JPH07159000A - 冷媒凝縮器 - Google Patents

冷媒凝縮器

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JPH07159000A
JPH07159000A JP30184893A JP30184893A JPH07159000A JP H07159000 A JPH07159000 A JP H07159000A JP 30184893 A JP30184893 A JP 30184893A JP 30184893 A JP30184893 A JP 30184893A JP H07159000 A JPH07159000 A JP H07159000A
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弘樹 松尾
Norimasa Baba
則昌 馬場
Ken Yamamoto
山本  憲
Yasushi Yamanaka
康司 山中
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    • F28D2021/0019—Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の目的は、ヘッダと固定部とのろう付け
接合により生じる不具合を解消すること。第2の目的
は、押出成形によって形成された筒体を有するヘッダに
対して、固定部を容易に仮付けすることのできる冷媒凝
縮器の提供。 【構成】 凝縮部および過冷却部より成るコア部の両側
には、冷媒通路を成す凝縮用チューブ10aと連通する
第1ヘッダと第2ヘッダ19とが設けられている。第2
ヘッダ19は、受液部11を成す外側ヘッダプレート1
9bと一体に固定部14が押出成形により設けられてい
る。この固定部14には、固定用のボルト23を挿通す
るための貫通孔14aが設けられており、車両側の取付
け用ブラケット15に対して、貫通孔14aに挿通され
たボルト23にナット24を締めつけて固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルの冷媒凝
縮器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載される冷凍サイク
ルの冷媒凝縮器は、図12に示すように、冷媒凝縮器の
ヘッダ100に取り付けられた固定用プレート200を
介して、車両側ブラケット(図示しない)に固定されて
いる。ヘッダ100は、チューブ110の端部が挿入さ
れる内側ヘッダ101、この内側ヘッダ101と組み合
わされる外側ヘッダ102、および内側ヘッダ101と
外側ヘッダ102とで形成される筒体の両端開口部を閉
塞するキャップ(図示しない)より構成される。固定用
プレート200は、円弧状に湾曲した接合部210を有
し、この接合部210の中央部で、断面形状が略円形を
成す外側ヘッダ102の外周面に仮付けした後、一体ろ
う付けによって外側ヘッダ102の外周面に接合されて
いる。なお、固定用プレート200の外側ヘッダ102
への仮付けは、生産性向上を図るため、一般にスポット
溶接が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の固定
用プレート200は、接合部210の内周面が外側ヘッ
ダ102の外周面より若干大きな曲率半径で形成されて
いるため、接合部210の両端部が外側ヘッダ102の
外周面と密着せず、両者の間に浮きが生じやすくなる。
このため、固定用プレート200の端部でろう付け不良
が生じた場合、車両の振動が固定用プレート200に伝
わることで、外側ヘッダ102と固定用プレート200
とのろう付け面が剥離したり、固定用プレート200の
破損を招く等の虞があった。また、一体ろう付けによっ
て固定用プレート200を外側ヘッダ102に接合する
前に、固定用プレート200を外側ヘッダ102に仮付
けする必要があることから、製造工数が増加してコスト
の上昇を招くという問題があった。
【0004】また、上記の図12に示すヘッダ100
は、内側ヘッダ101と外側ヘッダ102とに分割され
