JPH07157322A - ガラス板の熱処理装置 - Google Patents

ガラス板の熱処理装置

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JPH07157322A
JPH07157322A JP30923593A JP30923593A JPH07157322A JP H07157322 A JPH07157322 A JP H07157322A JP 30923593 A JP30923593 A JP 30923593A JP 30923593 A JP30923593 A JP 30923593A JP H07157322 A JPH07157322 A JP H07157322A
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glass plate
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blower
blowing
heat treatment
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聡 平井
Naoki Arai
直樹 新井
Masafumi Yamamoto
雅史 山本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ガラス板1を搬送する搬送手段2の上下に熱風
を吹き付ける吹き付け手段6が配されていて、送風機3
と送風ダクト5を介して連通して、50℃〜400℃の
熱風がガラス板面方向であって搬送方向と垂直な方向か
ら吹き付け手段6に供給され、この熱風を吹き付け手段
6の長手方向にガラス板1に向かって開口するように設
けられている複数の吹口から、1Pa〜1000Paの
風圧でガラス板1に吹き付けるガラス板の熱処理装置。 【効果】耐風圧強度が実用上充分で、かつ熱割れするこ
とがなく、さらにクラックが入ってもクラックが自走せ
ず、細かい破砕に割れることがない熱処理ガラス板を製
造するための装置を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス板にクラックが
入った時にもクラックが自走しないとともに耐風圧強度
が充分で、かつ熱割れしない熱処理ガラス板を製造する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高層ビルにおいては、窓ガラス板の耐風
圧向上を図るため、特に10mm〜20mm程度の板厚
の厚いガラス板が使用されている。このような厚みのガ
ラス板を使用すると重量が著しく増大するという欠点が
あるとともに、板厚の厚い熱線吸収ガラスや着色コート
ガラス板を使用した場合には、特に熱割れの危険性が高
くなるという欠点がある。
【0003】軽量化対策、熱割れ防止対策のために風冷
強化ガラス板を使用することも可能であるが、風冷強化
ガラス板は破損時に細かい多くの破片になるため、高層
ビルに風冷強化ガラス板を使用すると破損した時高層ビ
ルの窓からガラス板の破片が降り落ちるという危険があ
り、好ましくない。
【0004】このためガラス板の強化度を調整して、所
謂半強化としてクラックの自走を防止する試みがなされ
てきており、特にガラス板の厚みが厚い場合には、特開
昭59−8628号公報や特開平2−175624号公
報等に開示されているように、ガラス板の冷却速度を大
気中の自然放冷よりも小さくするように、加熱されたガ
ラス板を冷却する際にガラス板に熱風を吹き付けること
が提案されている。
【0005】すなわち、ガラス板を急速に冷却した場
合、その表面に圧縮応力が、中央に引張応力が生じて、
そのガラス板は強化ガラスとなるが、その冷却速度を遅
くすることによってガラス板の表面圧縮応力値を抑え、
半強化ガラスを得ることができる。特にガラス板の厚み
が大きい場合には、自然放冷でも大きな表面圧縮応力が
発生してしまうため、ガラス板の冷却速度を抑え、ガラ
ス板に発生する表面圧縮応力値を抑えることを提案した
ものが上記の公報である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報にあるガラス
