JPH0717154A - 感光性平版印刷版の製造方法 - Google Patents
感光性平版印刷版の製造方法Info
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- JPH0717154A JPH0717154A JP18677693A JP18677693A JPH0717154A JP H0717154 A JPH0717154 A JP H0717154A JP 18677693 A JP18677693 A JP 18677693A JP 18677693 A JP18677693 A JP 18677693A JP H0717154 A JPH0717154 A JP H0717154A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 平版印刷版用支持体であって、アルミニウム
支持体の一面のみに感光層を設けてなる感光性平版印刷
版の製造方法であって、感光層を設ける支持体面および
感光層を設けない支持体面を機械的粗面化処理すること
を特徴とする。 【効果】 アルミニウム支持体表面の機械的粗面化によ
って生じた製造工程や印刷への弊害を生じる彎曲変形
が、効果的に消去された感光性平版印刷版支持体が得ら
れる。
支持体の一面のみに感光層を設けてなる感光性平版印刷
版の製造方法であって、感光層を設ける支持体面および
感光層を設けない支持体面を機械的粗面化処理すること
を特徴とする。 【効果】 アルミニウム支持体表面の機械的粗面化によ
って生じた製造工程や印刷への弊害を生じる彎曲変形
が、効果的に消去された感光性平版印刷版支持体が得ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用支持体及び
その製造方法に関するものである。詳しくは平版印刷版
用アルミニウム板よりなる変形の少ない粗面板及びその
製造方法に関するものである。
その製造方法に関するものである。詳しくは平版印刷版
用アルミニウム板よりなる変形の少ない粗面板及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷版とくにオフセット印刷版用
支持体としてはアルミニウム又はその合金板が使用され
ているが、該支持体はその上に設けられる感光層と適度
の接着性を有しかつ保水性を有していることが必要とさ
れる。この目的のために、支持体表面を均一かつ緻密な
砂目を有する様に粗面化処理がおこなわれている。該粗
面化法としては、ロール状金属ワイヤーやナイロンブラ
シを回転させておこなうワイヤーグレイン(特開昭53
−145701号公報)、ブラシグレインや研磨材を表
面に衝突させておこなうブラストグレイン(特開昭50
−136101号、特開昭60−19593号各公報)
等の機械的粗面化方法や電解グレインと称される電気化
学的粗面化方法、あるいは化学的粗面化方法、さらには
これらの粗面化法を組み合わせた方法(特開昭54−6
3902号公報)等が提案されている。研磨材を表面に
衝突させておこなうブラストグレインには、乾式下で砂
などの研磨材を処理材の表面に加速衝突させておこなう
サンドブラスト処理や、液体に研磨材を分散させた研磨
液(スラリー)を圧縮空気や高圧液体とともにノズル内
または外で合流させ加速吹付けする方法等が提案されて
いる。
支持体としてはアルミニウム又はその合金板が使用され
ているが、該支持体はその上に設けられる感光層と適度
の接着性を有しかつ保水性を有していることが必要とさ
れる。この目的のために、支持体表面を均一かつ緻密な
砂目を有する様に粗面化処理がおこなわれている。該粗
面化法としては、ロール状金属ワイヤーやナイロンブラ
シを回転させておこなうワイヤーグレイン(特開昭53
−145701号公報)、ブラシグレインや研磨材を表
面に衝突させておこなうブラストグレイン(特開昭50
−136101号、特開昭60−19593号各公報)
等の機械的粗面化方法や電解グレインと称される電気化
学的粗面化方法、あるいは化学的粗面化方法、さらには
これらの粗面化法を組み合わせた方法(特開昭54−6
3902号公報)等が提案されている。研磨材を表面に
衝突させておこなうブラストグレインには、乾式下で砂
などの研磨材を処理材の表面に加速衝突させておこなう
サンドブラスト処理や、液体に研磨材を分散させた研磨
液(スラリー)を圧縮空気や高圧液体とともにノズル内
または外で合流させ加速吹付けする方法等が提案されて
いる。
【0003】更に機械的粗面化方法の一種として、本出
願人は先にキャリアー流体の随伴なしに研磨材を水に均
一に分散した研磨液を比較的低い圧力で加圧噴射するこ
とにより粗面化処理する方法を提案した。
願人は先にキャリアー流体の随伴なしに研磨材を水に均
一に分散した研磨液を比較的低い圧力で加圧噴射するこ
とにより粗面化処理する方法を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、これらの機
械的粗面化方法を用い、アルミニウム版からなる平版印
刷版用支持体の2つ表面のうち、感光層を設ける面(以
下、支持体表面と称す)のみを処理した場合、支持体に
は処理面を凸とする弯曲の変形が生じ、その変形が著し
いと、後の平版印刷版の製造工程において、また印刷工
程において作業困難を生じ、特に自動化装置や自動化の
工程では処理が不可能となることが見出された。本発明
が解決しようとしている課題は、アルミニウム支持体表
面のみを機械的粗面化した時生じるキャンバーを、未然
に防止する方法を提供することにある。
械的粗面化方法を用い、アルミニウム版からなる平版印