た分割型であることから、固定用プレート200をスポ
ット溶接等によって外側ヘッダ102に仮付けすること
が容易であるが、図13に示すように、押出成形品で内
部空間が閉じた筒型ヘッダ300を使用する場合は、固
定用プレート200を仮付けする際に、ヘッダ300の
内部に治具を挿入することができないため、スポット溶
接による仮付けが困難である。
【0005】このため、筒型ヘッダ300を使用する場
合は、固定用プレート200をヘッダ300に仮付けす
ることなく、一体ろう付けによって直接ヘッダ300に
接合されることから、満足できる組付け精度が得られ難
いという問題が生じる。なお、スポット溶接の代わりに
一般の溶接によって固定用プレート200の仮付けを行
なうことも可能であるが、ヘッダ300の壁面が溶け過
ぎて穴が開く虞があることから実用的ではない。
【0006】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、第1の目的は、ヘッダと固定部とのろう付け接合
により生じる不具合を解消することのできる冷媒凝縮器
の提供にある。また、第2の目的は、押出成形によって
形成された筒体を有するヘッダに対して固定部を容易に
仮付けすることのできる冷媒凝縮器の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するために、複数の冷媒通路が並列に配され
て、その各冷媒通路を流れる冷媒と熱交換媒体との熱交
換を行なうコア部と、前記各冷媒通路の両端部にそれぞ
れ連通して設けられた一対のヘッダとを有し、前記一対
のヘッダのうち少なくとも一方のヘッダには、前記冷媒
凝縮器の取付け用ブラケットを固定するための固定部が
押出成形によって一体に設けられたことを技術的手段と
する。
【0008】また、本発明は、上記第2の目的を達成す
るために、複数の冷媒通路が並列に配されて、その各冷
媒通路を流れる冷媒と熱交換媒体との熱交換を行なうコ
ア部と、前記各冷媒通路の両端部にそれぞれ連通して設
けられた一対のヘッダとを有し、前記一対のヘッダのう
ち少なくとも一方のヘッダは、押出成形によって形成さ
れた筒体を有し、且つ前記冷媒凝縮器の取付け用ブラケ
ットを固定する固定部を仮付けするための仮付け部が、
押出成形によって前記筒体と一体に設けられたことを技
術的手段とする。
【0009】
【作用】請求項1に示す本発明の冷媒凝縮器は、取付け
用ブラケットを固定するための固定部が押出成形によっ
て少なくとも一方のヘッダと一体に設けられることか
ら、固定部を一方のヘッダにろう付け等によって接合す
る必要がない。従って、接合前に固定部を一方のヘッダ
に仮付けする必要もない。
【0010】また、請求項2に示す本発明の冷媒凝縮器
は、仮付け部が押出成形によってヘッダの筒体と一体に
設けられている。このため、取付け用ブラケットを固定
するための固定部は、仮付け部に仮付けされた後、ヘッ
ダに接合することができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の冷媒凝縮器の一実施例を図に
基づいて説明する。図1は車両用空調装置の冷凍サイク
ルを示す図である。冷凍サイクル1は、冷媒圧縮機2、
受液器一体型冷媒凝縮器3(以下冷媒凝縮器3と略
す)、サイトグラス4、膨脹弁5、および冷媒蒸発器6
の各機能部品より構成され、それぞれ金属製パイプある
いはゴム製ホース等の冷媒配管7により、図1に示すよ
うに接続されている。
【0012】冷媒圧縮機2は、電磁クラッチ(図示しな
い)を介して車両の走行用エンジン8より回転動力が伝
達されると、冷媒蒸発器6で蒸発したガス冷媒を吸入
し、高温高圧に圧縮して吐出する。
【0013】冷媒凝縮器3は、冷媒圧縮機2より吐出さ
れたガス冷媒をクーリングファン9の送風を受けて凝縮
液化する凝縮部10、この凝縮部10で凝縮液化された
気液二相冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離する受液部1
1(図2参照)、および受液部11で分離された液冷媒
をクーリングファン9の送風を受けて過冷却する過冷却
