JPH07179950A - 連続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置 - Google Patents
連続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置Info
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- JPH07179950A JPH07179950A JP31324893A JP31324893A JPH07179950A JP H07179950 A JPH07179950 A JP H07179950A JP 31324893 A JP31324893 A JP 31324893A JP 31324893 A JP31324893 A JP 31324893A JP H07179950 A JPH07179950 A JP H07179950A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度変化によるストリップの変形剛性の変化
に対応でき、蛇行やヒートバックルの発生を防止でき、
ひいてはストリップの薄広化,低炭素化に対応できる連
続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置を提供す
る。 【構成】 炉内の搬送ロールの温度aを実測又は演算に
より求めるロール温度認識手段51と、帯板の上記搬送
ロール位置における温度bを実測又は演算により求める
板温度認識手段52と、上記搬送ロールの上記ロール温
度aでのサーマルクラウンcを求めるサーマルクラウン
演算手段53と、該サーマルクラウンcと常温でのメカ
ニカルクラウンdとから実効クラウンTaを求める実効
クラウン演算手段54と、該実効クラウンTa、上記帯
板の板厚t,板幅w、及び該帯板の上記板温度bにおけ
る縦弾性率E,最大引張り強度TSに応じた限界通板張
力HBTを求める限界通板張力演算手段55と、炉内通
板張力TENを上記限界通板張力HBT以下に制御する
通板張力制御手段56とを備える。
に対応でき、蛇行やヒートバックルの発生を防止でき、
ひいてはストリップの薄広化,低炭素化に対応できる連
続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置を提供す
る。 【構成】 炉内の搬送ロールの温度aを実測又は演算に
より求めるロール温度認識手段51と、帯板の上記搬送
ロール位置における温度bを実測又は演算により求める
板温度認識手段52と、上記搬送ロールの上記ロール温
度aでのサーマルクラウンcを求めるサーマルクラウン
演算手段53と、該サーマルクラウンcと常温でのメカ
ニカルクラウンdとから実効クラウンTaを求める実効
クラウン演算手段54と、該実効クラウンTa、上記帯
板の板厚t,板幅w、及び該帯板の上記板温度bにおけ
る縦弾性率E,最大引張り強度TSに応じた限界通板張
力HBTを求める限界通板張力演算手段55と、炉内通
板張力TENを上記限界通板張力HBT以下に制御する
通板張力制御手段56とを備える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯板(ストリップ)の
連続焼鈍炉に関し、詳細にはストリップの蛇行と絞り疵
(以下、ヒートバックルと称する)の発生を防止できる
ようにした通板張力制御方法及び装置に関する。
連続焼鈍炉に関し、詳細にはストリップの蛇行と絞り疵
(以下、ヒートバックルと称する)の発生を防止できる
ようにした通板張力制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、一般的な連続焼鈍炉の設備レイ
アウトを示す概略図である。この連続焼鈍炉1は、予熱
帯2,加熱帯3,均熱帯4と、該均熱帯4に続くGJ
(ガスジェット)冷却帯5及びRQ(ロールクエンチ)
冷却帯6と、さらに該冷却帯6に続く再加熱帯7,OA
(過時効)帯8,最終冷却帯9とで構成されている。ま
た上記予熱帯2の前部には入側ルーパ10,ペイオフリ
ール11がそれぞれ配設されており、上記最終冷却帯9
