JPH07178563A - 圧接を併用したスポット溶接による接合方法および接合構造体 - Google Patents

圧接を併用したスポット溶接による接合方法および接合構造体

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JPH07178563A
JPH07178563A JP5329000A JP32900093A JPH07178563A JP H07178563 A JPH07178563 A JP H07178563A JP 5329000 A JP5329000 A JP 5329000A JP 32900093 A JP32900093 A JP 32900093A JP H07178563 A JPH07178563 A JP H07178563A
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Shinichi Omiya
慎一 大宮
Isao Soya
勇夫 征矢
Koji Seto
厚司 瀬戸
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧接を併用したスポット溶接による継手強度
の高い接合方法および接合構造体を提供する。 【構成】 (1)通電時に電極11と被溶接材料13の
接触部分周囲を圧子12を用いて圧下する接合方法。
(2)コロナボンド部14の幅をナゲット直径17の2
0〜100%とした接合構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、鉄道車両、船
舶、建築構造物等に使用する構造用材料の接合方法およ
び接合構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接は、図3のように重ね合わ
せた被溶接材料13の両側に密着させた電極11の間に
通電することにより、被溶接材料の界面の抵抗発熱で被
溶接材料を溶融し、且つ圧下することによりナゲット1
5を形成し接合する方法である。この溶接方法は鉄系材
料やアルミニウム系材料の接合方法として自動車や鉄道
車両の組立等に工業的に広く用いられている方法であ
る。
【0003】スポット溶接により接合された継手の強度
は、スポット溶接継手の代表的強度である引張せん断強
度および十字引張強度共にナゲット直径17に依存し、
ナゲット直径が大きくなるにつれて継手強度も高くなる
ことが知られている。また、ナゲット直径は通電する電
流値と関係がある。そこで従来は、スポット溶接継手の
強度向上の方法として、より大きな電流を流すことによ
り大きなナゲットを形成する方法が行なわれてきた。し
かし、ナゲット直径を一定以上に大きくしようとすると
被溶接材料の界面の発熱による溶融が被溶接材料の電極
側の表面にまで達してしまい、所謂散りと言われる現象
が発生するためナゲットの形成が困難になる。このため
従来は、被溶接材料の板厚に対して一定以上の直径をも
つナゲットを形成することが困難であった。これは即
ち、スポット溶接された継手の強度を一定値以上に向上
させることが従来の方法では困難なことを意味してい
る。
【0004】また、スポット溶接部のナゲット15の周
囲には、溶融はしていないものの熱と圧力を受けること
により被溶接材料が固層接合された、所謂コロナボンド
部14が存在する。「鉄と鋼」68巻9号1444頁
「高引張鋼板における点溶接継手疲労強度の改善」にお
いて、コロナボンド部の拡大が疲労強度の改善に効果が
あるとされている等、コロナボンド部の大きさがスポッ
ト溶接継手の強度に影響を与えることが知られている。
しかし、従来のスポット溶接により形成されるコロナボ
ンド部の幅16は被溶接材料や溶接条件により異なるも
のの、通常ナゲット直径の5〜10%であり、接合面積
に占める割合は30%以下と少ないため、溶接継手の強
度に対する寄与は小さい。
【0005】また、鉄系材料同士、アルミニウム系材料
同士のような、同種材料のみでなく鋼とアルミニウム合
金のような異種材料についてもスポット溶接を行なうこ
とは可能である。しかしながら、鋼とアルミニウムのよ
うに異種金属を溶接すると、接合部には入熱により金属
間化合物が形成されて脆化層を生じることがあり、特に
十字引張試験において満足な溶接部強度を得ることがで
きない。これは、十字引張試験において応力集中部とな
るナゲットの外周部分が脆化層になるためである。この
ような異種金属接合方法の1つとして、鉄系材料の少な
くとも1側面をアルミニウム系材料で被覆し、そのアル
ミニウム被覆面側にアルミニウム系材料を溶接して接合
