JPH07175A - 線虫類の培養装置 - Google Patents
線虫類の培養装置Info
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- JPH07175A JPH07175A JP14337093A JP14337093A JPH07175A JP H07175 A JPH07175 A JP H07175A JP 14337093 A JP14337093 A JP 14337093A JP 14337093 A JP14337093 A JP 14337093A JP H07175 A JPH07175 A JP H07175A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産性高く線虫類を培養生産する事の出来る
線虫類の培養装置を提供すること。 【構成】 線虫類を培養するための培地3を設け、アン
モニア等の老廃物に対する吸着活性物質2(ゼオライ
ト)を気密性の培養空間内に配置してある。
線虫類の培養装置を提供すること。 【構成】 線虫類を培養するための培地3を設け、アン
モニア等の老廃物に対する吸着活性物質2(ゼオライ
ト)を気密性の培養空間内に配置してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】線虫類のなかには、昆虫と夾雑す
る状態で、昆虫の口器、肛門、足関節等から昆虫の血体
腔中に侵入してその昆虫を宿主とし、線虫体内に生息し
ている共生細菌を放出し、その宿主昆虫の免疫機構を破
壊するとともに、前記宿主昆虫の体内で増殖して、その
宿主昆虫を死に至らしめるような昆虫寄生性線虫が、知
られている。このような昆虫寄生性線虫を用いて、農作
物等の植物に被害を与える害虫を殺虫して、前記植物の
被害を防ぐために、このような線虫類を大量に培養する
ことが考えられている。
る状態で、昆虫の口器、肛門、足関節等から昆虫の血体
腔中に侵入してその昆虫を宿主とし、線虫体内に生息し
ている共生細菌を放出し、その宿主昆虫の免疫機構を破
壊するとともに、前記宿主昆虫の体内で増殖して、その
宿主昆虫を死に至らしめるような昆虫寄生性線虫が、知
られている。このような昆虫寄生性線虫を用いて、農作
物等の植物に被害を与える害虫を殺虫して、前記植物の
被害を防ぐために、このような線虫類を大量に培養する
ことが考えられている。
【0002】そこで、本発明は、気密性の培養空間を備
え、装置の培養空間内に線虫類を培養するための培地を
収容可能な線虫類の培養装置に関する。
え、装置の培養空間内に線虫類を培養するための培地を
収容可能な線虫類の培養装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の線虫類の培養装置は、単
に気密性の培養空間内に培地を収容可能にしてあるだけ
のものであった。
に気密性の培養空間内に培地を収容可能にしてあるだけ
のものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に線虫類は培地上
で増殖する際に何らかの老廃物を分泌するために、増殖
が進むと、自らの増殖性を抑制するという事実が知られ
ている。上述した従来の線虫類の培養装置によって線虫
類を培養して増殖させると、培養空間には老廃物が生
じ、前記培養空間は気密性であるために培養空間内に蓄
積されるので、その老廃物のために増殖性が抑制され、
線虫類の生産性が低下しやすかった。
で増殖する際に何らかの老廃物を分泌するために、増殖
が進むと、自らの増殖性を抑制するという事実が知られ
ている。上述した従来の線虫類の培養装置によって線虫
類を培養して増殖させると、培養空間には老廃物が生
じ、前記培養空間は気密性であるために培養空間内に蓄
積されるので、その老廃物のために増殖性が抑制され、
線虫類の生産性が低下しやすかった。
【0005】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、線虫類を培養して培養空間に老廃物が生じたとして
も、増殖性が低下しにくく、生産性高く線虫類を培養し
て生産する事の出来る線虫類の培養装置を提供すること
にある。
み、線虫類を培養して培養空間に老廃物が生じたとして
も、増殖性が低下しにくく、生産性高く線虫類を培養し
て生産する事の出来る線虫類の培養装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の特徴構成は、線虫類の老廃物に対する吸着活
