JPH07159406A - 洗浄液と洗浄方法 - Google Patents

洗浄液と洗浄方法

Info

Publication number
JPH07159406A
JPH07159406A JP30406193A JP30406193A JPH07159406A JP H07159406 A JPH07159406 A JP H07159406A JP 30406193 A JP30406193 A JP 30406193A JP 30406193 A JP30406193 A JP 30406193A JP H07159406 A JPH07159406 A JP H07159406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
phase component
washing
liquid
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30406193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Nagao
洋昌 長尾
Sachiko Kumakura
幸子 熊倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP30406193A priority Critical patent/JPH07159406A/ja
Publication of JPH07159406A publication Critical patent/JPH07159406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】反応容器中で免疫測定を実施する場合に、標識
物質が反応容器及び免疫成分を固相化する担体に非特異
的に吸着して生じるバックグランド値を低減できる洗浄
液及び洗浄方法を提供する。 【構成】糖系非イオン性界面活性剤及びカオトロピック
イオンを有する物質を含有する洗浄液及び段階的に使用
する洗浄液量を増加させることを特徴とする洗浄方法に
より前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗原抗体反応を利用する
イムノアッセイに於いて用いる、洗浄液と洗浄方法に関
するものであり、更に詳しくは、反応容器内壁や不溶性
担体を固相として用いて免疫学的に活性な物質を測定す
る際、抗原抗体反応終了後、固相を含んだ反応系を洗浄
するための洗浄液、固相を洗浄する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】生体成分の分析法には多数の方法が知ら
れているが、混在する成分中の特定の微量成分を分析し
ようとする場合には、特異性の高い、高感度な方法が求
められる。最近はこのような観点から、生物学的親和性
を利用した多くの分析法が実施されている。例えば、19
59年にBersonとYalow によって報告された放射免疫測定
法(RIA)は、化学的測定法やバイオアッセイ法及び
それまで用いられていた免疫学的方法に比べて検出感度
や特異性に優れた測定法として脚光を浴び、免疫測定法
という新たな分野を切り開く発端となった(R .S. Yalo
w et al., Nature, 184,1648(1959))。
【0003】RIAは、しかし、標識物質に放射性物質
(RI)を使用するため、特殊な施設や測定装置が必要
であったため、近年は非放射性免疫測定方法が種々検討
されている。1971年にEngvall ら及びWeemenらによりそ
れぞれ独立に報告された酵素免疫測定法(EIA)は、
酵素を抗原または抗体に標識し、その酵素活性値から検
体中の抗原または抗体濃度を定量する方法で、それまで
組織化学で用いられた酵素抗体法をRIAの原理に基づ
き液相系の反応に利用したものである。
【0004】EIAは原理的にRIAと同様だが、標識
物質に高分子タンパク質である酵素を用いるために測定
に種々の工夫がなされ、これまでのところ測定対象、検
出型式及び反応相等を異にする多数の方法が提案されて
いる。例えば酵素標識抗原(抗体)と抗体(抗原)の反
応に於いては、非標識抗原または抗体を競合させるか否
かにより競合法と非競合法とがある。また、抗原・抗体
反応物の測定方式により分離法(不均一(ヘテロジニア
ス)法)と非分離法(均一(ホモジニアス)法)があ
り、前者は抗原・抗体反応物と未反応物とを分離し標識
酵素の測定を行う。なお分離法では、抗原・抗体反応を
液相で行う方法(液相法)と液相―固相間で行う方法
(固相法)とがあるが、液相法は遠心分離を必要とする
ため、固相法が一般的である。
【0005】例えば、サンドイッチ法では反応容器内壁
や不溶性担体等の固相を予め抗体等でコーティングして
おき、それに検体中の抗原等を反応させた後、酵素標識
