JPH07158382A - パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法 - Google Patents

パイプおよびこれを用いるパイプルーフ工法

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JPH07158382A
JPH07158382A JP33904093A JP33904093A JPH07158382A JP H07158382 A JPH07158382 A JP H07158382A JP 33904093 A JP33904093 A JP 33904093A JP 33904093 A JP33904093 A JP 33904093A JP H07158382 A JPH07158382 A JP H07158382A
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pipe
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edge
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JP33904093A
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Inventor
Shinichi Toyofuku
▲しん▼市 豊福
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Iseki Poly Tech Inc
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Iseki Poly Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接するパイプが相対的に変位し難い形状と
することにある。 【構成】 パイプは、筒状の主体部と、該主体部に設け
られた第1の係合手段と、前記主体部に設けられた第2
の係合手段であって隣りに配置される同種のパイプの第
1の係合手段と係合可能の第2の係合手段とを含む。前
記主体部は、複数の面部分により形成されるほぼ四角形
の断面形状の外形を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中壁、補強体、止水
体等の地下構造物の構築に用いるパイプおよびこれを用
いるパイプルーフ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中壁、補強体、止水体等の地下構造物
を構築するためのパイプルーフ工法においては、一般
に、円筒状の主体部を備える複数の柱状体が用いられ
る。各柱状体は、前端部に配置される掘削機と、後方に
配置される元押装置とを用いる管推進工法によりほぼ水
平に敷設される。
【0003】この種のパイプルーフ工法に用いるパイプ
の1つとして、円筒状の主体部と、該主体部に設けら
れ、前記主体部の長手方向へ連続して伸びる第1の係合
手段と、前記主体部の外側に固定され、隣りのパイプの
第1の係合手段に係合可能の第2の係合手段とを含むも
のがある(実開平4−17491号公報)。
【0004】この公知のパイプにおいて、第1の係合手
段は、円筒状の主体部の長手方向の一端から他端まで連
続する間隙を形成する一対の第1の縁部を有する。第2
の係合手段は、隣りに敷設された同種のパイプの空間内
に受け入れられてそのパイプの第1の縁部の内側に係合
可能の第2の縁部を有する。
【0005】しかし、パイプルーフ工法に用いられる公
知のパイプでは、その外側の断面形状が円形であるか
ら、外周面に上方から下方に作用する土圧が、パイプを
押し潰す加圧力としてパイプに作用するのみならず、水
平方向に隣り合うパイプを水平方向に変位させる変位力
としてパイプに作用し、また水平方向に隣り合うパイプ
を両者の係合部付近を軸線方向へ伸びる仮想的な軸線を
中心にして折り曲げる折曲力としてパイプに作用する。
【0006】特に軟弱な地盤の場合、上記の変位力は敷
設途中のパイプを敷設済のパイプに対し水平方向へ変位
させる力として作用し、上記の折曲力は敷設途中のパイ
プを敷設済のパイプに対し下方に折り曲げる力として作
用する。その結果、パイプが敷設済のパイプに対し水平
方向または上下方向へ変位して敷設される。
【0007】このような問題は、パイプを敷設する地盤
が軟弱であることと、円形の断面形状を有するパイプが
外力により回転および変位しやすいことと、上記の変位
力または折曲力とがあいまって生じる。
【0008】一方、パイプルーフ工法においては、一般
に、掘削機として、パイプとほぼ同じ直径寸法を有する
ケーシング内に回転可能に受け入れられたアースオーガ
ーと、立て坑に配置された掘削用の駆動源とを用いてい
る。
【0009】しかし、このような掘削機では、アースオ
ーガーを立て坑に配置された駆動源により回転させるか
ら、切羽と駆動源との間の距離が掘削にともなって長く
なり、その結果掘削に大きなトルクを必要とする。この
ため、従来の掘削機では、長距離を掘削することができ
ず、立て坑間の距離を長くすることができない。
【0010】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、隣接するパ
イプが相対的に変位し難い形状とすることにある。
【0011】本発明の他の目的は、立て坑間の距離を長
くすることができる、地下構造物の構築方法を提供する
ことにある。
【0012】
【解決手段、作用、効果】本発明のパイプは、筒状の主
体部と、該主体部に設けられた第1の係合手段と、前記
主体部に設けられた第2の係合手段であって隣りに配置
される同種のパイプの第1の係合手段と係合可能の第2
の係合手段とを含む。前記主体部は、複数の面部分によ
り形成されるほぼ四角形の断面形状の外形を有する。
【0013】パイプは、これが隣りにほぼ水平に敷設さ
れているパイプとほぼ平行に水平に伸びかつその第2の
係合手段が隣りのパイプの第1の係合手段と係合するよ
うに、敷設される。地下構造物は、複数のパイプを、多
角形、円形、V字状、L字状、コ字状等の形状に順次配
置することにより、構築される。
【0014】パイプを隣りのパイプに対し水平方向へ変
