JPH0717806A - あかぐされ病の駆除剤 - Google Patents

あかぐされ病の駆除剤

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JPH0717806A
JPH0717806A JP16697893A JP16697893A JPH0717806A JP H0717806 A JPH0717806 A JP H0717806A JP 16697893 A JP16697893 A JP 16697893A JP 16697893 A JP16697893 A JP 16697893A JP H0717806 A JPH0717806 A JP H0717806A
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JP
Japan
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acid
exterminator
laver
nori
rot disease
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Pending
Application number
JP16697893A
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English (en)
Inventor
Kenichi Furukawa
憲一 古川
Yasuhiro Ura
泰博 浦
Takezo Sonoda
武三 園田
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノリの養殖においてノリ葉体に寄生する
藻菌類のPythium属によるあかぐされ病菌を選択
的に駆除し、しかもノリ葉体に悪影響がなく海の環境汚
染および魚介類に対して悪影響のないあかぐされ病の駆
除剤を提供する。 【構成】 フマル酸モノナトリウム塩および/または
フマル酸モノカリウム塩と有機カルボン酸を含有するこ
とを特徴とするあかぐされ病の駆除剤。 【効果】 ノリの養殖においてあかぐされ病が発生
あるいは蔓延した病原菌を幼芽期から成葉期にいたるノ
リ葉体に悪影響ない駆除剤濃度およびpH範囲で短時間
に選択的に駆除する効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノリの養殖において発生
する、あかぐされ病の駆除剤に関するものである。ノリ
の養殖においてノリ葉体に寄生する菌類のPythiu
m属によるあかぐされ病菌を選択的に駆除し、しかもノ
リ葉体に悪影響がなく海の環境汚染および魚貝類に対し
て悪影響のないあかぐされ病の駆除剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】あかぐされ病は藻菌類のPythium
属に属するカビの寄生によって起るもので、この菌に寄
生されたノリ葉体は短時間に多発蔓延し、蔓延の度合も
激しいのでその対策はノリ養殖上極めて重要な問題とな
っている。
【0003】病害の防除方法としては、たとえば特開昭
48−36328号明細書では抗菌性剤P−ヒドロキシ
安息香酸およびそのエステルを非イオン性もしくは陰イ
オン性界面活性剤と併用して処理する方法が開示されて
いるが浸漬時間が30分から5時間浸漬する必要があり
作業効率が悪く実用的でない。特開昭50−12142
5号明細書に、炭素数1ないし4の飽和脂肪族モノカル
ボン酸、炭素数2ないし4の飽和または不飽和ジカルボ
ン酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン
酸から成る群から選ばれた有機カルボン酸の一種又は二
種以上を有効成分として含有することを特徴とする殺藻
剤が開示されている。また、特開昭60−244245
号明細書に、飽和量以上のフマル酸を存在させた処理液
に被処理物を浸漬して処理する殺藻方法が開示されてい
る。これら有機カルボン酸を有効成分とする殺藻剤を用
いて処理する際、通常pHは2〜3の範囲が好ましい。
酸濃度が高くなるとノリの葉体が死滅するなどの問題が
起る。特にノリの幼芽期の処理時は低いpH域ではノリ
の幼芽が死滅したりして生産性を悪くする。このためp
H管理を十分行なう必要がある。この問題を解決する手
段として特開昭60−244245号明細書に幼芽期に
は、たとえばフマル酸ナトリウムを用いて、処理液を調
整することもできると記載されている。このように殺藻
剤をノリの幼芽期と成葉期で成長に応じて使い分けなけ
ればならない。特開昭62−190103号明細書に、
グルコン酸を有効成分するアマノリの細胞に寄生する藻
菌類の駆除剤が開示されているが使用濃度が1〜20重
量%の範囲にあり、グルコン酸が高濃度で用いられてい
るのでノリ葉体細胞を死滅させる薬害の恐れがあり実用
的でない。
【0004】さらに特開平1−2798055号明細書
に、フマル酸モノナトリウム塩および/またはフマル酸
モノカリウム塩を有効成分として含有することを特徴と
する殺藻剤が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】あかぐされ病の駆除剤
は現状では効果的なものはなく、一般的に用いられる駆
除剤は、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸等の有機酸を
有効成分とし0.1〜1%の水または海水溶液とした処
