JPH07169086A - 導波路及びそれを備えた光集積化ピックアップ - Google Patents

導波路及びそれを備えた光集積化ピックアップ

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JPH07169086A
JPH07169086A JP5316277A JP31627793A JPH07169086A JP H07169086 A JPH07169086 A JP H07169086A JP 5316277 A JP5316277 A JP 5316277A JP 31627793 A JP31627793 A JP 31627793A JP H07169086 A JPH07169086 A JP H07169086A
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light
waveguide
double
face
mode
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JP5316277A
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Masaaki Doi
正明 土肥
Jun Iwasaki
純 岩崎
Yasushi Oki
裕史 大木
Rieko Arimoto
理恵子 有本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光集積化ピックアップを小型化する。 【構成】 第1の入射端面22を有し、記録媒体からの
2つの反射光のうち一方の反射光によって第1の入射端
面22に形成される光スポットの中心を第1の入射端面
22の中心とずれた位置に形成するように一方の反射光
を第1の入射端面22に入射するダブルモード導波路3
2と、第2の入射端面20を有し、2つの反射光のうち
他方の反射光を第2の入射端面20に入射するシングル
モード導波路75とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォーカスエラー検出
及びトラッキングエラー検出を行う光集積化ピックアッ
プに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な分野で光導波路が注目され
ている。その理由は光導波路を用いることにより光学系
の小型、軽量化を図ることが可能になり、また、光軸の
調整が不要になるという利点を有しているからである。
導波路は、光導波路(コア部)と基板(クラッド部)と
の屈折率の差、光導波路の幅または屈折率分布によっ
て、0次モードの光だけが励振されるシングルモード導
波路と、0次と1次の2つのモードが励振されるダブル
モード導波路と、0次、1次及び2次以上の3つ以上の
モードが励振されるマルチモード導波路とに分類され
る。
【0003】このような導波路において、ダブルモード
導波路を用いて被検物体(被検面)の状態を光学的に測
定する構成を本発明者等が提案している〔H.Ooki
and J.Iwasaki, Optics Co
mmunications85(1991)177〕。
ダブルモード導波路にレーザ光を入射すると、導波路に
入射するレーザ光の振幅分布に応じて導波路内に0次モ
ードと1次モードとが励振される。この2つのモードは
導波路内で干渉して、導波路内の光強度分布に非対称性
が生じる。従って、ダブルモード導波路の長さをあらか
じめ最適な寸法に設定し、そのあとに分岐導波路を接続
すると、ダブルモード領域における光強度分布の非対称
性は、分岐した2つの導波路からの出射光量の差を検出
することによって調べることができる。尚、ダブルモー
ド導波路からの出射光を直接検出してダブルモード領域
の光強度分布の非対称性を検出することも可能である
が、分岐導波路(2つのシングルモード導波路)を接続
してそれぞれのシングルモード導波路を伝播する光の出
射光を検出してダブルモード領域の非対称性を検出する
ことが好ましい。
【0004】ダブルモード領域とは、ダブルモード導波
路の実質的長さである。これは、例えば、ダブルモード
導波路にY分岐のシングルモード導波路が接続されてい
る場合(分岐点で2本のシングルモード導波路が接続さ
れている場合)、2つのシングルモード導波路の間があ
まり離れていない領域では、2つのシングルモード導波
路の間で光結合が起こり、この領域では光がダブルモー