部12より構成される。なお、この冷媒凝縮器3の構造
を下記に詳述する。
【0014】サイトグラス4は、冷媒凝縮器3より冷媒
流れの下流に接続されて、冷凍サイクル1内を循環する
冷媒の状態を観察するもので、車両のエンジンルーム
(図示しない)内にて点検者が容易に視認できる場所、
例えば、冷媒凝縮器3に隣接した出口側の冷媒配管7の
途中に単独で架装されている。
【0015】膨脹弁5は、冷媒蒸発器6の冷媒入口側に
接続されて、サイトグラス4を通過して導かれた高温高
圧の液冷媒を断熱膨脹して低温低圧の霧状冷媒とする。
なお、本実施例では、冷媒蒸発器6の冷媒出口部におけ
る冷媒の過熱度を所定値に維持するように、弁開度を自
動調節する温度作動式膨脹弁を使用する。
【0016】冷媒蒸発器6は、車室内へ送風空気を導く
ダクト(図示しない)内に配されて、膨脹弁5より導か
れた低温低圧の冷媒を、送風機(図示しない)の作動に
よって送られる室外空気あるいは室内空気と熱交換させ
て蒸発気化させる。
【0017】次に、上記の冷媒凝縮器3について、図2
および図3を基に詳細に説明する。図2は冷媒凝縮器3
の断面図である。冷媒凝縮器3は、例えば、高さが30
0〜400mm、幅が300〜600mmの大きさで、
エンジンルーム内の走行風を受けやすい場所に、固定用
プレート13および固定部14(図3参照)を介して、
車両側の取付け用ブラケット15に固定されている。
【0018】この冷媒凝縮器3は、図2に示すように、
凝縮部10と過冷却部12とから成るコア部、このコア
部の上端部および下端部にそれぞれ配置されるサイドプ
レート16、17、コア部の一端側(図2の左端側)に
配された第1ヘッダ18、コア部の他端側に配された第
2ヘッダ19、および第1ヘッダ18に組付けられる入
口配管20と出口配管21等より構成され、炉中にて一
体ろう付けにより製造されている。
【0019】凝縮部10は、複数の凝縮用チューブ10
aとコルゲートフィン10bとを交互に積層して成り、
コア部の上段側に形成される。過冷却部12は、複数の
過冷却用チューブ12aとコルゲートフィン12bとを
交互に積層して成り、コア部の下段側に形成される。
【0020】凝縮用チューブ10aおよび過冷却用チュ
ーブ12aは、それぞれ耐腐食性、熱伝導性に優れたア
ルミニウムまたはアルミニウム合金等の材料を使用し
て、押出成形により、内部に複数の冷媒通路(図示しな
い)を有する偏平管形状に製造されている。なお、凝縮
用チューブ10aの本数は、過冷却用チューブ12aの
本数より多く、実験的経験によれば、過冷却用チューブ
12aの本数がコア部全体の15ないし20%程度であ
ることが望ましい。
【0021】コルゲートフィン10b、12bは、冷媒
の放熱効率を向上させるためのもので、両側面をろう材
でクラッド処理したアルミニウムまたはアルミニウム合
金のプレートをコルゲート状(波状)にプレス加工した
ものである。
【0022】サイドプレート16、17は、凝縮部10
の最上端に配されるコルゲートフィン10bの上側、お
よび過冷却部12の最下端に配されるコルゲートフィン
12bの下側にそれぞれ配置されてコア部を保持するも
ので、表面をろう材でクラッド処理したアルミニウムま
たはアルミニウム合金のプレートをプレス加工すること
によって所定の形状に加工されている。また、サイドプ
レート16、17には、クーリングファン9の取付け用
ステー9aを固定するためのボルト22(図1参照)が
挿通される貫通孔(図示しない)が、サイドプレート1
6に1か所、サイドプレート17に2か所、それぞれ設
けられている。
【0023】第1ヘッダ18は、各凝縮用チューブ10
aおよび各過冷却用チューブ12aと連通する筒体を成
すもので、内側ヘッダプレート18a、外側ヘッダプレ
ート18b、一対のキャップ18c、および第1セパレ
ータ18dより構成され、それぞれ耐腐食性、熱伝導性
に優れたアルミニウムまたはアルミニウム合金等より成
形されている。
【0024】内側ヘッダプレート18aは、第1ヘッダ
18のコア部側を形成するもので、プレス加工によって
断面形状が円弧状を成す様に設けられている。この内側
