JPH07175584A - ポインティング・デバイス - Google Patents

ポインティング・デバイス

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JPH07175584A
JPH07175584A JP5320582A JP32058293A JPH07175584A JP H07175584 A JPH07175584 A JP H07175584A JP 5320582 A JP5320582 A JP 5320582A JP 32058293 A JP32058293 A JP 32058293A JP H07175584 A JPH07175584 A JP H07175584A
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JP
Japan
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pressure
pointing device
elastic member
detection
detecting means
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Application number
JP5320582A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Amano
和彦 天野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に小型化が可能であって、座標指定の際
に本体を移動させる必要のないポインティング・デバイ
スを提供すること。 【構成】 位置センサ10は、弾性ゴム1とその底面に
設置される感圧素子とから構成される。これら感圧素子
は、それぞれ検出圧力に比例した電圧V1〜V4をそれぞ
れ出力する。弾性ゴム1の半球面上にて圧迫による振動
が発生すると、CPU12は、この圧迫地点を感圧素子
の設置平面上に投影した座標値を、感圧素子による電圧
1〜V4の比から算出する。この座標値に基づいて座標
指定が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パソコン等の補助入
力装置に用いて好適なポインティング・デバイスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、パソコンやワークステーショ
ン等の主入力装置としてはキーボードが使用され、補助
入力装置としてポインティング・デバイスが使用されて
いる。ポインティング・デバイスは、主に、画面に表示
されるカーソル(ポインタ)の座標指定を行なうために
用いられ、大別すると、次の2種類に分類することがで
きる。 絶対座標検出型(タッチスクリーンや、タブレット
など) これは、ディスプレイ上の表示に対応する領域を外部に
設け、該領域を指定することによって、画面上の座標を
入力する装置である。入力操作は、タッチスクリーンで
は、画面上に設けられる透明電極を触れることによっ
て、また、タブレットでは、板状の入力装置をペン状の
ものでタッチすることによって、それぞれ行なわれる。 相対座標検出型(マウスや、トラック・ボールな
ど) これは、それ自体の平面移動に対応させた移動距離およ
び方向(すなわち、単位時間あたりの移動ベクトル)を
パルス情報としてパソコンに供給し、これに対応してデ
ィスプレイに表示されるカーソルを移動させて、座標を
指定する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、の絶
対座標検出型のポインティング・デバイスでは、装置自
体が複雑な上、高価であり、構造上小型化に向いていな
いという欠点がある。例えば、タッチスクリーンは、表
示画面上に透明電極を張り付ける構成上、装置自体の小
型化はできない。タブレットも同様に、画面とタッチ領
域とを1対1対応させる必要があるため、小型化には向
いていない。
【0004】また、の相対座標検出型のポインティン
グ・デバイスには、例えば、次のような欠点がある。マ
ウスには、本体を平面移動させるために、ある程度の広
さが必要であり、さらに、移動方向のx,y軸の各成分
を検出するためにエンコーダを2つ必要とする。トラッ
ク・ボールでは本体が固定であり、ボールだけが回転す
る構造のため、移動させるための広さは必要としない
が、ボール回転方向のx,y軸の各成分を検出するエン
コーダを2つ必要とする点では、マウスと同様である。
【0005】このため、相対座標検出型のポインティン
グ・デバイスを小型化するには、ボールの回転検出機構
を精密に製作せねばならない、という問題がある。ま
た、可動部分を有するため信頼性に乏しく、埃やゴミを
まき取って故障が発生しやすくなる、という問題もあっ
た。最近では、移動方向のx,y軸の各成分を光学式で
検出するものもあるが、専用のパッドが必要である、と
いう欠点がある。この発明は、上述した問題に鑑みてな
されたものでその目的とするところは、容易に小型化が
可能であって、座標指定の際に本体を移動させる必要の
ないポインティング・デバイスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した問題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、平面上の異
なる位置での圧力を互いに検出し、該位置での圧力に応
じた信号をそれぞれ出力する少なくとも3つ以上の圧力
検出手段と、凸形状であって、その底面が前記少なくと
も3つ以上の圧力検出手段の検出位置を覆うように、前
記平面に係着する弾性部材と、操作者による前記弾性部
材の露出面への圧迫により発生した振動地点を前記平面
上に投影した座標値を、前記少なくとも3つ以上の圧力
検出手段による各検出信号の比から算出する第1の演算
手段とを具備し、この座標値に基づいて座標指定を行な
うことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の発明において、前記第1の演算手段による座
標算出を所定時間ごとに行なうことを特徴としている。
【0008】前述した問題を解決するために請求項3に
記載の発明にあっては、平面上の異なる位置での圧力を
互いに検出し、該位置での圧力に応じた信号をそれぞれ
出力する少なくとも3つ以上の圧力検出手段と、凸形状
であって、その底面が前記少なくとも3つ以上の圧力検
出手段の検出位置を覆うように、前記平面に係着する弾
性部材と、操作者による前記弾性部材の露出面への圧迫
により発生した振動地点を前記平面上に投影した座標値
を、前記少なくとも3つ以上の圧力検出手段による各検
