JPH07151418A - フィン形吸着剤熱交換器 - Google Patents

フィン形吸着剤熱交換器

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JPH07151418A
JPH07151418A JP5323119A JP32311993A JPH07151418A JP H07151418 A JPH07151418 A JP H07151418A JP 5323119 A JP5323119 A JP 5323119A JP 32311993 A JP32311993 A JP 32311993A JP H07151418 A JPH07151418 A JP H07151418A
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允 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着剤がフィン部から脱落したり移動したり
して吸着剤の働きが大幅に低下する事なく、吸着剤の再
生及び冷却効率が前記従来技術に比較して大幅に上昇
し、成績係数の向上を図る事の出来るフィン形吸着剤熱
交換器を提供する事を目的とする。 【構成】 図1に示すように、列状に配してなる複数の
伝熱管4に一体的に、多数枚のプレート状フィン2を所
定空隙介して嵌装させ、該フィン間隔に粒状吸着剤3を
充填すると共に、該プレートフィン部2Aの上下両面に
吸着剤脱落防止用金網5a、5bを挟持してなる複数の
熱交換ユニット10を上下に積層配置すると共に、該ユ
ニット10間に、前記金網5a、5bのほぼ全域に亙り
弾性力を付勢可能な、良熱伝導性にして且つ流体が通過
可能な弾性体6を介装させ、該弾性体を介して前記ユニ
ット10同士を保持させた事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸着式冷凍機に使用する
フィン形吸着剤熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より吸着式冷凍機は、シリカゲル、
活性炭、ゼオライト等の固体吸着剤をを例えば、水、ア
ルコール等の冷媒が蒸発、凝縮する真空条件下で加熱し
たり冷却したりすることによって吸脱着作用を起こさ
せ、そのときの作用で冷凍効果を引出している。この吸
着剤の加熱/冷却は、伝熱面を介して熱媒体により冷
却、加熱させて熱交換を行なっているが、一般の流体同
志の熱交換と異なって、固体(多くの場合球状)と伝熱
面との点接触と固体同志の接触により伝熱がおこなわれ
るため伝熱効率を向上させるのが中々困難であり、この
ため多くの伝熱面が必要とされている。一方伝熱面に囲
まれた間に吸着剤を充填すると、吸着剤に吸脱着される
冷媒蒸気が、伝熱両面に存在している吸着剤の間隙を通
過しなくてはならないので、通過抵抗が生じ、性能が発
揮されにくい。
【0003】この為前記伝熱面には、例えば特開昭62
ー91763号に示すように、熱媒体が流通する伝熱管
の周囲に、フィン高さが特定されるアルミ等で出来た円
形フィンを所定ピッチ間で積層配置し、該フィンピッチ
間に吸着剤を充填すると共に、伝熱管一本毎に吸着剤の
脱落防止を図る極細ワイアーメッシュで編んだ金網でフ
ィン外側を巻き伝熱管全長を覆った構造になっている。
【0004】しかしながら前記構成では、能力に応じ
て、吸着剤の必要量を確保するため、管本数が多くなる
事、また伝熱管を固定する両端の管板の伝熱管配列が吸
脱着時の冷媒蒸気通路も含めて決定されるので、伝熱管
全体をまとめる熱交換器が大きくなってしまう欠点があ
る。而もこのような形式の吸着剤熱交換器は伝熱管一本
毎の製作のため、コストアップになってしまう。
【0005】かかる欠点を解消するために、図2に示す
ごとく水平方向に延設する複数の伝熱管40を上下に列
状に配置し、これをプレート状の多数枚のアルミフィン
41を所定空隙介して嵌装させるとともに、該フィン間
隔に粒状吸着剤42を充填し、吸着剤の脱落防止のため
にフィン表面に極細ワイヤーメッシュ(粒径により異な
るが例えば40メッシュ程度)の薄い金網43をかぶ
せ、吸着剤42がフィン面や間隔より外部に脱落した