位させる変位力と、パイプを隣りのパイプに対し対し下
方に折り曲げる折曲力とは、主体部の少なくとも1つの
面部分に作用し、主体部の他の少なくとも1つの面部分
から地盤に伝達される。
【0015】このとき、地盤からパイプに作用する反力
は、変位力または折曲力を地盤に伝達する部位が曲面で
ある場合よりも、むしろ平坦面である場合が大きい。こ
のため、四角筒状のパイプは、円筒状のパイプに比べ、
軸線の周りの回転をし難いというのみならず、たとえ地
中において外力を受けても、軸線と直交する方向への変
位をし難い。
【0016】上記のように、本発明によれば、主体部の
外側が四角形の断面形状を有するかるから、パイプがた
とえ軟弱な地盤中において外力を受けても、円筒状のパ
イプに比べ、隣りのパイプに対し変位し難い。
【0017】前記第1の係合手段は前記主体部に前記主
体部の長手方向における一端部から他端部まで連続する
間隙を直接的または間接的に形成する一対の第1の縁部
を有し、前記第2の係合手段は前記主体部の外側を前記
主体部の長手方向へ伸びる第2の縁部であって前記隣り
に配置されるパイプの第1の縁部と係合可能の第2の縁
部を有することができる。
【0018】さらに、前記主体部の内側に配置されて前
記主体部の長手方向へ伸びる第1の部材であって前記間
隙を介して前記主体部の外に連通された空間を前記主体
部と共同して前記主体部の内側に形成する第1の部材を
含み、前記第2の係合手段は前記主体部の外側に配置さ
れて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の部材であって
前記第2の縁部を有する第2の部材を含み、前記第2の
部材は、前記間隙の幅寸法より小さい厚さ寸法を有する
細長い板状の第1の部位であって幅方向の一端縁におい
て前記主体部の外側面に固定された第1の部位と、該第
1の部位の幅方向の他端縁に続く第2の部位であって前
記間隙の幅寸法より大きく前記空間より小さい断面形状
を有するとともに前記第2の縁部を規定する第2の部位
とを備えることができる。
【0019】しかし、前記第1の係合手段は、前記主体
部の外側に固定されて前記主体部の長手方向へ伸びる少
なくとも1つの第1の部材であって前記第1の縁部を有
するとともに前記間隙を介して外部に連通された空間を
前記主体部の外側に形成する少なくとも1つの第1の部
材を含み、前記第2の係合手段は前記主体部の外側に配
置されて前記主体部の長手方向へ伸びる少なくとも1つ
の第2の部材を含み、前記第2の部材は、前記間隙の幅
寸法より小さい厚さ寸法を有する細長い板状の第1の部
位であって幅方向の一端縁において前記主体部の外側に
固定された第1の部位と、該第1の部位の幅方向の他端
縁に続く第2の部位であって前記間隙の幅寸法より大き
く前記空間より小さい断面形状を有するとともに前記第
2の縁部を規定する第2の部位とを備えていてもよい。
【0020】前記第1の部材は、前記主体部の長手方向
の一端から他端まで連続して伸びており、また前記主体
部に液密的に固定されていることが好ましい。これによ
り、地下水等が主体部と第1の部材とにより形成される
空間から主体部内に入り込むことを防止することができ
る。
【0021】前記第2の部材は、前記主体部の長手方向
の一端から他端まで連続して伸びており、また前記主体
部に液密的に固定されていることが好ましい。これによ
り、地下水等が隣り合うパイプの間を通過することを防
止することができる。
【0022】前記第1の係合手段を前記面部分のうちの
1つの面部分に形成し、前記第2の係合手段を前記面部
分のうちの他の1つの面部分に形成することができる。
【0023】本発明のパイプルーフ工法は、上記のよう
な形状を有するパイプの主体部とほぼ同じ外形を有する
シールド型トンネル掘削機により地盤を掘削しつつ、前
記パイプを前記掘削機による掘削跡に配置することを含
む。
【0024】本発明のパイプルーフ工法によれば、シー
ルド型トンネル掘削機により地盤を掘削しつつその掘削
跡にパイプを配置するから、掘削距離が長くなっても、
アースオーガーで必要とするような大きなトルクを必要
とせず、従って立て坑間の間隔を長くすることができ
る。
【0025】前記パイプをこれの後方に配置された元押
装置により前記掘削跡に押し込むことにより、前記掘削
機を前進させるとともに前記パイプを前記掘削跡に配置
することが好ましい。
【0026】また、アースオーガーを用いた従来の掘削
機で上記のようなパイプを前進させようとすると、パイ
プの外形の断面形状が、パイプの場合はほぼ四角形であ
るのに対し、掘削機の場合はほぼ円形であるから、パイ
プの前端面の隅角部に大きな推進抵抗が生じる。しか
し、本発明によれば、掘削機がパイプの主体部とほぼ同
じ外形を有するから、パイプの前端面の隅角部に大きな
推進抵抗が生じない。
【0027】なお、本発明のパイプの主体部は、その外
側面の断面形状が四角形の各辺に対応する4つの面部分
からなる四角形であれば、長方形の筒状、正方形の筒状
等、いずれの形状であってもよいし、4つの角部のそれ
ぞれにまたは任意な角部に面取り加工等を施したもので
あってもよい。
【0028】また、上記のように、第1および第2の係
合手段をそれぞれ異なる面部分に形成する代わりに、第
1の係合手段を主体部の隅角部のうちの1つの隅角部に
形成し、前記第2の係合手段を前記隅角部のうちの他の
1つの隅角部に形成してもよい。この場合、係合手段が
形成された隅角部に面取り加工をすることが好ましい。
【0029】
【実施例】図1(A)を参照するに、パイプ10は、四
角形の各辺に対応する4つの面部分からなる四角筒状の
主体部12を含む。主体部12は、その長手方向の一端
から他端まで連続する間隙14を1つの面部分に形成す
る一対の縁部12aを有する。
【0030】主体部12の内側および外側には、それぞ
れ、第1の部材16および第2の部材18が溶接等によ
り固定されている。第1および第2の部材16,18
は、主体部12の長手方向の一端から他端まで連続して
伸びる。
【0031】第1の部材16は、細長い平板であり、ま
た幅方向の両端において両縁部12aを有する面部分の
両隣りの両面部分の内側面に溶接等により全長さ範囲に
わたって連続して液密的に固定されている。
【0032】これにより、第1の部材16は、間隙14
を介して主体部12の外に連通された空間20を主体部
