JPH07155607A - りん酸の回収再利用方法 - Google Patents
りん酸の回収再利用方法Info
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- JPH07155607A JPH07155607A JP5340342A JP34034293A JPH07155607A JP H07155607 A JPH07155607 A JP H07155607A JP 5340342 A JP5340342 A JP 5340342A JP 34034293 A JP34034293 A JP 34034293A JP H07155607 A JPH07155607 A JP H07155607A
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- phosphoric acid
- ion exchange
- catalyst
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/584—Recycling of catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、オレフインの気相水和反応でアル
コ−ルを製造する際の反応用廃りん酸触媒から、触媒活
性に悪影響を与える金属イオンを効果的に除去し、これ
を再利用することにより、触媒費用が削減でき、しかも
環境汚染の防止や資源の有効利用が計られるようにした
りん酸の回収再利用方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明に於いては、前記オレフインの気相水
和反応で長期間使用して活性の低下した廃りん酸触媒か
ら含有するりん酸を水で抽出した後、該抽出液中の金属
イオンを強酸性イオン交換樹脂を用いてイオン交換法に
より除去し、これを前記気相水和反応用りん酸として使
用することを特徴とする。
コ−ルを製造する際の反応用廃りん酸触媒から、触媒活
性に悪影響を与える金属イオンを効果的に除去し、これ
を再利用することにより、触媒費用が削減でき、しかも
環境汚染の防止や資源の有効利用が計られるようにした
りん酸の回収再利用方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明に於いては、前記オレフインの気相水
和反応で長期間使用して活性の低下した廃りん酸触媒か
ら含有するりん酸を水で抽出した後、該抽出液中の金属
イオンを強酸性イオン交換樹脂を用いてイオン交換法に
より除去し、これを前記気相水和反応用りん酸として使
用することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オレフインの気相水
和反応で用いられた廃りん酸触媒からのりん酸の回収再
利用方法に係り、更に詳記すれば、長期間の使用で活性の
低下した廃りん酸触媒を水で抽出したりん酸水溶液か
ら、強酸性イオン交換樹脂を用いて金属イオン、特に一価
及び二価の金属イオンをイオン交換法により除去し、こ
れを前記気相水和反応用りん酸として再利用する方法に
関するものである。
和反応で用いられた廃りん酸触媒からのりん酸の回収再
利用方法に係り、更に詳記すれば、長期間の使用で活性の
低下した廃りん酸触媒を水で抽出したりん酸水溶液か
ら、強酸性イオン交換樹脂を用いて金属イオン、特に一価
及び二価の金属イオンをイオン交換法により除去し、こ
れを前記気相水和反応用りん酸として再利用する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフインの気相水和反応によりアルコ
−ルを製造する際の触媒として、例えばりん酸,硫酸等
の鉱酸類、ケイタングステン酸,リンモリブデン酸等の
ヘテロポリ酸類、酸化タングステン,シリカアルミナ,
ニオブ酸等の金属酸化物或はゼオライト類が公知であ
る。エチレン或はプロピレンの工業規模の気相水和反応
に於いては、反応活性や触媒寿命の観点から、主として
りん酸が触媒として用いられている。オレフインの気相
水和反応用りん酸触媒は、多孔性の珪酸質担体、例え
ば、シリカゲル,硅藻土,活性白土或はベントナイト等
に、約40〜80重量%のりん酸水溶液を含浸させて固
体触媒を調製し、これを固定床式反応塔に充填して使用
している。
−ルを製造する際の触媒として、例えばりん酸,硫酸等
の鉱酸類、ケイタングステン酸,リンモリブデン酸等の
ヘテロポリ酸類、酸化タングステン,シリカアルミナ,
ニオブ酸等の金属酸化物或はゼオライト類が公知であ
る。エチレン或はプロピレンの工業規模の気相水和反応
に於いては、反応活性や触媒寿命の観点から、主として
りん酸が触媒として用いられている。オレフインの気相
水和反応用りん酸触媒は、多孔性の珪酸質担体、例え
ば、シリカゲル,硅藻土,活性白土或はベントナイト等
に、約40〜80重量%のりん酸水溶液を含浸させて固
体触媒を調製し、これを固定床式反応塔に充填して使用
している。
【0003】りん酸触媒を用いるエチレン或はプロピレ
ンの工業規模の気相水和反応は、通常温度約130〜3
00℃、圧力約10〜90Kg/cm2G、 水/オレフインのモ
ル比約0.2〜2.0、反応気体の空間速度約5〜50
min-1の反応条件で実施されている。この反応の運転中に
於いては、りん酸触媒床から反応流と共にりん酸が少量
常時滴り落ちる現象(ウイ−ピング)が認められる。この
ウイ−ピングにより、りん酸触媒中のりん酸担持量が減
少し、触媒活性が低下するので、通常連続的或は間欠的
に、反応塔上部から約3〜15重量%のりん酸水溶液を
スプレ−させることにより、触媒活性を長期間維持させ
る方法がとられている。
ンの工業規模の気相水和反応は、通常温度約130〜3
00℃、圧力約10〜90Kg/cm2G、 水/オレフインのモ
ル比約0.2〜2.0、反応気体の空間速度約5〜50
min-1の反応条件で実施されている。この反応の運転中に
於いては、りん酸触媒床から反応流と共にりん酸が少量
常時滴り落ちる現象(ウイ−ピング)が認められる。この
ウイ−ピングにより、りん酸触媒中のりん酸担持量が減
少し、触媒活性が低下するので、通常連続的或は間欠的
に、反応塔上部から約3〜15重量%のりん酸水溶液を
スプレ−させることにより、触媒活性を長期間維持させ
る方法がとられている。
【0004】このように、オレフインの気相水和反応プ
ロセスで使用されるりん酸は、触媒調製用として約40
〜80重量%のりん酸水溶液と、スプレ−用として約3
〜15重量%のりん酸水溶液の二種類のものが用いられ
ているが、この反応にりん酸触媒を約1年以上使用して
いると、触媒の塊状化、触媒の粉化、リン酸担持量の変
化、炭化物質の蓄積、金属イオンの蓄積、珪酸質担体物
性の物理的変化、例えば表面積、細孔径、細孔容積及び
結晶化等の変化及び/或は珪酸質担体表面のシラノ−ル
基(−SiOH)の化学的変化等により複合的に触媒活
性が低下するので、新たにりん酸触媒を調製し交換しな
