JPH07153599A - プラズマ発生用マイクロ波回路の自動チューニング方法及び装置 - Google Patents

プラズマ発生用マイクロ波回路の自動チューニング方法及び装置

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JPH07153599A
JPH07153599A JP5297864A JP29786493A JPH07153599A JP H07153599 A JPH07153599 A JP H07153599A JP 5297864 A JP5297864 A JP 5297864A JP 29786493 A JP29786493 A JP 29786493A JP H07153599 A JPH07153599 A JP H07153599A
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誠一 高須賀
Shunichi Miyamae
俊一 宮前
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ発生用マイクロ波回路においてコン
トローラからの信号でE面スタブ、H面スタブを駆動し
負荷とのインピーダンスを整合させる。 【構成】 マイクロ波発生器と負荷との間に設置した方
向性結合器で常時入射電力と反射電力を計測し、コント
ローラで反射率を計算し、設定反射率との偏差を見て、
一定以上の値であれば現在位置からE面スタブ及びH面
スタブをその周辺に所定量移動して反射電力をサンプリ
ングしてその反射率を計算する。その反射率から設定反
射率を得ることの可能な方向とそこまでの移動量を計算
しステッピングモータに信号を送ってE面スタブ及びH
面スタブを駆動し、設定反射率を得る自動追値型制御方
法を採用したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ発生用マイク
ロ波回路のインピーダンス自動チューニング装置及びイ
ンピーダンス自動整合方法に関するものである。
【従来の技術】
【0002】従来、マイクロ波を用いたプラズマ装置を
使用するときには、まずマグネトロンに高電圧を印加し
てマイクロ波(以後、入射電力とも称する)を発生さ
せ、その装置に付設された反射波測定装置により反射電
力が入射電力の3%前後になるようにマイクロ波導波管
P内に挿通した3(スリースタブ型)ないし4本の探針
Seで検波し同数のスタブStの導波管内突出量を制御
装置Cを介して自動で、又は手動で調整し、マイクロ波
発生源Mと負荷Wとのインピーダンスを整合させ(特開
平3−174803号)所望のマイクロ波電力をプラズ
マ生成室(以下、負荷ともいう)に印加していた(図
4)。しかし、プラズマ処理毎にまたは処理中において
も、例えば負荷の汚れやガス流量の変化あるいはマグネ
トロンの経時変化などによって反射率が異常に変動する
ことがしばしばあり、この変動に対して手動又は自動で
初期の設定条件に戻す操作は困難で再現性が乏しくプラ
ズマ放電が不安定になり精度と作業性は悪かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マイクロ波は各種分野
で利用されているが、特にICの製造においては再現性
の高い、精密に制御されたプラズマが必要となってい
る。マイクロ波はその発生源の出力電力の増減とプラズ
マ負荷のインピーダンスはある範囲内では直線的に変化
するがある時点で不連続となるという、いわゆるヒステ
リシスが発生することはよく知られている。このような
マイクロ波の性質から4本ないし3本のスタブでインピ
ーダンスを整合することは非常に困難であり、より安定
した制御方法が求められているところである。
【0004】また、IC基板であるウエハーは従来の4
インチ又は6インチのものから8インチのものにその直
径が拡大されつつあり、それに伴ってマイクロ波のパワ
ーアップが要求されているが、従来のような棒状スタブ