12の両縁部12aと共同して主体部12の内側に形成
する。また、空間20は、第1の部材16により、主体
部12の内部空間の残りの部位すなわち空間22から液
密的に区画される。
【0033】第2の部材18は、細長い板状の第1の部
位18aと、該第1の部位の幅方向の一端縁に続きかつ
第1の部位18aに対しほぼ直角の細長い板状の第2の
部位18bとによりT字状の断面形状を有する。第2の
部材18は、間隙14が形成された面部分と対向する面
部分の外側に溶接等により全長さ範囲にわたって連続し
て液密的に固定されている。
【0034】第1の部位18aは、間隙14の幅寸法よ
り小さい厚さ寸法を有しており、また、その幅方向の他
端縁において主体部12に固定されている。これに対
し、第2の部位18bは、間隙14の幅より大きくかつ
空間20より小さい幅を有しており、また自身の幅方向
中央部において第1の部位18aの幅方向の一端縁に固
定されている。
【0035】図1(B)は、図1(A)に示すパイプ1
0の敷設に利用するパイプ10aを示す。パイプ10a
は、主体部12の対向する2つの面部分のそれぞれに間
隙14を有するとともに、2つの第1の部材16を有す
る。両第1の部材16は、主体部12の他の対向する2
つの面部分に溶接等により全長さ範囲にわたって液密的
に固定されている。
【0036】これにより、各第1の部材16は、間隙1
4を介して主体部12の外に連通された空間20を主体
部12と共同して主体部12の内側に形成する。また、
各空間20は、第1の部材16により、主体部12の内
部空間の残りの部位すなわち空間22から液密的に区画
される。
【0037】敷設時、先ず図1(B)に示すパイプ10
aがほぼ水平に敷設され、次いで図1(A)に示す複数
のパイプ10が順次ほぼ水平に敷設される。各パイプ
は、その主体部12の断面積とほぼ同じ断面積を有する
シールド型トンネル掘削機の後端に配置された後、元押
装置により、掘削機とともに発進用立て坑から到達用立
て坑に向けて前進されることにより、順次隣り合って敷
設される。
【0038】図1(C)に示すように、前進時、パイプ
10aは、その間隙14が水平方向となる姿勢に維持さ
れる。これに対し、各パイプ10は、その第2の部位1
8bが敷設済みのパイプの空間20内となる姿勢に維持
される。したがって、第2の部材18により大きな推進
抵抗を生じることはない。敷設時、縁部12aと第2の
部位18bとは、敷設途中のパイプを敷設済のパイプに
沿って移動させるガイドとして作用する。
【0039】図1(C)において、パイプ10aに関し
て、右方に敷設された各パイプ10と、左方に敷設され
た各パイプ10とは、敷設時に左右を互いに逆にした姿
勢で前進される。このようにするには、たとえば、各パ
イプ10をその長手軸線に関して180度回転させる
か、または前端側と後端側とを逆にすればよい。
【0040】複数のパイプを地中に敷設した状態におい
て、隣り合うパイプの縁部12aと、第2の部材18の
第2の部位18bとは、隣り合うパイプを離す方向への
力が両パイプに作用しても、互いに当接して両パイプが
離れることを防止する。したがって、両縁部12aと、
第2の部位18bの幅方向両縁部とは、係合手段または
係合縁部として作用する。
【0041】複数のパイプを地中に敷設した状態におい
て、土圧は、各パイプに主として上方から下方に作用す
る。このため、各パイプは、土圧を、上側の面部分で受
けて下側の面部分で地盤に伝達し、それによる反力を地
盤から下側の面部分に受ける。第1の部材16は、間隙
14が小さくなるように主体部12が土圧により変形さ
れることを防止する、補強部材として作用する。
【0042】地中に敷設された状態において、四角筒状
のパイプは、反力を受ける部位が平坦面であるから、反
力を受ける部位が曲面である円筒状のパイプに比べ、軸
線の周りの回転をし難いというのみならず、たとえ軟弱
な地盤中において外力を受けても、軸線と直交する方向
への変位をし難い。
【0043】隣り合うパイプの間の土砂を介してパイプ
に作用する土圧のうち、隣り合うパイプを水平方向へ変
位させる変位力は、図示の例では隣り合うパイプの対向
する面部分がほぼ垂直であるから、殆どパイプに作用し
ない。
【0044】しかし、そのような変位力が敷設途中のパ
イプに作用しても、そのパイプは、変位力を、側方の2
つの面部分のうち、一方の面部分で受けて平坦な他方の
面部分で地盤に伝達し、それによる反力を地盤から平坦
な他方の面部分に受ける。このため、たとえ軟弱な地盤
であっても、敷設途中のパイプは、円筒状のパイプに比
べ、隣りのパイプに対し変位し難い。
【0045】上記の変位力は、また、特にパイプが水平
方向に隣り合う場合には、隣り合うパイプを互いに離す
力であり、水平方向に隣り合うパイプの係合手段の間す
なわち両縁部12aと第2の部位18bとの間、および
主体部12と第2の部材18との間に引張力として作用
する。
【0046】このような引張力が係合手段12a,18
bに作用すると、特に軟弱な地盤の場合、敷設途中のパ
イプとこれの隣りのパイプとの係合がはずれるか、また
は第2の部材18が主体部12から分離してしまう。こ
のため、円筒状のパイプでは、隣り合うパイプの係合手
段の結合強度を高くし、主体部への第2の部材の接合強
度を高くしなければならなず、高価になる。
【0047】しかし、上記のような四角筒状のパイプに
よれば、円筒状のパイプに比べ、上記の変位力が小さい
ことと、断面係数が大きいこととから、隣り合うパイプ
の係合手段の結合強度を高くする必要がないし、主体部
への第2の部材の接合強度を高くする必要がないから、
廉価になる。
【0048】上記のパイプ10,10aのように、第1
および第2の部材16,18を主体部12に全長さ範囲
にわたって液密的に固定すれば、それらのパイプが地中
に敷設された状態において、地下水等が隣り合うパイプ
の間を通過することを防止することができ、好適であ
る。
【0049】しかし、地盤によっては、第1および第2
の部材16,18を主体部12に全長さ範囲にわたって
液密的に固定したパイプを用いる必要がないことがあ
る。このような場合には、第1および第2の部材16,
18をそれぞれ長手方向の複数箇所において主体部12
に固定してもよいし、第1および第2の部材16,18
のそれぞれを主体部12の長手方向に連続させなくても