出信号の比から、所定時間毎に求めるとともに、所定時
間における該座標値の移動成分を算出する第2の演算手
段とを具備し、この移動成分に基づき座標指定を行なう
ことを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
2または3に記載の発明において、前記座標値の移動速
度を算出し、この移動速度に対応して前記所定時間を制
御する時間間隔制御手段を備えることを特徴としてい
る。請求項5に記載の発明にあっては、請求項1または
3に記載の発明において、前記弾性部材と前記少なくと
も3つ以上の圧力検出手段とが、弾性を有する接着層に
よって接合されることを特徴としている。請求項6に記
載の発明にあっては、請求項1,3または5に記載の発
明において、前記少なくとも3つ以上の圧力検出手段は
4つであり、これらの検出位置が、それぞれ前記弾性部
材の底面中心にて互いに直交する軸上にあって、前記底
面中心から互いに等距離に位置することを特徴としてい
る。請求項7に記載の発明にあっては、請求項1,3,
5または6に記載の発明において、前記少なくとも3つ
以上の圧力検出手段は、互いに同一半導体基板に形成さ
れることを特徴としている。請求項8に記載の発明にあ
っては、請求項7に記載の発明において、前記弾性部材
の底面下であって、前記平面上の異なる位置に対してそ
れぞれ開口する中空室を備え、前記少なくとも3つ以上
の圧力検出手段の各々は、当該中空室内にそれぞれ収納
されて、当該中空室の内圧をそれぞれ検出することを特
徴としている。請求項9に記載の発明にあっては、請求
項8に記載の発明において、前記中空室の各々に、液状
物質を充填したことを特徴としている。請求項10に記
載の発明にあっては、請求項7に記載の発明において、
前記弾性部材の底面下であって、前記平面上の異なる位
置に対してそれぞれ開口する中空室と、前記中空室での
各内圧を、前記少なくとも3つ以上の圧力検出手段の各
々に導く圧力伝達路とを備え、前記少なくとも3つ以上
の圧力検出手段の各々が、当該圧力伝達路の内圧をそれ
ぞれ検出することを特徴としている。請求項11に記載
の発明にあっては、請求項10に記載の発明において、
前記中空室および前記圧力伝達路の各々に、液状物質を
充填したことを特徴としている。請求項12に記載の発
明にあっては、請求項10または11に記載の発明にお
いて、前記圧力伝達路は、剛体からなることを特徴とし
ている。
【0010】請求項13に記載の発明にあっては、請求
項1または3に記載の発明において、前記弾性部材より
も高い弾性率を有する高弾性部材を、前記弾性部材の露
出面に被覆したことを特徴としている。請求項14に記
載の発明にあっては、請求項1または3に記載の発明に
おいて、前記被覆部材よりも高い弾性率を有する高弾性
部材の小片を、前記弾性部材の半露出面に離散的に配置
したことを特徴としている。請求項15に記載の発明に
あっては、請求項1または3に記載の発明において、操
作者によって掴時される匡体を設け、この匡体に前記弾
性部材を露出させて設置したことを特徴としている。
【作用】
【0011】請求項1に記載の発明によれば、操作者
が、弾性部材の露出面を圧迫すると、該圧迫地点を中心
とする振動が生じる。この振動は、弾性部材を弾性波と
して伝播し、その大きさが伝播距離の2乗に比例して減
衰して、各圧力検出手段によって検出される。そして、
圧迫地点を、弾性部材の底面に投影した座標値が、所定
の式に基づき、圧力検出手段の各検出信号の比により算
出され、この座標値に基づいて座標指定が行なわれる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、所定時間
毎に行なわれるので、座標指定を連続的に行なうことが
できる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、操作者
が、弾性部材の露出面を圧迫して、該圧迫地点を移動す
べき方向・量に対応して移動させる。これにより、該圧
迫地点を中心とする振動が生じ、この振動地点も移動す
る。この振動は、弾性部材を弾性波として伝播し、その
大きさが伝播距離の2乗に比例して減衰して、各圧力検
出手段によって検出される。圧迫地点を、弾性部材の底
面に投影した座標値が、所定の式に基づいて圧力検出手
段の各検出信号の比により所定時間毎に算出されて、こ
の所定時間における移動成分が求められる。座標指定
は、この移動成分に基づいて行なわれる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、所定時間
が、座標値の移動速度に対応して変化するので、移動速
度が大きい場合においては、より細密に移動ベクトルを
算出することができる一方、移動速度が小さい場合にお
いては、座標値の算出回数を減らすことができる。請求
項5に記載の発明によれば、弾性部材の微小変位が、圧
力検出手段に直接加わるのを防止することができ、検出
精度をより高めることができる。請求項6に記載の発明
によれば、圧力の検出位置が底面中心に対して互いに対
称的に配置される。このため、露出面上の圧力振動発生
地点が移動する際においても、弾性部材の減衰性を各圧
力検出手段に対して等価とすることができる。また、圧
力振動地点の移動方向が弾性部材の頂点を通り、検出位
置の設置軸のどちらか一方に一致させれば、弾性波の伝
播距離を最小とすることができる。請求項7に記載の発
明によれば、半導体の製造技術を用いることが可能とな
るので、非常に小型・高精度で製造することが可能とな
る。請求項8に記載の発明によれば、請求項2記載の発
明と同様に、弾性部材の微小変位が、圧力検出手段に直
接加わるのを防止することができ、検出精度をより高め
ることができる。請求項9に記載の発明によれば、中空
室の各々における圧力変化を低い損失率で各圧力検出手
段で検出することができる。請求項10〜12に記載の
発明によれば、圧力を検出すべき位置にかかわらず圧力
検出手段を配置することができる。とくに、中空室およ
び圧力伝達路の各々に液状物質を充填すれば、それら内
部での圧力変化を低い損失率で各圧力検出手段で検出す
ることができる。また、圧力伝達路を平面中心に向ける
ように設ければ、圧力検出手段を集約することができ
る。請求項13に記載の発明によれば、高弾性部材の被
覆によって、露出表面に沿って伝搬する表面弾性波が小
さくなり、その分検出方向に向かう弾性波が大きくなる
ので、各圧力検出手段から出力される信号のレベルを大
きくすることができる。請求項14に記載の発明によれ
ば、弾性部材の露出面上での振動発生が離散的となる
が、高弾性部材の配置によって露出表面に沿って伝搬す
る表面弾性波を小さくすることができるので、その分検
