JPH07162082A - 半導体レーザ素子 - Google Patents

半導体レーザ素子

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JPH07162082A
JPH07162082A JP30889293A JP30889293A JPH07162082A JP H07162082 A JPH07162082 A JP H07162082A JP 30889293 A JP30889293 A JP 30889293A JP 30889293 A JP30889293 A JP 30889293A JP H07162082 A JPH07162082 A JP H07162082A
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JP
Japan
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layer
semiconductor laser
laser device
gaas
buffer layer
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JP30889293A
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English (en)
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Satoshi Kawanaka
敏 川中
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】素子抵抗が低く、且つ低電圧で駆動することが
でき、高周波信号に対する応答性に優れた半導体レーザ
素子を提供する。 【構成】コンタクト層に用いるGaAsとクラッド層に
用いるAlGaInPの禁制帯幅のほぼ中間の禁制帯幅
を持つAlGaAsバッファ層をクラッド層とコンタク
ト層の間に形成し、バッファ層のホール濃度を1019cm
-3程度としてコンタクト層と同等のホール濃度に設定し
た。 【効果】従来の構造に比べると、素子抵抗を20〜30
%低減することができ、駆動電圧を下げるとともに高周
波特性が向上し、制御性の優れた半導体レーザ素子を実
現できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報端末機器に用い
られる半導体レーザ素子に係り、素子抵抗が低く低電圧
で駆動でき、かつ低ノイズの半導体レーザ素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】赤色レーザ光が得られるAlGaInP
半導体レーザでは、半導体基板としてGaAs、活性層
にはGaInPもしくは低Al組成のAlGaInP
を、クラッド層にはAlGaInPが用いられてきた。
また、熱伝導性,電気抵抗,結晶成長の容易さ等から電
極とのコンタクト層にはGaAsが使われるのが一般的
であった。この場合、GaAsとAlGaInPのヘテ
ロ接合界面では価電子帯において大きなバンド不連続を
生じるため、ホールの伝導を妨げる障壁となる。ヘテロ
界面におけるバンド不連続に基づく抵抗及び駆動電圧の
増大を抑えるため、従来バッファ層としてGaInP層
をGaAsコンタクト層とAlGaInPクラッド層の
間に設ける方法が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンタクト層として用
いるGaAsは、低抵抗化のために1019cm-3オーダの
高いホール濃度にドーピングされている。一方、クラッ
ド層に用いられるAlGaInPはZnによるp型高濃
度ドーピングの困難さから7×1017cm-3程度となって
おり、GaInPバッファ層のホール濃度も1018cm-3
オーダとなっている。GaAsに比べて禁制帯幅が大き
いGaInP及びAlGaInPのホール濃度が小さ
く、ヘテロ接合でのバンド不連続により生じるスパイク
状の障壁を充分に抑えることができない。ホールの伝導
を妨げるヘテロ接合部での障壁を小さくできず、半導体
レーザの素子抵抗を充分に低減することが困難であると
いう問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】コンタクト層に用いるG
aAsとクラッド層に用いるAlGaInPの禁制帯幅
のほぼ中間の禁制帯幅を持つAlGaAsバッファ層を
クラッド層とコンタクト層の間に形成し、さらにバッフ
ァ層のホール濃度を1019cm-3程度としてコンタクト層
と同等のホール濃度に設定したことを特徴とする。
【0005】
【作用】ヘテロ接合の界面において、価電子帯及び伝導
帯のバンド不連続はヘテロ接合を形成する半導体結晶の
電子親和力,禁制帯幅,フェルミレベル等により決めら
れる。
【0006】図3はAlGaAsバッファ層を設けた構
造と、GaInPバッファ層のみの従来構造について、
バンド構造を比較して示したものである。この場合、Ga
Asコンタクト層,AlGaAsバッファ層(Al組成
0.25),GaInPバッファ層及びAlGaInPク
ラッド層(Al組成0.7)の禁制帯幅は、それぞれ1.4
eV,1.8eV,1.9eV及び2.3eV となってい
る。各層のホール濃度はそれぞれ1×1019cm-3,1×
1019cm-3,2×1018cm-3及び7×1017cm-3とし
た。禁制帯幅が小さいGaAs層のホール濃度が最も高
く、フェルミ準位が価電子帯端近くにある。GaInP
及びGaAsの電子親和力はどちらも4.0〜4.1eV
であり、価電子帯端でのバンド不連続の大きさΔEv1
は両者の禁制帯幅の差にほぼ等しくなる。GaInPと
