JPH07152308A - 境界不鮮明化ホログラムシート、その作製方法及び装置 - Google Patents

境界不鮮明化ホログラムシート、その作製方法及び装置

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JPH07152308A
JPH07152308A JP29691993A JP29691993A JPH07152308A JP H07152308 A JPH07152308 A JP H07152308A JP 29691993 A JP29691993 A JP 29691993A JP 29691993 A JP29691993 A JP 29691993A JP H07152308 A JPH07152308 A JP H07152308A
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hologram
mask
area
ultraviolet light
duplication
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JP29691993A
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Sukeyuki Nishimura
西村祐行
Koji Kuroda
黒田孝二
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホログラム部と非ホログラム部の境界を不鮮
明にする。 【構成】 ホログラム記録領域の周囲にホログラム非記
録領域を有するホログラムシートであって、ホログラム
記録領域とホログラム非記録領域の境界におけるホログ
ラム記録部の単位面積当たりの回析光量が、ホログラム
非記録領域に近づくにつれて漸次減少するとともに、回
析光量の減少率が徐々に増大するようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラム記録部と非
ホログラム部との境界を不鮮明化したホログラムシー
ト、その作製方法及び作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車の計器類は、フロントパネ
ルに配置されてフロントウインドより下側にある。その
ため、ドライバーは前方と計器類を見るためには、目線
を上下に変えるとともに、焦点調節や瞳孔の大きさ調節
を行う必要があるが、目線をを変えたときに正確に対象
が見えるまでには所定の時間を必要とし、特に高速走行
時などでは危険である。これを回避するために、従来、
前方を見たままで計器類を見ることができる反射型ホロ
グラムを使用したヘッド・アップ・ディスプレイが提案
されている。反射型ホログラムは感光体に対して裏表2
方向から互いにコヒーレントなレーザービームを照射
し、これらを干渉させて記録することにより作製され、
再生光を反射的に回折させるものである。そこで、反射
型ホログラムに、例えば計器類をホログラム像として記
録し、これを自動車のフロントウインドに貼付してブラ
ッグ条件を満たす再生光を照射することにより、ブラッ
グ条件を満たす結像方向において、ホログラム像を遠方
表示することができるので、ドライバーは前を見なが
ら、そのまま計器類を見ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロントウ
インドに貼付するホログラムのトリミングは、所定の大
きさのマスクを使用し、感光材料に対してレーザ光また
は紫外光(UV)で露光し、マスク以外の領域を不感化
することにより行われ、ホログラムはマスクした領域に
形成される。このような従来のホログラムのトリミング
では、ホログラム部、非ホログラム部の境界が明瞭であ
るため、その境界線が目立って非常に目障りであり、眼
の疲労やひいては運転の妨げにもなりかねない。本発明
は上記課題を解決するためのもので、ホログラム部と非
ホログラム部の境界を不鮮明にすることができる境界不
鮮明化ホログラムシート、その作製方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明のホログラ
ムシート作製方法を説明するための図、図2は図1にお
ける層構成を示す図である。図において、1は紫外光遮
蔽用マスク、2は複製用感材、3は原版であり、これら
を積層配置する。実際には、図1に示すように、ローラ
より順次供給される複製用感材2を狭んで紫外光遮蔽用
マスク1と原版3を対向配置する。紫外光遮蔽用マスク
1は紫外光のみを吸収または反射するマスクであり、ホ
ログラム記録用レーザ光は透過する。また、原版3は反
射型ホログラムからなっている。このような層構成に対
