JPH07152322A - 貼着方法およびそれに用いる貼着体 - Google Patents

貼着方法およびそれに用いる貼着体

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JPH07152322A
JPH07152322A JP29942193A JP29942193A JPH07152322A JP H07152322 A JPH07152322 A JP H07152322A JP 29942193 A JP29942193 A JP 29942193A JP 29942193 A JP29942193 A JP 29942193A JP H07152322 A JPH07152322 A JP H07152322A
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JP
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adherend
adhesive body
sticking
surface resistance
adhesive
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JP29942193A
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Akira Suzuki
章 鈴木
Tatsuhiro Yamaguchi
達博 山口
Yoshiaki Kaburagi
良招 鏑木
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録機器をよりメンテナンスフリーにし、本
来の記録特性および記録保存安定性を損なうことがな
く、数回使用することができるため、環境、資源に優し
く資源を有効利用できる貼着体を提供することを目的と
する。 【構成】 張り合わせ面の表面抵抗が1.0×1012Ω
/□以上である貼着体および被貼着体を用い、それらの
少なくともどちらか一方の張り合わせ面を帯電させ、そ
の静電気力によって上記貼着体と被貼着体とを互いに貼
着させることを特徴とする貼着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貼着体の貼着方法およ
びそれに用いる貼着体に関するものである。さらに詳し
くは、粘着剤および剥離紙を必要とせずに、静電気力に
より被貼着体と貼着体とを貼着させる貼着方法およびそ
れに用いる貼着体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の貼着方法では、貼着体の裏面に水
分散性高分子等からなる粘着剤を塗布し、その上に剥離
紙を貼付させていた。この技術は、貼着体の種類と、用
いる粘着剤との組合せにより両者の粘着力を変更できる
ため、剥離紙を自由に選択できる。このため、上記方法
はあらゆる貼着体に利用されてきた。しかしながら、こ
の従来の技術では、例えば、貼着体に記録を行う際、粘
着剤が熱、圧力等により貼着体から流動して記録機器に
付着してしまい、その結果必要以上に記録機器のメンテ
ナンスが必要になるという欠点を有していた。さらに、
粘着剤により貼着体が貼付されているため、1回しか使
用できなかった。また、剥離紙は貼着体本来の使用には
不必要なため環境、資源に優しくなく資源の有効利用を
行っていないという欠点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
機器をよりメンテナンスフリーにし、本来の記録特性お
よび記録保存安定性を損なうことがなく、数回使用する
ことができるため、環境、資源に優しく資源を有効利用
できる貼着方法およびそれに用いる貼着体を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、張り合わせ面
の表面抵抗が1.0×1012Ω/□以上である貼着体お
よび被貼着体を用い、それらの少なくともどちらか一方
の張り合わせ面を帯電させ、その静電気力によって上記
貼着体と被貼着体とを互いに貼着させることにより前記
目的を達成した。また、本発明は上記貼着方法に使用さ
れる貼着体を、プラスチックフィルムを有する構造とす
ることにより前記目的を達成した。
【0005】本発明では、帯電可能で、かつ表面抵抗が
1.0×1012Ω/□以上である貼着体が用いられる。
組成および平滑等に関しては特に制限されはない。上記
貼着体は帯電可能な物質、例えばプラスチックフィルム
から形成されていることが好ましい。このプラスチック
フィルムとしては、具体的には、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウ
レタン、アクリル酸エステル共重合体、ABS樹脂等を
挙げられるが、これに限られるものではない。
【0006】しかしながら、貼着体が、電荷が乗り易く