する方法が特公昭64−66076号公報に開示されて
いる。しかしながら、この方法においても鉄とアルミニ
ウムの金属間化合物が生成されるため脆化層を生ずる点
では同様であり、接合部の十字引張強度を発現させるこ
とが難しい。そこで、従来はこのような材料を組み合わ
せて使用する場合にはボルト等による機械的締結によっ
ていた。
【0006】一方、近年に至り、このような異種金属の
結合について新たな提案がなされている。例えば、特公
平4−127973号公報には図4のように、鉄系材料
21とアルミニウム系材料24との間に、鉄系材料22
とアルミニウム系材料23とからなる2層のクラッド材
29を同種材料同士が向かい合うようにインサートし、
10ms以下の時間で通電を行なうことにより、鉄系材料
とアルミニウム系材料を接合する方法が開示されてい
る。
【0007】このような鉄系材料の板とアルミニウム系
材料の板との間に、鉄系材料の板とアルミニウム系材料
の板とが積層接合された2層の複層鋼板からなる異種金
属接合材料を、同種材料同士が向かい合うようにインサ
ートし、鉄系材料の板とアルミニウム系材料の板とをス
ポット溶接する異種金属接合方法により接合された継手
の強度は、スポット溶接継手の代表的強度である引張せ
ん断強度、十字引張強度共にナゲット直径が大きくなる
と向上する。ナゲット直径を大きくする方法としては、
通電する電流量を多くすることが行なわれるが、電流量
を大きくし過ぎると発熱量が増大するために鉄とアルミ
の金属間化合物が生成して脆化層を生じ、かえって強度
の低下を招く場合があり、特に十字引張強度においてこ
の傾向が著しい。このため、通電する電流量を大きくす
る方法では、このような継手の強度を一定値以上に上げ
ることは困難である。
【0008】このような継手は、引張せん断試験におい
ても、十字引張試験においてもアルミニウム系材料同士
の界面に生成したナゲット26あるいはその周囲が破壊
する。このため、このような継手の強度を向上させるた
めには、鉄系材料同士の界面に生成したナゲット25の
ナゲット直径を変える必要はなく、アルミニウム系材料
同士の界面に生成したナゲット26のナゲット直径を大
きくすればよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はナゲットの周
囲に存在する継手強度に影響をもつコロナボンド部を拡
大することにより強度の高い継手の得られるスポット溶
接による接合方法および接合構造体を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(1)スポット溶接による接合方法において、通電時に
スポット溶接電極11と被溶接材料13の接触部分の周
囲を絶縁体圧子12を用いて圧下することにより圧接す
ることを特徴とするスポット溶接による接合方法。およ
び、(2)鉄系材料の板21とアルミニウム系材料の板
24との間に、鉄系材料の板22とアルミニウム系材料
の板23とが積層接合された2層の複層鋼板29を、同
種材料同士が向かい合うようにインサートし、鉄系材料
の板21とアルミニウム系材料の板24とをスポット溶
接する異種金属接合方法において、通電時にスポット溶
接電極11と鉄系材料の板21およびアルミニウム系材
料の板24の接触部分の周囲を絶縁体圧子12を用いて
圧下することにより圧接することを特徴とする異種金属
のスポット溶接による接合方法。また、(3)ナゲット
15周囲のコロナボンド部14の幅を、ナゲット直径1
7の20%以上100%以下としたことを特徴とするス
ポット溶接による接合構造体。および、(4)鉄系材料
の板21とアルミニウム系材料の板24との間に、鉄系
材料の板22とアルミニウム系材料の板23とが積層接
合された2層の複層鋼板29を、同種材料同士が向かい
合うよう接合された接合構造体において、アルミニウム
系材料同士のナゲット26周囲のコロナボンド部27の
幅がナゲット直径28の20%以上100%以下である
ことを特徴とするスポット溶接による接合構造体にあ
る。
【0011】ここで、ナゲット直径とは図7に示すよう
に、ナゲット75の長径71と短径72の2方向の長さ
の算術平均とする。また、コロナボンド部の幅とはコロ
ナボンド部76の周囲の長径73と短径74の2方向の
長さを算術平均したものからナゲット直径を引いて2で
除した値とする。
【0012】
【作用】スポット溶接により形成されるナゲットの近傍
は、通電時において溶融はしないものの、被溶接材料の
溶融温度に近い高い温度に加熱されている。従来の電極
のみを加圧するスポット溶接方法においては、この部分
に圧力がほとんど加わっていないために固層接合された
