JPH07179111A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造

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JPH07179111A
JPH07179111A JP32805893A JP32805893A JPH07179111A JP H07179111 A JPH07179111 A JP H07179111A JP 32805893 A JP32805893 A JP 32805893A JP 32805893 A JP32805893 A JP 32805893A JP H07179111 A JPH07179111 A JP H07179111A
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JP
Japan
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differential device
rear differential
vehicle
suspension
vehicle body
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JP32805893A
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Inventor
Tomohiro Hori
智博 堀
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リヤデフ装置を備えた車両において、車両の後
部の特にフロア面の下部に配置される装置間の干渉を回
避しつつコンパクトな車両の下部車体構造を提供する。 【構成】リヤデフ装置15はいわゆる反転型であってプ
ロペラシャフト13からの駆動力の入力点がリヤデフ装
置の回転中心よりも上方でかつ平面的にみて左側(正面
視で右側)にに位置するようにリヤデフ装置15が配設
されている。すなわち、リヤデフ装置はプロペラシャフ
トの接続点から下方かつ右方(正面視左方)に延在する
ように配置されている。燃料タンク36の中央部には前
後方向に延びる溝すなわち凹部が設けられており、この
溝をプロペラシャフト13が通っている。さらにマウン
トブラケット27の結合点すなわちブッシュ30を含む
部分は、この凹部に上下前後方向に収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の後部のリヤデフ
装置の取付構造およびサスペンション装置を含む車両後
部の特に下部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の車両の分野において特に後部座席
の乗員の乗り心地を向上させるために車両後部の車室空
間を大きく確保したいという要請がある。従来の構造で
は、車両後部のフロアレベルが高くなっており、それだ
け後部座席の乗員への領域を狭める結果となっている。
しかし、後部のフロアレベルを前部側に近いレベルまで
低めようとすると燃料タンク、サスペンション装置、リ
ヤデフ装置等の車両のフロア下部に配置される構造のレ
イアウト上の制約が大きくなる。ところで、従来の乗用
車ではリヤサスペンション装置として、高速での良好な
乗り心地を確保するために、独立懸架式サスペンション
装置か一般に採用されるしかし、独立懸架式のサスペン
ション装置ではそれぞれの車輪の自由度が大きいため、
車輪の上方空間に比較的大きな余裕を与える必要があ
る。このため、フロアの車体横方向の両サイドの部分を
車室空間に張り出すように構成せざるを得ず、後部座席
の車室空間の両脇部が狭くなるという問題がある。この
問題を解消しかつ車室フロアを全体にわたって極力フラ
ットな構成にしようとするとフロアレベルを高くしなけ
ればならない。しかし、フロアレベルを高くすると車両
の全体の高さが高くなるので、コンパクトな車体構造を
得ることはできない。すなわち、いわゆる車両の低床化
を達成できなくなる。
【0003】したがって、フロアレベルを高くすること
なく全体にわたってフラットにして車室空間を広くとる