性物質を、培養空間内に配置してある事にあり、線虫類
を培養するための培地を保持する支持体を設け、その支
持体に吸着活性物質を保持させてあってもよく、前記支
持体に吸着活性物質を混在させて形成してあってもよ
く、前記支持体が吸着活性物質で形成してあってもよ
く、前記培養空間内に前記吸着活性物質を保持する保持
部が形成してあってもよく、さらに前記吸着活性物質が
ゼオライトであればなおよく、その作用効果は以下のと
おりである。
の本発明の特徴構成は、線虫類の老廃物に対する吸着活
性物質を、培養空間内に配置してある事にあり、線虫類
を培養するための培地を保持する支持体を設け、その支
持体に吸着活性物質を保持させてあってもよく、前記支
持体に吸着活性物質を混在させて形成してあってもよ
く、前記支持体が吸着活性物質で形成してあってもよ
く、前記培養空間内に前記吸着活性物質を保持する保持
部が形成してあってもよく、さらに前記吸着活性物質が
ゼオライトであればなおよく、その作用効果は以下のと
おりである。
【0007】
【作用】つまり、線虫類を気密性の培養空間内で培養し
て、線虫類の老廃物が前記培養空間内で生じたとして
も、その老廃物に対する吸着活性物質を、培養空間に配
置してあることから、前記吸着活性物質が前記老廃物を
吸着するので、前記老廃物によって、その線虫類の増殖
性は抑制されない。従って、線虫類を培養して増殖する
生産性が大きく向上する。
て、線虫類の老廃物が前記培養空間内で生じたとして
も、その老廃物に対する吸着活性物質を、培養空間に配
置してあることから、前記吸着活性物質が前記老廃物を
吸着するので、前記老廃物によって、その線虫類の増殖
性は抑制されない。従って、線虫類を培養して増殖する
生産性が大きく向上する。
【0008】また、線虫類を培養するための培地の前記
支持体に吸着活性物質を保持させてあるか、または、前
記支持体に吸着活性物質を混在させてあるか、または、
前記支持体が吸着活性物質で形成してあれば、吸着活性
物質は、前記培養空間において嵩張らず、培養空間内で
邪魔にならないように配置出来る。
支持体に吸着活性物質を保持させてあるか、または、前
記支持体に吸着活性物質を混在させてあるか、または、
前記支持体が吸着活性物質で形成してあれば、吸着活性
物質は、前記培養空間において嵩張らず、培養空間内で
邪魔にならないように配置出来る。
【0009】また、前記吸着活性物質を保持する保持部
が培養空間内に形成してあれば、吸着活性物質が老廃物
をその能力以上に吸着して、吸着活性が低下するなどの
不都合が生じたとしても、前記吸着活性物質を交換しや
すいように培養空間内で配置することが出来る。
が培養空間内に形成してあれば、吸着活性物質が老廃物
をその能力以上に吸着して、吸着活性が低下するなどの
不都合が生じたとしても、前記吸着活性物質を交換しや
すいように培養空間内で配置することが出来る。
【0010】さらに、吸着活性物質がゼオライト であれ
ば老廃物に含まれるアンモニア等に対して良好な吸着活
性を得ることが出来る。
ば老廃物に含まれるアンモニア等に対して良好な吸着活
性を得ることが出来る。
【0011】
【発明の効果】従って、線虫類の増殖性が抑制されるこ
とを防止し、線虫類を培養生産する生産性を大きく向上
させることが出来たので、例えば、スタイナーネマ・ク
シダイ(Steinernema kusidai)(以下クシダイと称す
る)スタイナーネマ・カルポカプサエ・All(Steine
rnema carpocapsae All)(以下Allと称す)等の、
さつまいも、キャベツ等の農作物に対する害虫を殺虫す
る能力を有する線虫類を培養生産した場合には、前記害
虫を殺虫するための生物農薬として用いることが出来る
ので、前記害虫を殺虫してその害虫による農作物の被害
を、大幅に減少することが出来、農作物の収穫の増加等
に役立てることが出来るなど、線虫類を利用する技術に
対して大量の線虫類を提供することが可能になった。
とを防止し、線虫類を培養生産する生産性を大きく向上
させることが出来たので、例えば、スタイナーネマ・ク
シダイ(Steinernema kusidai)(以下クシダイと称す
る)スタイナーネマ・カルポカプサエ・All(Steine
rnema carpocapsae All)(以下Allと称す)等の、
さつまいも、キャベツ等の農作物に対する害虫を殺虫す
る能力を有する線虫類を培養生産した場合には、前記害
虫を殺虫するための生物農薬として用いることが出来る
ので、前記害虫を殺虫してその害虫による農作物の被害
を、大幅に減少することが出来、農作物の収穫の増加等