抗体等を用いて検出する。通常、担体にはビーズ、マイ
クロプレート又はチューブ類等が使用されるが、最近で
は反応時間を短縮する目的で微粒子(磁性粒子等)を用
いることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ヘテロジニアスイムノ
アッセイ法は、抗原抗体反応後、抗原抗体結合物の結合
した部分と未反応の遊離の部分とを分離して、結合した
部分又は遊離した成分の標識量を測定して微量物質を測
定するものであり、ホモジニアスイムノアッセイ法と比
較して高感度であり、超微量が検出できる(1 atto mol
測定)。その一方で、血清等の試料中には大量の非特異
イムノグロブリンが含まれており、これが非特異的に固
相に吸着してしまうため、バックグランドが著しく高く
なり高感度測定の妨害となる。この非特異的吸着を減少
させるための方策として、IgG 標識化抗体の工夫(ヒン
ジ法の適応)、免疫複合体転移測定法(Kohno,T.,Ishik
awa,E.,Biochem.Biophys.Res.Commun.,147,644、1987
年)、固体担体の器材の材質改良等が行われている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の固
相に対する非特異的吸着にに由来するバックグランドの
増大を防ぐ目的で、免疫反応を実施した反応容器に対し
て洗浄液を注入した後吸引・除去する洗浄操作について
鋭意検討を行った結果、洗浄液の成分、又は用いる洗浄
液の量を工夫することで非特異的吸着を減少でき、結果
的にバックグランドを減少することができることを見出
だし本発明を完成させた。即ち、本発明は、試料中の測
定対象物質と特異的に結合する免疫反応成分を固定化し
た反応容器内壁又は不溶性担体を試料と接触させて測定
対象物質を含む固相成分を形成せしめ、該固相成分を液
相成分と分離後洗浄液を注入、吸引・除去することから
なる第1の洗浄操作により洗浄し、測定対象物質に特異
的に結合する検出可能な物質で標識された免疫反応成分
又は検出可能な物質で標識された測定対象物質と免疫学
的に同等の物質と反応させて前記検出可能な物質を含む
固相成分を形成せしめ、該固相成分を液相成分と分離後
洗浄液を注入、吸引・除去することからなる第2の洗浄
操作により洗浄し、固相又は液相成分中の検出可能な物
質を検出することで前記試料中の測定対象物質を測定す
る方法における前記第1及び/又は第2の洗浄操作に使
用される洗浄液であり、糖系非イオン性界面活性剤及び
カオトロピックイオンを有する物質を含有することを特
徴とする洗浄液である。
【0008】また本発明は、試料中の測定対象物質と特
異的に結合する免疫反応成分を固定化した反応容器内壁
又は不溶性担体を、試料及び測定対象物質に特異的に結
合する検出可能な物質で標識された免疫反応成分或いは
試料及び検出可能な物質で標識された測定対象物質と免
疫学的に同等の物質と反応させて前記検出可能な物質を
含む固相成分を形成せしめ、該固相成分を液相成分と分
離後洗浄液を注入、吸引・除去することからなる洗浄操
作により洗浄し、固相又は液相成分中の検出可能な物質
を検出することで前記試料中の測定対象物質を測定する
方法における前記洗浄操作に使用される洗浄液であり、
糖系非イオン性界面活性剤及びカオトロピックイオンを
有する物質を含有することを特徴とする洗浄液である。
【0009】そして本発明は、試料中の測定対象物質と
特異的に結合する免疫反応成分を固定化した反応容器内
壁又は不溶性担体を試料と接触させて測定対象物質を含
む固相成分を形成せしめ、該固相成分を液相成分と分離
後洗浄液を注入、吸引・除去することからなる第1の洗
浄操作により洗浄し、測定対象物質に特異的に結合する
検出可能な物質で標識された免疫反応成分又は検出可能
な物質で標識された測定対象物質と免疫学的に同等の物
質と反応させて前記検出可能な物質を含む固相成分を形
成せしめ、該固相成分を液相成分と分離後洗浄液を注
入、吸引・除去することからなる第2の洗浄操作により
洗浄し、固相又は液相成分中の検出可能な物質を検出す
ることで前記試料中の測定対象物質を測定する方法であ
って、前記第1及び/又は第2の洗浄操作が、その直前
に分離された液相成分とほぼ同量の洗浄液の注入、吸引
・除去操作と、該操作で使用した洗浄液よりも多量の洗
浄液の注入、吸引・除去操作により実施される方法であ
る。
【0010】更に本発明は、試料中の測定対象物質と特
異的に結合する免疫反応成分を固定化した反応容器内壁
又は不溶性担体を、試料及び測定対象物質に特異的に結
合する検出可能な物質で標識された免疫反応成分或いは
試料及び検出可能な物質で標識された測定対象物質と免
疫学的に同等の物質と反応させて前記検出可能な物質を
含む固相成分を形成せしめ、該固相成分を液相成分と分
離後洗浄液を注入、吸引・除去することからなる洗浄操