及び定在波検出アンテナがマイクロ波通路(導波管)に
突出した状態の整合器にあっては、マイクロ波がそのア
ンテナやスタブに放電することがあり現在使用されてい
るパワーより以上にアップすることは困難で今後の課題
とされているところである。
【課題を解決するための手段】
【0005】以上の問題点を解決するために本発明は、
マイクロ波発生器と負荷との間、すなわち導波管内に方
向性結合器と、断面が長方形であってその途中の隣接す
る二面に分岐管路を設けこの分岐管路に導波管の断面と
ほぼ同形同寸で先端が平面状のE面スタブおよびH面ス
タブをそれぞれ2本の駆動軸をもってモータにより摺動
自在に設置したスタブ整合器とを設置して操作条件の安
定化とハイパワー化に対応し、また所望の操作条件値を
自動的に追値制御する手段を講じた。
【0006】その方法は、操作者が任意の反射率をE/
Hチューナーコントローラ(以後、コントローラと称
す)に入力し、所定の操作手順を指示するとコントロー
ラはその負荷を対象としてE面スタブ、H面スタブの全
可動範囲に亙って入射電力と反射電力を計測し、その反
射率を計算して記憶素子上に記憶する(以後、テーブル
マップと称す)。そして、そのテーブルマップから設定
された反射率が比較的多く集積するエリアを検索し、そ
の中心位置に存在するE面スタブ、H面スタブを駆動し
設定するようにした。また、操作者があらかじめ記憶さ
せたテーブルマップをコンピュータを介してディスプレ
ー上に三次元図として表示させ、その図から所望の反射
率を得るに最適な位置を確認しE面スタブ、H面スタブ
をコントローラの手動キーで駆動し設定することも可能
とした。
【0007】上記の設定によりマイクロ波発生器からマ
イクロ波が導波管を通り負荷に向かって入射される。方
向性結合器は常に、スタブの現在位置における入射電力
と反射電力を検知し、その信号を受けてコントローラが
反射率を計算し、その値と初期条件の反射率との差(以
後、偏差と称す)を判定し、その偏差が決められた数値
以上になると内蔵したプログラムにしたがってE面スタ
ブ、H面スタブを現在位置からその偏差に応じて所定量
移動して、回りの反射電力を測定しかつ反射率を計算し
て、その結果によって移動方向と移動量を決め、コント
ローラからの信号でステッピングモータを回転させE面
スタブ、H面スタブを移動させる自動追値型の制御方法
を採用したものである。
【作用】
【0008】本発明は、前記のように被処理物としての
負荷への処理に最適な反射率を初期条件として決めコン
トローラに入力すると、前記の反射率を示したテーブル
マップによりその反射率またはそれに近い反射率が多く
存在するエリアを自動的に選び、さらにそのエリアの中
心にある反射率のに対応する位置にE面スタブ、H面ス
タブを移動し設定するので機器の立ち上がりが容易かつ
迅速になる。
【0009】前記のようにテーブルマップ上で初期条件
としての反射率またはそれに近い値が多く存在する領域
の中心位置を選んで初期条件の設定がなされるために、
装置を操作中に生じる小さな条件変動はそれが初期値と
近似の範囲であれば現在位置からE面スタブ、H面スタ
ブを移動させる必要性はほとんど無く、チューニングに
より移動させる必要が生じてもその移動範囲は比較小さ
ななもので初期条件に戻すことは比較的簡単に行えるこ
とになる。
【0010】前記のように本発明の制御は、装置の特性
値としての反射率を基準として設定されるために負荷と
のインピーダンスを整合させる装置であるE面スタブ、
H面スタブが精度よく可動する必要がある。このために
それぞれのスタブを2本の同時回転をする駆動軸で動か
すことによりスタブの傾きをなくなり設定誤差がほとん
ど生じなくなった。したがって特性値(反射率)の再現
性が確保されることになる。
【0011】
【実施例】図1はマイクロ波を利用したICのプラズマ
ドライエッチング装置を例としてその要部構成を、図
2、図3はこのマイクロ波プラズマ処理装置におけるス
タブ整合器の構造を示したもので、以下これらの図によ