ためには、従来のような独立懸架式サスペンション装置
を採用することは困難となる。この問題に対処するため
に比較的上下方向に関してコンパクトな構成を可能にす
る車軸式サスペンション装置を採用すると、高速走行に
おいて特にローリングに対するフレキシブィリティが減
少するため乗り心地が悪化するという問題が生じる。し
たがって、上記の要請を満足するためには、乗り心地を
悪化させず、しかも上下方向にコンパクトなサスペンシ
ョン装置を具備することが望ましい。スエーデン特許第
457、866号には、車体前後方向でかつ車体横方向
やや内方に延びるとともに後端部に後輪を支持する一対
のトレーリングリンクと、それぞれのトレーリングリン
クから車体横方向内側に延び対応する車輪のトレーリン
グリンクにそれぞれ結合された一対のサスペンションア
ームとを備えた形式の一種のセミトレーリング式サスペ
ンション装置が開示されている。上記トレーリングリン
クは平面的に見てほぼ三角形状すなわちデルタ形状をな
しているので、上記スエーデン特許第457、866号
に開示されている形式のサスペンション装置を本書では
便宜的にデルタリンク式サスペンション装置という。
【0004】このデルタリンク式サスペンション装置
は、サスペンションアームが互いの車輪のトレーリング
リンクに結合されているので、独立懸架式よりも上下方
向に関しコンパクトに構成することができる。
【0005】
【解決しようとする課題】ところで、車両の後部には、
後輪に駆動力を伝達する駆動系および、燃料タンク、ス
ペアタイヤ等もフロアの下方の配置する必要がある。し
かし、デルタリンク式サスペンション装置を採用すると
車軸式サスペンション装置等に比べてサスペンション構
成部材の変位が大きいので、後輪駆動装置とくにリヤデ
フ装置あるいは、燃料タンク、スペアタイヤとの干渉の
問題が生じる。本発明はこのような事情に鑑みて構成さ
れたもので、リヤデフ装置を備えた車両において、車両
の後部の特にフロア面の下部に配置される装置間の干渉
を回避しつつコンパクトな車両の下部車体構造を提供す
ることを目的としている。さらに、燃料タンクとリヤデ
フ装置取付構造との干渉を避けかつ燃料タンクの所望の
容量を確保することができる車両の下部車体構造を提供
することを目的とする。さらに、このようなコンパクト
な支持構造を与えるに際し、異なる車種との部品の共通
化も併せて達成できる車両用駆動装置の取付構造を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下のように構成される。すなわち、本発
明の車両の下部車体構造は、後輪を駆動するリヤデフ装
置と、後輪を懸架するサスペンション装置とを備えた車
両において、前後方向に延び前記リヤデフ装置に駆動力
を伝達するプロペラシャフトと、前記サスペンション装
置に設けられほぼ車体横方向互いに向き合って延びそれ
ぞれ車体横方向に関し互いに反対側側部にある前記トレ
ーリングリンクに結合される一対のサスペンションアー
ムとを有し、該サスペンションアームは、前記プロペラ
シャフトの下方であってかつ前記リヤデフ装置の下端の
レベルより上方に位置することを特徴とする。この場
合、好ましくは、プロペラシャフトからの駆動力の入力
点がリヤデフ装置の回転中心よりも上方に位置するよう
にリヤデフ装置が配設されている。したがって、この構
成では、リヤデフ装置はプロペラシャフトの下方に延在
するように配置される。
【0007】さらに、本発明において、燃料タンクが設
けられ、該燃料タンクには上部が前後方向に延びる凹部
が形成される。この場合、さらに、サスペンション装置
とリヤデフ装置の前部とを連結して前方に延びるマウン
トブラケットが設けられ、この燃料タンクとマウントブ
ラケットは上下または前後方向に関し該マウントブラケ
ットの少なくとも1部が前記燃料タンクの前後方向凹部
に収容されるように配設される。リヤデフ装置の後端は
車体クロスメンバに連結される。この場合、リヤデフ装
置とマウントブラケットと該マウントブラケットとサス
ペンションアームとの間に設けられるブッシュとがサブ
アセンブリされ、これらは一体として、他の車種に利用
する場合に共通に用いることができる。すなわち、リヤ
