JPH07179701A - 改良されたレオロジー特性を有するポリ塩化ビニルとポリオレフィンとをベースとした組成物と、その合成法と、その応用 - Google Patents
改良されたレオロジー特性を有するポリ塩化ビニルとポリオレフィンとをベースとした組成物と、その合成法と、その応用Info
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- JPH07179701A JPH07179701A JP4149876A JP14987692A JPH07179701A JP H07179701 A JPH07179701 A JP H07179701A JP 4149876 A JP4149876 A JP 4149876A JP 14987692 A JP14987692 A JP 14987692A JP H07179701 A JPH07179701 A JP H07179701A
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- C08L51/00—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 改良されたレオロジー特性を有するポリ塩化
ビニルとポリオレフィンとをベースとした組成物。 【構成】 少なくとも1種類のポリ塩化ビニルと、少な
くとも1種類のポリオレフィンと、塩化ビニルをグラフ
トした少なくとも1種類のα−モノオレフィンのターポ
リマーとを混練する。 【効果】 優れた溶融粘度を有し、マトリックスと分散
相との密着性に優れている。
ビニルとポリオレフィンとをベースとした組成物。 【構成】 少なくとも1種類のポリ塩化ビニルと、少な
くとも1種類のポリオレフィンと、塩化ビニルをグラフ
トした少なくとも1種類のα−モノオレフィンのターポ
リマーとを混練する。 【効果】 優れた溶融粘度を有し、マトリックスと分散
相との密着性に優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形品の製造に適したレ
オロジー特性と耐火性とが要求される用途、例えば事務
機器分野で使用されるケース、カバー、フレーム等で使
用されるポリ塩化ビニル(PVC)とポリオレフィンと
をベースとした組成物に関するものである。
オロジー特性と耐火性とが要求される用途、例えば事務
機器分野で使用されるケース、カバー、フレーム等で使
用されるポリ塩化ビニル(PVC)とポリオレフィンと
をベースとした組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この組成物の成形法は一般に用いられて
いるもので、例えば押出し成形、押出しブロー成形、カ
レンダー加工、熱成形、射出成形等である。これらの方
法では組成物が十分な加熱流動性を示す必要がある。上
記のような成形品を製造するために、優れた機械特性を
有し、しかも本質的に耐火性である樹脂が求められてき
た。この点ではPVCは非常に好ましい材料であるが、
PVCにはいくつかの欠点がある。特に、流動特性(val
eurs de fluidite) 値Kが54から70の間では射出適性が
悪いため、極めて特殊な断面形状を有するスクリューを
備えた射出成形機を用いる必要がある。そのため、標準
的な成形機では上記のような成形品を製造するのが困難
である。この欠点を克服するために、PVCと各種の熱
可塑性ポリマーとの混合物、特にPVCの溶融粘度を下
げることができるポリオレフィンとの混合物にして、成
形、特に射出成形を容易にしている。これらの混合物は
上記の各成形方法に適した溶融粘度を有しているが、各
構成成分の相溶性が悪いため分散相とマトリックスとの
密着性が悪く、また、これら混合物から成形された成形
品は機械特性が著しく低下し、層状に割れるため希望す
る用途としては使用できない。
いるもので、例えば押出し成形、押出しブロー成形、カ
レンダー加工、熱成形、射出成形等である。これらの方
法では組成物が十分な加熱流動性を示す必要がある。上
記のような成形品を製造するために、優れた機械特性を
有し、しかも本質的に耐火性である樹脂が求められてき
た。この点ではPVCは非常に好ましい材料であるが、
PVCにはいくつかの欠点がある。特に、流動特性(val
