JPH07167741A - 半導体レーザの劣化検出装置 - Google Patents

半導体レーザの劣化検出装置

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JPH07167741A
JPH07167741A JP31377093A JP31377093A JPH07167741A JP H07167741 A JPH07167741 A JP H07167741A JP 31377093 A JP31377093 A JP 31377093A JP 31377093 A JP31377093 A JP 31377093A JP H07167741 A JPH07167741 A JP H07167741A
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light emission
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JP31377093A
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Tatsuoki Kuriyama
龍起 栗山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体レーザの発光出力と駆動電流との関係を
示す駆動効率に基づいて、半導体レーザにおける劣化の
発生を早期に検出する。 【構成】半導体レーザ1を駆動制御するAPC回路5に
異なる発光出力範囲を設定する出力設定パルスP1〜P
4を出力する劣化検出制御回路6と、発光出力Q1,Q
2及びQ3,Q4での半導体レーザ1の駆動電流に相当
する電圧を保持するコンデンサC1,C2と、一方の発
光出力範囲(Q1〜Q2)の間におけるコンデンサC
1,C2の充電電圧差を保持するコンデンサC3、及
び、他方の発光出力範囲(Q3〜Q4)におけるコンデ
ンサC1 ,C2の充電電圧差を保持するコンデンサC4
と、を設け、コンデンサC3の充電電圧とコンデンサC
4の充電電圧との差が基準値以下であるか否かを差動増
幅回路8および比較回路9で判断し、両者の差が基準値
を超えた時、半導体レーザ1に劣化を生じたと判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バーコードリーダや
ディジタル光ディスク装置などに使用される半導体レー
ザの劣化状態を検出する劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーコードリーダやディジタル光ディス
ク装置では一般に、半導体レーザから発光されたレーザ
光をバーコードや光ディスクに照射してデータの読取処
理又は書込処理を行っている。かかる装置においてデー
タを正確に読取処理又は書込処理するためには、半導体
レーザの発光出力を一定に維持する必要があるが、この
発光出力を一定に維持するための駆動電流は半導体レー
ザの劣化が進むにつれて高くなり、これを放置すると過
電流による半導体レーザの損傷を招く。このため、劣化
を生じた半導体レーザは速やかに新しい半導体レーザと
交換しなければならない。ところが、劣化の進行状態に
は固体差があり、半導体レーザの交換時期は一定でな
い。そこで、特公平5−44627号公報に開示された
装置では、半導体レーザの発光出力を第1および第2の
レベルとしたときの駆動電流の差を測定し、この駆動電
流差が所定値に一致しなくなった際に半導体レーザに劣
化を生じたと判断するようにしている。これによって、
光ディスクに対してデータを正常に書き込むことができ
なくなる前に、半導体レーザが劣化したことを検出でき
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体レーザの劣化検出装置では、予め定められた
第1および第2のレベルの発光出力を得るための駆動電
流を検出し、両者の差を適正な状態での値と比較するこ
とによって劣化を生じたか否かの判別を行うようにして
いたため、比較的低い発光出力範囲における同一の温度
環境での比較では変化が現れない程度の初期の半導体レ
ーザの劣化状態を検出することができなかった。このた