よく、たとえば複数の第1の部材16および複数の第2
の部材18それぞれを主体部12の長手方向に間隔をお
いて配置してもよい。
【0050】敷設時、水ガラスのような硬化剤を封入し
た1以上の袋を空間20内に配置した状態で、パイプ1
0を敷設することが好ましい。このようにすれば、空間
20が前記袋により閉鎖されるから、空間20が水道と
して作用することを防止することができる。
【0051】前記袋は、次のパイプの敷設時に次のパイ
プの第2の部材18により破壊することが好ましい。こ
れにより、前記袋内の硬化剤が時間の経過とともに凝
結、固化することにより、閉鎖することができる。
【0052】図1に示す実施例では、パイプ10,10
aは、間隙14および第1の部材16を主体部12の面
部分の幅方向中央部に有する。このため、パイプ10,
10aは、複数のパイプを水平方向に隣り合って順次配
置するパイプルーフ工法に好適である。
【0053】しかし、複数のパイプ10および10aを
用いた地下構造物の断面形状は、四角形、円形、半円
形、コ字状、U字状、V字状、逆U字状、逆V字状、門
形等、任意な形状とすることができる。
【0054】それゆえに、たとえば、隣り合うパイプの
下端部の間隔が上端部の間隔より小さくなるように各パ
イプを配置すれば、弧状、円形、逆U字状の地下構造物
を構築することができる。また、主体部の隣り合う2つ
の面部分のうち、一方の面部分に間隙14を有し、他方
の面部分に第2の部材18を有するパイプを途中に用い
れば、そのパイプの箇所で鉤形、L字状、逆V字状等に
屈曲する地下構造物を構築することができる。
【0055】上記から明らかなように、パイプ10の主
体部12の軸線を中心とする第1および第2の部材1
6,18のなす角度は、図示の例のように180度であ
る必要はなく、構築すべき地下構造物の断面形状に応じ
て任意な角度とすることができる。特に、複数のパイプ
をL字状、V字状等に敷設する場合には、その角部に敷
設されるパイプとして、間隙14と第2の部材18とを
隣り合う面部分に有するパイプを用いることが好まし
い。
【0056】間隙14および第2の部材18を対応する
面部分の幅方向中央部に設ける必要はなく、たとえば図
2に示すパイプ24,24aにように間隙14および第
2の部材18を対向する一対の面部分の幅方向中央部よ
り下方(または上方)に設けてもよい。また、主体部1
2の断面形状は必ずしも長方形である必要はなく、たと
えば図3に示すパイプ26,26aのように台形であっ
てもよい。
【0057】図2に示すパイプ24,24aの場合、こ
れらを、図1(C)に示すように直線的に配置してもよ
いし、図2(C)に示すように弧状に配置してもよい。
これに対し、図3に示すパイプ26,26aの場合、こ
れらを、図1(C)に示すように直線的に配置してもよ
いが、むしろ図3(C)に示すように隣り合うパイプの
面部分を当接させて弧状に配置することが好ましい。
【0058】複数のパイプを図2(C)および図3
(C)に示すように弧状に配置すると、隣り合うパイプ
の間の空間がV字状になり、パイプを互いに離す力が隣
り合うパイプに作用する。しかし、この力は、円筒状の
パイプに作用する力に比べ、非常に小さい。また、たと
えそのような力が軟弱地盤に敷設途中のパイプに作用し
ても、反力を受ける部位が平坦面であることとあいまっ
て、敷設途中のパイプは、円筒状のパイプに比べ、隣り
のパイプに対し変位し難い。
【0059】図1〜図3に示す実施例における細長い平
板状の第1の部材16を用いる代わりに、他の形状の部
材を用いてもよい。
【0060】図4に示すパイプ30,30aは、図1に
示す第1の部材16の代わりに、コ字状の第1の部材3
2を用いている。
【0061】各第1の部材32は、間隙14を介して主
体部12の外に連通された空間34を主体部12の両縁
部12aと共同して主体部12の内側に形成するよう
に、縁部12aを有する面部分の内側面に溶接等により
全長さ範囲にわたって連続して液密的に固定されてい
る。これにより、第1の部材32は、空間34を主体部
12の内部空間の残りの部位すなわち空間36から液密
的に区画し、また間隙14が小さくなるような主体部1
2の変形を防止する。
【0062】間隙14が小さくなるような主体部12の
変形を防止するために、L型鋼等の型材からなる複数の
補強部材38を主体部12の長手方向に間隔をおいて配
置することが好ましい。各補強部材38は、その両端に
おいて縁部12aを有する面部分の両隣りの両面部分の
内側面に溶接等により固定される。この場合、第1の部
材32を補強部材38に溶接等により固定してもよい。
【0063】図5に示すパイプ40,40aは、図2に
示す第1の部材16の代わりに、図4に示すパイプ3
0,30aにおけるコ字状の第1の部材32と補強部材
38とを用いている。
【0064】図6に示すパイプ42,42aは、図3に
示す第1の部材16の代わりに、図4に示すパイプ3
0,30aにおけるコ字状の第1の部材32と補強部材
38とを用いている。
【0065】図4に示すパイプ30,30a、図5に示
すパイプ40,40a、および図6に示すパイプ42,
42aは、いずれも、これらを一直線状に配置してもよ
いし、弧状に配置してもよい。また、それらのパイプ
を、四角形、半円形、円形、コ字状、U字状、V字状、
逆U字状、逆V字状、門形等の断面形状を有する地下構
造物を構築すべく配置してもよい。
【0066】実際のパイプルーフ工法においては、パイ
プ10,24,26,30,34または42を敷設する
に先立って、パイプ10a,24a,26a,30a,
34aまたは42aを敷設しなくてもよい。この場合、
パイプ10a,24a,26a,30a,34aまたは
42aの代わりに、パイプ10,24,26,30,3
4または42自体を敷設してもよいし、また第1の部材
16および間隙14は備えていないが2つの第2の部材
18を備えたパイプを配置してもよい。
【0067】係合縁部12aを主体部の面部分に直接形
成する代わりに、係合縁部を有する部材を主体部12の
外側に設けてもよい。
【0068】図7(A)に示す実施例では、C字状の断
面形状を有する第1の部材50と、アイボルトのように
断面円形の頭部を有する第2の部材52とを用いる。第
1および第2の部材50,52は、主体部12の長手方
向へ伸びている。
【0069】第1の部材50は、主体部12の長手方向