板の冷却速度は、ガラス板に吹き付けられる熱風の温度
や風圧によって決定されるものであり、両者のバランス
がガラス板に生じる応力値を決める要素となる。したが
って、所定の応力値を有するようにガラス板を冷却する
ためには、熱風の温度、風圧を精度よくガラス板に吹き
付けることが要求される。
【0007】すなわち、ガラス板に吹き付ける熱風の温
度や圧力にむらがあると、ガラス板に発生する応力にば
らつきが生じ、結果としてガラス板に反り等が発生して
しまうため、結果として(特に12mmを超えるよう
な)板厚の厚い半強化ガラスは現実には量産することが
困難であった。
【0008】本発明の目的は、高層ビル等の窓ガラスと
して充分な耐風圧強度を有するとともに、熱割れがなく
実用上の不都合もなく、さらに量産化が可能な熱処理ガ
ラス板を製造するための装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題に鑑
みてなされたものであり、加熱炉内にて570℃〜66
0℃に加熱されたガラス板を加熱炉より下流に向けて搬
送する搬送手段と、前記加熱炉の下流に搬送されてきた
ガラス板の両面側に対向するように配されていて50℃
〜400℃の熱風をガラス板に向けて吹き出す複数の吹
口を有する吹き付け手段と、該吹き付け手段に連通して
いてこの吹き付け手段に熱風を供給する送風機とを少な
くとも備えたガラス板の熱処理装置において、前記吹き
付け手段と送風機とは、熱風がガラス板面方向であって
搬送方向と垂直な方向から吹き付け手段に供給されるよ
うに連通されていて、前記吹き付け手段の先端にはガラ
ス板面に向かう方向と別な方向に熱風を逃がすノズルが
備えられていることを特徴とするいずれかのガラス板の
熱処理装置を提供するものである。
【0010】また、本発明は、加熱炉内にて570℃〜
660℃に加熱されたガラス板を加熱炉より下流に向け
て搬送する搬送手段と、前記加熱炉の下流に搬送されて
きたガラス板の両面側に対向するように配されていて5
0℃〜400℃の熱風をガラス板に向けて吹き出す複数
の吹口を有する吹き付け手段と、該吹き付け手段に連通
していてこの吹き付け手段に熱風を供給する送風機とを
少なくとも備えたガラス板の熱処理装置において、前記
吹き付け手段と送風機とは、熱風が搬送手段に垂直な方
向から吹き付け手段に供給されるように連通されてい
て、前記吹き付け手段の側面は、ガラス板の搬送面に平
行に開口した開口部が設けられていることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかのガラス板の熱処理装置を提供
するものである。
【0011】さらにまた、本発明は、加熱炉内にて57
0℃〜660℃に加熱されたガラス板を加熱炉より下流
に向けて搬送する搬送手段と、前記加熱炉の下流に搬送
されてきたガラス板の両面側に対向するように配されて
いて50℃〜400℃の熱風をガラス板に向けて吹き出
す複数の吹口を有する吹き付け手段と、該吹き付け手段
に連通していてこの吹き付け手段に熱風を供給する送風
機とを少なくとも備えたガラス板の熱処理装置におい
て、前記吹口は、風圧が1Pa〜1000Paの熱風を
吹き出し、かつ、各吹口における吹き出す熱風の温度の
差が−50℃〜50℃の範囲内であって、熱風の吹き付
け中の風圧のみだれが−50Pa〜50Paの範囲内で
あることを特徴とするガラス板の熱処理装置を提供する
ものである。
【0012】さらにまた、本発明は、加熱炉内にて57
0℃〜660℃に加熱されたガラス板を加熱炉より下流
に向けて搬送する搬送手段と、前記加熱炉の下流に搬送
されてきたガラス板の両面側に対向するように配されて
いて50℃〜400℃の熱風をガラス板に向けて吹き出
す複数の吹口を有する吹き付け手段と、該吹き付け手段
に連通していてこの吹き付け手段に熱風を供給する送風
機とを少なくとも備えていて、加熱されたガラス板に熱
風を吹き付けて、ガラス板の中央引張応力σtが85〜
200kg/cm2 の範囲であって、かつ、その表面圧
縮応力σc と中央引張応力σt との比σc /σt が1.