コロナボンド部は殆ど形成されない。ところが、本発明
の方法によりこの部分を絶縁体の圧子を用いて圧下して
やることにより、温度と圧力の相乗効果によって固層接
合がなされ、大きなコロナボンド部が形成される。大き
なコロナボンド部を形成することは、接合面積をナゲッ
ト面積だけからナゲット面積にコロナボンド部の面積を
加えたものへと拡大するため、ナゲット直径を拡大した
のと同様な効果をもたらし、接合体の継手強度を高くす
ることができる。
【0013】なお本発明において、コロナボンド部の幅
をナゲット直径の20%以上とした理由は、コロナボン
ド部が接合面積に占める割合が約50%以上となり、継
手強度に及ぼすコロナボンド部の影響が顕著に現われる
ためである。コロナボンド部の幅をナゲット直径の10
0%以下とした理由は、圧接には熱と圧力の2つを必要
とするが、スポット溶接の余熱を利用した場合、ナゲッ
ト直径の100%超の幅を持つ継手の強度向上に寄与す
るようなコロナボンド部の形成は難しいためである。
【0014】また、鉄系材料とアルミニウム系材料の接
合等についても同様であり、このようにして、アルミ系
材料側の接合部強度を向上させることにより、異材継手
の強度を向上させることができる。また接合時金属間化
合物による脆化層を生じやすい異種材料接合において
は、上記作用により接合部の外周部分に生成したコロナ
ボンド部が応力集中部分となり、金属間化合物による脆
化層は応力集中部ではなくなるため、前述の接合面積拡
大との相乗効果により十字引張強度を大幅に向上させ
る。なお、圧子としてはセラミックスの他に、絶縁体で
使用温度域において圧下の圧力に耐え、かつ使用温度域
において少なくとも30Hv以上の硬度を持つ素材であ
ればガラス、プラスチック等どのような圧子を使用して
もよい。また、大きな電極の周囲を絶縁体で覆った図6
のような電極を用いることも可能である。また、圧子の
加圧力についても電極による単位面積当たりの加圧力の
20%〜500%の範囲で良好な接合強度が得られる加
圧力を選択すればよい。
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕被溶接材料として1mm厚の5000系アル
ミニウム合金板を使用して、従来のスポット溶接による
継手と、図1に示す本発明の方法による継手を製作し、
引張せん断試験を行なった。従来のスポット溶接継手
は、電極直径5mm、加圧力1.8kNで製作し、本発明の
方法については同様の条件でのスポット溶接を行なう
際、同時に電極周囲をセラミックの圧子により電極と単
位面積当たりの加圧力が同じになるように加圧する方法
で製作した。この結果、通常のスポット溶接による継手
のナゲット直径は平均4.9mm、引張せん断強度の平均
は2.7kNであったが、本発明の方法により製作した継
手の接合部の直径は平均7.3mm、即ち、コロナボンド
部の幅は約1.2mmでナゲット直径の24%となり、引
張せん断強度の平均は3.5kNで、30%の強度向上が
見られた。
【0016】〔実施例2〕図5のように、片面にアルミ
メッキした0.7mm厚のSPCC鋼板と、1mm厚の50
00系アルミ合金板の接合に本発明の方法を適用し、十
字引張による継手強度を従来の方法を用いてスポット溶
接した継手と比較した。従来のスポット溶接継手は、電
極直径6mm、加圧力2kNで製作し、本発明の方法につい
ては同様の条件でのスポット溶接を行なう際、同時に電
極周囲をセラミックの圧子により電極と単位面積当たり
の加圧力が同じになるように加圧する方法で製作した。
この結果、通常のスポット溶接による継手のナゲット直
径は平均5.6mm、引張せん断強度の平均は0.3kNで
あったが、本発明の方法により製作した継手の接合部の
直径は平均8.4mm、即ち、コロナボンド部の幅は約
1.4mmでナゲット直径の25%となり、引張せん断強
度の平均は0.6kNで、100%の強度向上が見られ
た。
【0017】〔実施例3〕図2における鉄系材料として
0.8mm厚のSPCC鋼板、アルミクラッド鋼板として
0.4mm厚のSPCC鋼板と0.4mm厚の純アルミが接
合された0.8mm厚のものを、アルミニウム系材料とし
て1.0mm厚の5000系アルミニウム合金を使用し
て、従来のスポット溶接による継手と、本発明の方法に
よる継手を製作し、引張せん断試験を行ない強度を比較
した。
【0018】従来のスポット溶接継手は、電極直径6m
m、加圧力2kNで製作し、本発明の方法については同様
の条件でのスポット溶接を行なう際、同時に電極周囲を
セラミックの圧子により電極と単位面積当たりの加圧力
が同じになるように加圧する方法で製作した。この結