eurs de fluidite) 値Kが54から70の間では射出適性が
悪いため、極めて特殊な断面形状を有するスクリューを
備えた射出成形機を用いる必要がある。そのため、標準
的な成形機では上記のような成形品を製造するのが困難
である。この欠点を克服するために、PVCと各種の熱
可塑性ポリマーとの混合物、特にPVCの溶融粘度を下
げることができるポリオレフィンとの混合物にして、成
形、特に射出成形を容易にしている。これらの混合物は
上記の各成形方法に適した溶融粘度を有しているが、各
構成成分の相溶性が悪いため分散相とマトリックスとの
密着性が悪く、また、これら混合物から成形された成形
品は機械特性が著しく低下し、層状に割れるため希望す
る用途としては使用できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記欠
点がなく、優れた溶融粘度を有し且つマトリックスと分
散相との密着性に優れたポリ塩化ビニルとポリオレフィ
ンとをベースとした組成物を提供することにある。
点がなく、優れた溶融粘度を有し且つマトリックスと分
散相との密着性に優れたポリ塩化ビニルとポリオレフィ
ンとをベースとした組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の提供する組成物
は少なくとも1種類のポリ塩化ビニルと、少なくとも1
種類のポリオレフィンと、塩化ビニルをグラフトした少
なくとも1種類のα−モノオレフィンのターポリマーと
で構成されることを特徴としている。
は少なくとも1種類のポリ塩化ビニルと、少なくとも1
種類のポリオレフィンと、塩化ビニルをグラフトした少
なくとも1種類のα−モノオレフィンのターポリマーと
で構成されることを特徴としている。
【0005】本発明の組成物は下記組成を有するのが好
ましい: ポリ塩化ビニル 1〜100 重量部 ポリオレフィン 1〜100 重量部 塩化ビニルがグラフトしたα−モノオレフィンターポリマー1〜 30 重量部
ましい: ポリ塩化ビニル 1〜100 重量部 ポリオレフィン 1〜100 重量部 塩化ビニルがグラフトしたα−モノオレフィンターポリマー1〜 30 重量部
【0006】上記の塩化ビニルがグラフトしたα−モノ
オレフィンターポリマーはヨーロッパ特許出願第 317,6
80号に記載されており、以下で構成されるターポリマー
主鎖を有している: エチレン 51〜96重量% 1〜8個の炭素原子を有するアルキル基の アルキルアクレートまたはメタクリレート 3〜40重量% 不飽和無水ジカルボン酸 1〜9重量% グラフト鎖は基本的に塩化ビニルのホモポリマーまたは
コポリマーで構成されている。塩化ビニルと共重合可能
なコモノマーの量は25重量%以下である。塩化ビニルと
共重合可能なコモノマーとしては酢酸ビニル、エチレン
およびプロピレンを挙げることができる。グラフトター
ポリマー中でのターポリマー主鎖の比率は2%〜98%で
あり、好ましくは60〜95%である。好ましいアルキルア
クリレートはエチルアクリレートとエチルメタクリレー
トである。好ましい不飽和無水ジカルボン酸は無水マレ
イン酸、無水イタコン酸および無水シトラコン酸であ
り、特に無水マレイン酸が好ましい。
オレフィンターポリマーはヨーロッパ特許出願第 317,6
80号に記載されており、以下で構成されるターポリマー
主鎖を有している: エチレン 51〜96重量% 1〜8個の炭素原子を有するアルキル基の アルキルアクレートまたはメタクリレート 3〜40重量% 不飽和無水ジカルボン酸 1〜9重量% グラフト鎖は基本的に塩化ビニルのホモポリマーまたは
コポリマーで構成されている。塩化ビニルと共重合可能
なコモノマーの量は25重量%以下である。塩化ビニルと
共重合可能なコモノマーとしては酢酸ビニル、エチレン
およびプロピレンを挙げることができる。グラフトター
ポリマー中でのターポリマー主鎖の比率は2%〜98%で
あり、好ましくは60〜95%である。好ましいアルキルア
クリレートはエチルアクリレートとエチルメタクリレー
トである。好ましい不飽和無水ジカルボン酸は無水マレ
イン酸、無水イタコン酸および無水シトラコン酸であ
り、特に無水マレイン酸が好ましい。
【0007】ポリ塩化ビニル(PVC)とは塊重合、懸
濁重合、乳化重合、ミクロ懸濁重合または懸濁乳化重合
