JPH07149246A - 電動式動力舵取装置 - Google Patents

電動式動力舵取装置

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JPH07149246A
JPH07149246A JP32086093A JP32086093A JPH07149246A JP H07149246 A JPH07149246 A JP H07149246A JP 32086093 A JP32086093 A JP 32086093A JP 32086093 A JP32086093 A JP 32086093A JP H07149246 A JPH07149246 A JP H07149246A
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JP
Japan
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displacement
steering
permanent magnet
ring
shaped permanent
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Application number
JP32086093A
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English (en)
Inventor
Hirotetsu Sonoda
博鐵 園田
Yutaka Nishigori
裕 錦織
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングシャフトに付設する操舵トルク
センサを、構成の簡素化、各部の加工性、組立性、コス
ト低減化を図り、動作上の信頼性も確保する。 【構成】 舵取ハンドル側の入力軸2、操舵輪側の出力
軸3間の相対的な回動変位で軸線方向に移動する変位取
出し用の直動部材31を、入、出力軸と同軸上に設け
る。この直動部材31の一部に、操舵トルク検出手段を
構成するリング状永久磁石40を設ける。このリング状
永久磁石は、直線変位方向において異なる磁極を有して
着磁される。このリング状永久磁石の周方向での一部に
臨み直線変位を非接触状態で検出する操舵トルク検出手
段を構成する検出センサ42を、固定部側に設ける。さ
らに、この検出センサを、固定部側に対し直線変位方向
に移動調整可能な状態で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舵取ハンドルの操作力
(操舵力)を軽減するための操舵補助力発生源として電
動モータを用いてなる電動式動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング装置として従来は油
圧式が主流を占めていたが、近年電動モータ等を利用し
た電動式も、たとえば特開昭61−226362号公報
等を始め種々提案されている。すなわち、この種の電動
式動力舵取装置は、簡単な電気配線により車載バッテリ
およびコントローラ等に結線して使用し得る電動モータ
を、操舵補助力発生手段とするものであり、従来一般的
であった油圧式に比べ、装置構成の簡素化が図れ、小型
かつコンパクト化も可能となるものであった。
【0003】ところで、このような電動モータを操舵補
助力発生手段とする電動式のパワーステアリング装置に
採用するにあたっては、運転者の操舵要求を適切かつ確
実に検出してモータを精度よく駆動制御し、所要の操舵
補助力が得られるような構成を採用することが必要とさ
れる。すなわち、車輌において停車中での据切り時や低
速走行中の舵取操作時にはきわめて軽い舵取操作が行な
えるとともに、高速走行中はある程度の重さを有する剛
性感をもつ舵取操作が望まれるためである。
【0004】このため、運転者の操舵要求である操舵力
(操舵トルク)、操舵角速度等を、車輌の走行速度と共
に適切かつ確実に検出する検出機構を設けることが必要
とされており、従来から種々の構造をもつ検出機構が提
案されている。
【0005】この種の検出機構において、たとえば操舵
力検出機構としては、非接触型のトルクセンサおよびそ
の信号処理回路等からなり、これらをステアリングシャ
フトを構成する入、出力軸間に介在させてステアリング
ボディ内に内設したものが、実開平3−5570号公報
等によって、従来から種々提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来構造によれば、非接触型センサとしてのホール素