果、通常のスポット溶接による継手のナゲット直径は平
均5.9mm、コロナボンド部の幅0.3mm、引張せん断
強度の平均は3.1kNであったが、本発明の方法により
製作した継手のアルミニウム系材料接合部のナゲット直
径は平均5.8mm、コロナボンド部の幅は約1.3mmで
ナゲット直径の22%となり、引張せん断強度の平均は
3.9kNで、26%の強度向上が見られた。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によればスポ
ット溶接のナゲットの周囲に大きなコロナボンド部を形
成することができ、スポット溶接継手の強度を向上させ
ることができる。また、鉄とアルミ等のスポット溶接を
行なうと金属間化合物による脆化層を生ずる異材接合に
おいては著しい強度向上がなされる。また、鉄系材料の
板とアルミニウム系材料の板との間に、鉄系材料の板と
アルミニウム系材料の板とが積層接合された2層の複層
鋼板からなる異種金属接合材料を、同種材料同士が向か
い合うようにインサートし、鉄系材料の板とアルミニウ
ム系材料の板とをスポット溶接した、継手強度の高い異
種金属接合体を得ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図。
【図2】本発明の概念図。
【図3】従来のスポット溶接法。
【図4】従来の異材接合方法の概念図。
【図5】実施例その2の概念図。
【図6】電極と圧子の組み合わせ例。
【図7】ナゲット直径および、コロナボンド部の幅。
【符号の説明】
11 電極 12 圧子 13 被溶接材料 14 コロナボンド部 15 ナゲット 16 コロナボンド部の幅 17 ナゲット直径 21 鉄系材料 22 複層鋼板の鉄系材料 23 複層鋼板のアルミニウム系材料 24 アルミニウム系材料 25 鉄系材料同士の界面に生成したナゲット 26 アルミニウム系材料同士の界面に生成したナゲッ
ト 27 コロナボンド部 28 アルミニウム系材料同士の界面に生成したナゲッ
トのナゲット直径 29 アルミニウムクラッド鋼板 51 アルミニウムメッキした鋼板 52 アルミニウム合金板 53 アルミニウムメッキ層 61 絶縁体の被覆物 62 電極材料 71 ナゲットの長径 72 ナゲットの短径 73 コロナボンド部の長径 74 コロナボンド部の短径 75 ナゲット(溶融接合部) 76 コロナボンド部(圧接部)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 103:20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スポット溶接による接合方法において、
    通電時にスポット溶接電極11と被溶接材料13の接触
    部分の周囲を絶縁体圧子12を用いて圧下することによ
    り圧接することを特徴とするスポット溶接による接合方
    法。
  2. 【請求項2】 鉄系材料の板21とアルミニウム系材料
    の板24との間に、鉄系材料の板22とアルミニウム系
    材料の板23とが積層接合された2層の複層鋼板29
    を、同種材料同士が向かい合うようにインサートし、鉄
    系材料の板21とアルミニウム系材料の板24とをスポ
    ット溶接する異種金属接合方法において、通電時にスポ
    ット溶接電極11と鉄系材料の板21およびアルミニウ
    ム系材料の板24の接触部分の周囲を絶縁体圧子12を
    用いて圧下することにより圧接することを特徴とする異
    種金属のスポット溶接による接合方法。
  3. 【請求項3】 ナゲット15周囲のコロナボンド部14
    の幅を、ナゲット直径17の20%以上100%以下と
    したことを特徴とするスポット溶接による接合構造体。
  4. 【請求項4】 鉄系材料の板21とアルミニウム系材料
    の板24との間に、鉄系材料の板22とアルミニウム系
    材料の板23とが積層接合された2層の複層鋼板29
    を、同種材料同士が向かい合うよう接合された接合構造
    体において、アルミニウム系材料同士のナゲット26周
    囲のコロナボンド部27の幅がナゲット直径28の20
    %以上100%以下であることを特徴とするスポット溶
    接による接合構造体。
JP5329000A 1993-12-24 1993-12-24 圧接を併用したスポット溶接による接合方法および接合構造体 Withdrawn JPH07178563A (ja)

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