め、半導体レーザの急激な劣化に対応することができ
ず、バーコードリーダや光ディスク装置におけるデータ
の読取処理や書込処理にエラーを生じる問題があり、ま
た半導体レーザの劣化特性を把握しながら使用すること
ができず、劣化状態に合わせて交換作業の準備を行うこ
とができない問題があった。
【0004】この発明の目的は、劣化を生じた半導体レ
ーザにおける発光出力と駆動電流との関係が、環境温度
および発光出力の両方の要因によって変化することに着
目し、環境温度または発光出力範囲の少なくとも一方が
異なる2種類の条件下において、発光出力と駆動電流と
の関係を表す駆動効率を検出し、両者を比較することに
より、半導体レーザの劣化を極めて早期に発見すること
ができ、半導体レーザの急激な劣化にも対応することが
できる劣化検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体レーザ
の劣化検出装置は、駆動電流および環境温度に応じて変
化する半導体レーザの特定の発光出力を実現する駆動電
流値を検出する駆動電流検出手段と、特定の発光出力範
囲における発光出力と駆動電流検出手段の検出結果との
関係を駆動効率として検出する駆動効率検出手段と、発
光出力範囲または環境温度の少なくとも一方が異なる2
種類の駆動条件下における駆動効率を比較し、両者の差
が所定値を超えた際に半導体レーザが劣化したと判断す
る駆動効率比較手段と、を設けたことを特徴とする。
【0006】前記駆動効率比較手段は、同一の環境温度
において発光出力範囲を変化させた際の2種類の駆動効
率を比較するものとすることができる。
【0007】また、前記駆動効率比較手段は、同一の発
光出力範囲において環境温度を変化させた際の2種類の
駆動効率を比較するものとすることができる。
【0008】さらに、前記駆動効率比較手段は、発光出
力範囲および環境温度の両方を変化させた際の2種類の
駆動効率を比較するものとすることができる。
【0009】また、前記半導体レーザの近傍の環境温度
を変化させる温度変化手段を設けてもよい。
【0010】
【作用】図1(A)および(B)は、同一の半導体レー
ザについて未使用の状態および初期の劣化を生じた状態
において発光出力Q(mW)と駆動電流I(mA)との
関係を実験的に測定した結果を示している。半導体レー
ザの発光出力Q(mW)と駆動電流I(mA)との関係
は、正常な半導体レーザでは図1(A)における線分a
の傾きと線分bの傾きとの対比により明らかなように、
一定発光出力以上の範囲では発光出力Qの値および環境
温度に関わらず略一定である。これに対して、劣化を生
じた半導体レーザの発光出力と駆動電流との関係は同図
(B)における線分cの傾きと線分dの傾きとの対比、
及び、線分cの傾きと線分eの傾きとの対比により明ら
かなように、環境温度が一定で発光出力範囲を変えた場
合、および、発光出力範囲を一定にして環境温度を変え
た場合のいずれにおいても変化を生じる。
【0011】そこで、本願発明では発光出力範囲または
環境温度の少なくとも一方が異なる2種類の駆動条件下
において駆動効率を検出し、この2種類の駆動効率が一
致しなくなった際に半導体レーザが劣化を生じたと判断
する。従って、図1(B)に示すような初期の劣化を生
じた半導体レーザについても、低温時または発光出力の
低レベル時における駆動効率と、高温時または発光出力
の高レベル時における駆動効率とが比較され、半導体レ
ーザにおいて劣化を生じたことが極めて初期の段階で早
期に検出される。
【0012】また、発光出力と環境温度の両方を変化さ
せた際の2種類の駆動効率を比較することにより、劣化
により生じた両者の差異をより顕著に検出でき、半導体
レーザの劣化の発生がより早期に検出される。
【0013】さらに、温度変化手段を設けると半導体レ
ーザの近傍の環境温度を変化させることができ、低温時
と高温時との2種類の駆動条件下における駆動効率が短
時間に検出される。
【0014】
【実施例】図2は、この発明の実施例である半導体レー
ザの劣化検出装置の構成を示す回路図である。半導体レ
ーザ1はAPC(自動パワー制御)回路5により駆動さ
れる。半導体レーザ1の発光出力はフォトダイオード2
によりモニタされる。APC回路5にはフォトダイオー