作により洗浄し、固相又は液相成分中の検出可能な物質
を検出することで前記試料中の測定対象物質を測定する
方法であって、前記洗浄操作がその直前に分離された液
相成分とほぼ同量の洗浄液の注入、吸引・除去操作と該
操作で使用した洗浄液よりも多量の洗浄液の注入、吸引
・除去操作により実施される方法である。以下本発明を
詳細に説明する。
【0011】被測定物質は、抗原や抗体等の免疫的に活
性な物質を意味し、アッセイ自体はサンドイッチ法であ
っても競争法であっても良い。また固相と液相の分離を
1度行う1ステップ法であっても、2度行う2ステップ
法であっても良い。また本発明では、反応容器とは別に
用意された不溶性担体の表面に抗体等を結合させた固相
を使用しても良いし、不溶性担体は使用せず、反応容器
の内壁に抗体等を結合させても良い。本発明の洗浄液又
は洗浄方法は、反応容器の内壁と固相を同時に洗浄する
ための洗浄液又は洗浄方法である、固相がいずれの場合
であってもその効果を達成できる。標識として使用する
検出可能な物質としては、蛍光物質、発光物質、呈色物
質、吸光物質、放射性同位元素等の他、酵素等に代表さ
れるそれ自体は検出できない(し難い)物質であっても
検出可能な化学反応を引き起こし得るもの等、特に制限
なく使用できる。
【0012】例えば2ステップサンドイッチ法を一例と
して述べれば、先ず試料中の抗原を固相化抗体に結合さ
せ、結合しなかった液相成分(試料等)を吸引・除去す
る。次に酵素標識抗体を加えて固相上の抗原に結合さ
せ、被測定抗原を固相化抗体と標識抗体ではさみ、結合
しなかった標識抗体を吸引・除去する。次いで反応容器
に遊離の標識抗体残余分がなくなるように、適当な洗浄
液を注入し吸引・除去する洗浄操作を行い、最後に固相
に結合した、又は洗浄液と共に吸引・除去された液相中
の酵素の活性を測定して抗原の量を求める。
【0013】本発明の洗浄液は、前述のようなアッセイ
において、液相成分の分離後の洗浄操作に使用されるも
のであり、糖系非イオン性界面活性剤及びカオトロピッ
クイオンを有する物質を含み、固相成分の免疫結合等に
影響を与えないずに固相成分に非特異的に吸着した標識
抗体等を吸引・除去する効果を有するものである。な
お、本発明の洗浄液は、例えば種々の緩衝剤、塩化ナト
リウム等の通常洗浄液成分として使用される成分を含ん
でいても良い。本発明の洗浄液は、アルカリ性又は酸性
薬剤を用いてpHを調整する事ができるが、これによりpH
2〜10、特に 4〜8とする事が好ましい。
【0014】糖系非イオン性界面活性剤として、例えば
1 −O−Gnで表されるアルキルサッカライド系界面
活性剤が例示できる(R1 は炭素数6〜18の直鎖また
は分岐鎖のアルキル、アルケニル又はアルキルフェニル
基を、nは1〜10の数を示す)が、中でも炭素数8〜
12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が洗浄特性の面で好
ましい。また、親水基であるサッカライド部分(G)は
炭素数5〜6の還元糖を基本単位とするが、この還元糖
としてはグルコース、ガラクトース、フルクトースが好
ましい。サッカライドの平均重合度(n)は1〜10で
あるが、1〜4であるものが好ましく、特にn=1がこ
のましい。また平均重合度とR1 基の両者が前記化合物
の特性に与える影響を考慮すれば、R1 の炭素数あ8で
ある時、n=1が好ましい。本発明で使用し得る好まし
い糖系非イオン性界面活性剤としては、例えばオクチル
β−グルコシド、ヘキシルβ−グルコシド及びn−ドデ
シル−β−D−マルトシド等が例示できる。なお洗浄液
中の濃度は、0.001 〜1.0%(重量/容量)、好ましく
は0.01〜0.1%(重量/容量)である。
【0015】カオトロピックイオンを有する物質として
は、抗原や抗体等の蛋白質を失活させない程度の弱い変
性作用を有するものが良いが、一定濃度以上で蛋白質を
失活させるような性質のものであっても、該濃度以下
の、実際の反応に関与する抗原や抗体等が失活しない濃
度範囲であれば使用することができる。例えば塩化カル
シウム、チオシアン酸塩(カリウム塩、ナトリウム
塩)、臭化リチウム、グアニジン塩酸、グアニジンチオ
シアン酸などが挙げられるが、これらの中でも特にチオ
シアン酸塩、塩化リチウム、塩化カルシウムが好まし
い。これらのカオトロピックイオンを有する物質は、一
種又は二種以上を適宜組み合わせて用いる事ができる。
洗浄液中の濃度としては0.0001〜0.1 %(重量/容量)
が好ましいが、特に好ましくは0.001 〜0.01%(重量/
容量)程度である。
【0016】従来、洗浄は、一定量の洗浄液を反応容器
に注入して残存する液相成分を希釈し、吸引・除去する
という操作により行われている。一般にイムノアッセイ
で使用される反応液量は200 〜500 μl 程度であるが、
免疫反応を終了し液相を分離した後には該量に比較して