デフマウント装置とリヤデフ装置とは一体としてサブア
センブリされたのち、クロスメンバに連結されるので、
リヤデフ装置を車体にマウントするに当たって車体側の
構成を変える必要はない。したがって、リヤデフ装置を
有しない前輪駆動車と、4輪駆動車あるいは後輪駆動車
との部品の共通化を促進することができる。本発明に使
用されるサスペンション装置において、上記トレーリン
グリンクは前後方向に後方に延び、車体横方向やや内方
に延びてその後端で後輪を支持するようになっている。
また、前端は車体側部材に固定されている。したがっ
て、本発明にかかるサスペンションアームは、この意味
でセミトレーリングアーム式サスペンション装置に類似
した構造を有する。
【0008】サスペンションアームはトレーリングリン
クの対向するように車体横方向互いに内側に向かって延
びており、平面視において、外端部を底辺、内端部を頂
点とする三角形状すなわちデルタ形状をなしている。そ
して、サスペンションアームはトレーリングリンクに外
端部が一体にあるいは結合されて構成されるとともに内
端部は互いに他方のサスペンションアームにブッシュ等
の弾性部材を介して結合されている。
【0009】
【作用】上記のように本発明によれば、互いの後輪のサ
スペンションアームが結合される構造であり、この点で
本発明はいわば半独立懸架式サスペンション装置を用い
たものといえる。したがって、サスペンションアームは
左右方向および上下方向に一定の変位を許容しつつある
程度の自由度をもってそれぞれの後輪に対して、独立し
た動きを行わせることができる。また、互いのサスペン
ションアームは、ブッシュを介して結合されているの
で、車体横方向軸回りの一定の捩じりを許容することに
よって、サスペンション装置の相対的回転変位に基づく
捩じりエネルギーを吸収することができる。したがっ
て、通常の独立懸架式サスペンション装置で用いられる
くスタビライザあるいはトーションバー等をあえて設け
る必要はなくなる。そして、本発明によれば、後輪の駆
動力を分配伝達するリヤデフ装置がその前端部におい
て、サスペンションアームに結合されることによってサ
スペンション装置に支持されているので、リヤデフ装置
とサスペンション装置との相対変位が阻止される。すな
わちリヤデフ装置を支持しつつ、互いの干渉を防止する
ことができる。この場合、リヤデフ装置は好ましくはマ
ウントブラケットを介してサスペンションアームに結合
されるが、マウントブラケットは、プロペラシャフトか
ら入力される回転反力を効率的に支持できるようにプロ
ペラシャフトによるリヤデフ装置への入力点から平面視
において、オフセットされた位置において結合されるよ
うになっている。たとえば、プロペラシャフトの回転が
後方に向かって時計回りに入力される場合において、後
方に向かってリヤデフ装置の左側を支持する場合には左
側を上方に向けて支持するように右側にオフセットさせ
た位置に設ける。後方に向かって右側に設ける場合には
支持方向は逆となる。
【0010】このように本発明によれば、上記のように
サスペンションアームをプロペラシャフトの下方かつリ
ヤデフ装置の下端レベルより上方に配置するので、サス
ペンションアームとプロペラシャフトとは極めて近接し
て配置することになるが上記のように、本発明では有効
にリヤデフ装置とサスペンション装置との干渉が防止さ
れる。さらに、燃料タンクには、前後方向に凹部を設
け、プロペラシャフトおよびマウントブラケットをこの
くぼみを利用して配置するようにしたので、上下方向お
よび前後方向をコンパクトにしつつタンク容量を確保す
ることができるものである。また、リヤデフ装置の後端
部は車体側部材であるクロスメンバに結合されるので、
リヤデフ装置に対する安定的な支持を与えることができ
る。この場合にはリヤデフマウント装置によって支持さ
れるが、リヤデフマウント装置には、リヤデフ装置から
の振動が車体側に伝わらないようにブッシュ等が設けら
れる。そして、リヤデフマウント装置とリヤデフ装置と
は一体としてサブアセンブリされたのち、クロスメンバ
に連結され、この結果、本発明の構成では、リヤデフ装
置を車体にマウントするに当たって車体側の構成を変え
る必要はない。したがって、リヤデフ装置を有しない前