ければならない。
ロセスで使用されるりん酸は、触媒調製用として約40
〜80重量%のりん酸水溶液と、スプレ−用として約3
〜15重量%のりん酸水溶液の二種類のものが用いられ
ているが、この反応にりん酸触媒を約1年以上使用して
いると、触媒の塊状化、触媒の粉化、リン酸担持量の変
化、炭化物質の蓄積、金属イオンの蓄積、珪酸質担体物
性の物理的変化、例えば表面積、細孔径、細孔容積及び
結晶化等の変化及び/或は珪酸質担体表面のシラノ−ル
基(−SiOH)の化学的変化等により複合的に触媒活
性が低下するので、新たにりん酸触媒を調製し交換しな
ければならない。
【0005】これら触媒劣化要因のうち、りん酸触媒中
に金属イオンが蓄積する原因は、第1に原料である水
(イオン交換水)に数ppb〜数十ppbと僅かに含ま
れるアルカリ金属イオン例えばナトリウム、及びアルカ
リ土類金属イオン例えばカルシウム、マグネシウム等が
反応原料ガスと共に長期間に亙って触媒床に持ち込まれ
蓄積することであり、第2に装置材料、例えば加熱炉、
熱交換器及び配管等に使用されている鉄鋼、或は反応塔
内部のライニングに使用されている銅等の腐食によって
鉄及び銅等が触媒床に持ち込まれ蓄積することである。
そのほか、珪酸質担体に比較的多く含まれるアルミニウ
ム等が徐々に担持されているりん酸に溶解し蓄積するこ
とも一因となっている。りん酸触媒は、酸触媒であるの
で、金属イオン、特にアルカリ金属イオンやアルカリ土
類金属イオン等の一価及び二価の金属イオンの蓄積は、
活性点である酸点を著しく阻害するので好ましくない。
に金属イオンが蓄積する原因は、第1に原料である水
(イオン交換水)に数ppb〜数十ppbと僅かに含ま
れるアルカリ金属イオン例えばナトリウム、及びアルカ
リ土類金属イオン例えばカルシウム、マグネシウム等が
反応原料ガスと共に長期間に亙って触媒床に持ち込まれ
蓄積することであり、第2に装置材料、例えば加熱炉、
熱交換器及び配管等に使用されている鉄鋼、或は反応塔
内部のライニングに使用されている銅等の腐食によって
鉄及び銅等が触媒床に持ち込まれ蓄積することである。
そのほか、珪酸質担体に比較的多く含まれるアルミニウ
ム等が徐々に担持されているりん酸に溶解し蓄積するこ
とも一因となっている。りん酸触媒は、酸触媒であるの
で、金属イオン、特にアルカリ金属イオンやアルカリ土
類金属イオン等の一価及び二価の金属イオンの蓄積は、
活性点である酸点を著しく阻害するので好ましくない。
【0006】従来、オレフインの気相水和反応用りん酸
触媒として使用され、活性の低下した廃りん酸触媒は、
反応塔から抜き出して、苛性ソ−ダ等で中和後、産業廃
棄物として廃棄処分するか、或は廃りん酸触媒中の古い
りん酸を水で抽出した珪酸質担体に、新しいりん酸を含
浸させ、珪酸質担体を再利用する方法(特公昭53−4
7800号)がなされているだけである。また、廃りん
酸触媒から水で抽出したりん酸は、りん酸濃度として約
3〜40重量%のものが得られるが、抽出操作の際、粉
化した珪酸質担体や炭化物質等の懸濁物質を濾過等によ
り除去しても、なお、純度や含有する金属イオンの種類
や含有量等の点から、そのままでは再利用できず、ま
た、従来技術による金属イオンの高度の除去も難しいと
考えられていたために、結局、産業廃棄物として廃棄処
分されているのが現状である。しかしながら、海域、河
川或は湖沼等の環境へのりんの流出抑制による環境汚染
の防止は、社会的要請であるだけでなく、資源の有効利
用の面からも、これらりん酸の排出抑制及び回収再利用
が望まれている。
触媒として使用され、活性の低下した廃りん酸触媒は、
反応塔から抜き出して、苛性ソ−ダ等で中和後、産業廃
棄物として廃棄処分するか、或は廃りん酸触媒中の古い
りん酸を水で抽出した珪酸質担体に、新しいりん酸を含
浸させ、珪酸質担体を再利用する方法(特公昭53−4
7800号)がなされているだけである。また、廃りん
酸触媒から水で抽出したりん酸は、りん酸濃度として約
3〜40重量%のものが得られるが、抽出操作の際、粉
化した珪酸質担体や炭化物質等の懸濁物質を濾過等によ
り除去しても、なお、純度や含有する金属イオンの種類
や含有量等の点から、そのままでは再利用できず、ま
た、従来技術による金属イオンの高度の除去も難しいと
考えられていたために、結局、産業廃棄物として廃棄処
分されているのが現状である。しかしながら、海域、河
川或は湖沼等の環境へのりんの流出抑制による環境汚染
の防止は、社会的要請であるだけでなく、資源の有効利
用の面からも、これらりん酸の排出抑制及び回収再利用
が望まれている。
【0007】りん酸水溶液中の金属イオンを除去する方
法としては、例えばりん酸80%、硝酸3%、アルミニ
ウム2.5%及び添加剤14.5%の組成の原液を、水
でりん酸濃度15〜35重量%の範囲に調整したアルミ
ニウム材の化学研磨液中に化学研磨処理により溶解蓄積
した過剰のアルミニウムを、イオン交換樹脂を用いてイ
オン交換法により除去する方法が公知である(山口照夫
他、“りん酸系化学研磨液の回収再利用について”、ア
ルミプロダクツ、1991年4月号、P.2〜7)。こ
の化学研磨液中には、表面処理に際してアルミニウム材
が過度に溶解しないように、予め、数%から数千ppm
と比較的高濃度のアルミニウムを含有させているだけで
なく、抑制剤等の添加剤も加えられている。それ故、こ
の方法は、化学研磨液中に初めから比較的高濃度で含ま
れているアルミニウムを、イオン交換法で少量除去すれ
ば良いので、本来、濃度15〜35重量%のりん酸水溶
液中のアルミニウムイオンは、イオン交換法では交換速
度が遅く、また、高度に除去しにくい性質を巧みに応用
した方法といえる。
法としては、例えばりん酸80%、硝酸3%、アルミニ
ウム2.5%及び添加剤14.5%の組成の原液を、水
でりん酸濃度15〜35重量%の範囲に調整したアルミ
ニウム材の化学研磨液中に化学研磨処理により溶解蓄積
した過剰のアルミニウムを、イオン交換樹脂を用いてイ
オン交換法により除去する方法が公知である(山口照夫
他、“りん酸系化学研磨液の回収再利用について”、ア
ルミプロダクツ、1991年4月号、P.2〜7)。こ
の化学研磨液中には、表面処理に際してアルミニウム材
が過度に溶解しないように、予め、数%から数千ppm
と比較的高濃度のアルミニウムを含有させているだけで
なく、抑制剤等の添加剤も加えられている。それ故、こ
の方法は、化学研磨液中に初めから比較的高濃度で含ま
れているアルミニウムを、イオン交換法で少量除去すれ
ば良いので、本来、濃度15〜35重量%のりん酸水溶
液中のアルミニウムイオンは、イオン交換法では交換速
度が遅く、また、高度に除去しにくい性質を巧みに応用
した方法といえる。
【0008】同様の公知の方法として、りん酸を主成分
とする鋼材の化学研磨液中に溶解蓄積した鉄を、強酸性
イオン交換樹脂を用いてイオン交換法で除去する方法が
知られている(三菱化成(株)編、“ダイヤイオン イ
オン交換樹脂・合成吸着剤マニュアルII応用編”、p.
