JPH0716277B2 - 振動発生体の構造および音響装置 - Google Patents

振動発生体の構造および音響装置

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JPH0716277B2
JPH0716277B2 JP17596092A JP17596092A JPH0716277B2 JP H0716277 B2 JPH0716277 B2 JP H0716277B2 JP 17596092 A JP17596092 A JP 17596092A JP 17596092 A JP17596092 A JP 17596092A JP H0716277 B2 JPH0716277 B2 JP H0716277B2
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武 松塚
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株式会社ユピテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体感音響装置の振動源
として用いられる振動発生体と、その振動発生体を用い
て、重低音をより理想的に聴取、かつ体感することがで
きる音響装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】重低音をより理想的に感じ取ることがで
きるようにするために、スピーカからの空気伝播による
オーディオ再生効果に加えて、スピーカを駆動させたオ
ーディオ信号の内、例えば、150HZ 以下の低音域オ
ーディオ信号を機械的振動に変換して、これをスピーカ
再生と同期した状態で体感させることによって、より臨
場感を高めさせる体感音響装置が種々提案されている。
【0003】従来、この種の音響装置に用いられる振動
発生体としては、磁極を備えたヨークにより磁気的な空
隙を形成して、この空隙内へボイスコイルを配置させ、
ボイスコイルに印加される低音域オーディオ信号に伴な
いボイスコイルに発生する磁力と磁極の磁力との間に生
じる磁気的干渉作用によって機械的振動を得るように構
成したものが種々提案されている。(例えば、特公昭5
8−9640号公報参照)
【0004】また、室内の壁または天井に振動発生体を
ネジ止め等により取り付け、直接、壁または天井を振動
させて音波を空中へ放射し、オーディオ再生を行なうこ
とも提案されている。(例えば、実公昭45−2346
6号公報参照)
【0005】さらに、床に振動発生体をネジ止め等によ
り取り付け、振動床を構成したものも提案されている。
(例えば、特開昭56−122097号公報参照)
【0006】また、振動発生体に弾性体からなる脚部を
設けて、床の上に置けるように構成し、その振動発生体
が発生する振動を脚部を通じて床へ伝え、体感できるよ
うにしたものも提案されている。(例えば、実開昭63
−138795号公報参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】振動発生体が発生する
振動を、例えば、床へ伝える場合、振動発生体をただ床
へ置くだけでは、振動レベルが大きい時は、床との反作
用により振動発生体と床との接触が不完全となる。した
がって、上記従来例においては、振動発生体を床へネジ
止め固定したり、あるいは、弾性体からなる脚部を設け
て床の上へ置くように構成し、その反作用を吸収するよ
うにしている。
【0008】しかし、ネジ止めによる方法では、振動発
生体が固定されてしまうため、設置場所を自由に変える
ことができず不便である。また、一般家庭においては、
床板にネジ穴があくことに抵抗感があり、実施がむずか
しいという欠点があった。
【0009】さらに、弾性体からなる脚部を設けて床の
上へ置くように構成した振動発生体は、振動レベルを大
きくすると床との反作用により、脚部と床との接触が不
完全となる。したがって、この方法は、振動発生体から
床へ伝播させる振動レベルに限界があり、床に大きな振
動をさせることができない欠点があった。
【0010】このように、従来の床へ置くように構成し
た振動発生体の構造では、床との接触が不完全とならな
い範囲での振動しか床へ加えることができず、よって、
比較的大きな振動エネルギーを必要とする床板による重
低音の発生は困難であった。
【0011】本発明は、上記従来の振動発生体の構造が
もつ問題点を改善した新規の振動発生体の構造および音
響装置を提供するものであり、振動発生体の振動レベル
を大きくしたときも、載置した床との接触を確実に保持
できるとともに、振動伝播効率の向上を図り、重低音お
よび体感振動を得ることができる振動発生体の構造およ
び音響装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の振動発生体の構造は、磁極を備えたヨー