輪駆動車と、4輪駆動車あるいは後輪駆動車との部品の
共通化を促進することができる。
【0011】さらに、リヤデフマウント装置は、側面視
においてフロア下部に収容されるスペアタイヤの前端と
オーバーラップするように配置される。すなわち、リヤ
デフマウント装置は車体側部材であるクロスメンバに対
し、平面視で車体横方向に離間する一対の取付部を介し
て取り付けられるので、スペアタイヤとの干渉を避ける
ことができる。これによって、スペアタイヤの中央部は
クロスメンバの後面と接触する程度まで、前方に位置さ
せることができる。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面に基づいて本発明の実施例
を説明する。図1、図2および図3を参照すると、本発
明の1実施例にかかる車両の後部の下部車体構造の平面
図および立面図が示されている。図示するように、本例
の車両は左右両側に車体の下部を構成するリヤサイドフ
レーム1a、1bが前後方向に平行に延びている。図2
を合わせて参照すると、リヤサイドフレーム1a、1b
は、後輪2a、2bのやや前方で比較的低いレベルで真
っ直ぐ後方に延びる前部水平部3と、この前部水平部3
に連続して後輪の前方でやや内方に延びるとともに上方
に延びる傾斜部4とこの傾斜部4の後端かつ上端に連続
してほぼ水平に後方に真っ直ぐ延びる後部水平部5とか
らなっている。本例の構造では、リヤサイドフレーム1
a、1bの前後の水平部3、5のレベル差は小さく構成
されており、これによって後部座席の乗員6の車室空間
を極力確保するようにしている。リヤサイドフレーム1
a、1bは、上記後輪2a、2bの前方で内側及び上方
に湾曲する前方の位置で左右にのびるクロスメンバ7に
よって結合されるとともに、後輪2a、2bのすぐ後方
の位置で左右にのびる別のクロスメンバ(NO.4)8
によって結合されている。また、リヤサイドフレーム1
a、1bは後端部でさらに別のクロスメンバ9によって
互いに連結されている。上記したように、リヤサイドフ
レーム1a、1bは後輪2a、2bの前方で内方に延び
その後、後輪2a、2bの後部で再びほぼ平行に後方に
延びている。
【0013】さらに図3に示すように、リヤサイドフレ
ーム1a、1bは車両の後端部まで延び、その上端面に
はフロアパネル10が取り付けられるとともに、その上
方には、車室11が形成される。本例の車両では、前側
のクロスメンバ7の後方では、リヤサイドフレーム1
a、1bが上方に湾曲するのにともなってフロアパネル
10のレベルが僅かに高くなっている。すなわち、後輪
2a、2bの上方でで僅かにフロアアップした構造にな
っている。そして、後輪2a、2bの位置に後部座席
(図示せず)が設けられ、乗員6はほぼ後輪2a、2b
の真上に着座することになる。さらに、リヤサイドフレ
ーム1a、1bの後端部に隣接して車体横方向すなわち
左右方向に延びるリヤバンパ12が位置する。該リヤサ
イドフレーム1a、1bの下方の車両の中央部をプロペ
ラシャフト13が前後方向に延びている。そして、その
後端部には、ユニバーサルジョイント14を介してリヤ
デファレンシャルギヤ装置15(以下リヤデフという)
が結合されている。リヤデフ15からは左右にドライブ
シャフト19が延びており、後輪2a、2bに動力伝達
可能に結合されている。本例のリヤデフ装置15はいわ
ゆる反転型であってプロペラシャフト13からの駆動力
の入力点がリヤデフ装置の回転中心よりも上方でかつ平
面的にみて左側(正面視で右側)に位置するようにリヤ
デフ装置15が配設されている。すなわち、リヤデフ装
置はプロペラシャフトの接続点から下方かつ右方(正面
視左方)に延在するように配置されている。
【0014】本実施例における車両においては、後輪を
懸架するためにトレーリング式サスペンション装置17
a、17bが用いられている。このサスペンション装置
17a、17bは、車体の両側部のリヤサイドフレーム
1a、1bの下方をほぼ前後方向に延びる一対のトレー
リングリンク18a、18bが設けられる。このトレー
リングリンク18a、18bの前端部は、リヤサイドフ
レーム1a、1bの傾斜部の立ち上がり部かつ内方への
屈曲点近傍で上下方向に回動自在に取り付けられてい