貼り合わせに必要充分な静電気力を有するが被貼着体と
の貼り合わせに不都合な形状を有する場合、および電荷
が乗りにくく貼り合わせに必要充分な静電気力を有する
ことのできない場合には、表面抵抗が1.0×1012Ω
/□以上であるプラスチックフィルムを貼着体の少なく
とも片面に貼り合わせることにより、その貼着体を使用
することができる。
【0007】本発明の貼着方法では、長時間にわたって
貼り合わせ状態を維持したり、多様多種な環境下で良好
な貼り合わせ状態を維持するため、貼着体自体がある一
定の厚さを有することが必要になってくる。帯電および
静電気力の関係から、貼着体自体の厚さは20〜120
μmの範囲が望ましい。
【0008】本発明にかかる被貼着体は、組成および平
滑等に関しては特に制限されない。しかし、表面抵抗は
1.0×1012Ω/□以上でなければならない。被貼着
体をなす物質としては、帯電可能なものが好ましく、具
体的には上質紙、紙をベースにしたものにプラスチック
フィルムをラミネートしたもの、プラスチックフィル
ム、およびプラスチック成形体等を例示できる。特に上
記プラスチックフィルムとしては、ポリカーボネート、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウ
レタン、アクリル酸エステル共重合体、ABS樹脂等を
挙げることができるが、これに限られるものではない。
【0009】貼着体と同様に、被貼着体が、電荷が乗り
易く貼り合わせに必要充分な静電気力を有するが貼着体
との貼り合わせに不都合な形状を有する場合、および電
荷が乗りにくく貼り合わせに必要充分な静電気力を有す
ることのできない場合には、表面抵抗が1.0×1012
Ω/□以上であるプラスチックフィルムを被貼着体の少
なくとも片面に貼り合わせることにより、その被貼着体
使用することができる。
【0010】さらに、さきに説明したように、貼着体お
よび被貼着体の形状は特に限定されていないが、貼り合
わせる部分である面の絶縁性が高く、かつ平滑性が高い
こと、特に王研式平滑度が500秒/10cc以上が好
ましい。このような物性を有する被貼着体は長時間の貼
着が可能になり、何回も貼り合わせるという手間がなく
なる。特に、被貼着体の絶縁性が優れていると、被貼着
体の平滑性はそれほど高くなくても、つまり形状は平ら
でなくても貼着体を良好な状態で貼り合わせることがで
きる。
【0011】本発明にかかる貼着体、または被貼着体を
帯電させる方法としては、コロナ放電処理、グロー放電
処理、紫外線照射処理等を例示できるが、これに限られ
るものではない。貼着体または被貼着体の帯電量は、多
いほど被貼着体または貼着体への貼着は容易に行われ
る。これら両者の関係もあるが、極僅かな帯電量でも貼
着可能になるため、ここでは特に帯電量は限定すること
はしない。
【0012】次に、帯電させた貼着体を被貼着体に貼り
合わせる方法を説明する。帯電させた貼着体は手、ピン
セット等の金属導電物質、ゴム等の固形導電物質、水等
の液体等に触れると、貼着体上の電荷が逃げ貼着不可能
となってしまう。このため、貼着体と被貼着体とを貼り
合わせるには絶縁体を使用することが好ましい。例え
ば、絶縁性のピンセットや手袋、また、掃除機のような
吸引可能なノズルの先端部に絶縁体を取り付け、その部
分から帯電させた貼着体を吸引し被貼着体に貼り合わせ
ることができる様な機構を有する装置を使用することが
できる。
【0013】今日、貼着体は情報伝達方法としての大き
な役割を担っている。このため、貼着体になんらかの方
法により印刷または印字を行っており、その代表的な印
刷、印字方法としては、感熱記録方式、感熱転写方式、
インクジェット方式、直描方式、電子写真方式などがあ
る。ここでは感熱記録方式について説明する。
【0014】感熱記録層は、ファクシミリ類、乗車券、
通行券等の券紙類、プリペイドカード等のカード類およ
びPOS(Point of Sales)貼着体等の貼着体類に用い
られている感熱記録層が用いることができるがこれに限
られるものではない。一般に感熱記録層は、無色または
淡色のロイコ染料と、ロイコ染料と熱時反応して発色さ
せる顕色剤とを主成分として含有するものである。使用
される代表的なロイコ染料としては、クリスタルバイオ
レットラクトン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロ
フルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ
フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−エチルイソアミルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチル
アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン等があ