で得られる塩化ビニルのホモポリマーおよびコポリマー
であり、これらの重合法で得られる生成物の違いは主と
して粒径であり、平均粒径は塊重合で得られるPVCの
場合の 130μmから乳化重合またはミクロ懸濁重合で得
られるPVCの場合の20μmまで各種ある。塩化ビニル
と共重合可能なモノマーの例としては、酢酸ビニル、塩
化ビニリデン、アクリロニトリル、トリフルオロ塩化エ
チレンおよび/またはアクリル酸、フマル酸、マレイン
酸および/またはイタコン酸のエステルが挙げられる。
塩化ポリビニルは塩素化されていてもよく、その場合の
塩素の含有率は70重量%以下にする。本発明では、これ
らPVCの中で、特に塊重合または懸濁重合で得られる
K値が70以下、好ましくは54〜65%の塩化ビニルを使用
する。
濁重合、乳化重合、ミクロ懸濁重合または懸濁乳化重合
で得られる塩化ビニルのホモポリマーおよびコポリマー
であり、これらの重合法で得られる生成物の違いは主と
して粒径であり、平均粒径は塊重合で得られるPVCの
場合の 130μmから乳化重合またはミクロ懸濁重合で得
られるPVCの場合の20μmまで各種ある。塩化ビニル
と共重合可能なモノマーの例としては、酢酸ビニル、塩
化ビニリデン、アクリロニトリル、トリフルオロ塩化エ
チレンおよび/またはアクリル酸、フマル酸、マレイン
酸および/またはイタコン酸のエステルが挙げられる。
塩化ポリビニルは塩素化されていてもよく、その場合の
塩素の含有率は70重量%以下にする。本発明では、これ
らPVCの中で、特に塊重合または懸濁重合で得られる
K値が70以下、好ましくは54〜65%の塩化ビニルを使用
する。
【0008】ポリオレフィンとは、式CH2=CH-W(ここ
で、Wは水素原子、炭素数1〜12の置換または未置換の
炭化水素基を表す)で表されるモノオレフィンのホモポ
リマーおよびコポリマーをいう。ポリオレフィンの具体
例としては特にエチレン、プロピレン、ブテン−1およ
び4−メチル−ペンテン−1のホモポリマーおよびコポ
リマーを挙げることができる。本発明では、これらポリ
オレフィンの中で、特にエチレンのホモポリマー、プロ
ピレンのホモポリマーおよびエチレンのモル比が 0.5〜
30重量%、好ましくは0.5 〜5%であるエチレンとプロ
ピレンとのコポリマーが好ましい。本発明の特に好まし
い実施例では、温度 230℃、荷重2.16kgで測定したメル
トインデックス(MI)が5g/10分以上、好ましくは
15〜40g/10分であるプロピレンのホモポリマーが用い
られる。
で、Wは水素原子、炭素数1〜12の置換または未置換の
炭化水素基を表す)で表されるモノオレフィンのホモポ
リマーおよびコポリマーをいう。ポリオレフィンの具体
例としては特にエチレン、プロピレン、ブテン−1およ
び4−メチル−ペンテン−1のホモポリマーおよびコポ
リマーを挙げることができる。本発明では、これらポリ
オレフィンの中で、特にエチレンのホモポリマー、プロ
ピレンのホモポリマーおよびエチレンのモル比が 0.5〜
30重量%、好ましくは0.5 〜5%であるエチレンとプロ
ピレンとのコポリマーが好ましい。本発明の特に好まし
い実施例では、温度 230℃、荷重2.16kgで測定したメル
トインデックス(MI)が5g/10分以上、好ましくは
15〜40g/10分であるプロピレンのホモポリマーが用い
られる。
【0009】3種類の構成成分すなわちPVC、ポリオ
レフィンおよび塩化ビニルがグラフトしたα−モノオレ
フィンのターポリマーに、安定剤、帯電防止剤、滑剤、
可塑剤、その他の化合物またはその他のポリマー化合物
を必要に応じて少量添加することもできる。各構成成分
は粉末または夥粒状であるので、例えば各ポリマーの夥
粒および/または粉末と、塩化ビニルがグラフトしたα
−モノオレフィンのターポリマーとをドライブレンドし
て組成物を調製する。このドライブレンドは室温で1時
間以内で行うことができる。各構成成分を十分に分散さ
せるために、ドライブレンドした後に、一般に 170〜20
0 ℃でさらに混練するのが好ましい。得られた混合物は
一般に 170〜200 ℃で射出成形される。本発明組成物は
加工性、特に射出成形での加工性が良く、また、射出サ
イクルが短くなるので、成形品の収縮が少なくなり、生
産性が向上する。本発明組成物はさらに、優れた耐火性
