JPH07178151A - 2室容器入り栄養輸液製剤 - Google Patents

2室容器入り栄養輸液製剤

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JPH07178151A
JPH07178151A JP6239857A JP23985794A JPH07178151A JP H07178151 A JPH07178151 A JP H07178151A JP 6239857 A JP6239857 A JP 6239857A JP 23985794 A JP23985794 A JP 23985794A JP H07178151 A JPH07178151 A JP H07178151A
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JP
Japan
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chamber
infusion
amino acid
preparation
infusion solution
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JP6239857A
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Takashi Fujimoto
貴司 藤本
Tatsuya Ishii
辰哉 石井
Tatsuo Yoshimochi
達夫 吉持
Toshiaki Funato
利明 船戸
Kenji Asakawa
兼次 朝川
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Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3261Flexible containers having several compartments
    • B65D81/3266Flexible containers having several compartments separated by a common rupturable seal, a clip or other removable fastening device

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  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、隔離手段により2つの個室が形成さ
れたプラスチック製2室容器の第1室に乳化剤としてホ
スファチジルグリセロールを用いた脂肪乳剤及びアミノ
酸を含む輸液を収容し且つ上記容器の第2室に糖及び電
解質を含む輸液を収容したことを特徴とする2室容器入
り栄養輸液製剤を提供する。 【効果】本発明製剤は、用時簡単な操作で無菌的に且つ
容易に混合でき、調製時の加熱滅菌によっても乳化破壊
が起こらず、均一で経時的に安定で、栄養学的に優れた
総合栄養補給用輸液として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2室容器入り栄養輸液製
剤、より詳しくは隔離手段により2つの個室が形成され
たプラスチック製2室容器の第1室に特定の乳化剤を用
いた脂肪乳剤とアミノ酸とを収容し且つ第2室に糖と電
解質とを収容した上記栄養輸液製剤に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来から術前、術後の栄養補給
や経口的に栄養摂取が不可能か困難な患者には、例えば
糖輸液、アミノ酸輸液、脂肪乳剤、電解質輸液等の各種
栄養輸液が適宜混合された後、経静脈的に投与されてい
る。しかしながら、之等輸液製剤の混合には繁雑な操作
が必要であり、しかも混合時には雑菌汚染等の問題が生
じることは避けられない。このような問題点より、上記
各種の輸液を事前に混合した混合輸液製剤の研究開発が
進められているが、上記各種輸液は、その組合わせによ
って以下に示すような弊害が認められ、いずれにしても
栄養補給のために必要な輸液を全て同時に混合し且つこ
れを加熱滅菌してなる製剤の調製は不可能な現状にあ
る。
【0003】 糖輸液とアミノ酸輸液とを混合して加
熱滅菌すれば、メイラード反応により著しい着色が生
じ、また該反応による成分の損失が起こる。