って説明する。このマイクロ波プラズマ処理装置1はマ
イクロ波電源2と、マイクロ波発生器3と、アイソレー
タ4と、方向性結合器5と、導波管6と、導波管の一部
に分岐管7e、7hを設けE面スタブ20およびH面ス
タブ21を装着したスタブ整合器(E/Hチューナー)
7と、プラズマ生成室(負荷とも称す)8と、パワーメ
ーター9と、E/Hチューナーコントローラ10(以
後、コントローラと称す)と、パーソナルコンピュータ
11(以後、コンピュータと称す)とを標準的な機器構
成とし、被処理物によっては導波管6に10〜60mm
長さをもつ延長用導波管12を接続するものである。
【0012】スタブ整合器7は図2および図3に示すよ
うに、断面が長方形になる導波管6の途中にあって隣接
する二面にその導波管6の断面とほぼ同形同寸で導波管
内の磁界方向に直角(したがって電界と平行な面内)に
分岐した分岐管7e内にE面スタブ20を、磁界(H)
と平行方向に分岐した分岐管7h内にH面スタブ21を
摺動自在に挿着したものであって、そのスタブ先端は平
面状をなしている。そのスタブの駆動機構はE面スタブ
20、H面スタブ21とも同一であるのでH面スタブ2
1について説明する。H面スタブ21は分岐管7h内に
ある摺動盤29にねじ固着30され、その摺動盤29の
上面に形成した二個の雌ねじ28、28にはステッピン
グモータ23をカップリング27を介して接続した雄ね
じを有する主駆動軸24と、その主駆動軸24にタイミ
ングベルト26およびプーリー26aを介して連動する
雄ねじを有する副駆動軸25とが螺合されている。これ
らの軸24、25は分岐管にねじ固着7cされるフレー
ム32a及び32bにベアリング33、33を介して回
動自在に取り付けられている。
【0013】摺動盤29、29の側面の全周にわたって
巻着けられている櫛歯状摺動板31は非鉄金属例えば
銅、黄銅、ベリリウム銅合金などの薄板からなりその櫛
歯状の基部に若干のアールをもたせて180°近く折り
返したものでそのアール部がスプリング性を有する。こ
の櫛歯状部先端が分岐管7e内の壁面と弾力性をもって
接触しているために摺動盤の滑らかな動きが得られる。
【0014】図3において、34、34は上下動の限界
を決めるリミットスイッチ、35はH面スタブ21の基
準位置(導波管内面6hと同一面上をゼロ点とする)を
計測するセンサー、36は摺動盤29につけられたリミ
ットスイッチ押圧杆、7bはカバーである。これらの構
造は前記のとおりE面スタブ20の整合器も同様であ
る。
【0015】マイクロ波発生器3には図示していないが
マグネトロンが装着されていてマイクロ波電源からの高
電圧印加によりマイクロ波を発生し、導波管を線路とし
てプラズマ生成室8に至る。プラズマ生成室8にはベル
ジャー8aが備えられ、その内部は真空か又は適正なガ
ス雰囲気に保たれていて所定の位置に被処理物としての
負荷例えばシリコンウエハーが装入される。以上がハー
ドの概要である。
【0016】以上の装置の使用方法を説明する。まず前
記の標準的な装置構成でE面スタブ20、H面スタブ2
1の先端面を導波管6の内壁面6e、6h(基準面)と
同一面上に合わせる(センサー35で確認される)。ダ
ミーまたは標準資料としてのシリコンウエハーを負荷と
してプラズマ生成室8のベルジャー8a中に装入し、マ
イクロ波発生器3より一定のパワー例えば500Wのマ
イクロ波を負荷に向けて入射する。この段階では導波管
6内の入射電力と負荷とのインピーダンスは当然整合さ
れていないが、導波管内の入射電力と反射電力は方向性
結合器5によって検知され信号としてパワーメーター9
を介してコントローラ10に送られる。コントローラ1
0はこの信号をA/D変換後入射電力に対する反射電力
の比率(反射率%)を計算してRAM10b上のEH座
標(0,0)に記憶させる。次いで、H面スタブ21
(又はE面スタブ20、以下同様であるので省略)を導
波管6の内壁面6hから任意の量、例えば2mm後退さ
せる。この状態で再び導波管6内の入射電力と反射電力