大量の洗浄液が注入される。これは残存成分を洗浄液で
希釈することで洗浄効果を高めることを目的としている
ためである。この時の洗浄効果は希釈率より一義的に決
定されるが、一回めの洗浄液の注入、吸引・除去で大量
の洗浄液を用いた場合、残存した液相、特に高濃度の標
識物は一様に希釈され、容器の上部壁にまで接触する。
そのため該成分による汚染範囲は拡大してしまう。
【0017】本発明の方法では、反応液から液相成分を
分離した後、まず分離された液相成分とほぼ同量の洗浄
液の注入、吸引・除去操作を行い、次に該操作で使用し
た洗浄液よりも多量の洗浄液の注入、吸引・除去操作を
行う点を特徴とするものである。洗浄操作を2回行う、
いわゆる2ステップ法においては、第2回目の洗浄操作
の際に検出可能な物質が使用される。従って、このよう
な2ステップ法によるサンドイッチ又は競争法では、特
に2回目の洗浄操作を本発明に従って実施することが好
ましい。
【0018】本発明の方法では、まず直前に分離された
液相成分とほぼ同量の洗浄液の注入吸引・除去操作(以
下、第1操作)を行い、次に該操作で使用した洗浄液よ
りも多量の洗浄液の注入、吸引・除去操作(以下、第2
操作)を行う。第2操作で使用する洗浄液量は、例えば
第1操作での洗浄液量よりわずかに多い程度でも良い
が、希釈率を増加させるためには反応容器に注入し得る
最大量とすることが特に好ましい。むろん、第2操作と
して、反応容器に注入し得る最大量の洗浄液を注入した
り、徐々に注入する洗浄液量を増加しても良いし、更に
は第1操作を複数回繰り返してから第2操作を行っても
良い。特に、分離した液相成分と同量の洗浄液を用いる
第1操作を行った後、順次段階的に洗浄液量を増加す
る、複数回の第2操作を行うことが好ましい。
【0019】ところで、最後の洗浄操作を終了した後
は、固相成分を更に例えば標識抗体等の免疫反応成分と
接触させるか又は検出可能な物質の測定のための反応液
と接触させる。従って、洗浄操作終了時の反応容器内壁
における洗浄液の残存を防ぐためには、まずその直前に
分離された液相成分とほぼ同量の洗浄液の注入、吸引・
除去操作(前記第1操作)を行い、次に第1操作で使用
した洗浄液よりも多量の洗浄液の注入、吸引・除去操作
(前記第2操作)を行い、更にそれまでの操作で用いた
最大の洗浄液量から徐々に減少する量の洗浄液を注入、
吸引・除去する複数回の洗浄操作(以下、第3操作)を
行うと良い。
【0020】第2操作までの洗浄操作により反応容器内
壁に付着する洗浄液は、最も高い位置でも最大の洗浄液
を使用した場合に液面が位置する地点以下にしか存在し
得ないから、この地点より僅かに低い地点まで液面が到
達するように洗浄液を注入して該残存液を吸収する、と
いう操作を繰り返すことで、内壁に洗浄液が残存するこ
とを防止できる。このとき使用する洗浄液の量は、それ
それまでの操作で用いた最大の洗浄液量を頂点とする鐘
状の曲線に従って減少することが例示できるが、段階的
に減少させても良い。
【0021】これまで説明した本発明の方法において洗
浄液として先に説明した糖系非イオン性界面活性剤及び
カオトロピックイオンを有する物質を含有する洗浄液を
用いることで、固相成分への非特異的吸着をも防止する
ことができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0023】実施例1 乾燥した、3.86g の秤量したフェライトを含有する球状
ポリスチレン(直径1.2mm )を7 mlの抗ヒトTSHモノ
クロ−ナル抗体溶液に分散させて室温条件下で攪拌しつ
つ、12時間放置し、その後0.2M NaCl を含む20mM Tri-H
Cl緩衝液(pH 6.8)で洗浄し、1% BSA(ウシ血清アルブ
ミン)でマスキングして抗体固定化担体(固相)を調製
した。
【0024】実施例2 種々の組成の洗浄液を使用して、その洗浄効果を試験し
た。ポリプロピレン製の反応容器(上部内径10mm、底部
内径8 mm)に実施例1で製造した抗体固定化担体の10個
を投入し、100 μl の被測定物質(TSHを含まない陰
性のヒト血清又は一定量のTSHを含むヒト血清)及び
50μl のアルカリフォスファタ−ゼと結合させた抗ヒト
TSHモノクロ−ナル抗体(実施例1におけるモノクロ
−ナル抗体とは異なるエピト−プを認識する)を加えて
20分間、37℃で攪拌して免疫反応を生じさせた。
【0025】反応終了後、固相に結合していない成分
(液相成分)を吸引除去し、0.75mlの種々の組成の洗浄
液を注入し、吸引除去する洗浄操作を1回実施した。ま
た対照のため、20mM Tris-HCl (pH 7.0)での洗浄操作
も行った。
【0026】洗浄操作終了後、アルカリフォスファタ−
ゼの基質であるアダマンチルメトキシホスホリルフェニ
ルジオキセタン含有溶液(Lumiphos-530、和光純薬製)
を50μl 加え、その時点から3 分間の発光を市販の発光
