JPH0717193A - 彫刻機の制御装置 - Google Patents

彫刻機の制御装置

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JPH0717193A
JPH0717193A JP18673393A JP18673393A JPH0717193A JP H0717193 A JPH0717193 A JP H0717193A JP 18673393 A JP18673393 A JP 18673393A JP 18673393 A JP18673393 A JP 18673393A JP H0717193 A JPH0717193 A JP H0717193A
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temperature
engraved
engraving machine
engraving
cooling
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JP18673393A
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English (en)
Inventor
Tamayoshi Konno
瑞嘉 今野
Kiyoshi Sogo
潔 十河
Morihiro Kageyama
守弘 影山
Hiroshi Ichikawa
拡 市川
Kazuto Miyamoto
数人 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被彫刻物を一定温度に冷却し、これにより被彫
刻物を硬化させて安定的に固定し、被彫刻物の彫刻加工
を確実に行う。 【構成】被彫刻物を冷却手段により硬化させて固定する
冷却バイスを備えた彫刻機の制御装置であり、彫刻機本
体部の動作のためのパラメータのパラメータ値とそのパ
ラメータ値における被彫刻物の最適温度との関係を記憶
した第一の記憶手段と、彫刻機本体部の現在のパラメー
タ値を記憶する第二の記憶手段と、被彫刻物の温度を検
出する検出手段と、第二の記憶手段に記憶されたパラメ
ータ値における被彫刻物の最適な温度を、第一の記憶手
段から読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって
読み出された温度と、検出手段によって検出された温度
とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づい
て、読み出し手段によって読み出された温度に等しくな
るように冷却手段を制御する制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、彫刻機の制御装置に関
し、さらに詳細には、ゴム、熱可塑性樹脂などの被彫刻
物を彫刻加工するための彫刻機の制御装置に関するもの
であり、特に、ゴム印などを彫刻加工する際に用いて好
適な彫刻機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム、熱可塑性樹脂などの軟性材
料よりなる被彫刻物を彫刻機に固定して、彫刻機により
被彫刻物を彫刻加工してゴム印などを作成する場合にお
いては、彫刻機の彫刻用カッターやドリルなどが被彫刻
物に当接した際に被彫刻物が変形してしまい、被彫刻物
を予め設定した形状に彫刻加工することができないとい
う問題点があった。
【0003】このため、被彫刻物を冷却して硬化させる
ようにして彫刻機に固定し、彫刻機の彫刻用カッターや
ドリルなどが被彫刻物に当接しても、被彫刻物が変形す
ることがないようにすることが提案されていた。
【0004】そして、被彫刻物を冷却して硬化させるよ
うにして彫刻機に固定するために、例えば、特公昭62
−40131号公報ならびに実開平1−74034号公
報に開示されたような冷凍チャック法を用いたり、ある
いはワーク台上の被彫刻物に対して直接的にフロンガス
などの冷媒ガスを吹き付けたりするなどの手段が提案さ
れている。
【0005】上記特公昭62−40131号公報に開示
された冷凍チャック方法では、固定すべきワーク(被彫
刻物)を冷凍枠のキャビティ内に収容し、これを液体の
凍結温度以下に冷却した後、上記キャビティ内に液体を
注入し、この液体を凝固させてワークを固定する手段が
採られている。
【0006】また、上記実開平1−74034号公報に