5〜3.0の範囲にガラス板を熱処理する装置におい
て、前記吹口は、風圧が1Pa〜1000Paの熱風を
吹き出し、かつ、各吹口における吹き出す熱風の温度の
差が−50℃〜50℃の範囲内であって、熱風の吹き付
け中の風圧のみだれが−50Pa〜50Paの範囲内で
あることを特徴とするガラス板の熱処理装置を提供する
ものである。
【0013】加えて、本発明は、前記の吹き付け手段の
外周が断熱材で被覆されているガラス板の熱処理装置、
吹き付け手段の外周近傍にヒーターが配されているガラ
ス板の熱処理装置、吹き付け手段とガラス板との間にヒ
ーターが介在されているガラス板の熱処理装置を提供す
るものである。
【0014】
【作用】ガラス板に向かって吹き付けられる熱風の温度
が吹き付け手段の部位によって異なると、ガラス板の冷
却速度が異なり、熱処理後のガラス板が反ってしまった
り、ガラス板が波打ってしまう等の不都合が生じてしま
う。本発明における各吹口から吹き出される熱風の温度
は、各吹口においてその差が−50℃〜50℃の範囲内
にあり、熱風の吹き付け中の風圧のみだれも−50Pa
〜50Paの範囲内にあるため、安定したガラス板の温
度分布が得られ、熱処理後のガラス板に反り等が生じな
い。
【0015】具体的には、吹き付け手段の表面からは放
熱がおきているため、吹き付け手段の熱風が供給される
上流よりも下流の方が熱風の温度が低くなってしまう。
そこで、吹き付け手段内の熱風の量を増やすことによっ
て上下流の温度差を小さくできるが、熱風の量の増加に
ともなって熱風の風圧が変化してしまい、所望の冷却速
度でガラス板を冷却することができなかった。
【0016】そのために、本発明では、吹き付け手段の
熱風が供給されてくる下流側の先端にノズルや開口を設
けることによって、吹き付け手段内の熱風の量を増やし
て上下流の温度差を小さくし、かつその際の風圧も安定
した大きさでガラス板に向かって吹き付けることができ
る。
【0017】また、吹き付け手段の外周を断熱材で被覆
する、吹き付け手段の外周近傍にヒーターを配する、吹
き付け手段とガラス板との間にヒーターを配することに
よって、吹き付け手段の吹口から吹き出される熱風の部
位による温度差が小さくなり、しかもその際の風圧も安
定した大きさで吹き付けることを可能とする。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1(a)は本発明における熱処理装置の一例を示
す概略断面図であり、図1(b)はその搬送方向から見
た要部正面図である。加熱炉20の下流には、ガラス板
1を水平に搬送する複数のローラーからなる搬送手段2
の上下にガラス板1の上下面に熱風を吹き付ける吹き付
け手段6が配されている。この吹き付け手段6は、ガラ
ス板面方向であって搬送方向に垂直な方向に長尺に伸び
た筒状をなしており、ガラス板1の搬送方向に複数組平
行に並んでいる。
【0019】吹き付け手段6は、搬送手段2の上下に配
されており、送風機3と送風ダクト5を介して連通され
ている。送風機3にはヒーター4が取り付けられてい
て、送風ダクト5を通って50℃〜400℃の熱風が、
ガラス板面方向であって搬送方向と垂直な方向から吹き
付け手段6に供給される。さらに、吹き付け手段6の長
手方向にガラス板1に向かって開口するように設けられ
ている複数の吹口から、1Pa〜1000Paの風圧で
ガラス板1に熱及び吹き付けられる。また、吹き付け手
段6の熱風が供給される下流、すなわち吹き付け手段6
の先端にはノズル7が装着されていて、吹き付け手段6
に供給される熱風の量が多くても(変化しても)、ガラ
ス板1に吹き付けられる熱風の量が増加しないように
(風圧が変化しないように)熱風を、吹き付け手段6の
長手方向に水平に逃がす。
【0020】なお、図1(b)に示しているように、ガ
ラス板によりよい製品品質となる応力値を与えるよう熱
風の風圧と温度とをバランスよく制御するために、吹口
あるいは吹き付け手段に圧力検出器8を備えて熱風の風
