JPH0717919Y2 - 低温貯槽における屋根肩部の保冷構造 - Google Patents

低温貯槽における屋根肩部の保冷構造

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JPH0717919Y2
JPH0717919Y2 JP1986162258U JP16225886U JPH0717919Y2 JP H0717919 Y2 JPH0717919 Y2 JP H0717919Y2 JP 1986162258 U JP1986162258 U JP 1986162258U JP 16225886 U JP16225886 U JP 16225886U JP H0717919 Y2 JPH0717919 Y2 JP H0717919Y2
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宏治 石井
山本  明
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株式会社石井鐵工所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、低温貯槽における屋根部と側部の保冷効果
が減少しないように形成した低温貯槽屋根肩部の保冷構
造に関する。
(従来の技術) 第2図は従来例の一を示す低温貯槽の屋根肩部の一部を
省略した拡大断面図である。
図中(1)は外槽屋根、(2)は内槽屋根、(3)は内
槽側板、(4)は外槽となる防液堤である。
低温貯槽は内槽および外槽を隔接して並設し、内槽と外
槽との間の空間部を断熱空間として形成している。
また内槽屋根(2)の外側表面には肩部から上部全域に
わたって平板状の硬質ウレタンフォームで断熱層(5)
が形成され、同様に防液堤(4)の内側表面および外槽
屋根の内側表面にも同様の硬質ウレタンフォームによる
断熱層(6)および断熱層(7)が形成されている。
また、内槽と外槽の間の空間部には、側底部と屋根部間
に生ずる冷気の対流を防止するため、内槽屋根(2)の
肩部から、内槽側板(3)に直交して、防液堤(4)の
断熱層(6)に近接する迄、リング状の遮熱板(8)を
外槽屋根(1)より吊設して設け、当該遮熱板(8)上
に上記と同様な硬質ウレタンフォームを積載して断熱層
(9)を形成していた。
また遮熱板(8)および断熱層(9)の外周縁と防液堤
(4)の断熱層(6)との隔接間隙には押圧して密に形
成したガラスウールを充填して形成していた。
このような従来技術の類似考案が、実開昭57-175899号
公報に見ることができる。
(考案が解決しようとする課題) 従来例における保冷構造では、低温貯槽が稼働し、内槽
が冷却すると、冷却に伴って内槽側板(3)が中心方向
に向いて縮むため、遮熱板(8)上の断熱層(9)と防
液堤(4)の断熱層(6)との隔接間隙が増大し、密に
して充填したグラスウールが隔接間隙の増大に追従でき
ずに落下したり、増大した隔接間隙を冷気が容易に通過
してしまう問題点を有していた。
従って低温貯槽側底部の冷気が当該隔接間隙を通過して
外槽屋根(1)に達し、対流による熱の短絡現象が生じ
る問題点も併有していた。
また、実開昭57-175899号公報のボイドスペース頂部構
造の考案は、内槽屋根の保冷層と外槽内周面の欠落させ
た保冷層との間にグラスウールのような通気性を有する
断熱材を装填してなるもので、この考案も、冷却に伴っ
て断熱材を装填した保冷層間の隔接間隙が増大すると、
冷気が容易に通過する対流問題や、増大する隔接間隙に
対応させて断熱材を更に密に装填すると、通気性を喪失
する問題等の上述従来例の保冷構造が有する問題点を内
在していた。
(課題を解決するための手段) この考案は、内槽と防液堤として機能する外槽を並設
し、該外槽側壁内面に形成した平板状の断熱層、該外槽
側壁内面の断熱層とわずかな間隙を有して内槽の屋根肩
部から外槽側に水平伸延するリング状平板にて形成した
遮熱板の上面に外槽側壁内面の断熱層と所定の間隙を有
してリング平板状の断熱材にて形成した断熱層、外槽屋
根の内面及び内槽屋根の外面のそれぞれに形成した平板
状の断熱層を備え、内外槽間に断熱空間を設けてなる低
温貯槽の屋根肩部の保冷構造において、上記遮熱板上断
熱層の外周縁上部に外槽側壁内面の断熱層と所定の間隙
を有して並行に周設し立ち上げて平板リング壁状の断熱
材にて形成した仕切壁と、上記外槽側壁内面の断熱層上