ドで伝播することがある。このような場合には、ダブル
モード領域は、光が実質的にダブルモードで伝播してい
る長さをいう。
【0005】ここで、導波路内の光強度分布の非対称性
をもたらすものとして、2つの要素が考えられる。ひと
つは入射レーザ光の強度分布に非対称性がある場合であ
り、もうひとつは入射レーザ光の位相分布に非対称性が
ある場合である。ダブルモード領域の長さを適当に選べ
ば、いずれの場合の非対称性も効率良く検出できる。強
度分布の非対称性は、被検面の光の反射率の分布等を観
察することができ、位相分布の非対称性は被検面の傾
斜、段差または高さの分布を観察することができる。
【0006】このダブルモード導波路におけるモード干
渉を利用して光磁気信号を検出する方法を特開平4−2
52444号公報において、本発明者らが開示してい
る。これは、光磁気信号が円偏光に対しては実質的に位
相信号として考えることができることを利用している。
例えば、図9のように、ダブルモード導波路209を3
つのシングルモード導波路205、206、207に分
岐し、そのうちの中央のシングルモード導波路206を
照明光用に、両端のシングルモード導波路205、20
7を信号検出用に用いる。レーザ光源201は、中央の
シングルモード導波路206に結合されており、導波光
(0次モード)を励振する。シングルモード導波路20
6中を伝搬した光は分岐208に達し、ダブルモード導
波路209に入射する。このとき、シングルモード導波
路206の中心線とダブルモード導波路209の中心線
とを一致させておけば、ダブルモード導波路209中に
は0次モードしか励振されず、ダブルモード導波路20
9中をシングルモード導波路のように伝搬して出射端2
12に至る。出射端212から出射した直線偏光のレー
ザ光はコリメータレンズ213を通った後、1/4波長
板214(偏光制御手段)を通り、円偏光となって対物
レンズ215に入射し、記録媒体216上に集光され
る。記録媒体216で反射した光は再び1/4波長板2
14を通り、出射時とは直交する直線偏光となって、コ
リメータレンズ213を経て、ダブルモード導波路20
9の端面212に集光され、ここに光スポットが形成さ
れる。
【0007】光磁気信号(光磁気ディスク上の記録信
号)は、円偏光に対しては位相信号と同様に考えること
ができるので、光磁気信号に対応した非対称性は、ダブ
ルモード導波路209の端面212に形成される光スポ
ットの位相分布の非対称性となる。この光スポットの位
相分布の非対称性は、ダブルモード導波路209内の光
強度分布に非対称性を生じさせるため、ダブルモード導
波路209内には0次及び1次モードが励振し、両方の
モードが干渉しながら伝搬し、分岐208に達する。分
岐208で分岐された光は各々シングルモード導波路2
05、207を伝搬し、基板217に固定された光検出
器202、203によって独立に検出される。
【0008】ここで、ダブルモード領域の長さLを、位
相分布を観察する条件 L=Lc(2m+1)/2 〔m=0,1,2,・・・〕 (1) にしておけば、差動演算器204で光検出器202、2
03の出力の差動信号218をとることによって、光磁
気信号の微分信号を検出することができる。ここで、L
cは完全結合長で、ダブルモード領域を伝搬する0次モ
ードと1次モードの光の位相差がπとなる長さである。
【0009】導波路基板217が電気光学効果を有する
基板であるときは、基板に電極210、211を設けて
この電極に電圧を印加することによって、導波路に電界
を印加し、ダブルモード領域の完全結合長を変化させる
ことができる。このようにすると、ダブルモード領域の
長さが式(1)からずれている場合に、完全結合長を変
化させることにより、好ましい条件で信号を検出するこ
とが可能になる。
【0010】図9では、図示してないが、特開平2−4
4554号公報にも開示されているように、このような
光集積化ピックアップは、フォーカスエラー検出やトラ
ッキングエラー検出を行う必要がある。そこで、フォー
カスエラー用及びトラッキングエラー用の導波路をそれ
ぞれ設けて、記録媒体の情報の記録や再生を行ってい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光集積化ピックアップでは、フォーカスエラー用及びト
ラッキングエラー用の導波路がそれぞれ別に必要であっ
たため、装置が大きくなるという問題点があった。本発