へ連続する間隙54および空間56を主体部12の外側
に形成するように、主体部12の1つの面部分の外側に
固定されている。第2の部材52は、円形断面の第2の
部位52bが主体部12の外側となるように、板状の第
1の部位52aにおいて主体部12の他の1つの面部分
の外側に固定されている。
【0070】第2の部材52の第2の部位52bの断面
形状は、空間56のそれより小さい。また、間隙54の
幅寸法は、第2の部材52の第1の部位52aの厚さ寸
法より大きいが、第2の部材52の第2の部位52bの
外径寸法より小さい。
【0071】敷設時、パイプは、第2の部材52の第2
の部位52bが隣りのパイプの第1の部材50の空間5
6内に受け入れられるように、または第1の部材50が
隣りのパイプの第2の部材52の第2の部位52bを空
間56内に受け入れるように、前進される。
【0072】敷設された状態において、第1の部材50
の間隙54を形成する両縁部50aと、第2の部材52
の第2の部位52bとは、たとえば隣り合うパイプを離
す力が隣り合うパイプに作用したとき、係合可能であ
る。それゆえに、両縁部50aと第2の部位52bと
は、係合手段または係合縁部として作用する。
【0073】図7(B)に示す実施例では、L字状の一
対の第1の部材60と、断面円形の頭部を有する第2の
部材62とを用いる。第1および第2の部材60,62
は、主体部12の長手方向へ伸びている。
【0074】両第1の部材60は、主体部12の長手方
向へ連続する間隙64および空間66を互いに共同して
主体部12の外側に形成するように、主体部12の1つ
の面部分の外側にその面部分の幅方向に間隔をおいて固
定されている。間隙64は、両第1の部材60の縁部6
0aにより形成される。
【0075】第2の部材62は、図7(A)に示す第2
の部材52と同様に、板状の第1の部位62aと、断面
円形の頭部すなわち第2の部位62bとを有しており、
また第1の部位62aにおいて主体部12に固定されて
いる。
【0076】第2の部材62の第2の部位62bの断面
形状は、空間66のそれより小さい。また、間隙64の
幅寸法は、第2の部材62の第1の部位62aの厚さ寸
法より大きいが、第2の部材62の第2の部位62bの
外径寸法より小さい。
【0077】敷設された状態において、間隙64を形成
する両縁部60aと、第2の部材62の第2の部位62
bとは、たとえば隣り合うパイプを離す力が隣り合うパ
イプに作用したとき、係合可能である。それゆえに、両
縁部60aと第2の部位62bとは、係合手段または係
合縁部として作用する。
【0078】図7(C)に示す実施例では、L字状の一
対の第1の部材70と、該第1の部材に個々に対応され
たL字状の一対の第2の部材72とを用いる。両第1の
部材70および両第2の部材72は、主体部12の長手
方向へ伸びている。
【0079】両第1の部材70は、図7(B)に示す第
1の部材60と同様に、主体部12の長手方向に連続す
る間隙74および空間76を互いに共同して主体部12
の外側に形成するように、主体部12の1つの面部分の
外側にその面部分の幅方向に間隔をおいて固定されてい
る。間隙74は、両第1の部材70の縁部70aにより
形成される。
【0080】両第2の部材72は、第1の部位72aが
主体部12の1つの面部分から直角に伸びかつ第2の部
位72bが対応する第1の部材7おに向けて伸びるよう
に、第1の部位72aにおいて主体部12の1つの面部
分の外側にその面部分の幅方向に間隔をおいて固定され
ている。
【0081】両第2の部材72の第2の部位72bの先
端間の距離寸法は、同方向における空間76のそれより
小さい。また、間隙74の幅寸法は、両第2の部材22
の第1の部位72aの外側面間の距離寸法より大きい
が、両第2の部材72の第2の部位72bの先端間の距
離寸法より小さい。
【0082】第1および第2の部材70,72を用いた
場合も、敷設された状態において、間隙74を形成する
両縁部70aと、第2の部材72の第2の部位72bと
は、隣り合うパイプを離す力が隣り合うパイプに作用し
たとき、係合可能である。それゆえに、両縁部70aと
第2の部位72bとは、係合手段または係合縁部として
作用する。
【0083】図7(D)に示す実施例では、L字状の一
対の第1の部材80と、T字状の断面形状を有する第2
の部材82とを用いる。第1および第2の部材80,8
2は、主体部12の長手方向へ伸びている。
【0084】両第1の部材80は、図7(B)に示す第
1の部材60と同様に、主体部12の長手方向へ連続す
る間隙84および空間86を互いに共同して主体部12
の外側に形成するように、主体部12の1つの面部分の
外側にその面部分の幅方向に間隔をおいて固定されてい
る。間隙84は、両第1の部材80の縁部80aにより
形成される。
【0085】第2の部材82は、図1〜6に示す第2の
部材18と同様に、板状の第1の部位82aと、板状の
第2の部位82bとを有しており、また第1の部位82
aにおいて主体部12に固定されている。
【0086】第2の部材82の第2の部位82bの断面
形状は、空間86のそれより小さい。また、間隙84の
幅寸法は、第2の部材82の第1の部位82aの厚さ寸
法より大きいが、第2の部材82の第2の部位82bの
外径寸法より小さい。
【0087】敷設された状態において、間隙84を形成
する両縁部80aと、第2の部材82の第2の部位82
bとは、たとえば隣り合うパイプを離す力が隣り合うパ
イプに作用したとき、係合可能である。それゆえに、両
縁部80aと第2の部位82bとは、係合手段または係
合縁部として作用する。
【0088】本発明のパイプは、上記実施例に限定され
ることなく種々変更することができる。たとえば、第2
の部材として上記以外に、Y字状の断面形状を有する部
材、P字状の断面形状を有する一対の部材等、任意な断
面形状を有する部材を用いることができる。また、本発
明は、鋼製、鉄筋コンクリート製、鋼およびコンクリー
製、鋼および鉄筋コンクリー製等、いずれのパイプにも
適用することができる。
【0089】図8〜図12を参照して、本発明のパイプ
ルーフ工法に用いるシールド型トンネル掘削機の一実施
例について説明する。
【0090】角型のシールド型トンネル掘削機110
は、四角筒状のシールド本体112と、該シールド本体
に設けられた隔壁114と、該隔壁に支持された駆動機