開示された冷凍チャックは、被彫刻物と液体とを収容す
る凹部を形成した冷凍チャックの内部に冷却媒体を通
し、凹部に収容された液体を凍結させて被彫刻物を固定
するようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭62−40131号公報ならびに実開平1−740
34号公報に示されたような冷凍チャック法にあって
は、冷凍枠のキャビティを冷却する大きな冷凍庫が必要
であったり、冷却媒体を循環させる冷凍装置や配管設備
などが必要であったりするため、設備費が高価にならざ
るを得ないという問題点があった。
【0008】また、直接的にフロンガスなどの冷媒ガス
を被彫刻物に吹き付ける手段では、冷媒ガスを大量に消
費するためにランニングコストが高価なものとなり、ま
た、コスト節減のために一定のサイクルで冷媒ガスの吹
き付けを行う場合には、彫刻中に被彫刻物の温度が変化
する恐れがあって、温度管理が困難になるとともに、さ
らには、冷媒ガスとしてフロンガスを用いた場合には、
多量のフロンガスを大気中に放出するので環境破壊を引
き起こすなどの問題点が指摘されていた。
【0009】本発明は、従来技術の有する上記したよう
な種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、設備費やランニングコストを増大する
ことなく、しかも環境破壊を招来することなしに、被彫
刻物を一定温度に冷却することを実現し、これにより被
彫刻物を硬化させて安定的に固定することができるよう
にして、被彫刻物の彫刻加工時における変形を防止し、
予め設定された形状の彫刻加工を確実に行うことができ
るようにした彫刻機の制御装置を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における彫刻機の制御装置は、ベースと、上
記ベースの上面に配設されたテーブルと、上記ベースよ
り立設された支柱部と、上記支柱部に装着された主軸ヘ
ッドとを有し、上記テーブルに対して上記主軸ヘッドが
上下前後左右方向に相対的に移動できるようにした彫刻
機本体部と、上記テーブルの上面に配置され、被彫刻物
を熱電子素子による冷却手段により硬化させ、硬化させ
た状態で固定する冷却バイスとを有する彫刻機の制御装
置であって、上記彫刻機本体部の動作のためのパラメー
タのパラメータ値と上記パラメータ値における被彫刻物
の最適な温度との関係を記憶した第一の記憶手段と、彫
刻機本体部の現在設定されているパラメータ値を記憶す
る第二の記憶手段と、被彫刻物の温度を検出する検出手
段と、上記第二の記憶手段に記憶されたパラメータ値に
おける被彫刻物の最適な温度を、上記第一の記憶手段か
ら読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段によって
読み出された温度と、上記検出手段によって検出された
温度とを比較する比較手段と、上記比較手段の比較結果
に基づいて、上記読み出し手段によって読み出された温
度に等しくなるように冷却手段を制御する制御手段とを
有するようにしたものである。
【0011】
【作用】彫刻機の移動テーブルの上面に、ゴムや熱可塑
性樹脂などの被彫刻物を冷却手段により硬化させて固定
する冷却バイスを配設し、上記彫刻機の主軸ヘッド部に
取付けられた主軸ヘッドの彫刻用カッターまたはドリル
などにより、冷却バイスのワーク台に固定された被彫刻
物に所定の彫刻加工を行う。
【0012】従って、変形しやすいゴム、熱可塑性樹脂
などの被彫刻物に彫刻加工する場合でも、冷却バイスの
ワーク台の上に被彫刻物を硬化させて固定することがで
きるので、彫刻用カッターまたはドリルなどが被彫刻物
に当接しても、被彫刻物が変形することが防止されるの
で、被彫刻物を予め設定された形状に確実に彫刻加工す
ることができる。
【0013】そして、比較手段によって、第二の記憶手
段に記憶されたパラメータ値に基づいて第一の記憶手段
から読み出し手段によって読み出された温度と検出手段
によっ検出された温度とが比較され、この比較結果に基
づき制御手段によって、読み出し手段によって読み出さ
れた温度に等しくなるように冷却手段を制御するので、
常に最適の温度になるように冷却手段を制御することが
できる。
【0014】即ち、冷却バイスのワーク台に載置された
被彫刻物が、被彫刻物の材料や彫刻機本体部の動作など
に応じた適性温度で硬化され固定されるので、彫刻用カ