り、移動したりしないようにしている。
【0006】そして前記技術においては吸着剤の脱落防
止のため、極細ワイアーメッシュで編んだ金網でフィン
を外側から巻き熱交換器を覆って対処しているが、金網
は薄い布のようなもので自らフィンに密着することがで
きないので、外側からさらに目が荒いエキスパンドメタ
ル等を使い金網の密着度を上げるべく押える方法が必要
とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらエキスパ
ンドメタル等でも前記充填剤の全面に均等に薄い金網の
密着度を上げるのは中々困難であり、ところどころ歪み
が生じないよう緊締する等の後対策をおこなっているが
手間を省くのが難しかった。而もエキスパンドメタルの
ような比較的丈夫な補強剤を使って上から金網を押える
ようにすると重量増加が生じ、無効熱容量が増加し、吸
着剤の再生、冷却時に必要熱量が増加し、成績係数が悪
くなる欠点があった。
【0008】又前記図2の従来技術において、能力の大
きい吸着剤熱交換器が要求されると、一枚毎の吸着剤熱
交換器を大きくし、かつ多重に重ねて組み立てる訳であ
るが、一枚毎でも大きくすると自重量による撓みが生じ
吸着剤がフィン部から脱落したり移動したりして吸着剤
の働きが大幅に低下しやすくなる。更に、前記熱交換器
が全体として組み立てられた場合でも、組立中の持ち上
げ、移動時には部分的な撓みが生じ、これが金網とフィ
ン表面の間に空隙をつくり、粒の小さい吸着剤は下方に
落ちてしまうと云う欠点があった。
【0009】而も前記図2に示す従来技術は、フィンの
周囲を薄い金網をかぶせた後、エキスパンドメタルで覆
うという構成を取るために、製作に時間がかかり、製作
価格及び性能面より大型になっても、スケールメリット
が発揮できず、その結果コストを下げ、性能も大きく向
上させることが難しかった。
【0010】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、容
易に且つ低コストで製作可能にしてスケールメリットも
容易に発揮し得るフィン形吸着剤熱交換器を提供する事
を目的とする。本発明の他の目的は、吸着剤がフィン部
から脱落したり移動したりして吸着剤の働きが大幅に低
下する事なく、吸着剤の再生及び冷却効率が前記従来技
術に比較して大幅に上昇し、成績係数の向上を図る事の
出来るフィン形吸着剤熱交換器を提供する事を目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる技術的課
題を達成するために、図1に示すように、列状に配して
なる複数の伝熱管4に一体的に、多数枚のプレート状フ
ィン2を所定空隙介して嵌装させ、該フィン間隔に粒状
吸着剤3を充填すると共に、該プレートフィン部2Aの
上下両面に吸着剤脱落防止用金網5a、5bを挟持して
なる複数の熱交換ユニット10を上下に積層配置すると
共に、該ユニット10間に、前記金網5a、5bのほぼ
全域に亙り弾性力を付勢可能な、良熱伝導性にして且つ
流体が通過可能な弾性体6を介装させ、該弾性体を介し
て前記ユニット10同士を保持させた事を特徴とする。
そして好ましくは、前記最下層に位置する熱交換ユニッ
ト吸着剤脱落防止用金網5aの底面若しくは最上層に位
置する熱交換ユニット吸着剤脱落防止用金網5bの上面
に、目の細かいエキスパンドメタルまたはパンチングメ
タル7を配設するのが良い。又前記弾性体6は、バネ線
材からなる波板状の目の粗い格子体を用いるのが良い。
【0012】
【作用】かかる技術手段によれば、熱交換ユニット10
を重ねるごとに、ピッチ間隔、吸着材の移動、脱落防止
をはかりながら組み立てることによって、簡単に、早く
全体が組み立られることになる。又積層された熱交換ユ
ニット10間にバネ反力を保った弾性体6を挟み込み、
金網5a、5bを介してこの上下のユニット10のフィ
ン部に当る波板ピッチ間隔が略3cm程度のピッチをも
つようにすることによって、全体の吸着熱交換器が完成
した段階では充填された吸着材が移動したりこぼれたり
しないように金網5a、5bがフィン2上面に密着させ
る事が出来る。更に弾性体6が上下一対の吸着材熱交換
ユニットに対して、一つで済むこととともに、而も該弾