構116と、該駆動機構によりシールド本体112の軸
線と直交する第1の方向(図示の例では、上下方向)へ
往復移動されて切羽を掘削するカッタ組立体118とを
含む。
【0091】シールド本体112は、四角筒状の第1の
本体部120と、該第1の本体部の後端部に受け入れら
れた四角筒状の第2の本体部122とに分割されてい
る。第1および第2の本体部120,122は、四角形
の隅角部に個々に対応して配置された4つの方向修正用
ジャッキ124a,124bにより連結されている。
【0092】シールド本体112は、公知の管推進工法
によるトンネルの構築法と同様に、図示しない元押装置
により発生される推力を、掘削機110による掘削跡に
押し込まれる四角筒状の複数のパイプ126を介して受
けることにより、地盤を掘削しつつ前進される。
【0093】元押装置としては、たとえば、特公昭62
−40520号公報、特公平4−54797号公報等に
記載されているような、従来の丸型のシールド型トンネ
ル掘削機用の元押装置を利用することができる。パイプ
126は、鉄筋コンクリート製であり、また係合手段等
を省略して示している。
【0094】第1の本体部120内は、隔壁14によ
り、切羽側の前方域128と、これの後方にあって大気
圧に維持される後方域130とに区画されている。前方
域128は、格子132により、掘削された土砂を受け
入れるずり室すなわち第1の室134と、該第1の室の
後端下部に続く泥水室すなわち第2の室136とに区画
されている。第2の室136は、第1の室134の後方
にあってシールド本体112の下部に形成されている。
第2の室136は、泥水供給用のパイプ138と、土砂
を泥水とともに排出するパイプ140とに接続されてい
る。
【0095】駆動機構116は、ブラケット142によ
り隔壁114に支持された駆動源144と、シールド本
体112の軸線および前記第1の方向に直交する第2の
方向(図示の例では、図8において左右の方向)へ伸び
る軸線の周りに回転可能に隔壁114の下部に支持され
た、主体部の両端部に偏心部を有するクランク軸146
と、駆動源144の回転をクランク軸146に伝達する
伝達機構148と、前記偏心部に個々に対応されかつ対
応する前記偏心部に回転可能に支持されたアーム150
と、前記第2の方向へ伸びる軸線の周りに角度的に回転
可能に隔壁114の上部に連結された一対のリンク15
2とを備える。
【0096】駆動源144は、電動機のような回転源
と、その出力軸に連結された減速機とを有する公知のも
のである。また、伝達機構148は、スプロケットとチ
ェーンとを用いた公知のものである。しかし、いずれも
他の装置であってもよい。各アーム150は、一端部に
おいて対応する前記偏心部に連結されている。各リンク
152も、一端部において隔壁114に連結されてい
る。
【0097】図9に示すように、クランク軸146は、
第2の室136の上方を左右方向へ伸びており、また軸
受154およびケース156によりクランク軸の主体部
の両端部において隔壁114に支持されている。各アー
ム150は、軸受158およびケース60とにより対応
するクランク軸の偏心部に支持されている。ケース15
6,160の間には、メカニカルシール162が配置さ
れている。ケース160には、キャップ164が取り付
けられている。ケース156,160には各種のシール
材が配置されており、またケース156,160内には
潤滑油が充填されている。
【0098】カッタ組立体118は、シールド本体11
2の前端部に配置されており、また下部においてアーム
150の先端部に、上部においてリンク152の先端部
にそれぞれ前記第2の方向へ伸びる軸線の周りに角度的
に回転可能に連結されている。第2図に示すように、上
下方向における、カッタ組立体118へのリンク152
の連結点は、シールド本体112および隔壁114への
リンク152のそれより、上方である。
【0099】カッタ組立体118は、左右方向へ間隔を
おいて上下方向へ伸びる鋸歯状の複数のカッター166
と、上下方向へ間隔をおいて左右方向へ伸びかつ隣り合
うカッター166を互いに連結する板状の複数の連結体
168とを備える。
【0100】各カッター166は、これが前記第1の方
向へ移動されるとき、切羽を掘削するように、ビットす
なわち刃先170を前方かつ上方にすなわち斜め上方に
向けている。各板状のカッターすなわち各連結体168
は、隣り合うカッター166と共同して土砂の受入口を
規定する。カッター166は、クランク軸146の偏心
部の偏心量e以下のピッチPで配置されている。
【0101】各連結体168は、水平となるように隣り
合うカッター166に固定されている。各連結体168
は、図示の例では板状のカッターであり、従って左右方
向へ連続して伸びるビットすなわち刃先72を主体部の
前端縁部に有する。各連結体168の刃先72は、前方
かつ上方にすなわち斜め上方に向けられている。
【0102】隔壁114とカッタ組立体118との間に
は、クラッシャ本体174が配置されている。クラッシ
ャ本体174は、カッタ組立体118の後方から隣り合
う鋸歯状のカッター166の間にまで伸びており、また
アーム150と鋸歯状のカッター166とに移動不能に
連結されている。クラッシャ本体174は、左右方向へ
連続して伸びて前方に向けられたビットすなわち刃先1
76を前端縁部に有する。
【0103】掘削機110において、駆動源144によ
りクランク軸146が回転されると、クランク軸146
の偏心部がクランク軸146の軸線の周りを第2図にお
ける矢印方向へ旋回されるから、アーム150は、クラ
ンク軸146の偏心部の周りに揺動運動をし、リンク1
52と共同してカッタ組立体118を上下方向に往復移
動させる。
【0104】このため、掘削機110が前進力を受けた
状態で駆動源144が駆動されると、カッタ組立体11
8が鋸歯状のカッター166の配置ピッチP以上の範囲
にわたって上下方向へ往復移動されるから、掘削機11
0の前進とカッタ組立体118の往復移動とに起因し
て、各鋸歯状のカッター166は鋸のように作用して切
羽を掘削し、また各連結体168およびクラッシャ本体
174はすきまたはスコップのように作用して切羽を掘
削する。
【0105】これにより、上下方向へ伸びる複数の溝が
鋸歯状のカッター166により切羽に形成されるから、
切羽は鋸歯状のカッター166により複数のブロックに