明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、小型化
することが可能な光集積化ピックアップを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、トラッキングエラー検出は、2つの導波路を用
いてこの2つの導波路に入射する光の強度の差を検出す
ることによって行うことができ、また、フォーカスエラ
ー検出はダブルモード導波路を用いてダブルモード導波
路に入射する光をダブルモード導波路の中心からわずか
にずらせて入射して、ダブルモード導波路に入射する光
の波面の傾きによって生じるダブルモード導波路内を伝
播する光の非対称性を検出することによって行うことが
できることを見出した。
【0013】つまり、トラッキングエラー検出は導波路
に入射する光の強度を検出すればよいのでダブルモード
導波路を用いてもよい。従って、フォーカスエラー信号
検出とトラッキングエラー信号検出とを同じダブルモー
ド導波路で同時に行うことができることを見出し、本発
明を成すに至った。従って、本発明の光集積化ピックア
ップ用導波路は、第1に、『第1の入射端面を有し、記
録媒体からの2つの反射光のうち一方の反射光によって
該第1の入射端面に形成される光スポットの中心を該第
1の入射端面の中心とずれた位置に形成するように該一
方の反射光を該第1の入射端面に入射するダブルモード
導波路と、第2の入射端面を有し、前記2つの反射光の
うち他方の反射光を該第2の入射端面に入射するシング
ルモード導波路と(請求項1)』から構成する。
【0014】また、本発明の光集積化ピックアップ用導
波路は、第2に『第3の入射端面を有し、記録媒体から
の2つの反射光のうち一方の反射光によって該第3の入
射端面に形成される光スポットの中心を該第3の入射端
面の中心とずれた位置に形成するように該一方の反射光
を該第3の入射端面に入射するダブルモード導波路と、
第3の入射端面を有し、前記2つの反射光のうち他方の
反射光によって該第3の入射端面に形成される光スポッ
トの中心を該第3の入射端面の中心とずれた位置に形成
するように該他方の反射光を該第3の入射端面に入射す
るダブルモード導波路と(請求項2)』から構成する。
【0015】また、本発明の光集積化ピックアップ用導
波路は、好ましくは、第3に『前記光集積化ピックアッ
プ用導波路に光の入射及び出射用の導波路を設けたこと
(請求項3)』から構成する。また、本発明の光集積化
ピックアップ用導波路は、好ましくは、第4に『前記ダ
ブルモード導波路を伝播する光を分配する2つの分配用
シングルモード導波路を設けたこと(請求項4)』から
構成する。
【0016】また、本発明の光集積化ピックアップは、
第5に『2つの光を集光して記録媒体に2つの光スポッ
トを形成し、前記2つの光によって該記録媒体から反射
する2つの反射光の一方の反射光を入射するダブルモー
ド導波路と、前記2つの反射光の他方の反射光の強度を
検出する光検出器と、前記ダブルモード導波路を伝播す
る光の非対称性を検出する2つの光検出器とから(請求
項5)』から構成する。
【0017】また、本発明の光集積化ピックアップは、
第6に『2つの光を集光して記録媒体に2つの光スポッ
トを形成し、前記2つの光によって該記録媒体から反射
する2つの反射光をそれぞれ入射する2つのダブルモー
ド導波路と、前記2つのダブルモード導波路を伝播する
それぞれの光の非対称性を検出するために該2つのダブ
ルモード導波路にそれぞれ2つずつ設けられた光検出器
とから(請求項6)』から構成する。
【0018】また、本発明の光集積化ピックアップは、
好ましくは、第7に『前記ダブルモード導波路を伝播す
る光の非対称性を検出する2つの光検出器の信号の和を
とる第1の和演算器と、前記ダブルモード導波路を伝播
する光の非対称性を検出する2つの光検出器からの信号
の差をとる第1の差動演算器と、前記第1の和演算器か
らの信号と前記2つの反射光の他方の反射光の強度を検
出する光検出器からの信号との差をとる第2の差動演算
器とを設けたこと(請求項7)』から構成する。
【0019】また、本発明の光集積化ピックアップは、
好ましくは、第8に『前記2つのダブルモードのそれぞ
れに2つずつ設けられた光検出器からの信号のそれぞれ
の和をとる第2及び第3の和演算器と、前記2つのダブ
ルモードのそれぞれに2つずつ設けられた光検出器から
の信号のそれぞれの差をとる第3及び第4の差動演算器