に役立てることが出来るなど、線虫類を利用する技術に
対して大量の線虫類を提供することが可能になった。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面にしたがって説明す
る。図1に示すように、ポリウレタンフォーム1中に吸
着活性物質2の一例であるゼオライトを包含させた支持
体Aに、ドッグフード培地3aを吸着支持させ、その支
持体A同士のあいだで、表面積と空隙とを確保するよう
に、支持体A同士を組み立てて積層体を形成し、常法に
したがって滅菌処理を行った。この積層体にクシダイの
感染態幼虫を接種して密閉容器中Bに配置して線虫類の
培養装置とし、25℃で20日間培養を行ったところ、
ゼオライトを用いない場合に比べて50%程度増殖性が
向上することがわかった。
る。図1に示すように、ポリウレタンフォーム1中に吸
着活性物質2の一例であるゼオライトを包含させた支持
体Aに、ドッグフード培地3aを吸着支持させ、その支
持体A同士のあいだで、表面積と空隙とを確保するよう
に、支持体A同士を組み立てて積層体を形成し、常法に
したがって滅菌処理を行った。この積層体にクシダイの
感染態幼虫を接種して密閉容器中Bに配置して線虫類の
培養装置とし、25℃で20日間培養を行ったところ、
ゼオライトを用いない場合に比べて50%程度増殖性が
向上することがわかった。
【0013】尚、ドッグフード培地とは ドッグフード ………………………8.8g 酵母抽出物 ………………………1.2g ラード ………………………4.0g カルボキシメチルセルロースナトリウム塩………2.0g を、リン酸緩衝液(1/3Mのリン酸二水素カリウム
(KH2PO4)と、33mlのリン酸水素二ナトリウム
(Na2HPO4)とを4:6の割合で混合して10倍に
希釈したもの)に溶解して、100mlに調整したもの
である。
(KH2PO4)と、33mlのリン酸水素二ナトリウム
(Na2HPO4)とを4:6の割合で混合して10倍に
希釈したもの)に溶解して、100mlに調整したもの
である。
【0014】以下に種々の培養試験例を示す。
【0015】〔試験例I〕培養空間内に吸着活性物質と
してのゼオライト2を様々な形態で配置し、培地3とし
てドッグフード培地3aを用いて線虫類の培養を行い、
その増殖性を調べた。
してのゼオライト2を様々な形態で配置し、培地3とし
てドッグフード培地3aを用いて線虫類の培養を行い、
その増殖性を調べた。
【0016】〔試験例I−1〕図1に示すように、90
mm径のシャーレ4上に、1cm角の立方体状のポリウ
レタンフォーム1に0.05gの細孔径3Åのゼオライ
ト2を包含保持させてある支持体Aを、支持体A同士の
あいだで表面積と空隙とを確保するように積層して積層
体を形成すると共に、ドッグフード培地3aを全体で2
0ml吸着支持させ、常法に従って滅菌処理を行った。
この積層体にクシダイの感染体幼虫2000頭を接種
し、密閉容器B中に配置して線虫類の培養装置とし、2
5℃で20日間培養を行った。
mm径のシャーレ4上に、1cm角の立方体状のポリウ
レタンフォーム1に0.05gの細孔径3Åのゼオライ
ト2を包含保持させてある支持体Aを、支持体A同士の
あいだで表面積と空隙とを確保するように積層して積層
体を形成すると共に、ドッグフード培地3aを全体で2
0ml吸着支持させ、常法に従って滅菌処理を行った。
この積層体にクシダイの感染体幼虫2000頭を接種
し、密閉容器B中に配置して線虫類の培養装置とし、2
5℃で20日間培養を行った。
【0017】〔試験例I−2〕図2に示すように、90
mm径のシャーレ4上に、1cm角の立方体状のポリウ
レタンフォーム1を支持体Aとして、積層体を形成する
と共に、ドッグフード培地3aを全体で20ml吸着支
持させ、さらに、細孔径3Åのゼオライト2を5gシャ
ーレ4上に加えて混在させ、常法に従って滅菌処理を行
った。この積層体にクシダイの感染体幼虫2000頭を
接種し、密閉容器B中25℃で培養を行った。
mm径のシャーレ4上に、1cm角の立方体状のポリウ
レタンフォーム1を支持体Aとして、積層体を形成する
と共に、ドッグフード培地3aを全体で20ml吸着支
持させ、さらに、細孔径3Åのゼオライト2を5gシャ
ーレ4上に加えて混在させ、常法に従って滅菌処理を行
った。この積層体にクシダイの感染体幼虫2000頭を
接種し、密閉容器B中25℃で培養を行った。
【0018】〔試験例I−3〕図3に示すように、90
mm径のシャーレ4上に、1cm角の立方体状に成形し