AlGaInPのヘテロ界面においてもバンドの不連続
が生じる。レーザに順バイアスを印加した場合にはバン
ドの曲がりが生じ、ΔEv の大きさに応じてホールに対
して障壁となるスパイクが発生する(図4)。ホールに対
する障壁の大きさは、レーザの素子抵抗にあらわれ、抵
抗値の増大或いは駆動電圧の増加を引き起こす。素子抵
抗を小さくするためには、ヘテロ接合部でのバンド不連
続を小さくしてできるかぎり障壁となるスパイクを抑制
することが重要となる。
【0007】AlGaAsを用いず、GaAsとGaI
nPを接合させた場合には、バンド不連続の大きさΔE
v1は0.4eV、ΔEv2は0.2eVとなる。また、AlGa
Asバッファ層を用いた場合には、ΔEv1は0.3eV、
ΔEv2は0.2eV、ΔEv3は0.2eV となる。この
ようにAlGaAsを設けたことでヘテロ接合界面で生
じるバンド不連続を小さくすることが可能である。さら
に、禁制帯幅が小さく、且つホール濃度が高いGaAs
層から直接P系の結晶に接合すると、バンドの曲がりが
大きくなってスパイクを生じやすい。バッファ層として
GaInPを用いた場合にもスパイクを十分に抑制する
ことはできず、ホールの伝導に対して障壁となってしま
う。これに対して、AlGaAsバッファ層を設ける
と、GaAsとGaInPの界面に生じていたバンド不
連続を分割することができる。さらに、AlGaAs層
のフェルミ準位をGaAs層よりも高くすることでバン
ドの曲がりを抑制し、スパイクの形成を抑えることがで
きる。従って、AlGaAsバッファ層を導入したこと
によってホールに対する障壁を減じ、レーザの素子抵抗
及び駆動電圧の低減が可能となる。
【0008】ホールに対する障壁を小さくするには、バ
ンド不連続を小さくしてスパイクが生じにくくすること
が必要である。このためには、AlGaAsバッファ層
の禁制帯幅をGaAsとAlGaInPの禁制帯幅のほ
ぼ中間の値とするのが良い。このことから、AlGaA
s層のAl組成xは、0.15≦x≦0.30の範囲に、
望ましくは0.20≦x≦0.25の範囲とし、禁制帯幅
を1.6〜1.8eV設定する必要がある。また、バンド
の曲がりを抑制するために、AlGaAs層のフェルミ
準位をGaAsコンタクト層よりも高くなるように設定
する。従って、AlGaAs層のホール濃度はGaAs
コンタクト層のホール濃度と同等とするか、若干低く設
定することになる。また、AlGaAsのAl組成を増
加させると、GaAsよりも熱伝導度が高く、電気抵抗
は増加するが、Al組成が0.2程度と小さいこと、膜
厚が0.1μm 程度と薄いこと、さらに抵抗率が高いP
系の結晶でレーザの熱抵抗及び電気抵抗が決まり、10
18cm-3以上のホール濃度にドーピングすればAlGaA
s層を用いても問題ない。以上のことから、AlGaA
s層の膜厚は0.05〜0.2μm、ホール濃度を1×
1018〜2×1019cm-3の範囲に設定すれば良い。
【0009】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の第一の実施例を
示す断面図である。本実施例では、n−GaAs基板1上に
有機金属気相成長法(Metal Organo Vapor Phase Epit
axy)を用いて結晶成長を行い、n−GaAsバッファ層
2,n−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層3,
GaInP/AlGaInP多重量子井戸活性層4,p
−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層5、p−G
0.5In0.5Pエッチングストップ層6,p−(Al0.7
Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層7,p−Ga0.5In
0.5Pバッファ層8,n−GaAsキャップ層を順次積
層した。多層成長を行ったウェハ上にSiO2 膜を約2
000Å堆積した後、ホトリソグラフィ工程を経てSi
2 膜を幅4μmのストライプ状に加工した。このSi
2 膜をエッチングマスクとして、GaAsキャップ
層,バッファ層8、及びクラッド層7の化学エッチング
を行い、ストライプ状のリッジを形成した。この後、埋
込成長によりn−GaAsブロック層9を形成し、さら
にp−AlGaAsバッファ層10およびp−GaAs
コンタクト層11を設けた。電極工程を経てp,n両面
の電極(12及び13)を蒸着し、チップに劈開して素
子特性を評価した。
【0010】本実施例では、2回目の埋込成長の際にG
aAsコンタクト層を成長する前に0.1μm のAlx
Ga1-xAsバッファ層10を設けた。また、バッファ
層10のAl組成xは、0.25 とした。従来の構造の
素子では25℃における素子抵抗が10〜11Ωであっ
たのに対し、AlGaAsバッファ層を導入したことに
よって本素子では7〜8Ωと低い値が得られた。これに
伴い、40mWの光出力時における駆動電圧は0.2V
低減することができた。また、素子抵抗が低減されたこ
とによって、レーザ素子の抵抗及び寄生容量により制限
される高周波応答性の向上が得られた。周波数300M
HzのRF信号によって高周波重畳を行い、10mW出
力時の相対ノイズ強度(RIN)を測定した。従来構造
の素子ではRINは8×10-13Hz-1 であったのに対
し、本発明を用いることによってRINを5×10-13
Hz-1 まで低減することができた。
【0011】(実施例2)図2は、本発明の第二の実施
例を示す半導体レーザの断面図である。レーザの作製方
法は第一の実施例と同じである。本実施例では、AlG
aAsバッファ層としてAl組成を0.3,0.2,0.