ヘッダプレート18aには、各凝縮用チューブ10aお
よび各過冷却用チューブ12aの端部が挿入されるとと
もに、各サイドプレート16、17の端部が挿入され
て、それぞれろう付けによって接合されている。
【0025】外側ヘッダプレート18bは、第1ヘッダ
18の外側を形成するもので、プレス加工によって断面
形状が半円弧状を成す様に設けられている。この外側ヘ
ッダプレート18bには、その上方に入口配管20、下
方に出口配管21の各端部が挿入されて、ろう付けによ
って接合されている。また、外側ヘッダプレート18b
の略中央部には、固定用プレート13がスポット溶接に
より仮付けされた後、ろう付けによって接合されてい
る。
【0026】固定用プレート13には、固定用のボルト
23を挿通するための貫通孔(図示しない)が2か所設
けられており、取付け用ブラケット15に対して、貫通
孔に挿通されたボルト23にナット(図示しない)を締
めつけて固定されている。
【0027】キャップ18cは、内側ヘッダプレート1
8aと外側ヘッダプレート18bとで形成される筒体の
両端開口部を閉塞するもので、プレス加工によって所定
の形状に成形されている。
【0028】第1セパレータ18dは、第1ヘッダ18
内を各凝縮用チューブ10aと連通する第1凝縮側連通
室18eと、各過冷却用チューブ12aと連通する第1
過冷却側連通室18fとに区画するもので、内側ヘッダ
プレート18aと外側ヘッダプレート18bに差し込ま
れた後、ろう付けによって接合されている。なお、入口
配管20は、第1凝縮側連通室18eを形成する外側ヘ
ッダプレート18bに組付けられて、出口配管21は、
第1過冷却側連通室18fを形成する外側ヘッダプレー
ト18bに組付けられている(図2参照)。
【0029】第2ヘッダ19は、各凝縮用チューブ10
aおよび各過冷却用チューブ12aと連通する一方の筒
体と、受液部11を形成する他方の筒体(本発明の筒
体)を成すもので、内側ヘッダプレート19a、外側ヘ
ッダプレート19b、一対のキャップ19c、および第
2セパレータ19dより構成され、それぞれ耐腐食性、
熱伝導性に優れたアルミニウムまたはアルミニウム合金
等より成形されている。
【0030】内側ヘッダプレート19aは、一方の筒体
のコア部側を形成するもので、プレス加工によって断面
形状が円弧状を成す様に設けられている。この内側ヘッ
ダプレート19aには、各凝縮用チューブ10aおよび
各過冷却用チューブ12aの端部が挿入されるととも
に、各サイドプレート16、17の端部が挿入されて、
それぞれろう付けによって接合されている。
【0031】外側ヘッダプレート19bは、一方の筒体
の外側を形成するとともに、他方の筒体を形成するもの
で、押出成形によって図3に示すような断面形状に設け
られている。受液部11を形成する他方の筒体は、その
断面積が一方の筒体より大きくなるように設けられてい
る(図3参照)。
【0032】この外側ヘッダプレート19bは、内側ヘ
ッダプレート19aと組み合わされて形成される一方の
筒体と外側ヘッダプレート19b自身で形成される他方
の筒体との間を仕切る仕切壁19b′(つまり一方の筒
体の外側を形成する部分)に、一方の筒体と他方の筒体
とを連通する連通口19e、19fが上下に2か所開け
られている。また、他方の筒体を形成する外側ヘッダプ
レート19bには、図3に示すように、固定部14が押
出成形によって一体に設けられている。
【0033】固定部14は、外側ヘッダプレート19b
の一端から他端まで外側ヘッダプレート19bの全長に
渡って設けられており、長手方向の略中央部には、固定
用のボルト23を挿通するための貫通孔14aが2か
所、上端寄りには、クーリングファン9の取付け用ステ
ー9aを固定するためのボルト22が挿通される貫通孔
(図示しない)が1か所それぞれ設けられている。この
固定部14は、取付け用ブラケット15に対して、貫通
孔14aに挿通されたボルト23にナット24を締めつ
けて固定されている。
【0034】キャップ19cは、一方の筒体および他方
の筒体の両端開口部を閉塞するもので、プレス加工によ
って所定の形状に成形されている。第2セパレータ19