るがこれらに限定されるものではない。
【0015】また、上記ロイコ染料と熱時反応して発色
させる顕色剤としては、α−ナフトール、β−ナフトー
ル、4−t−ブチルフェノール、4−t−オクチルフェ
ノール、4−フェニルフェノール、2,2−ビス(p−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン、4、4′−シクロヘキシリ
デンジフェノール、2,2−ビス(2,5−ジブロモ−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4′イソプロ
ピリデンビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2′
−メチレンビス(4−クロロフェノール)、4,4′−
チオジフェノール、4,4′−スルホニルジフェノー
ル、安息香酸、サルチル酸、没食子酸の誘導体等がある
がこれらに限定されるものではない。
【0016】また、感熱記録層に用いられる結着剤とし
ては、各種の水溶性または水分散性高分子化合物が使用
され、例えばポリビニルアルコール、カゼイン、酸化で
んぷん、ゼラチン、イソブチレン−無水マレイン酸共重
合体樹脂、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合樹
脂、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ(メタ)アクリル
酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0017】さらに、感熱記録層中には記録感度を向上
させるために、必要に応じ各種の熱可融性物質を添加す
ることもできる。また、画像特性を向上させるために各
種の充填剤を添加することもできる。上記熱可融性物質
としては、適当な融点を持つ有機化合物が挙げられ、例
えば、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、蜜ロ
ウ、シェラックロウ等の動物性ワックス、カルナウバロ
ウ等の植物性ワックス、モンタンワックス等の鉱物性ワ
ックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、高級脂肪酸、高級脂肪酸のエステル、ジメチル
テレフタレート、ジフェニルフタレート等の芳香族カル
ボン酸エステル類、アルキルナフタレン誘導体、アルキ
ルジフェニル誘導体、アルキルターフェニル誘導体等が
用いられる。
【0018】さらにまた、感熱記録層中には充填剤とし
ての無機および有機顔料、例えば、クレイ、タルク、ケ
イソウ土、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、ゼオライト、セルロース微粉末、ポリエチレン微粉
末、シリコーン樹脂微粉末、フェノール樹脂微粉末、ベ
ンゾグアナミン樹脂微粉末等を添加し、発色画像の鮮明
性を向上させることができる。
【0019】その他、必要に応じて各種の界面活性剤
や、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加するこ
とができる。本発明における感熱記録層は、上記の如き
組成を有するものであり、前記ロイコ染料、顕色剤およ
び結着剤、その他必要に応じて添加される化合物からな
る塗料を貼着体上に塗布・乾燥して設けられるものであ
るが、かかる塗料はメディア式湿式分散機等の分散機で
粉砕処理した分散液であって、その被分散体であるロイ
コ染料および顕色剤等の粒径が5μm以下、特に望まし
くは3μm以下であることが記録性上好ましい。
【0020】本発明において上記貼着体上に感熱記録層
を形成するには、形成するための材料を分散または溶解
した塗工液を、ロールコーティング法、ブレードコーテ
ィング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーテ
ィング法、ロッドバーコーティング法等の方法により塗
布・乾燥することによってなされる。感熱記録層の望ま
しい塗布量は、感熱記録層で2〜10g/m2、さらに
望ましくは、5〜8g/m2である。
【0021】また、貼着体の品質を向上させるために、
必要に応じて層を設けることができる。例えば、貼着体
と感熱記録層との間にアンダー層を設けることができ
る。アンダー層を設けると、貼着体表面の平滑性を高め
画質の鮮明さを向上させることができる。さらに、感熱
記録層上に保護層を設けることもできる。これによって
外部環境から印字記録を保護することができる。
【0022】上記アンダー層および保護層は、前記の感
熱記録層に用いられる結着剤である各種の水溶性または
水分散性高分子化合物を主成分とし、必要に応じて顔料
や各種添加剤等を添加して形成することができる。アン
ダー層の塗布量は0.5〜10g/m2 程度が望まし
い。なお、アンダー層塗設後にカレンダー処理を施して