性体をバネ線材で作ることによって、蒸気の吸脱着時の
抵抗も小さく、さらに比熱の小さく弾性体6としての熱
容量も小さくできる。又ユニット10間に介装される弾
性体6は見かけ比熱が小さい、重量も軽いものが使用で
きることから、再生、冷却時の無効熱量を減らせるので
吸着式冷凍機の成績係数の向上も果すことができる。従
ってかかる技術手段によれば、全体が組上がった時、各
熱交換ユニット10のいずれも吸着剤3の移動やフィン
部2Aからの脱落がなく、かつ従来はフィン部2A毎に
押え板が設けられていたのが、ユニット10間に一の弾
性体6を介装するのみで足りる為に重量軽減と熱容量の
低下が図られることになる。
【0013】
【実施例】図1及び図3に基づいて、本願発明の実施例
に係る吸着材熱交換器を製作手順に沿って説明する。
尚、本熱交換器は製作手順として熱交換ユニット10の
水平積層方式を採用しているが、使用時には熱交換ユニ
ット10が横置き若しく縦置きいずれに使用するのも任
意である。又冷却管サイズ、プレート状フィンのの大き
さ/形状、更には充填吸着材の種類については任意に選
択する事が出来、後記する実施例は単にその一例を示し
たものに過ぎない。先ず列状に配してなる複数の伝熱管
4に一体的に、多数枚のプレート状フィン2を所定空隙
介して嵌装させてほぼ偏平方形体に状に形成したフィン
熱交換器を複数個用意する。
【0014】次に方形のパンチングメタル7を水平な台
(不図示)上に置き、その上に吸着剤3が脱落しない程
度の網目の有する40メッシュの金網5aを重ねる。
尚、金網5a、5bのメッシュは充填する吸着剤3の粒
径できまる。又パンチングメタル7は吸着剤3を充填し
たときの40メッシュ金網5aの下方に膨らむのを押え
るのが目的で配設する。そして前記金網5aの上に前記
フィン熱交換器を配設した後、フィン熱交換器の外枠1
1周囲、金網5a及びパンチングメタル7をスポット溶
接等で一体的に固定する。
【0015】その後吸着剤3をフィン部20にながし、
フィン2上部よりはみでない程度に充分に充填させる。
この際バイブレター等で振動させながら充填させると隅
々迄簡単に充填可能で好ましい。前記充填終了後、40
メッシュ金網5bを利用して前記ユニット10のフィン
部上面を封止し、該金網5bとユニット外枠11とをス
ポット溶接などで固定させ、一段目ユニット10Aが完
成する。
【0016】尚、最上位に位置するユニット10も前記
一段目ユニット10Aと同様にして製作される訳である
が、後記する積層配置時はパンチングメタル7が金網5
bの上面側に位置するように配置する。又最上位と最下
位を除く中間部位に位置する熱交換ユニット10Bは前
記パンチングメタル7のみを設けずに、吸着剤3を充填
したフィン熱交換器が一対の金網5a、5bの間に挟ま
れるようにスポット溶接して形成する。前記の様にして
各熱交換ユニット10を製作後、一段目熱交換ユニット
10Aの外枠11の四偶に枠固定用ボルト8を通した
後、該四本のボルト8夫々に管座9を環装させる。
【0017】前記管座9はユニット10間隔調整座金と
して機能し、これによりユニット10間の夫々の間隙寸
法Lが一定になるように設定する。この間隔寸法Lは吸
脱着の蒸気通路が塞がれないような最小の寸法、例えば
10mm前後に設定する。次に二段目の熱交換ユニット
10Bを重ねる前に、一段目の熱交換ユニット10Aの
金網5bの上面に、前記間隔寸法Lより自由寸法L1が
高く、かつ前記間隔寸法Lで押圧された時にはバネ力が
働くように設定した波板状の弾性体6を重ねる。この弾
性体6は良熱伝導性のバネ線材をを用いて目の粗い波板
状に形成し、熱容量を小さく取るとともに、その頂部が
縦横にフィン部2Aの全域に当たるような目の大きい波
板状格子体にするのがよい。
【0018】そして前記弾性体6の上より枠固定ボルト
8に二段目の熱交換ユニット10を嵌挿して積層配設す
る。この段階で弾性体6の自由寸法L1高さ(寸法、材
質により規定されるが略15mm〜20mm)よりも、
管座9によって規定される上下の熱交換ユニット10熱
交換器の間隔寸法Lが約10mmと小さく設定している
ため、弾性体6が充分沈むと同時にその張力が金網5
a、5bを対応する夫々のユニット10のフィン部2A