圧を測定し、この測定値を送風機3の誘導電動機、サー
ボ制御伝時、インバータ制御電動機等からなる電動機9
を制御する電動機ドライバ10にフィードバックするこ
とにより、熱風の風圧を所定値に変更することができ
る。しかも、ガラス板への熱風の吹き付け中に風圧のみ
だれが生じた場合には、上記のフィードバック情報によ
って風圧調整を行うことができ、風圧のみだれを−50
Pa〜50Paの範囲内におさめることができる。
【0021】こうして、各々の吹口からガラス板に吹き
付けられる熱風の温度、熱風の吹き付け中の風圧のばら
つきを小さくすることができる。熱風から吹き付け手段
への放熱量は熱風量を増加させる前とほぼ等しいため、
吹口からガラス板に吹き出される熱風の温度降下T2
は、ノズルを備える前の熱風の温度降下をT1 、ノズル
を備える前の熱風量をQ1 、ノズルを備えた後の熱風量
をQ2 とすると、T2 =T1 ×(Q1 /Q2 )となっ
て、ノズルを設ける前の熱風の温度降下より小さくな
り、したがって得られる熱処理ガラス板には反りも発生
しない。これは、ノズルを備えた場合とそうでない場合
の吹き付け手段の長手方向における熱風の温度分布を比
較した図2にも示されている。
【0022】図3は、本発明における別の例の熱処理装
置を搬送方向から見た要部正面図である。吹き付け手段
6は、搬送手段2の上下に配されており、送風機(図示
せず)と送風ダクト5を介して連通されている。送風機
にはヒーター4が取り付けられていて、送風ダクト5を
通って50℃〜400℃の熱風がガラス板面方向に垂直
な方向から吹き付け手段6に供給される。さらに、吹き
付け手段6の長手方向にガラス板1に向かって開口する
ように設けられている複数の吹口から、1Pa〜100
0Paの風圧で熱風がガラス板1に吹き付けられる。ま
た、吹き付け手段6の側面には開口部17が設けられて
いて、吹き付け手段6に供給される熱風の量が多くて
も、ガラス板1に吹き付けられる熱風の量が増加しない
ように熱風をガラス板の搬送方向に水平に逃がす。
【0023】図4(a)は本発明における別の例の熱処
理装置を搬送方向から見た要部正面図であり、図4
(b)はその吹き付け手段の要部拡大縦断面図(A−A
線断面図)である。本例は吹き付け手段6にノズルも開
口部も備えていない例である。上記の例と同様に、吹き
付け手段6は、搬送手段2の上下に配されており、送風
機と送風ダクト5を介して連通されている。送風機には
ヒーター4が取り付けられていて、50℃〜400℃の
熱風として送風ダクト5を通って、ガラス板面方向に垂
直な方向から吹き付け手段6に供給され、この熱風がガ
ラス板に向けて吹き付けられる。
【0024】吹き付け手段6の本体部61には、その長
手方向にガラス板1に向かって開口するように設けられ
ている複数の吹口62が設けられており、この吹口62
からガラス板1に向かって1Pa〜1000Paの風圧
で熱風が吹き付けられる。なお、本体部61の外周は、
断熱材11によって被覆されており、このため、吹き付
け手段6のからの放熱が小さくなり、熱風が供給される
吹き付け手段6の上流と下流に生ずる温度差を小さくす
ることができる。
【0025】図5は、本発明における吹き付け手段の一
例を示す要部拡大縦断面図である。吹き付け手段6の本
体部61には、その長手方向にガラス板1に向かって開
口するように設けられている複数の吹口62が設けられ
ており、また、本体部61の外周近傍には、ヒーター1
2が配されており、このため、熱風が供給される吹き付
け手段6の上流と下流に生ずる温度差を小さくすること
ができる。
【0026】図6は、本発明における別の例の熱処理装
置を搬送方向から見た要部正面図である。吹き付け手段
6は、搬送手段2の上下に配されており、送風機から送
風ダクト5を介して供給された風がガラス板に向けて吹
き付けられる。吹き付け手段6と搬送手段2との間には
ヒーター13が配されていて、このヒーター13の熱に