子や信号処理回路を構成する各種電気部品等を実装して
なるプリント配線回路基板を、可動部材である入、出力
軸の一方に付設するとともに、これら両軸間での相対的
な回転変位による出力信号を、ブラシとスリップリング
等からなる出力信号配線手段により固定側に引出し、こ
れをコントローラ等に送ってモータの駆動制御を行なう
構成としなければならない。
【0007】そして、このような従来構造によれば、非
接触型センサや磁石手段による検出手段を、共に回転す
る部材である入、出力軸に設けることが必要で、このた
めにその出力信号の取出しをブラシとスリップリングと
による直接摺動接触タイプのものを用いて行なうことが
必要で、特にブラシ等での強度や耐久性の面で問題を生
じるばかりでなく、接触抵抗が使用時に増減したりし、
センサ出力としての信頼性が低下する等の不具合があ
り、このような入、出力軸間での相対的な回転変位を検
出して取出す際に実用面での問題を避けられないもので
あった。
【0008】このため、本出願人は、たとえば特開平4
−325376号公報、実開平5−10159号公報等
により、カム手段等を介して一方の軸上で軸線方向に移
動する直動部材を用い、入、出力軸間での相対的な回転
変位に伴なうこの直動部材の動きを、位置センサとし
て、ステアリングギヤボディ等といった固定部側に設け
た孔部等に軸線方向に移動可能な状態で保持され永久磁
石を有する変位取出し部材とその外周部に対向して設け
られるホール素子を有するセンサ部材とからなる操舵ト
ルク検出手段を用いてなる構造等によるものを、先に提
案している。
【0009】そして、このような構成では、入、出力軸
間での回転変位を、直動部材の軸線方向への直線変位に
変換し、これを必要最小限の構成部品点数によって得ら
れる検出手段によって、所要のトルク検出を行なえる。
【0010】しかしながら、上述した構成による操舵ト
ルク検出機構部にあっては、永久磁石を有する変位取出
し部材が、入、出力軸とは別個に設けられるため、この
入、出力軸間での相対的な回転変位を直線変位として取
り出すためにカム手段を有する直動部材や、この直動部
材の動きに伴って、前記変位取出し部材を摺動自在に保
持する保持部(ボディ孔部やこれに摺動自在に保持され
る部材等)が必要であった。
【0011】したがって、このような従来構造では、永
久磁石を有する変位取出し部材の摺動保持部での加工精
度、さらにはこの変位取出し部材の直動部材側との接触
部での摩耗を防止するための転動手段等を設けることが
必要であった。
【0012】そして、このような構造では、摺動部等で
の摩耗等によって永久磁石に対向するセンサ部材による
出力電圧に変動を生じたり、変位取出し部材を摺動自在
に保持する保持部を設ける等といった加工性や組立性の
面で問題となる等の不具合があった。
【0013】さらに、上述したような操舵トルク検出手
段としては、たとえば特開昭61−226362号公報
等に示されるように、筒状部材に対し軸線方向に沿って
異なる磁極を交互に着磁することにより、複数対の磁極
を並べた多層構造による、いわゆるマグネスケールと呼
ばれる電磁誘導形のセンサも知られている。
【0014】すなわち、このような複数対の磁極を並べ
た多層構造によって複数の永久磁石を並設した状態で形
成される筒状部材の外周部に、コイルを使用した磁気回
路によるセンサヘッドを臨ませ、高周波電源を流すこと
により、磁束密度の変化に応じた出力電圧の変化をカウ
ントし、移動量を検出しているものである。
【0015】しかし、このような構造では、多層構造に
よる筒状部材を、センサヘッドに対向した位置で異なる
磁極が通過するように、かなりの移動ストローク量だけ
移動させることが必要であり、入、出力軸の回転変位で
大きな直線移動変位を行わせなければならず、構造が複
雑化し、また動力舵取装置全体の大型化を招くという不
具合もあり、このような点にも配慮しなければならな
い。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、入、出力軸間での回転変位を直線変位に変
換するための変位取出し部材や、これを非接触状態で取
り出すための操舵トルク検出手段を、必要最小限の構成
部品点数によって構成し、その検出精度上での信頼性を
確保するとともに、各部での加工性や組立性の面でも優
れている電動式動力舵取装置を得ることを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る電動式動力舵取装置は、舵取ハンド
ル側の入力軸と操舵輪側の出力軸との一方軸上に軸線方
向に沿って移動可能に設けられ両軸間での相対的な回転