表面平滑性をさらに向上させることもできる。保護層の
塗布量は0.5〜5.0g/m2 程度が望ましい。
【0023】以上のようにここでは、貼着体への印字記
録方法をサーマルヘッドを利用した感熱記録方式のみを
記載したが記録方法はこれに限定されるものではなく、
感熱転写方式、インクジェット方式、直描方式、電子写
真方式などがある。
【0024】
【実施例】以下、実施例に従って本発明の詳細な説明を
行う。なお、配合を示す部数は全て重量部を表す。
【0025】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
からなり、52mm×52mmの大きさを有する貼着体
を作製した。得られた貼着体の表面抵抗値を川口電気社
(株)製の測定機P−613およびテラオームメータV
E−301を用いて測定した結果、1.0×1015Ω/
□以上であった。また、王研式平滑度は1700秒/1
0ccであり、厚さは25μmであった。ついで得られ
た貼着体の片面を帯電させた。その帯電条件を、静的帯
電と動的帯電とに分けて以下に示す。 ・静的帯電 使用機器: 川口電気社(株)製、帯電装置EPA−8
100 チャージ電圧(DCコロナ):+6KV、−6KV、 速さ:5m/min、 帯電終了から測定までの時間:0.5秒、 ・動的帯電 使用機器: 川口電気社(株)製、帯電装置EPA−8
100 チャージ電圧:(DCコロナ)+6KV、−6KV 回転速度:1000rpm
【0026】(実施例2)ポリエチレンからなり、52
mm×52mmの大きさを有する貼着体を作製した。得
られた貼着体の表面抵抗値を川口電気社(株)製の測定
機P−613およびテラオームメータVE−301を用
いて測定したところ、1.0×1015Ω/□以上であっ
た。また、王研式平滑度は3000秒/10ccであ
り、厚さは50μmであった。ついで実施例1と同様に
して貼着体を帯電させた。
【0027】(実施例3)坪量が38g/m2 である上
質紙の両側にプラスチックフィルム(低密度ポリエチレ
ン)を貼り合わせて貼着体を作成した。得られた貼着体
の表面抵抗値を川口電気社(株)製の測定機P−613
およびテラオームメータVE−301を用いて測定した
ところ、は1.0×1015Ω/□以上であった。また、
王研式平滑度は3000秒/10ccであり、厚さは4
0μmであった。ついでそのプラスチックフィルム上に
感熱記録層を形成した。上記感熱記録層は感熱記録層用
塗料を片側のプラスチックフィルム層上に塗工すること
により得ることができる。この感熱記録層用塗料を得る
ために、下記組成[A][B][C]からなる分散液を
調整した。
【0028】 [A]液 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 30部 ・メチルセルロース水溶液(固形分濃度5%) 50部 ・水 20部 [B]液 ・4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフエニルスルホン 30部 ・ポリビニルアルコール水溶液 50部 ・水 20部 [C]液 ・カオリン 40部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度5%) 40部 ・水 20部
【0029】ついで得られたA液、B液、C液、および
ポリビニルアルコール水溶液を下記割合で混合させて感
熱記録層用塗料を得た。 ・[A]液 30部 ・[B]液 90部 ・[C]液 100部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度5%) 150部
【0030】ついで、乾燥後の塗布量が7g/m2 とな
るようにプラスチックフィルム上に得られた感熱記録層
用塗料を塗工した。その後、形成された感熱記録層に感
熱記録方式により、文字を記録した。このようにして文
字を感熱記録層に記録した後、実施例1に記載した方法
で、貼着体を帯電させた。
【0031】(実施例4)ポリエチレンテレフタレート
フィルムを貼着体として使用した。得られた貼着体の表
面抵抗値を川口電気社(株)製の測定機P−613およ
びテラオームメータVE−301を用いて測定したとこ
ろ、は1.0×1015Ω/□以上であった。また、王研
式平滑度は1700秒/10ccであり、厚さは25μ
mであった。得られた貼着体の片面に感熱記録層を設け
た。感熱記録層の形成、記録、および帯電は、実施例3
と同様にして行った。
【0032】(実施例5)ポリエチレンフィルムを貼着
体として使用した。得られた貼着体の表面抵抗値を川口
電気社(株)製の測定機P−613およびテラオームメ
ータVE−301を用いて測定したところ、は1.0×
1015Ω/□以上であった。また、王研式平滑度は30
00秒/10ccであり、厚さは40μmであった。得
られた貼着体の片面に感熱記録層を設けた。感熱記録層
の形成、記録、および帯電は、実施例3と同様にして行