よってガラス板1に吹き付けられる熱風の温度範囲は5
0℃〜400℃となる。
【0027】本発明におけるガラス板の熱処理装置は、
上記のいくつかの例に限定されないことはもちろんであ
る。例えば、図1に示したノズル付きの吹き付け手段に
は、その外周近傍にヒーターが配されていてもよく、ま
たその外周に断熱材による被覆がされていてもよい。こ
うした場合、吹き付け手段の部位による温度差をより小
さくすることができ、また安定した風圧で熱風をガラス
板に吹き付けることができる。
【0028】図1に示されているノズルは、そのしぼり
によって風圧を調節することができるものであれば、送
風機の電動機用ドライバとともに、あるいは電動機用ド
ライバなしでも、風圧のみだれを−50Pa〜50Pa
の範囲に抑えることができる。同様に、図3における開
口部にシャッター等を備えることによって、このシャッ
ターの開口程度の調整で、熱風の風圧を変更することも
可能である。
【0029】搬送手段は、上記のごとく複数のローラー
からなっていてもよいが、これに限らず、ガスハースを
利用してガラス板を水平に搬送しながら加熱し、ガスハ
ースの出口から出た直後、加熱ガラス板を熱処理して
も、あるいはガラス板を吊手により吊下げて搬送しなが
ら加熱炉内で加熱し、この加熱炉の出口から出た直後、
加熱ガラス板を熱処理する等、通常ガラス板の熱処理に
用いられる搬送手段が用いられる。なお、ガラス板を吊
手により吊下げて搬送する場合には、装置の配置上吹き
つけ手段は吊手である搬送手段の左右に配されることが
好ましい。
【0030】送風機からの風を所定の温度に加熱するヒ
ーターは、送風機の内部に備えられていても、送風機の
側面に備えられていても、送風機/ヒーター/送風ダク
ト、ヒーター/送風機/送風ダクトあるいは送風機/送
風ダクト/ヒーターの順に直列に連通させてもよく、吹
き出す熱風の温度を50℃〜400℃の範囲にすること
ができれば特に制限はない。さらに、送風機に加熱炉内
の加熱空気を引き込んで、熱風として吹き付け手段に供
給することも、送風機に燃焼ガス等によって別途加熱し
た空気を引き込んで、熱風として吹き付け手段に供給す
ることもできる。
【0031】また、ヒーターとしては、電気ヒーター、
ガス・石油等の燃料を燃焼させた燃焼ガスや蒸気・熱媒
流体等の熱源を熱交換機に導入して熱交換するもの等が
用いられる。これは、吹き付け手段の外周近傍や搬送手
段と吹き付け手段との間に配されるヒーターについても
同様である。この場合、熱媒流体や燃焼ガス等を導入し
たパイプや熱交換器が所定の位置に配されることにな
る。
【0032】本発明における熱風は、吹き付け手段の各
吹口における温度差が50℃以下となるように制御され
ているが、上記種々の手段を組む合わせることによっ
て、10℃以下とすることが好ましい。また熱風は風圧
1Pa〜1000Paの値でガラス板に吹き付けられる
が、100Pa以下の風圧でも充分ガラス板に所望の応
力値を与えることができ、その際の精度としては50P
a以内であるが、2Pa以内の精度をもってガラス板に
吹き付けられることが好ましい。
【0033】熱風をガラス板に向けて吹き付ける吹き付
け手段は、図示のようにガラス板面に平行であってガラ
ス板の搬送方向に垂直な方向に長尺に伸び、複数本平行
に配されることに限られるガラス板の搬送方向に伸びて
いてもよく、また、ガラス板と略同形の吹き付け手段
が、搬送手段の上下に一組配されていてもよい。送風機
からの風が水平方向から吹き付け手段に供給される場合
には、装置的な配置に鑑みて図示のような吹き付け手段
の配置が好ましい。
【0034】さらに、送風機から吹き付け手段に向かっ
て供給される熱風の方向は、上記例のように厳密に水平
方向、鉛直方向である必要はないが、吹き付け手段にノ
ズルや開口部を有している場合には、風圧のバランスを
とる点に鑑みてある程度水平方向、鉛直方向に沿ってい
ることが好ましい。
【0035】また、吹き付け手段の吹口は、吹き付け手