して、マスク側よりUV光源5により紫外光を照射し、
その後、または同時にレーザ光源4よりレーザ光を照射
する。マスクされた領域は紫外光が透過しないので、複
製用感材2は感度を保持し、マスクされていない領域は
紫外光照射により不感化される。レーザ光は紫外光遮蔽
用マスク1を透過し、原版3からの再生光と照射レーザ
光とが感材中で干渉し、図2に示すマスク領域に対応し
た領域に原版ホログラム像が記録され、不感化された領
域は光感度がないので記録されない。この際、前記紫外
光遮蔽用マスクの遮光領域周部を、マスク基板端部に向
けて徐々に紫外光透過率を増大させた濃度フィルターに
したり、遮光領域周部に紫外線を透過する微小な透明領
域を混在させ、なおかつ前記透明領域の面積占有率をマ
スク基板端部に向けて、徐々に増大するように形成すれ
ば、ホログラム記録領域と非ホログラム部の境界を効果
的に不鮮明化したホログラムシートを作製できる。不感
化露光とホログラム複製露光とを同時に行う場合は、1
工程でトリミングとホログラム複製を行うことができ、
紫外光遮蔽用マスクを正確にセットしておけば、複製用
感材と原版との位置合わせは簡略化することができる。
【0005】また、図3、図4に示すように、原版3を
狭んで両側に紫外光遮蔽用マスク1と複製用感材2を対
向配置し、図3に示すように、紫外光遮蔽用マスク1側
から紫外光により不感化露光し、複製用感材2側からレ
ーザ露光すると、マスクされてない領域は不感化され、
レーザ光源4からの記録光と原版3からの再生光とが複
製用感材2中で干渉し、不感化露光とホログラム複製露
光とを同時に行えば、同様にトリミングとホログラム複
製を1工程で行うことができる。
【0006】なお、上記説明では原版として反射型ホロ
グラムを使用する場合について説明したが、同様に透過
型ホログラムの複製を行うことも可能であり、その場合
は、原版と複製用感材との位置を反射型ホログラムの場
合に対して反対にするだけでよい。
【0007】図5は本発明による境界不鮮明化ホログラ
ムシート作製装置を説明するための図である。図中、1
0はマスク、11は透明基板、12は感材、13はカル
バノメータ、14はレーザ光又は紫外光である。本発明
においては、例えば、ホログラム像を記録する感材12
上に透明基板11を配置するとともに、その上に、マス
ク10を載置する。透明基板11はガルバノメータ13
と係合し、矢印Aで示すように左右に動かされてマスク
を移動、振動せるようになっている。マスクを振動した
状態で上方よりレーザ光またはUV光14を照射する
と、感材12のマスクされない領域D2は不感化され、
マスクされた領域D1は不感化されない。そして、マス
ク1が振動しているため感度が下がる領域D1と不感化
領域D2の間は感度変化が急峻にならず、徐々に変化す
る領域となる。振動はゆっくりとした移動でもよい。短
時間周期の振動でもよい。また、移動あるいは振動の方
向は、感光材料フィルム面に平行な方向、前記フィルム
面に平行な方向を軸とする回転、さらに紫外光が前記フ
ィルム面に垂直に入射する平行光束でなければ、前記フ
ィルム面に垂直な方向でもよい。
【0008】図6は、本発明の不鮮明化ホログラムシー
トと、そのホログラム記録領域を横断する線上で回折効
率を測定した結果を説明する図である。図6に示したご
とく、回折効率がほぼ一定である主ホログラム記録領域
Bの周囲にホログラムシート端部に向けて回折効率が漸
減する領域Cを設けると、ホログラム記録領域Aとホロ
グラム非記録領域Dの境界が不鮮明となり目立たなくな
る。また、図6の回折効率漸減領域Cにおいて、回折効
率ηのプロファイルを工夫すれば境界不鮮明化の効果を
より向上させることができる。
【0009】境界不鮮明化のための回折効率ηの減じ方
は概して図7(a)〜(c)に示すような3通りに大別
できる。図7(a)では減少の初期において変化率の大
きさが徐々に小さくなり、図7(b)では徐々に大きく
なり、図7(c)では常に一定である。このうち、境界
が最も目立たないのは図7(b)のような、主ホログラ
ム記録領域Bからの回折効率の漸減が緩やかな場合であ
る。次に、図7(b)のような最も境界が目立たない回
折効率の漸減法について詳細に説明する。すなわち、図
8のように、疑似的に回折効率ηをホログラムシート上
の位置xに関する連続関数とすると、ηが一定値η
1 [x1 ≦x≦x2 ]をとる主ホログラム記録領域Bか
らホログラムシート端部に向かう向きにx軸正方向をと
ったとき、a<x[x1 <a<x2 ]で(dη/dx)
≦0、かつ少なくともある一定範囲x2 ≦b<x<cで
は(d2 η/dx2 )<0であるようにすれれはよい。
このときb<x<cでは|dη/dx|はxの増加関数
となる。なお、ηが最小値η2 (≧0)[e≦x≦f]
に漸近する部分、すなわちxのある一定範囲c<d<x