た細孔径3Åのゼオライト(30g)を支持体Aにし
て、積層体を形成すると共に、ドッグフード培地3aを
全体で20ml吸着支持させ、常法に従って滅菌処理を
行った。この積層体にクシダイの感染体幼虫2000頭
を接種し、密閉容器B中25℃で培養を行った。(図3
参照)
mm径のシャーレ4上に、1cm角の立方体状に成形し
た細孔径3Åのゼオライト(30g)を支持体Aにし
て、積層体を形成すると共に、ドッグフード培地3aを
全体で20ml吸着支持させ、常法に従って滅菌処理を
行った。この積層体にクシダイの感染体幼虫2000頭
を接種し、密閉容器B中25℃で培養を行った。(図3
参照)
【0019】〔比較例I−1〕90mm径のシャーレ4
上に、1cm角の立方体状のポリウレタンフォーム1を
支持体Aとして、積層体を形成すると共に、ドッグフー
ド培地3aを全体で20ml吸着支持させ、常法に従っ
て滅菌処理を行った。この積層体にクシダイの感染体幼
虫2000頭を接種し、密閉容器B中25℃で培養を行
った。
上に、1cm角の立方体状のポリウレタンフォーム1を
支持体Aとして、積層体を形成すると共に、ドッグフー
ド培地3aを全体で20ml吸着支持させ、常法に従っ
て滅菌処理を行った。この積層体にクシダイの感染体幼
虫2000頭を接種し、密閉容器B中25℃で培養を行
った。
【0020】〔試験例I−4〜I−6〕試験例I−1〜
I−3におけるクシダイの感染体幼虫にかえてAllの
感染体幼虫を用いて同様に培養を行った。
I−3におけるクシダイの感染体幼虫にかえてAllの
感染体幼虫を用いて同様に培養を行った。
【0021】〔比較例I−2〕比較例I−1におけるク
シダイの感染体幼虫にかえてAllの感染体幼虫を用い
て同様に培養を行った。
シダイの感染体幼虫にかえてAllの感染体幼虫を用い
て同様に培養を行った。
【0022】これらの結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から、吸着活性物質の一例であるゼオ
ライト2を培養空間内で培地3aに面して配置した場合
には(試験例I−1〜I−6)、ゼオライト2を用いな
い場合(比較例I−1、I−2)に比べて、クシダイに
おいては50〜80%、Allにおいては20〜30%
線虫類の増殖数が増加することが分かった。つまり、ゼ
オライト2を用いた場合には、線虫類に対する高い生産
性を示す線虫類の培養装置を提供することが出来ること
が分かる。
ライト2を培養空間内で培地3aに面して配置した場合
には(試験例I−1〜I−6)、ゼオライト2を用いな
い場合(比較例I−1、I−2)に比べて、クシダイに
おいては50〜80%、Allにおいては20〜30%
線虫類の増殖数が増加することが分かった。つまり、ゼ
オライト2を用いた場合には、線虫類に対する高い生産
性を示す線虫類の培養装置を提供することが出来ること
が分かる。
【0025】尚、試験例Iにおいて使用したクシダイ、
Allは、線虫類の代表例であって、培養に用いること
のできる線虫類はこれに限るものではない。また支持体
を構成するのに用いる材質についてもポリウレタンフォ
ーム1に限るものではなく、発泡樹脂類等の種々の材質
を適用することが出来る。
Allは、線虫類の代表例であって、培養に用いること
のできる線虫類はこれに限るものではない。また支持体
を構成するのに用いる材質についてもポリウレタンフォ
ーム1に限るものではなく、発泡樹脂類等の種々の材質
を適用することが出来る。
【0026】〔試験例II〕増殖性を抑制する老廃物を気
層中で吸着除去することを試み、また、吸着活性物質と
して用いるゼオライト2を種々の細孔径のものに変更し
て増殖性の向上が見られるかどうかを調べた。尚、この
試験例においては、培地3としてドッグフード寒天培地
3bを用いた。
層中で吸着除去することを試み、また、吸着活性物質と
して用いるゼオライト2を種々の細孔径のものに変更し
て増殖性の向上が見られるかどうかを調べた。尚、この
試験例においては、培地3としてドッグフード寒天培地
3bを用いた。
【0027】〔試験例II−1〕150mm径のシャーレ
4の中央に50mm径の吸着活性物質2を保持する保持
部としてアルミカップCを置き、吸着活性物質として細
孔径3Åのゼオライト2を15g前記アルミカップC中
に入れ、150℃で2時間の乾熱条件下で滅菌後、常法
に従って滅菌したドッグフード寒天培地3bを50m
l、シャーレ4上に配置し、前記培地3上にクシダイの
感染体幼虫10000頭を接種し、25℃で20日間培
養した。(図4参照)