ッターまたはドリルなどにより、予め設定した所望の形
状にする彫刻加工を、確実に行うことできるようにな
る。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による彫刻機
の制御装置の一実施例を詳細に説明するものとする。
【0016】図1は、本発明による彫刻機の制御装置を
備えた彫刻機の外観を示す全体斜視図であり、図2は、
図1に示された彫刻機の側面側の要部を示す断面図であ
り、図3は、図1に示された彫刻機の正面側の要部を示
す断面図であり、図4は、冷却バイスの分解斜視図であ
る。
【0017】彫刻機は、本体部10と冷却バイス20と
により構成され、本体部10は、ベース12と、ベース
12より立設された支柱部14と、支柱部14に上下動
自在に装着された主軸ヘッド部16と、ベース12の上
面に本体部10の前後左右に移動できるように一体に設
置されている移動テーブル18とを有して構成されてい
る。
【0018】移動テーブル18の上面には、被彫刻物A
を熱電子素子による冷却手段で固定する冷却バイス20
が固定され、主軸ヘッド部16に取付けられた主軸ヘッ
ド22の彫刻用カッター22aにより、冷却バイス20
に固定されたゴムなどの被彫刻物Aに所定の彫刻加工が
なされることになる。
【0019】本体部10の支柱部14には、主軸ヘッド
部駆動モータ24と、主軸ヘッド部駆動モータ24によ
り回転駆動される垂直な主軸送りねじ26が設置されて
おり、この主軸ヘッド部駆動モータ24の回転により、
主軸送りねじ26に係合している主軸ヘッド部16が上
下に移動できるようになっている。
【0020】主軸ヘッド部16内に取付けられた主軸ヘ
ッド22は、主軸駆動モータ28により駆動ベルト30
を介して回転駆動される。
【0021】ベース12内にはY軸送りねじ32が設置
されており、このY軸送りねじ32には、ベース12の
上面に設置された移動テーブル18が係合し、Y軸送り
ねじ32の端部には、テーブルY軸駆動モータ36が接
続されている。そして、上記Y軸送りねじ32が、支柱
部14に設置されたテーブルY軸駆動モータ36により
回転駆動されると、移動テーブル18を本体部10の前
後方向に移動させることができる。
【0022】また、上記移動テーブル18内にはX軸送
りねじ38が設置されており、このX軸送りねじ36の
端部には、テーブルX軸駆動モータ40が設置されてお
り、このテーブルX軸駆動モータ40が回転駆動される
と、移動テーブル18を本体部10の左右方向に移動さ
せることができる。
【0023】さらに、上記移動テーブル18の上面に
は、底面が広くなっているあり溝状の凹溝34が、移動
テーブル18の長手方向中央部に形成されており、この
凹溝34に嵌合された図示しないボルトにより、冷却バ
イス20が移動テーブル18の所定位置に固定されるよ
うになっている。
【0024】上記主軸ヘッド部駆動モータ24、主軸駆
動モータ28、テーブルY軸駆動モータ36およびテー
ブルX軸駆動モータ40(以下、これらを総称して駆動
モータ群112と称す。)の回転駆動制御は、図5に示
す彫刻機の制御装置のブロック構成図に基づいて後述す
るように、制御部100により制御されることになる。
【0025】なお、本体部10のベース部12には、操
作子部90が配設されており、操作子部90の各操作子
を操作することにより、彫刻条件として駆動モータ群1
12の動作(移動テーブル18の移動方向ならびに移動
速度、主軸ヘッド22の回転数など)を制御するパラメ
ータのパラメータ値を設定できるようになされている。
【0026】また、操作子部90は、上記した駆動モー
タ群112の動作を制御するパラメータの他に、もっぱ
ら後述する温度制御のためにのみ用いられるパラメータ
として、被彫刻物Aの材質や、彫刻用カッター22aの
材質および径などを示す情報を入力できるようになされ
ている。
【0027】そして、上記移動テーブル18の上面に固
定されている冷却バイス20は、図4の分解斜視図に示
すように構成されている。
【0028】冷却バイス20は、例えば、ワーク台42
の上面に、ゴム、熱可塑性樹脂などの被彫刻物Aを冷却
して硬化させて固定するものであり、この冷却バイス2
0が本体部10の移動テーブル18上に設置され、主軸
ヘッド部16に設置された彫刻用カッター22aによ
り、被彫刻物Aの彫刻が行われることになる。
【0029】冷却バイス20は、上記した被彫刻物Aが