<e≦fにおいて(d2 η/dx2 )>0であれば、図
8のようにη2 への収束の仕 が滑らかになるので境界
不鮮明化効果はより向上する。
【0010】さらに、境界不鮮明化に関しては次のよう
な問題もある。感光材料によっては、増感色素の残留の
ためホログラム作製後にも材料自身が残留色を呈するこ
とがある。このような場合には、ホログラムシート端部
近傍を完全なホログラム非記録領域とせず、端部におい
ても少なくともホログラムが記録された部分が存在する
ようにして、図8のごとくηの端部側収束値η2 がゼロ
でないある有限の値をとるようにすると、残留色素によ
る吸収とブラッグ回折による効果が重畳して透過光が白
色化され、ホログラムシート端部の残留色による境界の
際立ちを防止する効果を与えることもできる。なお、こ
の場合においてもηが漸次減少しているのでホログラム
自身による境界の際立ちを効果的に隠蔽されている。
【0011】また、本発明によれば、境界不鮮明化の方
法を次のようにホログラムの特性によって適宜選択する
ことが可能である。例えば、車載目的多色表現ヘッドア
ップディスプレー用ホログラムの作製において、紫外光
照射によりホログラムシートのホログラム主記録領域か
ら端部に向けて漸次感度を低下させた後にホログラム記
録を行って境界を不鮮明化しようとする方法では、境界
付近で回折効率のカラーバランスが崩れ、その領域に不
要な色気がつき、かえって境界部が際立つという難点が
あった。
【0012】このような難点は本発明によれば次のよう
にして克服できる。ホログラム記録用感光材料のトリミ
ングに用いる紫外光遮蔽用マスクの遮光領域周部に、図
10に示したような紫外光を透過する微小な透明部分を
混在させ、しかも図9のごとく透明部分混在領域C’に
おけるある微小有限面積要素内の透明部面積占有率σ
(=[面積要素内透明部面積総和]÷[面積要素全面
積]×100)が紫外光完全遮光領域B’からマスク端
部に向けて漸次増大するようにする。さらに、完全遮光
領域近傍の面積占有率が少なくともある一定範囲内にお
いてはマスク端部に向けて徐々に大きくなるようにして
おく。このようにして設計されたマスクを用いて紫外光
照射を行い感光材料の一部を不感化すれば、感光材料の
不感化されていない部分の感度を全領域で一定に保った
まま、微小なカラーバランスを崩すことなく最適の記録
条件で多色ホログラム記録を行える上、作製されたホロ
グラムシートは回折効率が図6のようなプロファイルを
有するので境界が効果的に不鮮明化される。なお、面積
占有率σのプロファイルを工夫すれば、図8について前
述したように、回折効率の端部側収束値η2 への収束の
仕方を緩やかにしてさらに境界の隠蔽効果を高めたり、
η2 をゼロでない有限の大きさにして残留色低減に対応
することもできる。
【0013】次に前記透明部の混在方法について説明す
る。第一に、図10(c)に示したごとく、透明部を微
小な網点で形成する方法がある。このようにすれば、前
記透明部面積占有率σは網点の面積sと数密度nの積で
与えられ、nのプロファイルとσのプロファイルは相似
形をなすので、nのプロファイルを適宜設計することに
よりσに所望のプロファイルを持たせることができる。
【0014】第二に、図10(a)、(b)に示したご
とく、遮光領域周部を微細な鋸歯状のフリンジに形成す
る方法がある。このようにすれば、前記透明部面積占有
率σのプロファイルは、前記鋸歯のフリンジ形状を矩形
波、三角波、正弦波、楕円波あるいはそれらの合成にす
ることによって所望に変化させることが可能である。本
発明においては、前記透明網点の数密度曲線あるいは前
記鋸歯のフリンジ形状を適宜設計してマスクを作製する
ことにより、記録波形、感光材料残留色、ホログラムシ
ートの形状などに対応した所望の回折効率プロファイル
を有する境界不鮮明化ホログラムシートが作製可能であ
る。
【0015】以上のような複雑なカラーバランスを考慮
する必要のない単色記録のホログラム作製には、ホログ
ラム記録領域の端部において、感光材料の感度を漸次低
下させてホログラム記録を行い、境界を不鮮明化する方
法が簡便である。このような場合には、一部不感化のた
めの紫外光遮蔽用マスクに、完全遮光部領域から完全透
明領域に向かって透過率を漸次増大した濃度フィルター
を使用することができる。なお、この方法で所望の回折
効率プロファイルを有するホログラムシートを得ようと
すれば、あらかじめ所望の透過率プロファイルを有する
濃度フィルターを作製する必要がある。
【0016】ところで、本発明によれば、マスクに係合
したガルバノメータに与える電流信号を正弦波、矩形
波、三角波、あるいはそれらの合成波に変調することに
よりマスクの振動を制御し、所望の不感化パターンを形
成でき、遮光領域周部の透過率を変化させたマスクを作