クにより磁気的な空隙を形成して、この空隙内へボイス
コイルを配置し、このボイスコイルへ印加されるオーデ
ィオ信号に伴ないボイスコイルに発生する磁力と磁極の
磁力との間に生じる磁気的干渉作用により機械的振動を
発生するように構成した振動発生体において、ボイスコ
イルが発生する吸引、反発力を上回る質量の重量物を弾
性部材を介して設けたものである。
【0013】上記重量物は、振動発生体の振動出力方向
へ荷重するように配置している。
【0014】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の音響装置は、磁極を備えたヨークにより磁気的な空
隙を形成して、この空間内へボイスコイルを配置し、こ
のボイスコイルへ印加される低音域オーディオ信号に伴
ないボイスコイルに発生する磁力と磁極の磁力との間に
生じる磁気的干渉作用により機械的振動を発生するよう
に構成するとともに、その機械的振動を床板へ伝播する
ように構成した振動発生体と、この振動発生体のボイス
コイルが発生する吸引、反発力を上回る質量の重量物
と、この重量物と振動発生体との間に介在させた弾性部
材とを備え、低音域オーディオ再生音を床板より発生さ
せるように構成している。
【0015】また、振動発生体の振動出力部は、床板表
面の凹凸を吸収するための弾性材からなる振動伝達部材
を設けるとよい。さらに、振動発生体の振動出力部に
は、床板との密着度を高め、かつ振動伝播効率の向上を
図るために、先端が鋭利でかつ剛性を有する少なくとも
3本の脚を設けることもできる。
【0016】
【作用】振動発生体のボイスコイルへ低音域オーディオ
信号を印加すると、その印加されたオーディオ信号に伴
ないボイスコイルに磁力が発生し、磁極の磁力との間に
発生する磁気的干渉作用によって、ヨークとボイスコイ
ルとが相対変位して機械的振動を発生する。
【0017】この機械的振動は、振動発生体のメインフ
レームを通じて床板へ伝播される。この時、振動発生体
には、そのボイスコイルが発生する吸引、反発力を上回
る質量の重量物によって振動出力方向、すなわち、床板
の方向へ弾性部材を介して常時荷重されているため、振
動発生体の振動出力部は、床板へ強く押しつけられた状
態にあり、振動発生体が発生する振動エネルギーの大部
分が床板へ伝播される。したがって、床板は伝播された
機械的振動に応じて低音域オーディオ再生音を発生す
る。
【0018】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明の振動発生体を用いた音響装置の1例を示す
断面正面図、図2はその断面側面図である。図3はプレ
ートダンパとヨークを示す斜視図、図4はダンパ受金具
を示す側面図である。
【0019】図中1はメインフレームで、鉄、アルミニ
ウム等の金属材からなり、横方向に長く形成されてい
る。このメインフレーム1の中央部分には、図1および
図2に示すように、ボイスコイル2が配置されている。
ボイスコイル2はボビンレス構造とし、磁気回路の効率
化および小型化を図っている。
【0020】ボイスコイル2の絶縁基板3は、その一部
分をボイスコイル2の一端部内壁面へ嵌合させて一体的
に取り付けられている。この絶縁基板3は、コイルベー
ス板4に取り付けられる。この時、絶縁基板3に設けた
信号入力端子5は、コイルベース板4に形成された穴
(図示しない)の下側から挿入され、コイルベース板4
の上面側へ突出する。この信号入力端子5には、低音域
のオーディオ信号を伝達するリード線がハンダ付け接続
され、この信号入力端子5を通じてボイスコイル2に印
加される。
【0021】コイルベース板4には、その四隅に取り付
け位置調整用の長穴(図示しない)が設けられ、この長
穴にネジ6を通し、メインフレーム1に設けた取付片7
に締め付け固定される。
【0022】次に、磁石8を備えたヨーク9について説
明する。ヨーク9は断面凹形の円柱部材で形成され、そ
の内部中心位置に磁石8が遊嵌した状態で固着されてい
る。したがって、磁石8の外周と断面凹形をした円柱部
材の内壁面との間には、磁気的な環状の空隙が形成され
磁気回路が構成される。ボイスコイル2は、その空隙へ
配置される。そして、ヨーク9はボイスコイル2を空隙
内において常に正しい位置に配置することができるよう
にすべく、プレートダンパ10の中心部へネジ11によ
って固定される。
【0023】プレートダンパ10は、非加振方向へのよ
じれを防止するために断面形状を長方形とし、十分に厚
みのある平板状の鉄、アルミニウム、黄銅、ステンレス
等の金属性の板状弾性材で形成されている。このように
形成したプレートダンパ10は、ボイスコイル2に対し
て水平となるように位置決めされ、メインフレーム1の
内壁面から離間して配置されている。
【0024】次に、上述したプレートダンパ10の支持
構造の1例につき説明する。まず、プレートダンパ10