ド2がモニタした半導体レーザ1の発光出力がI/V変
換回路4から入力される。APC回路5はこの発光出力
の電圧値が一定になるように半導体レーザ1に供給する
駆動電流をフィードバック制御する。これら半導体レー
ザ1、フォトダイオード2、I/V変換回路4およびA
PC回路5は半導体レーザ装置に一般的な構成である。
【0015】この発明の実施例に係る劣化検出装置10
は、半導体レーザ1の駆動電流をI/V変換回路3によ
り検出し、この値をスイッチSW1,SW2を介してコ
ンデンサC1,C2において保持し、差動増幅回路7に
おいてコンデンサC1,C2に蓄えられている電圧の差
を増幅する。差動増幅回路7の出力はスイッチSW3,
SW4を介してコンデンサC3,C4において保持され
る。さらに、差動増幅回路8においてコンデンサC3,
C4に蓄えられている電圧の差を増幅する。差動増幅回
路8の出力は比較回路9において基準値Vrefと比較
され、スイッチSW5を介して出力される。
【0016】また、APC回路5には劣化検出制御回路
6から出力設定パルスP1〜P4が入力される。出力設
定パルスP1〜P4の各パルス幅は、APC回路5が半
導体レーザ1の発光出力を安定させるために十分な時間
tにされている。出力設定パルスP1,P3はこれと同
時にスイッチSW1にも供給され、スイッチSW1は出
力設定パルスP1またはP3のいずれかが入力されてい
る間においてI/V変換回路3とコンデンサC1との間
を閉成する。また、出力設定パルスP2,P4はスイッ
チSW2にも供給される。スイッチSW2は出力設定パ
ルスP2またはP4のいずれかが入力されている間にお
いてI/V変換回路3とコンデンサC2との間を閉成す
る。
【0017】さらに、出力設定パルスP2,P4はそれ
ぞれスイッチSW3,SW4にも供給される。スイッチ
SW3,SW4は、出力設定パルスP2,P4が入力さ
れている間に差動増幅回路7とコンデンサC3,C4と
の間を閉成する。なお、コンデンサC1,C2には図外
の放電回路が備えられており、劣化検出制御回路6から
出力される信号Rが供給されると、放電回路はコンデン
サC1,C2に充電されている電圧を放電する。また、
比較回路9の後段に接続されたスイッチSW5は、劣化
検出制御回路6から出力される信号Sの供給を受けて比
較回路9と出力端子との間を閉成する。この出力端子
は、例えば半導体レーザ1の劣化状態を表示する図外の
表示灯または警告を発生する警告装置に入力される。
【0018】図3は、上記半導体レーザの劣化検出装置
における信号のタイミングチャートである。なお、半導
体レーザの発光出力Q1〜Q4と駆動電流とは図4に示
す関係にある。この図4において、線図41は常温状態
の関係を示し、線図42は高温状態の関係を示してい
る。
【0019】半導体レーザ装置に時刻t0で電源が投入
されると、時刻t1において劣化検出制御回路6から出
力設定パルスP1が出力される。APC回路5はこの出
力設定パルスP1が入力されている間において半導体レ
ーザ1の発光出力を1番目の設定値Q1に制御する。ま
た、この間にスイッチSW1はI/V変換回路3とコン
デンサC1との間を閉成し、このときの半導体レーザ1
の駆動電流値I1に対応する電圧がコンデンサC1に充
電される。
【0020】次いで、時刻t2において劣化検出制御回
路6から出力設定パルスP2が出力される。この間にお
いてAPC回路5は半導体レーザ1の発光出力を第2の
出力値Q2に制御する。この間にスイッチSW2および
SW3がI/V変換回路3とコンデンサC2との間およ
び差動増幅回路7とコンデンサC3との間を閉成し、そ
のときの半導体レーザ1の駆動電流I2に相当する電圧
がコンデンサC2に充電されるとともに、コンデンサC
1の充電電圧とコンデンサC2の充電電圧の差、即ち図
4に示す駆動電流差(I2−I1)に相当する電圧がコ
ンデンサC3に充電される。また、時刻t3で劣化検出
制御回路6からリセット信号Rが出力される。これによ
って図外の放電回路において放電用スイッチDSが閉成
され、コンデンサC1,C2の充電電圧が放電される。
【0021】この後、時刻t4で劣化検出制御回路6か
ら出力設定パルスP3が出力される。出力設定パルスP
3が出力されている間においてAPC回路5は、半導体