の後部には出側ルーパ12,スキンパルミル13及びコ
イラー14がそれぞれ配設されている。
アウトを示す概略図である。この連続焼鈍炉1は、予熱
帯2,加熱帯3,均熱帯4と、該均熱帯4に続くGJ
(ガスジェット)冷却帯5及びRQ(ロールクエンチ)
冷却帯6と、さらに該冷却帯6に続く再加熱帯7,OA
(過時効)帯8,最終冷却帯9とで構成されている。ま
た上記予熱帯2の前部には入側ルーパ10,ペイオフリ
ール11がそれぞれ配設されており、上記最終冷却帯9
の後部には出側ルーパ12,スキンパルミル13及びコ
イラー14がそれぞれ配設されている。
【0003】また上記各帯2〜9には多数の搬送ロール
が配設されており、該各ロールにストリップSが順次巻
回されている。そしてこのストリップSは、上記各帯2
〜9を順次通過しながら所定の焼鈍パターンに沿って熱
処理される。
が配設されており、該各ロールにストリップSが順次巻
回されている。そしてこのストリップSは、上記各帯2
〜9を順次通過しながら所定の焼鈍パターンに沿って熱
処理される。
【0004】上記連続焼鈍炉1に採用される搬送ロール
には、ストリップSの蛇行を抑制して安定通板を図るた
めに、従来、図7に示すハースロール15が採用されて
いる。このハースロール15は、中央部15aの径を両
端部15bより大きくした凸型クラウンを有している。
この凸型クラウンによってストリップSの両端部S2が
中央部S1に引き寄せられる作用が生じ(→印参照)、
これにより蛇行が抑制される。
には、ストリップSの蛇行を抑制して安定通板を図るた
めに、従来、図7に示すハースロール15が採用されて
いる。このハースロール15は、中央部15aの径を両
端部15bより大きくした凸型クラウンを有している。
この凸型クラウンによってストリップSの両端部S2が
中央部S1に引き寄せられる作用が生じ(→印参照)、
これにより蛇行が抑制される。
【0005】ところで、上記ストリップSに作用する引
き寄せ力が該ストリップSの変形剛性より大きくなる
と、ストリップSに引張り変形(図7の破線参照)によ
る縦皺16が発生し、その結果ヒートバックルと呼ばれ
る絞り疵が生じるという問題がある。このヒートバック
ルが生じると製品不良となるばかりでなく、場合によっ
ては炉内でストリップが破断し、操業効率を著しく低下
させることとなる。
き寄せ力が該ストリップSの変形剛性より大きくなる
と、ストリップSに引張り変形(図7の破線参照)によ
る縦皺16が発生し、その結果ヒートバックルと呼ばれ
る絞り疵が生じるという問題がある。このヒートバック
ルが生じると製品不良となるばかりでなく、場合によっ
ては炉内でストリップが破断し、操業効率を著しく低下
させることとなる。
【0006】このようなヒートバックルは、近年需要が
増大している高加工性を有する極低炭素鋼や幅広,薄肉
のストリップに生じ易く、またロールクラウンが大きい
ほど、さらにはストリップの搬送時の通板張力が高いほ
ど発生し易いことが知られている。
増大している高加工性を有する極低炭素鋼や幅広,薄肉
のストリップに生じ易く、またロールクラウンが大きい
ほど、さらにはストリップの搬送時の通板張力が高いほ
ど発生し易いことが知られている。
【0007】上記ヒートバックルの発生を防止するため
に、従来、特公昭62−37696号公報には、ストリ
ップ寸法,ロールテーパ及びストリップとの接触幅から
モデル式によって張力を算出し、この張力値以下に炉内
通板張力を制御する方法が提案されている。また、特開
平4−202716号公報には、搬送ロールのサーマル
クラウンを抑制し、これにより初期のメカニカルクラウ
ンに近い状態に維持するようにした搬送ロールのクラウ
ン制御装置が提案されている。
に、従来、特公昭62−37696号公報には、ストリ
ップ寸法,ロールテーパ及びストリップとの接触幅から
モデル式によって張力を算出し、この張力値以下に炉内
通板張力を制御する方法が提案されている。また、特開
平4−202716号公報には、搬送ロールのサーマル
クラウンを抑制し、これにより初期のメカニカルクラウ
ンに近い状態に維持するようにした搬送ロールのクラウ
ン制御装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