【0004】 脂肪乳剤と電解質輸液とを混合すると
乳化粒子の粗大化、相分離(クリーミング)が起こりや
すい。特に電解質輸液にカルシウム、マグネシウム等の
2価の陽イオンを含む場合、乳化粒子の凝集・合一が起
こり、乳化破壊に至る。
【0005】 脂肪乳剤とアミノ酸輸液とを混合して
加熱滅菌すると、上記と同様に乳化破壊が起こる。特
に、アミノ酸輸液にL−アルギニン、L−リジン、L−
アスパラギン酸、L−グルタミン酸等を含む場合、この
乳化破壊は著しく促進される。
【0006】最近、上記点より、各種の栄養輸液成分を
2つ又はそれ以上の組合わせに適宜振り分け、用時に之
等を混合可能な2室以上の室に収容する技術及びそのた
めの容器が提案、開発されている。その例としては、例
えば(1)アミノ酸輸液、脂肪乳剤、糖電解質輸液を3
つの室に振り分けて収容する方法(特開昭63−317
481号公報参照)、(2)糖と脂肪乳剤を含む輸液を
第1室に収容し、第2室にアミノ酸と電解質を含む輸液
を収容する容器(特開平5−31151号公報参照)等
がある。
【0007】しかしながら、上記(1)の方法では、用
時、3室に収容した脂肪乳剤、糖電解質液輸液及びアミ
ノ酸輸液を均一に混合するための手間がかかる。また、
之等各液を混合すると、短時間で乳化粒子の粗大化、相
分離(クリーミング)が起こりやすい等の不利がある。
【0008】上記(2)では、糖と脂肪乳剤を含む輸液
を滅菌すると、それぞれの分解物によりpHが低下し、
このpH低下を押さえるために緩衝剤が必要となるが、
リン酸等の緩衝剤は乳化を破壊するため使用できない。
また、該公開公報に示されたL−ヒスチジンの使用で
は、これが糖と反応してメラノイジンを生成する不利が
ある。更にこの技術では脂肪乳剤の安定化のために高い
pHが設定されるが、かかる高pHでは糖の分解が起こ
る弊害があり、その防止のために安定化剤の添加を要す
る不利もある。
【0009】以上のように、従来の2室又はそれ以上の
室を設けた容器を利用する技術でも、尚改善されるべき
各種の弊害があり、現在満足できるものは開発されてい
ない現状にある。
【0010】従って、本発明の目的は、従来技術に見ら
れる各種の弊害を全て解消して、用時簡単な操作で無菌
的に且つ容易に混合でき、加熱滅菌しても乳化破壊が起
こらず、均一で経時的に安定な所望の乳液を提供可能な
新しい製剤を提供する点にある。
【0011】本発明者らは上記目的より鋭意研究を重ね
た結果、乳化剤としてホスファチジルグリセロールを用
いた脂肪乳剤及びアミノ酸を含む輸液を第1室に収容
し、第2室に糖及び電解質を含む輸液を収容する時に
は、上記目的に合致する2室容器入り栄養輸液製剤が提
供できることを見出しここに本発明を完成するに至っ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、隔離手
段により2つの個室が形成されたプラスチック製2室容
器の第1室に乳化剤としてホスファチジルグリセロール
を用いた脂肪乳剤及びアミノ酸を含む輸液を収容し且つ
上記容器の第2室に糖及び電解質を含む輸液を収容した
ことを特徴とする2室容器入り栄養輸液製剤が提供され
る。
【0013】殊に、本発明によれば、(1)第1室に収
容されている輸液が油脂0.5〜30w/v%、乳化剤
0.015〜15w/v%及び遊離アミノ酸総量1〜1
5w/v%を含有するものである上記製剤、(2)第2
室に収容されている輸液が糖5〜60w/v%と共に、
電解質としてナトリウム0〜250mEq/l、カリウ
ム0〜200mEq/l、カルシウム0〜50mEq/
l、マグネシウム0〜50mEq/l、塩素0〜250
mEq/l、リン0〜60mmol/l及び亜鉛0〜1
00μmol/lを含有するものである上記製剤、
(3)電解質成分のうち、ナトリウム塩及び/又はカリ
ウム塩の一部又は全部が第1室に収容されている上記製
剤、及び(4)第1室及び第2室に収容されている輸液
が、混合時に油脂、糖、アミノ酸(遊離アミノ酸換算と
して)及び電解質として前記表1記載の組成範囲を有す
るものとなる上記製剤が提供される。
【0014】本発明製剤は、上記構成としたことに基づ
いて、用時無菌的且つ容易に混合でき、第1室に収容さ
れた脂肪乳剤及びアミノ酸を含む輸液は、乳化粒子の粗
大化、相分離(クリーミング)が起こり難く、均一で経
時的に安定な特徴を有していると共に、加熱滅菌しても
乳化破壊が起こらない特徴を有している。
【0015】以下、本発明製剤の調製方法につき詳述す