刷版用支持体の2つ表面のうち、感光層を設ける面(以
下、支持体表面と称す)のみを処理した場合、支持体に
は処理面を凸とする弯曲の変形が生じ、その変形が著し
いと、後の平版印刷版の製造工程において、また印刷工
程において作業困難を生じ、特に自動化装置や自動化の
工程では処理が不可能となることが見出された。本発明
が解決しようとしている課題は、アルミニウム支持体表
面のみを機械的粗面化した時生じるキャンバーを、未然
に防止する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる課
題を解決すべく検討を重ねた結果、支持体表面だけでな
く、裏面にも機械的粗面化処理を行えば上記の弯曲変形
を防止し得ることを見出し、本発明に到達した。しかし
て、本発明の要旨は、アルミニウム支持体の一面のみに
感光層を設けてなる感光性平版印刷版の製造方法であっ
て、感光層を設ける支持体面および感光層を設けない支
持体面を機械的粗面化処理することを特徴とする感光性
平版印刷版の製造方法によって容易に達成される。
題を解決すべく検討を重ねた結果、支持体表面だけでな
く、裏面にも機械的粗面化処理を行えば上記の弯曲変形
を防止し得ることを見出し、本発明に到達した。しかし
て、本発明の要旨は、アルミニウム支持体の一面のみに
感光層を設けてなる感光性平版印刷版の製造方法であっ
て、感光層を設ける支持体面および感光層を設けない支
持体面を機械的粗面化処理することを特徴とする感光性
平版印刷版の製造方法によって容易に達成される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
適用されるアルミニウム板としては純アルミニウム及
び、アルミニウム合金板が含まれる。アルミニウム合金
板としては種々のものが使用でき、例えば珪素、銅、マ
ンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、
ニッケルなどの金属とアルミニウムの合金が用いられ
る。
適用されるアルミニウム板としては純アルミニウム及
び、アルミニウム合金板が含まれる。アルミニウム合金
板としては種々のものが使用でき、例えば珪素、銅、マ
ンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、
ニッケルなどの金属とアルミニウムの合金が用いられ
る。
【0007】アルミニウム板を粗面化するに先立ち、ア
ルミニウム板の圧延油の除去と表面の洗浄等を行うこと
が好ましい。その方法は例えばトリクレン等の溶剤や、
界面活性剤、及び、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ・エッチング剤を用いる方法等があげられ
る。また、アルカリ・エッチング剤で脱脂処理した場合
には支持体上にスマットが発生するので、これを硝酸、
硫酸等に浸漬処理することが好ましい。
ルミニウム板の圧延油の除去と表面の洗浄等を行うこと
が好ましい。その方法は例えばトリクレン等の溶剤や、
界面活性剤、及び、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ・エッチング剤を用いる方法等があげられ
る。また、アルカリ・エッチング剤で脱脂処理した場合
には支持体上にスマットが発生するので、これを硝酸、
硫酸等に浸漬処理することが好ましい。
【0008】次に、アルミニウム板は感光層が設けられ
る面を機械的粗面化方法によって粗面化処理される。該
機械的粗面化方法としては、限定されず前述した各種の
方法が採用可能であるが、特にはブラストグレイニング
あるいはブラシグレイニングであることが好ましく、よ
り好ましくはブラストグレイニング法である。ブラスト
グレイニング法のノズルからの研磨材噴射圧力は、アル
ミニウム板表面に対して、1〜20kg/cm2 Gの範
囲にあることが一般的であり、好ましくは2〜10kg
/cm2 Gである。また、ブラストグレイニング法の研
磨材濃度は5〜70%の範囲にあることが一般的であ
り、好ましくは10〜50%の濃度である。
る面を機械的粗面化方法によって粗面化処理される。該
機械的粗面化方法としては、限定されず前述した各種の
方法が採用可能であるが、特にはブラストグレイニング
あるいはブラシグレイニングであることが好ましく、よ
り好ましくはブラストグレイニング法である。ブラスト
グレイニング法のノズルからの研磨材噴射圧力は、アル
ミニウム板表面に対して、1〜20kg/cm2 Gの範
囲にあることが一般的であり、好ましくは2〜10kg
/cm2 Gである。また、ブラストグレイニング法の研
磨材濃度は5〜70%の範囲にあることが一般的であ
り、好ましくは10〜50%の濃度である。
【0009】ブラストグレイニング法としては、研磨材
を分散させた研磨液(スラリー液)を圧縮空気や高圧液
体などのキャリアー流体を使ってノズル内または外で途
中で合流させ加速吹き付けする方法や、研磨材を水に均
一に分散した研磨液を加圧し、他のキャリアー流体を随
伴させることなく、該研磨液のみをノズルより直接加圧
噴射させる方法等があるが、圧力が低くても砂目立てが
可能な、後者の研磨液のみを加圧噴射する方法が好まし
い。
を分散させた研磨液(スラリー液)を圧縮空気や高圧液
体などのキャリアー流体を使ってノズル内または外で途
中で合流させ加速吹き付けする方法や、研磨材を水に均
一に分散した研磨液を加圧し、他のキャリアー流体を随
伴させることなく、該研磨液のみをノズルより直接加圧
噴射させる方法等があるが、圧力が低くても砂目立てが
可能な、後者の研磨液のみを加圧噴射する方法が好まし