載置されるワーク台42と、ワーク台42の下面に密着
してワーク台42を冷却するペルチェ効果を利用した熱
電子素子(以下、ペルチェ素子と称す。)44と、ペル
チェ素子44の周囲を保持する断熱保持板46と、ペル
チェ素子44の下面に発生する熱を外部に放出させる放
熱支持板48と、放熱支持板48の下面に設置して放熱
支持板48の熱を外部に放出させる放熱ボックス50
と、放熱ボックス50の左右側に設置され、外部から放
熱ボックス50内に冷気を流入する吸気用ファン52お
よび放熱ボックス50内から暖気を外部へ排出する排気
用ファン54とを有して構成されている。
【0030】ワーク台42は、熱伝導性の良好なアルミ
板により成形されており、上面に被彫刻物Aが載置され
る凹部42aが形成されている。この凹部42aの上面
および下面は、ペルチェ素子44ならびに被彫刻物Aと
の密着性を良好にするために平滑に加工されている。な
お、凹部42aの被彫刻物Aが固定される上面は、被彫
刻物Aの位置ズレを防止するために、格子状の溝や、あ
るいは高さの低い格子状の突条を設けてもよい。
【0031】ペルチェ素子44は、上面側の吸熱板56
と下面側の放熱板58との間に、導電体により上下が挟
持された多数の半導体素子60を組み付け、この半導体
素子60にリード線62を介して電流を流すことによ
り、吸熱板56と放熱板58との間に温度差を生じさせ
る。
【0032】そして、これら吸熱板56と放熱板58と
の温度差を利用して、上面の吸熱板56側をワーク台4
2の下面に密着させるとともに、放熱板58の下面に放
熱支持板48を密着させ、放熱支持板48側の熱を強制
的に外部に放出させることにより、ワーク台42の表面
を安定した冷却温度に保持することができるものであ
る。
【0033】上記ペルチェ素子44の周囲を保持する断
熱保持板46は、ペルチェ素子44と同一厚さのセラミ
ック材などにより成形されており、この断熱保持板46
の中央部にはペルチェ素子44が嵌込まれる開口窓部6
4が形成されている。さらに、上記断熱保持板46の側
壁面には、ペルチェ素子44に通電するためのリード線
62が挿入されるリード線穴66が穿設されているとと
もに、断熱保持板46の四隅には、下面の放熱支持板4
8の上に固定するためのボルトを挿通するボルト穴68
が穿設けられている。
【0034】放熱支持板48は、熱伝導性の良好なアル
ミ材により成形されており、下側に取り付けられる放熱
ボックス50の上蓋を兼ねている。そして、断熱保持板
46のボルト穴68に挿通されたボルトが固着されるこ
とになるネジ穴80と、下側の放熱ボックス50に固定
するためのボルトを挿通するためのボルト穴82とが穿
設されている。
【0035】放熱ボックス50は、上蓋を兼ねた放熱支
持板48と、熱伝導性の良好なアルミ材により成形され
た左右一対の側面板84とからなり、この側面板84の
対向する内側には、多数の放熱フィン86が一体に形成
されている。
【0036】吸気用ファン52および排気用ファン54
は、それぞれ軸流ファンからなり、放熱ボックス50の
左右の開口端部に設置される。
【0037】さらに、ワーク台42の端部上面には、温
度センサ92が取り付けられており、ワーク台42と熱
平衡する被彫刻物Aの温度を検出できるように構成され
ている。
【0038】次に、冷却バイス20の組み付け方法の一
例に関して説明する。まず、左右一対の側面板84の上
面に放熱支持板48を固定して、放熱ボックス50を組
み立てる。それから、この放熱ボックス50の左右に、
吸気用ファン52および排気用ファン54を設置する。
それから、放熱支持板48の上面に、ペルチェ素子44
を組み付けた断熱保持板46を固定し、さらに断熱保持
板46の上面にワーク台42を固定することにより冷却
バイス20の組み付けが行われる。
【0039】ここで、上記各構成部材の接触面の間に、
熱伝導性の良好なシリコーン・グリスを塗布するか、あ
るいはシリコーン・シートを挟持するようにして、各構
成部材を締結することにより、各構成部材の密着性を高
めるとともに、各構成部材間の熱伝導性を向上させてい
る。
【0040】以上の構成において、冷却バイス20を用
いてワーク台42に被彫刻物Aを固定する場合について
説明する。
【0041】まず、ワーク台42の凹部42aの上面に
被彫刻物Aを載置した後に、ペルチェ素子44に通電を
開始すると、上面の吸熱板56と下面の放熱板58との
