JPH07173592A - 溶融亜鉛めっき用ポットロール - Google Patents
溶融亜鉛めっき用ポットロールInfo
- Publication number
- JPH07173592A JPH07173592A JP5318527A JP31852793A JPH07173592A JP H07173592 A JPH07173592 A JP H07173592A JP 5318527 A JP5318527 A JP 5318527A JP 31852793 A JP31852793 A JP 31852793A JP H07173592 A JPH07173592 A JP H07173592A
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- JP
- Japan
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- roll
- dip galvanizing
- film
- cermet
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- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶射皮膜中の内部気孔を無くし、ロール母材
及び複層間の接合界面の密着強度を高め、耐熱衝撃静、
機械的特性の優れた溶融亜鉛めっきロールを提供するこ
と。 【構成】 溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または保持
するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロールの表
面にサーメット材を溶射してサーメット皮膜を形成させ
た後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容
器内で熱間静水圧プレス処理した溶融亜鉛めっき用ポッ
トロール。 【効果】 従来ロールに比較してロール寿命延長が図ら
れ、ロール取替期間の延長に伴うライン稼働率向上によ
る生産性の向上及び整備費の削減等が得られる。
及び複層間の接合界面の密着強度を高め、耐熱衝撃静、
機械的特性の優れた溶融亜鉛めっきロールを提供するこ
と。 【構成】 溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または保持
するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロールの表
面にサーメット材を溶射してサーメット皮膜を形成させ
た後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容
器内で熱間静水圧プレス処理した溶融亜鉛めっき用ポッ
トロール。 【効果】 従来ロールに比較してロール寿命延長が図ら
れ、ロール取替期間の延長に伴うライン稼働率向上によ
る生産性の向上及び整備費の削減等が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融亜鉛めっき浴中で鋼
板を搬送または保持するための溶融亜鉛めっき用ポット
ロールに関するものである。
板を搬送または保持するための溶融亜鉛めっき用ポット
ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷延鋼板を熱処理炉内で還元後、
溶融亜鉛めっき浴に浸漬して、鋼板表面に亜鉛をめっき
する設備において、溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を保持し
ながら鋼板の通板方向を下向きから、上向きに変えるた
めに使用する溶融亜鉛めっきロールの鋼板による摩耗を
防止するために、通常はステンレス系の材料が使用され
ている。しかし、この場合にロールは溶融亜鉛に浸漬さ
れ、また浴組成と金属層を形成するために、ロール表面
に凹凸を生じ、めっき製品に疵を発生させることから、
これまでのロール材質の他に溶射によるサーメットやセ
ラミックスのコーテイングが提案されている。
溶融亜鉛めっき浴に浸漬して、鋼板表面に亜鉛をめっき
する設備において、溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を保持し
ながら鋼板の通板方向を下向きから、上向きに変えるた
めに使用する溶融亜鉛めっきロールの鋼板による摩耗を
防止するために、通常はステンレス系の材料が使用され
ている。しかし、この場合にロールは溶融亜鉛に浸漬さ
れ、また浴組成と金属層を形成するために、ロール表面
に凹凸を生じ、めっき製品に疵を発生させることから、
これまでのロール材質の他に溶射によるサーメットやセ