い。
【0010】該粗面化処理装置は上述の処理ができれば
よく、特に限定されないが例えば図1に示すように、ス
ラリー攪はん槽1、加圧送液ポンプ2、送液配管4、噴
射ノズル5、回収槽(図示せず)、噴射後の液を所定の
液組成にしてリサイクルさせる回収装置(図示せず)な
どから構成される。スラリー攪はん槽1はスラリー中の
固形分である研磨材が沈降しないように、即ち均一に研
磨材が分散されるように、攪はんするための攪はん機と
槽内にスラリーを供給する供給口からなる。研磨材の沈
降防止とスラリー組成を均一にするための攪はん機構
は、限定はされないが、容器内に挿入されたプロペラを
利用する方式でもよく、またスラリーを循環させる機構
のものであってもよい。スラリーを常に動かすことによ
って研磨材の沈降を防止することができる。加圧送液ポ
ンプ2はスラリー攪はん槽1中で均一な組成とされたス
ラリーを取り出し、送液配管4を通じて噴射ノズル5へ
送り出す。ポンプ内の接液部は供給口、噴射口以外は密
閉されており、また接液部はスラリーによるポンプ内の
摩耗防止のため、耐久性のある材料、例えば超高分子量
ポリエチレン(分子量約300万〜600万)等により
形成されていることが好ましい。
よく、特に限定されないが例えば図1に示すように、ス
ラリー攪はん槽1、加圧送液ポンプ2、送液配管4、噴
射ノズル5、回収槽(図示せず)、噴射後の液を所定の
液組成にしてリサイクルさせる回収装置(図示せず)な
どから構成される。スラリー攪はん槽1はスラリー中の
固形分である研磨材が沈降しないように、即ち均一に研
磨材が分散されるように、攪はんするための攪はん機と
槽内にスラリーを供給する供給口からなる。研磨材の沈
降防止とスラリー組成を均一にするための攪はん機構
は、限定はされないが、容器内に挿入されたプロペラを
利用する方式でもよく、またスラリーを循環させる機構
のものであってもよい。スラリーを常に動かすことによ
って研磨材の沈降を防止することができる。加圧送液ポ
ンプ2はスラリー攪はん槽1中で均一な組成とされたス
ラリーを取り出し、送液配管4を通じて噴射ノズル5へ
送り出す。ポンプ内の接液部は供給口、噴射口以外は密
閉されており、また接液部はスラリーによるポンプ内の
摩耗防止のため、耐久性のある材料、例えば超高分子量
ポリエチレン(分子量約300万〜600万)等により
形成されていることが好ましい。
【0011】噴射ノズル5は1個でも複数個でもよく、
複数個の場合は各噴射ノズルから噴射するスラリーの圧
力が一定になるようにまたは所望の圧力になるように同
一配管上に設けることが好ましい。通常の工業的な印刷
用支持体の製造では、同時に処理可能な面が大きい方が
好ましいので、複数個の噴射ノズルを設けることが好ま
しい。また、一系統の配管のみで複数個の噴射ノズルへ
の配管を共用することができるので、噴射ノズル近傍の
配管はシンプルな形態をとることができ、任意の噴射ノ
ズル配置パターンを採用することが容易である。さらに
また、ノズル孔の広がり角度を任意に調整してもよい。
そのため複数個のノズルにより一度に広いアルミニウム
板面を粗面化処理したり、アルミニウム板を任意のパタ
ーンに粗面化処理することも可能である。
複数個の場合は各噴射ノズルから噴射するスラリーの圧
力が一定になるようにまたは所望の圧力になるように同
一配管上に設けることが好ましい。通常の工業的な印刷
用支持体の製造では、同時に処理可能な面が大きい方が
好ましいので、複数個の噴射ノズルを設けることが好ま
しい。また、一系統の配管のみで複数個の噴射ノズルへ
の配管を共用することができるので、噴射ノズル近傍の
配管はシンプルな形態をとることができ、任意の噴射ノ
ズル配置パターンを採用することが容易である。さらに
また、ノズル孔の広がり角度を任意に調整してもよい。
そのため複数個のノズルにより一度に広いアルミニウム
板面を粗面化処理したり、アルミニウム板を任意のパタ
ーンに粗面化処理することも可能である。
【0012】アルミニウム板は、限定はされないが例え
ば搬送回転ロール7上に乗せ、搬送させながらスラリー
を噴射し粗面化処理してもよい。噴射ノズル5より噴射
し、板表面に衝突した後のスラリーを回収し、そのまま
スラリー攪はん槽(図示せず)へリサイクルすることも
できる。このように、供給側と回収側のスラリーが同一
組成であるので、スラリー管理が容易となる。また研磨
液の使用時間が長くなると研磨材の粒度が摩耗により変
化することがあるため、一定量の液をスラリー攪はん槽
より抜き出し、粒度の変化した研磨材を回収し、残部及
び新規研磨材をスラリー攪はん槽へ送る装置(図示せ
ず)を組み込むことにより、常に均一なスラリー組成と
するような装置構成とすることもできる。
ば搬送回転ロール7上に乗せ、搬送させながらスラリー
を噴射し粗面化処理してもよい。噴射ノズル5より噴射
し、板表面に衝突した後のスラリーを回収し、そのまま
スラリー攪はん槽(図示せず)へリサイクルすることも
できる。このように、供給側と回収側のスラリーが同一
組成であるので、スラリー管理が容易となる。また研磨
液の使用時間が長くなると研磨材の粒度が摩耗により変
化することがあるため、一定量の液をスラリー攪はん槽
より抜き出し、粒度の変化した研磨材を回収し、残部及
び新規研磨材をスラリー攪はん槽へ送る装置(図示せ
ず)を組み込むことにより、常に均一なスラリー組成と
するような装置構成とすることもできる。
【0013】なお、適正なRaの砂目を得るためには以
下に述べる砥粒の粒度、スラリーの噴射圧力の他処理時
間の最適化を行うことが望ましい。連続のアルミニウム