間に温度差が生じ、吸熱板56側が急速冷却されるとと
もに、放熱板58側が高温になる。
【0042】従って、吸熱板56の上面に密着している
ワーク台42が冷却されることになるので、ワーク台4
2の凹部42a上の被彫刻物Aが冷凍硬化されるととも
に、大気中の水蒸気が凍結されることになる。このた
め、被彫刻物Aの周囲が氷結されることになって、被彫
刻物Aがワーク台42に一体的に固定されるようになる
ものである。なお、凹部42aに予め水を注入しておく
と、この注入された水が凍結して被彫刻物Aの周囲を氷
結させるので、被彫刻物Aを一層強固にワーク台12に
固定することができる。
【0043】また、ペルチェ素子44への通電時には、
放熱板58側が高温になり、この熱が放熱支持板48を
介して放熱ボックス50に熱伝導される。この際に、放
熱ボックス50の左右の端部に設置された吸気用ファン
52および排気用ファン54により、放熱ボックス50
内に冷却風が導入され、内部の熱風が強制的に外部に放
出されているので、効率良く放熱板28の熱を放熱でき
る。
【0044】従って、上記ペルチェ素子44の吸熱板5
6と放熱板58との間に常に安定した温度差が維持され
ることになり、ワーク台42上の被彫刻物Aの冷却温度
が常時一定の状態で被彫刻物Aを硬化することができる
とともに、ワーク台42に固定することができるので、
変形しやすいゴムや熱可塑性樹脂などの被彫刻物Aを、
主軸ヘッド22の彫刻用カッター22aにより予め設定
された形状に確実に彫刻加工することができる。
【0045】なお、上記ペルチェ素子44は、被彫刻物
Aを「−40°C」程度にまで冷却することが可能であ
り、吸熱板56と放熱板58との温度差は、最大で「8
0°C」程度になる。
【0046】次に、図5のブロック構成図および図6の
フローチャートを参照しながら、本発明の要旨をなす彫
刻機の制御装置に関して説明する。
【0047】上記したように、図5には、本発明による
彫刻機の制御装置のブロック構成図が示されており、彫
刻機は、その全体動作の制御を、制御部100の中央処
理装置(CPU)100aを用いて制御するように構成
されている。
【0048】また、制御部100は、CPU100aに
よる全体動作の制御のためのプログラムなどが格納され
たリード・オンリ・メモリ100bと、CPU100a
による上記プログラムの実行時に必要な各種レジスタな
ど設定されたワーキング・エリアとしてのランダム・ア
クセス・メモリ(RAM)100cとを備えている。
【0049】そして、操作子部90の操作により設定さ
れた各種パラメータのパラメータ値を入力するパラメー
タ値入力部102から入力されたパラメータ値は、イン
ターフェース104を介してバッファ・メモリ106に
一時的に記憶され、それから制御部100に入力される
ことになる。
【0050】さらに、バッファ・メモリ106には、温
度センサ92により検出されたペルチェ素子44の温度
が、アナログ・デジタル変換器(A/D)124を介し
てフィード・バックされて一時的に記憶され、それから
制御部100に、温度センサ92により検出されたペル
チェ素子44の温度入力されることになる。
【0051】一方、制御部100には、ROMなどによ
り構成されているパラメータ値−温度テーブル108が
接続されている。
【0052】このパラメータ値−温度テーブル108
は、制御部100に入力されたパラメータ値に基づいて
被彫刻物Aを彫刻加工する場合における、被彫刻物Aの
最適温度を示したテーブルである。
【0053】即ち、パラメータ値−温度テーブル108
は、予めファジー・ルールに基づいて、パラメータ値に
対応した最適温度を記憶したテーブルであり、このテー
ブルを参照することにより、パラメータ値に対応した最
適温度を求めることができるようになる。
【0054】従って、CPU100aがパラメータ値−
温度テーブル108を読み出すことにより、パラメータ
値入力部102によって入力されたパラメータ値で被彫
刻物Aを彫刻加工する場合における、被彫刻物Aの最適
温度を決定することができるものである。
【0055】制御部100は、こうして決定された最適
温度と温度センサ92により検出されたペルチェ素子4
4の温度とを比較してその差分を求め、ペルチェ素子4
4の温度がパラメータ値−温度テーブル108より求め
た最適温度となるように、ペルチェ素子44の電圧・電
流を設定する信号をバッファ・メモリ114およびデジ