と、前記第2の和演算器からの信号と前記第3の和演算
器からの信号との差をとる第5の差動演算器と、前記第
3の差動演算器からの信号と前記第4の差動演算器から
の信号との平均をとる信号平均器と、を設けたこと(請
求項8)』から構成する。
【0020】また、本発明の光集積化ピックアップは、
好ましくは、第9に『前記記録媒体上に形成される前記
2つの光スポットの間隔は、該記録媒体上の案内溝に垂
直な方向に、該案内溝と記録領域とを合わせた長さを1
ピッチとしてn/2ピッチ(nは奇数)離れていること
(請求項9)』から構成する。また、本発明の光集積化
ピックアップは、好ましくは、第10に『前記ダブルモ
ード導波路に入射する前記反射光によって該ダブルモー
ド導波路の端面に形成される光スポットの中心は該ダブ
ルモード導波路端面の中心とずれた位置にあること(請
求項10)』から構成する。
【0021】また、本発明の光集積化ピックアップは、
好ましくは、第11に『前記ダブルモード導波路に電界
を印加するための電極を設けたこと(請求項11)』か
ら構成する。また、本発明の光集積化ピックアップは、
好ましくは、第12に『前記ダブルモード導波路内の光
強度分布を分配するための少なくとも2つの分配用シン
グルモード導波路を設け、前記ダブルモード導波路を伝
播する光の非対称性を検出する2つの光検出器は前記2
つの分配用シングルモード導波路からの出射光をそれぞ
れ検出すること(請求項12)』から構成する。
【0022】
【作用】本発明では、フォーカスエラー検出とトラッキ
ングエラー検出を同じ導波路を用いて行うため光集積化
ピックアップを小型化することができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれに限るものではない。図1は、
本発明の第1の実施例による光集積化ピックアップの概
略構成図である。
【0024】レーザ光源1から出射した光は基板2上に
形成されたシングルモード導波路3を通って、端面4か
ら出射する。本実施例では、簡単のため、シングルモー
ド導波路3はレーザ光を端面4から出射するための導波
路としたが、例えば、特開平2−252444号公報に
開示されている構成にすると、記録/再生の機能を持つ
構造の小型の光集積化ピックアップが実現できる。
【0025】第1の実施例では、基板2の材料としてL
iNbO3 を用いて、導波路はTiを拡散して作製し
た。端面4から出射したレーザビームはコリメータレン
ズ5で平行光となった後、偏光選択性回折格子6、1/
4波長板7を透過する。ここで、偏光選択性回折格子6
は、導波路から記録媒体へ向かう光(往路)は回折し、
記録媒体から導波路へ向かう光(復路)は透過する構成
とする。偏光選択性回折格子6で回折された光は、1/
4波長板7で直線偏光から円偏光に変換され、対物レン
ズ8を透過した0次光、+1次光、−1次光が、記録媒
体9上の10、11、12にそれぞれ集光される。
【0026】ここで、図3のように、光スポット10、
11、12を結ぶ直線は、記録媒体9上の案内溝15に
対して角度θをもって交わるような構成とする。図3
は、基板側から見たときの記録媒体上に形成される光ス
ポットの位置を示す図である。記録媒体9上で反射した
レーザ光は再び、対物レンズ8を透過し、1/4波長板
7を透過して円偏光から直線偏光に変換される。このと
き復路の直線偏光の偏光面と往路の直線偏光の偏光面と
は直交するようになる。従って、復路の光は偏光選択性
回折格子で偏光されない。偏光選択性回折格子6を透過
し、コリメータレンズ5を経て、0次光は端面4に、+
1次光、−1次光はそれぞれ端面20、22に結像す
る。
【0027】ここで、図4のように、導波路基板2は、
記録媒体9上の案内溝15に対して角度θをもって交わ
るような構成とする。すなわち、光スポット4、20、
22は基板2の端面で、基板表面から同一の深さに結像
する。このようにすることによって導波路に入射する光
の強度分布が導波路によって異なるということを防止で
きる。
【0028】フォーカスエラー信号及びトラッキングエ
ラー信号検出用のダブルモード導波路32は、その中心
が、光スポット22からわずかにずれた構成とする。ダ
ブルモード導波路32は適当な長さの所でシングルモー
ド導波路43、44に分岐する。ダブルモード導波路3
2の実質的な長さであるダブルモード領域の長さLは式
(1)を満たすように構成する。
【0029】基板2は、LiNbO3 であるので電気光