出方向に向かう弾性波を大きくすることができるので、
各圧力検出手段から出力される信号のレベルを大きくす
ることができる。請求項15に記載の発明によれば、操
作者は、匡体を保持し、弾性部材を圧迫することによ
り、容易に座標指定を行なうことが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の各実施例に
ついて説明する。
【0016】A−1:第1実施例の構成 まず、この発明による第1実施例の構成について説明す
る。図1は、この実施例のポインティング・デバイスP
Dの外観構成を示す斜視図である。この図に示すよう
に、ポインティング・デバイスPDの匡体Mの上面中央
には、略半球面形状の弾性ゴム1が突出して設けられて
おり、位置センサの一部をなしている。一方、匡体Mの
背側面からコードCが引き出され、指定座標の情報を示
すパルスやクリック操作が行なわれた旨を示す信号(い
ずれも後述する)をパソコン(図示せず)に供給してい
る。
【0017】A−1−1:位置センサ この位置センサ10は、操作者による弾性ゴム1への圧
迫により生じた圧力振動の発生座標を算出するものであ
る。
【0018】図3(a)および(b)は、それぞれこの
位置センサの構成を示す斜視図および斜視透視図であ
り、同図(a)は説明のため部分断面している。これら
の図に示すように、位置センサ10は、感圧素子S1
4と半球形状の弾性ゴム1とから構成される。なお、
ここでは、弾性ゴム1の形状を理想的な半球面として説
明する。感圧素子S1〜S4の各々は、弾性ゴム1の底面
(平面)Lに設置され、検出圧力に比例した電圧V1
4を検出信号としてそれぞれ出力するものであり、そ
の構成の一例については後述する。これら感圧素子S1
〜S4による検出位置Q1〜Q4の座標(x,y)は、弾
性ゴム1の半径をr、底面Lの中心を原点(0,0)と
すると、それぞれ (a,0)、(0,a)、(−a,0)、(0,−a) ……(p) である(ただし、r>a>0)。すなわち、感圧素子S
1〜S4によって圧力を検出すべき座標は、底面Lのx,
y軸上であって、原点から互いに等距離aだけ離れてい
る。
【0019】次に、感圧素子と弾性ゴム1との接合部に
ついて、感圧素子S1 を例にとって説明する。図4は、
感圧素子S1の構成を示す要部断面図である。弾性ゴム
1の底面Lには、半導体基板2が、弾性を有する接着層
3によって接着され、該半導体基板2には、検出位置Q
1での圧力を検出する感圧素子S1が、検出位置において
開口する中空室41 とともに形成されている。この感圧
素子S1は、ダイヤフラムとして用いる薄肉部(厚さ約
数十μm)51、およびこの薄肉部51の表面に形成され
たストレン・ゲージ61から構成される。感圧素子S1
は、既知の半導体エッチング技術により形成され、特
に、ストレン・ゲージ61 は、不純物(例えばボロン)
の選択拡散技術を用いて形成されるピエゾ抵抗素子(p
型抵抗層)から成る。このようなストレン・ゲージ6が
歪むと、該歪みに応じてその抵抗値が変化するようにな
っている。同様に、感圧素子S2〜S4が、半導体基板2
上に形成され、検出位置Q2〜Q4での圧力に比例してそ
の抵抗値がそれぞれ変化するようになっている。
【0020】かかる構成による位置センサ10では、弾
性ゴム1の半球面上にて圧力振動が生じると、該圧力振
動は弾性ゴム1内を弾性波として伝播し検出位置Qにて
微震動となり、中空室41〜44内の各圧力を変動させ
る。この際、ストレン・ゲージ61〜64の各々は、中空
室41〜44の各内圧と大気圧解放口7を介した外圧との
圧力差によってそれぞれ歪むので、その各抵抗値は該圧
力振動に応じて変化することになる。ストレン・ゲージ
1〜64の両端部には、外部回路に導くためのアルミ電
極(図示せず)が蒸着されており、既知の回路によって
それぞれ抵抗/電圧変換され、該電圧が、検出位置Q1
〜Q4での圧力に比例する検出電圧V1 として出力され
るようになっている。
【0021】ここで、必要ならば、中空室41〜44の各
々を単に空乏とはせずに、熱膨張率の低い液体(例え
ば、水、アルコールなど)、あるいは液状物質(例え
ば、ゼラチンなど)を充填した構成としても良い。これ
により、検出位置Q1〜Q4にてそれぞれ生じた微震動
を、低い損失率で、より正確に、それぞれ検出信号へと
変換することができる。
【0022】A−1−2:位置センサによる座標検出の
原理 次に、かかる構成による位置センサ10の座標検出の原
理について説明する。図5は、座標検出の原理を説明す
るための斜視図であり、この図では図3(a),(b)
に示した位置センサ10を説明のため簡略化してある。
操作者が、図6(a)に示すように、指40により弾性
ゴム1の半球面上を圧迫したとする。この場合、弾性ゴ
ム1の半球面上の点Pn には、指40に指尖動脈から発
生する圧力振動波、すなわち指尖脈波によって圧力振動
が発生する。ここで、点Pnは 振動の重心(中心)とす
る。すなわち、点Pn は、弾性ゴム1の半球面上であっ
て、指40による圧迫作用の中心とする。
【0023】次に、この点Pn での振動が、時刻t=n
において発生したとする。この振動は、弾性ゴム1を伝
播し、伝播距離の2乗に比例して減衰し、感圧素子S1
〜S4により電圧V1〜V4を有する検出信号としてそれ
ぞれ検出される。
【0024】ところで、弾性ゴム1の球面を表す式は、
次のようになる。
【数1】 (ただし、z>0)したがって、弾性ゴム1の球面上に
おける任意の点Pn の座標(x,y,z)は、そのx,
y座標の値をそれぞれxn,ynとすると、式(1)から
次のようになる。
【数2】
【0025】そして、点Pn と感圧素子S1〜S4の検出
位置Q1〜Q4との各距離は、式(2)および前述した各
検出位置の座標を示す(p)からそれぞれ次式のように
なる。
【数3】
【0026】次に、点Pnにて発生した振動は、弾性ゴ
ム1の伝播距離の2乗に比例して減衰するので、各素子
によって検出される電圧V1〜V4の値は、互いに、点P
n と対応する素子の検出位置との距離の2乗に反比例す
ることになる。したがって、次の等式が成立する。
【数4】 そして、式(4)から、点Pn のx、y座標の値xn
nは、次のようになる。
【数5】 このように、弾性ゴム1の半球面上の点Pnにて圧力振
動が発生すると、感圧素子S1〜S4の検出電圧V1〜V4
から、点Pnの座標値xn,ynを求めることができる。
これは、点Pnを、感圧素子S1〜S4の検出位置の平面
(x−y平面)、すなわち、弾性ゴム1の底面Lに垂直
投影した点P’nの座標(図5参照)を求めていること
にほかならない。式(5)では、座標値xnを、x軸上
に設置される感圧素子S1,S3の電圧V1,V3 から、
また、座標値ynを、y軸上に設置される感圧素子S2