る。図1に示すようにトレーリングリンク18a、18
bの前端の取りつけ部において回動軸Sは車両の横方向
からやや内側に角度をもって設定されており、セミトレ
ーリング形式になっている。トレーリングリンク18
a、18bの後端は、後輪2a、2bを回転自在に支持
するハブ20と一体にっている。このハブ20の内部を
ドライブシャフト19が貫通し、駆動力を後輪に伝達す
るようになっている。さらに、サスペンション装置17
a、17bには、ほぼ車体横方向互いに向き合ってほぼ
水平方向に延びそれぞれ車体横方向に関し互いに反対側
のトレーリングリンク18に結合される一対のサスペン
ションアーム21a、21bが設けられる。この場合、
サスペンションアーム21a、21bは平面視におい
て、外端部を底辺、内端部を頂点とする三角形状すなわ
ちデルタ形状をなしている。そして、サスペンションア
ーム21a、21bはトレーリングリンクに外端部が一
体にあるいは結合されて構成されるとともに内端部は互
いに他方のサスペンションアーム21a、21bにブッ
シュ等の弾性部材22a、22bを介して結合されてい
る。
【0015】該サスペンションアーム21a、21b
は、前記プロペラシャフト13の下方であってかつ前記
リヤデフ装置15の下端のレベルすなわちリヤデフケー
ス16の下端より上方に位置するように配置されてい
る。すなわち、サスペンションアーム21a、21b
は、プロペラシャフト13の下方の空間を極力有効利用
し上下方向がコンパクトになるように配置されている。
また、トレーリングリンク18a、18bはほぼ水平に
内側に張り出した張り出し部23a、23bを備えてお
り、この張り出し部23a、23bからコイルスプリン
グ24a、24bの下端部が支持されており、このコイ
ルスプリング24a、24bの上端はリヤサイドフレー
ム1a、1bの下部に取りつけられており、したがっ
て、コイルスプリング24a、24bはトレーリングリ
ンク張り出し部23a、23bとリヤサイドフレーム1
a、1bとの間に縮挿されて下方から上方に向けてリヤ
サイドフレーム1a、1bを支持している。さらに、張
り出し部23a、23bの後端部はダンパーブラケット
を構成しており、このダンパーブラケットの部分には、
ショックアブソーバ25の下端が取りつけられており、
図4に示すように、ショックアブソーバ25は、車体の
両側部の後輪のすぐ内側をフロアレベルを越えて斜め後
方でかつ上方に延び、その上端は、車体側部材26に取
りつけられている。
【0016】このサスペンション装置17a、17bと
後輪駆動系との関係を説明すると、プロペラシャフト1
3は、フロアパネル10の下方をこれに沿ってほぼ水平
に後方に延びている。そして後輪2a、2bの回転軸上
あるリヤデフ装置15に接続されている。そして、リヤ
デフ装置15とサスペンション装置17a、17bのサ
スペンションアーム21a、21bはマウントブラケッ
ト27によって連結されている。図1に示すように、マ
ウントブラケット27は車体前後方向に延びるプロペラ
シャフト13に関し該プロペラシャフト13からリヤデ
フ装置15に入力される回転力の反力を支持するように
平面的にみて前記リヤデフ装置15への前記回転力の入
力点からオフセットした位置設けられる。本例の場合、
後方に向かってプロペラシャフト13が時計回りの回転
力を伝達するようにリヤデフ装置15に入力される。こ
の場合には、リヤデフ装置15には、後方に向かって右
側が上方に、左側が下方に変位するような作用力を受け
る。すなわち、反時計回りの作用力を受ける。この作用
力による車体の反時計方向へのローリングを防止するた
めに、本例では、マウントブラケット27は後方に向か
って左側に設けられ、リヤデフ装置15の右側(正面視
では左側)を支持するようになっている。そして、マウ
ントブラケット27は正面視で左側をほぼ前方に延びて
いる。
【0017】図5に示すように本例のマウントブラケッ
ト27は、2つのアーム部材28、29から構成されて
おり、第1アーム28は上記のように後端がリヤデフ装
置15のデフケース16の右側(正面視では左側)に固
定され、前端はブッシュ30を介して第2アーム29に
結合されている。第2アーム29は第1アーム28との