れば、まず本発明製剤において第1室に収容する乳化剤
としてホスファチジルグリセロールを用いた脂肪乳剤及
びアミノ酸を含む輸液(以下、「アミノ酸加脂肪乳剤」
という)は、一般的方法に従い油脂を上記特定乳化剤を
用いて乳化分散させた水中油型乳剤とアミノ酸水溶液と
を混合することにより好適に調製される。
【0016】本アミノ酸加脂肪乳剤を構成するアミノ酸
は、従来より医療分野で栄養補給を主目的として利用さ
れてきている各種のアミノ酸製剤と同様の組成のもので
よい。その具体例としては、必須アミノ酸であるL−イ
ソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−メチオニ
ン、L−フェニルアラニン、L−トレオニン、L−トリ
プトファン及びL−バリンの8種を含有し、之等に更に
L−アルギニン、L−ヒスチジン、アミノ酢酸、L−ア
ラニン、L−アスパラギン酸、L−システイン、L−グ
ルタミン酸、L−プロリン、L−セリン、L−チロジン
等の準必須アミノ酸及び非必須アミノ酸から選択される
少なくとも1種を配合したものを例示できる。特に本発
明では上記アミノ酸として、L−リジン、L−アルギニ
ン等の塩基性アミノ酸を配合した栄養学的にバランスの
とれたものを用い得、しかもその配合によっても得られ
るアミノ酸加脂肪乳剤は乳化粒子の粗大化、相分離(ク
リーミング)等が起こらない特徴がある。之等のアミノ
酸は、通常総遊離アミノ酸濃度が1〜15w/v%程
度、好ましくは2〜13w/v%程度、より好ましくは
3〜10w/v%程度となる範囲で用いられるのが適当
である。
【0017】上記アミノ酸加脂肪乳剤を構成するアミノ
酸は、純粋結晶状アミノ酸であるのが好ましく、之等は
通常遊離アミノ酸形態で用いられるが、特に遊離形態で
ある必要はなく、水溶性の各種形態、例えばナトリウム
塩、カリウム塩等の金属塩、塩酸塩、硫酸塩等の鉱酸
塩、酢酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩等の有機酸塩等の薬理
学的に許容される塩の形態でも、生体内で加水分解され
て遊離アミノ酸に変換されるエステルの形態でもよい。
更に上記アミノ酸はそれ等の一部又は全部を、例えばN
−アセチル−L−トリプトファン、N−アセチル−L−
システイン、N−アセチル−L−プロリン等のN−アシ
ル誘導体の形態としてもよく、また、例えばL−アルギ
ニン・L−グルタミン酸塩、L−リジン・L−アスパラ
ギン酸塩等や、L−チロジル−L−チロジン、L−アラ
ニル−L−グルタミン、L−アラニル−L−チロジン、
L−アルギニル−L−チロジン、L−チロジル−L−ア
ルギニン等の2種のアミノ酸の塩やペプチドの形態とす
ることもできる。
【0018】本アミノ酸加脂肪乳剤は、必要に応じて、
例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピ
ロ亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の安定化
剤、塩酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤、グリセリン
等を加えることもできる。
【0019】また、油脂を特定乳化剤を用いて乳化分散
させた水中油型乳剤に用いられる油脂は、通常栄養補給
等を目的とした熱源(エネルギー源)として用いられて
いる各種のものでよく、例えば大豆油、綿実油、サフラ
ワー油、トウモロコシ油、ヤシ油、シソ油、エゴマ油、
アマニ油等の植物油やイワシ油、タラ肝油等の魚油等
の、必須脂肪酸源としての長鎖脂肪酸トリグリセリド
(LCT)、及び易吸収性、易燃焼性、難蓄積性を特徴
とする、例えば商品名パナセート(日本油脂社製)、商
品名ODO(日清製油社製)等の通常炭素数8〜10の
トリグリセリドである中鎖脂肪酸トリグリセリド(MC
T)をその代表例として例示できる。更に上記油脂とし
ては、例えば2−リノレオイル−1,3−ジオクタノイ
ルグリセロール等の化学合成トリグリセリドも使用でき
る。之等は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用す
ることもできる。上記油脂は、通常調製される水中油型
乳剤中に油脂濃度として0.5〜30w/v%程度、好
ましくは0.5〜20w/v%、より好ましくは0.5
〜10w/v%となる範囲で配合されるのが好適であ
る。
【0020】上記油脂を乳化分散させるための特定乳化