dは、一方の筒体の内部を各凝縮用チューブ10aと連
通する第2凝縮側連通室19gと、各過冷却用チューブ
12aと連通する第2過冷却側連通室19hとに区画す
るもので、内側ヘッダプレート19aと外側ヘッダプレ
ート19bに差し込まれた後、ろう付けによって接合さ
れている。
【0035】なお、外側ヘッダプレート19bの仕切壁
19b′に設けられた連通口19e、19fは、連通口
19eが第2セパレータ19dより上方の比較的低い位
置に設けられて第2凝縮側連通室19gと受液部11と
を連通し、連通口19fが第2セパレータ19dより下
方に設けられて第2過冷却側連通室19hと受液部11
とを連通する。
【0036】冷媒凝縮器3に送風するクーリングファン
9は、4本の取付け用ステー9aを介して、サイドプレ
ート16、17、および第2ヘッダ19と一体に設けら
れた固定部14に、それぞれボルト22とナット(図示
しない)の締めつけによって固定されている(図1参
照)。
【0037】次に、本実施例の作用を説明する。電磁ク
ラッチへの通電により、エンジン8の回転出力が冷媒圧
縮機2に伝達されて、冷媒圧縮機2が回転駆動される。
冷媒圧縮機2で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、冷媒
凝縮器3に導かれて、入口配管20より第1ヘッダ18
の第1凝縮側連通室18eへ流入する。この第1凝縮側
連通室18eへ流入した冷媒は、凝縮部10を構成する
複数の凝縮用チューブ10aに分配されて、各凝縮用チ
ューブ10aを通過する際に、コルゲートフィン10b
を介して室外空気と熱交換されて凝縮液化する。殆ど液
化された冷媒は、第2ヘッダ19の第2凝縮側連通室1
9gへ流入して一旦集められた後、第2セパレータ19
dより上方の連通口19eを通って受液部11内へ流入
する。
【0038】受液部11内へ流入した気液二相冷媒は、
受液部11の断面積が大きいことから冷媒の速度が減速
されるとともに、気泡状のガス冷媒が浮力によって上昇
することから、ガス冷媒と液冷媒とに分離されて、受液
部11の上部にガス冷媒、下部に液冷媒が溜まることに
なる。この受液部11内に液面ができる程の充分な冷媒
が冷凍サイクル1内に充填されていれば、受液部11内
で分離された液冷媒(過冷却度を持たない飽和液冷媒)
が、第2セパレータ19dより下方に設けられた連通口
19fを通って第2過冷却側連通室19hへ流出する。
【0039】この第2過冷却側連通室19hへ流入した
液冷媒は、各過冷却用チューブ12aへ分配されて、各
過冷却用チューブ12aを通過する際に、コルゲートフ
ィン12bを介して室外空気との熱交換により過冷却さ
れ、過冷却度を持つ液冷媒となって第1ヘッダ18の第
1過冷却側連通室18fへ流入する。
【0040】第1過冷却側連通室18fへ流入した液冷
媒は、出口配管21を通って冷媒凝縮器3より流出した
後、サイトグラス4を通過して膨脹弁5へ導かれる。こ
の膨脹弁5では、ガス冷媒を含まない液冷媒のみが供給
されるため、膨脹弁5に流入する液冷媒の冷媒循環量が
低下することはなく、充分な量の冷媒を減圧膨脹して冷
媒蒸発器6へ供給することができる。
【0041】冷媒蒸発器6では、膨脹弁5で減圧膨脹さ
れた低温低圧の冷媒とダクト内を流れる空気との熱交換
を行なう。空気との熱交換によって蒸発気化したガス冷
媒は、再び冷媒圧縮機2に吸引されて、冷凍サイクル1
を循環する。一方、低温低圧の冷媒との熱交換によって
冷却された空気は、ダクト内を流れて車室内へ供給され
る。
【0042】上述のように、本実施例では、固定部14
が押出成形によって第2ヘッダ19の外側ヘッダプレー
ト19bと一体に設けられていることから、従来のよう
に、固定部14と第2ヘッダ19とをろう付け接合する
必要がない。
【0043】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
4は第2ヘッダ19の断面図、図5は第2ヘッダ19の
外側ヘッダプレート19bと固定用プレートの斜視図で
ある。本実施例の第2ヘッダ19は、外側ヘッダプレー
ト19bと別体に設けられた固定用プレート25(本発