は、メインフレーム1に取り付けた1対のダンパ受金具
12によって、その両端部が挟みつけられた状態で揺動
可能に支持されている。この1対のダンパ受金具12
は、プレートダンパ10の両端部の加振方向への揺動に
起因する伸縮動作に追従して、その伸縮を吸収するよう
にステンレスやリン青銅等の強弾性材で構成されてい
る。
【0025】上記の支持構造は、次の各部分によって構
成されている。すなわち、図3に示すように、支持され
るプレートダンパ10の両端部には突起10Aが形成さ
れている。一方、ダンパ受金具12は、図4に示すよう
に支承部12Aをく字形状に折り曲げて形成するととも
に、この支承部12Aの折り曲げ部分に角形の穴12B
を設けている。さらに、下端部にはメインフレーム1に
設けた金具取付部1Aへ取り付けるためのネジ穴12C
が設けられている。
【0026】したがって、プレートダンパ10をメイン
フレーム1の内壁面より離間させ、かつボイスコイル2
に対して水平となるように取り付ける場合は、プレート
ダンパ10の両端部に形成した突起10Aを1対のダン
パ受金具12の穴12Bへそれぞれ挿入し、両側から挟
み込んだ状態のままメインフレーム1へネジ止めするこ
とによって取り付けられ、支持される。また、ダンパ受
金具12は、その穴12Bの垂直な内壁面部分によっ
て、突起10Aの非加振方向への揺動を阻止、すなわ
ち、プレートダンパ10の非加振方向への揺動を阻止し
ている。
【0027】このように構成した支持構造を持つ振動発
生体は、ボイスコイル2へ、例えば、150HZ 以下の
低音域オーディオ信号を印加すると、その印加されたオ
ーディオ信号に基づいてボイスコイル2に磁力が発生す
る。このボイスコイル2の磁力と、磁石8の磁力との間
に生ずる磁気的干渉作用によりプレートダンパ10によ
って支持されたヨーク9と、メインフレーム1に取り付
けられたボイスコイル2とが相対変位して機械的振動を
発生する。この機械的振動は、メインフレーム1全体へ
伝播され、メインフレーム1の加振方向に位置する両
側、すなわち、上下方向へ振動を出力することができ
る。
【0028】この時、プレートダンパ10は、1対のダ
ンパ受金具12によって、その両端部が挟みつけられた
状態で揺動可能に支持されているから、プレートダンパ
10の両端部の加振方向への揺動に起因する伸縮動作に
追従して、その伸縮を吸収することができる。
【0029】上記のように構成した振動発生体のメイン
フレーム1には、図1および図2に示すように、床板1
3の表面と接触し、機械的振動を出力する振動出力部1
4が一体的に形成されている。
【0030】この振動出力部14の下面に、ゴム、発泡
樹脂等からなる振動伝達部材(図示しない)を取り付け
て、床板13の表面の凹凸等を吸収させるように構成し
たり、あるいは、先端が鋭利かつ剛性を有する3本の脚
(図示しない)を取り付けて、床板13との密着度を高
める構造とすることによって、振動出力部14から床板
13への振動伝播効率を向上させることができる。
【0031】さらに、上述のように構成した振動発生体
には、そのボイスコイル2が発生する吸引、反発力を上
回る質量の重量物15が、ゴム、発泡樹脂等からなる弾
性部材16を介して載置されている。この重量物15
は、鉛、鉄等によって形成され、振動発生体の振動出力
部14方向、すなわち、床板13方向へ荷重するように
配置されている。
【0032】したがって、振動発生体を図1および図2
に示すように、床板13へ置いた時は、重量物15の荷
重によって、振動発生体の振動出力部14が床板13の
表面へ強く押しつけられた圧接触状態となり、振動発生
体と床板13との結合をより強固なものとしている。
【0033】また、このように振動発生体を床板13へ
置いた状態において、低音域オーディオ信号を印加する
と、振動発生体は機械的振動を発生し、メインフレーム
1の振動出力部14を通じて床板13へ伝播する。この
時、重量物15は、ボイスコイル2の吸引、反発力を上
回る質量を有し、かつ弾性部材16を介して振動発生体
に置かれた状態にあり、弾性部材16は振動に応じて伸
縮動作をするため、その重量物15には振動は伝わら
ず、慣性の働きによって、ほぼ静止状態となる。
【0034】したがって、床板13との反作用も、重量
物15がボイスコイル2の吸引力、反発力を上回る質量
を有するものであるから振動発生体は押え込まれ、床板
13との接触は保持される。
【0035】上記重量物15の配置方法としては、振動
発生体のボイスコイル2が発生する吸引、反発力を上回
る荷重が振動出力部分へ付加される配置であればどのよ
うな配置でもよい。例えば、図1に示す実施例のように
振動発生体の振動出力部分を除く周囲を包み込むように
配置させたり、あるいは振動発生体の上面へ置いたり、
重量物を複数個に分割して配置しても全く同様の効果を