を前記と同様に検知してパワーメーター9からコントロ
ーラ10に送り反射率を計算してRAM10b上のEH
座標(0,2)に記憶させる。さらに、順次H面スタブ
21を等間隔で30mmまで後退させ同様の操作を繰り
返してそれぞれの反射率をRAM10bのEH座標の
(0,30)まで書き込む。
【0017】H面スタブ21を後退量30mmまでの測
定と反射率の記憶が終わればE面スタブ20を2mm後
退させ、H面スタブ21を逆行させて(または先端面を
導波管6の内壁面6hと同一面上より進めて)、前記と
同様の電力測定と反射率の計算、ROM10aへの書き
込みを行う。この操作をE面スタブ21の可動限界まで
順次繰り返し各座標値における反射率をそれぞれのRO
M10aに書き込み記憶させる。このようにして標準的
な装置で一定のマイクロ波電力、例えば500Wの条件
における導波管5内の反射率が表1に例示したような二
次元データがコントローラ20に記憶される。この測定
手順において、ある測定ライン上で反射率が50%以上
を示す位置に達したときにはそのライン上の測定をその
位置で終わり、E面スタブを次段に送りH面スタブを逆
行させて測定することがより合理的である。このように
して作成したデータがテーブルマップである。なお、前
記において測定間隔を2mmとしたが、コントローラ上
においては測定点間が直線補完されている。
【0018】さらに、入射電力1000、1500Wと
順次パワーを変えて導波管5内の反射率測定を前記の手
順にしたがって行い、また導波管6に10、20、3
0、40mm等の延長導波管12を付設して前記の操作
手順により導波管5内の反射率を計測記憶させる。この
ように記憶した反射率のデータは装置特性を表すもので
あり、必要に応じてコンピュータ11からコントローラ
10にアクセスして表の形式で、あるいは反射率を高さ
とした三次元グラフとしてディスプレー11a上に表し
て参照し、あるいはプリンター(図示していない)によ
りプリントして参照される。表1は20mmの延長用導
波管12を接続して入射電力を500Wとして使用した
場合の反射率を表示したテーブルマツプである。
【0019】
【表1】
【0020】本発明における実施例の一について説明す
ると、半導体へのエッチング操作の開始時に操作者はま
ず処理される半導体のエッチングに最も望ましいと思わ
れる任意の入射電力値、反射率を決める。その値が例え
ばそれぞれ500W及び5%であったとすると、500
Wのマイクロ波発生器を使用し反射率の値5%をE/H
チューナーコントローラ10上で設定する。コントロー
ラ10は記憶しているテーブルマップを参照して指定さ
れた反射率5%が最も多く存在するエリアを探しその中
心の位置にチューニングする。もしその数値の存在する
エリアが複数あるときは周り8点について標準偏差を求
めその値が小さいエリアを優先してチューニングし、そ
の座標値に対応する位置(導波管内面6e、6hからの
所定距離)にステッピングモータ23を介して主駆動軸
24、副駆動軸25を回動させE面スタブ20、H面ス
タブ21を設定する。
【0021】このように操作者が必要とする反射率値を
テーブルマップを参照して比較的多く存在するエリアか
ら、しかもその中心地にあるものを選定して条件設定を
するために安定した条件設定が速やかにでき、しかも設
定された位置の近傍には理想条件に近い数値が集まって
いるので操作中のチューニングの必要回数は少なくなる
という効果がある。
【0022】条件設定がなされ、装置が立ち上がった直
後からE面スタブ、H面スタブを駆動して設定反射率を
常に保つようにプログラムされ、それにしたがって自動
チューニングがなされる。その概要をフローチャート
(図5)に示したが、その説明に先立って自動チューニ