学効果を有する。そこで、基板に電極47、48を設け
て、この電極に電圧を印加することによって導波路に電
界を印加し、ダブルモード領域の完全結合長を変化させ
ることができる。このようにすると、ダブルモード領域
の長さが検出するのに好ましい長さからずれている時
に、完全結合長を変化させることにより、好ましい条件
で検出することが可能になる。
【0030】シングルモード導波路43、44からの出
射光量は、それぞれ光検出器53、54で検出される。
和演算器72で光検出器53、54からの信号の和をと
り、差動演算器62で光検出器53、54からの信号の
差をとる。また、シングルモード導波路75からの出射
光は、光検出器76で検出される。被検面の焦点ずれ
(フォーカスエラー)を検出する場合には、差動演算器
62の出力信号64で行う。
【0031】図6は、この時のフォーカスエラー信号を
示す図であり、縦軸は信号64を表し、横軸はデフォー
カス量(μm)を表す。ダブルモード導波路32に入射
する光のスポットの中心をダブルモード導波路32の中
心とずらしてあるためダブルモード導波路32に入射す
る光の波面の傾きを検出することによってフォーカスが
あっているかずれているかを検出できる。
【0032】また、トラッキングエラー検出は、差動演
算器73で和演算器72と光検出器76からの信号の差
をとることにより行う。図7は、この時のトラッキング
エラー信号を示す図であり、縦軸は出力信号74を表
し、横軸はディスク上の光スポットのずれ量(μm)を
表す。図1ではトラッキングエラー検出にシングルモー
ド導波路75を用いているが、これはダブルモード導波
路またはマルチモードの導波路を用いてもよいし、場合
によっては直接反射光を光検出器で検出してもよい。
【0033】図2は、本発明の第2の実施例による光集
積化ピックアップを示す概略構成図である。尚、第1の
実施例と同じものは同じ番号を付して説明を省く。第1
の実施例のように1つのダブルモード導波路でフォーカ
スエラー検出をおこなう構成で案内溝のある記録媒体の
フォーカスエラー検出を行う場合、図6のフォーカスエ
ラー信号(S字曲線)の原点が記録媒体上の光スポット
の位置によって前後にシフトすることがあるため、図8
のようにフォーカスオフセットが生じてしまう場合があ
る。図8はフォーカスオフセット量を表す図であり、縦
軸は、フォーカスオフセット量(μm)を表し、横軸
は、ディスク上の光スポットの位置(μm)を表す。ま
た、図8の下図は上図のフォーカスエラー信号が出力さ
れているときの記録媒体上の光スポットの位置を対比す
る図である。尚、フォーカスオフセット量は、各光スポ
ットの位置で図6のS字曲線を求め、その原点からのず
れ量を求めることによって決めている。つまり、焦点が
あっていると認識するときの光軸方向の位置が、媒体上
の光スポットの位置によって異なってしまうのである。
これは、記録媒体表面に案内溝(グルーブ)15と記録
領域(ランド)16があり、それぞれの幅が異なるとい
う、記録媒体表面形状の非対称性が原因であり、この表
面形状の非対称性を検出してしまうためであるというこ
とに気が付いた。
【0034】そこで、このような場合には、第1の実施
例で用いられていたトラッキングエラー検出用のシング
ルモード導波路75をダブルモード導波路31にして、
2つのダブルモード導波路でフォーカスエラー検出を行
う。第1の実施例のダブルモード導波路32と同様に、
ダブルモード導波路31の端面21に形成される光スポ
ットの中心とダブルモード導波路の中心とをずらしてお
く。
【0035】第2の実施例では、ダブルモード導波路3
1、32の入射端と光スポット21、23の中心とのず
れている方向が逆になっているので、信号63、64の
極性は逆になっている。従って、光スポット11、12
からのフォーカスエラー情報の平均をとるには、差動演
算器65で、信号63、64の差をとればよい。この結
果、フォーカスエラー信号66のフォーカスオフセット
は図5のように、きわめて小さく抑えることができ、案
内溝がある記録媒体のフォーカスエラー検出を行っても
図6のような精度の良いフォーカスエラー信号が得られ
る。図5の縦軸は、フォーカスオフセット量(μm)を
表し、横軸は、ディスク上の光スポットの位置(μm)
を表す。また、図5の下図は上図のフォーカスエラー信
号が出力されているときの記録媒体上の光スポットの位
置を対比する図である。
【0036】このとき、光スポット11、12は、案内