剤としては、ホスファチジルグリセロールを用いること
が重要である。該ホスファチジルグリセロールとして
は、天然からの抽出物を使用することもでき、また別途
合成品を用いることもできる。本発明に利用される乳化
剤は、上記ホスファチジルグリセロールを主要成分とし
て、これと他の乳化剤とを併用したものであってもよい
が、その場合も、全乳化剤中に上記ホスファチジルグリ
セロールが好ましくは少なくとも50w/v%、より好
ましくは60w/v%以上含まれている必要がある。
【0021】上記ホスファチジルグリセロールと併用で
きる他の乳化剤としては、例えばホスファチジルポリグ
リセロール、ホスファチジルエチレングリコール、ホス
ファチジルポリエチレングリコール、ジホスファチジル
ポリエチレングリコール等の他のホスファチジル化多価
アルコール類や、大豆レシチン、卵黄レシチン、大豆水
添レシチン、卵黄水添レシチン、例えば商品名HCO−
60(日光ケミカルズ社製)等の非イオン性界面活性剤
等を例示できる。之等はその1種を単独で用いてもよく
2種以上を併用することもできる。
【0022】上記乳化剤の使用量は、油脂成分10重量
部に対して0.1〜10重量部程度、好ましくは0.3
〜5重量部程度、より好ましくは0.5〜3重量部程度
から選ばれるのがよく、これにより優れた乳化安定性を
有する微細な脂肪粒子を水中に均一に分散させた所望の
乳剤を調製できる。
【0023】上記水中油型乳剤の調製は、一般には注射
用水に乳化剤及び油脂を分散して粗乳化後、高圧乳化機
等を用いて精乳化することにより実施される。上記粗乳
化は、例えば、特殊機化工業社製T.K.ホモミクサー
等のホモミキサーを用いて、通常5000rpm以上で
5分間以上を要して実施できる。精乳化は、例えばマン
トンゴウリンホモジナイザー(ゴウリン社製)等の高圧
ホモジナイザー又は超音波ホモジナイザーを用いて実施
でき、高圧ホモジナイザーを用いる場合、一般には約2
00kg/cm2 以上の圧力条件下に、2〜50回程
度、好ましくは5〜20回程度の通過で実施することが
できる。之等の混合乳化操作は常温下に実施してもよい
が、若干の加温操作(通常約55℃〜80℃前後)を採
用して実施するのが好適である。かくして、本発明の第
1室に収容される所望のアミノ酸加脂肪乳剤を調製でき
る。
【0024】本発明において、容器の第2室に収容され
る糖及び電解質を含む輸液(以下「糖加電解質液」とい
う)を構成する糖としては、従来よりこの種輸液に慣用
されている各種のものでよく、その代表例としては、還
元糖としてのブドウ糖、果糖、マルトース等や、キシリ
トール、ソルビトール等を例示できる。之等糖成分の輸
液への配合量は通常5〜60w/v%程度、好ましくは
10〜60w/v%程度とすることができる。
【0025】また電解質としても、従来よりこの種輸液
に慣用されている各種の水溶性塩類を使用できる。その
具体例としては、例えば塩化ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、乳酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、グリセロリン酸
ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナト
リウム等のナトリウム源;塩化カリウム、グリセロリン
酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、乳酸カリウ
ム、リン酸二水素カリウム、リン酸二カリウム等のカリ
ウム源;グルコン酸カルシウム、塩化カルシウム、グリ
セロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、パントテン酸
カルシウム、酢酸カルシウム等のカルシウム源;硫酸マ
グネシウム、塩化マグネシウム、グリセロリン酸マグネ
シウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム等のマグ
ネシウム源;グリセロリン酸カリウム、グリセロリン酸
ナトリウム、グリセロリン酸マグネシウム、グリセロリ
ン酸カルシウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素
ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二カリウム