製する必要もなく、また同一のマスクで様々な不感化パ
ターンを有するホログラムシートの作製に対応可能であ
るいう利点を有する。
【0017】
【作用】本発明は、紫外光源とホログラム記録用感光材
料の間に所定波長以下の紫外光を遮蔽するマスクを配置
し、ホログラム記録のためのレーザー露光前または同時
にマスクを通して紫外光を照射してホログラム記録用感
光材料のホログラム記録部以外を不感化して、回折効率
がほぼ一定の主ホログラム記録領域の周部に回折効率漸
減領域を形成し、なおかつ前記回折効率漸減領域内の少
なくともある一定範囲においては、回折効率の変化率の
大きさがホログラムシート端部に向けて徐々に増大する
ので、ホログラム記録部と非ホログラム部の境界を不鮮
明化することができる。したがって用途はヘッドアップ
ディスプレイに限定することなく、ホログラムを直視す
る一般のホログラムディスプレイにも広く適用すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図10は
本発明の紫外光遮蔽用クロムマスクの3つの例の説明図
である。図10中の(a)、(b)、(c)は遮光領域
(150mm×150mm)周部の一部拡大図で、この
領域では遮光領域と紫外光を透過する透明領域が混在し
ている。図10(a)、(b)では遮光領域周部が鋸歯
状に形成され、前記鋸歯のフリンジが、(a)において
はピッチ0.2mmの三角波状に、(b)においてはピ
ッチ0.2mmの半楕円波状に形成されるようにした。
図10(c)では遮光領域周部に0.2mm径の透明な
網点が形成されるようにした。
【0019】図11(a)、(b)、(c)は、それぞ
れ図10(a)、(b)、(c)のマスク遮光領域周部
における透明部面積占有率プロファイルを説明する図で
ある。また、図12は図10(c)のマスク遮光領域周
部における前記透明網点の数密度プロファイルを説明す
る図である。図1に示した装置に図10に示した3つの
マスクと、入射角54°の光を38°方向に回折する3
色記録原版と、ホログラム記録感光材料フィルムとして
DuP0ntHRF−705とを設置し、不感化露光
(紫外線照射光量=10mJ・cm-2)を行った後、前
記マスクを取り除き、波長647nm(クリプトンレー
ザー、入射光量=40mJ・cm-2)、576nm(色
素レーザー、入射光量=20mJ・cm-2)、458n
m(アルゴンレーザー、入射光量20mJ・cm-2)の
光を同軸照射(入射角54°)して、3種マスクについ
て反射型3色記録ホログラムシートを作製した。
【0020】図13(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ、図10(a)、(b)、(c)で説明したマスクを
用いて不感化した作製した3色記録ホログラムシートの
回折効率プロファイルを説明する図である。前記回折効
率プロファイルは、ホログラムシートを加熱処理(12
0℃、2時間)した後、一部をホログラム記録領域と非
記録領域との両方を含むようにして切り取り、前記ホロ
グラム記録領域と非記録領域を横断する線上で、波長6
50nm、入射角0°での透過率を分光光度計(島津製
作所UV−365型)で透過率を測定することにより求
めた。
【0021】以上のように本発明によれば、紫外光遮蔽
用クロムマスクの遮光領域周部における遮光部面積占有
率プロファイルを適宜設計することにより、所望の回折
効率プロファイルを有するホログラムシートが作製可能
である。さらに、同じ条件で作製した3種のホログラム
シートをガラスにラミネートし、蛍光表示管を用いて表
示情報を投影したところ、いずれもホログラム記録領域
の周部で像は徐々にその明るさを減じた。
【0022】しかし、3種のホログラムシートのうち、
図13(a)で説明したホログラムシートでは、回折効
率が漸減し始める部分で回折効率の変化が急峻なため、
前記変化が緩慢な図13(b)と(c)で説明したホロ
グラムシートよりも境界を隠蔽する効果が劣ったさら
に、前記図13(b)、(c)で説明したホログラムシ
ートでは、回折効率がゼロに近づく領域で回折効率の変
化が緩慢な(c)の方が、前記変化が急峻な(b)より
も境界を隠蔽する効果が優れていた。
【0023】また、ガラスにラミネートした3種のホロ
グラムシートを太陽光照射化で遠隔観察したところ、ホ
ログラム記録領域周部で不要な色気が目立って視認され
ることはなく、回折効率漸減領域でも最適なカラーバラ
ンスが保たれていることが確認された。
【0024】なお、本実施例ではマスク遮光領域周部に
前記透明網点を混在させる方式により、図8で説明した
最も境界不鮮明化効果が高い回折効率プロファイルを実
現したが、前記遮光領域周部フリンジを鋸歯状に形成す
る方式でも鋸歯の形状を適宜設計することにより同様の