明の固定部)を介して、取付け用ブラケット15に固定
される。固定用プレート25は、外側ヘッダプレート1
9bに設けられた仮付け部26に仮付けした後、ろう付
けによって接合される。
【0044】仮付け部26は、押出成形によって外側ヘ
ッダプレート19bと一体を成し(図5参照)、外側ヘ
ッダプレート19bの外周面より突出してフック状(断
面L字状)に屈曲した形に設けられている。
【0045】固定用プレート25は、外側ヘッダプレー
ト19bの外周面に沿って湾曲する接合片25aと、固
定用のボルト23(図1参照)を挿通するための貫通穴
25bが設けられた支持片25cとから成る。この固定
用プレート25は、接合片25aが外側ヘッダプレート
19bの外周面に密着して、接合片25aの端部が仮付
け部26と外側ヘッダプレート19bの外周面とで形成
される凹部に挿入された状態で、仮付け部26の端部に
溶接(図4のA部)により仮付けされた後、一体ろう付
けによって外側ヘッダプレート19bに接合される。
【0046】このように本実施例では、固定用プレート
25を外側ヘッダプレート19bの外周面に直接仮付け
する必要がなく、外側ヘッダプレート19bと一体に設
けられた仮付け部26にて仮付けを行なうことができ
る。このため、溶接によって固定用プレート25を仮付
け部26に仮付けした場合でも、外側ヘッダプレート1
9bに溶接による穴が開くようなことはなく、容易に固
定用プレート25の仮付けを行なうことができる。
【0047】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
6は第2ヘッダの断面図、図7は第2ヘッダの外側ヘッ
ダプレート19bと固定用プレート25の斜視図であ
る。本実施例は、第2実施例と同様に、外側ヘッダプレ
ート19bに固定用プレート25を仮付けするための仮
付け部26を設けたもので、その仮付け部26は、押出
成形によって外側ヘッダプレート19bと一体を成し、
外側ヘッダプレート19bの外周面に直立して設けられ
ている。
【0048】固定用プレート25は、第2実施例と同様
に、接合片25aと支持片25cとから成り、接合片2
5aの先端部が仮付け部26に沿って屈曲されている。
この固定用プレート25は、接合片25aが外側ヘッダ
プレート19bの外周面に密着した状態で、仮付け部2
6と接合片25aの端部とがスポット溶接(図6に矢印
で示す位置)により仮付けされた後、一体ろう付けによ
って外側ヘッダプレート19bに接合される。このよう
に本実施例では、外側ヘッダプレート19bと一体に設
けられた仮付け部26に固定用プレート25をスポット
溶接によって容易に仮付けすることができる。
【0049】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
8は第4実施例に係わる冷媒凝縮器3の断面図である。
本実施例の冷媒凝縮器3は、図8に示すように、第1過
冷却側連通室18fと第2過冷却側連通室19hとにそ
れぞれセパレータ27を追加して、第1過冷却側連通室
18fと第2過冷却側連通室19hとの間を冷媒がS字
状に流れるようにしたものである。
【0050】次に、本発明の第5実施例を説明する。図
9は第5実施例に係わる冷媒凝縮器3の断面図である。
本実施例の冷媒凝縮器3は、図9に示すように、第1凝
縮側連通室18eと第2凝縮側連通室19gとにそれぞ
れセパレータ28を追加して、第1凝縮側連通室18e
と第2凝縮側連通室19gとの間を冷媒がS字状に流れ
るようにしたものである。
【0051】〔変形例〕上記の各実施例では、第1ヘッ
ダ18を内側ヘッダプレート18aと外側ヘッダプレー
ト18bとから成る分割タイプとしたが、押出成形によ
って一体に成形しても良い。これにより、第1ヘッダ1
8の固定用プレート13を、押出成形によって第1ヘッ
ダ18と一体に設けることができる。また、第1ヘッダ
18を分割タイプとした場合でも、図10に示すよう
に、第1ヘッダ18の外側ヘッダプレート18bと固定
用プレート13とを押出成形によって一体に設けても良
い。なお、受液部11を有する第2ヘッダ19は、外側