ウェブを処理する場合、ウェブの1点に着目したとき、
その点の処理時間は下記式[II]で表わされる。即ち、
ノズルを数多く配置して噴射が当る回数を増やし、走行
スピードを遅くすることにより処理時間は長くなる。
下に述べる砥粒の粒度、スラリーの噴射圧力の他処理時
間の最適化を行うことが望ましい。連続のアルミニウム
ウェブを処理する場合、ウェブの1点に着目したとき、
その点の処理時間は下記式[II]で表わされる。即ち、
ノズルを数多く配置して噴射が当る回数を増やし、走行
スピードを遅くすることにより処理時間は長くなる。
【0014】
【数1】S=(W×n)/L S:アルミニウムウェブの処理時間(単位:秒) W:ウェブ走行方向へノズルからの噴射径(単位:m) n:ノズル噴射が当たる回数(単位:回) L:ウェブ走行スピード(単位:m/秒)
【0015】ノズルからのスラリーの噴射圧力は1〜2
0kg/cm2 Gの範囲から選択されることが一般的で
あって、より好ましくは1〜10kg/cm2 Gであ
る。これよりも低圧の場合は所望のRaより小さすぎる
場合があり、所望のRaが得られた場合であっても、長
時間の操作を必要とすることがある。高圧の場合には、
Raが大きすぎ印刷特性の画像再現性が低下することが
ある他、装置の摩耗が生じたり、処理面の変形等が生じ
ることがある。つまり、スラリーを加圧用として従来必
要とされていたよりかなり低圧のポンプを用いることが
可能となり、ノズル等の摩耗も従来よりかなり少なくす
ることができる。
0kg/cm2 Gの範囲から選択されることが一般的で
あって、より好ましくは1〜10kg/cm2 Gであ
る。これよりも低圧の場合は所望のRaより小さすぎる
場合があり、所望のRaが得られた場合であっても、長
時間の操作を必要とすることがある。高圧の場合には、
Raが大きすぎ印刷特性の画像再現性が低下することが
ある他、装置の摩耗が生じたり、処理面の変形等が生じ
ることがある。つまり、スラリーを加圧用として従来必
要とされていたよりかなり低圧のポンプを用いることが
可能となり、ノズル等の摩耗も従来よりかなり少なくす
ることができる。
【0016】また、ノズルはスラリーに対して耐久性の
ある材料、例えば分子量約300万〜800万の超高分
子量ポリエチレンを使用することが好ましい。スラリー
液の組成は液体例えば通常は水と研磨材の微粉末からな
る。研磨材としては特に限定はされないが、例えばダイ
ヤモンド、水晶、フリント、花こう岩、アランダム、サ
クランダム、シリカ、パミス、炭化珪素、砂等がある
が、好ましくはアランダム、サクランダム等のアルミナ
である。
ある材料、例えば分子量約300万〜800万の超高分
子量ポリエチレンを使用することが好ましい。スラリー
液の組成は液体例えば通常は水と研磨材の微粉末からな
る。研磨材としては特に限定はされないが、例えばダイ
ヤモンド、水晶、フリント、花こう岩、アランダム、サ
クランダム、シリカ、パミス、炭化珪素、砂等がある
が、好ましくはアランダム、サクランダム等のアルミナ
である。
【0017】研磨材の粒子径は所望の粗さにより最適な
範囲は変化するが、通常はJIS#20〜4000、好
ましくは#100〜#500である。また、粒子の重量
は粒子径の3乗で変化するし、粗面化効果は粒子の重量
に比例するので、粒子径の大きな研磨材を用いた場合、
相乗的にRaは大きくなる。アルミニウム支持体表面の
中心線平均粗さRaは一般に0.3〜0.8程度になる
よう粗面化される。
範囲は変化するが、通常はJIS#20〜4000、好
ましくは#100〜#500である。また、粒子の重量
は粒子径の3乗で変化するし、粗面化効果は粒子の重量
に比例するので、粒子径の大きな研磨材を用いた場合、
相乗的にRaは大きくなる。アルミニウム支持体表面の
中心線平均粗さRaは一般に0.3〜0.8程度になる
よう粗面化される。
【0018】一般に弯曲変形の大きさは通常、図2に模
式的に示すように、水平盤上に設置したアルミニウム板
の長さ(L)に対する中央部の盛上がり高さ(H)の比
(以下H/Lと表わす)、H/Lはアルミニウム板の厚
みや材質等の支持体の変形し難さに依存し、また粗面化
工程での加工度の大きさ即ち、研磨材吐出圧力、研磨材
粒度、ブラシ回転数、ブラシ押しつけ圧等の機械的粗面
化装置や使用する材料に起因する加工エネルギーにも依
存する。
式的に示すように、水平盤上に設置したアルミニウム板
の長さ(L)に対する中央部の盛上がり高さ(H)の比
(以下H/Lと表わす)、H/Lはアルミニウム板の厚
みや材質等の支持体の変形し難さに依存し、また粗面化
工程での加工度の大きさ即ち、研磨材吐出圧力、研磨材
粒度、ブラシ回転数、ブラシ押しつけ圧等の機械的粗面
化装置や使用する材料に起因する加工エネルギーにも依
存する。
【0019】即ち、機械的粗面化によって、例えばRa
等の粗面化指標の大きなものを目標とした場合、H/L
も大きくなる。即ちH/Lは目標とする粗さに依存す
る。本発明はこの問題に対し、機械的粗面化を受けた面
の裏面を機械的表面加工処理を行うことにより、弯曲変
形を消去出来ることを見出した。該変形消去のための機
械的粗面化処理としては、特に限定はされないが、支持
体表面の機械的粗面化処理と同様にブラストグレイニン
グあるいはブラシグレイニングであることが好ましく、
とりわけブラストグレイニングであることが好ましい。
等の粗面化指標の大きなものを目標とした場合、H/L
も大きくなる。即ちH/Lは目標とする粗さに依存す
る。本発明はこの問題に対し、機械的粗面化を受けた面
の裏面を機械的表面加工処理を行うことにより、弯曲変
形を消去出来ることを見出した。該変形消去のための機