部と上記遮熱板の外周縁のそれぞれに両端部を固定して
敷設した弛み部を有する遮蔽膜とを設け、上記遮熱板上
の断熱層と仕切壁と外槽側壁内面の断熱層と外槽屋根内
面の断熱層下端部と上記遮蔽膜とによって環状空間を形
成し、当該環状空間に粒状断熱材を充填したものであ
る。
(実施例) この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、この考案に係る低温貯槽屋根肩部の保冷構造
を示す一部を省略した拡大断面図である。
図中、外槽屋根(1)、内槽屋根(2)、内槽側板
(3)、防液堤(4)、内槽屋根(2)の外面に形成し
た平板状の断熱層(5)、防液堤(4)の内面に形成し
た平板状の断熱層(6)および外槽屋根(1)の内面に
形成した平板状の断熱層(7)並びに遮熱板(8)は従
来例におけるものと同様である。
すなわち遮熱板(8)は、内槽屋根(2)の肩部、つま
り内槽屋根(2)と内槽側板(3)との連接縁近部の内
槽側板(3)と、当該内槽側板(3)と隔接間隔を設け
て対峙する防液堤(4)の断熱層(6)との空間を、低
温貯槽の上下方向に遮断するため、内槽側板(3)の外
周面にリング状の平板を突出して形成する。
また当該遮熱板(8)の外周縁は防液堤(4)の断熱層
(6)とわずかな間隙で対峙するように形成する。
また当該遮熱板(8)は均等に周長を分割し、ほぼリン
グ巾の中心線上に複数本の吊り棒(10)を設けて、外槽
屋根(1)より吊り下げるように形成する。
さらに遮熱板(8)の上面には加工成形した平板状の硬
質ウレタンフォームで形成した断熱層(11)を形成す
る。
断熱層(11)はその内周縁を内槽側板(3)の外周面と
密接するリング体に形成する。
この場合リング状の断熱層(11)の外周縁は遮熱板
(8)の外周縁よりも内槽側板(3)寄りに位置するよ
うに形成する。
つまり遮熱板(8)よりもリング巾を小さく形成し、防
液堤(4)の断熱層(6)との隔接代を、遮熱板(8)
と防液堤(4)の断熱層(6)との間隙よりも大きく形
成する。
さらにまた、この断熱層(11)の上に当該断熱層(11)
の外周縁を外周面とする円周壁状の仕切壁(12)を設け
る。
当該仕切壁(12)は加工成形した平板状の硬質ウレタン
フォームで形成し、遮熱板(8)の断熱層(11)の上に
充分な高さを設けて立上り壁状に形成し、遮熱板(8)
の断熱層(11)および仕切壁(12)と、防液堤(4)の
断熱層(6)と、外槽屋根(1)の内面の断熱層(7)
下端部とで、遮熱板(8)を底面とする有底状の空所
(13)を設けるように形成する。
さらに当該空所(13)には、防液堤(4)の断熱層
(6)に密接し、当該断熱層(6)と遮熱板(8)の間
隙部で湾曲して弛む弛み部(14)を設け、当該弛み部
(14)に連設する端縁を遮熱板(8)の外周縁表面部に
固定した全体として可撓性のある遮蔽膜(15)を設けて
形成し、当該遮蔽膜(15)と上記遮熱板(8)の断熱層
(11)と仕切壁(12)と防液堤(4)の断熱層(6)及
び外槽屋根(1)の内面の断熱槽(7)下端部とによっ
て囲まれた環状空間を形成する。
遮蔽膜(15)は乾燥された雰囲気中で、低温にさらされ
ても硬度変化や硬化しない材料、例えば綿または絹等の
材料で形成する。
また遮蔽膜(15)を敷いた空所(13)の環状空間には、
パーライト粒等の粒状断熱材(16)を充填して形成す
る。
充填する粒状断熱材(16)の積層高さは、内槽が低温収
縮して断熱層(6)と断熱層(11)の間が拡大して積層
高さが減じられても、必要とされる断熱性能を確保し得
る積層高さとする。
(作用) 次に当該低温貯槽における屋根肩部の保冷構造の作用に
ついて説明する。
低温貯槽の常温時、つまり稼働しない時の状態では遮熱
板(8)の外周縁と防液堤(4)の断熱層(6)との間
隙はわずかで、遮熱板(8)上の空所(13)に充填され
たパーライトの粒状断熱材(16)はそのまま、つまり充
填された状態を維持する。
低温貯槽が稼働し、内槽側板(3)が貯槽中心に向いて
縮小し、遮熱板(8)の外周縁と防液堤(4)の断熱層
(6)との間隙が増大すると、遮蔽膜(15)の弛み部
(14)が伸長するとともに遮蔽膜(15)上に充填してい
るパーライトの粒状断熱材(16)が適時移動してその増
大した間隙を埋めて塞ぐ。
従って、空所(13)に充填されたパーライトの粒状断熱
材(16)は、欠落することなく、仕切壁(12)の高さに
相当する高さの断熱層として空所(13)からの冷気の通