タル・アナログ変換器(D/A)116を介して、加算
部118へ出力する。
【0056】さらに、制御部100は、入力されたパラ
メータ値に基づいて、インターフェース110を介して
駆動モータ群112の動作を制御することになる。これ
により、移動テーブル18ならびに主軸ヘッド22が移
動されることになる。
【0057】また、操作者は、操作子部90の操作に基
づいて、制御部100により決定される最適温度に対す
る補正値を任意に設定できるようになされており、当該
補正値が、補正値入力部120から加算部118に入力
されることになる。
【0058】そして、加算部118においては、制御部
100から出力されたペルチェ素子44の電圧・電流を
設定する信号と補正値入力部120から入力された補正
値とを加算して、ペルチェ素子44へ通電する電圧・電
流値を決定し、当該電圧・電流値となるように電圧・電
流制御部122を制御して、ペルチェ素子44の温度を
管理する。
【0059】次に、図6のフローチャートに基づいて、
ペルチェ素子44の温度制御に関してより詳細に説明す
る。
【0060】まず、パラメータ値入力部102からのパ
ラメータ値が制御部100に読み込まれると(ステップ
S602)、制御部100は、パラメータ−温度テーブ
ル108を参照して、読み込まれたパラメータ値に対す
る最適温度を決定する(ステップS604)。
【0061】次に、温度センサ92により検出されたペ
ルチェ素子44の温度が、制御部100に読み込まれる
ことになる。(ステップS606)
【0062】そして、ステップS604で決定された温
度とステップS606で読み込まれた温度とを比較し
て、ステップS604で決定された温度にするための値
を求める(ステップS608)。
【0063】さらに、操作者により任意に設定された補
正値が、補正値入力部120から入力されたか否かを判
断する(ステップS610)。
【0064】上記したステップS610の判断結果が肯
定、即ち、補正値入力部120から補正値が入力されて
いるのであるならば、ステップS612へ進み、ステッ
プS608で求めた値とステップS610の補正値とを
合算した値に基づいて、ペルチェ素子44へ供給する電
圧・電流値を制御する。
【0065】一方、ステップS610の判断結果が否
定、即ち、補正値入力部120から補正値が入力されて
いないのであるならば、ステップS614へ進み、ステ
ップS608で求めた値に基づいて、ペルチェ素子44
へ供給する電圧・電流値を制御する。
【0066】なお、上記実施例においては、ペルチェ素
子44の温度の制御のみ行ったが、ペルチェ素子44が
制御部100によって指定された温度に追従できない場
合には、逆にペルチェ素子44の温度に最適なパラメー
タ値をパラーメータ値−温度テーブルから読み出すよう
にして、ペルチェ素子44の温度に最適な彫刻条件とな
るように、駆動モータ群112の制御を行うようにして
もよい。
【0067】また、上記実施例においては、主軸ヘッド
22が上下に移動するとともに、移動テーブル18が前
後左右に移動する彫刻機に関して説明したが、これに限
られることなく、移動テーブルが上下前後左右の三次元
で移動するようにしてもよいし、またそれとは逆に、主
軸ヘッド22が上下前後左右の三次元で移動するように
してもよい。要するに、彫刻用カッター22aと被彫刻
物Aとが、三次元方向に相対的に移動できればよいもの
であり、これを実現する構成はいずれのものであっても
よい。
【0068】さらにまた、上記実施例においては、ワー
ク台42に取り付けた温度センサ92により、被彫刻物
Aの温度を検出するようにしたが、これに限られること
なしに、彫刻機に放射温度計などを取り付けて、直接的
に被彫刻物Aの温度検出するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0070】ベースと、上記ベースの上面に配設された
テーブルと、上記ベースより立設された支柱部と、上記
支柱部に装着された主軸ヘッドとを有し、上記テーブル
に対して上記主軸ヘッドが上下前後左右方向に相対的に
移動できるようにした彫刻機本体部と、上記テーブルの
上面に配置され、被彫刻物を熱電子素子による冷却手段
により硬化させ、硬化させた状態で固定する冷却バイス
とを有する彫刻機の制御装置であって、上記彫刻機本体
部の動作のためのパラメータのパラメータ値と上記パラ
メータ値における被彫刻物の最適な温度との関係を記憶