結合点から後方かつ下方に延びて後ろに位置している右
側サスペンション装置17aのサスペンションアーム2
1aの中間部に固定されている。第1アーム28と第2
アーム29とはほぼ横方向の軸の回りの互いに回動自在
に結合されている。すなわちサスペンション装置17
a、17bとリヤデフ装置15とは上下方向には、相対
移動可能に設けられている。図3に示すように、マウン
トブラケット27のサスペンションアーム21への取付
点が垂直平面で見てサスペンションアーム21のトレー
リングリンク18への取付点の近傍でかつよりも前方に
位置するように取りつけられる。リヤデフ装置の後端は
車体クロスメンバ8に連結される。この場合、リヤデフ
装置15のデフケース16は後端部においてリヤデフマ
ウント装置31を介してNO.4クロスメンバ8に連結
されている。
【0018】図4および図6に示すように該リヤデフマ
ウント装置31は、縦長の矩形断面を有しリヤデフ装置
15から両側にクロスメンバ8の下方を横方向に延びる
板状部材32を備えており、この板状部材32は、リヤ
デフ装置15のリヤデフケース16にボルト321によ
って固定されている。そして、この板状部材32はクロ
スメンバ8の途中でクロスメンバ8にそれぞれボルト3
3によって固定され、下方の突出するブラケット34に
ブッシュ35を介して取りつけられている。この場合に
上記ブッシュ35は前後方向の軸351回りにそれぞれ
取りつけられている。これによって、リヤデフ装置15
はブッシュ35の弾性力により前後方向は拘束される
が、上下、左右に僅かに変位することができるとともに
ブッシュ35の緩衝作用によって、振動吸収を行うこと
ができる。この場合、デフマウント装置31と、リヤデ
フ装置15とは組立前に一体としてサブアセンブリされ
たのち、クロスメンバ8に連結され、この結果、本発明
の構成では、リヤデフ装置15を車体にマウントするに
当たって車体側の構成を変える必要はない。したがっ
て、リヤデフ装置15を有しない前輪駆動車と、4輪駆
動車あるいは後輪駆動車との部品の共通化を促進するこ
とができる。
【0019】したがって、後輪駆動装置は、リヤデフ装
置15の後部でリヤデフマウント装置31を介してクロ
スメンバ8に2点支持され、リヤデフ装置15の前端側
はマウントブラケット27を介して前方のサスペンショ
ンアーム21aに支持されている。さらに、本例の構成
では、前後方向に関し、サスペンションアーム21a、
21bの前方でクロスメンバ7の後方の空間であってフ
ロアパネル10の下方の空間には、燃料タンク36が配
置される。燃料タンク36の中央部には前後方向に延び
る溝すなわち凹部が設けられており、この溝をプロペラ
シャフト13が通っている。さらにマウントブラケット
27の結合点すなわちブッシュ30を含む部分は、この
凹部に上下前後方向に収容されている。このレイアウト
によって燃料タンク36の容量を確保しつつ、車体下部
構造の上下方向および前後方向を極力コンパクトに構成
することができる。なお、燃料タンク36には、左後輪
2bの僅かに後方の上方から燃料パイプ361が下方に
かつ前方に延びて接続されている。さらに本例の車体の
後部の構造において、フロアパネル10の下方には、排
気装置37が設けられる。排気装置37の排気管38は
上下方向に関し燃料タンク36と干渉するレベルに設け
られるので、本例の構成では、燃料タンク36の前方で
リヤサイドフレーム1bの方にに湾曲して燃料タンク3
6を回避するように排気管は燃料タンク36の外側、リ
ヤサイドフレーム1bの内側を通り、その後リヤサイド
フレーム1bの内側に沿って後方に延びている。この場
合、排気管38はサスペンションアーム21a、21b
の前方で上方に湾曲して、フロアパネル10とサスペン
ションアーム21a、21bの間の空間を前後方向に延
び、ドライブシャフト19の上方を通ってサスペンショ
ンアーム21a、21bの後方で再び下方に湾曲してそ
の後はほぼ水平に後方に延びる。そして、クロスメンバ
8の後方において排気管38は前後方向に長い楕円形断
面のサイレンサ39に接続される。そしてサイレンサ3
9の後方には、開放端を備えた排気管40が接続されて
いる。
【0020】さらににフロアパネル10の下方におい