4の電圧V2,V4 から、それぞれ独立して求めること
ができるので、座標算出にあたって相互の影響を排除す
ることができる。
【0027】これは、式(4)を詳細に検討すれば判る
ように、座標値xn,ynを求めるのに必要な電圧は、感
圧素子S1〜S4のうちの3つで済むのであるが、この場
合、一方の座標値の算出には、他方の座標値が影響を与
えてしまう。例えば、感圧素子S1〜S3のみによって座
標値xn,ynを算出するには、まず、座標値xnを電圧
1,V3から算出し、次に、この座標値xnを式(4)
に代入すれば、座標値ynを、電圧V2 から算出するこ
とができるが、該座標値ynは、電圧V1〜V3に依存し
てしまうことになるので、感圧素子に出力特性に差があ
る場合に、正確な座標算出ができなくなるからである。
【0028】なお、この説明では、地点P’n の座標値
n,ynを求めるのに用いている式(1)〜(5)は、
弾性ゴム1が理想的な反球形状、すなわち、球体をその
中心を含む面によって切断したときに得られる形状を前
提としている。しかしながら、操作者の使用感などの触
感を考慮した場合、弾性ゴム1の形状は、かかる半球形
状よりも、図14(a)に示すように、略凸形状である
ことが望ましい。また、工業的に考えてみても、位置セ
ンサ10が、理想的な半球形状を満足して製造すること
は困難であり、むしろ、図14(a)あるいは(b)に
示すように、(これらの図においては極端な例を示す
が)、球体の中心からズレをもって製造されてしまうこ
とが多い。このような場合であっても、該ズレ量が測定
精度において許容範囲内であれば、式(5)を近似式と
して用いて、座標値xn,ynを求めることができる。
【0029】そこで、この近似について説明する。い
ま、弾性ゴム1の形状が、理想的な球体の中心からΔz
だけズレて切断された疑似半球体とした場合について考
える。この場合、感圧素子S1〜S4による検出位置Q1
〜Q4の座標(x,y,z)は、弾性ゴム1の半径を
r、中心を原点(0,0,0)とすると、それぞれ Q1( a, 0,Δz) Q2( 0, a,Δz) Q3(−a, 0,Δz) Q4( 0,−a,Δz) である。したがって、点Pn と検出位置Q1〜Q4との各
距離の2乗は、それぞれ式(3)と同様にして求めるこ
とができ、それぞれ次式のようになる。
【数6】 ただし、これらの式において、
【数7】 とおいている。この場合でも点Pnにて発生した振動
は、弾性ゴム1の伝播距離の2乗に比例して減衰するの
で、各センサによって検出される電圧V1〜V4の値は、
互いに点Pn と対応するセンサの検出位置との距離の2
乗に反比例することになる。すなわち、式(6)におけ
る各距離の2乗と、当該検出電圧V1〜V4との積におい
ては互いに等しいので、点Pn のx、y座標の値xn
nは、次のようになる。
【数8】 式(8)において、(Δz)2 は、(Δz)をz軸方向
に対して充分に小さければ、無視することができる。ま
た、式(8)をみてもわかるように、(zn・Δz)に
ついては、原点からのセンサの距離aを、半径rの範囲
内においてできるだけ大きくすることにより、無視する
ことができる。これにより式(8)は、実質的に式
(5)と等しくなる。
【0030】またこの例では、地点P’n の座標値
n,ynを求めるのに、各検出信号の電圧V1〜V4を式
(5)に代入することにより求めたが、次の方法によっ
て求めても良い。すなわち、弾性ゴム1の露出面上で一
定の振動を実験的に発生させ、振動を加えた座標と電圧
1〜V4の比との関係を予め測定し、この関係を示すテ
ーブルを作成しておく。実際に、地点P’n の座標値x
n,ynを求めるには、電圧V1〜V4の比に対応する座標
をこのテーブルから読み出すことで可能である。このよ
うに、図3(a)における弾性ゴム1は、半球面形状に
する必要性はなく、操作者が操作しやすいような凸形状
であれば良い。
【0031】A−1−3:位置センサによる移動ベクト
ル成分算出の原理 次に、時刻t=n+1(すなわち、サンプリングクロッ
クの1周期経過後)において、操作者が、図6(b)に
示すように、指40による弾性ゴム1の半球面を圧迫地
点を移動させて、圧力振動の発生源が点Pn+1 に移動し
たとする。この場合も同様に、該点Pn+1を、面Lに投
影した点P’n+1の座標値xn+1,yn+1を求める。以
下、同様に、時刻t=n+2,n+3,……における点
P’n+2,P’n+3,……の座標値を求める。
【0032】次に、求めた座標値から、サンプリングク
ロック1周期前に求めた座標値を減算することよって、
すなわち、 xn+1−xnn+1−yn をそれぞれ求めると、サンプリング1周期での、弾性ゴ
ム1の半球面への圧迫地点の移動ベクトルのうちの、
x,y軸方向の成分を求めることができる。さらに、こ
の成分の大きさ、すなわち移動距離を求めて、サンプリ
ングクロックの1周期で除算することによって、当該サ
ンプル時における移動ベクトルの速度を算出することが
できる。この速度Vを求める式は、サンプリングクロッ
クの周波数をFsとすると、次式のようになる。
【数9】
【0033】A−1−4:クリック操作 また、この実施例では、検出電圧V1〜V4の相加平均が
所定のしきい値以上となった場合に、いわゆるクリック
操作が行なわれたと判断される。これは、弾性ゴム1の
半球面上を指で圧迫している状態で、さらに強く圧迫す
ることによって行なわれる。この際、式(5)を見ても
わかるように、座標の算出は電圧V1 〜V4 の絶対値で
はなく、比によって行なわれるので、圧迫地点を変えな
い限り、座標指定には影響がない。
【0034】A−2−1:位置センサの他の例 次に、位置センサの他の例について説明する。図7
(a)は、この例の構成を説明するための略平面図であ
り、図7(b)は、同図(a)におけるx軸の方向の要
部断面図である。これらの図において、図3あるいは図
4と同じ部位には、同一符号を付与してあり、その説明
を省略する。これらの図に示すように位置センサ10に
は、検出位置Q1 において開口する中空室41が設けら
れ、さらにこの中空室41の側壁に開口する中空管81
が平面Lの中心方向に延びて、半導体基板2に接続され
ている。同様に、検出位置Q2〜Q4において中空室42
〜44が、それぞれ設けられ、さらに中空管82〜84
が、平面Lの中心方向にそれぞれ延びている。半導体基
板2には、感圧素子S1〜S4が、各々設けられ、四方向
からそれぞれ延びている中空管81〜84に開端接続され
る。
【0035】この場合好ましくは、中空室41〜44およ
び中空管81〜84は、半導体基板2とは別構成とし、例
えば硬質プラスチックや金属等の剛体9から形成した方
が良い。この方が、検出位置Q1〜Q4を考慮せずに、感
圧素子S1〜S4を半導体基板2に集約的に形成すること