ラミックスのコーテイングが提案されている。
【0003】すなわち、特開昭59−153875号公
報のように、ロール表面にW10〜30%,Ni15%
以下のCo基自溶合金を溶射し、合金皮膜を形成せしめ
た溶融亜鉛めっき浴中ロールや特開平1−225761
号公報のように、ロール表面にサーメットの被覆層を有
するロールとして、Coを5〜28wt%混合してなる
WC−Co系サーメット材料による気孔率が1.8%以
下の溶射被覆層をした溶融金属めっき浴用ロール、並び
に特開平3−94984号公報のように、基材の表面層
を、Co基合金と炭化物との混合粉末を用いる肉盛溶接
によって形成されるところの溶融Co基合金マトリック
ス中に炭化物が分散した状態の複合肉盛溶着層にて形成
した耐溶融金属性にすぐれた複合肉盛溶着層被覆部材、
更には各種の酸化物系セラミックス等が知られている。
報のように、ロール表面にW10〜30%,Ni15%
以下のCo基自溶合金を溶射し、合金皮膜を形成せしめ
た溶融亜鉛めっき浴中ロールや特開平1−225761
号公報のように、ロール表面にサーメットの被覆層を有
するロールとして、Coを5〜28wt%混合してなる
WC−Co系サーメット材料による気孔率が1.8%以
下の溶射被覆層をした溶融金属めっき浴用ロール、並び
に特開平3−94984号公報のように、基材の表面層
を、Co基合金と炭化物との混合粉末を用いる肉盛溶接
によって形成されるところの溶融Co基合金マトリック
ス中に炭化物が分散した状態の複合肉盛溶着層にて形成
した耐溶融金属性にすぐれた複合肉盛溶着層被覆部材、
更には各種の酸化物系セラミックス等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術である特開昭59−153875号公報のよ
うな自溶性合金の場合は溶射により皮膜を形成後、通常
リフィージングと呼ばれる再溶融処理を行って気孔を解
消しているが自溶性合金等の金属系の皮膜では亜鉛との
反応があり、亜鉛浴中で使用した場合に皮膜の寿命が短
く、しかも気孔が完全に解消されないときは、その部分
から亜鉛が侵通してロール母材を侵すことになる。ま
た、特開平1−225761号公報のようなサーメット
材料の接合材として添加しているCo,Niを含む高粘
度の化合物を形成するCoあるいはNi濃度のある高い
ロール界面近傍ではゲル状になって、鋼板に押し疵を付
与したり、または化合物が鋼板に付着してめっき後の亜
鉛が凝固した後、ロールにより疵が付与されるという問
題がある。
た従来技術である特開昭59−153875号公報のよ
うな自溶性合金の場合は溶射により皮膜を形成後、通常
リフィージングと呼ばれる再溶融処理を行って気孔を解
消しているが自溶性合金等の金属系の皮膜では亜鉛との
反応があり、亜鉛浴中で使用した場合に皮膜の寿命が短
く、しかも気孔が完全に解消されないときは、その部分
から亜鉛が侵通してロール母材を侵すことになる。ま
た、特開平1−225761号公報のようなサーメット
材料の接合材として添加しているCo,Niを含む高粘
度の化合物を形成するCoあるいはNi濃度のある高い
ロール界面近傍ではゲル状になって、鋼板に押し疵を付
与したり、または化合物が鋼板に付着してめっき後の亜
鉛が凝固した後、ロールにより疵が付与されるという問
題がある。
【0005】更には、特開平3−94984号公報のよ
うな、Co基合金と炭化物との混合粉末を用いる肉盛溶
接によって形成されるところの溶融Co基合金マトリッ
クス中に炭化物が分散した状態の複合肉盛溶着層および
酸化物系セラミックスの場合は皮膜内に微量であるが気
孔が残存し、無水クロム酸を塗布後乾燥してCr2 O 3
で気孔を封じる。いわゆる化学緻密化法による封孔処理
を行っているが、それでも完全に閉塞出来ないし、ま
た、特にセラミックスの場合には、セラミックスそのも
のに靱性がないために、ロール母材との熱膨張差を起こ
して剥離や亀裂ないしは脱落を生ずるという問題があ
る。
うな、Co基合金と炭化物との混合粉末を用いる肉盛溶
接によって形成されるところの溶融Co基合金マトリッ
クス中に炭化物が分散した状態の複合肉盛溶着層および
酸化物系セラミックスの場合は皮膜内に微量であるが気
孔が残存し、無水クロム酸を塗布後乾燥してCr2 O 3
で気孔を封じる。いわゆる化学緻密化法による封孔処理
を行っているが、それでも完全に閉塞出来ないし、ま
た、特にセラミックスの場合には、セラミックスそのも
のに靱性がないために、ロール母材との熱膨張差を起こ
して剥離や亀裂ないしは脱落を生ずるという問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、発明者らは鋭意研究を重ねた結果、溶射皮膜中
の内部気孔を無くし、ロール母材及び複層間の接合界面