て、NO.4クロスメンバ8と後端部のクロスメンバ9
との間の空間には、スペアタイヤ41が搭載されるよう
になっている。スペアタイヤ41は、リヤデフ装置15
とほぼ同一レベルでこの後方に位置する。また上記のよ
うにリヤデフ装置15は、後端部において、リヤデフマ
ウント装置31によって車体のクロスメンバ8等の車体
側部材に結合されているが、リヤデフマウント装置31
とクロスメンバ8との連結点は、このリヤデフマウント
装置は前後方向にみてスペアタイヤ41の収納部とオー
バーラップする位置に設けられている。スペアタイヤ4
1は、前端において、クロスメンバ8に下端に支持され
る支持フレーム42によって支持されている。この支持
フレーム42は丸棒を曲加工することによって、平面的
にみてほぼU字状を成しており、スペアタイヤ41の支
持部は、上記のクロスメンバ8への支持点の後方で下方
に湾曲しその後、後方に2本の丸棒がほぼ水平に延びる
水平部を備えており、前後方向にほぼ水平に延びる1対
の水平部で支持されるようになっている。また、この支
持フレーム42の後端部はクロスメンバ8から下方に延
びるボルト43から延びるフック44に係合している。
【0021】上記のように本発明によれば、互いの後輪
のサスペンションアーム21a、21bが結合される構
造であり、いわば半独立懸架式サスペンションである。
したがって、サスペンションアーム21a、21bは左
右方向および上下方向に一定の変位を許容しつつある程
度の自由度をもってそれぞれの後輪2a、2bに対し
て、独立した動き許容する。また、本例のサスペンショ
ン装置17a、17bのサスペンションアーム21a、
21bは、ブッシュ22a、22baを介して互いに連
結されているので、ある程度の一体性を有するが、それ
ぞれが支持する後輪の一定の相対的回転を許容しつつそ
の捩じりエネルギーを吸収する。すなわちある程度の捩
じり剛性を有する。したがって、通常の独立懸架式サス
ペンション装置で用いられるくスタビライザあるいはト
ーションバー等をあえて設ける必要はなくなる。本例の
サスペンション装置17a、17bは、上記のように互
いのサスペンションアーム21a、21bを連結する半
独立懸架式であるので、各車輪2a、2bの自由度を確
保する独立懸架の長所である高速での乗り心地を得るこ
とができる。一方において、上下方向に比較的コンパク
トな構造を与えることができる。また、リヤデフ装置1
5とサスペンションアーム21a、21bとを連結した
ので、リヤデフ装置15の支持機構を効果的に与えると
ともに、サスペンション装置17a、17bとリヤデフ
装置15との干渉を有効に防止することができる。
【0022】本例の構造では、後輪の駆動力を分配伝達
するリヤデフ装置15がその前端部において、サスペン
ションアーム21a、21bに結合されることによって
サスペンション装置17a、17bに支持されているの
で、リヤデフ装置15とサスペンション装置17a、1
7bとの相対変位が阻止される。すなわちリヤデフ装置
15を支持しつつ、互いの干渉を防止することができ
る。この場合、リヤデフ装置15は好ましくはマウント
ブラケット27を介してサスペンションアーム21a、
21bに結合されるが、マウントブラケット27は、上
記したようにプロペラシャフト13から入力される回転
反力を効率的に支持できるようにプロペラシャフト13
によるリヤデフ装置15への入力点から平面視におい
て、オフセットされた位置において結合されるようにな
っている。また、リヤデフ装置15の後端部は車体側部
材であるクロスメンバ8に結合されるので、リヤデフ装
置15に対する安定的な支持を与えることができる。こ
の場合にはリヤデフマウント装置31によって支持され
るが、リヤデフマウント装置31には、リヤデフ装置1
5からの振動が車体側に伝わらないようにブッシュ35
等が設けられる。この場合上記のようにリヤデフマウン
ト装置31とリヤデフ装置15とは一体としてサブアセ
ンブリされたのち、クロスメンバ8に連結され、この結
果、本発明の構成では、リヤデフ装置15を車体にマウ
ントするに当たって車体側の構成を変える必要はない。
したがって、リヤデフ装置15を有しない前輪駆動車
と、リヤデフ装置15を有する4輪駆動車あるいは後輪