回折効率プロファイルを容易に実現できることは明らか
である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ホログラ
ム記録部と非ホログラム部との境界を効果的に不鮮明に
することができ、またホログラムのトリミングと複製を
1工程で行うことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホログラムシート作製を説明するた
めの図である。
【図2】 図1における層構成を示す図である。
【図3】 原版を狭んで両側に紫外線遮光マスクと複数
用感材を対向配置したときのホログラムシート作製を説
明するための図である。
【図4】 図3における層構成を示す図である。
【図5】 境界不鮮明化ホログラムシート作製装置を説
明するための図である。
【図6】 ホログラム記録領域と非ホログラム記録領域
における回折効率を説明する図である。
【図7】 ホログラム記録領域と非ホログラム領域の境
界部分における回折光量の変化のさせ方の例を説明する
図である。
【図8】 回折効率を説明する図である。
【図9】 紫外線遮光用マスクを説明する図である。
【図10】 本発明の紫外光遮蔽用クロムマスクの3つ
の例の説明図である。
【図11】 図10のマスク遮光領域周部における透明
部面積占有率プロファイルを説明する図である。
【図12】 図10(c)のマスク遮光領域周部におけ
る前記透明網点の数密度プロファイルを説明する図図で
ある。
【図13】 図10のマスクを用いてホログラム記録し
たときの3色記録ホログラムシートの回折効率プロファ
イルを説明する図である。
【符号の説明】
1…紫外光遮蔽用マスク、2…複製用感材、3…原版、
4…レーザ光源、5…UV光源、10…マスク、11…
透明基板、12…感材、13…カルバノメータ、14…
レーザ光又はUV光、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】境界不鮮明化のための回折効率ηの減じ方
は概して図7(a)〜(c)に示すような3通りに大別
できる。図7(a)では減少の初期において変化率の大
きさが徐々に小さくなり、図7(b)では徐々に大きく
なり、図7(c)では常に一定である。このうち、境界
が最も目立たないのは図7(b)のような、主ホログラ
ム記録領域Bからの回折効率の漸減が緩やかな場合であ
る。次に、図7(b)のような最も境界が目立たない回
折効率の漸減法について詳細に説明する。すなわち、図
8のように、疑似的に回折効率ηをホログラムシート上
の位置xに関する連続関数とすると、ηが一定値η
1 [x1 ≦x≦x2 ]をとる主ホログラム記録領域Bか
らホログラムシート端部に向かう向きにx軸正方向をと
ったとき、a<x[x1 <a<x2 ]で(dη/dx)
≦0、かつ少なくともある一定範囲x2 ≦b<x<cで
は(d2 η/dx2 )<0であるようにすれれはよい。
このときb<x<cでは|dη/dx|はxの増加関数
となる。なお、ηが最小値η2 (≧0)[e≦x≦f]
に漸近する部分、すなわちxのある一定範囲c<d<x
<e≦fにおいて(d2 η/dx2 )>0であれば、図
8のようにη2 への収束の仕方が滑らかになるので境界
不鮮明化効果はより向上する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主ホログラム記録領域の周囲に回折効率
    がホログラムシート端部に近づくにつれて漸減する領域
    を有するホログラムシートであって、回折効率漸減領域
    内の少なくともある一定範囲においては回折効率の変化
    率の大きさが前記端部に近づくにつれて徐々に増大する
    ようにしたことを特徴とする境界不鮮明化ホログラムシ
    ート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホログラムシートにおい
    て、主ホログラム記録領域の周部にホログラムが記録さ
    れてない面積一定の網点が形成され、かつ前記網点の数
    密度が端部に近づくつれて漸次増大するようにしたこと
    を特徴とする境界不鮮明化ホログラムシート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のホログラムシートにおい
    て、主ホログラム記録領域の周部にホログラム非記録部
    が鋸歯状に入りくむように形成され、かつ前記主ホログ
    ラム記録領域周部における前記ホログラム非記録部の面
    積占有率がホログラムシート端部に近づくにつれて漸次
    増大するように形成したことを特徴とする境界不鮮明化
    ホログラムシート。
  4. 【請求項4】 紫外光源とホログラム記録用感光材料の