等のリン源;硫酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳
酸亜鉛、酢酸亜鉛等の亜鉛源等をそれぞれ例示できる。
【0026】之等の配合量は、通常のそれらと同様でよ
く、これを投与される患者の要求量に応じて適宜決定で
きる。上記電解質の具体的配合量は、例えば以下の通り
とするのが好ましい。
【0027】ナトリウム:0〜250mEq/l カリウム:0〜200mEq/l カルシウム:0〜50mEq/l マグネシウム:0〜50mEq/l 塩素:0〜250mEq/l リン:0〜60mmol/l 亜鉛:0〜100μmol/l 尚、上記電解質のうち、ナトリウム塩及び/又はカリウ
ム塩の一部又は全部は、第1室に収容することもでき
る。
【0028】上記のような場合や、上記第1室に収容さ
れるアミノ酸のいくつかがナトリウム塩やカリウム塩の
形態で配合される場合は、第2室に上記ナトリウムやカ
リウムを配合しなくてもよい場合がある。
【0029】本糖加電解質液は、通常の糖加電解質液と
同様にして、必要に応じて、例えば、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、チ
オ硫酸ナトリウム等の安定化剤、塩酸、酢酸、乳酸、リ
ンゴ酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のpH調整剤等を加えることもできる。
【0030】本発明栄養輸液製剤における油脂、アミノ
酸、糖及び電解質の好ましい組成(混合後の組成)の例
は、前記表1に示した通りであり、より好ましくは下記
表2に示す通りである。
【0031】
【表2】
【0032】但し、L−システインの一部又は全部はL
−シスチンで代替できる。
【0033】また、本発明の2室容器入り栄養輸液製剤
における、各室への各成分の充填、収容は、常法に従
い、例えば予め加熱滅菌された各液を各室に無菌的に行
なうこともできるが、より好ましくは各室にそれぞれの
輸液を、窒素ガス、ヘリウムガス等の不活性ガス雰囲気
下で収容後、施栓し、加熱滅菌するのが好ましい。上記
加熱滅菌操作は、例えば高圧蒸気滅菌、熱水浸漬滅菌、
シャワー滅菌等により行ない得、これは実質的に酸素を
含まない雰囲気下で行なわれるのが好ましい。
【0034】かくして本発明製剤を収得できる。これ
は、アミノ酸加脂肪乳剤において通常pH5.0〜8.
5程度、好ましくは5.5〜8.0程度、糖添加電解質
液においては通常pH3.5〜6.5程度、好ましくは
4.0〜5.5程度となるように調整され、製剤的に安
定であることは勿論のこと、アミノ酸加脂肪乳剤の乳化
安定性も非常に優れており、乳化粒子の粒度も小さく均
一で、長期間に亘って初期の乳剤形態を保持する優れた
安定性を有している。
【0035】本発明製剤の投与量は、これを投与する患
者の状態に応じて適宜決定できるが、通常成人1人1日
当り約1000〜2000ml程度の量とさるのがよ
い。また本発明製剤は、その用時に必要に応じて、第1
室及び第2室のいずれか少なくとも1方に、他の配合
薬、例えば各種ビタミン類、微量元素(ミネラル)等を
任意に添加配合することもできる。該ビタミン類として
は、水溶性及び脂溶性を問わず各種のもの、例えばパル
ミチン酸レチノール、塩酸チアミン、リボフラビン、塩
酸ピリドキシン、シアノコバラミン、アスコルビン酸、
コレカシフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸
アミド、パントテン酸カルシウム、葉酸、ビオチン、フ
ィトナジオン等を例示できる。
【0036】尚、本発明製剤を収容すべき隔離手段によ
り2つの個室が形成されたプラスチック製2室容器自体
としては、公知の各種のものをいずれも利用できる。そ
の具体例としては、例えば連通部を剥離可能な弱シー
ル部(イージーピールシール)によって区画した2室容
器(特開平2−4671号公報、実開平5−5138号
公報等参照)、連通部をクリップで区画した2室容器
(特開昭63−309263号公報等参照)、連通部
を開封可能な種々の連通手段により区画した2室容器
(特公昭63−20550号公報等参照)等を例示でき
る。上記に記載の2室容器の例を添付図面(図1)に
示す。
【0037】また、上記各室を形成する容器の材質(構
成プラスチックの種類)も、従来より医療用容器等に慣
用されている各種の樹脂と異ならない。その具体例とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、架橋されたエチレン酢酸ビニル共重合体、エチ