公報のモデル式では、パラメータとしてストリップ寸
法,クラウンテーパ及びストリップのロールとの接触幅
だけで通板張力を制御する方法であることから、限られ
た温度範囲内でしか用いることができないという問題が
ある。このためストリップの幅広化,薄肉化,及び極低
炭素化に対応できず、板寸法,材質等の如何によって
は、コトス高となるバッチ炉により焼鈍処理せざるを得
ないのが現状であり、熱処理工程の連続化を図る上で大
きな制約となっている。
公報のモデル式では、パラメータとしてストリップ寸
法,クラウンテーパ及びストリップのロールとの接触幅
だけで通板張力を制御する方法であることから、限られ
た温度範囲内でしか用いることができないという問題が
ある。このためストリップの幅広化,薄肉化,及び極低
炭素化に対応できず、板寸法,材質等の如何によって
は、コトス高となるバッチ炉により焼鈍処理せざるを得
ないのが現状であり、熱処理工程の連続化を図る上で大
きな制約となっている。
【0009】即ち、ヒートバックルが発生する要因に
は、ストリップ寸法,ロールのクラウンテーパ,通板張
力の他に、温度によって変化するストリップの変形剛性
が大きく影響を与える。ところが、上記従来公報には、
温度変化による変形剛性が全く考慮されていないことか
ら、低温では適切であっても高温では不適切な計算値と
なる場合があり、この点での改善が要請されている。
は、ストリップ寸法,ロールのクラウンテーパ,通板張
力の他に、温度によって変化するストリップの変形剛性
が大きく影響を与える。ところが、上記従来公報には、
温度変化による変形剛性が全く考慮されていないことか
ら、低温では適切であっても高温では不適切な計算値と
なる場合があり、この点での改善が要請されている。
【0010】
【表1】
【0011】表1は、板厚0.4mm,板幅1000m
m,ロールとの接触幅200mmのストリップ温度に対
するヒートバックル発生限界張力を調べた実験値を示
す。同表からも明らかなように、従来公報に開示された
式によって計算した場合の限界張力は1.2Kgf/mm2 で
あるのに対して、ストリップ温度が600℃,700℃
における実験値は1.8Kgf/mm2 ,0.9Kgf/mm2 と大
きく異なっていることがわかる。
m,ロールとの接触幅200mmのストリップ温度に対
するヒートバックル発生限界張力を調べた実験値を示
す。同表からも明らかなように、従来公報に開示された
式によって計算した場合の限界張力は1.2Kgf/mm2 で
あるのに対して、ストリップ温度が600℃,700℃
における実験値は1.8Kgf/mm2 ,0.9Kgf/mm2 と大
きく異なっていることがわかる。
【0012】一方、広範囲にわたる焼鈍条件やストリッ
プ寸法のもとで安定した通板を行うには、実用上設定困
難と思える微小な炉内通板張力が要求される場合があ
る。この場合、従来は、ストリップ寸法や焼鈍温度を制
約して対応するしかなかった。この問題を解決するには
上記従来公報のロールクラウンを可変制御する装置が有
効である。
プ寸法のもとで安定した通板を行うには、実用上設定困
難と思える微小な炉内通板張力が要求される場合があ
る。この場合、従来は、ストリップ寸法や焼鈍温度を制
約して対応するしかなかった。この問題を解決するには
上記従来公報のロールクラウンを可変制御する装置が有
効である。
【0013】しかしながら上記従来公報の制御装置で
は、あくまで初期のメカニカルクラウンに近い状態を維
持することを目的としており、ヒートバックルや蛇行の
発生を確実に防止する観点からは効果が不充分である。
は、あくまで初期のメカニカルクラウンに近い状態を維
持することを目的としており、ヒートバックルや蛇行の
発生を確実に防止する観点からは効果が不充分である。
【0014】ここで、円筒状のシェル材の変形剛性を表
す方法として、従来例えば下記(3)式に示すように、
弾性率と降伏応力とが一般に用いられている。 ρcr=E・〔0.6 ・(t/R) −10-7・(R/t) 〕/〔1 +0.004 ・(E/YP)〕(3) ρcr:円筒シェルの座屈限界応力 E :弾性率 YP:降伏応力 t :板厚 R :円筒シェル直径