    間に所定波長以下の紫外光を遮光するマスクを配置し、
    ホログラム記録のためのレーザー露光前または同時に該
    マスクを通して紫外光を照射してホログラム記録用感光
    材料のホログラム記録部以外を不感化して、回折効率が
    ほぼ一定の主ホログラム記録領域の周囲に回折効率がホ
    ログラムシート端部に近づくにつれて漸減する領域を形
    成するホログラムシートの作製方法において、回折効率
    漸減領域内の少なくともある一定範囲においては、回折
    効率の変化率の大きさが端部に近づくにつれて徐々に増
    大するようにしたことを特徴とする境界不鮮明化ホログ
    ラムシートの作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、前記マス
    クは、遮光領域の周部に紫外光を透過する面積一定の透
    明な網点が形成され、前記網点の数密度がマスク基板端
    部に近づくにつれて漸次増大するようにしたことを特徴
    とする境界不鮮明化ホログラムシートの作製方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の方法において、前記マス
    クは、遮光領域の周部に紫外光を透過する透明領域が前
    記遮光領域に鋸歯状に入りくむように形成され、かつ遮
    光領域に透明領域が入りくんだ領域内においては、透明
    部分の面積占有率がマスク基板端部近づくつれて漸次増
    大するようにしたことを特徴とする境界不鮮明化ホログ
    ラムシートの作製方法。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の方法において、前記マス
    クを移動または振動させながら紫外線を露光するように
    したことを特徴とする境界不鮮明化ホログラムシートの
    作製方法。
  8. 【請求項8】 順次複製用感光材料を供給する手段と、
    供給された複製用感光材料と紫外光源の間に配置されて
    所定面積領域において所定波長以下の紫外光を遮光する
    マスクと、ホログラム複製用原版と、ホログラム記録用
    レーザ光源とを備え、前記マスクは、遮光領域の周部に
    紫外光を透過する面積一定な透明な網点が形成され、前
    記網点の数密度がマスク基板端部に近づくにつれて漸次
    増大するようにし、レーザ露光前または同時にマスクを
    通して紫外光を照射して複製用感光材料のホログラム記
    録部以外を不感化してホログラムのトリミングと複製を
    同一ライン上で行うようにしたことを特徴とする境界不
    鮮明化ホログラムシートの作製装置。
  9. 【請求項9】 順次複製用感光材料を供給する手段と、
    供給された複製用感光材料と紫外光源の間に配置されて
    所定面積領域において所定波長以下の紫外光を遮光する
    マスクと、ホログラム複製用原版と、ホログラム記録用
    レーザ光源とを備え、前記マスクは、遮光領域の周部に
    紫外光を透過する透明領域が前記遮光領域に鋸歯状に入
    りくむように形成されており、レーザ露光前または同時
    にマスクを通して紫外光を照射して複製用感光材料のホ
    ログラム記録領域以外を不感化してホログラムのトリミ
    ングと複製を同一ライン上で行うようにしたことを特徴
    とする境界不鮮明化ホログラムシートの作製装置。
  10. 【請求項10】 順次複製用感光材料を供給する手段
    と、供給された複製用感光材料と紫外光源の間に配置さ
    れて所定面積領域において所定波長以下の紫外光を遮光
    するマスクと、該マスクを移動または振動させるための
    マスク駆動手段と、ホログラム複製用原版と、ホログラ
    ム記録用レーザ光源とを備え、前記マスク駆動手段でマ
    スクを移動または振動させながら、レーザ露光前または
    同時にマスクを通して紫外光を照射して複製用感光材料
    の一部を感度低下または不感化してホログラムのトリミ
    ングと複製を同一ライン上で行うようにしたことを特徴
    とする境界不鮮明化ホログラムシートの作製装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024067697A (ja) * 2022-11-07 2024-05-17 Kddi株式会社 フルカラー計算機合成ホログラム再生装置、方法及びプログラム
WO2025225180A1 (ja) * 2024-04-26 2025-10-30 日東電工株式会社 ホログラムの製造装置、ホログラムの製造方法、及び導光板

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