レーザ1の発光出力を設定値Q3に維持するとともに、
このときの駆動電流I3に対応する電圧がスイッチSW
1を経由してコンデンサC1に充電される。さらに、時
刻t5において劣化検出制御回路6から出力設定パルス
P4が出力される。出力設定パルスP4が出力されてい
る間においてAPC回路5は、半導体レーザ1の発光出
力を設定値Q4に維持し、このときの駆動電流I4に対
応する電圧がスイッチSW2を介してコンデンサC2に
充電される。
【0022】また、コンデンサC3の充電電圧とコンデ
ンサC4の充電電圧との差、すなわち駆動電流差(I4
−I3)に対応する電圧がスイッチSW4を介してコン
デンサC4に充電される。コンデンサC3の充電電圧と
コンデンサC4の充電電圧との差は差動増幅回路8から
コンパレータ9に入力され、両者の差が基準値と比較さ
れる。時刻t6において劣化検出制御回路6から信号S
が出力されると、スイッチSW5が閉成され、比較回路
9におけるコンデンサC3,C4の充電電圧の差と基準
値との比較結果が出力される。
【0023】以上のようにしてこの実施例によれば、半
導体レーザ1の発光出力を図4に示すQ1からQ2に変
化させた場合の駆動電流差(I2−I1)と、発光出力
をQ3からQ4に変化させた場合の駆動電流差(I4−
I3)とを求め、両方の駆動電流差の差が比較回路9に
おける基準電圧Vrefで表される基準値を超える場合
に、半導体レーザ1において劣化を生じたと判断する。
このように、本実施例では半導体レーザ1の発光出力を
異なる2つの駆動電流範囲において変化させ、それぞれ
の範囲における駆動効率が略一致するか否かを判断する
ことによって半導体レーザ1の劣化状態を検出する。
【0024】図5は、請求項5に記載した発明を含む請
求項3に記載した発明の実施例に係る半導体レーザの劣
化検出装置の回路図である。図2に示した実施例の構成
との相違は、半導体レーザ1の近傍に環境温度を上昇さ
せるヒータ11を設け、このヒータ11の駆動信号Hを
劣化検出制御回路6から出力するようにしている点、劣
化検出制御回路6から出力される出力設定パルスのパル
ス数をP1,P2の2つにした点、及び、出力設定パル
スP2とヒータの駆動信号Hとの論理積を求めるAND
ゲート12,13を設け、このANDゲート12,13
のそれぞれの出力をスイッチSW3,SW4に供給する
ようにした点にある。
【0025】図6(A)は、上記半導体レーザ装置に設
けられるヒータの構成を示す図である。同図に示すよう
に、半導体レーザ1が設置されるヒートシンク21に、
半導体レーザ1に接触するようにしてヒータ11を設け
ている。このヒータ11のオン/オフにより半導体レー
ザ1の環境温度が変化する。なお、同図(B)に示すよ
うに、半導体レーザ1が表面に設置されるヒートシンク
21の裏面にペルチエ素子を設け、ペルチエ素子の駆動
時に半導体レーザ1の環境温度を低下するようにしても
よい。
【0026】図7は、図5に示した劣化検出装置におけ
る各部の信号のタイミングチャートである。時刻t10
において半導体レーザ装置の電源が投入されると、時刻
t11において劣化検出制御回路6から出力設定パルス
P1が出力される。この間においてAPC回路5は半導
体レーザ1の発光出力を出力設定パルスP1に対応する
設定値Q1に維持する。このとき、半導体レーザ1の駆
動電流I1に対応する電圧がスイッチSW1を介してコ
ンデンサC1に充電される。
【0027】次いで時刻t12において劣化検出制御回
路6から出力設定パルスP2が出力されると、この間に
おいてAPC回路5は半導体レーザ1の発光出力を出力
設定パルスP2に対応する設定値Q2に維持する。これ
とともに、スイッチSW2がI/V変換回路3とコンデ
ンサC2との間を閉成し、半導体レーザ1の駆動電流I
2に対応する電圧がコンデンサC2に充電される。ま
た、時刻t12においてヒータ11の駆動信号Hは“L
o”であり、この駆動信号Hの反転信号が入力されるA
NDゲート12を介して出力設定パルスP2がスイッチ
SW3に供給される。従って、出力設定パルスP2が出
力されている間においてスイッチSW3は差動増幅回路
7とコンデンサC3との間を閉成し、(I2−I1)に
対応する電圧がコンデンサC3に充電される。