検出器(BLR-301 、アロカ製)を用いて検出した。
【0027】結果を表1に示す。表中、NaSCN はチオシ
アン酸ナトリウムを、CaCl2 は塩化カルシウムを、LiBr
は臭化リチウムを、NaClは塩化ナトリウムを、Tween 20
はツイ−ン20を、Triton X-100はトリトンX-100 を、OB
G はオクチルβ−グルコシドを、HBG はヘキシルβ−グ
ルコシドを示し、各組成の濃度は、Tween 20、TritonX-
100 、OBG 及び HBGは0.01% であり、NaSCN 、CaCl2 、
LiBr及びNaClは0.01Mである。
【0028】表中、TSHが含まれていない陰性血清に
おける発光値(Kcpm)はいわゆるバックグランド値であ
り、該値は小さいことが望まれる。一方試料血清は全て
の場合で同一であるから、試料血清における発光値は大
きいことが望まれる。表によれば、OBG やHBG 等の糖系
非イオン性界面活性剤及びNaSCN 、CaCl2 LiBr等のカオ
トロピックイオンを含む洗浄液を用いた場合、バックグ
ランド値は低下するが試料血清における発光値は大きな
ままであることが分かる。
【0029】
【表1】
【0030】実施例3 0.08 %のNaSCN 、0.01 %のOBG 及び0.1MのNaClを含む、
20mM Tris-HCl (pH 7.0)溶液を洗浄液として、TSH
陰性ヒト血清を試料とするサンドイッチ免疫測定を実施
した。また対照として、0.015% Tween-20 、0.1 M NaCl
を含む20mM Tris-HCl (pH 7.0)溶液を用いて同様の測
定を実施した。
【0031】ポリプロピレン製の反応容器(上部内径10
mm、底部内径8 mm)に実施例1で製造した抗体固定化担
体の12個を投入し、100 μl の被測定物質(TSHを含
まない陰性のヒト血清又は一定量のTSHを含むヒト血
清)及び50μl のアルカリフォスファタ−ゼと結合させ
た抗ヒトTSHモノクロ−ナル抗体(実施例1における
モノクロ−ナル抗体とは異なるエピト−プを認識する)
を加えて20分間、37℃で攪拌して免疫反応を生じさせ
た。
【0032】反応終了後、固相に結合していない成分
(液相成分)を吸引除去し、1 mlの洗浄液を注入し、吸
引除去する洗浄操作を4回実施した。
【0033】洗浄操作終了後、アルカリフォスファタ−
ゼの基質であるアダマンチルメトキシホスホリルフェニ
ルジオキセタン含有溶液(Lumiphos-530、和光純薬製)
を50μl 加えて、その時点から3 分間の発光を市販の発
光検出器(BLR-301 、アロカ製)を用いて検出した。
【0034】結果を表2に示す。表中、TSHが含まれ
ていない陰性血清における発光値(Kcpm)はいわゆるバ
ックグランド値であり、該値は小さいことが望まれる。
一方、試料血清における発光値は大きいことが望まれ
る。表によれば、4回の洗浄操作により対照洗浄液を使
用した場合にも洗浄効果の向上が観察され、試料血清に
おける発光値は本発明の洗浄液とほぼ同等であるが、陰
性血清における発光値(バックグランド値)は大きいこ
とから、S/N 比は本発明の洗浄液に比べて劣っているこ
とが分かる。また、5回の試行から計算された変動値
(CV %)が本発明の洗浄液に比較して大きいことが分か
る。
【0035】
【表2】
【0036】実施例4 0.08 %のNaSCN 、0.01 %のOBG 及び0.1MのNaClを含む、
20mM Tris-HCl (pH 7.0)溶液を洗浄液として、TSH
陰性ヒト血清を試料とするサンドイッチ免疫測定を実施
した。
【0037】ポリプロピレン製の反応容器(上部内径10
mm、底部内径8 mm)に実施例1で製造した抗体固定化担
体の12個を投入し、100 μl の被測定物質(TSHを含
まない陰性のヒト血清又は一定量のTSHを含むヒト血
清)及び50μl のアルカリフォスファタ−ゼと結合させ
た抗ヒトTSHモノクロ−ナル抗体(実施例1における
モノクロ−ナル抗体とは異なるエピト−プを認識する)
を加えて20分間、37℃で攪拌して免疫反応を生じさせ
た。
【0038】反応終了後、固相に結合していない成分
(液相成分)を吸引除去し、次の2種類の洗浄方法
(1)又は(2)により洗浄操作を行った。
【0039】洗浄方法(1)0.75mlの洗浄液を注入し、
吸引除去することを単に4回繰り返す洗浄操作 洗浄方法(2)0.25mlの洗浄液を用いる第1回目の操
作、0.75mlの洗浄液を用いる第2回目の操作、0.75mlの
洗浄液を用いる第3回目の操作及び0.25mlの洗浄液を用
いる第4回目の操作からなる洗浄操作 洗浄操作終了後、アルカリフォスファタ−ゼの基質であ
るアダマンチルメトキシホスホリルフェニルジオキセタ
ン含有溶液(Lumiphos-530、和光純薬製)を50μl 加え
て、その時点から3 分間の発光を市販の発光検出器(BL