す方法として、従来例えば下記(3)式に示すように、
弾性率と降伏応力とが一般に用いられている。 ρcr=E・〔0.6 ・(t/R) −10-7・(R/t) 〕/〔1 +0.004 ・(E/YP)〕(3) ρcr:円筒シェルの座屈限界応力 E :弾性率 YP:降伏応力 t :板厚 R :円筒シェル直径
【0015】しかし本件発明者らが、機械的性質の異な
る各種の金属材料で行った実験結果では、上記弾性率と
降伏応力とを用いただけでは上記(3)式のように精度
良く数式化することはできなかった。
る各種の金属材料で行った実験結果では、上記弾性率と
降伏応力とを用いただけでは上記(3)式のように精度
良く数式化することはできなかった。
【0016】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
もので、温度変化によるストリップの変形剛性の変化に
対応でき、蛇行やヒートバックルの発生を防止でき、ひ
いてはストリップの薄広化,低炭素化に対応できる連続
焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置を提供するこ
とを目的としている。
もので、温度変化によるストリップの変形剛性の変化に
対応でき、蛇行やヒートバックルの発生を防止でき、ひ
いてはストリップの薄広化,低炭素化に対応できる連続
焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置を提供するこ
とを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは、ヒート
バックル発生に及ぼすストリップ寸法とロールのクラウ
ンテーパの影響について冷間ラボ実験を行うとともに、
熱間モデル実験により室温から700℃の範囲で板厚,
板幅,クラウンテーパ,及び板温度を変化させてヒート
バックル発生限界張力を測定した。また高温引張り試験
により、ストリップの機械的性質の温度依存性について
も調べた。
バックル発生に及ぼすストリップ寸法とロールのクラウ
ンテーパの影響について冷間ラボ実験を行うとともに、
熱間モデル実験により室温から700℃の範囲で板厚,
板幅,クラウンテーパ,及び板温度を変化させてヒート
バックル発生限界張力を測定した。また高温引張り試験
により、ストリップの機械的性質の温度依存性について
も調べた。
【0018】このような各種を実験を行い検討を重ねた
結果、変形剛性として降伏応力に代えて引張り強度を用
い、さらにストリップ寸法や搬送ロールのクラウンテー
パ等の影響度を加味することにより限界通板張力を精度
良く数式化できることを見出し、本発明を成したもので
ある。
結果、変形剛性として降伏応力に代えて引張り強度を用
い、さらにストリップ寸法や搬送ロールのクラウンテー
パ等の影響度を加味することにより限界通板張力を精度
良く数式化できることを見出し、本発明を成したもので
ある。
【0019】請求項1及び4の発明は、図5のクレーム
対応図に示すように、炉内の搬送ロールの温度aを実測
又は演算により求めるロール温度認識工程(手段)51
と、帯板の上記搬送ロール位置における温度bを実測又
は演算により求める板温度認識工程(手段)52と、上
記搬送ロールの上記ロール温度aでのサーマルクラウン
cを求めるサーマルクラウン演算工程(手段)53と、
該サーマルクラウンcと常温でのメカニカルクラウンd
とから実効クラウンTaを求める実効クラウン演算工程
(手段)54と、該実効クラウンTa、上記帯板の板厚
t,板幅w、及び該帯板の上記板温度bにおける縦弾性
率E,最大引張り強度TSに応じた限界通板張力HBT
を求める限界通板張力演算工程(手段)55と、炉内通
板張力TENを上記限界通板張力HBT以下に制御する
通板張力制御工程(手段)56とを備えたことを特徴と
している。
対応図に示すように、炉内の搬送ロールの温度aを実測
又は演算により求めるロール温度認識工程(手段)51
と、帯板の上記搬送ロール位置における温度bを実測又
は演算により求める板温度認識工程(手段)52と、上
記搬送ロールの上記ロール温度aでのサーマルクラウン
cを求めるサーマルクラウン演算工程(手段)53と、