に弾性力を付勢して押圧するように働く。
【0019】この際弾性体6の波板ピッチ間隔Pが広過
ぎるとその間で、完成時に金網5a、5bが弛んで、吸
着剤3がフィン部2Aを移動したり、フィン部2Aでな
いところにこぼれ出したりするので、約30mm程度の
波板ピッチが適当である。また弾性体6の線材が太かっ
たり目が詰っていると蒸気通路の抵抗、更には弾性体6
の見かけ比熱の増大にもつながるので、自由寸法高さを
小さくして弾性体6を製造するためのバネ線材径を大き
くする事にも限界がある。
【0020】以下前記と同様に、二段目、三段目の熱交
換ユニット10を弾性体6を介して積層配置する。尚最
上位のユニット10上面は金網5bの上にパンチングメ
タル7を固定しておき、底面側の金網5aには弾性体6
が介装する事は前記した通りである。そしてすべての熱
交換ユニット10を積層配置した後、押えボルト8にナ
ット81をきっちり締め込み固定する。
【0021】尚、特に段数が大きく、重量が大きくなる
場合は、ボルト8で熱交換ユニット10熱交換器の外枠
11を固定しただけでは強度不足になることがある為、
この場合は更に軽量鋼で補強してもよい。図には示して
いないが伝熱管4のヘッダーへの接続、システムとして
作動させるための冷却水、熱媒の切り換え方法は、従来
と変らない。
【0022】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、本発
明はかかる従来技術の欠点に鑑み、容易に且つ低コスト
で製作可能にしてスケールメリットも容易に発揮し得る
フィン形吸着剤熱交換器を得る事が出来るとともに、吸
着剤がフィン部から脱落したり移動したりして吸着剤の
働きが大幅に低下する事なく、吸着剤の再生及び冷却効
率が前記従来技術に比較して大幅に上昇し、成績係数の
向上を図る事の出来る。従って本発明によれば、価格の
安い従来のプレート熱交換ユニットを使った、高性能吸
着熱交換器の製造方法が確立できる。そしてこのように
して製作された軽量化された吸着剤熱交換器を使用する
ことによって吸着式冷凍機を高性能化させることが可能
である。等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る吸着剤熱交換器の要部構
成を示す斜視図である。
【図2】従来技術に係る吸着剤熱交換器の要部構成を示
す斜視図である。
【図3】図1のフィン部を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 熱交換ユニット 2 プレートフィン 2A フィン部 3 吸着剤 4 伝熱管 5a、5b メッシュ金網 6 弾性体 7 パンチングメタル(最下段補強用) 8 枠固定用ボルト 9 管座(熱交換ユニット間隔調整座金)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 富士夫 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列状に配してなる複数の伝熱管に一体的
    に、多数枚のプレート状フィンを所定空隙介して嵌装さ
    せ、該フィン間隔に粒状吸着剤を充填すると共に、該プ
    レートフィンの上下両面に吸着剤脱落防止用金網を挟持
    してなる複数の熱交換ユニットを上下に積層配置すると
    共に、該ユニット間に、前記金網のほぼ全域に亙り弾性
    力を付勢可能な、良熱伝導性にして且つ流体が通過可能
    な弾性体を介装させ、該弾性体を介して前記ユニット同
    士を保持させた事を特徴とするフィン形吸着剤熱交換器
  2. 【請求項2】 最下層に位置する熱交換ユニット吸着剤
    脱落防止用金網の底面若しくは最上層に位置する熱交換
    ユニット吸着剤脱落防止用金網の上面に、エキスパンド
    メタルまたはパンチングメタルを配設した事を特徴とす
    る請求項1記載のフィン形吸着剤熱交換器
  3. 【請求項3】 前記弾性体が、バネ線材からなる波板状
    の目の粗い格子体である請求項1記載のフィン形吸着剤
    熱交換器
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