R-301 、アロカ製)を用いて検出した。
【0040】結果を表3に示す。表によれば陰性血清に
おける発光値(バックグランド値)及び試料血清におけ
る発光値とも、洗浄液組成は同一で、しかも洗浄方法
(1)に比較して使用した洗浄液量が1 mlほど少ないに
もかかわらず、洗浄方法(2)のほうが良好な洗浄効
果、即ち陰性血清におけるより小さい発光値と試料血清
におけるより大きい発光値、を得ることができ、しかも
両値とも変動値が小さいという効果も達成できることが
分かる。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明の洗浄液によれば、免疫反応を行
う反応容器及び/又は不均一法において使用される抗体
等を固相化した担体への、標識物質と結合した免疫成分
等の非特異的な吸着を減少することができる。このこと
により、免疫測定におけるバックグランド値を減少で
き、結果的に従来に比較して高感度な免疫測定を実現す
ることができる。
【0043】また本発明の洗浄方法によれば、より少な
い量の洗浄液により、バックグランド値を減少するとい
う効果を達成することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中の測定対象物質と特異的に結合す
    る免疫反応成分を固定化した反応容器内壁又は不溶性担
    体を試料と接触させて測定対象物質を含む固相成分を形
    成せしめ、該固相成分を液相成分と分離後洗浄液を注
    入、吸引・除去することからなる第1の洗浄操作により
    洗浄し、測定対象物質に特異的に結合する検出可能な物
    質で標識された免疫反応成分又は検出可能な物質で標識
    された測定対象物質と免疫学的に同等の物質と反応させ
    て前記検出可能な物質を含む固相成分を形成せしめ、該
    固相成分を液相成分と分離後洗浄液を注入、吸引・除去
    することからなる第2の洗浄操作により洗浄し、固相又
    は液相成分中の検出可能な物質を検出することで前記試
    料中の測定対象物質を測定する方法における前記第1及
    び/又は第2の洗浄操作に使用される洗浄液であり、糖
    系非イオン性界面活性剤及びカオトロピックイオンを有
    する物質を含有することを特徴とする洗浄液。
  2. 【請求項2】 試料中の測定対象物質と特異的に結合す
    る免疫反応成分を固定化した反応容器内壁又は不溶性担
    体を、試料及び測定対象物質に特異的に結合する検出可
    能な物質で標識された免疫反応成分或いは試料及び検出
    可能な物質で標識された測定対象物質と免疫学的に同等
    の物質と反応させて前記検出可能な物質を含む固相成分
    を形成せしめ、該固相成分を液相成分と分離後洗浄液を
    注入、吸引・除去することからなる洗浄操作により洗浄
    し、固相又は液相成分中の検出可能な物質を検出するこ
    とで前記試料中の測定対象物質を測定する方法における
    前記洗浄操作に使用される洗浄液であり、糖系非イオン
    性界面活性剤及びカオトロピックイオンを有する物質を
    含有することを特徴とする洗浄液。
  3. 【請求項3】 カオトロピックイオンを有する物質がチ
    オシアン酸塩、塩化カルシウム及び塩化リチウムからな
    る群から選ばれる1種以上の物質であることを特徴とす
    る請求項1又は2項の洗浄液。
  4. 【請求項4】 試料中の測定対象物質と特異的に結合す
    る免疫反応成分を固定化した反応容器内壁又は不溶性担
    体を試料と接触させて測定対象物質を含む固相成分を形
    成せしめ、該固相成分を液相成分と分離後洗浄液を注
    入、吸引・除去することからなる第1の洗浄操作により
    洗浄し、測定対象物質に特異的に結合する検出可能な物
    質で標識された免疫反応成分又は検出可能な物質で標識
    された測定対象物質と免疫学的に同等の物質と反応させ
    て前記検出可能な物質を含む固相成分を形成せしめ、該
    固相成分を液相成分と分離後洗浄液を注入、吸引・除去
    することからなる第2の洗浄操作により洗浄し、固相又
    は液相成分中の検出可能な物質を検出することで前記試
    料中の測定対象物質を測定する方法であって、前記第1
    及び/又は第2の洗浄操作が、その直前に分離された液
    相成分とほぼ同量の洗浄液の注入、吸引・除去操作と、
    該操作で使用した洗浄液よりも多量の洗浄液の注入、吸
    引・除去操作により実施される、前記方法。
  5. 【請求項5】 試料中の測定対象物質と特異的に結合す
    る免疫反応成分を固定化した反応容器内壁又は不溶性担
    体を、試料及び測定対象物質に特異的に結合する検出可
    能な物質で標識された免疫反応成分或いは試料及び検出