【0028】この後、時刻t13で劣化検出制御回路6
からリセット信号Rが出力されると同時にヒータ11の
駆動信号Hが“Hi”にされる。リセット信号Rの出力
によりコンデンサC1,コンデンサC2の充電電圧が放
電されるとともに、駆動信号Hが“Hi”にされること
により、半導体レーザ1の環境温度が上昇する。なお、
ヒータ11は図外の駆動回路により半導体レーザ1の環
境温度を常温状態より高い所定温度の高温状態に維持す
る。
【0029】さら時刻t14において再度劣化検出制御
回路6から出力設定パルスP1が出力され、この間にお
いてAPC回路5は半導体レーザ1の発光出力を設定値
Q1に維持する。また、このときスイッチSW1がI/
V変換回路3とコンデンサC1との間を閉成し、図4に
示す駆動電流I13に対応する電圧がコンデンサC1に
充電される。次いで、時刻t15において劣化検出制御
回路6から出力設定パルスP2が出力される。この間に
おいてAPC回路5は半導体レーザ1の発光出力を設定
値Q2に維持し、これとともにスイッチSW2はI/V
変換回路3とコンデンサC2との間を閉成する。これに
よって発光出力Q2を実現する駆動電流I14に対応す
る電圧がコンデンサC2に充電される。
【0030】また、このときヒータ11の駆動信号Hが
入力されるANDゲート13を介して出力設定パルスP
2がスイッチSW4に入力され、スイッチSW4は差動
増幅回路7とコンデンサC4との間を閉成する。これに
よって、コンデンサC1の充電電圧とコンデンサC2の
充電電圧との差、すなわち、図4に示す駆動電流差(I
14−I13)に対応する電圧がコンデンサC4に充電
される。これとともに、比較回路8においてコンデンサ
C3の充電電圧とコンデンサC4の充電電圧とが比較さ
れ、さらに両者の差が基準電圧Vrefと比較される。
この比較回路9の出力は時刻t16で劣化検出制御回路
6から信号Sが出力された際にスイッチSW5を介して
出力端子に導かれる。
【0031】以上のようにしてこの実施例によれば、同
一の発光出力範囲(Q1〜Q2)において常温における
駆動電流(I1〜I2)と高温時における駆動電流(I
13〜I14)とを検出し、両範囲における駆動効率が
一致しない場合に半導体レーザ1が劣化を生じたと判断
することができる。
【0032】図8は、請求項5に記載した発明を含む請
求項4に記載した発明の実施例である半導体レーザの劣
化検出装置の構成を示す回路図である。同図に示す劣化
検出装置の構成が、図2に示した劣化検出装置の構成と
相違する点は、半導体レーザ1の近傍にヒータ11を設
け、このヒータ11の駆動信号Hを劣化検出制御回路6
から出力するようにした点である。
【0033】図9は、図8に示した劣化検出装置におけ
る各部の信号のタイミングチャートである。同図に示す
ように、劣化検出制御回路6からリセット信号Rが出力
される時刻t23と信号Sが出力される時刻t26との
間においてヒータ11の駆動信号Hを“Hi”にする。
このように構成することにより、図4において発光出力
の低レベル時(Q1〜Q2)の常温状態における駆動電
流変化(I2−I1)と、高温状態における発光出力の
高レベル範囲(Q3〜Q4)の駆動電流変化(I24−
I23)と、を比較することができる。
【0034】半導体レーザ1の劣化による駆動効率の変
化は、前述の図1(B)において明らかなように、発光
出力が高レベルであるほど、また、環境温度が高温であ
るほど著しく変化する。従って、本実施例のように低温
状態の低発光出力範囲と、高温状態の高発光出力時との
駆動効率を比較することにより、より早期に半導体レー
ザ1の劣化を検出することができる。
【0035】なお、図2または図8に示す構成において
半導体レーザ1の発光出力を最大定格レベル付近で駆動
することによって劣化状態を早期に検出することができ
るが、劣化状態の検出中において半導体レーザ1から照
射されたレーザ光がフォトダイオード2以外の外部に照
射されないように被覆するシャッタを設けることによ
り、劣化状態の検出時において半導体レーザ1を高出力
レベルで駆動した際に、装置の近傍に存在する人体への
影響を無くし、劣化状態の検出を安全に行うことができ
る。
【0036】また、上記実施例では図2、図5及び図8