械的粗面化処理としては、特に限定はされないが、支持
体表面の機械的粗面化処理と同様にブラストグレイニン
グあるいはブラシグレイニングであることが好ましく、
とりわけブラストグレイニングであることが好ましい。
【0020】また、通常、支持体表面のRaは0.3よ
り大であり、支持体裏面が同程度粗面化されていると、
印刷版の搬送性は低下することがある。従って、アルミ
ニウム支持体裏面は、印刷版としての外観および搬送性
の点から、機械的粗面化後にもある程度の光沢を有する
ように粗面化すること、具体的にはアルミニウム支持体
裏面が中心線平均粗さRaが0.1〜0.3μm程度に
なるように粗面化されていることが特に好ましい。
り大であり、支持体裏面が同程度粗面化されていると、
印刷版の搬送性は低下することがある。従って、アルミ
ニウム支持体裏面は、印刷版としての外観および搬送性
の点から、機械的粗面化後にもある程度の光沢を有する
ように粗面化すること、具体的にはアルミニウム支持体
裏面が中心線平均粗さRaが0.1〜0.3μm程度に
なるように粗面化されていることが特に好ましい。
【0021】特に好適な機械的粗面化方法は、以下に示
す表面が滑らかな球状を有する研磨材を用いる粗面化方
法である。図3は表面が滑らかな球状を有する研磨材の
一例であるガラスビーズの走査型電子顕微鏡写真の写し
であり、図4は支持体表面を好適に粗面化する研磨材の
一例であるWA#180(日本研磨工業(株)製)の走
査型電子顕微鏡写真の写しであるが、図3が示すような
その表面が滑らかな研磨材は図4に示すような一般的に
アルミニウム表面に対する機械的粗面化で使用した頂部
を有する研磨材に比して粗面化効果はそれほど大きくな
いが、アルミニウム裏面に塑性変形した層を作る効果を
もつ。この層が表面を機械的粗面化することによって発
生する弯曲変形を消去し、なおかつ裏面の平滑さを保
ち、かつ、裏面が光沢を有することを可能にする。
す表面が滑らかな球状を有する研磨材を用いる粗面化方
法である。図3は表面が滑らかな球状を有する研磨材の
一例であるガラスビーズの走査型電子顕微鏡写真の写し
であり、図4は支持体表面を好適に粗面化する研磨材の
一例であるWA#180(日本研磨工業(株)製)の走
査型電子顕微鏡写真の写しであるが、図3が示すような
その表面が滑らかな研磨材は図4に示すような一般的に
アルミニウム表面に対する機械的粗面化で使用した頂部
を有する研磨材に比して粗面化効果はそれほど大きくな
いが、アルミニウム裏面に塑性変形した層を作る効果を
もつ。この層が表面を機械的粗面化することによって発
生する弯曲変形を消去し、なおかつ裏面の平滑さを保
ち、かつ、裏面が光沢を有することを可能にする。
【0022】表面が滑らかな球形の研磨材としては、材
質等は問わないが、研磨材が破砕した時のアルミニウム
に対する傷つき難さから、ガラスビーズが好ましい。ガ
ラスビーズを用いた機械的表面加工処理の設備は、表面
の機械的粗面化に用いた装置と同一であってよく、例え
ば、ガラスビーズを水に均一に分散した研磨液を用い、
この研磨液のみを研磨圧力1〜20kg/cm2 G、好
ましくは1〜10kg/cm2 Gでアルミニウムの裏面
にノズルを介して加圧噴射させる方法が最も効果が高く
好ましい。用いるガラスビーズの粒度はJIS#20〜
4000好ましくはJIS#100〜500である。
質等は問わないが、研磨材が破砕した時のアルミニウム
に対する傷つき難さから、ガラスビーズが好ましい。ガ
ラスビーズを用いた機械的表面加工処理の設備は、表面
の機械的粗面化に用いた装置と同一であってよく、例え
ば、ガラスビーズを水に均一に分散した研磨液を用い、
この研磨液のみを研磨圧力1〜20kg/cm2 G、好
ましくは1〜10kg/cm2 Gでアルミニウムの裏面
にノズルを介して加圧噴射させる方法が最も効果が高く
好ましい。用いるガラスビーズの粒度はJIS#20〜
4000好ましくはJIS#100〜500である。
【0023】上記処理はアルミニウム支持体表面の機械
的粗面化工程と同一時期に行っても良いが、機械的粗面
化に用いる研磨材の材質、粒度等の混合が生じるため、
アルミニウム支持体表面の機械的粗面化処理の前または
後に行うことが望ましい。後に行う場合、その前に行っ
たアルミニウム支持体表面の機械的粗面化処理に使用し
た研磨材が支持体裏面にまわりこんで残存していた場合
にはその除去効果も持つので更に好ましい。
的粗面化工程と同一時期に行っても良いが、機械的粗面
化に用いる研磨材の材質、粒度等の混合が生じるため、
アルミニウム支持体表面の機械的粗面化処理の前または
後に行うことが望ましい。後に行う場合、その前に行っ
たアルミニウム支持体表面の機械的粗面化処理に使用し
た研磨材が支持体裏面にまわりこんで残存していた場合
にはその除去効果も持つので更に好ましい。
【0024】粗面化されたアルミニウム板は、次に表面
を化学的に処理することが好ましい。この工程は粗面化
処理でできた表面に残存している研磨材等を取り除く等
の効果がある。化学的に処理する方法としてはアルミニ
ウムを溶解する酸、またはアルカリ水溶液に浸漬処理す
る方法等公知の方法が適用可能である。本発明の粗面化
方法では表面に残存する研磨材は従来の粗面化方法に比
べ、非常に少なく、本処理は比較的弱い条件、具体的に
はアルミニウム溶解量として1〜5g/m2 の範囲の処
理条件で処理することが可能である。
を化学的に処理することが好ましい。この工程は粗面化
処理でできた表面に残存している研磨材等を取り除く等
の効果がある。化学的に処理する方法としてはアルミニ
ウムを溶解する酸、またはアルカリ水溶液に浸漬処理す