変位をカム機構を介して軸線方向での直線変位に変換す
る変位取出し用の直動部材を備え、この直動部材の一部
にその直線変位方向において異なる磁極を有するように
着磁した操舵トルク検出手段を構成するリング状永久磁
石を一体的に設けるとともに、このリング状永久磁石の
周方向での一部に臨み直線変位を非接触状態で検出する
操舵トルク検出手段を構成する検出センサを固定部側に
設けたものである。
【0018】また、本発明に係る電動式動力舵取装置
は、入、出力軸間での変位を取出す直動部材に一体的に
設けられるリング状永久磁石に非接触状態で対向し操舵
トルク検出手段を構成する検出センサを、固定部側に対
し直動部材の直線変位方向に移動調整可能な状態で設け
たものである。
【0019】
【作用】本発明によれば、入、出力軸間での相対的な回
転変位は、一方軸上に回転を規制されて軸支されている
直動部材にカム手段を介して伝達され、これによりこの
直動部材に一体的に設けられている一対の磁極を有する
リング状永久磁石も共に、直線変位する。そして、この
リング状永久磁石のわずかな動きが、これに非接触状態
で対向している固定部側の検出センサにより検出され、
操舵トルクの検出が行なわれる。
【0020】また、本発明によれば、検出センサを、固
定部側に対し適宜移動調整することにより、この検出セ
ンサのリング状永久磁石における各磁極に対しての相対
位置を精度よく調整でき、操舵トルクの検出が精度よく
行なえる。
【0021】
【実施例】図1ないし図4は本発明に係る電動式動力舵
取装置の一実施例を示している。これらの図において、
まず、全体を符号1で示す電動式動力舵取装置の概略構
成を図4等を用いて簡単に説明すると、2は図示せぬ舵
取ハンドル側に連結される入力軸としてのスタブ軸、3
は図示せぬ操舵輪側に連結されるピニオン3aを有する
出力軸としてのピニオン軸、4はこれら両軸2,3を所
定角度範囲内で相対的に回動変位可能に連設するトーシ
ョンバーで、これらの部材によってステアリングシャフ
トが構成される。
【0022】また、これらステアリングシャフトを構成
する軸2,3は、前記ピニオン3aと噛合するラック歯
5aを有するラック5と共に、ステアリングギヤボディ
6,7内に貫通して配設されている。なお、8a,8
b,8cはボディ6,7、さらにボディ7の端部を閉塞
するカバー9内でピニオン軸3を回転自在に支持する軸
受、8d,8eはこのピニオン軸3内にスタブ軸2を差
し込んだ状態で回転自在に支持する軸受である。さら
に、上述したラック5は、周知の通り、図示せぬタイロ
ッド等と共に操舵輪間を連結する舵取リンク機構を構成
する。ここで、カバー9の内縁部分の軸受8cはダスト
シール等のシール材であってもよい。
【0023】また、上述したステアリングシャフト機構
部において、舵取ハンドル側のスタブ軸2にトーション
バー4を介して連結された操舵輪側のピニオン軸3上に
は、スタブ軸2側の側面が歯面10aとされたハイポイ
ドギヤによる大ギヤ10が軸支して設けられるととも
に、この大ギヤ10を介してピニオン軸3側に操舵補助
力を与える電動モータ11を、前記ピニオン軸3に略直
交して配置させ、そのモータ軸11a先端側に、大ギヤ
10と共に操舵補助力伝達用の歯車機構13となる減速
歯車機構を構成する小ギヤ12aを有するギヤ軸12を
設け、これによりモータ11からの操舵補助力を前記ピ
ニオン軸3側に伝達するように構成している。
【0024】このような構成によれば、ステアリングシ
ャフト(2,3,4)等を有するステアリングギヤボデ
ィ6,7(カバー9を含む)、ピニオン軸3に軸食違い
ギヤであるハイポイドギヤによる減速歯車機構(傘歯車
等でもよい)を介して連結されるモータ11などを効率
よく連結し、結果として装置全体の小型、軽量かつコン
パクト化が可能となる。勿論、本実施例のようなハイポ
イドギヤによれば、軸の食違い分だけ軸線方向での小型
化が可能となる。
【0025】なお、20は操舵輪側のステアリングシャ
フトであるピニオン軸3(出力軸系)に操舵補助力を伝達
する電動モータ11からの小ギヤ12aおよび大ギヤ1
0による歯車機構13の途中に介在されモータ軸11a
側とピニオン軸3側への伝達用の小ギヤ12aを有する
ギヤ軸12側との間での回転伝達を選択的に連結、遮断
する電磁クラッチで、周知の構造を有し、さらに周知の
動作を行なうものであり、詳細な説明は省略する。
【0026】さらに、21は歯面10aを一側面側に有
しピニオン軸3上に軸線方向に移動可能でかつ回転方向
においてのみ連結して軸支される被駆動側の大ギヤ10
を背面側から押圧付勢することにより、この大ギヤ10
