JPH07172110A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH07172110A
JPH07172110A JP5325134A JP32513493A JPH07172110A JP H07172110 A JPH07172110 A JP H07172110A JP 5325134 A JP5325134 A JP 5325134A JP 32513493 A JP32513493 A JP 32513493A JP H07172110 A JPH07172110 A JP H07172110A
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一郎 秋山
Hirohisa Hazama
浩久 挾間
Riichiro Mama
理一郎 真間
Toshihiko Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェット性能を低下させることなく、車外騒
音を低減可能にした空気入りタイヤを提供すること。 【構成】 本発明の空気入りタイヤは、トレッドの接地
領域にタイヤ周方向に延びる直線状溝1を複数本有し、
接地中心域にある接地幅Wの50%幅内に存在する陸部は
全てリブで構成されたトレッドパターンにおいて、各リ
ブの幅Lは接地幅Wの4〜10%の幅であり、前記直線状
溝1の幅の総和ΣGは接地幅Wの23〜30%にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェット性能(排水
性)を悪化させることなく車外騒音を低減させ得る空気
入りタイヤ、特に乗用車用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保全問題に関連して車両の車
外騒音規制が益々厳しくなってきている。一方、車両の
高性能化に対応して、乗用車用空気入りタイヤでは偏平
化が進み、それに伴ってタイヤのトレッドが広幅化して
いる。しかし、周知の通りトレッドの広幅化は車外騒音
を悪化させるため、上述した騒音規制に対応することが
非常に難しくなっている。
【0003】ところで、乗用車用空気入りタイヤには、
その排水性を良好にするため、トレッド面にタイヤ周方
向に延びる複数本の直線状主溝を設けるようにしたもの
がある。このようなトレッドパターンを有する空気入り
タイヤでは、タイヤ回転時にこの主溝と接地面との間に
閉じ込められた空気が振動して気柱共鳴音を発生し、そ
の気柱共鳴音が車外騒音の主たる要因になっている。特
に、トレッド面にタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝
を設けた場合には、その気柱共鳴音の車外騒音に対する
影響が大となる。
【0004】このような気柱共鳴音の音圧は、これらの
溝の溝幅を狭くすれば下げることができるが、溝幅を狭
くすると、溝本来の特性である排水性が低下するため、
タイヤのウェット性能、特にウェットコーナリング特性
の低下を招くことになる。したがって、このようにタイ
ヤ周方向に直線状主溝を配置したり、タイヤ幅方向にラ
グ溝を配置したりするトレッドパターンを有する空気入
りタイヤでは、車外騒音特性とウェット性能との改善は
互いに相反する関係にあり、これらを両立させる方法は
見出されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のようにトレッド面にタイヤ周方向に複数本の直線状主
溝を配置したタイヤにおいて、この主溝に基づく本来の
ウェット性能を低下させることなく、車外騒音を低減可
能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の空気入りタイヤ
は、トレッドの接地領域にタイヤ周方向に延びる複数本
の直線状溝を配置し、接地中心域にある接地幅Wの50%
幅内の陸部は全てリブで構成され、直線状溝間の間隔L
を接地幅Wの4〜10%、前記直線状溝の幅の総和ΣGを
接地幅Wの23〜30%にしたことを特徴とする。
【0007】本発明者らは、気柱共鳴音について詳細に
検討した結果、トレッド中央域およびその付近の溝にお
ける気柱共鳴音が特に大きいことを知見した。また、排
水性について検討した結果、トレッド中央域およびその
付近の溝が他の箇所の溝に比して大きく排水性に寄与す
ることを知見した。本発明は、このような知見に基づき
なされたものであって、トレッド中央域およびその付近
の溝の排水性を犠牲にしない範囲でその溝の溝幅を可及
的に狭くして溝内空気の振動増幅作用を小さくするよう
にしたのである。このために本発明では、上記のように
溝間隔L、溝幅の総和ΣGを設定して、排水性を維持し
ながら気柱共鳴音の低減をはかったのである。
【0008】なお、本発明において、リブとは、タイヤ
周方向に延在する2本の直線状溝の間に存在し、かつ隣
接する2本の直線状溝間を連結するタイヤ幅方向のラグ
溝を有さないような陸部のことをいう。また、本発明に
おいて、接地中心域とは、タイヤ赤道線から幅方向左右
両側にそれぞれ接地幅Wの25%に亘る領域をいう。
【0009】以下、図を参照して本発明の構成を詳しく
説明する。図1は本発明の空気入りタイヤのトレッドパ
ターンの一例を示す平面展開図である。この図1におい
て、接地面Aには、溝幅G1 ,G2 ,G3 ,G4
5 ,G6 ,G7 を有する7本の直線状溝1がそれぞれ
タイヤ周方向に沿って設けられている。接地中心域に
は、センターリブ4、5が区画されかつこれに隣接して
セカンドリブ2、3、6、7が区画されている。セカン
ドリブ2、3、6、7には、ラグ溝8が設けられてい
る。
【0010】各直線状溝1間の間隔L(すなわち、各リ
ブの幅)、図1ではL1 ,L2 ,L 3 ,L4 ,L5 ,L
6 は、それぞれ、接地幅Wの4〜10%である。Wの10%
を超えると陸部の幅が大きくなり過ぎて排水性が悪化す
るからである。直線状溝1の溝幅の総和ΣG、図1では
1 +G2 +G3 +G4 +G5 +G6+G7 は、トレッ
ド接地幅Wの23〜30%である。主溝本来の排水性を確保
するため、総和ΣGをトレッド接地幅Wの23%以上とす
る。しかし、総和ΣGを大きくしすぎると、気柱共鳴音
が増加してしまうのでトレッド接地幅Wの30%以下とす
るのである。
【0011】図2は従来の空気入りタイヤのトレッドパ
ターンを示す平面展開図である。この図2において、図
1におけると同様に、接地面Aには7本の直線状溝1が
それぞれタイヤ周方向に沿って設けられている。また、
ラグ溝8が一方のショルダー部から他方のショルダー部
に亘ってこれらの直線状溝1を横切るように配されてい
る。このラグ溝8は、タイヤ赤道線を挟んで幅方向左右
両側において、互いに逆転したV字形状をなしている。
【0012】図3、図4は、上述した図1のトレッドパ
ターンを有する空気入りタイヤの車外騒音(通過音)お
よびウェット性能と、直線状溝1の溝幅の総和ΣG/接
地幅W、ラグ溝8の体積の総和Vg /接地面内の全ての
リブ2、3、4、5、6、7の体積の総和Vr との関係
をそれぞれ調べた実験結果を示している。この場合、タ
イヤサイズ225/55 R16 94V、リム16×7 1/2JJ 、国産3.