駆動車との部品の共通化を促進することができる。さら
に、リヤデフマウント装置31は、側面視においてフロ
ア下部に収容されるスペアタイヤ41の前端とオーバー
ラップするように配置される。すなわち、リヤデフマウ
ント装置31は車体側部材であるクロスメンバ8に対
し、平面視で車体横方向に離間する一対の取付部を介し
て取り付けられるので、スペアタイヤ41との干渉を避
けることができる。これによって、スペアタイヤ41の
中央部はクロスメンバ8の後面と接触する程度まで、前
方に位置させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、車両の低床化を図りつ
つサスペンション装置およびリヤデフ装置を有するコン
パクトな車両の下部車体構造を提供することができる。
この場合上記のようにプロペラシャフトをフロアパネル
とサスペンションアームとの間を通すようにしたので、
プロペラシャフトを比較的高いに配置する構成において
車体下部構造をコンパクトにすることができる。また、
燃料タンクとのプロペラシャフト、マウントブラケット
との干渉は燃料タンクの上部に凹部を設けることによっ
て回避したので、燃料タンクの容量を確保しつつ車両の
下部構造のコンパクト化を達成することができる。さら
にリヤデフマウント装置によって、リヤデフ装置の車体
側への取りつけを車体側部材構成の変更を生じることな
く可能にしたので、リヤデフ装置を有する車種と、有し
ない車種との部品の共通化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例にかかる車両の後部の下部車
体構造の平面図、
【図2】図1の下部車体構造の特に後輪付近を示す部分
垂直断面図、
【図3】図1の下部車体構造の垂直断面図、
【図4】図1の下部車体構造の前方からみた断面図
【図5】リヤデフ装置の前部取り付け構造を示す斜視
図、
【図6】リヤデフ装置の後部取り付け構造を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 リヤサイドフレーム 2 後輪 7 クロスメンバ 8 クロスメンバ 15 リヤデフ装置 17 サスペンション装置 18 トレーリングリンク 21 サスペンションアーム 27 マウントブラケット 31 リヤデフマウント装置 36 燃料タンク 41 スペアタイヤ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後輪を駆動するリヤデフ装置と、 後輪を懸架するサスペンション装置とを備えた車両にお
    いて、 前後方向に延び前記リヤデフ装置に駆動力を伝達するプ
    ロペラシャフトと、 前記サスペンション装置に設けられほぼ車体横方向互い
    に向き合って延びそれぞれ車体横方向に関し互いに反対
    側側部にある前記トレーリングリンクに結合される一対
    のサスペンションアームとを有し、 該サスペンションアームは、前記プロペラシャフトの下
    方であってかつ前記リヤデフ装置の下端のレベルより上
    方に位置することを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、プロペラシャフトから
    の駆動力の入力点がリヤデフ装置の回転中心よりも上方
    に位置するようにリヤデフ装置が配設されていることを
    特徴とする車両の下部車体構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、さらに燃料タンクが設
    けられ、該燃料タンクには上部が前後方向に延びる凹部
    が形成されていることを特徴とする車両の下部車体構
    造。
  4. 【請求項4】請求項3において、さらに、サスペンショ
    ン装置とリヤデフ装置の前部とを連結して前方に延びる
    マウントブラケットとを備え、 上下または前後方向に関し該マウントブラケットの少な
    くとも1部が前記燃料タンクの前後方向凹部に収容され
    るように配設されたことを特徴とする車両の下部車体構
    造。
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