    可能な物質で標識された測定対象物質と免疫学的に同等
    の物質と反応させて前記検出可能な物質を含む固相成分
    を形成せしめ、該固相成分を液相成分と分離後洗浄液を
    注入、吸引・除去することからなる洗浄操作により洗浄
    し、固相又は液相成分中の検出可能な物質を検出するこ
    とで前記試料中の測定対象物質を測定する方法であっ
    て、前記洗浄操作がその直前に分離された液相成分とほ
    ぼ同量の洗浄液の注入、吸引・除去操作と該操作で使用
    した洗浄液よりも多量の洗浄液の注入、吸引・除去操作
    により実施される前記方法。
  6. 【請求項6】 その直前に分離された液相成分とほぼ同
    量の洗浄液の注入、吸引・除去操作及び該操作で使用し
    た洗浄液よりも多量の洗浄液の注入、吸引・除去操作の
    後にそれまでの操作で用いた最大の洗浄液量から徐々に
    減少する量の洗浄液を注入、吸引・除去する複数回の洗
    浄操作を行うことを特徴とする請求項4又は5項の方
    法。
  7. 【請求項7】 その直前に分離された液相成分とほぼ同
    量の洗浄液の注入、吸引・除去操作の後に、徐々に増加
    する量の洗浄液を注入、吸引・除去する複数回の洗浄操
    作を行うことを特徴とする請求項4〜6いずれかに記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 糖系非イオン性界面活性剤及びカオトロ
    ピックイオンを有する物質を含有する洗浄液を使用する
    ことを特徴とする請求項4〜7の方法。
  9. 【請求項9】 カオトロピックイオンを有する物質がチ
    オシアン酸塩、塩化カルシウム及び塩化リチウムからな
    る群から選ばれる1種以上の物質であることを特徴とす
    る請求項8の方法。
JP30406193A 1993-12-03 1993-12-03 洗浄液と洗浄方法 Pending JPH07159406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30406193A JPH07159406A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 洗浄液と洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30406193A JPH07159406A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 洗浄液と洗浄方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07159406A true JPH07159406A (ja) 1995-06-23

Family

ID=17928569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30406193A Pending JPH07159406A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 洗浄液と洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07159406A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328491A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Tokuyama Corp 洗浄剤
JP2014507649A (ja) * 2011-01-18 2014-03-27 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド ヒト血液中の抗βアミロイド抗体の測定
JP2014122826A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Hitachi High-Technologies Corp 磁性粒子の分離方法および当該方法を使用する自動分析装置
EP2784509A2 (en) 2013-03-28 2014-10-01 FUJIFILM Corporation Chromatography method, and chromatography kit
JP2023124359A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 三洋化成工業株式会社 免疫測定方法及び洗浄剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328491A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Tokuyama Corp 洗浄剤
