JPH07173085A - テトラシクロドデセン誘導体組成物 - Google Patents

テトラシクロドデセン誘導体組成物

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JPH07173085A
JPH07173085A JP34338293A JP34338293A JPH07173085A JP H07173085 A JPH07173085 A JP H07173085A JP 34338293 A JP34338293 A JP 34338293A JP 34338293 A JP34338293 A JP 34338293A JP H07173085 A JPH07173085 A JP H07173085A
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Japan
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chemical formula
dodecene
group
ring
tetracyclododecene derivative
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JP34338293A
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Hitoshi Oka
仁志 岡
Yoshihisa Nakase
吉久 中瀬
Akira Iio
章 飯尾
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記化1で表わされるノルボルネン環化合物を
50〜5,000ppm含有するメタセシス開環重合用
の下記化2で表わされるテトラシクロドデセン誘導体組
成物。 【化1】 【化2】 (化1および化2において、R1〜R12はそれぞれ水
素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、ハロゲン原子ま
たは一価の有機基のいずれかであって、それぞれ同一ま
たは異なっていてもよい。R9とR10またはR11と
R12は一体化して二価の単価水素基を形成してもよ
く、R9またはR10と、R11またはR12とは互い
に環を形成してもよい。nは1または2である。) 【効果】これらの組成物は、工業的にも製造しやすく、
またメタセシス開環重合の反応性も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のノルボルネン環
化合物を含有するメタセシス開環重合用のテトラシクロ
ドデセン誘導体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記化2で表わされるノルボル環を有す
るテトラシクロドデセン誘導体は、近年優れた光学特性
および耐熱性を有する透明樹脂の原料として非常に有用
なものであることが知られている。該誘導体は、シクロ
ペンタジエン類および/またはジシクロペンタジエン類
とジエノフィル化合物とを原料として、ディールス・ア
ルダー型の熱付加反応を行なった後、蒸留などの精製を
行なって得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのディールス・アル
ダー型の熱付加反応でできる生成物は、目的とするテト
ラシクロドデセン誘導体、中間生成物である下記化3で
表わされるビシクロヘプテン誘導体以外に、シクロペン
タジエン類の3量体、4量体などを含んでいる。シクロ
ペンタジエン類の3量体、4量体は、沸点が目的とする
テトラシクロドデセン誘導体に近く、蒸留精製でテトラ
シクロドデセン誘導体を得る際に、混入しやすい。特に
3量体、4量体のうち、前記化1で表わされるノルボル
ネン環に2重結合を有するオレフィンを2組含有するジ
オレフィン化合物は、メタセシス開環重合の際に架橋反
応を起こし、ゲル化の原因になることが問題となってい
た。
【0004】
【化3】
【0005】(上記化3において、R5 〜R12はそれぞ
れ化2と同一である。)
【0006】本発明は上記の問題について鋭意研究を重
ねた結果、該テトラシクロドデセン誘導体に含有される
前記化1の割合を特定の範囲に制御することによって実
質的にメタセシス開環重合に悪影響しないこと、かつ工
業的に可能な方法で製造できることを見い出し、これに
よって完成されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記化4で表
わされるノルボルネン環化合物を50〜5,000pp
m含有するメタセシス開環重合用の下記化5で表わされ
るテトラシクロドデセン誘導体組成物を提供するもので
ある。
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】
【0010】(化4および化5において、R1 〜R12は
それぞれ水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、ハロ
ゲン原子または一価の有機基のいずれかであって、それ
ぞれ同一または異なっていてもよい。R9 とR10または
R11とR12は一体化して二価の単価水素基を形成しても
よく、R9 またはR10と、R11またはR12とは互いに環
を形成してもよい。nは1または2である。)である。
以下、本発明について具体的に説明する。
【0011】<特定のテトラシクロドデセン誘導体>本
発明においてテトラシクロドデセン誘導体は、上記化5
で表わされる構造の化合物であり、ここで、R1 〜R12
はそれぞれ水素原子、あるいはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などの炭素数1〜10の炭化水素基
または塩素、臭素などのハロゲン原子、またはメトキシ
基、エトキシ基、カルボキシメチル基、カルボキシエチ
ル基などの一価の有機基のいずれかであり、それぞれ同
一または異なっていてもよい。また、R9 とR10または
R11とR12は一体化して二価の炭化水素基を形成し、ノ
ルボルネン環を構成する炭素原子と不飽和結合によって
結合されていてもよい。一体化して形成される二価の炭
化水素基としては、例えばエチリデン基、プロピリデン
基などのアルキリデン基を挙げることができる。さら
に、R9 またはR10と、R11またはR12とは互いに環を
形成していてもよい。このようにして形成される環は、
単環、縮合多環、架橋を有する多環、不飽和結合を有す
る環のいずれであってもよい。このような環の具体例と
しては、例えば下記化6に示したものを挙げることがで
き、これらの環はメチル基などの置換基を有していても
よい。
【0012】
【化6】
【0013】なお、上記化6において、AおよびBを付
した原子は、それぞれ上記化5において、R9 〜R12が
結合している炭素原子を示している。
【0014】上記化5で表わされる化合物のうち、好ま
しい具体例としては、例えば、8−メチルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセン、8−プロピルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−イソプロピ
ルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8−ブチルプロピルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−エチリデン
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−ビニルテトラシクロ[4.4.0.