該サーマルクラウンcと常温でのメカニカルクラウンd
とから実効クラウンTaを求める実効クラウン演算工程
(手段)54と、該実効クラウンTa、上記帯板の板厚
t,板幅w、及び該帯板の上記板温度bにおける縦弾性
率E,最大引張り強度TSに応じた限界通板張力HBT
を求める限界通板張力演算工程(手段)55と、炉内通
板張力TENを上記限界通板張力HBT以下に制御する
通板張力制御工程(手段)56とを備えたことを特徴と
している。
【0020】また請求項2及び5の発明は、上記限界通
板張力HBTの求め方をより具体化したものであり、上
記限界通板張力演算工程(手段)55が下記(1)式に
より限界通板張力HBTを求めるように構成されている
ことを特徴としている。 HBT=C・E・TS・t/〔(W−H)・Ta1/2 〕 ・・・(1) HBT:限界通板張力 Ta :搬送ロールの実効クラウンテーパ E :当該温度における帯板の縦弾性率 TS :当該温度における帯板の最大引張り強度 t :板厚 w :板幅 H :搬送ロールのフラット幅 C :定数
板張力HBTの求め方をより具体化したものであり、上
記限界通板張力演算工程(手段)55が下記(1)式に
より限界通板張力HBTを求めるように構成されている
ことを特徴としている。 HBT=C・E・TS・t/〔(W−H)・Ta1/2 〕 ・・・(1) HBT:限界通板張力 Ta :搬送ロールの実効クラウンテーパ E :当該温度における帯板の縦弾性率 TS :当該温度における帯板の最大引張り強度 t :板厚 w :板幅 H :搬送ロールのフラット幅 C :定数
【0021】さらにまた請求項3及び6の発明は、上記
限界通板張力演算工程(手段)55が、上記(1)式に
よって求めた限界通板張力HBTが連続焼鈍炉の設備制
約上の下限通板張力TENo を下回る場合等に対応する
ためのものであり、下記(2)式により搬送ロールの目
標クラウンテーパTa′を求める目標クラウンテーパ演
算手段56と、上記求められた限界通板張力HBTが上
記下限通板張力TENo 以下の場合、上記搬送ロールの
クラウンテーパが上記目標クラウンテーパTa′となる
ように搬送ロールのクラウン量を制御するクラウン量制
御手段57とを備えたことを特徴としている。 Ta′=C2 ・E2 ・TS2 ・t2 /〔TENo2・(W−H)2 〕・・(2)
限界通板張力演算工程(手段)55が、上記(1)式に
よって求めた限界通板張力HBTが連続焼鈍炉の設備制
約上の下限通板張力TENo を下回る場合等に対応する
ためのものであり、下記(2)式により搬送ロールの目
標クラウンテーパTa′を求める目標クラウンテーパ演
算手段56と、上記求められた限界通板張力HBTが上
記下限通板張力TENo 以下の場合、上記搬送ロールの
クラウンテーパが上記目標クラウンテーパTa′となる
ように搬送ロールのクラウン量を制御するクラウン量制
御手段57とを備えたことを特徴としている。 Ta′=C2 ・E2 ・TS2 ・t2 /〔TENo2・(W−H)2 〕・・(2)
【0022】
【作用】本発明に係る連続焼鈍炉における通板張力制御
方法及び装置によれば、帯板の機械的性質の考慮方法と
して引張り強度を用いて限界通板張力を求めるようにし
たので、実際のヒートバックル発生現象と合致した精度
の良い炉内通板張力制御が可能である。特に、請求項2
及び5の発明では、(1)式で示されるヒートバックル
が発生する限界張力を求めるモデル式を設け、通板する
ストリップの寸法,搬送ロール位置でのストリップ温度
より求まるストリップ材料の機械的性質、特に最大引張
り強度、各搬送ロールの実効クラウンテーパを上記モデ
ル式に代入して限界通板張力を求めるようにしたので、
広い温度範囲にわたってヒートバックルの発生を防止で
きる。
方法及び装置によれば、帯板の機械的性質の考慮方法と
して引張り強度を用いて限界通板張力を求めるようにし
たので、実際のヒートバックル発生現象と合致した精度
の良い炉内通板張力制御が可能である。特に、請求項2
及び5の発明では、(1)式で示されるヒートバックル
が発生する限界張力を求めるモデル式を設け、通板する
ストリップの寸法,搬送ロール位置でのストリップ温度
より求まるストリップ材料の機械的性質、特に最大引張