を示す。以下、本発明の実施例を説明する。
レフィンおよび塩化ビニルがグラフトしたα−モノオレ
フィンのターポリマーに、安定剤、帯電防止剤、滑剤、
可塑剤、その他の化合物またはその他のポリマー化合物
を必要に応じて少量添加することもできる。各構成成分
は粉末または夥粒状であるので、例えば各ポリマーの夥
粒および/または粉末と、塩化ビニルがグラフトしたα
−モノオレフィンのターポリマーとをドライブレンドし
て組成物を調製する。このドライブレンドは室温で1時
間以内で行うことができる。各構成成分を十分に分散さ
せるために、ドライブレンドした後に、一般に 170〜20
0 ℃でさらに混練するのが好ましい。得られた混合物は
一般に 170〜200 ℃で射出成形される。本発明組成物は
加工性、特に射出成形での加工性が良く、また、射出サ
イクルが短くなるので、成形品の収縮が少なくなり、生
産性が向上する。本発明組成物はさらに、優れた耐火性
を示す。以下、本発明の実施例を説明する。
【0010】
【実施例】実施例1〜4 (A) 下記成分を用いてウェーナー(Werner)型 ZSK30
押出機で4種類の混合物を製造した。実施例1および2
では押出機の平均温度を 200℃、実施例3および4では
押出機の平均温度を 185℃にした。各成分の比率は表1
に示してある: PVC:塊重合で得られたK値が57、平均粒径が約 130
μmの塩化ビニルのホモポリマー(実施例1、2および
4)と、K値が50の塩化ビニルのホモポリマー(実施例
3) PP :温度 230℃、荷重2.16kgで測定したメルトイン
デックス(MI)が40g/10分のプロピレンのホモポリ
マー 塩化ビニルがグラフトしたα−モノオレフィンターポリ
マー(TPg):塩化ビニルがグラフトしたエチレンと
エチルアクリレートと無水マレイン酸(重量比で72:25:
3)のターポリマー(最終生成物での塩素量は7重量
%) (B) 各混合物も液体窒素温度で低温粉砕し、エドワード
(Edward)S150 SEM 505陰極噴霧機を用いて各サンプル
を金メッキ(厚さ200 Å)して下記の形態学的パラメー
ターを測定した: (1) 分散相とマトリックスとの密着性を0から3での数
値で測定した。0は密着性が非常に低いことを表し、ノ
ジュールとマトリックスとの境界で割れ目が拡がる。破
断はいわゆる接着型(adhesive)であり、ノジュールが明
確に観察されるか、破壊時にマトリックスから完全に取
出すことができる。3は破断はいわゆるコヘッシブ(coh
esive)であり、2相を判別することはできない。 (2) モルホロジー(ノジュール/マトリックス) 混合物のモルホロジー (形態) を調べるために、適当な
溶媒でマトリックスを抽出して分散相 (ノジュール、薄
層、繊維または連続相の形をしている)の特性を走査電
子顕微鏡(SEM)を用いて観察した。分散相の粒子の
粒径を測定するために分散相を抽出し、試料の表面をガ
ラスナイフを用いて−60℃の低温で削って平らにし、走
査電子顕微鏡で観察し、得られた画像からIBAS2000型の
画像解析装置を用いてノジュールの直径を測定した。 (C) 混合物の耐火性挙動を評価するために、厚さ 3.2mm
の成形試験片についてNFT51072 規格に準じて炎反応
性試験UL94を行った。結果を表1に示してある。 (D) インストロン(Instron)型3211キャピラリー粘度計
を使用して温度 200℃でK値が57のPVCと、実施例1
および2の混合物との溶融粘度を測定した。流動曲線を
図1に示す。曲線(1) はK値が57のPVCの場合であ
り、 (2)は実施例1の混合物(K値が57のPVC90重量
部とPP10重量部との混合物)の場合である。曲線(3)
は本発明の実施例2の混合物(K値が57のPVC90重量
部と、PP10重量部と、TPg10重量部の混合物)の場
合である。PPを10重量部導入することによって剪断速
度とは無関係にPVCの溶融粘度を低下させることがで
きることが分かる(曲線2および3)。PVC/PP混
合物に10重量部のTPgを導入した場合 (本発明の実施
例2の場合) 、粘度が低下すると共に、相間の密着性が
非常に良くなる(評価値3)。これに対して実施例1の
混合物の相間密着性はゼロである。
押出機で4種類の混合物を製造した。実施例1および2
では押出機の平均温度を 200℃、実施例3および4では