4の中央に50mm径の吸着活性物質2を保持する保持
部としてアルミカップCを置き、吸着活性物質として細
孔径3Åのゼオライト2を15g前記アルミカップC中
に入れ、150℃で2時間の乾熱条件下で滅菌後、常法
に従って滅菌したドッグフード寒天培地3bを50m
l、シャーレ4上に配置し、前記培地3上にクシダイの
感染体幼虫10000頭を接種し、25℃で20日間培
養した。(図4参照)
【0028】尚、ドッグフード寒天培地とは、 ドッグフード ………………………8.8g 酵母抽出物 ………………………1.2g ラード ………………………4.0g 寒天 ………………………0.3g を、リン酸緩衝液に溶解して、100mlに調整したも
のである。
のである。
【0029】〔比較例II−1〕試験例II−1におけるア
ルミカップC中にゼオライト2を入れずに同様に試験を
行った。
ルミカップC中にゼオライト2を入れずに同様に試験を
行った。
【0030】これらの結果、試験例II−1では、比較例
II−1に比べて増殖数が37%増大することが分かり
(表2参照)、線虫類の増殖性を抑制する老廃物は気層
中に存在し、その老廃物を吸着除去することができれ
ば、ゼオライト2は培地3に接していなくても、線虫類
の増殖性の低下を抑制することが出来、線虫類の生産性
を向上出来ることが分かった。しかしこの事は、線虫類
の増殖性を抑制する老廃物が気層中にのみ存在すること
を意味するものではなく、培地中に老廃物が存在する可
能性を否定するものではない。
II−1に比べて増殖数が37%増大することが分かり
(表2参照)、線虫類の増殖性を抑制する老廃物は気層
中に存在し、その老廃物を吸着除去することができれ
ば、ゼオライト2は培地3に接していなくても、線虫類
の増殖性の低下を抑制することが出来、線虫類の生産性
を向上出来ることが分かった。しかしこの事は、線虫類
の増殖性を抑制する老廃物が気層中にのみ存在すること
を意味するものではなく、培地中に老廃物が存在する可
能性を否定するものではない。
【0031】〔試験例II−2〕試験例II−1におけるゼ
オライト2を細孔径4Åのものに変更して同様に試験を
行った。
オライト2を細孔径4Åのものに変更して同様に試験を
行った。
【0032】〔試験例II−3〕試験例II−1におけるゼ
オライト2を細孔径9Åのものに変更して同様に試験を
行った。
オライト2を細孔径9Åのものに変更して同様に試験を
行った。
【0033】これらの結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】この結果、それぞれ30%〜60%程度の
増殖性の向上が認められ、線虫類の培養装置中に配置し
て用いるゼオライト2としては様々な細孔径のものを用
いられることがわかった。
増殖性の向上が認められ、線虫類の培養装置中に配置し
て用いるゼオライト2としては様々な細孔径のものを用
いられることがわかった。
【0036】尚、アルミカップCは、保持部の一例であ
って、プラスチックカップ、小径のシャーレ等でもよ
く、さらには、保持部は必ずしもシャーレ4上にある必
要はなく、培養空間内で老廃物を吸着可能な位置にあれ
ば良く、培養空間を形成し、開閉密封する気密容器の蓋
体に吸着活性物質を保持する保持部を設けてあってもよ
い。(図5参照)
って、プラスチックカップ、小径のシャーレ等でもよ
く、さらには、保持部は必ずしもシャーレ4上にある必
要はなく、培養空間内で老廃物を吸着可能な位置にあれ
ば良く、培養空間を形成し、開閉密封する気密容器の蓋
体に吸着活性物質を保持する保持部を設けてあってもよ
い。(図5参照)
【0037】〔試験例III〕吸着活性物質としてゼオラ
イト2だけでなくゼオライト2以外の物質を、試験例2
とは異なる配置で用いた場合の有効性を調べた。
イト2だけでなくゼオライト2以外の物質を、試験例2
とは異なる配置で用いた場合の有効性を調べた。
【0038】〔試験例III−1〕150mm径のシャー
レ4の中央に90mm径のシャーレ5を置き、吸着活性
物質として細孔径9Åのゼオライト2を6g、150m
m径のシャーレ4上で90mm径のシャーレ5の外側に
配置して、150℃で2時間の乾熱条件下で滅菌後、常
法にしたがって滅菌したドッグフード寒天培地3bを2
0ml、90mm径のシャーレ5上に配置するととも
に、前記培地上にクシダイの感染体幼虫2000頭を接
種し、25℃で20日間培養した。
レ4の中央に90mm径のシャーレ5を置き、吸着活性
物質として細孔径9Åのゼオライト2を6g、150m
m径のシャーレ4上で90mm径のシャーレ5の外側に
