温度でスプレードライヤー処理して生成
    したことを特徴とする請求項1、2、3の何れか1つ記
    載の水性造膜性無機化合物の製造方法。
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