135〜136、平成3年)。この方法も基本的に前記
アルミニウム材の化学研磨処理の場合と同様で、本来数
十重量%濃度のりん酸水溶液中の鉄イオンは、イオン交
換樹脂では交換速度が遅いので、開示されている前記公
知文献によれば、7〜40重量%のりん酸水溶液中の
0.33重量%の鉄を、強酸性イオン交換樹脂に平衡吸
着させるのに、実に70時間も浸漬させねばならないこ
とが示されている。それ故、この方法も数十重量%濃度
のりん酸水溶液中の鉄イオンは、強酸性イオン交換樹脂
では高度に除去しにくい性質を巧みに応用した方法であ
る。濃度約15重量%以上のりん酸水溶液中の鉄イオン
或はアルミニウムイオンは、強酸性イオン交換樹脂を用
いても、極めて除去しにくいことは本発明者の実験によ
っても確認されている。
とする鋼材の化学研磨液中に溶解蓄積した鉄を、強酸性
イオン交換樹脂を用いてイオン交換法で除去する方法が
知られている(三菱化成(株)編、“ダイヤイオン イ
オン交換樹脂・合成吸着剤マニュアルII応用編”、p.
135〜136、平成3年)。この方法も基本的に前記
アルミニウム材の化学研磨処理の場合と同様で、本来数
十重量%濃度のりん酸水溶液中の鉄イオンは、イオン交
換樹脂では交換速度が遅いので、開示されている前記公
知文献によれば、7〜40重量%のりん酸水溶液中の
0.33重量%の鉄を、強酸性イオン交換樹脂に平衡吸
着させるのに、実に70時間も浸漬させねばならないこ
とが示されている。それ故、この方法も数十重量%濃度
のりん酸水溶液中の鉄イオンは、強酸性イオン交換樹脂
では高度に除去しにくい性質を巧みに応用した方法であ
る。濃度約15重量%以上のりん酸水溶液中の鉄イオン
或はアルミニウムイオンは、強酸性イオン交換樹脂を用
いても、極めて除去しにくいことは本発明者の実験によ
っても確認されている。
【0009】一般的に、強酸性イオン交換樹脂のイオン
交換選択性は、低濃度で常温ではイオン価数の高いイオ
ンほど大きく、例えばNa+<Ca2+<Al3+<Th4+
の順となり、また、イオン価数が同じ場合には、原子番
号が大きいものほど選択性は大きく、例えばLi+<N
a+<Rb+<Cs+或はMg2+<Ca2+<Sr2+<Ba
2+の順となることは当業者間では周知である(三菱化成
(株)編、“ダイヤイオン イオン交換樹脂・合成吸着
剤マニュアルI基礎編”、p.38、平成3年)。この
ような一般的見解から、濃度約15〜40重量%のりん
酸水溶液中の金属イオン、特に、アルカリ金属やアルカ
リ土類金属等の一価及び二価の金属イオンのイオン交換
樹脂による除去は、上述のように、三価の金属イオンの
除去が難しいことから、当然除去できないものと考えら
れ、今日まで詳細な検討はなされていなかった。それ
故、オレフインの気相水和反応で使用された廃りん酸触
媒を水で抽出したりん酸水溶液中から触媒活性に悪影響
を与える金属イオンをイオン交換樹脂で除去する精製法
は難しいものと考えられていたので、このようなりん酸
水溶液は使い道がないので、産業廃棄物として廃棄処分
されているのが現状である。
交換選択性は、低濃度で常温ではイオン価数の高いイオ
ンほど大きく、例えばNa+<Ca2+<Al3+<Th4+
の順となり、また、イオン価数が同じ場合には、原子番
号が大きいものほど選択性は大きく、例えばLi+<N
a+<Rb+<Cs+或はMg2+<Ca2+<Sr2+<Ba
2+の順となることは当業者間では周知である(三菱化成
(株)編、“ダイヤイオン イオン交換樹脂・合成吸着
剤マニュアルI基礎編”、p.38、平成3年)。この
ような一般的見解から、濃度約15〜40重量%のりん
酸水溶液中の金属イオン、特に、アルカリ金属やアルカ
リ土類金属等の一価及び二価の金属イオンのイオン交換
樹脂による除去は、上述のように、三価の金属イオンの
除去が難しいことから、当然除去できないものと考えら
れ、今日まで詳細な検討はなされていなかった。それ
故、オレフインの気相水和反応で使用された廃りん酸触
媒を水で抽出したりん酸水溶液中から触媒活性に悪影響
を与える金属イオンをイオン交換樹脂で除去する精製法
は難しいものと考えられていたので、このようなりん酸
水溶液は使い道がないので、産業廃棄物として廃棄処分
されているのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
事情に鑑みなされたものであり、オレフインの気相水和
反応でアルコ−ルを製造する際の反応用廃りん酸触媒か
ら、触媒活性に悪影響を与える金属イオンを効果的に除
去し、これを再利用することにより、触媒費用が削減で
き、しかも環境汚染の防止や資源の有効利用が計られる
ようにしたりん酸の回収再利用方法を提供することを目
的とする。
事情に鑑みなされたものであり、オレフインの気相水和
反応でアルコ−ルを製造する際の反応用廃りん酸触媒か
ら、触媒活性に悪影響を与える金属イオンを効果的に除
去し、これを再利用することにより、触媒費用が削減で
き、しかも環境汚染の防止や資源の有効利用が計られる
ようにしたりん酸の回収再利用方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、エチレンの気相水和反応で使用された
廃りん酸触媒から水で抽出したりん酸水溶液中に含まれ
る各種金属イオンの強酸性イオン交換樹脂によるイオン
交換除去について鋭意探求した結果、鉄及びアルミニウ
ムはりん酸濃度約15重量%以上では極めて除去しにく
いが、りん酸濃度約15重量%未満では比較的容易に除
去できるだけでなく、更に、驚くべきことに、従来の先
入観を覆し、りん酸濃度約15〜40重量%の高濃度に
於いて、触媒活性に悪影響を与えるナトリウム等のアル
カリ金属類、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土
類金属類が簡単に強酸性イオン交換樹脂を用いて除去で
きることを発見し、この回収りん酸は、オレフインの水
和反応用触媒として支障なく再利用できることを見い出
し、本発明を完成させた。
達成するために、エチレンの気相水和反応で使用された
廃りん酸触媒から水で抽出したりん酸水溶液中に含まれ
る各種金属イオンの強酸性イオン交換樹脂によるイオン
交換除去について鋭意探求した結果、鉄及びアルミニウ
ムはりん酸濃度約15重量%以上では極めて除去しにく
いが、りん酸濃度約15重量%未満では比較的容易に除
去できるだけでなく、更に、驚くべきことに、従来の先
入観を覆し、りん酸濃度約15〜40重量%の高濃度に
於いて、触媒活性に悪影響を与えるナトリウム等のアル
カリ金属類、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土