のギヤ部10aを、電動モータ11からの回転駆動力を
伝達するギヤ軸12先端側の小ギヤ12aに常時噛合さ
せ、かつバックラッシュをゼロとし得るようにする弾性
支持用の付勢手段である。
【0027】さて、本実施例では、上述したスタブ軸2
とピニオン軸3とのトーションバー4のねじれによる相
対的な回動変位を検出しモータ11を駆動するための操
舵トルク検出機構30を、図1ないし図3からも明らか
なような構成としている。
【0028】これを詳述すると、舵取ハンドル側のスタ
ブ軸2とこれにトーションバー4を介して相対的に回転
変位可能に連結される操舵輪側のピニオン軸3の一方
(実施例ではピニオン軸3)に、軸線方向に沿って移動
可能な変位取出し用の直動部材として、筒状体31を設
け、この筒状体31を軸線方向において一端側(図中左
方向であるカバー9側)に付勢した状態としている。な
お、図中32は付勢手段であるスプリングである。
【0029】ここで、図1および図4から明らかなよう
に、筒状体31の左側筒状部において周方向の一部に
は、切欠き溝33が形成され、この切欠き溝33に、ピ
ニオン軸3上に植設した係合ピン34が、ベアリング3
5を介して係合している。そして、この切欠き溝33と
ピニオン軸3側の係合ピン34との係合によって、筒状
体31は、ピニオン軸3上で軸線方向にのみ移動可能な
状態で回り止めされ、このピニオン軸3と一体的に回転
するようになっている。
【0030】さらに、前記筒状体31の左側筒状部にお
いて、切欠き溝33とは周方向でずれた位置には、図1
等から明らかなように、周縁がカム面36aとされたカ
ム孔36が形成され、このカム孔36には、前記スタブ
軸2上に植設された係合ピン37が係入し、ベアリング
38を介してカム面36aに係合している。なお、ピニ
オン軸3には、この係合ピン37を逃げる開口37aが
形成されている。
【0031】そして、このカム孔36と係合ピン37を
含めた筒状体31によるカム機構によって、前記スタブ
軸2とピニオン軸3との間での相対的な回動変位を、両
軸2,3での軸線方向への動きに変換するようになって
いる。
【0032】ここで、上述したカム孔36は、両軸2,
3での相対変位を回転運動から軸線方向への直動運動に
変換するカム孔36全周がカム面36aとされ、かつ軸
線方向の両側において両方向への動きを許容できる程度
の隙間をおいて対向する対称なカム面形状によって形成
され、さらにスプリング32によって一方(ピニオン軸
3側)に付勢されている。このようにすれば、両軸2,
3での回転変位に応じて筒状体31を、カム孔36全周
でのカム面36aとスプリング32の付勢力とによっ
て、操舵方向がいずれでもあっても、その回転変位を円
滑かつ迅速に追従して軸線方向に直線変位に変換し、直
動移動させ得るものである。
【0033】40は上述した変位取出し用直動部材とし
ての筒状体31の右側端部の外周部に一体的に設けられ
非接触型の操舵トルク検出手段を構成するリング状永久
磁石で、このリング状永久磁石40は、この変位取出し
用直動部材である筒状体31を磁石ホルダとして設けら
れ、前記入、出力軸(スタブ軸2とピニオン軸3)と同
軸上にセットされている。
【0034】このリング状永久磁石40は、図1ないし
図3から明らかなように、全体がリング状を呈して、た
とえば希土類の磁石材料により形成されるとともに、前
記筒状体31の直線変位方向において一対の磁極、つま
り直線変位方向の両端が異なる磁極(極性)を有するよ
うにして、全周にわたって均一な状態で着磁されてい
る。
【0035】42は前記リング状永久磁石40の外周部
の一部に所定間隔をおいて対向するように固定部側、つ
まりステアリングギヤボディ6,7,9側に配設される
非接触型の操舵トルクセンサとしてのホール素子で、こ
のホール素子42は、前記ステアリングギヤボディ7の
内部にインロー結合等により軸線方向に移動調整自在に
設けられたホール素子固定用ホルダとなる二重筒体43
の内周部の一部に設けられている。
【0036】なお、この実施例では、図2から明らかな
ように、二重筒体43において周方向に所定間隔をおい
て二個のホール素子42,42を設け、ダブルチェック
を行なえるように構成している。
【0037】ここで、前記ボディ7は、ボディ6内に臨
む内方端部分44が、前記減速ギヤ機構13部分に充満
されるグリースの流出を防ぐ壁部として形成され、その
内周部がベアリング45によりピニオン軸3を回転自在
に保持している。
【0038】さらに、図中46は二重筒体43をカバー
9側に付勢するスプリング、47は前記ボディ7の内方
端部分44とこの二重筒体43との回り止めを行なう回