0L FR 車、トレッド接地幅Wを176mm とした点を共通に
した。車外騒音およびウェット性能は、それぞれ、下記
により評価した。
【0013】車外騒音:JASO C-606に規定されている方
法に準じて、16×7 1/2JJ のリムにリム組みし、226kPa
(2.30kgf/cm2)の空気圧を充填したテストタイヤを排気
量3000ccの車両に装着し、10mの区間を60km/hの速度で
通過する際の音圧レベル(dB)を、車両から7.5 m、路
面から1.2 mの高さに配置したマイクにより測定した。
【0014】ウェット性能:車外騒音の評価に使用した
タイヤを装着した同一車両を、水深約1mmとなるように
撒水したアスファルト路面上で、操縦安定性性能試験を
行った時のウェットコーナリング性を10点法によりフィ
ーリング評価した。ウェットフィーリングの点数が6点
以上であれば実用上合格とされている。
【0015】図3は、ブロックにてΣG/W=0.27の従
来パターンの通過音レベルを100 とし、トレッドに溝の
ないタイヤの通過音を200 としてL/W=0.07、Vg
r=0.02としたリブパターンのΣG/Wを変化させた
場合の通過音指数とウエット性能を表わす。図3より、
0.23≦ΣG/W≦0.30であればウエット性能と通過音の
両立ができることが判る。
【0016】図4は、リブパターンにてL/W=0.07、
ΣG/W=0.27にてVg /Vr を変化させたときの通過
音を示す。Vg /Vr が0のときの指数を100 と置き、
トレッドに溝のないタイヤの通過音を200 として指数で
表わしている。図4より、V g /Vr が0.04を越えると
通過音が急激に悪化することが判る。図5に本発明の空
気入りタイヤのトレッドパターンの別例を示す。セカン
ドリブ2、3、6、7にラグ溝8が設けられていないこ
とを除いて、図1と同じである。
【0017】
【実施例】図1に示すトレッドパターンを有する本発明
品(本発明タイヤ)1〜2、比較例(比較タイヤ)1〜
6、および図2に示すトレッドパターンを有する従来品
(従来タイヤ)を作製した。これらのタイヤについて、
車外騒音およびウエット性能を前記の方法で測定し、従
来タイヤを100 としてそれぞれ指数評価した。この結果
を表1に示す。数値の大きい方が良い。なお、通過音は
115 以上を有意差ありとして判定した。
【0018】
【表1】 表1から明らかなように、本発明品1、2は比較例1〜
6および従来品に比して車外騒音およびウエット性能の
両方において優れていることが判る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドの接地領域にタイヤ周方向に延びる直線状溝を複
数本有し、接地中心域にある接地幅Wの50%幅内に存在
する陸部は全てリブで構成されたトレッドパターンにお
いて、各リブの幅Lは接地幅Wの4〜10%の幅であり、
前記直線状溝の幅の総和ΣGは接地幅Wの23〜30%にし
たために、溝の配置に基づく本来のウェット性能を低下
させることなく、車外騒音を低減させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤのトレッドパターンの
一例を示す平面展開図である。
【図2】従来の空気入りタイヤのトレッドパターンの他
の一例を示す平面展開図である。
【図3】車外騒音およびウェット性能と直線状主溝の溝
幅の総和ΣG/トレッド接地幅Wとの関係をグラフで示
した説明図である。
【図4】車外騒音とラグ溝の体積の総和ΣVg /リブの
体積Vr との関係をグラフで示した説明図である。
【図5】本発明の空気入りタイヤのトレッドパターンの
別例を示す平面展開図である。
【符号の説明】
A 接地面 1 直線状溝 4、5 センターリブ
2、3、6、7セカンドリブ 8 ラグ溝
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊彦 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドの接地領域にタイヤ周方向に延
    びる直線状溝を複数本有し、接地中心域にある接地幅W
    の50%幅内に存在する陸部は全てリブで構成されたトレ
    ッドパターンにおいて、各リブの幅Lは接地幅Wの4〜
    10%の幅であり、前記直線状溝の幅の総和ΣGは接地幅
    Wの23〜30%にある空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 接地面内にある全てのリブについて、付
    加されたラグ溝の体積の総和Vg を接地面内にある全て
    のリブ体積の総和Vr の0〜4%とした請求項1に記載
    の空気入りタイヤ。
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