類金属類が簡単に強酸性イオン交換樹脂を用いて除去で
きることを発見し、この回収りん酸は、オレフインの水
和反応用触媒として支障なく再利用できることを見い出
し、本発明を完成させた。
【0012】即ち、本発明は、りん酸触媒を用いてオレ
フインの気相水和反応によりアルコ-ルを製造する際に、
長期間の使用で活性の低下した廃りん酸触媒から含有す
るりん酸を水で抽出した後、該抽出液中の金属イオンを
強酸性イオン交換樹脂を用いてイオン交換法により除去
し、これを前記気相水和反応用りん酸として使用するこ
とを特徴とする。
フインの気相水和反応によりアルコ-ルを製造する際に、
長期間の使用で活性の低下した廃りん酸触媒から含有す
るりん酸を水で抽出した後、該抽出液中の金属イオンを
強酸性イオン交換樹脂を用いてイオン交換法により除去
し、これを前記気相水和反応用りん酸として使用するこ
とを特徴とする。
【0013】まず、オレフインの気相水和反応によるア
ルコ-ルの製造プロセスを図1に基づいて説明する。原
料オレフインは、原料ガスコンプレッサ−C1によりラ
イン1を通って、りん酸触媒Cが充填されている反応塔
Rに所定圧力まで圧縮供給される。もう一方の原料であ
る純水は、純水ポンプP1によりライン2を通って、循
環ガスコンプレッサ−C2からの未反応オレフイン流と
混合され、ライン11から熱交換器Eで反応混合物流と
熱交換され、ライン12を通り、加熱炉Fで所定温度に
加熱蒸発させ、ライン13から原料ガスと共に反応塔R
に供給される。スプレ−用りん酸は、りん酸ポンプP2
によりライン3を通って、原料混合ガスと共に霧状にし
て、反応塔Rのりん酸触媒Cの上部に供給する。
ルコ-ルの製造プロセスを図1に基づいて説明する。原
料オレフインは、原料ガスコンプレッサ−C1によりラ
イン1を通って、りん酸触媒Cが充填されている反応塔
Rに所定圧力まで圧縮供給される。もう一方の原料であ
る純水は、純水ポンプP1によりライン2を通って、循
環ガスコンプレッサ−C2からの未反応オレフイン流と
混合され、ライン11から熱交換器Eで反応混合物流と
熱交換され、ライン12を通り、加熱炉Fで所定温度に
加熱蒸発させ、ライン13から原料ガスと共に反応塔R
に供給される。スプレ−用りん酸は、りん酸ポンプP2
によりライン3を通って、原料混合ガスと共に霧状にし
て、反応塔Rのりん酸触媒Cの上部に供給する。
【0014】ライン4からの反応混合物流は、熱交換器
Eで冷却され、ライン5を通って、高圧分離槽Dで未反
応オレフインと粗アルコ−ル水溶液とに分離される。高
圧分離槽Dで分離された粗アルコ−ル水溶液は、ライン
7を通って、蒸留精製系(図示せず)に抜き出される。
高圧分離槽Dで分離された未反応オレフイン流は、ライ
ン6を通って、吸収塔T下段に供給される。吸収塔Tの
上段にライン8から純水を供給し、未反応オレフイン流
と接触させ、未反応オレフイン流中に同伴されてくるア
ルコ−ルを吸収させる。吸収塔Tで吸収されたアルコ−
ルは、粗アルコ−ル水溶液として、吸収塔底部からライ
ン9を通って、蒸留精製系に抜き出される。アルコ−ル
を吸収させた未反応オレフイン流は、吸収塔T塔頂から
ライン10を通って抜き出され、循環コンプレッサ−C
2により再圧縮されライン2からの純水と混合され、ラ
イン11、熱交換器E、ライン12、加熱炉F、ライン
13を通って加熱され、反応塔Rに循環供給される。
Eで冷却され、ライン5を通って、高圧分離槽Dで未反
応オレフインと粗アルコ−ル水溶液とに分離される。高
圧分離槽Dで分離された粗アルコ−ル水溶液は、ライン
7を通って、蒸留精製系(図示せず)に抜き出される。
高圧分離槽Dで分離された未反応オレフイン流は、ライ
ン6を通って、吸収塔T下段に供給される。吸収塔Tの
上段にライン8から純水を供給し、未反応オレフイン流
と接触させ、未反応オレフイン流中に同伴されてくるア
ルコ−ルを吸収させる。吸収塔Tで吸収されたアルコ−
ルは、粗アルコ−ル水溶液として、吸収塔底部からライ
ン9を通って、蒸留精製系に抜き出される。アルコ−ル
を吸収させた未反応オレフイン流は、吸収塔T塔頂から
ライン10を通って抜き出され、循環コンプレッサ−C
2により再圧縮されライン2からの純水と混合され、ラ
イン11、熱交換器E、ライン12、加熱炉F、ライン
13を通って加熱され、反応塔Rに循環供給される。
【0015】次に、上記オレフインの気相水和反応で使
用した廃りん酸触媒からりん酸を抽出する方法を説明す
る。反応塔Rから搬出した廃りん酸触媒を耐酸性材料、
例えばステンレス等からなる抽出槽に投入し、廃りん酸
触媒が十分覆われる程度に水、好ましくは純水を投入
し、約1〜100時間、ポンプ等を用いて水を循環撹拌
させてりん酸を抽出する。1回目の抽出でりん酸濃度約
25〜40重量%の抽出りん酸水溶液が得られる。抽出
りん酸水溶液を抜き出した後、再び同様に水を加えて2
回目の抽出操作をする。2回目の抽出でりん酸濃度約1
0〜25重量%の抽出りん酸水溶液が得られる。2回目
の抽出りん酸水溶液を抜き出した後、更に同様に3回目
の抽出操作をする。3回目の抽出でりん酸濃度約3〜1
0重量%の抽出りん酸水溶液が得られる。合計三回の抽
出操作で廃りん酸触媒中のりん酸は通常90〜95%程
度回収され、それ以上抽出回数を増やしてもりん酸回収
率は余り向上しない。抽出操作の回数は、特に限定され
ないが、効率的且つ経済的にりん酸を回収するには、抽
出回数は1〜3回が好ましい。
用した廃りん酸触媒からりん酸を抽出する方法を説明す
る。反応塔Rから搬出した廃りん酸触媒を耐酸性材料、
例えばステンレス等からなる抽出槽に投入し、廃りん酸
触媒が十分覆われる程度に水、好ましくは純水を投入
し、約1〜100時間、ポンプ等を用いて水を循環撹拌
させてりん酸を抽出する。1回目の抽出でりん酸濃度約
25〜40重量%の抽出りん酸水溶液が得られる。抽出
りん酸水溶液を抜き出した後、再び同様に水を加えて2
回目の抽出操作をする。2回目の抽出でりん酸濃度約1
0〜25重量%の抽出りん酸水溶液が得られる。2回目
の抽出りん酸水溶液を抜き出した後、更に同様に3回目
の抽出操作をする。3回目の抽出でりん酸濃度約3〜1
0重量%の抽出りん酸水溶液が得られる。合計三回の抽
出操作で廃りん酸触媒中のりん酸は通常90〜95%程
度回収され、それ以上抽出回数を増やしてもりん酸回収
率は余り向上しない。抽出操作の回数は、特に限定され
ないが、効率的且つ経済的にりん酸を回収するには、抽
出回数は1〜3回が好ましい。
【0016】抽出したりん酸中には、通常、少量の主と
して珪酸質担体の微粉末及び炭化物質からなる懸濁物質
が一部同伴され存在する。これらの懸濁物質は、引き続
いて操作されるイオン交換処理に於いて、イオン交換樹