り止めピンである。また、48は二重筒体43に付設さ
れ前記ホール素子42から引出されるリード49がコネ
クタ接続されかつアンプ回路等も搭載されるプリント回
路基板で、この二重筒体43はプリント回路基板48の
保持用ホルダとしても機能する。
【0039】なお、図中50はプリント配線基板48か
ら引き出されシール材51を介して外部に引き出される
リード線である。52はシール材51の押えプレート、
53はその固定用ボルトで、また図中55はボディ6に
ボディ7を固定するための止めボルト、56はボディ7
にカバー9を固定するための止めボルト、57はボディ
7とカバー9との間に介在されるガスケット等のシール
材である。
【0040】図中60は前記ボディ7のカバー9寄りの
部分に形成されたねじ部62に螺合して設けられ前記ホ
ール素子42を有する二重筒体43を、スプリング46
の付勢力に抗して軸線方向つまり前記永久磁石40を有
する筒状体31の直線変位方向に移動調整するための調
整用内ナット、61はそのロック用ナットである。な
お、これらのナット60,61には、治具等でこれらを
螺合し得る穴部60a,61aが形成されている。
【0041】ここで、上述した永久磁石40をリング状
としたのは、この永久磁石40が舵取操作等に伴ない両
軸2,3と共に回転される一方、ボディ7側の二重筒体
43に設けられるホール素子42は固定位置状態を保つ
ためである。
【0042】以上の構成によれば、入、出力軸2,3間
での相対的な回転変位は、一方のピニオン軸3上に回転
を規制されて軸支されている直動部材である筒状体31
にカム手段を介して伝達され、これによりこの筒状体3
1に一体的に設けられている一対の磁極を有する一層構
造によるリング状永久磁石40も共に、わずかではある
が直線変位する。そして、このリング状永久磁石40の
動きが、これに非接触状態で対向している固定部側の検
出センサ42により適切かつ確実に検出され、操舵トル
クの検出を行なえる。
【0043】そして、このような構成では、従来に比べ
て磁石ホルダ等を始めとして構成部品点数を削減し、構
造を単純化、簡素化し得るとともに、従来のような永久
磁石を有し入、出力軸と別個に保持される変位取出し部
材等も不要で、その摺動自在な保持部も省略できるた
め、従来のような摩耗等による出力電圧の変動がなくな
り、信頼性を向上させ、操舵トルクを検出することが簡
単かつ確実にしかも精度よく行なえる。
【0044】特に、このような構成によれば、一対の磁
極を直線変位方向の両端側に有するリング状永久磁石4
0を、入、出力軸2,3上に設けた筒状体(直動部材)
31に一体的に設けているため、永久磁石40のための
ホルダが不要で、加工性、組立性の面で優れ、コスト低
減化も図れるという利点を奏する。
【0045】ここで、上述したようにリング状永久磁石
40は、直線変位方向の両端側において一対の磁極を有
する一層構造にて着磁され、これによる磁束密度のう
ち、このリング状永久磁石40の軸心に直角な方向(つ
まりこのホール素子42の素子基板面に直角な方向)で
の磁束密度(磁束密度成分の総和)の変化が、ホール素
子42によってホール電圧の変化として検出されるもの
で、精度のよい検出が行なえるようになっている。した
がって、このような操舵トルク検出手段では、一対の磁
極を有する一層構造によるリング状永久磁石40側での
移動ストローク量は、その直線変位方向での厚みに応じ
て、かなり小さくてよいものであり、装置全体も小型で
よい等の利点もある。
【0046】さらに、この実施例によれば、入、出力軸
2,3間での変位を取出す筒状体31に一体的に設けら
れる一対の磁極を有するリング状永久磁石40に非接触
状態で対向し操舵トルク検出手段を構成するホール素子
42を、固定部側に対し直線変位方向に移動調整可能な
状態で設けているため、このホール素子42を、そのホ
ルダである二重筒体43によって固定部側に対し適宜移
動調整するという、きわめて簡単な調整操作を行なうだ
けで、このホール素子42のリング状永久磁石40に対
しての相対位置を精度よく調整することが可能で、これ
により操舵トルクの検出が精度よく行なえるという利点
もある。
【0047】したがって、このような本発明によれば、
一対の磁極を有するリング状永久磁石40、ホール素子
42等による操舵トルク検出手段を含めた検出部を、必
要最小限の構成部品点数によって構成し、その検出精度
上での信頼性を確保するとともに、各部での加工性や組
立性の面でも優れている。
【0048】特に、上述した入、出力軸2,3の相対的
な回転変位に伴なう直動部材としての筒状体31の移動
量は、±1.5mm程度のものであり、操舵トルク検出