ができるので、同一面積中での感圧素子の取り数を増加
させて、その分コストを低下させることができる、とい
う利点がある。また、この構成においても、中空室41
〜44および中空管81〜84に、熱膨張率の低い液体あ
るいは液状物質を充填した構成としても良い。
【0036】なお、位置センサ10としては、底面Lの
検出位置Q1〜Q4に既知の歪みゲージを直接張り付け、
該位置での振動を歪みとして検出する構成も可能ではあ
るが、この構成では弾性ゴム1を押圧した際の微小変形
による歪みが直接出力に現われるので、望ましくは、図
4に示したように接着層3および中空室4を介して弾性
波として検出する構成の方が良い。また、感圧素子の個
数は、上述した実施例では「4」であったが、前述した
ように「3」であっても良い。要は、感圧素子の各検出
位置と弾性ゴム1の半球面上の点との各距離が特定でき
るように、感圧素子の各検出位置が、半球面の底面であ
れば良い。
【0037】上述した2つの例による位置センサ10で
は、点Pn での振動による弾性波が、検出位置Q1〜Q4
方向のみならず、弾性ゴム1のあらゆる方向に向かって
ほぼ均等に伝搬する。このため、点Pn にて発生する振
動の大きさに対して検出位置Q1〜Q4で生じる圧力が小
さくなり、電圧V1〜V4の各値もこれに応じて小さくな
る傾向がある。したがって、これら実施例では、S/N
比が劣化しやすいという欠点を抱えている。そこで次
に、S/N比の改善を図った二例についてそれぞれ説明
する。
【0038】A−2−2:位置センサの他の例 本願発明者は、弾性ゴム1よりも高い弾性率を有する部
材81(例えば、硬質プラスチックや金属等)を、図8
に示すように、弾性ゴム1の半球面に被覆すると、感圧
素子S1〜S4による出力電圧V1〜V4が、部材81の被
覆なしのときと比較して大となることを実験的に確認し
ている。これは、半球面の表面に沿って伝搬する表面弾
性波が、部材81の存在によって伝搬しにくくなって、
弾性ゴム1の中心方向に向かうことになるので、その
分、各検出位置Q1〜Q4での圧力増加に寄与して、感圧
素子の出力電圧をより大きくしていると思われる。言い
換えれば、半球面から検出位置への弾性波の伝搬を示す
伝達関数が改善されるためと思われる。また、この実施
例においては、部材81の被覆によって、弾性ゴム1が
操作者に直接接触することがなくなるので、皮脂による
弾性ゴム1の劣化が防止される、という利点もある。
【0039】また、図9に示すように、部材81の小片
82を弾性ゴム1の半球面上に離散的に多数設ける構成
としても良い。小片82が、半球面に対して埋め込まれ
るか、貼付されるかは、問わない(同図は、貼付した例
を示す)。このとき、前述した弾性波の伝達関数におい
ては、小片82から検出位置へ向かうものの方が、弾性
ゴム1の露出表面から検出位置へ向かうものよりも改善
されるので、半球面上の振動点Pn が小片82の設置場
所にと選択的に限定される(傾向がある)。このため点
n の座標値は、小片82の設置場所を底面Lに投影し
た離散値になるという問題があるが、感圧素子S1〜S4
の出力電圧V1〜V4を大きくすることができるので、分
解能が比較的荒い時には有効である。また、この問題
は、小片82を多数かつ効率良く設置することにより、
解決することができる。
【0040】A−3:第1の実施例の電気的構成 次に、ポインティング・デバイスPDの電気的構成につ
いて図2を参照して説明する。この図において、11は
A/D変換器であり、感圧素子S1〜S4による検出電圧
1〜V4の各々を、クロックCLKによるタイミングに
て同時にサンプリングして、A/D変換を行なう。詳細
には、このA/D変換器11は、検出電圧V1〜V4の各
々をクロックCLKのタイミングにてサンプル・ホール
ドし、これら電圧をマルチプレクサによってクロックC
LKより充分速いタイミングにて順次切り換えて、A/
D変換を行なう。これによりA/D変換すべき電圧の数
はV1〜V4の「4」であるが、A/D変換器11の個数
は「1」とすることができる。そして、変換された電圧
は、インターフェイス(図示せず)およびバスを介して
CPU(Central Processing Unit)12に供給され
る。13はROM(ramdom access Read Only Memory)
であり、CPU12によって演算を行なうためのプログ
ラム等が記憶されている。14はRAM(Ramdom Acces
s read/write Memory )であり、クロックCLKのタイ
ミング毎に算出座標を記憶する。15はタイマであり、
基本クロックφを生成してCPU12に供給するととも
に、CPU12からの制御信号Sの下に、基本クロック
φの分周周期を変更したクロックCLKを出力する。1
6はパルス発生器であり、CPU12により求めた移動
ベクトル成分に対応するカウントパルスを発生したり、
クリック操作が行なわれた旨の信号を生成して、外部の
パソコン(この図では図示せず)にコードC(図1参
照)を介して供給する。なお、このパルス発生器16
は、後述する絶対座標検出型として用いる場合には、カ
ウントパルスを発生しないで、点P’n の座標情報をパ
ソコンに供給する。
【0041】CPU12は、前述の式(5)にしたがっ
てサンプリングした検出電圧から座標値xn,ynを求め
るとともに、必要に応じて該座標値の各々から前の座標
値xn-1,yn-1をそれぞれ減算し、クロックCLK1周
期あたりにおける移動ベクトルのx,y軸方向の成分を
求める。また、CPU12は、求めた移動ベクトル、す
なわち移動速度が、所定値よりも大きい場合において
は、タイマ15にクロックCLKの周期を制御信号Sに
よって、例えば半分にするように命令する一方、移動速
度が、所定値よりも小さい場合においては、タイマ15
にクロックCLKの周期を制御信号Sによって、例えば
倍にするように命令する。なお、CPU12のその他動
作については後述する。
【0042】B:第1の実施例の動作 次に、上述した構成によるポインティング・デバイスP
Dの動作について説明する。
【0043】この実施例によるポインティング・デバイ
スPDは、 絶対座標検出型として用いられる場合と 相対座標検出型として用いる場合と の2通りの使用方法がある。そこで、各々の方法に分け
て説明する。なお、これら各方法は、図示せぬスイッチ
あるいは外部からのコマンドによって選択可能となって
いる。
【0044】 絶対座標検出型として用いる場合 この場合、底面Lの座標系とパソコン側でのカーソル座
標系とは写像関係に、すなわち1対1対応の関係に、予
め設定されているものとする。まず操作者は、図6
(a)に示すように、弾性ゴム1の半球面上に指40を
当てて圧迫する。この際に、所望とする指定座標が、圧