押出機の平均温度を 185℃にした。各成分の比率は表1
に示してある: PVC:塊重合で得られたK値が57、平均粒径が約 130
μmの塩化ビニルのホモポリマー(実施例1、2および
4)と、K値が50の塩化ビニルのホモポリマー(実施例
3) PP :温度 230℃、荷重2.16kgで測定したメルトイン
デックス(MI)が40g/10分のプロピレンのホモポリ
マー 塩化ビニルがグラフトしたα−モノオレフィンターポリ
マー(TPg):塩化ビニルがグラフトしたエチレンと
エチルアクリレートと無水マレイン酸(重量比で72:25:
3)のターポリマー(最終生成物での塩素量は7重量
%) (B) 各混合物も液体窒素温度で低温粉砕し、エドワード
(Edward)S150 SEM 505陰極噴霧機を用いて各サンプル
を金メッキ(厚さ200 Å)して下記の形態学的パラメー
ターを測定した: (1) 分散相とマトリックスとの密着性を0から3での数
値で測定した。0は密着性が非常に低いことを表し、ノ
ジュールとマトリックスとの境界で割れ目が拡がる。破
断はいわゆる接着型(adhesive)であり、ノジュールが明
確に観察されるか、破壊時にマトリックスから完全に取
出すことができる。3は破断はいわゆるコヘッシブ(coh
esive)であり、2相を判別することはできない。 (2) モルホロジー(ノジュール/マトリックス) 混合物のモルホロジー (形態) を調べるために、適当な
溶媒でマトリックスを抽出して分散相 (ノジュール、薄
層、繊維または連続相の形をしている)の特性を走査電
子顕微鏡(SEM)を用いて観察した。分散相の粒子の
粒径を測定するために分散相を抽出し、試料の表面をガ
ラスナイフを用いて−60℃の低温で削って平らにし、走
査電子顕微鏡で観察し、得られた画像からIBAS2000型の
画像解析装置を用いてノジュールの直径を測定した。 (C) 混合物の耐火性挙動を評価するために、厚さ 3.2mm
の成形試験片についてNFT51072 規格に準じて炎反応
性試験UL94を行った。結果を表1に示してある。 (D) インストロン(Instron)型3211キャピラリー粘度計
を使用して温度 200℃でK値が57のPVCと、実施例1
および2の混合物との溶融粘度を測定した。流動曲線を
図1に示す。曲線(1) はK値が57のPVCの場合であ
り、 (2)は実施例1の混合物(K値が57のPVC90重量
部とPP10重量部との混合物)の場合である。曲線(3)
は本発明の実施例2の混合物(K値が57のPVC90重量
部と、PP10重量部と、TPg10重量部の混合物)の場
合である。PPを10重量部導入することによって剪断速
度とは無関係にPVCの溶融粘度を低下させることがで
きることが分かる(曲線2および3)。PVC/PP混
合物に10重量部のTPgを導入した場合 (本発明の実施
例2の場合) 、粘度が低下すると共に、相間の密着性が
非常に良くなる(評価値3)。これに対して実施例1の
混合物の相間密着性はゼロである。
【0011】
【表1】
【0012】実施例5〜8 平均温度が 190℃、回転速度が60回転/分のハーク容器
(Haake vessel)中に下記成分を表2に示す比率で入
れ、6分間混練して4種類の混合物を製造した: PVC 塊重合で得られたK値が57で、平均粒径が約 1
30μmであるポリ塩化ビニル PP 実施例1〜4で使用したものと同じ TPg 実施例1〜4で使用したものと同じターポリマ
ー 得られた4種の混合物に対して上記の方法で密着性を測
定した。結果は表2に示す。
(Haake vessel)中に下記成分を表2に示す比率で入
れ、6分間混練して4種類の混合物を製造した: PVC 塊重合で得られたK値が57で、平均粒径が約 1
30μmであるポリ塩化ビニル PP 実施例1〜4で使用したものと同じ TPg 実施例1〜4で使用したものと同じターポリマ
ー 得られた4種の混合物に対して上記の方法で密着性を測
定した。結果は表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】実施例9 実施例5〜8と同一条件下で、実施例5〜8と同じPV
C90重量部と、メルトインデックスが10g/分のエチレ
ンのホモポリマー10重量部と、実施例5〜8と同じTP
g10重量部とで構成される混合物を調製した。上記方法