ヘッダプレート19bに連通口19e、19fを開口す
る必要があることから、内側ヘッダプレート19aと外
側ヘッダプレート19bとの分割タイプとした方が良
い。
【0052】なお、各実施例の冷媒凝縮器3では、第2
ヘッダ19に受液部11を一体に構成した場合を示した
が、図11に示すように、受液部11を持たない冷媒凝
縮器3でも良い。この場合、第2ヘッダ19を第1ヘッ
ダ18と同形状とすることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明の冷媒凝縮器
は、固定部を押出成形によって少なくとも一方のヘッダ
と一体に設けたことにより、ヘッダと固定部とのろう付
けが不要となる。これにより、両者のろう付け不良や、
ろう付け面の剥離等の問題が発生する虞がない。また、
固定部をヘッダに仮付けする必要がないことから、製造
工数が低減されて、コストダウンを図ることができる。
請求項2に係わる本発明の冷媒凝縮器は、少なくとも一
方のヘッダの筒体と一体に仮付け部を押出成形によって
設けたことにより、この仮付け部に、取付け用ブラケッ
トを固定するための固定部を容易に仮付けすることがで
きる。このため、固定部をヘッダに仮付けすることな
く、直接ろう付け等によって接合する場合と比較して、
ヘッダに対する固定部の組付け精度を安定させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の冷凍サイクル図である。
【図2】冷媒凝縮器の断面図である(第1実施例)。
【図3】第2ヘッダ側の車体への取付け状態を示す断面
図である。
【図4】第2実施例に係わる第2ヘッダの断面図であ
る。
【図5】第2実施例に係わる外側ヘッダプレートと固定
部との斜視図である。
【図6】第3実施例に係わる第2ヘッダの断面図であ
る。
【図7】第3実施例に係わる外側ヘッダプレートと固定
部との断面図である。
【図8】第4実施例に係わる冷媒凝縮器の断面図であ
る。
【図9】第5実施例に係わる冷媒凝縮器の断面図であ
る。
【図10】本実施例の変形例を示す第1ヘッダの断面図
である。
【図11】本実施例の変形例を示す冷媒凝縮器の断面図
である。
【図12】従来技術に係わるヘッダと固定部との接合状
態を示す断面図である。
【図13】従来技術に係わるヘッダと固定部との接合状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
3 冷媒凝縮器 10 凝縮部(コア部) 10a 凝縮用チューブ(冷媒通路) 12 過冷却部(コア部) 12a 過冷却用チューブ(冷媒通路) 14 固定部 15 取付け用ブラケット 18 第1ヘッダ 19 第2ヘッダ 25 固定用プレート(固定部) 26 仮付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 康司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の冷媒通路が並列に配されて、その各
    冷媒通路を流れる冷媒と熱交換媒体との熱交換を行なう
    コア部と、前記各冷媒通路の両端部にそれぞれ連通して
    設けられた一対のヘッダとを有し、 前記一対のヘッダのうち少なくとも一方のヘッダには、
    前記冷媒凝縮器の取付け用ブラケットを固定するための
    固定部が押出成形によって一体に設けられたことを特徴
    とする冷媒凝縮器。
  2. 【請求項2】複数の冷媒通路が並列に配されて、その各
    冷媒通路を流れる冷媒と熱交換媒体との熱交換を行なう
    コア部と、前記各冷媒通路の両端部にそれぞれ連通して
    設けられた一対のヘッダとを有し、 前記一対のヘッダのうち少なくとも一方のヘッダは、押
    出成形によって形成された筒体を有し、且つ前記冷媒凝
    縮器の取付け用ブラケットを固定する固定部を仮付けす
    るための仮付け部が、押出成形によって前記筒体と一体
    に設けられたことを特徴とする冷媒凝縮器。
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