迫地点を底面Lに投影した座標となるように、弾性ゴム
を圧迫する。これによって、弾性ゴム1は圧迫地点を中
心として振動し、該振動による弾性波が発生する。該弾
性波は感圧素子S1〜S4によって電圧V1〜V4として検
出され、これら電圧がディジタル値へと変換される。そ
して、座標値xn,ynが、式(5)に基づき、変換され
た検出電圧からCPU12によってそれぞれ算出され、
パソコン側に供給される。以降この動作がクロックCL
Kの周期毎に行なわれ、座標指定が順次行なわれる。こ
のように、絶対座標検出型では、弾性ゴム1の球面上
において圧迫した地点を、検出位置Q1〜Q4の設置平面
(すなわち底面L)に垂直投影した座標値が、クロック
CLKのタイミング毎に求められて、カーソル座標とし
て指定するためにパソコン側に供給される。なお、この
絶対座標検出型では、操作者が弾性ゴム1を圧迫しない
場合、弾性波は発生しないので、感圧素子の検出電圧V
1〜V4は互いに等しくなる。このとき、式(5)を見て
も判るように、座標値は(0,0)となって、カーソル
が原点に復帰するようになっている。
【0045】 相対座標検出型として用いる場合 パソコン側でのカーソル座標30が、図10に示すよう
に、初期状態(すなわち、時刻t=n)において、画面
中央に設定されているものとし、この設定状態におい
て、所望のカーソル座標31の位置が例えば画面右上端
であるとする。ここで、uは、パソコン側のカーソル座
標から操作者が所望するカーソル座標へのベクトルを示
す。なお、一般的に、パソコン画面のy軸においては、
下方向が(+)であるが、この実施例では、位置センサ
10に底面Lの座標系と一致させるため、上方向を
(+)としている。
【0046】この場合に操作者は、カーソル座標を所望
する位置へ移動させるため、図6(b)に示すような操
作を行なう。すなわち操作者は、弾性ゴム1における任
意の地点を指40で圧迫し(−1)、次に、ベクトル
uの方向に一致するように、圧迫地点を移動させる(
−2)。そして、操作者は、パソコンの画面を見なが
ら、カーソル座標30が所望の座標となるように、上記
−1、−2の操作を繰り返し行なう。この操作は、
弾性ゴム1をベクトルuの方向に回転させるような動作
となる。なお、弾性ゴム1は、実際には回転しないの
は、言うまでもない。
【0047】次に、このような操作に対する実施例側の
動作について説明する。 −1 時刻t=nにおいて、操作者が指40により弾性ゴム1
を圧迫すると、絶対座標検出型と同様に、圧迫地点を
中心とする振動が発生し、該振動による弾性波が感圧素
子S1〜S4によって検出されて、圧迫地点を底面Lに投
影した座標値xn,ynがCPU12によって算出され
る。該座標値はRAM14に一旦、記憶される。 −2 次に、クロックCLKの1周期経過後、すなわち、時刻
t=n+1において、座標値xn+1,yn+1が、同様にそ
れぞれ算出されて両者がRAM14に格納されるととも
に、クロックCLKの1周期前に算出した座標値、すな
わち座標値xn,yn がRAM14から読み出されて、
次の差が求められる。すなわち、CPU12によって、 xn+1−xn、 yn+1−yn がそれぞれ算出され、クロックCLKの1周期あたりに
おけるx,y軸方向の移動ベクトル成分が求められ、パ
ルス発生器16に供給される。
【0048】そして、パルス発生器16では、カウント
パルスと移動方向を示す符号とが、求めたベクトル成分
に対応するように生成され、パソコン側に供給される。
詳細には、ベクトル成分の大きさ(絶対値)がカウント
パルスのパルス数として、ベクトルの移動方向が符号と
して、それぞれx,y軸に対応して供給される。これに
より、時刻t=nにおけるカーソル30の座標位置に対
し、求めたベクトル成分に対応する分だけ、カーソル3
0が移動する。
【0049】次に、時刻t=n+2においては、 xn+2−xn+1n+2−yn+1 のベクトル成分がそれぞれ算出される。そして求めたベ
クトル成分に対応するように、カウントパルスと移動方
向を示す符号とがパソコン側に供給されて、時刻t=n
+1でのカーソル30の座標位置に対し、求めたベクト
ル成分に対応する分だけ、カーソル30が移動する。以
降同様に、時刻t=n+i(i=1,2,3,…)にお
いて、 xn+i−xn+i-1n+i−yn+i-1 がそれぞれ算出され、次に、求めたベクトル成分に対応
するように、カウントパルスと移動方向を示す符号とが
パソコン側に供給されて、カーソル座標30は、所望の
座標に達することになる。このように、操作者が、パソ
コン側のカーソル座標から所望の座標へのベクトルuの
方向に対応させて圧迫地点を移動させ、その移動距離が
ベクトルuの大きさに対応するように、圧迫地点の移動
を繰り返し行なうことによって、パソコン側のカーソル
座標30が所望の座標に達するようになっている。
【0050】また、CPU12は、式(9)により求め
た移動ベクトルの速度Vにしたがって制御信号Sを出力
し、タイマ15におけるクロックCLKの分周周期を制
御する。すなわち、CPU12は、速度Vが、 (0≦)V<VMIN ……(α) VMIN≦V<VMAX ……(β) VMAX≦V ……(γ) のうちのどの領域に属するかを判別する。ここで、V
MIN,VMAXは、予め設定される閾値である。そして、速
度Vが領域(α)に属するならば現在のクロックCLK
周期を例えば2倍にする旨の、また、速度Vが領域
(β)に属するならば現在のクロックCLK周期を維持
する旨の、速度Vが領域(γ)に属するならば現在のク
ロックCLK周期を例えば1/2倍にする旨の、制御信
号Sをタイマ15にそれぞれの場合に応じて供給する。
これによって、この実施例では、圧迫地点の移動に対し
て適切なサンプリングが行なわれるようになっている。
【0051】なお、この相対座標検出型では、操作者が
弾性ゴム1を圧迫しない場合、移動ベクトルは零となる
ので、カーソルは前の位置に保たれることになる。ま
た、この際に、その速度Vも零となるので、クロックC
LKの周期は次第に長くなる。
【0052】C:他の実施例 上述した第1の実施例では、いわゆるデスクトップ・パ
ソコンを考慮して、ポインティング・デバイスPDをス
タンド・アロンとしたが、本願発明はこれにとらわれな
い。そこで、ポインティング・デバイスPDとパソコン
本体とを組み合わせた実施例について説明する。
【0053】図11は、本願発明による第2の実施例の
外観構成を示す斜視図であり、本願発明によるポインテ
ィング・デバイスPDを、表示部17を備えるいわゆる
ラップ・トップ型パソコン50に組み込んだものであ
る。この実施例では、この図に示すように弾性ゴム1
が、キーボード51の手前に突出して設けられている。