の密着強度を高め、耐熱衝撃性、機械的特性の優れた溶
融亜鉛めっきロールを提供することにある。その発明の
要旨とするところは、 (1)溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または保持する
ために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロールの表面に
サーメット材を溶射してサーメット皮膜を形成させた
後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容器
内で熱間静水圧プレス処理したことを特徴とする溶融亜
鉛めっき用ポットロール。
ために、発明者らは鋭意研究を重ねた結果、溶射皮膜中
の内部気孔を無くし、ロール母材及び複層間の接合界面
の密着強度を高め、耐熱衝撃性、機械的特性の優れた溶
融亜鉛めっきロールを提供することにある。その発明の
要旨とするところは、 (1)溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または保持する
ために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロールの表面に
サーメット材を溶射してサーメット皮膜を形成させた
後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容器
内で熱間静水圧プレス処理したことを特徴とする溶融亜
鉛めっき用ポットロール。
【0007】(2)溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送ま
たは保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロ
ールの表面にサーメット材を溶射してサーメット皮膜を
形成させた後、該皮膜の上層にAl2 O3 ,ZrO2 ,
Cr2 O3 ,SiO2 ,CaO,Y2 O3 ,MgOのい
ずれか1種又は2種以上を複合させた溶射皮膜を形成
後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容器
内で熱間静水圧プレス処理したことを特徴とする溶融亜
鉛めっき用ポットロール。
たは保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロ
ールの表面にサーメット材を溶射してサーメット皮膜を
形成させた後、該皮膜の上層にAl2 O3 ,ZrO2 ,
Cr2 O3 ,SiO2 ,CaO,Y2 O3 ,MgOのい
ずれか1種又は2種以上を複合させた溶射皮膜を形成
後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容器
内で熱間静水圧プレス処理したことを特徴とする溶融亜
鉛めっき用ポットロール。
【0008】(3)溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送ま
たは保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロ
ールの表面に30%以上のCo又はNiを含む合金の溶
射皮膜を形成後、その上層にサーメット材を溶射してサ
ーメット皮膜を形成させた後、更に該皮膜の最表面にA
l2 O3 ,ZrO2 ,Cr2 O3 ,SiO2 ,CaO,
Y2 O3 ,MgOのいずれか1種又は2種以上を複合さ
せた溶射皮膜を形成させ、高温、高圧下で窒素ガス又は
アルゴン雰囲気の容器内で熱間静水圧プレス処理したこ
とを特徴とする溶融亜鉛めっき用ポットロール。 (4)(1)〜(3)記載の皮膜を温度700〜130
0℃、圧力500〜2000kg/cm3 の窒素ガス又
はアルゴン雰囲気中で熱間静水圧プレス処理したことを
特徴とする溶融亜鉛めっき用ポットロールにある。
たは保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロ
ールの表面に30%以上のCo又はNiを含む合金の溶
射皮膜を形成後、その上層にサーメット材を溶射してサ
ーメット皮膜を形成させた後、更に該皮膜の最表面にA
l2 O3 ,ZrO2 ,Cr2 O3 ,SiO2 ,CaO,
Y2 O3 ,MgOのいずれか1種又は2種以上を複合さ
せた溶射皮膜を形成させ、高温、高圧下で窒素ガス又は
アルゴン雰囲気の容器内で熱間静水圧プレス処理したこ
とを特徴とする溶融亜鉛めっき用ポットロール。 (4)(1)〜(3)記載の皮膜を温度700〜130
0℃、圧力500〜2000kg/cm3 の窒素ガス又
はアルゴン雰囲気中で熱間静水圧プレス処理したことを
特徴とする溶融亜鉛めっき用ポットロールにある。