得ることができる。なお、17は外装ケースである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の振動発生
体によれば、そのボイスコイルが発生する吸引、反発力
を上回る質量の重量物を設けたから、振動発生体とその
機械的振動を伝播する椅子、床等の人体と接触する物と
の結合を、ネジ止め等を行なうことなく強固にすること
ができ、振動伝播効率を著しく向上させることができ
る。
【0037】また、上述した本発明の振動発生体を用い
た音響装置によれば、例えば、70HZ 以下の低い領域
のオーディオ信号を機械的振動に変換し、この機械的振
動を床板に伝播して、その床板より、低音を発生させ、
スピーカ再生音が不足している低音域を補い、豊かな臨
場感を聴取者に与えることができる。さらに、床板より
低音を発生する際、床板が振動しているから、前記再生
音に加えて、その再生と同期した状態の振動を、例え
ば、足の裏等を通じて体感することができ、臨場感をさ
らに高めることができる。
【0038】また、この音響装置は、著しく小型に製作
できるから、使用時には信号入力コードを接続し、床に
置くだけでよく、設置が容易であり、設置場所を自由に
選ぶことができる。さらに、不使用時の取り外し移動も
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動発生体を用いた音響装置の全体構
成を示す断面正面図である。
【図2】図1に示す音響装置の全体構成を示す断面側面
図である。
【図3】本発明の振動発生体に用いられるヨークとプレ
ートダンパを示す斜視図である。
【図4】本発明の振動発生体に用いられるダンパ受金具
の側面図である。
【符号の説明】
1はメインフレームである。2はボイスコイルである。
3は絶縁基板である。4はコイルベース板である。5は
信号入力端子である。6はネジである。7は取付片であ
る。8は磁石である。9はヨークである。10はプレー
トダンパである。11はネジである。12はダンパ受金
具である。13は床板である。14は振動出力部であ
る。15は重量物である。16は弾性部材である。17
は外装ケースである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極を備えたヨークにより磁気的な空隙
    を形成して、この空隙内へボイスコイルを配置し、この
    ボイスコイルへ印加されるオーディオ信号に伴ないボイ
    スコイルに発生する磁力と磁極の磁力との間に生じる磁
    気的干渉作用により機械的振動を発生するように構成し
    た振動発生体において、前記振動発生体に、ボイスコイ
    ルが発生する吸引、反発力を上回る質量の重量物が弾性
    部材を介して設けられていることを特徴とする振動発生
    体の構造。
  2. 【請求項2】 重量物を、振動発生体の振動出力方向へ
    荷重させるように配置したことを特徴とする請求項1の
    振動発生体の構造。
  3. 【請求項3】 磁極を備えたヨークにより磁気的な空隙
    を形成して、この空隙内へボイスコイルを配置し、この
    ボイスコイルへ印加される低音域オーディオ信号に伴な
    いボイスコイルに発生する磁力と磁極の磁力との間に生
    じる磁気的干渉作用により機械的振動を発生するように
    構成するとともに、その機械的振動を床板へ伝播するよ
    うに構成した振動発生体と、前記振動発生体のボイスコ
    イルが発生する吸引、反発力を上回る質量の重量物と、
    前記振動発生体と前記重量物との間に介在させた弾性部
    材とを備え、低音域オーディオ再生音を床板より発生さ
    せるように構成したことを特徴とする音響装置。
  4. 【請求項4】 振動発生体の振動出力部に、先端が鋭利
    でかつ剛性を有する少なくとも3本の脚を設けたことを
    特徴とする請求項3の音響装置。
JP17596092A 1992-06-11 1992-06-11 振動発生体の構造および音響装置 Expired - Lifetime JPH0716277B2 (ja)

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JPH0662483A JPH0662483A (ja) 1994-03-04
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TW353849B (en) 1996-11-29 1999-03-01 Matsushita Electric Industrial Co Ltd Electric-to-mechanical-to-acoustic converter and portable terminal unit

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