脂細孔の目詰まりによる樹脂の劣化や反応系で再使用の
際、配管や装置内での閉塞等の種々の障害を引き起こす
ので、沈降分離及び/或はフイルタ−濾過や砂濾過等の
懸濁物質分離操作を行う。勿論、懸濁物質が極めて少な
い場合は、この分離操作は必要ではない。1回目に純水
で抽出濾過したりん酸中には、通常ナトリウム100〜500
ppm、カルシウム100〜500ppm、マグネシウム50〜50
0ppm、銅100〜1000ppm、鉄100〜500ppm、アルミ
ニウム100〜500ppm、その他カリウム、ニッケル、クロ
ム等が1〜10ppm程度金属イオンとして含まれている。
抽出処理に使用する水の水質にもよるが、2回目以降の
抽出りん酸中の金属イオン含有量は、りん酸濃度が低下
するのと比例して、当然1回目よりも減少する。
して珪酸質担体の微粉末及び炭化物質からなる懸濁物質
が一部同伴され存在する。これらの懸濁物質は、引き続
いて操作されるイオン交換処理に於いて、イオン交換樹
脂細孔の目詰まりによる樹脂の劣化や反応系で再使用の
際、配管や装置内での閉塞等の種々の障害を引き起こす
ので、沈降分離及び/或はフイルタ−濾過や砂濾過等の
懸濁物質分離操作を行う。勿論、懸濁物質が極めて少な
い場合は、この分離操作は必要ではない。1回目に純水
で抽出濾過したりん酸中には、通常ナトリウム100〜500
ppm、カルシウム100〜500ppm、マグネシウム50〜50
0ppm、銅100〜1000ppm、鉄100〜500ppm、アルミ
ニウム100〜500ppm、その他カリウム、ニッケル、クロ
ム等が1〜10ppm程度金属イオンとして含まれている。
抽出処理に使用する水の水質にもよるが、2回目以降の
抽出りん酸中の金属イオン含有量は、りん酸濃度が低下
するのと比例して、当然1回目よりも減少する。
【0017】このように抽出濾過したりん酸から強酸性
イオン交換樹脂を用いて、含有する金属イオンをイオン
交換除去するものであるが、本発明では、りん酸濃度の
異なる各抽出りん酸を個別にイオン交換処理するか、一
部或は全部を混合して処理するかは限定されない。本発
明で用いられる強酸性イオン交換樹脂は、三次元の高分
子基体にスルホン酸基(−SO3H)を導入した化学構造を
持つ合成樹脂であり、例えばスチレンとジビニルベンゼ
ンの共重合体を高分子基体とし、これにスルホン酸基を
導入したものが一般的に好適に用いられる。強酸性イオ
ン交換樹脂は、固定床式の樹脂塔に充填し、常法により
希塩酸或は希硫酸の水溶液を用いてH型とし、水洗後、
上部より処理液を流下させる流通式が好適に用いられ
る。樹脂の再生処理とイオン交換処理の際の液流れ方向
は、並流式或は交流式のどちらでも良い。
イオン交換樹脂を用いて、含有する金属イオンをイオン
交換除去するものであるが、本発明では、りん酸濃度の
異なる各抽出りん酸を個別にイオン交換処理するか、一
部或は全部を混合して処理するかは限定されない。本発
明で用いられる強酸性イオン交換樹脂は、三次元の高分
子基体にスルホン酸基(−SO3H)を導入した化学構造を
持つ合成樹脂であり、例えばスチレンとジビニルベンゼ
ンの共重合体を高分子基体とし、これにスルホン酸基を
導入したものが一般的に好適に用いられる。強酸性イオ
ン交換樹脂は、固定床式の樹脂塔に充填し、常法により
希塩酸或は希硫酸の水溶液を用いてH型とし、水洗後、
上部より処理液を流下させる流通式が好適に用いられ
る。樹脂の再生処理とイオン交換処理の際の液流れ方向
は、並流式或は交流式のどちらでも良い。
【0018】イオン交換処理温度は、樹脂の耐熱性の関
係から常温〜120℃であれば良いが、樹脂の寿命等の
観点から40℃以下が特に好ましい。処理液の通液速度
は次式(1)に示す液空間速度(LHSV)0.1〜1
00hr-1でイオン交換処理するが、りん酸濃度が15
〜40重量%の場合は、イオン交換速度の関係からLH
SV0.5〜15が好適である。りん酸濃度が15重量
%未満の場合は、イオン交換速度が比較的早いので、L
HSV0.1〜100、好ましくはLHSV1〜50が
好適である。 液空間速度(LHSV)=処理液供給量(L/hr)/イオン交換樹
脂充填量(L) (1)
係から常温〜120℃であれば良いが、樹脂の寿命等の
観点から40℃以下が特に好ましい。処理液の通液速度
は次式(1)に示す液空間速度(LHSV)0.1〜1
00hr-1でイオン交換処理するが、りん酸濃度が15
〜40重量%の場合は、イオン交換速度の関係からLH
SV0.5〜15が好適である。りん酸濃度が15重量
%未満の場合は、イオン交換速度が比較的早いので、L
HSV0.1〜100、好ましくはLHSV1〜50が
好適である。 液空間速度(LHSV)=処理液供給量(L/hr)/イオン交換樹
脂充填量(L) (1)
【0019】本発明方法のイオン交換処理により、回収
りん酸中の金属イオンはイオン交換除去される。即ち、
りん酸濃度が15〜40重量%の回収りん酸の場合の金
属イオン除去率は、実施例からもわかるように、ナトリ
ウム85〜97%、カルシウム99%以上、マグネシウ
ム99%以上及び銅99%以上と、オレフインの水和活
性を妨害するアルカリ金属類、アルカリ土類金属類及び
銅等の一価及び二価の金属イオンは、極めて効率良くイ
オン交換除去される。一方、鉄の除去率は10〜15
%、アルミニウムの除去率は、70〜82%とイオン交
換除去率は低下する。りん酸濃度が15%未満の回収り
ん酸の場合のナトリウム、カルシウム、マグネシウム及
び銅イオンは、いずれも1ppm以下までに極めて効率
良くイオン交換除去される。一方、鉄の除去率は、りん
酸濃度が約9重量%の場合、約30%、アルミニウムの
除去率は約80%となり、りん酸濃度が約5重量%の場
合、鉄及びアルミニウムの除去率は約96%以上とな
り、鉄及びアルミニウムのイオン交換除去率は、リン酸
濃度が低下すると上昇する。りん酸濃度約5重量%で
は、殆どの金属イオンが1ppm以下まで除去され、こ
の金属イオン含有濃度を、りん酸濃度の補正をしたうえ
で、市販の工業用りん酸の金属イオン含有濃度と比較す
るとほぼ同等までに精製されている。
りん酸中の金属イオンはイオン交換除去される。即ち、
りん酸濃度が15〜40重量%の回収りん酸の場合の金
属イオン除去率は、実施例からもわかるように、ナトリ
ウム85〜97%、カルシウム99%以上、マグネシウ
ム99%以上及び銅99%以上と、オレフインの水和活
性を妨害するアルカリ金属類、アルカリ土類金属類及び
銅等の一価及び二価の金属イオンは、極めて効率良くイ
オン交換除去される。一方、鉄の除去率は10〜15
%、アルミニウムの除去率は、70〜82%とイオン交
換除去率は低下する。りん酸濃度が15%未満の回収り