レンとα−オレフィンとの共重合体、之等各ポリマーの
ブレンド、之等各ポリマーの多層フィルム(積層フィル
ム)等のいずれであってもよい。
【0038】更に、本発明の2室容器入り製剤は、該容
器中に収容充填した輸液の変質、殊に酸素による変質を
確実に防止するために、より好ましくは該容器を脱酸素
剤と共にガスバリアー性の包装材で包装することがで
き、また、真空包装や不活性ガス充填包装等を行なうこ
ともできる。之等の包装方法はそれ自体公知の各種操作
に従うことができる。
【0039】上記包装に適したガスバリアー性を有する
包装材料としては、一般に汎用されている各種材質のフ
ィルム乃至シートを使用できる。その具体例としては、
例えばエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコ
ール、ナイロン、ポリエステル等及び之等の少なくとも
1種を含むシート乃至フィルムを例示できる。
【0040】また上記包装剤により、本発明2室容器と
共に包装され得る脱酸素剤としても、従来公知の各種の
もの、例えば水酸化鉄、酸化鉄、炭化鉄等の鉄化合物を
有効成分とするものを利用できる。その代表的市販品と
しては、例えば「エージレス」(三菱瓦斯化学社製)、
「モジュラン」(日本化薬社製)、「セキュール」(日
本曹達社製)等を例示できる。之等脱酸素剤の利用の態
様は、これが輸液を収容充填したプラスチック容器と、
上記ガスバリアー性を有する包装材との空間部に存在す
る限り特に限定はないが、例えば粉末形態を有する脱酸
素剤では、その必要量を通気性のある小袋等に入れ、該
袋入り形態で上記空間部に存在させるのが好ましい。
【0041】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため実施
例を挙げる。
【0042】
【実施例1】 (1)アミノ酸加脂肪乳剤の調製 大豆油100g及びホスファチジルグリセロール12g
を注射用水に加えて粗乳化した後、水で全量を1000
mlとした。得られた粗乳化液を、マントンゴウリンホ
モジナイザー(ゴウリン社製、15M−8TA型)を用
いて、550kg/cm2 の圧力下に15回通過して精
乳化した。かくして得られた乳化液200mlに、下記
表3に示す組成のアミノ酸溶液400mlを加えてアミ
ノ酸加脂肪乳剤を得た。
【0043】
【表3】
【0044】(2)糖加電解質液の調製 約60℃に加温した注射用水に下記表4に示すブドウ糖
及び電解質を所定濃度になるように添加溶解し、クエン
酸を用いてpHを4.9に調整して、糖加電解質液を得
た。
【0045】
【表4】
【0046】(3)2室バッグへの充填 図1に示すイージーピールシールによって2室に区画さ
れた輸液バッグの第1室に、上記(1)で調製したアミ
ノ酸加脂肪乳剤400mlを、窒素ガス気流下に充填
し、施栓した。また第2室に、上記(2)で調製した糖
加電解質液600mlを封入した。
【0047】上記各液の収容後の容器を、高圧蒸気滅菌
(105℃、40分間)して、本発明の2室容器入り栄
養輸液製剤を得た。
【0048】
【試験例1】 (1)安定性試験 上記実施例で調製した本発明の2室容器入り栄養輸液製
剤の輸液バッグのイージーピールシールを剥離し、各室
の輸液を混合して、アミノ酸、脂肪乳剤、糖及び電解質
を含有する輸液を調製した。
【0049】この輸液を室温で3日間保存し、経時的に
液の外観、乳化粒子の平均粒子径を調べた。得られた結
果を表5に示す。尚、上記外観は目視で判定し、平均粒
子径は、LPA−3000/3100(大塚電子社製)
を用いて測定した。
【0050】
【表5】
【0051】表5より、本例により得られた輸液は、乳
化粒子の平均粒子径が小さく、また優れた保存安定性を
有するものであることが判った。
【0052】
【実施例2】 (1)アミノ酸加脂肪乳剤の調製 大豆油100g及びホスファチジルグリセロール12g
を注射用水に加えて粗乳化した後、水で全量を1000
mlとした。得られた粗乳化液を、マントンゴウリンホ
モジナイザー(ゴウリン社製、15M−8TA型)を用
いて、550kg/cm2 の圧力下に15回通過して精
乳化した。かくして得られた乳化液400mlに、下記
表6に示す組成のカリウム塩を含むアミノ酸溶液400
mlを加えてアミノ酸加脂肪乳剤を得た。
【0053】
【表6】
【0054】(2)糖加電解質液の調製 約60℃に加温した注射用水に下記表7に示すブドウ糖