【0009】
【作用】以下本発明について図面に従って詳細に説明す
る。図1は本発明に係る溶融亜鉛めっき用ポットロール
の斜視図である。図1に示すように、溶融亜鉛めっき用
ロール2表面にサーメット皮膜1を被覆した溶融亜鉛め
っき用ポットロールを示す。符号3はロール本体の鏡板
であり、4はロール本体の軸を示す。このような構造の
もとに、ロール本体の表面にサーメット材を被覆するも
のであるが、本発明に係るサーメット材としては、Al
2 O3 ,SiO 2 ,SiC,TiC,NbC,Si3 N
4 にCo,Cr,Ni,Mo,Fe,Y,Zr系金属か
ら選ばれた1種又は2種以上よりなるもの、またはWC
−Co系等を用いる。溶射材をサーメット材としたの
は、一般のオーステナイト又はフェライト又はマルテン
サイト系ステンレス等の合金に比べてZnに対する反応
性が低いためである。
る。図1は本発明に係る溶融亜鉛めっき用ポットロール
の斜視図である。図1に示すように、溶融亜鉛めっき用
ロール2表面にサーメット皮膜1を被覆した溶融亜鉛め
っき用ポットロールを示す。符号3はロール本体の鏡板
であり、4はロール本体の軸を示す。このような構造の
もとに、ロール本体の表面にサーメット材を被覆するも
のであるが、本発明に係るサーメット材としては、Al
2 O3 ,SiO 2 ,SiC,TiC,NbC,Si3 N
4 にCo,Cr,Ni,Mo,Fe,Y,Zr系金属か
ら選ばれた1種又は2種以上よりなるもの、またはWC
−Co系等を用いる。溶射材をサーメット材としたの
は、一般のオーステナイト又はフェライト又はマルテン
サイト系ステンレス等の合金に比べてZnに対する反応
性が低いためである。
【0010】次に第2の発明である上層を酸化物系セラ
ミックスとしたのは、これらのセラミックスが熱力学的
に安定で亜鉛との反応速度が極めて小さいためである。
なお、本発明に係る酸化物系セラミックスとしては、A
l2 O3 、Cr2 O3 、Y2 O3 、ZrO2 、CaO、
MgO等を掲げることが出来る。
ミックスとしたのは、これらのセラミックスが熱力学的
に安定で亜鉛との反応速度が極めて小さいためである。
なお、本発明に係る酸化物系セラミックスとしては、A
l2 O3 、Cr2 O3 、Y2 O3 、ZrO2 、CaO、
MgO等を掲げることが出来る。
【0011】そのようにして、ロール表面にサーメット
皮膜、サーメット皮膜と酸化物系セラミックス皮膜の2
層皮膜及びCo又はNiを含む合金皮膜上にサーメット
皮膜更に最上層に酸化物系セラミックス皮膜の3層皮膜
を形成させるもので、これらは真空又は減圧下で溶射す
ることから、皮膜内に残存する気孔中の空気は無又は極
めて僅かにするか、あるいは大気中では高速度のフレー
ムで溶射して気孔率を極めて少い値にする。このように
して、ロール表面に皮膜を溶射して形成させた後、高
温、高圧力の窒素又はアルゴン雰囲気炉で処理を行う。
すなわち、窒素又はアルゴン雰囲気温度を700〜13
00℃とする。700℃未満では相互拡散速度が極めて
緩まんなためである。また、上限温度を1300℃とし
たのは、1300℃を越えるとロール母材が変形するた
めである。
皮膜、サーメット皮膜と酸化物系セラミックス皮膜の2
層皮膜及びCo又はNiを含む合金皮膜上にサーメット
皮膜更に最上層に酸化物系セラミックス皮膜の3層皮膜
を形成させるもので、これらは真空又は減圧下で溶射す
ることから、皮膜内に残存する気孔中の空気は無又は極
めて僅かにするか、あるいは大気中では高速度のフレー
ムで溶射して気孔率を極めて少い値にする。このように
して、ロール表面に皮膜を溶射して形成させた後、高
温、高圧力の窒素又はアルゴン雰囲気炉で処理を行う。
すなわち、窒素又はアルゴン雰囲気温度を700〜13
00℃とする。700℃未満では相互拡散速度が極めて
緩まんなためである。また、上限温度を1300℃とし
たのは、1300℃を越えるとロール母材が変形するた
めである。
【0012】更に、圧力を500〜2000kg/cm
2 とした。500kg/cm2 未満では気孔を潰す効果
が極めて小さいためである。また、2000kg/cm
2 を越える温度にするためには炉の設備費がかさみ不経
済なためである。このように700〜1300℃の高温
下で、しかも500〜2000kg/cm 2 の高圧力で
加圧されることにより、セラミックスとサーメットとC
o又はNiを含む合金の接合界面の相互拡散が促進され
相互の密着力が増すからである。図2は本発明に係るロ
ール本体表面の皮膜状態を示す説明図である。ロール本
体2の表面にサーメット皮膜1を形成し、更にその上層
に酸化物系セラミックス皮膜5を形成させるものであ
る。
2 とした。500kg/cm2 未満では気孔を潰す効果
が極めて小さいためである。また、2000kg/cm