分割される。また、分割された各ブロックは、連結体1
68およびクラッシャ本体174によりさらに複数のブ
ロックに再分割される。再分割されたブロックは、掘削
機110の前進にともなって、鋸歯状のカッター166
および連結体168により規定される受入口から第1の
室134へ受け入れられる。
【0106】掘削された土砂は第1の室134内を満た
し、第1の室134内の土砂は、第1の本体部120と
クラッシャ本体174との間または隔壁12とクラッシ
ャ本体174との間を経た後、格子132を通って第2
の室136に受け入れられる。第2の室136内の土砂
は、パイプ138により第2の室136に供給された泥
水とともに、パイプ140により第2の室136から掘
削機110の外に排出される。前方域128の圧力は、
圧力計178により計測され、また切羽の崩壊を防止す
べく所定の値に維持される。
【0107】再分割されたブロックに含まれる大きな礫
は、これが第1の本体部120とクラッシャ本体174
との間または隔壁114とクラッシャ本体174との間
を通るとき、クラッシャ本体174の往復移動にともな
って、クラッシャ本体174により第1の本体部120
または隔壁114に押圧されることにより、格子132
を通過可能の大きさに破砕される。駆動源144をとき
どき逆転させて、クラッシャ本体174と第1の本体部
120との間の破砕効果を高めてもよい。
【0108】鋸歯状のカッター166の配置ピッチP
は、クランク軸146の偏心部の偏心量e以下、好まし
くは e=P〜3P より好ましくは、 e=P〜1.5P である。
【0109】鋸歯状のカッター166の配列ピッチPが
eより大きいと、隣り合う鋸歯状のカッター166の移
動軌跡が連続しないから、第1の方向へ連続する溝を切
羽に形成することができない。これに対し、鋸歯状のカ
ッター166の配列ピッチPが小さすぎると、鋸歯状の
カッター166が小さくなるから、鋸歯状のカッター1
66の機械的強度が小さくなる。
【0110】左右方向への刃先172の寸法は、鋸歯状
のカッター166の主体部の厚さ寸法よりやや大きいこ
とが好ましい。これにより、鋸歯状のカッター166の
往復移動が円滑になる。
【0111】短尺の複数のパイプを用いる場合、掘削機
110およびこれの後方に続くパイプが所定距離前進さ
れるたびに、最後部のパイプと元押装置との間に、新た
なパイプが配置された後、再び掘削機により切羽を掘削
しつつ掘削機とパイプとを前進させる工程が繰り返され
る。
【0112】上記の工程は、隣り合う立て坑間へのパイ
プの敷設が終了するまで繰り返される。これにより、複
数のパイプは、掘削機の掘削跡に押し込まれる。前記の
工程が終了すると、敷設したパイプ列の隣りに新たなパ
イプ列を敷設するために同様の工程が繰り返される。
【0113】掘削機110によれば、切羽を鋸歯状のカ
ッター166、連結体168およびクラッシャ本体17
4により複数のブロックに分割するように掘削するか
ら、従来のいずれの掘削機に比べても、掘削効率が高
い。また、鋸歯状のカッター166が自信により形成し
た掘削溝内で移動するから、カッター用の駆動力を大き
くする必要がない。
【0114】掘削機110のように、カッタ組立体11
8をクランク軸146の回転運動により往復移動させる
と、ピストン・シリンダ機構のようなジャッキを用いた
場合に比べ、単位時間当たりのカッターの往復移動回数
を高めることができ、より効率的に掘削することができ
る。また、各カッターの刃先がシールド本体112の軸
線と直交して水平方向へ伸びる軸線の周りの円形状の軌
跡を描くような偏心運動をカッタ組立体118がするか
ら、鋸歯状のカッター166および連結体168は切羽
内へ入り込むように運動し、切羽内への鋸歯状のカッタ
ー166および連結体168の食い込みが確実になる。
【0115】カッタ組立体118の上端部をリンク15
2によりシールド本体112または隔壁114に枢軸的
に連結する代わりに、カッタ組立体118の往復移動を
ガイド等により規制してもよい。
【0116】しかし、カッタ組立体118の上端部をリ
ンク152によりシールド本体112または隔壁114
に枢軸的に連結すると、ガイド等を用いる場合に比べ、
駆動機構116が簡単になる。また、各カッターの刃先
が前後方向へ移動しつつ第1の方向へ往復移動するよう
な運動を各カッターに生じさせることができるから、掘
削効率を高めることができる。
【0117】特に、上下方向におけるカッタ組立体11
8へのリンク152の連結点の位置は、隔壁114ひい
てはシールド本体112へのリンク152の連結点のそ
れより、下方の側へ変位させることが好ましい。このよ
うな駆動機構を用いれば、クランク軸146の回転によ
る回転運動とあいまって、カッタ組立体118へのリン
ク152の連結点が第2図において両方向の弧状の矢印
で示すように変位するから、少なくとも各カッターの刃
先が前方へ変位しつつ上方へ変位しかつ後方へ変位しつ
つ下方へ変位するように、各カッターを簡単な機構でか
つ確実に移動させることができる。
【0118】鋸歯状のカッター166が切羽を掘削する
とき、シールド本体112に反力が作用する。このとき
の反力はシールド本体112を押し下げる力であるか
ら、掘削機110の前進方向が反力により変更されるお
それは少ない。
【0119】本発明のパイプルーフ工法で用いるシール
ド型トンネル掘削機としては、上記のもの以外に、たと
えば特開平4−357298号公報に記載されたものを
用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプの第1の実施例の断面と敷設状
態とを示す図である。
【図2】本発明のパイプの第2の実施例の断面と敷設状
態とを示す図である。
【図3】本発明のパイプの第3の実施例の断面と敷設状
態とを示す図である。
【図4】本発明のパイプの第4の実施例の断面と敷設状
態とを示す図である。
【図5】本発明のパイプの第5の実施例の断面と敷設状
態とを示す図である。
【図6】本発明のパイプの第6の実施例の断面と敷設状
態とを示す図である。
【図7】本発明のパイプで用いる係合手段の他の実施例
を示す図である。
【図8】本発明のシールド掘削機の一実施例を示す正面
図である。
【図9】図8における1−1線に沿って得た断面図であ
る。
【図10】図8における2−2線に沿って得た断面図で