ング機能に関する用語を説明する。 基準位置(e,h) 初期位置又は計算によって移動した直後の位置 インターバル(intv) 周り4点と基準位置との距離 反射率(VSWR)(%) 反射電力/入射電力×100 (式1) 設定値(setv)(%) これから設定しようとする反射率の値である。 測定値(MSV) (%) 実際に測定した入射電力と反射電力より求めた反 射率 反射電力/入射電力×100 (式2) 偏差(DIF)(%) 測定値と設定値の差、例えば DIF(e,h)=setv−MSV(e,h) (式3) 移動率(MVR) 反射率の変化に対するスタブ位置の変化の割合 MVR=移動量の変化(mm)/反射率の変化(%)(式4) 例えば、移動量の変化=(e,h−intv) 反射率の変化=MSV(e,h−intv)−MSV(e,h) 移動量 移動量=MVR×偏差 (式5) 移動率テーブル スタブの移動方向と移動量を制御す
るために用意したデータテーブルで基準位置と周り4点
の5つから構成それる。図6のEH座標上においてA点
を基準位置とするとB、C、D、Eが周りの4点とな
る。それぞれのテーブルには以下のデータが記録されて
いる。 (1)EH座標 (2)測定値 (3)移動率(周り4点のみ記録される) (4)データ存在の確認(周り4点のみ記録される) 基準位置と当点との間に設定値が存在するかどうかを判
断することと、例えば設定値が5%のとき、基準位置の
VSWRが3%でB点のVSWR8%ならE面負方向に
目標とする位置があると判断する。
【0023】次に、本発明の自動追値制御の方法をフロ
ーチャートにしたがって説明する。装置の立ち上がり時
点ではRAM10bにある移動率テーブルは初期化され
ている(a)。前記のテーブルマップから得られるE面
スタブ、H面スタブの最適位置をコントローラ10の手
動ボタンにより設定し、あるいは、反射率を入力してコ
ントローラ10がその負荷とE面スタブ、H面スタブの
位置関係による入射電力と反射電力から反射率を得てそ
の値をテーブルマップとして記憶し、そのマップにより
設定値に最適な位置にステッピングモータを介してE面
スタブ、H面スタブを駆動する。この後オートチューニ
ング状態(a)に入り、方向性結合器5によって入射電
力と反射電力をサンプリング(b)してコントローラ1
0で測定値を計算する。次に(c)の移動率テーブルの
更新を判断する。前記のようにスタート時点には移動率
テーブルは初期化されているので移動率テーブルの作成
が必要である。
【0024】ここで移動率テーブルの作成または更新は
次のようにして行われる。まず設定値から測定値を減じ
た偏差DIFを得る。その偏差によりあらかじめ決めら
れた移動量を例えば表2からあるいは既に作成された移
動率テーブルから得て、E面スタブ、H面スタブを基準
位置(図5のA)からその移動量だけ移動させて順次周
り4点(B、C、D、E)の反射電力を測定し、その値
から反射率を計算する(測定値)。そしてB、C、D、
E点の測定値と設定値との偏差から式4により移動率を
計算しデータの存在すなわちその範囲内に設定値が存在
するかどうかを確認し(d)で移動率表を作る(例えば
表3)。
【0025】次に(e)において基準位置の測定値と設
定値との偏差を求める。次に(f)でその偏差が所定値
例えば1%以内ならば、再び基準位置のサンプリング
(b)に戻る。偏差が所定値以上ならば(g)進んで移
動率テーブルを参照し、設定値があれば式5によりその
移動量を求めて(j)に進む。
【0026】設定値がなければ(h)に進み、移動率が
求められている場合には設定値に近づくと判断される方
向の移動率を採用して式5で移動量をして移動し、そこ
を新たな基準位置として回り4点すべてについて移動後
の位置がスタブ移動可能範囲を超えるかを(i)で判断
し、超えない場合には(j)に進む。移動可能範囲を超
える場合には(m)に進み、移動後の位置の測定値を基
準位置(A)の測定値とし、元の位置の測定値を移動方
向と正反対の位置の測定値とする。その他の点について
の測定値は無効とし、移動後の基準位置と元の位置との
間で移動率を求める。このようにして移動率テーブルを
(n)で更新し基準位置のサンプリング(b)に戻る。
【0027】前記により(j)に進んだ時、設定値の所
在が一か所であれば移動量を式5で計算してその位置に