手段としてのリング状永久磁石40とホール素子42と
の間には微妙な位置調整を要するが、上述した移動調整
手段を採用することにより、簡単かつ確実にしかも精度
のよい位置調整が行なえ、操舵トルク検出にあたっての
信頼性を向上させることができる。
【0049】なお、上述したようなリング状永久磁石4
0としては、筒状体31に対し接着固定、嵌合固定、あ
るいはモールド成形によって構成してもよく、あるいは
固定状態とはしない単純な組付けとばね等を利用した係
合構造によって付設するようにしてもよいことは言うま
でもない。
【0050】図5は本発明の別の実施例を示すものであ
り、前述した実施例との相違点は、ボディ7に対し移動
調整自在に組込まれるホール素子保持用ホルダとしての
二重筒体43の直線変位方向への移動調整手段として、
前記内ナット60、ロックナット61の代わりに、二重
筒体43の周方向の一部を押圧する調整ねじ70を、カ
バー9の一部に螺合して設け、かつこれをロックナット
71により固定し得るように構成していることである。
なお、調整ねじ70の螺合部分は、液状ガスケットによ
り密封するとよい。
【0051】そして、このような構成を採用しても、上
述した実施例と略同様の作用効果が得られることは明ら
かで、その詳細な説明は省略する。
【0052】図6は本発明の他の実施例を示し、上述し
た二つの実施例とは異なり、操舵トルク検出手段を構成
するホール素子42を、ステアリングギヤボディ7の側
方から螺合またはインロー嵌合等によって付設されるホ
ルダ部80の先端部に設け、直動部材である筒状体31
側に設けた一対の磁極を有する一層構造によるリング状
永久磁石40に所定間隔をおいて対向するように臨ませ
ている。
【0053】このような構成では、操舵トルク検出手段
を含めた構成が、より一層単純化され、構成部品点数が
大幅に削減され、各部の加工性、組立性、コスト低減化
等の面で優れている。
【0054】ここで、このような構成においてホール素
子42の位置を調整自在に構成するには、たとえばホル
ダ部80の回転中心とホール素子42の付設位置とを偏
心させ、その回動位置によって、一対の磁極を有するリ
ング状永久磁石40に対しての直線変位方向での位置調
整を行なえるように構成する等といった変形例も考えら
れる。
【0055】なお、本発明は、上述した実施例構造に限
定されず、電動式動力舵取装置1各部の形状、構造等を
必要に応じて適宜変形、変更することは自由で、種々の
変形例が考えられよう。
【0056】たとえば、上述した実施例では、モータ1
1からの操舵補助力伝達用の歯車機構13として、ハイ
ポイドギヤを用いた場合を例示したが、本発明はこれに
限定されず、平歯車を始め、はすば歯車、遊星歯車、傘
歯車等による軸違い歯車からなる歯車機構13であって
もよいもので、種々の変形例が考えられる。
【0057】また、このような操舵トルク検出手段での
調整自在な構成としては、上述した実施例構造には限定
されず、ボディ6,7等に対してホール素子42等を適
宜の調整手段を介して移動調整自在に構成してもよいこ
とは勿論である。
【0058】さらに、上述した実施例では、ステアリン
グギヤとしてラックピニオン型を例示したが、これに限
定されず、ボールねじ型などに適用してもよいことも勿
論である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電動式
動力舵取装置によれば、舵取ハンドル側の入力軸と操舵
輪側の出力軸との一方軸上に軸線方向に沿って移動可能
に設けられ両軸間での相対的な回転変位をカム機構を介
して軸線方向での直線変位に変換する変位取出し用の直
動部材を備え、この直動部材の一部にその直線変位方向
において異なる磁極を有するように着磁した操舵トルク
検出手段を構成するリング状永久磁石を一体的に設ける
とともに、このリング状永久磁石の周方向での一部に臨
み直線変位を非接触状態で検出する操舵トルク検出手段
を構成する検出センサを固定部側に設けるようにしたの
で、簡単な構造であるにもかかわらず、以下に列挙する
種々優れた効果を奏する。
【0060】すなわち、本発明によれば、操舵トルク検
出手段を構成する一方の永久磁石をリング状を呈するよ
うに形成し、これを変位取出し用の直動部材に設け、他
方の検出センサを、固定部側に対し設けているので、構
成部品点数を従来に比べて削減し、構造を簡素化すると
ともに、従来のような永久磁石を有する変位取出し部材
も不要で、その摺動自在な保持部も省略できるため、従
来のような摩耗等による出力電圧の変動がなくなり、信
頼性を向上させ、操舵トルクを検出することが簡単かつ