溝に垂直な方向の間隔がn/2ピッチ(記録媒体9上の
ランド16の幅とグルーブ15の幅とを合わせた長さを
1ピッチとする)(nは奇数)離れた構成とすることが
フォーカスオフセットを減らすことを考えると好まし
い。第2の実施例ではグルーブの幅を0.4μmとし
て、ランドの幅を1.6μmとしたため、光スポット1
1と12との中心の距離は0.8μmとした。また、記
録及び再生用の光スポット10は、記録領域(ランド)
16の中心に存在するような構成とする。
【0037】尚、第1及び第2の実施例では、より小型
化にするために、光出射用の導波路を同じ基板に設けて
レーザ光源を一体化しているが、これは、別な場所にレ
ーザ光源を設けて記録媒体に光を照射することによっ
て、光出射用の導波路を省くこともできる。尚、本実施
例では基板としてLiNbO3 を用いて、Tiを拡散さ
せることによって光導波路を形成しているが、プロトン
交換をおこなって光導波路を形成してもよい。この場合
は、XカットY伝播の基板を用いることが好ましい。ま
た、基板材料としては、LiTaO3 やGaAs等を用
いてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明では、フォーカスエラー検出とト
ラッキングエラー検出を同じ導波路を用いて行うことが
できるため、光集積化ピックアップを小型化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光集積化ピックア
ップを示す概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例による光集積化ピックア
ップを示す概略構成図である。
【図3】記録媒体面上の光スポット配置を説明するため
の図である。
【図4】記録媒体面と導波路デバイスの位置関係を説明
するための図である。
【図5】本発明により得られる光スポット位置とフォー
カスオフセット量を示す図である。
【図6】本発明の第1及び第2の実施例による光集積化
ピックアップにより得られるフォーカスエラー信号を示
す説明図である。
【図7】本発明の第1及び第2の実施例による光集積化
ピックアップにより得られるトラッキングエラー信号を
示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施例による光集積化ピックア
ップにより得られる光スポットとフォーカスオフセット
を示す説明図である。
【図9】従来の導波路を用いた光集積化ピックアップを
示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、201・・・レーザ光源 2、217・・・基板 3、41、42、43、44、75、205、206、
207・・・シングルモード導波路 31、32、209・・・ダブルモード導波路 5、213・・・コリメータレンズ 6・・・偏光選択性回折格子 7、214・・・1/4波長板 8、215・・・対物レンズ 9、216・・・記録媒体 51、52、53、54、、76、202、203・・
・光検出器 61、62、73、204・・・差動演算器 71、72・・・和演算器 10、11、12・・・光スポット 15・・・案内溝(グルーブ) 16・・・記録領域(ランド)
フロントページの続き (72)発明者 有本 理恵子 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入射端面を有し、記録媒体からの
    2つの反射光のうち一方の反射光によって該第1の入射
    端面に形成される光スポットの中心を該第1の入射端面
    の中心とずれた位置に形成するように該一方の反射光を
    該第1の入射端面に入射するダブルモード導波路と、 第2の入射端面を有し、前記2つの反射光のうち他方の
    反射光を該第2の入射端面に入射するシングルモード導
    波路とからなることを特徴とする光集積化ピックアップ
    用導波路。
  2. 【請求項2】 第3の入射端面を有し、記録媒体からの
    2つの反射光のうち一方の反射光によって該第3の入射
    端面に形成される光スポットの中心を該第3の入射端面
    の中心とずれた位置に形成するように該一方の反射光を
    該第3の入射端面に入射するダブルモード導波路と、 第3の入射端面を有し、前記2つの反射光のうち他方の
    反射光によって該第3の入射端面に形成される光スポッ