ある。
【図11】図における3−3線に沿って得た断面図であ
る。
【図12】クランク軸の端部近傍の一実施例を示す断面
図である。
【符号の説明】
10,24,26,30,34,42 パイプ 10a,24a,26a,30a,34a,42a 1
26 パイプ 12 主体部 12a,50a,60a,70a,80a 縁部(第1
の係合手段) 14,54,64,74,84 間隙 16,32,50,60,70,80 第1の部材 18,52,62,72,82 第2の部材 18a,52a,62a,72a,82a 第1の部位 18b,52b,62b,72b,82b 第2の部位
(第2の係合手段) 20,22,34,36,56,66,76,86 空
間 110 シールド型トンネル掘削機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の主体部と、該主体部に設けられた
    第1の係合手段と、前記主体部に設けられた第2の係合
    手段であって隣りに配置される同種のパイプの第1の係
    合手段と係合可能の第2の係合手段とを含むパイプであ
    って、前記主体部は複数の面部分により形成されるほぼ
    四角形の断面形状の外形を有するパイプ。
  2. 【請求項2】 前記第1の係合手段は前記主体部に前記
    主体部の長手方向における一端部から他端部まで連続す
    る間隙を直接的または間接的に形成する一対の第1の縁
    部を有し、前記第2の係合手段は前記主体部の外側を前
    記主体部の長手方向へ伸びる第2の縁部であって前記隣
    りに配置されるパイプの第1の縁部と係合可能の第2の
    縁部を有する、請求項1に記載のパイプ。
  3. 【請求項3】 さらに、前記主体部の内側に配置されて
    前記主体部の長手方向へ伸びる第1の部材であって前記
    間隙を介して前記主体部の外に連通された空間を前記主
    体部と共同して前記主体部の内側に形成する第1の部材
    を含み、前記第2の係合手段は前記主体部の外側に配置
    されて前記主体部の長手方向へ伸びる第2の部材であっ
    て前記第2の縁部を有する第2の部材を含み、前記第2
    の部材は、前記間隙の幅寸法より小さい厚さ寸法を有す
    る細長い板状の第1の部位であって幅方向の一端縁にお
    いて前記主体部の外側面に固定された第1の部位と、該
    第1の部位の幅方向の他端縁に続く第2の部位であって
    前記間隙の幅寸法より大きく前記空間より小さい断面形
    状を有するとともに前記第2の縁部を規定する第2の部
    位とを備える、請求項2に記載のパイプ。
  4. 【請求項4】 前記第1の係合手段は、前記主体部の外
    側に固定されて前記主体部の長手方向へ伸びる少なくと
    も1つの第1の部材であって前記第1の縁部を有すると
    ともに前記間隙を介して外部に連通された空間を前記主
    体部の外側に形成する少なくとも1つの第1の部材を含
    み、前記第2の係合手段は前記主体部の外側に配置され
    て前記主体部の長手方向へ伸びる少なくとも1つの第2
    の部材を含み、前記第2の部材は、前記間隙の幅寸法よ
    り小さい厚さ寸法を有する細長い板状の第1の部位であ
    って幅方向の一端縁において前記主体部の外側に固定さ
    れた第1の部位と、該第1の部位の幅方向の他端縁に続
    く第2の部位であって前記間隙の幅寸法より大きく前記
    空間より小さい断面形状を有するとともに前記第2の縁
    部を規定する第2の部位とを備える、請求項1に記載の
    パイプ。
  5. 【請求項5】 前記第1の部材は、前記主体部の長手方
    向の一端から他端まで連続して伸びており、また前記主
    体部に液密的に固定されている、請求項3または4に記
    載のパイプ。
  6. 【請求項6】 前記第2の部材は、前記主体部の長手方
    向の一端から他端まで連続して伸びており、また前記主
    体部に液密的に固定されている、請求項5に記載のパイ
    プ。
  7. 【請求項7】 前記第1の係合手段は前記面部分のうち
    の1つの面部分に形成されており、前記第2の係合手段
    は前記面部分のうちの他の1つの面部分に形成されてい
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパイプ。
  8. 【請求項8】 複数の面部分により形成されるほぼ四角
    形の断面形状の外形を有する筒状の主体部と、該主体部
    に設けられた第1の係合手段と、前記主体部に設けられ
    た第2の係合手段であって隣りに配置される同種のパイ
    プの第1の係合手段と係合可能の第2の係合手段とを備
    えるパイプを用いるパイプルーフ工法であって、前記主
    体部とほぼ同じ外形を有するシールド型トンネル掘削機
    により地盤を掘削しつつ、前記パイプを前記掘削機によ
    る掘削跡に配置することを含む、パイプルーフ工法。
  9. 【請求項9】 前記パイプをこれの後方に配置された元
    押装置により前記掘削跡に押し込むことにより、前記掘
    削機を前進させるとともに前記パイプを前記掘削跡に配
    置する、請求項8に記載の方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248655A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Kumagai Gumi Co Ltd 筒体ユニット
JP2007070822A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Taisei Corp 推進用函体構造
KR100881021B1 (ko) * 2008-03-21 2009-01-30 주식회사 동호 지하통행공간의 시공을 위한 유닛강판구조와유닛강판구조를 이용한 굴착장치 및 지하통행공간의시공방법
CN113897945A (zh) * 2021-11-04 2022-01-07 湖北省交通规划设计院股份有限公司 一种地连墙组合式连接结构及施工方法

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