理液に3〜15分浸漬または噴霧して処理する方法で行
なわれている。
【0006】しかしながらあかぐされ病が発生蔓延した
場合は有機カルボン酸を含有する駆除剤の濃度を高く
し、低いpH処理液としたり浸漬時間を長くしたりして
いる。しかしこのような方法を採用するとノリ葉体が死
滅するという重大な欠点がある。
【0007】本発明者等はあかぐされ病が発生あるいは
蔓延した病原菌を幼芽期から成葉期にいたるノリ葉体に
悪影響のないpH範囲で短時間に選択的に駆除する効果
があり、本発明のあかぐされ病の駆除剤が有効であるこ
とを見い出した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はフマル酸モノナ
トリウム塩および/またはフマル酸モノカリウム塩と有
機カルボン酸を含有することを特徴とするあかぐされ病
の駆除剤に関するものである。
【0009】本発明の駆除剤は水または海水に0.05
重量%〜3.0重量%、好ましくは0.1〜2.0重量
%の範囲に溶解して用いることができる。
【0010】本発明の駆除剤濃度が0.05重量%未満
であると駆除効果が不十分であり3.0重量%を越える
濃度では経済的に好ましくない。
【0011】本発明の有機カルボン酸は、食品添加物と
して認められているもののうち海水中で速かに分解する
化合物の中から選ばれる。具体的化合物としては、乳
酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、コハク
酸、グルコン酸等の有機カルボン酸を用いることができ
る。これらの有機カルボン酸は一種または二種以上を有
効成分として混合使用することができる。
【0012】本発明のフマル酸モノナトリウム塩および
/またはフマル酸モノカリウム塩と有機カルボン酸との
混合比率は、フマル酸モノナトリウム塩および/または
フマル酸モノカリウム塩が1に対して0.1〜10重量
比、好ましくは0.2〜8.0重量比で使用することが
できる。
【0013】本発明の駆除剤はあらかじめ水または海水
に溶解して使用できる。この処理液のpHはpH2.2
〜3.5、好ましくはpH2.5〜3.5の範囲であ
る。
【0014】pHが2.2未満の場合はノリ葉体自体が
死滅する危険性がある。pH3.5を越える場合は駆除
効果が低下する。
【0015】本発明の駆除剤はあらかじめ水または海水
に溶解して使用するが被処理物を浸漬することによって
使用する場合は、浸漬時間1〜30分、好ましくは3〜
20分の範囲である。
【0016】浸漬時間が1分未満であると駆除効果が不
十分である。30分を越える浸漬時間ではノリ葉体細胞
が死滅するという欠点を生じる。
【0017】また本発明の駆除剤は被処理物に噴霧して
処理することもできる。
【0018】本発明の藻類および細菌類の駆除剤は溶解
性や浸透性を向上させる為に乳化剤等を併用することも
できる。またノリの成長および品質の向上のために各種
栄養塩類などを添加してもよい。使用する各種添加剤と
しては硝酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ビタミ
ンB12およびキレート剤などが挙げられる。
【0019】
【作用】本発明は幼芽期から成葉期におけるノリ葉体に
悪影響がないpH域において、あかぐされ病が発生ある
いは蔓延したノリ葉体を低濃度の駆除剤に浸漬あるいは
噴霧して短時間に選択的に駆除することができる。
【0020】
【実施例】以下実施例をあげて、本発明の実施の態様を
具体的に例示して説明する。本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【0021】実施例1 フマル酸モノナトリウム塩を濃度0.2重量%およびク
エン酸を濃度0.2重量%になる様に海水に溶解した。
海水のpH2.8であった。この駆除剤溶液にあかぐさ
れ病(Pythium)に感染しているノリ葉体を10
分間浸漬し、駆除処理を行なった。
【0022】処理後のノリ葉体を滅菌海水で洗浄して死
滅細胞を観察後、栄養塩添加海水PES200mlを入
れた300ml容ビーカーにそれぞれ移し培養した。培
養条件は15℃、5000Lx,12時間の明暗周期で
通気培養で行なった。あかぐされ病原菌の生死判定は1
週間培養し観察した。結果を表1に示す。
【0023】実施例2 実施例1においてフマル酸モノナトリウム塩をフマル酸
モノカリウム塩にした他は実施例1と同様に処理した。
結果を表1に示す。
【0024】実施例3 実施例1においてクエン酸をリンゴ酸0.2重量%にし
た他は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0025】実施例4 実施例1においてクエン酸をグルコン酸0.2重量%に
した他は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示
す。
【0026】実施例5 実施例1においてクエン酸をコハク酸0.2重量%にし
た他は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0027】実施例6 実施例1においてクエン酸をフマル酸0.2重量%にし
た他は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0028】実施例7 実施例1においてクエン酸を酒石酸0.2重量%にした
他は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0029】実施例8 実施例1においてクエン酸を乳酸0.2重量%にした他