JP2014507649A (ja) * 2011-01-18 2014-03-27 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド ヒト血液中の抗βアミロイド抗体の測定
JP2014122826A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Hitachi High-Technologies Corp 磁性粒子の分離方法および当該方法を使用する自動分析装置
EP2784509A2 (en) 2013-03-28 2014-10-01 FUJIFILM Corporation Chromatography method, and chromatography kit
US9709566B2 (en) 2013-03-28 2017-07-18 Fujifilm Corporation Chromatography method, and chromatography kit
JP2023124359A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 三洋化成工業株式会社 免疫測定方法及び洗浄剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Clark et al. Enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA): theoretical and practical aspects
US6489129B1 (en) Antigen-specific IgM detection
US8956823B2 (en) Anti-antibody reagent
US20130011827A1 (en) Methods and kits for decreasing interferences in plasma or serum containing assay samples of specific binding assays
CN112269024A (zh) 白细胞介素-6的检测试剂、试纸、试剂盒及其应用
CA2364288A1 (en) Enzyme-linked immuno-magnetic electrochemical biosensor
CN110806487A (zh) 一种用于人肝素结合蛋白检测的试剂盒及其制备方法
CN104777315A (zh) 一种基于金磁微粒的化学发光免疫学检测s100的方法
JP7209498B2 (ja) B型肝炎ウイルスコア抗体の免疫測定方法
EP0669000A1 (en) TWO-SIDED IMMUNOASSAY FOR AN ANTIBODY WITH CHEMILUMINESCENT MARKER AND BIOTIN-TIED LIGAND.
JP2000221196A (ja) 免疫測定方法
JP3010509B2 (ja) 免疫測定用容器、免疫測定方法及び免疫測定装置
JPH07159406A (ja) 洗浄液と洗浄方法
KR20140145121A (ko) 면역분석 방법 및 시약
JPH0743384B2 (ja) アッセイ用水性洗浄液、診断試験キット及び単純ヘルペスウイルスの測定方法
WO1999060401A1 (en) Immunoassay reagents and immunoassay method
US5639627A (en) Method for assaying specific antibody
WO1991006559A1 (en) Use of polymerized immunoglobulin to reduce the incidence of false-positive responses in immunoassays
AU588111B2 (en) Solid phase analysis method
US5183735A (en) Method and diagnostic test kit for detection of anti-dsDNA antibodies
EP0228225A2 (en) Immunoassay kit and method employing modified solid surface
AU703940B2 (en) Regenerable solid phase for carrying out specific binding reactions
CA2035305A1 (en) Immunochemical assay method with plural items
JPH11295313A (ja) 抗体または抗体断片の重合体とその利用
JP7803086B2 (ja) 交叉反応性を改善した免疫測定方法