移動する。また、設定値の所在が複数あればそれぞの移
動量を計算し、基準位置からみて正の方向(図6におい
てE、Dの方向)の測定点の移動量が正又は、基準位置
からみて負の方向(同じくB、Cの方向)の測定点の移
動量が負の時、この移動量を採用し、しかも採用される
移動量の中で最大のもの(最も緩やかな反射率の変化の
もの)を移動量と決定し、この採用された移動量の方向
を最適移動方向と決める。ここでは更に偏差の大きさに
よって移動量に例えば表4のような制限が設けられる。
【0028】次いで(k)に進み、新しい移動先を基準
位置とし、(l)に進みその基準位置で移動率テーブル
更新する。ここでは、移動後の位置の測定値を基準位置
(A点)の測定値とし、元の位置の測定値を移動方向と
正反対の位置の測定値とする。その他の点についての測
定値は無効とする。そして、移動後の基準位置と元の位
置との間で移動率を求める。その他の点については移動
率は無効とする。そして(b)へ進む。
【0029】
【表2】 反射率の偏差(%) 移動量(mm) 10〜 3 5〜10 2 3〜5 1 2〜3 0.5 1〜2 0.2 0.5〜1 0.1
【0030】
【表3】 移動率テーブルの例(設定値5、移動量0.5とした)
【0031】
【表4】反射率の偏差と最大移動量 反射率の偏差(%) 最大移動量(mm) 5〜 3 3〜5 2 2〜3 1 1〜2 0.5 0.5〜1 0.2
【0032】以上が設定反射率を常に維持するためにE
面スタブ、H面スタブを駆動する自動追値制御のフロー
である。このフローに沿ったプログラムがコントローラ
10のROM10a上に書き込まれており、したがって
常に最適設定条件が維持されることになる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る導波管6内の反射率に関し
てE面スタブ、H面スタブの全可動範囲にわたる導波管
6内マイクロ波反射率がテーブルマップとしてコントロ
ーラ10のRAM10bに記憶されているために、操作
条件設定時に参照が可能で試行錯誤を繰り返す事なく速
やかに最適条件が得られる。
【0034】操作条件の設定時、任意に決められた反射
率の値がテーブルマップ上比較的多く集合したエリアの
中心位置にある値を採用してE面スタブ、H面スタブを
設定しておけば、操作中多少の要因変動があっても条件
が大きく変動することはなくなる。
【0035】E面スタブ、H面スタブによるチューニン
グ装置において入射電力と反射電力の計測から反射率を
得てコントローラで自動追値制御を図ったためにIC回
路などのエッチング操作などに必要とされる厳密な条件
維持が安定して得られる。
【0036】E面スタブ、H面スタブの駆動を2本の駆
動ねじ軸を使用したので摺動時における動きがスムーズ
になりスタブ表面の傾きが生じない。したがってスタブ
位置とマイクロ波の反射率との相関精度が高く、したが
って事前に計測した反射率データを記憶したテーブルマ
ップの信頼性が高い。
【0037】E面スタブおよびH面スタブが導波管内に
突出していないので従来のようなスタブとの放電の可能
性はない。したがって入射電力を大きくすることがで
き、今後のシリコンウエハーの大型化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるプラズマ処理装置の要
部構成図である。
【図2】スタブ整合器の外観を示した斜視図である
【図3】スタブ整合器の内部構造を示した一部断面の正
面図である。
【図4】スリースタブ型整合器の構成図である。
【図5】スタブの移動軌跡と反射率を示したEH座標図
である。