った。
【0033】(比較例1)坪量が38g/m2 である上
質紙を貼着体として使用した。この貼着体の表面抵抗値
は3.6×1010Ω/□であり、王研式平滑度は200
秒/10ccであり、厚さは32μmであった。得られ
た貼着体を実施例1に記載の方法で帯電させた。
【0034】(比較例2)坪量が38g/m2 である上
質紙を貼着体として使用した。この貼着体の表面抵抗値
は1.2×1010Ω/□であり、厚さは32μmであっ
た。得られた貼着体の片面に感熱記録層をもうけた。そ
れを実施例1に記載の方法で帯電させた。
【0035】(比較例3)カーボンブラックを練り込ん
だポリエチレンフィルムを貼着体として使用した。この
貼着体の表面抵抗値は2.8×106 Ω/□であり、王
研式平滑度は3000秒/10ccであり、厚さは50
μmであった。得られた貼着体の片面に感熱記録層をも
うけた。それを実施例1に記載の方法で帯電させた。
【0036】上記実施例1〜5および比較例1〜2で得
られた貼着体について以下の方法で各項目について評価
を行った。その結果を表1に示す。 <帯電性>実施例1で説明した様に、貼着体を帯電させ
た後、強力な静電気力を有するものを○、静電気力を示
さないまたは直ちに放電してしまうものを×として表1
に示した。
【0037】<貼着性>実施例および比較例で得られた
帯電している貼着体を、通常市販されているポリ塩化ビ
ニリデンからなる被貼着体に貼着させた。但し、この被
貼着体の表面抵抗値は1.0×1014Ω/□以上であ
り、王研式平滑度は2000秒/10ccである。明ら
かに貼着したものを○、貼着しなかったものを×として
表1に示す。
【0038】<剥離後の再貼着性>上記被貼着体に貼着
させた貼着体を一度剥がし、またそれを上記条件と同様
の条件で帯電させ、静電気力により再度貼着させる評価
を行った。明らかに貼着したものを○、貼着しなかった
ものを×として表1に示す。
【0039】
【0040】本実施例の貼着方法は、表面抵抗が1.0
×1012Ω/□以上である貼着体および同様の表面抵抗
を有するポリ塩化ビニリデンからなる被貼着体の少なく
とも片面を帯電させ、その静電気力によって上記貼着体
と上記被貼着体とを互いに貼着させる方法であるので、
接着剤を使用する必要がない。したがって、本実施例の
貼着方法により貼着された貼着体は、熱が加えられても
接着剤が溶け出すことがないので、周辺機器を汚す恐れ
がない。また、上記表1の測定結果から明らかなよう
に、本来の記録特性および記録保存安定性を損なうこと
がなく、数回使用することができる貼着体を提供するこ
とができる。さらに、実施例3〜5で得られた感熱記録
層が設けられた貼着体は、優れた感熱記録特性、および
良好な記録保存安定性を有していた。このため、POS
(Point of Sales)等に使用しても全く支障のないこと
が確認された。これに対して、比較例1および比較例2
にかかる貼着方法では、貼着性、および再貼着性に関し
て、実用上満足のいく結果が得られなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の貼着方法は、張り合わせ面の表
面抵抗が1.0×1012Ω/□以上である貼着体および
被貼着体を用い、それらの少なくともどちらか一方の張
り合わせ面を帯電させ、その静電気力によって上記貼着
体と被貼着体とを互いに貼着させるので、接着剤や剥離
紙を使用する必要がない。このため、貼着体に熱をかけ
ても接着剤が流れ出し、記録機器等を汚すことがない。
さらに、本来の記録特性および記録保存安定性を損なう
ことがなく、数回使用することができるため、環境、資
源に優しく資源を有効利用できる貼着体を提供すること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張り合わせ面の表面抵抗が1.0×10
    12Ω/□以上である貼着体および被貼着体を用い、それ
    らの少なくともどちらか一方の張り合わせ面を帯電さ
    せ、その静電気力によって上記貼着体と被貼着体とを互
    いに貼着させることを特徴とする貼着方法。
  2. 【請求項2】 請求項1にかかる貼着方法に使用される
    貼着体であって、少なくとも表面抵抗が1.0×1012
    Ω/□以上であるプラスチックフィルムを有することを
    特徴とする貼着体。
  3. 【請求項3】 厚さが20〜120μmの範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の貼着体。
  4. 【請求項4】 前記貼着体が、表面抵抗が1.0×10
    12Ω/□以上であるプラスチックフィルム上に少なくと
    も感熱記録層が設けられた感熱記録体であることを特徴
    とする請求項1記載の貼着方法。
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