配置して、150℃で2時間の乾熱条件下で滅菌後、常
法にしたがって滅菌したドッグフード寒天培地3bを2
0ml、90mm径のシャーレ5上に配置するととも
に、前記培地上にクシダイの感染体幼虫2000頭を接
種し、25℃で20日間培養した。
【0039】〔試験例III−2〕試験例III−1における
細孔径9Åのゼオライト2にかえ、粉末活性炭を用い
て、同様に試験を行った。
細孔径9Åのゼオライト2にかえ、粉末活性炭を用い
て、同様に試験を行った。
【0040】〔試験例III−3〕試験例III−1における
細孔径9Åのゼオライト2にかえ、合成非晶質シリカ
(徳山曹達社トクシールP)を用いて、同様に試験を行
った。
細孔径9Åのゼオライト2にかえ、合成非晶質シリカ
(徳山曹達社トクシールP)を用いて、同様に試験を行
った。
【0041】〔試験例III−4〕試験例III−1における
細孔径9Åのゼオライト2にかえ、珪酸カルシウム(徳
山曹達社フローライトP)を用いて、同様に試験を行っ
た。
細孔径9Åのゼオライト2にかえ、珪酸カルシウム(徳
山曹達社フローライトP)を用いて、同様に試験を行っ
た。
【0042】〔比較例III−1〕試験例III−1における
細孔径9Åのゼオライト2を取り除いて同様に試験を行
った。
細孔径9Åのゼオライト2を取り除いて同様に試験を行
った。
【0043】これらの結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】この結果ゼオライト2以外にも活性炭、シ
リカ、珪酸カルシウムを、吸着活性物質として用いる
と、線虫類の増殖性の低下を抑制出来るということが分
かった。尚、本試験例におけるゼオライト2、活性炭、
シリカ、珪酸カルシウムは、吸着活性物質の一例であっ
て、老廃物に対する吸着活性を有する物質であれば吸着
活性物質として用いることが出来ることは言うまでもな
い。
リカ、珪酸カルシウムを、吸着活性物質として用いる
と、線虫類の増殖性の低下を抑制出来るということが分
かった。尚、本試験例におけるゼオライト2、活性炭、
シリカ、珪酸カルシウムは、吸着活性物質の一例であっ
て、老廃物に対する吸着活性を有する物質であれば吸着
活性物質として用いることが出来ることは言うまでもな
い。
【0046】試験例I〜IIIより、本発明の線虫類の培
養装置としては、気密性の培養空間内に、線虫類を培養
するための培地を設け、吸着活性物質2を前記培養空間
内に配置してあり、老廃物を吸着除去出来る構成であれ
ば、線虫類の増殖性を低下しないように出来、線虫類の
生産性を向上することが出来ることが分かる。
養装置としては、気密性の培養空間内に、線虫類を培養
するための培地を設け、吸着活性物質2を前記培養空間
内に配置してあり、老廃物を吸着除去出来る構成であれ
ば、線虫類の増殖性を低下しないように出来、線虫類の
生産性を向上することが出来ることが分かる。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は、添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は、添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】試験例I−1の実施例を示す概念図
【図2】試験例I−2の実施例を示す概念図
【図3】試験例I−3の実施例を示す概念図
【図4】試験例II−1の実施例を示す概念図
【図5】試験例II−1とは異なる試験例IIの実施例を示
す概念図
す概念図
【図6】試験例III−1の実施例を示す概念図
A 支持体 C 保持部 2 吸着活性物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河杉 忠昭 茨城県竜ヶ崎市向陽台5丁目6番地 株式 会社クボタ技術開発研究所つくば研究室内
Claims (6)
- 【請求項1】 気密性の培養空間を備え、前記培養空間
内に線虫類を培養するための培地を収容可能な線虫類の
培養装置であって、前記線虫類の老廃物に対する吸着活
性物質2を,前記培養空間内に配置してある線虫類の培
養装置。 - 【請求項2】 培地を保持するための支持体Aを設け、
その支持体Aに吸着活性物質2を保持させてある請求項
1記載の線虫類の培養装置。 - 【請求項3】 培地を保持するための支持体Aを設け、
その支持体Aが、吸着活性物質2を混在させて形成して
ある請求項1記載の線虫類の培養装置。 - 【請求項4】 培地を保持するための支持体Aを設け、