確実にしかも精度よく行なえる。
【0061】また、一対の磁極を有する一層構造による
リング状永久磁石を、入、出力軸上に設けた直動部材に
一体的に設けているため、永久磁石のためのホルダが不
要となり、加工性、組立性の面で優れ、コスト低減化も
図れる。
【0062】さらに、本発明によれば、入、出力軸間で
の変位を取出す直動部材に一体的に設けられる一対の磁
極を有する一層構造によるリング状永久磁石に非接触状
態で対向し操舵トルク検出手段を構成する検出センサ
を、固定部側に対し直動部材の直線変位方向に移動調整
可能な状態で設けることにより、検出センサを、固定部
側に対し適宜移動調整するだけで、この検出センサのリ
ング状永久磁石に対しての相対位置を精度よく調整で
き、操舵トルクの検出が精度よく行なえるという利点を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式動力舵取装置の一実施例を
示す要部拡大断面図である。
【図2】図1の舵取ハンドル側の入力軸端から見た一部
を切断して示す概略側面図である。
【図3】本発明を特徴づけるリング状永久磁石の概略斜
視図である。
【図4】本発明装置全体の概略構成を示す概略断面図で
ある。
【図5】本発明の別の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電動式動力舵取装置 2 スタブ軸(入力軸) 3 ピニオン軸(出力軸) 4 トーションバー 5 ラック 6 ステアリングギヤボディ(ステアリングボディ) 7 ステアリングギヤボディ(ステアリングボディ) 9 カバー 10 ハイポイドギヤを構成する大ギヤ 11 電動モータ 12 ハイポイドギヤを構成する小ギヤのギヤ軸 12a 小ギヤ 30 操舵トルク検出機構 31 筒状体(直動部材) 32 スプリング(付勢手段) 33 切欠き溝 34 係合ピン 36 カム孔(カム手段) 37 係合ピン(カム手段) 40 リング状永久磁石(操舵トルク検出手段を構成
する) 42 ホール素子(操舵トルク検出手段を構成する検
出センサ) 43 二重筒体 48 プリント回路基板 49 リード 50 リード線 60 調整用内ナット 61 ロック用ナット 62 ねじ部 70 調整用ねじ部材 71 ロックナット 80 ホルダ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵取ハンドル側の入力軸と操舵輪側の出
    力軸との間での相対的な回動変位によって操舵トルクを
    検出し、操舵輪に至る出力軸系に操舵補助力を与える電
    動モータを駆動制御するように構成されている電動式動
    力舵取装置において、 前記入、出力軸の一方軸上に軸線方向に沿って移動可能
    に設けられ前記両軸間での相対的な回転変位をカム機構
    を介して軸線方向での直線変位に変換する変位取出し用
    の直動部材を備え、 この直動部材の一部にその直線変位方向において異なる
    磁極を有するように着磁した操舵トルク検出手段を構成
    するリング状永久磁石を、一体的に設けるとともに、 このリング状永久磁石の周方向での一部に臨みその直線
    変位を非接触状態で検出する操舵トルク検出手段を構成
    する検出センサを、固定部側に設けたことを特徴とする
    電動式動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動式動力舵取装置にお
    いて、 入、出力軸と同軸上で直線変位可能な変位取出し用の直
    動部材に一体的に設けられるリング状永久磁石に対し非
    接触状態で対向し操舵トルク検出手段を構成する検出セ
    ンサを、前記直動部材の直線変位方向に移動調整可能な
    状態で固定部側に設けたことを特徴とする電動式動力舵
    取装置。
JP32086093A 1993-11-29 1993-11-29 電動式動力舵取装置 Pending JPH07149246A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003246272A (ja) * 2001-12-21 2003-09-02 Denso Corp 電動パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003246272A (ja) * 2001-12-21 2003-09-02 Denso Corp 電動パワーステアリング装置

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