12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−メチルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
7−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .
17,10]−3−ドデセン、8,8−ジメチルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,9−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .
17,10]−3−ドデセン、5,10−ジメチルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
2,10−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.
12,5 .17,10]−3−ドデセン、11,12−ジメチ
ルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、2,7,9−トリメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−エチリ
デン−9−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .
17,10]−3−ドデセン、8−エチリデン−9−エチル
テトラシクロ[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ド
デセン、8−n−プロピリデンテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、ペンタシクロ
[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]−4,10−
ペンタデカジエン、9,11,12−トリメチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−9−プロピルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
【0015】さらに、8−メチル−8−カルボキシメチ
ルテトラシクロ[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−
ドデセン、8−メチル−8−カルボキシエチルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8−メチル−8−カルボキシn−プロピルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−カルボキシn−ブチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17, 10]−3−ドデセン、8−メチル
−8−カルボキシsec−ブチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−メチル
−8−カルボキシシクロヘキシルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−メチル
−8−カルボキシテトラシクロ[4.4.0.12,5 .
17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−カルボキシ
t−ブチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .
17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−カルボキシ
イソプロピルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセンなどを挙げることができる。
【0016】<特定のジオレフィン化合物>本発明でテ
トラシクロドデセン誘導体に特定の範囲で含有させる特
定のジオレフィン化合物は、前記化4で表わされる化合
物であり、ここで、R1 〜R8 はそれぞれ水素原子、あ
るいはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
の炭素数1〜10の炭化水素基または塩素、臭素などの
ハロゲン原子、またはメトキシ基、エトキシ基、カルボ
キシメチル基、カルボキシエチル基などの一価の有機基
のいずれかであり、それぞれ同一または異なっていても
よい。上記化4で表わされる化合物のうち、具体例とし
ては、例えば、ペンタシクロ[9.2.11,4 .
17,10.05,13.06,11]−2,8−ペンタデカジエ
ン、ヘプタシクロ[9.6.11,11.15,8 .