2 を越える温度にするためには炉の設備費がかさみ不経
済なためである。このように700〜1300℃の高温
下で、しかも500〜2000kg/cm 2 の高圧力で
加圧されることにより、セラミックスとサーメットとC
o又はNiを含む合金の接合界面の相互拡散が促進され
相互の密着力が増すからである。図2は本発明に係るロ
ール本体表面の皮膜状態を示す説明図である。ロール本
体2の表面にサーメット皮膜1を形成し、更にその上層
に酸化物系セラミックス皮膜5を形成させるものであ
る。
【0013】図3は本発明に係る他のロール本体表面の
皮膜状態を示す説明図である。図3に示すように、ロー
ル本体2の表面にCo又はNiを含む合金皮膜6を形成
させ、その上にサーメット皮膜1を、更にその最上層に
は酸化物系セラミックス皮膜5を形成させるものであ
る。
皮膜状態を示す説明図である。図3に示すように、ロー
ル本体2の表面にCo又はNiを含む合金皮膜6を形成
させ、その上にサーメット皮膜1を、更にその最上層に
は酸化物系セラミックス皮膜5を形成させるものであ
る。
【0014】
【実施例】溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または保持
するために使用するロール本体表面に減圧プラズマ溶接
機にて、100μmの皮膜厚みを有するWC−12Co
なるサーメット材を被覆した後、その上層にCaOで部
分安定化させたZrO2 を溶射した後、ロールをHIP
処理(熱間静水圧プレス法)容器内に装入して、窒素に
置換した後、温度1200℃、窒素圧力2000kg/
cm2 で8時間保定した。保定後のロール部に取り付け
たサンプルピースの皮膜の気孔率は実測で99.5%で
あった。なお、気孔率測定は皮膜断面を1000倍まで
拡大して写真撮影後、イメージセンサーにて気孔部の面
積比を測定、その値を気孔率とした。そしてHIP処理
後の界面分析した結果は、ロール母材とサーメット及び
サーメットと酸化物系セラミックス皮膜の接合界面は相
互拡散が充分行われ、相互の密着が極めて良好であっ
た。そのロールを連続的に亜鉛浴中にて使用した結果、
従来ロールの寿命は60日であってものが、本発明ロー
ルの場合は150日、すなわち2.5倍の寿命延長を図
ることが出来、ロール取替えの減少及び整備コストの削
減を図ることが出来た。
するために使用するロール本体表面に減圧プラズマ溶接
機にて、100μmの皮膜厚みを有するWC−12Co
なるサーメット材を被覆した後、その上層にCaOで部
分安定化させたZrO2 を溶射した後、ロールをHIP
処理(熱間静水圧プレス法)容器内に装入して、窒素に
置換した後、温度1200℃、窒素圧力2000kg/
cm2 で8時間保定した。保定後のロール部に取り付け
たサンプルピースの皮膜の気孔率は実測で99.5%で
あった。なお、気孔率測定は皮膜断面を1000倍まで
拡大して写真撮影後、イメージセンサーにて気孔部の面
積比を測定、その値を気孔率とした。そしてHIP処理
後の界面分析した結果は、ロール母材とサーメット及び
サーメットと酸化物系セラミックス皮膜の接合界面は相
互拡散が充分行われ、相互の密着が極めて良好であっ
た。そのロールを連続的に亜鉛浴中にて使用した結果、
従来ロールの寿命は60日であってものが、本発明ロー
ルの場合は150日、すなわち2.5倍の寿命延長を図
ることが出来、ロール取替えの減少及び整備コストの削
減を図ることが出来た。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による溶融亜
鉛めっきロールを使用することによって、従来ロールに
比較してロール寿命延長が図られることによるロール取
替周期の延長に伴うライン稼働率の大幅な向上による生
産性の向上及び整備費の削減並びにロール取替えの危険
作業の排除等工業上極めて優れた効果を奏するものであ
る。
鉛めっきロールを使用することによって、従来ロールに
比較してロール寿命延長が図られることによるロール取
替周期の延長に伴うライン稼働率の大幅な向上による生
産性の向上及び整備費の削減並びにロール取替えの危険
作業の排除等工業上極めて優れた効果を奏するものであ
る。
【図1】本発明に係る溶融亜鉛めっき用ポットロールの
斜視図、
斜視図、
【図2】本発明に係るロール本体表面の皮膜状態を示す
説明図、
説明図、
【図3】本発明に係る他のロール本体表面の皮膜状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 サーメット皮膜 2 溶融亜鉛めっき用ロール 3 ロール本体の鏡板 4 ロール本体の軸 5 酸化物系セラミックス皮膜 6 Co又はNiを含む合金皮膜
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または