図12は、この実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。この図と、第1の実施例の構成を示す図2との相
違点は、移動ベクトルの成分を供給する必要がないた
め、パルス発生器16を廃した一方、パソコン50の表
示を行なうための表示部17、および入力情報をCPU
12に供給するためのキーボード51が配置した点であ
る。また、この図におけるCPU12、ROM13およ
びRAM14は、パソコン50と共用になる。すなわち
これらは、従来のパソコン処理を行なうとともに、第1
の実施例における座標算出あるいは移動ベクトルの成分
算出を行なって、これに基づいて直接、カーソル座標3
0が指定されるようになっている。
【0054】次に、第3の実施例について説明する。図
13は、この実施例の外観構成を示す斜視図であり、ポ
インティング・デバイスPDを、表示部17を備えた小
型携帯電子文具、すなわちいわゆる電子手帳60に組み
込んだものである。この図に示すように、弾性ゴム1が
キースイッチ群61の上部近傍に設けられている。ま
た、この実施例の電気的構成は、図12と同一となる。
【0055】これら第2および第3の実施例によれば、
ポインティング・デバイスPDを可動構造を有すること
なく構成できるので、パソコン本体や電子手帳本体の小
型化を妨げることがない、という利点がある。
【0056】上述した各実施例では、次のような方法に
よって感圧素子S1〜S4の出力特性差をキャンセルする
ことができる。この方法では、前述した3つの感圧素子
によって点P’n の座標値を求める技術を用いる。ま
ず、4つの中から3つの感圧素子を選択して、これら感
圧素子のみによって座標値xn,ynを算出する。次に別
の感圧素子の組み合わせを選択して、同様に、座標値x
n,ynを算出する。異なる4つの中から3つを選択する
組み合わせは、4通り(=43)存在するので、他の2
つの組み合わせによっても、同様に、座標値xn,yn
算出する。これら4つの組み合わせによりそれぞれ独立
に算出した座標値xn,ynは、感圧素子S1〜S4の出力
特性がすべて同一であるならば、互いに一致するはずで
ある。仮に、一致しなければ、出力特性が相違している
とみなすことができ、算出した座標から逆に検出電圧を
補正して、該算出座標が一致するようすれば、感圧素子
の個体差に伴う出力特性の相違を互いにキャンセルこと
ができ、より正確な座標値を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、次のよ
うな効果がある。圧迫地点を圧力検出手段の設置平面上
に投影した座標を、直接的に指定することができるとと
もに、可動機構を一切有しない構造となるので、信頼性
が高くすることができ、また、座標指定おいては弾性部
材の露出面を圧迫するだけであるので、広い空間を必要
としない、という効果がある(請求項1)。座標指定を
連続的に行なうことができる(請求項2)
【0058】圧迫地点の移動を圧力検出手段の設置平面
上に投影した移動に基づいて、座標を相対的に指定する
ことができるとともに、可動部分を一切有しない構造と
なるので、信頼性が高くすることができ、また、座標指
定おいては弾性部材の露出面を圧迫するだけであるの
で、広い空間を必要としない、という効果がある(請求
項3)。
【0059】所定時間が、座標値の移動速度に変化する
ので、座標値の移動速度が大きい場合においては、より
細密に移動ベクトルを求めることができる一方、平面移
動距離が小さい場合においては、座標値の算出回数を減
らすことができる。したがって、該移動速度に対し、効
率よく座標指定を行なうことができる(請求項4)。
【0060】弾性部材の微小変位が、圧力検出手段に直
接加わるのを防止することができ、検出精度をより高め
ることができる(請求項5)。圧力の検出位置が弾性部
材の底面中心に対して互いに対称的に配置される。この
ため、露出面上の圧力振動発生地点が移動する際におい
ても、弾性部材の減衰性を各圧力検出手段に対して等価
とすることができる。また、圧力振動地点の移動方向が
弾性部材の頂点を通り、検出位置の設置軸のどちらか一
方に一致させれば、弾性波の伝播距離を最小とすること
ができるので、より精度良く圧力を検出することが可能
となる(請求項6)。半導体の製造技術を用いることが
可能となるので、非常に小型・高精度で製造することが
可能となる(請求項7)。弾性部材の微小変位が、圧力
検出手段に直接加わるのを防止することができ、検出精
度をより高めることができる(請求項8〜9)。圧力を
検出すべき位置にかかわらず圧力検出手段を配置するこ
とができる。とくに圧力伝達路を平面中心に向けるよう
に設ければ、圧力検出手段を集約することができるの
で、半導体基板の単位面積当たりに、多数の圧力検出手
段を形成することができ、コスト低下に寄与することが
できる(請求項10〜12)。高弾性部材の被覆によっ
て、露出表面に沿って伝搬する表面弾性波が小さくな
り、その分検出方向に向かう弾性波が大きくなるので、
各圧力検出手段から出力される信号のレベルを大きくす
ることができる(請求項13)。弾性部材の露出面での
振動発生が離散的となるが、高弾性部材の配置によって
露出表面に沿って伝搬する表面弾性波を小さくすること
ができるので、その分検出方向に向かう弾性波を大きく
することができるので、各圧力検出手段から出力される
信号のレベルを大きくすることができる(請求項1
4)。操作者は、匡体を掴持し、被覆部材を指等によっ
て圧迫することができるようになるので、より座標指定
を行なうことが容易となる(請求項15)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例によるポインティング
・デバイスPDの外観構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】(a)は、同実施例における位置センサの構成
を示す部分断面した斜視図であり、(b)は、同位置セ
ンサの構成を示す透視斜視図である。
【図4】同位置センサ10における弾性ゴム1と半導体
基板2との接合部を拡大した要部断面図である。
【図5】同位置センサ10による座標検出の原理を説明
するための簡略斜視図である。
【図6】(a)、(b)ともに、同実施例の操作状態を
示す側面図である。
【図7】(a)は、位置センサ10の他の例を示す平面
図であり、(b)はこの例における弾性ゴム1と半導体
基板2との接合部の構成を示す要部拡大断面図である。
【図8】位置センサ10の他の例の構成を示す部分断面
した斜視図である。
【図9】位置センサ10の、さらに他の例の構成を示す
部分断面した斜視図である。
【図10】パソコン側のカーソル座標を示す平面図であ
る。
【図11】この発明による第2の実施例のポインティン