113,16 .02,10.04,9 .012,17 ]−6,14−ヘ
プタデカジエンなどを挙げることができる。
【0017】<テトラシクロドデセン誘導体合成反応>
本発明において、前記化5で表される化合物は、シクロ
ペンタジエン類および/またはジシクロペンタジエン類
と、目的とするテトラシクロドデセン誘導体の種類に応
じて選ばれたジエノフィル化合物(以下、これらを総称
して「原料」という)とのディールス・アルダー反応型
の熱付加反応を行なうことによって合成される。この熱
付加反応時の反応温度は80〜250℃の範囲が好まし
く、さらに好ましくは130〜220℃である。この熱
付加反応の際に、上記原料とともに、テトラシクロドデ
セン誘導体の中間生成物である前記化6で表わされるビ
シクロヘプテン誘導体を供給することによって、高選択
率でテトラシクロドデセン誘導体を得ることができる。
【0018】<テトラシクロドデセン誘導体精製>上記
合成反応で得られた反応液は、目的のテトラシクロドデ
セン誘導体以外に未反応の(ジ)シクロペンタジエン
類、ジエノフィル化合物、中間生成物であるビシクロヘ
プテン誘導体、さらに前記化4で表わされる化合物を異
性体の一部として含むシクロペンタジエン類の3量体、
4量体を含んでおり、精製することによって高純度のテ
トラシクロドデセン誘導体を得る。シクロペンタジエン
類の3量体、4量体は沸点がテトラシクロドデセン誘導
体に近く、特にその異性体の一部である前記化4で表わ
されるノルボルネン環に2重結合を有するオレフィンを
2組含有するジオレフィン化合物は、メタセシス開環重
合の際に悪影響を与えるので精製の際に含有量を制御す
る必要がある。精製方法としては、テトラシクロドデセ
ン誘導体の種類によっても異なるが、通常は蒸留の組合
せによる。蒸留条件としては、高温だと分解しやすいた
め、蒸留塔内の温度が200℃以下、好ましくは180
℃以下となるように減圧下で行なうことが好ましい。前
記化1で表わされるジオレフィン化合物を、精製の際に
制御して含有させる割合としては50〜5,000pp
mであり、さらに好ましくは100〜2,000ppm
である。50ppm以下だと蒸留精製を行なう際に負荷
がかかり、蒸留塔の段数、還流量が多大になって経済的
に好ましくなく、5,000ppm以上だと前記したご
とく、メタセシス開環重合の際に架橋反応を起こし、多
分散構造が顕著になるとともにゲル化に至る。精製され
たテトラシクロドデセン誘導体は、メタセシス開環重合
に供するまで、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4−
メトキシフェノールなどの酸化防止剤を含有させて、窒
素シール下保管するのが好ましい。
【0019】<メタセシス開環重合反応>テトラシクロ
ドデセン誘導体を原料としたメタセシス開環重合反応
は、通常トルエン、キシレンなどの溶媒存在下、触媒と
して(a)WCl6 、MoCl5 、ReOCl3 などの
W、MoおよびReの化合物から選ばれた少なくとも1
種と、(b)n−C4 H9 Li、(C2 H5 )3 Al、
(C2 H5 )2 AlCl、LiHなどデミングの周期律
表IA族元素、IIIA族元素の化合物から選ばれた少
なくとも1種の組合せの混合物などが用いられる。さら
に、添加剤としてアルコール類、アルデヒド類などを好
適に用いることができる。また、分子量調整剤としてα
−オレフィン類などを反応率に共存させて、その量によ
って分子量を制御することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明がこれらによって限定されるものではない。 実施例1 <特定のテトラシクロドデセン誘導体の製造>下記化7
の構造式(1)で示される8−メチル−8カルボキシメ
チルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセンを得るため、下記の操作を行なった。温度1
80℃、圧力3.5kg/cm2 ・Gに保った内容積5
0リットルの撹拌機付反応器に定量ポンプにより、メチ
ルメタクリレートとジシクロペンタジエンと下記化8の
構造式(2)で示される5−メチル−5−カルボキシメ
チル−ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテンとを、モ
ル比で1:1.2:2.4の割合で供給した。反応器へ
の反応原料と該ビシクロヘプテン誘導体の供給量は、反
応器における滞留時間が8時間となるように毎時4kg
とした。毎時4kgの反応液を反応器から抜き出し、こ
の反応液を30torr、105℃に保ったフラッシュ
タンクに連続的に供給し、未反応のメチルメタクリレー
ト、ジシクロペンタジエンおよび上記ビシクロヘプテン
誘導体の一部を回収した。この後、塔径3インチ、充填
剤「スルザーパッキンBX」(住友重機社製)が221
cmの高さに充填されたNO.1蒸留塔に、前記フラッ
シュタンクからの缶出液を連続的に供給し、塔頂圧力5
torr、還流比1、塔底温度145℃で蒸留を行な
い、前記フラッシュタンクで回収されなかった未反応の
メチルメタクリレート、ジシクロペンタジエンおよび上
記ビシクロヘプテン誘導体を塔頂から回収するととも
に、塔底より67重量%の8−メチル−8−カルボキシ
メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセンを含有する缶出液を取り出した。上記のよ
うにして回収された未反応のメチルメタクリレート、ジ
シクロペンタジエンおよび上記ビシクロヘプテン誘導体
は、いずれも反応器へ循環させて再び反応に供した。
【0021】上記缶出液は、さらに塔径3インチ、充填
剤(前記に同じ)を119cmの高さに充填したNO.