段のガラス板に対向する面に複数個設けられているが、
ガラス板への熱風の吹き付けが均一になればその配置に
は特に制限はない。
【0036】なお、吹き付け手段や搬送手段の表面、さ
らには熱風を吹き付けるステージを壁で囲ったその表面
が、黄銅やクロムステンレス等の、熱輻射率が0.1〜
0.3の材料で被覆されているか、あるいはこれらの材
料によって吹き付け手段や搬送手段等が形成されている
ことは、ガラス板の冷却速度の抑制を助けることができ
るので好ましい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、吹き付け手段の部位に
よるガラス板に向かって吹き付けられる熱風の温度差が
小さく、しかもこの熱風の風圧のばらつき、みだれも−
50Pa〜50Paの範囲内に納められているため、ガ
ラス板を均一に冷却することができ、熱処理後のガラス
板が反ってしまうことを防止でき、平坦で反射映像の良
好な半強化ガラス板を得ることができる。
【0038】すなわち、本発明における吹き付け手段
は、その各吹口においてガラス板に吹き付ける熱風の温
度差が−50℃〜50℃の範囲内にあり、熱風の吹き付
け中の圧力のみだれも−50Pa〜50Paの範囲内に
あるため、安定したガラス板の温度分布が得られ、熱処
理後のガラス板に反り等が生じない。
【0039】したがって本発明を用いれば、耐風圧強度
が実用上充分で、かつ熱割れすることがなく、さらにク
ラックが入ってもクラックが自走せず、細かい破砕に割
れることがない熱処理ガラス板(例えば、中央引張応力
σt が85〜200kg/cm2 の範囲にあり、かつそ
の表面圧縮応力σc と中央引張応力σt との比σc /σ
t が1.5〜3.0の範囲にある厚みが8mm〜19m
mのガラス板)を提供することができる。このガラス板
は割れても破片の一部あるいは全体が窓枠から脱落する
危険性が少なく、ビル、住宅等の建築用ガラス板として
有用である。特にガラス板の破片の落下の危険性のない
ガラス板が要求される中、高層ビル用の窓用ビルガラス
板として本発明における熱処理ガラス板は最適である。
特に、熱割れの危険性の高い窓用、あるいはスパンドレ
ル用に使用される熱線吸収ガラス板、着色コートガラス
板、熱線反射ガラス板等のガラス板に対し、本発明にお
ける熱処理ガラス板は好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における熱処理装置の一例を示す概略断
面図(a)およびその搬送方向から見た要部正面図
(b)
【図2】吹き付け手段の長手方向における熱風の温度分
布を示すグラフ
【図3】本発明における熱処理装置を搬送方向から見た
一例を示す要部正面図
【図4】本発明における熱処理装置を搬送方向から見た
一例を示す要部正面図(a)およびその吹き付け手段の
要部拡大縦断面図(b)
【図5】本発明における吹き付け手段の一例を示す要部
拡大縦断面図
【図6】本発明における熱処理装置を搬送方向から見た
一例を示す要部正面図
【符号の説明】
1:ガラス板 2:搬送手段 3:送風機 4:ヒーター 5:送風ダクト 6:吹き付け手段 7:ノズル 8:圧力検出器 9:電動機 10:電動機用ドライバ 11:断熱材 12、13:ヒーター 17:開口部 61:本体部 62:吹口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱炉内にて570℃〜660℃に加熱さ
    れたガラス板を加熱炉より下流に向けて搬送する搬送手
    段と、前記加熱炉の下流に搬送されてきたガラス板の両
    面側に対向するように配されていて50℃〜400℃の
    熱風をガラス板に向けて吹き出す複数の吹口を有する吹
    き付け手段と、該吹き付け手段に連通していてこの吹き
    付け手段に熱風を供給する送風機とを少なくとも備えた
    ガラス板の熱処理装置において、前記吹き付け手段と送
    風機とは、熱風がガラス板面方向であって搬送方向と垂