に示すようにアナログ回路によって劣化検出装置を構成
したが、CPUにおいて同様の処理を実行するディジタ
ル回路により本願発明の劣化検出装置を構成してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、発光出力範囲または
環境温度の少なくとも一方が異なる2種類の駆動条件下
において駆動効率を測定し、両者の比較結果に基づいて
半導体レーザの劣化状態を判定することができるため、
半導体レーザの劣化を早期に検出することができるとと
もに、劣化状態に合わせて半導体レーザの交換作業を準
備できる利点がある。
【0038】また、半導体レーザの近傍に環境温度を変
化させる温度変化手段を設けることにより、駆動条件を
大きく変化させることができ、より早期に半導体レーザ
の劣化状態を検出できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である劣化検出装置が適用さ
れる半導体レーザの正常時および劣化時の発光出力と駆
動電流との関係を示す図である。
【図2】請求項2に記載した発明の実施例に係る劣化検
出装置の回路図である。
【図3】同劣化検出装置における信号のタイミングチャ
ートである。
【図4】同劣化検出装置において劣化状態の半導体レー
ザの発光出力と駆動電流との関係を示す図である。
【図5】請求項3に記載した発明の実施例に係る劣化検
出装置の回路図である。
【図6】同劣化検出装置の要部を示す図である。
【図7】同劣化検出装置における信号のタイミングチャ
ートである。
【図8】請求項4に記載した発明の実施例に係る劣化検
出装置の回路図である。
【図9】同劣化検出装置における信号のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】 1−半導体レーザ 2−フォトダイオード(発光出力検出手段) 7−差動増幅回路(駆動効率検出手段) 8−差動増幅回路(駆動効率比較手段) 11−ヒータ(温度変化手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動電流および環境温度に応じて変化する
    半導体レーザの特定の発光出力を実現する駆動電流値を
    検出する駆動電流検出手段と、特定の発光出力範囲にお
    ける発光出力と駆動電流検出手段の検出結果との関係を
    駆動効率として検出する駆動効率検出手段と、発光出力
    範囲または環境温度の少なくとも一方が異なる2種類の
    駆動条件下における駆動効率を比較し、両者の差が所定
    値を超えた際に半導体レーザが劣化したと判断する駆動
    効率比較手段と、を設けたことを特徴とする半導体レー
    ザの劣化検出装置。
  2. 【請求項2】前記駆動効率比較手段が、同一の環境温度
    において発光出力範囲を変化させた際の2種類の駆動効
    率を比較する請求項1に記載の半導体レーザの劣化検出
    装置。
  3. 【請求項3】前記駆動効率比較手段が、同一の発光出力
    範囲において環境温度を変化させた際の2種類の駆動効
    率を比較する請求項1に記載の半導体レーザの劣化検出
    装置。
  4. 【請求項4】前記駆動効率比較手段が、発光出力範囲お
    よび環境温度の両方を変化させた際の2種類の駆動効率
    を比較する請求項1に記載の半導体レーザの劣化検出装
    置。
  5. 【請求項5】前記半導体レーザの近傍に環境温度を変化
    させる温度変化手段を設けた請求項3または4に記載の
    半導体レーザの劣化検出装置。
JP31377093A 1993-12-14 1993-12-14 半導体レーザの劣化検出装置 Pending JPH07167741A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9316531B2 (en) 2011-09-06 2016-04-19 Canon Kabushiki Kaisha Signs-of-deterioration detector for semiconductor laser

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