グ・デバイスの外観構成を示す斜視図である。
【図12】同実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図13】この発明による第3の実施例のポインティン
グ・デバイスの外観構成を示す斜視図である。
【図14】(a)、(b)ともに、位置センサ10の変
形構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1〜S4……感圧素子(圧力検出手段) 1 ……弾性ゴム(弾性部材) 2 ……半導体基板 3 ……接着層 4 ……中空室 8 ……中空管(圧力伝達路) 10 ……位置センサ 12 ……CPU(第1,第2の演算手段、時間間隔
制御手段) M ……匡体(本体) 81 ……部材(高弾性部材) 82 ……小片(高弾性部材の小片)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面上の異なる位置での圧力を互いに検
    出し、該位置での圧力に応じた信号をそれぞれ出力する
    少なくとも3つ以上の圧力検出手段と、 凸形状であって、その底面が前記少なくとも3つ以上の
    圧力検出手段の検出位置を覆うように、前記平面に係着
    する弾性部材と、 前記弾性部材の露出面への圧迫により発生した振動地点
    を前記平面上に投影した座標を、前記少なくとも3つ以
    上の圧力検出手段による各検出信号の比から算出する第
    1の演算手段とを具備し、この座標値に基づいて座標指
    定を行なうことを特徴とするポインティング・デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】 前記第1の演算手段による座標算出を所
    定時間ごとに行なうことを特徴とする請求項1記載のポ
    インティング・デバイス。
  3. 【請求項3】 平面上の異なる位置での圧力を互いに検
    出し、該位置での圧力に応じた信号をそれぞれ出力する
    少なくとも3つ以上の圧力検出手段と、 凸形状であって、その底面が前記少なくとも3つ以上の
    圧力検出手段の検出位置を覆うように、前記平面に係着
    する弾性部材と、 前記弾性部材の露出面への圧迫により発生した振動地点
    を前記平面上に投影した座標を、前記少なくとも3つ以
    上の圧力検出手段による各検出信号の比から、所定時間
    毎に求めるとともに、所定時間における該座標値の移動
    成分を算出する第2の演算手段とを具備し、この移動成
    分に基づき座標指定を行なうことを特徴とするポインテ
    ィング・デバイス。
  4. 【請求項4】 前記座標値の移動速度を算出し、この移
    動速度に対応して前記所定時間を制御する時間間隔制御
    手段を備えることを特徴とする請求項2または3記載の
    ポインティング・デバイス。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材と前記少なくとも3つ以上
    の圧力検出手段とが、弾性を有する接着層によって接合
    されることを特徴とする請求項1または3記載のポイン
    ティング・デバイス。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも3つ以上の圧力検出手段
    は4つであり、これらの検出位置が、それぞれ前記弾性
    部材の底面中心にて互いに直交する軸上にあって、前記
    底面中心から互いに等距離に位置することを特徴とする
    請求項1,3または5記載のポインティング・デバイ
    ス。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも3つ以上の圧力検出手段
    は、互いに同一半導体基板に形成されることを特徴とす
    る請求項1,3,5または6記載のポインティング・デ
    バイス。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材の底面下であって、前記平
    面上の異なる位置に対してそれぞれ開口する中空室を備
    え、前記少なくとも3つ以上の圧力検出手段の各々は、
    当該中空室内にそれぞれ収納されて、当該中空室の内圧
    をそれぞれ検出することを特徴とする請求項7記載のポ
    インティング・デバイス。
  9. 【請求項9】 前記中空室の各々に、液状物質を充填し
    たことを特徴とする請求項8記載のポインティング・デ
    バイス。
  10. 【請求項10】 前記弾性部材の底面下であって、前記
    平面上の異なる位置に対してそれぞれ開口する中空室
    と、 前記中空室での各内圧を、前記少なくとも3つ以上の圧
    力検出手段の各々に導く圧力伝達路とを備え、前記少な
    くとも3つ以上の圧力検出手段の各々が、当該圧力伝達
    路の内圧をそれぞれ検出することを特徴とする請求項7
    記載のポインティング・デバイス。
  11. 【請求項11】 前記中空室および前記圧力伝達路の各
    々に、液状物質を充填したことを特徴とする請求項10
    記載のポインティング・デバイス。
  12. 【請求項12】 前記圧力伝達路は、剛体からなること
    を特徴とする請求項10または11記載のポインティン
    グ・デバイス。
  13. 【請求項13】 前記弾性部材よりも高い弾性率を有す
    る高弾性部材を、前記弾性部材の露出面に被覆したこと
    を特徴とする請求項1または3記載のポインティング・
    デバイス。
  14. 【請求項14】 前記被覆部材よりも高い弾性率を有す
    る高弾性部材の小片を、前記弾性部材の露出面に離散的
    に配置したことを特徴とする請求項1または3記載のポ
    インティング・デバイス。
  15. 【請求項15】 操作者によって掴時される匡体を設
    け、この匡体に前記弾性部材を露出させて設置したこと
    を特徴とする請求項1または3記載のポインティング・
    デバイス。
JP5320582A 1993-12-20 1993-12-20 ポインティング・デバイス Pending JPH07175584A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018146952A1 (ja) * 2017-02-13 2018-08-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 入力装置

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