る方法等公知の方法が適用可能である。本発明の粗面化
方法では表面に残存する研磨材は従来の粗面化方法に比
べ、非常に少なく、本処理は比較的弱い条件、具体的に
はアルミニウム溶解量として1〜5g/m2 の範囲の処
理条件で処理することが可能である。
【0025】アルミニウム溶解量が1g/m2 以下のア
ルミニウム溶解量では機械的粗面化によって得られたR
aが損われることはないが、印刷時に汚れが発生するこ
とがあり、5g/m2 以上では機械的粗面化によって得
られたRaが損われ、印刷性能、特に耐刷性を低下させ
たり、溶解アルミニウム量が多量に発生し廃液処理が煩
雑となることがある。
ルミニウム溶解量では機械的粗面化によって得られたR
aが損われることはないが、印刷時に汚れが発生するこ
とがあり、5g/m2 以上では機械的粗面化によって得
られたRaが損われ、印刷性能、特に耐刷性を低下させ
たり、溶解アルミニウム量が多量に発生し廃液処理が煩
雑となることがある。
【0026】化学的処理の条件は、上記のようにアルミ
ニウム溶解量で規定することも可能であるが、Raの増
加量で規定することも出来る。その増加量は、機械的粗
面化で得られたRaの2〜20%とすることが一般的で
ある。本処理では特にアルカリ水溶液を使用することが
好ましい。これはアルカリの方が酸と比較してアルミニ
ウムの溶解速度が速く、効率がよいからである。またア
ルカリで処理した場合には支持体にスマットが発生する
ので、これを硝酸、硫酸等に浸漬処理して、スマットを
除去することが好ましい。
ニウム溶解量で規定することも可能であるが、Raの増
加量で規定することも出来る。その増加量は、機械的粗
面化で得られたRaの2〜20%とすることが一般的で
ある。本処理では特にアルカリ水溶液を使用することが
好ましい。これはアルカリの方が酸と比較してアルミニ
ウムの溶解速度が速く、効率がよいからである。またア
ルカリで処理した場合には支持体にスマットが発生する
ので、これを硝酸、硫酸等に浸漬処理して、スマットを
除去することが好ましい。
【0027】化学的に処理されたアルミニウム板は、次
に電気化学的に粗面化処理を行うことが好ましい。電気
化学的な粗面化は従来より公知の方法が使用されるが、
電解液としてはアルミニウムを侵すイオンを含む電解液
中でアルミニウム板を交流電解する事により行われる。
より具体的な電解液としては塩酸、硝酸またはこれらに
添加物を含むものあるいは混酸等が上げられ、その濃度
は一般に0.5〜5重量%の範囲から選択される。交流
電源としては従来公知のものが使われるが、好ましくは
正弦波の単相及び三相交流等が使用される。
に電気化学的に粗面化処理を行うことが好ましい。電気
化学的な粗面化は従来より公知の方法が使用されるが、
電解液としてはアルミニウムを侵すイオンを含む電解液
中でアルミニウム板を交流電解する事により行われる。
より具体的な電解液としては塩酸、硝酸またはこれらに
添加物を含むものあるいは混酸等が上げられ、その濃度
は一般に0.5〜5重量%の範囲から選択される。交流
電源としては従来公知のものが使われるが、好ましくは
正弦波の単相及び三相交流等が使用される。
【0028】機械的粗面化に電気化学的粗面化を追加し
て行う場合、後者によって増加するRaを考慮して機械
的粗面化を行わなければならない。また、電気化学的粗
面化処理を行った後には化学的な処理を行うことが好ま
しい。この目的は電気化学的粗面化処理でできた表面に
残存しているスマット等を取り除くためである。化学的
に処理する方法としてはアルミニウムを溶解する酸、ま
たはアルカリ水溶液に浸漬処理する方法等があり、先に
説明した機械的粗面化処理した後の化学処理の場合と同
様にして行うことができる。またアルカリで処理した場
合には、これによるスマットも発生するので、これを硝
酸、硫酸等に浸漬処理してスマットを除去することが好
ましい。
て行う場合、後者によって増加するRaを考慮して機械
的粗面化を行わなければならない。また、電気化学的粗
面化処理を行った後には化学的な処理を行うことが好ま
しい。この目的は電気化学的粗面化処理でできた表面に
残存しているスマット等を取り除くためである。化学的
に処理する方法としてはアルミニウムを溶解する酸、ま
たはアルカリ水溶液に浸漬処理する方法等があり、先に
説明した機械的粗面化処理した後の化学処理の場合と同
様にして行うことができる。またアルカリで処理した場
合には、これによるスマットも発生するので、これを硝
酸、硫酸等に浸漬処理してスマットを除去することが好
ましい。
【0029】以上のように処理されたアルミニウム板は
更に、常法に従って硫酸、燐酸などの水溶液中での電解
処理による陽極酸化処理、しかる後に必要に応じて親水
化または不活性化のために熱水処理、珪酸塩、酢酸塩、
親水性高分子化合物を含有する水溶液中への浸漬処理等
を行うことができる。このようにして得られたアルミニ
ウム板には、常法に従って感光層を設けて感光性平版印
刷版を得ることができる。
更に、常法に従って硫酸、燐酸などの水溶液中での電解
処理による陽極酸化処理、しかる後に必要に応じて親水
化または不活性化のために熱水処理、珪酸塩、酢酸塩、
親水性高分子化合物を含有する水溶液中への浸漬処理等
を行うことができる。このようにして得られたアルミニ
ウム板には、常法に従って感光層を設けて感光性平版印
刷版を得ることができる。
【0030】ここで適用される感光層の感光性物質は特
に限定されるものではなく、一般的に周知のものが適用
でき、例えば親水性ポリマーとジアゾニウム塩からなる
組成物、キノンジアジド化合物とアルカリ可溶性樹脂か
らなる組成物、活性光線の照射により二重化する不飽和