ん酸の場合のナトリウム、カルシウム、マグネシウム及
び銅イオンは、いずれも1ppm以下までに極めて効率
良くイオン交換除去される。一方、鉄の除去率は、りん
酸濃度が約9重量%の場合、約30%、アルミニウムの
除去率は約80%となり、りん酸濃度が約5重量%の場
合、鉄及びアルミニウムの除去率は約96%以上とな
り、鉄及びアルミニウムのイオン交換除去率は、リン酸
濃度が低下すると上昇する。りん酸濃度約5重量%で
は、殆どの金属イオンが1ppm以下まで除去され、こ
の金属イオン含有濃度を、りん酸濃度の補正をしたうえ
で、市販の工業用りん酸の金属イオン含有濃度と比較す
るとほぼ同等までに精製されている。
【0020】このようにして回収精製されたりん酸中に
は、化学的酸素要求量(COD)値として、50〜10
00ppmの主としてアルコ−ルからなる有機不純物が
含まれているが、オレフインの気相水和反応用りん酸触
媒の調製用及び/或は反応塔上部のスプレ−用に使用す
る場合は、これらの有機不純物は何ら障害とはならな
い。リン酸濃度が約25〜40重量%と比較的高い1回
目の抽出精製りん酸は、濃度75〜85%の市販の工業
用りん酸と混じることによりりん酸濃度約40〜80重
量%に調製してりん酸触媒調製用りん酸として好適に用
いられる。勿論、水で薄めて、りん酸濃度約3〜15重
量%のスプレ−用りん酸として用いても良い。リン酸濃
度が約25重量%未満と比較的薄い2回目以降の抽出精
製りん酸は、水で薄めてりん酸濃度約3〜15重量%に
調製し、反応塔上部のスプレ−用りん酸として好適に用
いられる。勿論、市販の工業用りん酸と混じて触媒調製
用りん酸として用いても良いが、抽出精製りん酸のりん
酸濃度の低い分その使用量が少なくなるので、バランス
上からはスプレ−用に用いる方が好ましい。
は、化学的酸素要求量(COD)値として、50〜10
00ppmの主としてアルコ−ルからなる有機不純物が
含まれているが、オレフインの気相水和反応用りん酸触
媒の調製用及び/或は反応塔上部のスプレ−用に使用す
る場合は、これらの有機不純物は何ら障害とはならな
い。リン酸濃度が約25〜40重量%と比較的高い1回
目の抽出精製りん酸は、濃度75〜85%の市販の工業
用りん酸と混じることによりりん酸濃度約40〜80重
量%に調製してりん酸触媒調製用りん酸として好適に用
いられる。勿論、水で薄めて、りん酸濃度約3〜15重
量%のスプレ−用りん酸として用いても良い。リン酸濃
度が約25重量%未満と比較的薄い2回目以降の抽出精
製りん酸は、水で薄めてりん酸濃度約3〜15重量%に
調製し、反応塔上部のスプレ−用りん酸として好適に用
いられる。勿論、市販の工業用りん酸と混じて触媒調製
用りん酸として用いても良いが、抽出精製りん酸のりん
酸濃度の低い分その使用量が少なくなるので、バランス
上からはスプレ−用に用いる方が好ましい。
【0021】本発明方法の抽出精製りん酸と市販の工業
用りん酸とを混じて、りん酸濃度約40〜80重量%に
調製したりん酸を、珪酸質担体に含浸させて調製したり
ん酸触媒のオレフインの気相水和活性は、工業用りん酸
のみで同濃度に調製して同様担体に含浸させて調製した
りん酸触媒の反応活性と同等である。また、反応塔上部
のスプレ−用りん酸に用いた場合においても、本発明方
法の回収精製りん酸と市販の工業用りん酸とでは、該反
応操作或は反応活性上の特段の差異は認められない。
用りん酸とを混じて、りん酸濃度約40〜80重量%に
調製したりん酸を、珪酸質担体に含浸させて調製したり
ん酸触媒のオレフインの気相水和活性は、工業用りん酸
のみで同濃度に調製して同様担体に含浸させて調製した
りん酸触媒の反応活性と同等である。また、反応塔上部
のスプレ−用りん酸に用いた場合においても、本発明方
法の回収精製りん酸と市販の工業用りん酸とでは、該反
応操作或は反応活性上の特段の差異は認められない。
【0022】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【実施例1】シリカゲルにりん酸を担持し、エチレンの
気相水和反応に1年間使用した廃りん酸触媒41m3を
ステンレス製のりん酸抽出槽に搬入し、廃触媒が十分覆
われるまで純水を加えて、ポンプで水を24時間循環撹
拌させ、廃りん酸触媒中のりん酸の抽出操作を行い、3
3m3の1回目の抽出りん酸を得た。引き続き、3回ま
で同様の抽出操作を繰り返し、ほぼ同量の2回目及び3
回目の抽出りん酸を得た。分析及び次のイオン交換処理
テスト用試料とするために、各抽出りん酸をNo.5B
濾紙で濾過して懸濁物質を除去した。各抽出りん酸及び
2回目抽出りん酸の2倍希釈水溶液のそれぞれについ
て、りん酸濃度、金属イオン濃度及びCOD値を測定
し、結果を次表−1に示す。3回の抽出操作で廃りん酸
触媒中のりん酸は、約94%回収された。
気相水和反応に1年間使用した廃りん酸触媒41m3を
ステンレス製のりん酸抽出槽に搬入し、廃触媒が十分覆
われるまで純水を加えて、ポンプで水を24時間循環撹
拌させ、廃りん酸触媒中のりん酸の抽出操作を行い、3
3m3の1回目の抽出りん酸を得た。引き続き、3回ま
で同様の抽出操作を繰り返し、ほぼ同量の2回目及び3
回目の抽出りん酸を得た。分析及び次のイオン交換処理
テスト用試料とするために、各抽出りん酸をNo.5B
濾紙で濾過して懸濁物質を除去した。各抽出りん酸及び
2回目抽出りん酸の2倍希釈水溶液のそれぞれについ
て、りん酸濃度、金属イオン濃度及びCOD値を測定
し、結果を次表−1に示す。3回の抽出操作で廃りん酸
触媒中のりん酸は、約94%回収された。
【0023】
【表−1】
【0024】
【実施例2】市販の強酸性イオン交換樹脂(ダイヤイオ
ンPK228:三菱化成(株)製)50ミリリットルを
充填したイオン交換ガラスカラムを用いて、実施例1で
抽出濾過した表−1記載のNo.1〜4のりん酸水溶液
各500ミリリットルをLHSV=3〜12hr-1で流
下させてイオン交換処理を行い、各イオン交換処理液中
の金属イオン濃度を分析した。次表−2に各イオン交換
処理の通液速度、イオン交換処理液中の金属イオン濃度
及び金属イオン除去率を示す。りん酸濃度38.4重量
%の場合、金属イオンの除去率は、ナトリウム87.2%、
カルシウム99.5%以上、マグネシウム99.7%及
び銅99.9%であり、含有する一価及び二価の金属イ
オンは、極めて効率良くイオン交換除去されている。一
方、鉄の除去率は12.1%、アルミニウムの除去率は
70.7%とイオン交換除去率は低い。りん酸濃度を低
下させ10重量%未満にすると、鉄及びアルミニウムの
除去率は上昇し、りん酸濃度が5.4重量%の場合、鉄
の除去率は96.3%以上及びアルミニウムの除去率は
96.1%以上とイオン交換除去率は上昇し、分析され