した第一の記憶手段と、彫刻機本体部の現在設定されて
いるパラメータ値を記憶する第二の記憶手段と、被彫刻
物の温度を検出する検出手段と、上記第二の記憶手段に
記憶されたパラメータ値における被彫刻物の最適な温度
を、上記第一の記憶手段から読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段によって読み出された温度と、上記検
出手段によって検出された温度とを比較する比較手段
と、上記比較手段の比較結果に基づいて、上記読み出し
手段によって読み出された温度に等しくなるように冷却
手段を制御する制御手段とを有するようにしたため、被
彫刻物を冷却して硬化させた状態で彫刻加工を行うこと
ができるようになるので、彫刻加工中に被彫刻物が変形
することがなく、予め設定された形状に確実に彫刻加工
を行うことができる。
【0071】しかも、比較手段によって、第二の記憶手
段に記憶されたパラメータ値に基づいて第一の記憶手段
から読み出し手段によって読み出された温度と検出手段
によっ検出された温度とが比較され、この比較結果に基
づき制御手段によって、読み出し手段によって読み出さ
れた温度に等しくなるように冷却手段を制御するので、
常に最適の温度になるように冷却手段を制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による彫刻機の制御装置を備えた彫刻機
の外観を示す全体斜視図である。
【図2】図1の彫刻機の側面側の要部を示す断面図であ
る。
【図3】図1の彫刻機の正面側の要部を示す断面図であ
る。
【図4】冷却バイスの分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施例による彫刻機の制御装置を示
すブロック構成図である。
【図6】ペルチェ素子の温度制御を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 彫刻機 12 ベース 14 支柱部 16 主軸ヘッド部 18 移動テーブル 20 冷却バイス 22 主軸ヘッド 44 ペルチェ素子 90 操作子部 92 温度センサ 100 制御部 102 パラメータ値入力部 108 パラメータ値−温度テーブル 112 駆動モータ群 120 補正値入力部 122 電圧・電流制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 拡 静岡県浜松市大久保町1227 ローランド ディー. ジー. 株式会社内 (72)発明者 宮本 数人 静岡県浜松市大久保町1227 ローランド ディー. ジー. 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、前記ベースの上面に配設され
    たテーブルと、前記ベースより立設された支柱部と、前
    記支柱部に装着された主軸ヘッドとを有し、前記テーブ
    ルに対して前記主軸ヘッドが上下前後左右方向に相対的
    に移動できるようにした彫刻機本体部と、 前記テーブルの上面に配置され、被彫刻物を熱電子素子
    による冷却手段により硬化させ、硬化させた状態で固定
    する冷却バイスとを有する彫刻機の制御装置であって、 前記彫刻機本体部の動作のためのパラメータのパラメー
    タ値と前記パラメータ値における被彫刻物の最適な温度
    との関係を記憶した第一の記憶手段と、 彫刻機本体部の現在設定されているパラメータ値を記憶
    する第二の記憶手段と、 被彫刻物の温度を検出する検出手段と、 前記第二の記憶手段に記憶されたパラメータ値における
    被彫刻物の最適な温度を、前記第一の記憶手段から読み
    出す読み出し手段と、 前記読み出し手段によって読み出された温度と、前記検
    出手段によって検出された温度とを比較する比較手段
    と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記読み出し手段
    によって読み出された温度に等しくなるように冷却手段
    を制御する制御手段とを有することを特徴とする彫刻機
    の制御装置。
JP18673393A 1993-06-30 1993-06-30 彫刻機の制御装置 Pending JPH0717193A (ja)

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