1と変えながら膜厚0.1μmの層を3層設けた構造と
した。各ヘテロ界面でのΔEv を小さく抑えることでホ
ールに対する障壁を低減し、さらに素子抵抗を下げるこ
とができる。
【0012】作製した素子の抵抗を測定すると、6〜7
Ωと従来素子に比べて30〜40%低い値が得られた。
閾値電流や発光効率等のレーザの他の特性については、
どちらの素子とも違いは見られなかった。また、素子の
寿命もほぼ同等であり、AlGaAs層を導入したこと
による特性の劣化は認められなかった。
【0013】
【発明の効果】GaAsコンタクト層とAlGaInP
クラッド層の禁制帯幅のほぼ中間の禁制帯幅を持つAl
GaAsバッファ層をコンタクト層とクラッド層の間に
設け、これまで比較的高かったAlGaInP半導体レ
ーザの素子抵抗を20〜30%低減することができ、レ
ーザの低電圧駆動を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す半導体レーザの断
面図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す半導体レーザの断
面図。
【図3】レーザのバンド構造図。
【図4】順バイアス印加時のバンド構造図。
【符号の説明】
1…p−GaAs基板、2…n−GaAsバッファ層、
3…n−AlGaInP クラッド層、4…GaInP/AlG
aInP多重量子井戸構造、5…p−AlGaInPクラッド
層、6…p−GaInPバッファ層、7…p−GaIn
Pバッファ層、8…n−GaAs電流ブロック層、9…
p−AlGaAsバッファ層、10…p−GaAsコン
タクト層、11…p−電極、12…n−電極。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に第一導電型のクラッド層
    と、前記クラッド層よりも禁制帯幅が小さい活性層と、
    第二導電型のクラッド層を順次積層したダブルヘテロ構
    造を有し、さらに電極とのオーミック接触を得るための
    コンタクト層を積層した半導体レーザ素子において、前
    記コンタクト層と前記クラッド層の間に両者のほぼ中間
    の禁制帯幅を持つバッファ層を挿入したことを特徴とす
    る半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記半導体基板にはG
    aAs、前記クラッド層にはAlGaInP混晶、前記
    活性層にはGaInP混晶或いはAlGaInP混晶を
    用い、前記コンタクト層としてGaAsを用いた半導体
    レーザ素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記コンタク
    ト層及び前記クラッド層の中間の禁制帯幅を持つ半導体
    結晶としてAlGaAs混晶を用いた半導体レーザ素
    子。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記活性
    層に用いる(AlxGa1-x)aIn1-aP混晶のAl組成xを0≦
    x<0.4 の範囲に、また、前記クラッド層(AlyGa
    1-y)0.5In0.5PのAl組成zを0.6≦y≦1の範囲
    とし、 AlzGa1-zAs前記バッファ層のAl組成zを0.1
    ≦z≦0.35の範囲に、望ましくは、0.2≦z≦0.
    25と設定した半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、Al
    GaAsバッファ層の膜厚は、0.01μmから2μmの範
    囲、望ましくは0.05μm から0.2μm の範囲に設
    定した半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
    GaAsコンタクト層のホール濃度を1×1019cm-3
    1×1020cm-3、AlGaAsバッファ層のホール濃度
    を1×1018〜1×1020cm-3の範囲に、望ましくは、
    5×1018〜2×1019cm-3の範囲に設定した半導体レ
    ーザ素子。
JP30889293A 1993-12-09 1993-12-09 半導体レーザ素子 Pending JPH07162082A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025142617A1 (ja) * 2023-12-27 2025-07-03 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 半導体レーザ素子

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