たどの金属イオンも1ppm以下まで除去され、市販の
工業用りん酸とほぼ同等の金属イオン含有量までに精製
される。参考までに工業用りん酸の日本工業規格(JIS
K1449-1978)を次表−3に示す。
ンPK228:三菱化成(株)製)50ミリリットルを
充填したイオン交換ガラスカラムを用いて、実施例1で
抽出濾過した表−1記載のNo.1〜4のりん酸水溶液
各500ミリリットルをLHSV=3〜12hr-1で流
下させてイオン交換処理を行い、各イオン交換処理液中
の金属イオン濃度を分析した。次表−2に各イオン交換
処理の通液速度、イオン交換処理液中の金属イオン濃度
及び金属イオン除去率を示す。りん酸濃度38.4重量
%の場合、金属イオンの除去率は、ナトリウム87.2%、
カルシウム99.5%以上、マグネシウム99.7%及
び銅99.9%であり、含有する一価及び二価の金属イ
オンは、極めて効率良くイオン交換除去されている。一
方、鉄の除去率は12.1%、アルミニウムの除去率は
70.7%とイオン交換除去率は低い。りん酸濃度を低
下させ10重量%未満にすると、鉄及びアルミニウムの
除去率は上昇し、りん酸濃度が5.4重量%の場合、鉄
の除去率は96.3%以上及びアルミニウムの除去率は
96.1%以上とイオン交換除去率は上昇し、分析され
たどの金属イオンも1ppm以下まで除去され、市販の
工業用りん酸とほぼ同等の金属イオン含有量までに精製
される。参考までに工業用りん酸の日本工業規格(JIS
K1449-1978)を次表−3に示す。
【0025】
【表−2】
【0026】
【表−3】
【0027】
【実施例3】実施例2で抽出イオン交換処理したりん酸
濃度38.4重量%の回収精製りん酸に、市販の75重
量%工業用りん酸を混合してりん酸濃度55重量%に調
整し、これを市販の球状シリカゲル(CARiACT−
10:富士シリシア(株)製)に含浸させ、110℃で
乾燥させて、りん酸触媒500ミリリットルを調製し
た。これを内径34mmφのタンタルライニングを施し
たステンレス製反応管に充填し、温度270℃、圧力6
0kg/cm2G、水/エチレンのモル比0.6、空間
速度28min-1で反応させたところ、エチレンのエタ
ノ−ルへの一回通過転化率は6.4%であった。これは
比較例1の市販の75重量%工業用りん酸から同様に調
製したりん酸触媒と比較して反応活性は同じであり、比
較例3のイオン交換処理前の抽出りん酸から調製した触
媒の反応活性と比較して20%も高活性である。
濃度38.4重量%の回収精製りん酸に、市販の75重
量%工業用りん酸を混合してりん酸濃度55重量%に調
整し、これを市販の球状シリカゲル(CARiACT−
10:富士シリシア(株)製)に含浸させ、110℃で
乾燥させて、りん酸触媒500ミリリットルを調製し
た。これを内径34mmφのタンタルライニングを施し
たステンレス製反応管に充填し、温度270℃、圧力6
0kg/cm2G、水/エチレンのモル比0.6、空間
速度28min-1で反応させたところ、エチレンのエタ
ノ−ルへの一回通過転化率は6.4%であった。これは
比較例1の市販の75重量%工業用りん酸から同様に調
製したりん酸触媒と比較して反応活性は同じであり、比
較例3のイオン交換処理前の抽出りん酸から調製した触
媒の反応活性と比較して20%も高活性である。
【0028】
【比較例1】市販の75重量%工業用りん酸に純水を加
えてりん酸濃度55重量%に調製し、これを実施例3と
同様に、市販の球状シリカゲルに含浸させ、110℃で
乾燥させてりん酸触媒500ミリリットルを調製した。
これを実施例3と同一の反応管に充填し、実施例3と同
一条件で反応させたところ、エチレンのエタノ−ルへの
1回通過転化率は6.4%であった。
えてりん酸濃度55重量%に調製し、これを実施例3と
同様に、市販の球状シリカゲルに含浸させ、110℃で
乾燥させてりん酸触媒500ミリリットルを調製した。
これを実施例3と同一の反応管に充填し、実施例3と同
一条件で反応させたところ、エチレンのエタノ−ルへの
1回通過転化率は6.4%であった。
【0029】
【比較例2】実施例1で用いたエチレンの気相水和反応
に1年間使用した廃りん酸触媒を、10メッシュ篩を用
いて粉状物質を篩分けたものを実施例3と同一の反応管
に充填し、実施例3と同一条件で反応させたところ、エ
チレンのエタノ−ルへの1回通過転化率は4.1%であ
った。
に1年間使用した廃りん酸触媒を、10メッシュ篩を用
いて粉状物質を篩分けたものを実施例3と同一の反応管
に充填し、実施例3と同一条件で反応させたところ、エ
チレンのエタノ−ルへの1回通過転化率は4.1%であ
った。
【0030】
【比較例3】実施例2で抽出したイオン交換処理前のり
ん酸濃度38.4重量%の抽出りん酸に、市販の75重
量%工業用りん酸を混合してりん酸濃度55重量%に調
整し、これを実施例3と同様に市販の球状シリカゲルに
含浸させ、110℃で乾燥させてりん酸触媒500ミリ
リットルを調製した。これを実施例3と同一の反応管に
充填し、実施例3と同一条件で反応させたところ、エチ
レンのエタノ−ルへの1回通過転化率は5.3%であっ
た。
ん酸濃度38.4重量%の抽出りん酸に、市販の75重
量%工業用りん酸を混合してりん酸濃度55重量%に調
整し、これを実施例3と同様に市販の球状シリカゲルに
含浸させ、110℃で乾燥させてりん酸触媒500ミリ
リットルを調製した。これを実施例3と同一の反応管に
充填し、実施例3と同一条件で反応させたところ、エチ
レンのエタノ−ルへの1回通過転化率は5.3%であっ
た。
【0031】
【作用】強酸性イオン交換樹脂を用いるりん酸水溶液中
の金属イオンのイオン交換時においては、高濃度りん酸
水溶液中の鉄やアルミニウムのイオン交換選択性が、従
来考えられていた「イオン価数の高いイオンほどイオン
選択性が大きく、また、イオン価数が同じ場合には、原
子番号が大きいものほどイオン選択性が大きくなる。」
ことと、反対の傾向を示したのは、高濃度りん酸中では
鉄或はアルミニウム等はりん酸と陰イオン錯体を形成し
易いために、強酸性イオン交換樹脂を用いてもイオン交
換除去ができないものと思われる。一方、りん酸触媒の
反応活性に大きく影響を与えるナトリウム、カルシウ
ム、マグネシウム或は銅等はりん酸と錯体を形成しない
ので、イオン価数が高いイオンほどイオン選択性が大き
くなったものと思われる。オレフインの気相水和反応に
おけるりん酸触媒の劣化要因のひとつである金属イオ
ン、特に一価及び二価の金属イオンの蓄積は少量でも反
応活性に大きく影響を与えていることがわかったが、こ
れはりん酸触媒が酸触媒として機能しており、一価及び
二価の金属イオンが活性点である酸点を強く被毒するも