カルボン酸、例えばけい皮酸、フェニレンジアクリル酸
をその構成成分とするポリマー、活性光線の照射により
重合反応を起こす化合物とバインダーポリマーとの組成
物あるいはアジド系感光性組成物等が挙げられる。
に限定されるものではなく、一般的に周知のものが適用
でき、例えば親水性ポリマーとジアゾニウム塩からなる
組成物、キノンジアジド化合物とアルカリ可溶性樹脂か
らなる組成物、活性光線の照射により二重化する不飽和
カルボン酸、例えばけい皮酸、フェニレンジアクリル酸
をその構成成分とするポリマー、活性光線の照射により
重合反応を起こす化合物とバインダーポリマーとの組成
物あるいはアジド系感光性組成物等が挙げられる。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいてより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。
【0032】<実施例1>厚さ0.3mmの1050材
アルミニウム板(調質H24、300mm×700m
m)を水酸化ナトリウム水溶液に浸漬して脱脂処理し、
その後水洗し、硫酸水溶液に浸漬し、水洗する前処理を
行った。次に、図1に模式的に示した装置を用いて下記
のごとく調製したスラリーで下記条件にてアルミニウム
の表面の機械的粗面化処理を行った。
アルミニウム板(調質H24、300mm×700m
m)を水酸化ナトリウム水溶液に浸漬して脱脂処理し、
その後水洗し、硫酸水溶液に浸漬し、水洗する前処理を
行った。次に、図1に模式的に示した装置を用いて下記
のごとく調製したスラリーで下記条件にてアルミニウム
の表面の機械的粗面化処理を行った。
【0033】
【表1】
【0034】両者を混合後、攪はん機により研磨材が沈
降せずに分散するように攪はんしておいた。以下の条件
にて、アルミニウム板を搬送回転ロール上に載置し、搬
送しながらスラリーを噴射させ、粗面化処理を行った。
降せずに分散するように攪はんしておいた。以下の条件
にて、アルミニウム板を搬送回転ロール上に載置し、搬
送しながらスラリーを噴射させ、粗面化処理を行った。
【0035】
【表2】 2)処理条件 a)スラリーの噴射圧(ポンプ圧) 4kg/c
m2 G b)ノズル口径 縦直径2mm,横直径4mmの楕円 c)ノズル数 24個(処理方向に対して垂直方向に
3個。処理方向に8列) d)ノズル孔広がり角度 90度 e)ノズルとアルミニウム板の距離 90mm f)処理時間 (噴射により処理されている時間) 10秒
m2 G b)ノズル口径 縦直径2mm,横直径4mmの楕円 c)ノズル数 24個(処理方向に対して垂直方向に
3個。処理方向に8列) d)ノズル孔広がり角度 90度 e)ノズルとアルミニウム板の距離 90mm f)処理時間 (噴射により処理されている時間) 10秒
【0036】次にガラスビーズ(粒度JIS#240)
を研磨材として、処理時間が2.5秒とした以外は支持
体表面の機械的粗面化と同様に支持体裏面を粗面化処理
した。尚、本発明において、弯曲変形量H/Lの測定は
用いた板の中央部より200mmを切出してLとし、水
平な盤上に機械的粗面化した表面を上面として置き、盛
上がり高さHを求めて行った。
を研磨材として、処理時間が2.5秒とした以外は支持
体表面の機械的粗面化と同様に支持体裏面を粗面化処理
した。尚、本発明において、弯曲変形量H/Lの測定は
用いた板の中央部より200mmを切出してLとし、水
平な盤上に機械的粗面化した表面を上面として置き、盛
上がり高さHを求めて行った。
【0037】この結果L/Hは0.001以下で実用上
全く問題がないことが判明した。なお、アルミニウム原
反のH/Lは0.005以下であった。又、機械的に粗
面化処理した支持体の表面および裏面を電子顕微鏡で拡
大して撮影した写真の写しをそれぞれ図5、図6として
示すが支持体裏面には極く浅い凹凸が観察されるのみで
あるが(図6)、支持体表面には深く、3次元的に入り
くんだ凹凸が観察され、(図5)大きく異なった表面形
状であった。更に小坂研究所製触針式粗さ計(SE3
C)で中心線平均粗さRaを測定すると、表面のRaは
0.52、裏面のRaは0.27であった。また、裏面
は機械的粗面化処理前と同等の光沢を有していたが、表
面の光沢は失われていた。
全く問題がないことが判明した。なお、アルミニウム原
反のH/Lは0.005以下であった。又、機械的に粗
面化処理した支持体の表面および裏面を電子顕微鏡で拡
大して撮影した写真の写しをそれぞれ図5、図6として
示すが支持体裏面には極く浅い凹凸が観察されるのみで
あるが(図6)、支持体表面には深く、3次元的に入り
くんだ凹凸が観察され、(図5)大きく異なった表面形
状であった。更に小坂研究所製触針式粗さ計(SE3
C)で中心線平均粗さRaを測定すると、表面のRaは
0.52、裏面のRaは0.27であった。また、裏面
は機械的粗面化処理前と同等の光沢を有していたが、表
面の光沢は失われていた。
【0038】<比較例1>アルミニウム支持体裏面の機
械的粗面化処理をしない事を除いて、実施例1と同様に
してH/Lを測定した。その結果、H/Lは0.05で
顕著な弯曲変形の発生が見られた。
械的粗面化処理をしない事を除いて、実施例1と同様に
してH/Lを測定した。その結果、H/Lは0.05で
顕著な弯曲変形の発生が見られた。
【0039】<実施例2>アルミニウム支持体裏面の機
械的粗面化処理に用いた研磨材の粒度がJIS180#
であることを除いては実施例1と同様に処理を行い、H
/L及び裏面のRaを測定した。その結果H/Lは0.
002であり、Raは0.28であり、弯曲変形の発生