その支持体Aが吸着活性物質2で形成してある請求項1
記載の線虫類の培養装置。 - 【請求項5】 前記培養空間内に吸着活性物質2を保持
する保持部Cが形成してある請求項1〜4のいずれかに
記載の線虫類の培養装置。 - 【請求項6】 前記吸着活性物質2がゼオライトである
請求項1〜5のいずれかに記載の線虫類の培養装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14337093A JPH07175A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 線虫類の培養装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14337093A JPH07175A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 線虫類の培養装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07175A true JPH07175A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15337211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14337093A Pending JPH07175A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 線虫類の培養装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07175A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9029244B2 (en) | 2005-01-19 | 2015-05-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus including 4-way valve for fabricating semiconductor device, method of controlling valve, and method of fabricating semiconductor device using the apparatus |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14337093A patent/JPH07175A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9029244B2 (en) | 2005-01-19 | 2015-05-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus including 4-way valve for fabricating semiconductor device, method of controlling valve, and method of fabricating semiconductor device using the apparatus |
| US9406502B2 (en) | 2005-01-19 | 2016-08-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus including 4-way valve for fabricating semiconductor device, method of controlling valve, and method of fabricating semiconductor device using the apparatus |
| US9702041B2 (en) | 2005-01-19 | 2017-07-11 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus including 4-way valve for fabricating semiconductor device, method of controlling valve, and method of fabricating semiconductor device using the apparatus |
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