のと思われる。
の金属イオンのイオン交換時においては、高濃度りん酸
水溶液中の鉄やアルミニウムのイオン交換選択性が、従
来考えられていた「イオン価数の高いイオンほどイオン
選択性が大きく、また、イオン価数が同じ場合には、原
子番号が大きいものほどイオン選択性が大きくなる。」
ことと、反対の傾向を示したのは、高濃度りん酸中では
鉄或はアルミニウム等はりん酸と陰イオン錯体を形成し
易いために、強酸性イオン交換樹脂を用いてもイオン交
換除去ができないものと思われる。一方、りん酸触媒の
反応活性に大きく影響を与えるナトリウム、カルシウ
ム、マグネシウム或は銅等はりん酸と錯体を形成しない
ので、イオン価数が高いイオンほどイオン選択性が大き
くなったものと思われる。オレフインの気相水和反応に
おけるりん酸触媒の劣化要因のひとつである金属イオ
ン、特に一価及び二価の金属イオンの蓄積は少量でも反
応活性に大きく影響を与えていることがわかったが、こ
れはりん酸触媒が酸触媒として機能しており、一価及び
二価の金属イオンが活性点である酸点を強く被毒するも
のと思われる。
【0032】
【効果】本発明方法によれば、従来産業廃棄物として処
理されていた廃りん酸触媒中のリン酸を、イオン交換処
理という簡単で安価な設備を使用することによって、り
ん酸を回収再利用できるので、オレフインの気相水和反
応によりアルコ−ルを製造する際の触媒費用が1/2〜
1/3まで低減できるほか、経済的で省資源の要求にも
合致すると共に、環境へのりん酸排出が抑制されるの
で、環境汚染の防止にもなる等多くの利点を併有する。
理されていた廃りん酸触媒中のリン酸を、イオン交換処
理という簡単で安価な設備を使用することによって、り
ん酸を回収再利用できるので、オレフインの気相水和反
応によりアルコ−ルを製造する際の触媒費用が1/2〜
1/3まで低減できるほか、経済的で省資源の要求にも
合致すると共に、環境へのりん酸排出が抑制されるの
で、環境汚染の防止にもなる等多くの利点を併有する。
【0033】
【図1】オレフインの気相水和反応によるアルコ−ルの
製造プロセスの概要図である。
製造プロセスの概要図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 29/08 9159−4H 31/08
Claims (4)
- 【請求項1】りん酸触媒を用いてオレフインの気相水和
反応によりアルコ-ルを製造する際に、長期間の使用で活
性の低下した廃りん酸触媒から含有するりん酸を水で抽
出した後、該抽出液中の金属イオンを強酸性イオン交換
樹脂を用いてイオン交換法により除去し、これを前記気
相水和反応用りん酸として使用することを特徴とするり
ん酸の回収再利用方法。 - 【請求項2】前記金属イオンが、前記りん酸触媒の反応
活性に悪影響を与える一価及び二価の金属イオンである
請求項1に記載のりん酸の回収再利用方法。 - 【請求項3】前記りん酸抽出液中のりん酸濃度が15〜
40重量%である請求項1に記載のりん酸の回収再利用
方法。 - 【請求項4】前記りん酸抽出液中のりん酸濃度が3〜1
5重量%である請求項1に記載のりん酸の回収再利用方
法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5340342A JP2779408B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | りん酸の回収再利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5340342A JP2779408B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | りん酸の回収再利用方法 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH07155607A true JPH07155607A (ja) | 1995-06-20 |
| JP2779408B2 JP2779408B2 (ja) | 1998-07-23 |
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ID=18336024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5340342A Expired - Lifetime JP2779408B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | りん酸の回収再利用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2779408B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20060002636A (ko) * | 2004-07-03 | 2006-01-09 | 주식회사 에이제이테크 | 인산 함유 폐식각액의 재생방법 |
| KR101009025B1 (ko) * | 2005-12-26 | 2011-01-17 | 대일개발 주식회사 | 액정 표시 장치 제조공정에서 발생하는 혼합 폐산으로부터고순도의 인산을 회수하는 방법 |
| JP2018197214A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 日本合成アルコール株式会社 | アルコールの製造方法 |
| DE102017207457B4 (de) | 2017-05-04 | 2021-11-11 | Technische Universität Bergakademie Freiberg | Verfahren zur Aufbereitung von Katalysatoren aus Silicat-Phosphat-Materialien unter Gewinnung von Phosphorsäure |
| CN113772777A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-10 | 无锡中天固废处置有限公司 | 一种半导体行业废磷酸的回收工艺 |
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-
1993
- 1993-12-09 JP JP5340342A patent/JP2779408B2/ja not_active Expired - Lifetime
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