    トの中心を該第3の入射端面の中心とずれた位置に形成
    するように該他方の反射光を該第3の入射端面に入射す
    るダブルモード導波路とからなることを特徴とする光集
    積化ピックアップ用導波路。
  3. 【請求項3】 前記光集積化ピックアップ用導波路に光
    の入射及び出射用の導波路を設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載の導波路。
  4. 【請求項4】 前記ダブルモード導波路を伝播する光を
    分配する2つの分配用シングルモード導波路を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の導波路。
  5. 【請求項5】 2つの光を集光して記録媒体に2つの光
    スポットを形成し、前記2つの光によって該記録媒体か
    ら反射する2つの反射光の一方の反射光を入射するダブ
    ルモード導波路と、 前記2つの反射光の他方の反射光の強度を検出する光検
    出器と、 前記ダブルモード導波路を伝播する光の非対称性を検出
    する2つの光検出器とからなることを特徴とする光集積
    化ピックアップ。
  6. 【請求項6】 2つの光を集光して記録媒体に2つの光
    スポットを形成し、前記2つの光によって該記録媒体か
    ら反射する2つの反射光をそれぞれ入射する2つのダブ
    ルモード導波路と、 前記2つのダブルモード導波路を伝播するそれぞれの光
    の非対称性を検出するために該2つのダブルモード導波
    路にそれぞれ2つずつ設けられた光検出器とからなるこ
    とを特徴とする光集積化ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記ダブルモード導波路を伝播する光の
    非対称性を検出する2つの光検出器の信号の和をとる第
    1の和演算器と、 前記ダブルモード導波路を伝播する光の非対称性を検出
    する2つの光検出器からの信号の差をとる第1の差動演
    算器と、 前記第1の和演算器からの信号と前記2つの反射光の他
    方の反射光の強度を検出する光検出器からの信号との差
    をとる第2の差動演算器とを設けたことを特徴とする請
    求項5記載の光集積化ピックアップ。
  8. 【請求項8】 前記2つのダブルモードのそれぞれに2
    つずつ設けられた光検出器からの信号のそれぞれの和を
    とる第2及び第3の和演算器と、 前記2つのダブルモードのそれぞれに2つずつ設けられ
    た光検出器からの信号のそれぞれの差をとる第3及び第
    4の差動演算器と、 前記第2の和演算器からの信号と前記第3の和演算器か
    らの信号との差をとる第5の差動演算器と、 前記第3の差動演算器からの信号と前記第4の差動演算
    器からの信号との平均をとる信号平均器と、を設けたこ
    とを特徴とする請求項6記載の光集積化ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体上に形成される前記2つの
    光スポットの間隔は、該記録媒体上の案内溝に垂直な方
    向に、該案内溝と記録領域とを合わせた長さを1ピッチ
    としてn/2ピッチ(nは奇数)離れていることを特徴
    とする請求項5または6記載の光集積化ピックアップ。
  10. 【請求項10】 前記ダブルモード導波路に入射する前
    記反射光によって該ダブルモード導波路の端面に形成さ
    れる光スポットの中心は該ダブルモード導波路端面の中
    心とずれた位置にあることを特徴とする請求項5または
    6記載の光集積化ピックアップ。
  11. 【請求項11】 前記ダブルモード導波路に電界を印加
    するための電極を設けたことを特徴とする請求項5また
    は6記載の光集積化ピックアップ。
  12. 【請求項12】 前記ダブルモード導波路内の光強度分
    布を分配するための少なくとも2つの分配用シングルモ
    ード導波路を設け、 前記ダブルモード導波路を伝播する光の非対称性を検出
    する2つの光検出器は前記2つの分配用シングルモード
    導波路からの出射光をそれぞれ検出することを特徴とす
    る請求項5または6記載の光集積化ピックアップ。
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