    直な方向から吹き付け手段に供給されるように連通され
    ていて、前記吹き付け手段の先端にはガラス板面に向か
    う方向と別な方向に熱風を逃がすノズルが備えられてい
    ることを特徴とするガラス板の熱処理装置。
  2. 【請求項2】加熱炉内にて570℃〜660℃に加熱さ
    れたガラス板を加熱炉より下流に向けて搬送する搬送手
    段と、前記加熱炉の下流に搬送されてきたガラス板の両
    面側に対向するように配されていて50℃〜400℃の
    熱風をガラス板に向けて吹き出す複数の吹口を有する吹
    き付け手段と、該吹き付け手段に連通していてこの吹き
    付け手段に熱風を供給する送風機とを少なくとも備えた
    ガラス板の熱処理装置において、前記吹き付け手段と送
    風機とは、熱風が搬送手段に垂直な方向から吹き付け手
    段に供給されるように連通されていて、前記吹き付け手
    段の側面は、ガラス板の搬送面に平行に開口した開口部
    が設けられていることを特徴とするいずれかのガラス板
    の熱処理装置。
  3. 【請求項3】加熱炉内にて570℃〜660℃に加熱さ
    れたガラス板を加熱炉より下流に向けて搬送する搬送手
    段と、前記加熱炉の下流に搬送されてきたガラス板の両
    面側に対向するように配されていて50℃〜400℃の
    熱風をガラス板に向けて吹き出す複数の吹口を有する吹
    き付け手段と、該吹き付け手段に連通していてこの吹き
    付け手段に熱風を供給する送風機とを少なくとも備えた
    ガラス板の熱処理装置において、前記吹口は、風圧が1
    Pa〜1000Paの熱風を吹き出し、かつ、各吹口に
    おける吹き出す熱風の温度の差が−50℃〜50℃の範
    囲内であって、熱風の吹き付け中の風圧のみだれが−5
    0Pa〜50Paの範囲内であることを特徴とするガラ
    ス板の熱処理装置。
  4. 【請求項4】加熱炉内にて570℃〜660℃に加熱さ
    れたガラス板を加熱炉より下流に向けて搬送する搬送手
    段と、前記加熱炉の下流に搬送されてきたガラス板の両
    面側に対向するように配されていて50℃〜400℃の
    熱風をガラス板に向けて吹き出す複数の吹口を有する吹
    き付け手段と、該吹き付け手段に連通していてこの吹き
    付け手段に熱風を供給する送風機とを少なくとも備えて
    いて、加熱されたガラス板に熱風を吹き付けて、ガラス
    板の中央引張応力σt が85〜200kg/cm2 の範
    囲であって、かつ、その表面圧縮応力σc と中央引張応
    力σt との比σc /σt が1.5〜3.0の範囲にガラ
    ス板を熱処理する装置において、前記吹口は、風圧が1
    Pa〜1000Paの熱風を吹き出し、かつ、各吹口に
    おける吹き出す熱風の温度の差が−50℃〜50℃の範
    囲内であって、熱風の吹き付け中の風圧のみだれが−5
    0Pa〜50Paの範囲内であることを特徴とするガラ
    ス板の熱処理装置。
  5. 【請求項5】前記吹き付け手段は、その外周が断熱材で
    被覆されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かのガラス板の熱処理装置。
  6. 【請求項6】前記吹き付け手段の外周近傍には、ヒータ
    ーが配されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかのガラス板の熱処理装置。
  7. 【請求項7】前記吹き付け手段とガラス板との間には、
    ヒーターが介在されていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかのガラス板の熱処理装置。
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