は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0030】実施例9 実施例1においてフマル酸モノナトリウム塩0.4重量
%、およびクエン酸0.05重量%にした他は実施例1
と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0031】実施例10 実施例1においてフマル酸モノナトリウム塩0.05重
量%、およびクエン酸0.4重量%にした他は実施例1
と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0032】比較例1 実施例1においてフマル酸モノナトリウム塩0.4重量
%のみにした他は実施例1と同様に処理した。結果を表
1に示す。
【0033】比較例2 実施例1においてクエン酸0.4重量%のみにした他は
実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0034】比較例3 実施例1においてリンゴ酸0.4重量%のみにした他は
実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0035】比較例4 実施例1においてグルコン酸0.4重量%のみにした他
は実施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0036】比較例5 実施例1において酒石酸0.4重量%のみにした他は実
施例1と同様に処理した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例11 フマル酸モノナトリウム塩を0.2重量%およびクエン
酸を0.2重量%になる様に海水に溶解した。この海水
のpH2.8であった。この駆除剤溶液に300〜50
0細胞のノリ幼芽および20cmのノリ成葉を各々5〜
30分間浸漬処理を行なった。処理後ただちに水洗しノ
リ細胞の死滅率の関係を求めた。結果を表2に示す。
【0039】比較例6 実施例11においてフマル酸モノナトリウム塩とクエン
酸の代りに0.4重量%のクエン酸溶液(pH2.2)
を用いた他は実施例11と同様に処理した。
【0040】比較例7 実施例11においてフマル酸モノナトリウム塩とクエン
酸の代りに0.4重量%のグルコン酸溶液(pH2.
3)を用いた他は実施例11と同様に処理した。結果を
表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】実施例12 平成5年1月、福岡県有明地区のノリ浮き流し漁場にお
いて、フマル酸モノナトリウム塩を濃度0.15重量%
およびクエン酸を濃度0.10重量%になる様に海水に
溶解した。この海水はpH3.0であった。この海水に
冷凍網を展開して7〜10cmに生育しているノリ成葉
に赤さび色の斑点が発生し、あかぐされ病に感染したノ
リ網のあかぐされ病駆除試験を行なった。
【0043】処理網数4枚、水温12℃,濃度0.25
重量%,浸漬時間5〜8分の条件下で駆除処理を行なっ
たところ、あかぐされ病は回復した。また、顕微鏡観察
であかぐされ菌が浸漬後白色に変色したことが認められ
た。ノリ成葉の栄養細胞の状態は極めて健全であり死滅
細胞も認められなかった。
【0044】比較例8 実施例12において、フマル酸モノナトリウム塩を用い
ずクエン酸濃度0.15重量%およびリンゴ酸0.10
重量%のみ海水に溶解した。この海水はpH2.3であ
った。この海水に冷凍網を展開して7〜10cmに生育
しているノリ成葉に赤さび色の斑点が発生し、あかぐさ
れ病に感染したノリ網のあかぐされ病駆除試験を行なっ
た。
【0045】処理網数2枚、水温12℃,濃度0.25
重量%,浸漬時間10〜13分の条件下で駆除処理を行
なったところ、あかぐされ病の赤さび色の斑点が変色せ
ず、あかぐされ病の駆除効果が認められなかった。ノリ
成葉の栄養細胞の15%が死滅していた。
【0046】
【発明の効果】実施例および比較例において、フマル酸
モノナトリウム塩および/またはフマル酸モノカリウム
塩と有機カルボン酸を含有するあかぐされ病駆除剤は、
従来、藻類および細菌類駆除剤として使用されているフ
マル酸モノナトリウム塩および/またはフマル酸モノカ
リウム塩あるいは有機カルボン酸のリンゴ酸、クエン酸
グルコン酸、酒石酸と比較してノリ葉体に対して悪影響
がなく、あかぐされ菌の駆除効果が高く、その後の増殖
も促進されないことが認められた。
【0047】実施例において、フマル酸モノナトリウム
塩とクエン酸を含有する駆除剤はクエン酸およびグルコ
ン酸単独使用と比較してノリ幼葉およびノリ成葉に対し
て極めて安全であることが認められた。
【0048】実施例および比較例において、実際のノリ
漁場においてフマル酸モノナトリウム塩とクエン酸を含
有する駆除剤はノリ幼葉およびノリ成葉に対して極めて
安全で、かつあかぐされ菌の駆除剤として駆除効果が極
めて高いことが認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フマル酸モノナトリウム塩および/また
    はフマル酸モノカリウム塩と有機カルボン酸を含有する
    ことを特徴とするあかぐされ病の駆除剤。
JP16697893A 1993-07-06 1993-07-06 あかぐされ病の駆除剤 Pending JPH0717806A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990706