2蒸留塔に連続的に供給し、塔頂圧力2torr、還流
比1、塔底温度160℃で蒸留を行ない、塔底より重沸
点成分を除去するとともに、塔頂より86重量%の8−
メチル−8−カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセンを含有する留出液
を取り出し、該留出液をさらに塔径3インチ、充填剤
(前記に同じ)を340cmの高さに充填したNO.3
蒸留塔に連続的に供給し、塔頂圧力2torr、還流比
10、塔底温度150℃で蒸留を行ない、塔頂よりシク
ロペンタジエンの3量体留分を取り出すとともに、塔底
の蒸気相より純度99.7重量%の8−メチル−8−カ
ルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセンを取り出し、凝縮させて窒素シー
ル下の容器へ導入した。得られた8−メチル−8−カル
ボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12, 5 .1
7,10]−3−ドデセン中の下記化9の構造式(3)で示
されるペンタシクロ[9.2.11,4 .17,10.
05,13.06,11]−2,8−ペンタデカジエン、および
下記化10の構造式(4)で示されるヘプタシクロ
[9.6.11,11.15,8 .113,16 .02,10.
04,9 .012,17 ]−6,14−ヘプタデカジエンの割
合は、それぞれガスクロマトグラフィーの分析から20
0ppm、150ppmであり、合計で350ppmで
あった。得られた上記テトラシクロドデセン誘導体は、
窒素シール下の撹拌機フラスコに移し、酸化防止剤とし
て4−メトキシ−フェノールを該テトラシクロドデセン
に対し100ppm相当量添加して、均一化し保管し
た。
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】<メタセシス開環重合の反応性実験>前記
で保管された8−メチル−8−カルボキシメチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン
を80g、水分を5ppm以下にしたトルエンを240
g、分子量調節剤である1−ヘキセンを5.8gおよび
メタセシス重合の触媒である濃度0.96モル/リット
ルのジエチルアルミニウムクロライドのトルエン溶液
1.4gとを、窒素シールした撹拌機付フラスコに仕込
み、80℃まで昇温後、メタセシス重合のもう一方の触
媒である濃度0.05モル/リットルのトルエン溶液
1.4gを仕込んで3時間重合反応させた。この重合反
応における単量体(テトラシクロドデセン誘導体)の転
化率は、得られた重合反応液のガスクロマトグラフィー
分析から98.0%であり、ゲルもなく透明な溶液であ
った。
【0027】比較例1 実施例1において、NO.3蒸留塔の運転条件を還流比
1.0(実施例1の1/10)、塔底温度148℃に変
更して蒸留を行ない、塔底の蒸気相より純度96.5重
量%の8−メチル−8−カルボキシメチルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセンを得
た。得られたテトラシクロドデセン誘導体中の前記化9
の構造式(3)および前記化10の構造式(4)で示さ
れる化合物の割合は、それぞれ5,100ppm、10
0ppmであり、合計で5,200ppmであった。得
られた上記テトラシクロドデセン誘導体は実施例1と同
じように、酸化防止剤として4−メトキシフェノールを
添加して窒素シール下保管した。前記で保管された8−
メチル−8−カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセンを用いて、実施例
1と同様にメタセシス開環重合の反応性実験を行なっ
た。この重合反応における単量体(テトラシクロドデセ
ン誘導体)の転化率は98.5%であったが、溶液は一
部寒天状のゲルが生成していた。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法によれば、特定のテトラシ
クロドデセン誘導体に、特定のジオレフィン化合物を特
定の範囲で含有させた組成物は、工業的にも製造しやす
く、またメタセシス開環重合の反応性も良好である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で表わされるノルボルネン環化
    合物を50〜5,000ppm含有するメタセシス開環
    重合用の下記化2で表わされるテトラシクロドデセン誘
    導体組成物。 【化1】 【化2】 (化1および化2において、R1 〜R12はそれぞれ水素
    原子、炭素数1〜10の炭化水素基、ハロゲン原子また
    は一価の有機基のいずれかであって、それぞれ同一また
    は異なっていてもよい。R9 とR10またはR11とR12は
    一体化して二価の単価水素基を形成してもよく、R9 ま
    たはR10と、R11またはR12とは互いに環を形成しても
    よい。nは1または2である。)
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