及び電解質を所定濃度になるように添加溶解し、酢酸を
用いてpHを4.9に調整して、糖加電解質液を得た。
【0055】
【表7】
【0056】(3)2室バッグへの充填 図1に示すイージーピールシールによって2室に区画さ
れた輸液バッグの第1室に、上記(1)で調製したアミ
ノ酸加脂肪乳剤800mlを、窒素ガス気流下に充填
し、施栓した。また第2室に、上記(2)で調製した糖
加電解質液200mlを封入した。
【0057】上記各液の収容後の容器を、高圧蒸気滅菌
(105℃、40分間)して、本発明の2室容器入り栄
養輸液製剤を得た。
【0058】
【試験例2】上記実施例2で調製した本発明の2室容器
入り栄養輸液製剤につき、試験例1と同様にして安定性
試験を行なった。
【0059】その結果、本例により得られた輸液は、実
施例1で得た輸液と同様に、乳化粒子の平均粒子径が1
80nm前後で一定しており、外観の変化も全く認めら
れず、優れた保存安定性を有するものであることが判っ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明2室容器入り栄養輸液製剤を収容するに
適したプラスチック製イージーピールシール式輸液バッ
グの一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A23L 2/52 A23L 2/00 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔離手段により2つの個室が形成されたプ
    ラスチック製2室容器の第1室に乳化剤としてホスファ
    チジルグリセロールを用いた脂肪乳剤及びアミノ酸を含
    む輸液を収容し且つ上記容器の第2室に糖及び電解質を
    含む輸液を収容したことを特徴とする2室容器入り栄養
    輸液製剤。
  2. 【請求項2】第1室に収容されている輸液が油脂0.5
    〜30w/v%、乳化剤0.015〜15w/v%及び
    遊離アミノ酸総量1〜15w/v%を含有するものであ
    る請求項1に記載の製剤。
  3. 【請求項3】第2室に収容されている輸液が糖5〜60
    w/v%と共に、電解質としてナトリウム0〜250m
    Eq/l、カリウム0〜200mEq/l、カルシウム
    0〜50mEq/l、マグネシウム0〜50mEq/
    l、塩素0〜250mEq/l、リン0〜60mmol
    /l及び亜鉛0〜100μmol/lを含有するもので
    ある請求項1に記載の製剤。
  4. 【請求項4】電解質成分のうち、ナトリウム塩及び/又
    はカリウム塩の一部又は全部が第1室に収容されている
    請求項1に記載の製剤。
  5. 【請求項5】第1室及び第2室に収容されている輸液
    が、混合時に油脂、糖、アミノ酸(遊離アミノ酸換算と
    して)及び電解質として下記表1記載の組成範囲を有す
    るものとなる請求項1乃至4のいずれかに記載の製剤。 【表1】 但し、L−システインの一部又は全部はL−シスチンで
    代替できる。
JP6239857A 1993-10-13 1994-10-04 2室容器入り栄養輸液製剤 Pending JPH07178151A (ja)

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JP5-255956 1993-10-13
JP25595693 1993-10-13

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JP (1) JPH07178151A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09164184A (ja) * 1995-12-13 1997-06-24 Nissho Corp 乳児用飲料容器
JP2009022763A (ja) * 2008-08-08 2009-02-05 Ajinomoto Co Inc 薬剤の予備調製方法

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JPH09164184A (ja) * 1995-12-13 1997-06-24 Nissho Corp 乳児用飲料容器
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