に従って測定した密着性は3である。添付の写真は本発
明の各種の特徴を示している。これらの写真はフィリッ
プス社の SEM 505走査電子顕微鏡を用いて撮影したもの
である。
C90重量部と、メルトインデックスが10g/分のエチレ
ンのホモポリマー10重量部と、実施例5〜8と同じTP
g10重量部とで構成される混合物を調製した。上記方法
に従って測定した密着性は3である。添付の写真は本発
明の各種の特徴を示している。これらの写真はフィリッ
プス社の SEM 505走査電子顕微鏡を用いて撮影したもの
である。
【図1】 各種混合物の流動曲線。
【図2】 本発明の混合物の粒子の倍率2500倍での電子
顕微鏡写真。
顕微鏡写真。
【図3】 塩化ビニルをグラフトしたα−モノオレフィ
ンのターポリマーを含まないPVC/PP混合物の粒子
の倍率5000倍での電子顕微鏡写真。
ンのターポリマーを含まないPVC/PP混合物の粒子
の倍率5000倍での電子顕微鏡写真。
1 K値が57のPCVの流動曲線 2 実施例1の混合物の流動曲線 3 実施例2の混合物(本発明の混合物)の流動曲線
Claims (15)
- 【請求項1】 少なくとも1種類のポリ塩化ビニルと、
少なくとも1種類のポリオレフィンと、塩化ビニルをグ
ラフトした少なくとも1種類のα−モノオレフィンのタ
ーポリマーとで構成されることを特徴とする改良された
レオロジー特性を有する塩化ビニルポリマーとポリオレ
フィンとをベースとした組成物。 - 【請求項2】 1〜100 重量部のポリ塩化ビニルと、1
〜100 重量部のポリオレフィンと、1〜30重量部の塩化
ビニルをグラフトした少なくとも1種類のα−モノオレ
フィンのターポリマーとで構成される請求項1に記載の
組成物。 - 【請求項3】 塩化ビニルをグラフトしたα−モノオレ
フィンのターポリマーが51〜96重量%のエチレンと、3
〜40重量%の1〜8個の炭素原子を有するアルキルのア
ルキルアクリレートまたはメタクリレートと、1〜9重
量%の不飽和無水ジカルボン酸とで構成されるターポリ
マー主鎖を有する請求項1または2に記載の組成物。 - 【請求項4】 グラフトポリマー中での上記主鎖ターポ
リマーの比率が2%〜98%、好ましくは60〜95%である
請求項3に記載の組成物。 - 【請求項5】 グラフト鎖が主として塩化ビニルのホモ
ポリマーまたはコポリマーで構成されている請求項1ま
たは2に記載の組成物。 - 【請求項6】 塩化ビニルと共重合可能なコモノマーの
量が25重量%以下である請求項5に記載の組成物。 - 【請求項7】 塩化ビニルをグラフトしたα−モノオレ
フィンのターポリマーが塩化ビニルをグラフトしたエチ
レンとエチルアクリレートと無水マレイン酸とのターポ
リマーである請求項3に記載の組成物。 - 【請求項8】 ポリ塩化ビニルが塊重合、懸濁重合、乳
化重合、ミクロ懸濁重合または懸濁乳化重合により得ら
れる塩化ビニルのホモポリマーまたはコポリマーである
請求項1または2に記載の組成物。 - 【請求項9】 塩化ビニルと共重合可能なモノマーが酢
酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、クロロ
トリフルオロエチレンおよび/またはアクリル酸、フマ
ル酸、マレイン酸および/またはイタコン酸のエステル
である請求項8に記載の組成物。 - 【請求項10】 ポリ塩化ビニルが、塩化ビニルのホモ
ポリマーである請求項8に記載の組成物。 - 【請求項11】 上記ポリオレフィンが式CH2=CH-W(こ
こで、Wは水素原子、置換または未置換の炭素数が1〜
12の炭化水素基を表す)で示されるモノオレフィンのホ
モポリマーおよび/またはコポリマーである請求項1ま
たは2に記載の組成物。 - 【請求項12】 ポリオレフィンがプロピレンのホモポ
リマーである請求項11に記載の組成物。 - 【請求項13】 ポリオレフィンがエチレンのホモポリ
マーである請求項11に記載の組成物。 - 【請求項14】 各構成成分を溶融状態で混合すること
を特徴とする請求項1〜13に記載の組成物の製造方法。 - 【請求項15】 請求項1〜13に記載の組成物を用いて
射出成形で成形品を製造する方法。
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