【図6】自動追値制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロ波プラズマ処理装置 2 マイクロ波電源 3 マイクロ波発生器 4 アイソレータ 5 方向性結合器 6 導波管 7 スタブ整合器(E/Hチューナー) 8 プラズマ生成室(負荷) 9 パワーメーター 10 E/Hチューナーコントローラ 11 パーソナルコンピュータ 7e、7h 分岐管 20 E面スタブ 21 H面スタブ 23 ステッピングモータ 27 カップリング 26 タイミングベルト 24 主駆動雄ねじ 25 副駆動雄ねじ 28 雌ねじ 29 摺動盤 30 締め固着 31 櫛歯状摺動板 32a、32b フレーム 33 ボールベアリング 34 リミットスイッチ 35 センサー 36 リミットスイッチ押圧杆

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波回路に用いられるスタブチュ
    ーナーによるプラズマ発生用マイクロ波回路の自動チュ
    ーニング装置において、マイクロ波電源と負荷との間に
    方向性結合器と、導波管と、この導波管の二壁面に直交
    する方向に設けたそれぞれ2本の駆動軸を有するE面ス
    タブ及びH面スタブと、このE面スタブ及びH面スタブ
    をそれぞれ駆動するスタブ駆動用パルスモーターと、E
    面スタブ及びH面スタブのゼロ点位置を計測するセンサ
    ーと、パワーメーターと、E/Hチューナーコントロー
    ラとパーソナルコンピュータを有し、前記方向性結合器
    で検知した入射電力と反射電力から反射率を得てからコ
    ントローラによりステッピングモータを介してE面スタ
    ブ、H面スタブを摺動させ設定反射率を保つことによっ
    て負荷とのインピーダンス整合を行うことを特徴とする
    プラズマ発生用マイクロ波回路の自動チューニング装
    置。
  2. 【請求項2】 マイクロ波回路のマイクロ波電源と負荷
    との間で検出される入射電力と反射電力から反射率を求
    め、E面スタブ及びH面スタブを駆動してインピーダン
    ス整合を図る自動チューニング装置において、あらかじ
    め任意に決めた導波管長さ、入射電力及びダミーまたは
    加工対象物の負荷によりE面、H面スタブの導波管壁面
    からの距離と反射電力との関係を測定し、これによりそ
    の反射率を計算してE面スタブ及びH面スタブ位置と反
    射率の関係を示すテーブルマップを作成しE/Hチュー
    ナーコントローラに記憶させ、初期操作条件として少な
    くとも所望の反射率を該コントローラに入力することに
    よってE/Hチューナーコントローラがこのテーブルマ
    ップを参照して所望反射率を得る最適位置にE面スタブ
    及びH面スタブを自動的に駆動して設定し、装置作動後
    は常時計測する入射電力と反射電力から現在の反射率を
    求め、それが設定反射率に対し所定以上の偏差があれば
    記憶され又は自ら計算して作った移動率テーブルにした
    がって、順次E面スタブおよびH面スタブを現点より移
    動させてその周り4点のサンプリングにより反射率を求
    め、これにより設定反射率の得られる方向及びスタブの
    移動必要距離を所定の計算式によって求め、その位置に
    E面スタブ、H面スタブを移動させることを繰り返し行
    うことによって常に設定反射率を追値する制御機能を有
    するプラズマ発生用マイクロ波回路のチューニング方
    法。
  3. 【請求項3】 導波管の二壁面に分岐させた管内に挿入
    したE面スタブおよびH面スタブをそれぞれ雌ねじを有
    する摺動盤に固着し、その摺動盤の雌ねじにコンピュー
    タの信号によりパルスモーターを介してそれぞれ駆動さ
    れる雄ねじつき主駆動軸と、その主駆動軸にタイミング
    ベルトによって連動する雄ねじつき副駆動軸を螺合し、
    摺動盤の側面には非鉄合金からなる櫛歯状バネ摺動板を
    付設した構造のスタブ整合器を有することを特徴とする
    請求項1のプラズマ発生用マイクロ波回路の自動チュー
    ニング装置。
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