過に対して作用するため、内外槽間に設けた断熱空間の
底部の冷気が空所(13)を容易に通過して外槽屋根
(1)に達する熱の短絡現象を防止できるとともに、断
熱空間に生じる冷気の対流は内槽屋根肩部で確実に防止
することができる。
さらに、外槽側壁内面の断熱層(6)と上記仕切壁(1
2)とによって囲われた上記遮蔽膜(15)を敷いた空所
(13)の環状空間は上下方向の厚さを十分に厚く形成す
ることができ、当該環状空間が外槽屋根(1)と内槽屋
根(2)との間の空間に開口する開口部面積は比較的小
さく形成される。したがって、粒状断熱材(16)を充填
した上記環状空間内への空気の出入りは少なく、かつ当
該環状空間によって形成される断熱層は厚く、いわば、
外槽屋根(1)と内槽屋根(2)との間の空間と防液堤
(4)と内槽側板(3)との間の空間との間に独立した
断熱空間が形成されることになる。
それゆえ、グラスウール等の断熱材に比して断熱性能の
劣る粒状断熱材を断熱材として用いたものではあるが、
遮蔽膜(15)と粒状断熱材(16)とによって形成される
上記環状空間の断熱層は、内槽の低温収縮に対応した目
地構造になるとともに、断熱性能が十分に確保された断
熱層となる。
(効果) この考案によれば、低温貯槽の外槽側壁内面、外槽屋根
内面及び内槽屋根外面のそれぞれに平板状の断熱材で断
熱層を形成するとともに、内外槽間に設けた断熱空間を
上下に仕切るように屋根肩部の遮熱板上にも平板状の断
熱材で断熱層を形成した屋根肩部の保冷構造において、
外槽側壁内面の断熱層との間の間隙、すなわち、外槽側
壁内面の断熱層、遮熱板上の断熱層、仕切壁及び外槽屋
根内面の断熱層下端部で形成される空所が内槽の低温収
縮によって拡大したとしても、遮蔽膜上の粒状断熱材が
適時移動して容易にその拡大した空所を埋めて塞ぐた
め、内外槽間に設けた断熱空間の底部の冷気が空所を容
易に通過して外槽屋根に達する熱の短絡現象を防止でき
るとともに、断熱空間に生じる冷気の対流を内槽屋根肩
部で確実に防止することができる。
さらに、構造が簡単なためにその施工は大変容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る低温貯槽屋根肩部の保冷構造を
示す一部を省略した拡大断面図、第2図は従来例を示す
一部を省略した低温貯槽屋根肩部の保冷構造を示す断面
図である。 (1)……外槽屋根 (2)……内槽屋根 (3)……内槽側板 (4)……防液堤 (5)(6)(7)(9)(11)……断熱層 (8)……遮熱板 (10)……吊り棒 (12)……仕切壁 (13)……空所 (14)……弛み部 (15)(17)……遮蔽膜 (16)……粒状断熱材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内槽と防液堤として機能する外槽を並設
    し、該外槽側壁内面に形成した平板状の断熱層、該外槽
    側壁内面の断熱層とわずかな間隙を有して内槽の屋根肩
    部から外槽側に水平伸延するリング状平板にて形成した
    遮熱板の上面に外槽側壁内面の断熱層と所定の間隙を有
    してリング平板状の断熱材にて形成した断熱層、外槽屋
    根の内面及び内槽屋根の外面のそれぞれに形成した平板
    状の断熱層を備え、内外槽間に断熱空間を設けてなる低
    温貯槽の屋根肩部の保冷構造において、上記遮熱板上断
    熱層の外周縁上部に外槽側壁内面の断熱層と所定の間隙
    を有して並行に周設し立ち上げて平板リング壁状の断熱
    材にて形成した仕切壁と、上記外槽側壁内面の断熱層上
    部と上記遮熱板の外周縁のそれぞれに両端部を固定して
    敷設した弛み部を有する遮蔽膜とを設け、上記遮熱板上
    の断熱層と仕切壁と外槽側壁内面の断熱層と外槽屋根内
    面の断熱層下端部と上記遮蔽膜とによって環状空間を形
    成し、当該環状空間に粒状断熱材を充填したことを特徴
    とする低温貯槽における屋根肩部の保冷構造。
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JPS6225597Y2 (ja) * 1981-05-01 1987-06-30
JPS60101294U (ja) * 1983-12-15 1985-07-10 石川島播磨重工業株式会社 液化ガス低温貯槽

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