無く、支持体裏面の平滑な平版印刷用支持体が得られ
た。
械的粗面化処理に用いた研磨材の粒度がJIS180#
であることを除いては実施例1と同様に処理を行い、H
/L及び裏面のRaを測定した。その結果H/Lは0.
002であり、Raは0.28であり、弯曲変形の発生
無く、支持体裏面の平滑な平版印刷用支持体が得られ
た。
【0040】<比較例2>アルミニウム支持体裏面の機
械的粗面化処理を50kg/cm2 Gの水で行うことを
除いては実施例1と同様に処理を行い、H/Lを測定し
た。その結果はH/L0.05で何等効果が見られなか
った。
械的粗面化処理を50kg/cm2 Gの水で行うことを
除いては実施例1と同様に処理を行い、H/Lを測定し
た。その結果はH/L0.05で何等効果が見られなか
った。
【0041】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版用支持体の製
造方法によればアルミニウム支持体表面の機械的粗面化
によって生じた製造工程や印刷への弊害を生じる弯曲変
形が、効果的に消去された感光性平版印刷版支持体が得
られる。
造方法によればアルミニウム支持体表面の機械的粗面化
によって生じた製造工程や印刷への弊害を生じる弯曲変
形が、効果的に消去された感光性平版印刷版支持体が得
られる。
【図1】本発明で用いられる機械的粗面化装置の概略図
である。
である。
【図2】キャンバーの大きさを測定する方法の概略図で
ある。
ある。
【図3】本発明に用いたガラスビーズの粒子構造を走査
型電子顕微鏡写真で表わした図である。
型電子顕微鏡写真で表わした図である。
【図4】機械的粗面化に用いられる砥粒(日本研磨工業
(株)製WA#180)の粒子構造を走査型顕微鏡写真
で表わした図である。
(株)製WA#180)の粒子構造を走査型顕微鏡写真
で表わした図である。
【図5】機械的粗面化したアルミニウム支持体表面の金
属組織を走査電子顕微鏡写真で表わした図である。
属組織を走査電子顕微鏡写真で表わした図である。
【図6】機械的加工したアルミニウム支持体裏面の金属
組織を走査電子顕微鏡写真で表わした図である。
組織を走査電子顕微鏡写真で表わした図である。
1 スラリー攪はん槽 2 加圧送液ポンプ 3 粗面化処理装置 4 スラリー配管 5 ノズル 6 アルミニウム板 7 搬送用ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 稔浩 茨城県鹿島郡波崎町砂山14番地 三菱化成 株式会社鹿島工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 アルミニウム支持体の一面のみに感光層
を設けてなる感光性平版印刷版の製造方法であって、感
光層を設ける支持体面および感光層を設けない支持体面
を機械的粗面化処理することを特徴とする感光性平版印
刷版の製造方法。 - 【請求項2】 前記感光層が設けられていない支持体面
の中心線平均粗さRaを0.1〜0.3μmに機械的粗
面化処理することを特徴とする請求項1記載の感光性平
版印刷版の製造方法。 - 【請求項3】 前記感光層が設けられていない支持体面
の機械的粗面化を、球状粒子を研磨材として行うことを
特徴とする請求項1または2記載の感光性平版印刷版の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18677693A JPH0717154A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 感光性平版印刷版の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18677693A JPH0717154A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 感光性平版印刷版の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717154A true JPH0717154A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=16194416
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18677693A Pending JPH0717154A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 感光性平版印刷版の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717154A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006062322A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版、平版印刷版原版積層体、及び製版方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18677693A patent/JPH0717154A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006062322A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版、平版印刷版原版積層体、及び製版方法 |
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