保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロール
の表面にサーメット材を溶射してサーメット皮膜を形成
させた後、高温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気
の容器内で熱間静水圧プレス処理したことを特徴とする
溶融亜鉛めっき用ポットロール。 - 【請求項2】 溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または
保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロール
の表面にサーメット材を溶射してサーメット皮膜を形成
させた後、該皮膜の上層にAl2 O3 ,ZrO2 ,Cr
2 O3 ,SiO2 ,CaO,Y2 O3 ,MgOのいずれ
か1種又は2種以上を複合させた溶射皮膜を形成後、高
温、高圧下で窒素ガス又はアルゴン雰囲気の容器内で熱
間静水圧プレス処理したことを特徴とする溶融亜鉛めっ
き用ポットロール。 - 【請求項3】 溶融亜鉛めっき浴中で鋼板を搬送または
保持するために使用する溶融亜鉛めっき用ポットロール
の表面に30%以上のCo又はNiを含む合金の溶射皮
膜を形成後、その上層にサーメット材を溶射してサーメ
ット皮膜を形成させた後、更に該皮膜の最表面にAl2
O3 ,ZrO2 ,Cr2 O3 ,SiO2 ,CaO,Y2
O3 ,MgOのいずれか1種又は2種以上を複合させた
溶射皮膜を形成させ、高温、高圧下で窒素ガス又はアル
ゴン雰囲気の容器内で熱間静水圧プレス処理したことを
特徴とする溶融亜鉛めっき用ポットロール。 - 【請求項4】 請求項1〜3記載の皮膜を温度700〜
1300℃、圧力500〜2000kg/cm3 の窒素
ガス又はアルゴン雰囲気中で熱間静水圧プレス処理した
ことを特徴とする溶融亜鉛めっき用ポットロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5318527A JPH07173592A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 溶融亜鉛めっき用ポットロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5318527A JPH07173592A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 溶融亜鉛めっき用ポットロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07173592A true JPH07173592A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18100116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5318527A Withdrawn JPH07173592A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 溶融亜鉛めっき用ポットロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07173592A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1129845A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-02 | Dai Ichi High Frequency Co Ltd | 金属板処理ライン用ロール及びその製造方法 |
| KR20140033436A (ko) * | 2011-06-02 | 2014-03-18 | 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 | 정전기 척 aln 유전체 수리 |
| KR20180023500A (ko) * | 2016-08-26 | 2018-03-07 | 연세대학교 산학협력단 | 박리성 코팅층, 이의 제조 방법 및 이를 이용한 도금 장치 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP5318527A patent/JPH07173592A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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