り強度、各搬送ロールの実効クラウンテーパを上記モデ
ル式に代入して限界通板張力を求めるようにしたので、
広い温度範囲にわたってヒートバックルの発生を防止で
きる。
【0023】ヒートバックルが発生するメカニズムは、
搬送ロール入口側で生じたストリップの縦皺がロールに
乗り上げる際に、該ストリップの曲げ剛性と摩擦力によ
る拘束との競合が生じ、摩擦拘束力が曲げ剛性に勝ると
ヒートバックルに至る。また曲げ変形では、ストリップ
の両表面から板厚中心に向かって順次降伏応力に至る
が、加工硬化が生じると曲げ剛性は変形の進行に伴って
高まる。その間に摩擦による拘束力に曲げ剛性が勝れば
ヒートバックルには至らないこととなる。さらに曲げ変
形が進行し、曲げ応力が引張り強度に達した場合、それ
以上の変形に対して曲げ剛性は低下するばかりとなる。
従って、ヒートバックルが発生する限界通板張力HBT
の予測モデルにおいてストリップの機械的特性をを考慮
する上では、降伏応力よりも引張り強度を用いる方が合
理的であるといえる。
搬送ロール入口側で生じたストリップの縦皺がロールに
乗り上げる際に、該ストリップの曲げ剛性と摩擦力によ
る拘束との競合が生じ、摩擦拘束力が曲げ剛性に勝ると
ヒートバックルに至る。また曲げ変形では、ストリップ
の両表面から板厚中心に向かって順次降伏応力に至る
が、加工硬化が生じると曲げ剛性は変形の進行に伴って
高まる。その間に摩擦による拘束力に曲げ剛性が勝れば
ヒートバックルには至らないこととなる。さらに曲げ変
形が進行し、曲げ応力が引張り強度に達した場合、それ
以上の変形に対して曲げ剛性は低下するばかりとなる。
従って、ヒートバックルが発生する限界通板張力HBT
の予測モデルにおいてストリップの機械的特性をを考慮
する上では、降伏応力よりも引張り強度を用いる方が合
理的であるといえる。
【0024】また、請求項3及び6の発明では、上記
(1)式で算出された限界通板張力HBTが、設備上、
設定可能の下限通板張力TENo 以下となると実用上設
定できないこととなる。この場合は、(2)式で求めら
れる目標クラウンテーパとなるように搬送ロールのクラ
ウン量を制御するようにしたので、ストリップ寸法や熱
処理パターン等条件が厳しい場合にもヒートバックルの
発生を抑制できる。
(1)式で算出された限界通板張力HBTが、設備上、
設定可能の下限通板張力TENo 以下となると実用上設
定できないこととなる。この場合は、(2)式で求めら
れる目標クラウンテーパとなるように搬送ロールのクラ
ウン量を制御するようにしたので、ストリップ寸法や熱
処理パターン等条件が厳しい場合にもヒートバックルの
発生を抑制できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図6は本発明の一実施例による連続焼鈍
炉における通板張力制御方法及び装置を説明するための
図である。
る。図1ないし図6は本発明の一実施例による連続焼鈍
炉における通板張力制御方法及び装置を説明するための
図である。
【0026】本実施例の連続焼鈍炉1は、図6に示すよ
うに、予熱帯2,加熱帯3,均熱帯4,GJ冷却帯5,
RQ冷却帯6,再加熱帯7,OA帯8,及び最終冷却帯
9を備えており、基本的構造は従来と同様である。
うに、予熱帯2,加熱帯3,均熱帯4,GJ冷却帯5,
RQ冷却帯6,再加熱帯7,OA帯8,及び最終冷却帯
9を備えており、基本的構造は従来と同様である。
【0027】そして上記予熱帯2,加熱帯3及び均熱帯
4内には、本実施例の特徴をなすロールクラウン可変機
能を有する搬送ロール20が配設されている。この搬送
ロール20は、左右の炉壁21a,21b間に軸受を介
して回転自在に架設されており、このロール20と炉壁
21a,21bとの間には炉内ガスをシールする蛇腹2
2が配設されている。
4内には、本実施例の特徴をなすロールクラウン可変機
能を有する搬送ロール20が配設されている。この搬送
ロール20は、左右の炉壁21a,21b間に軸受を介
して回転自在に架設されており、このロール20と炉壁
21a,21bとの間には炉内ガスをシールする蛇腹2
2が配設されている。
【0028】上記搬送ロール20は、炉内に位置するシ
ェルとしての円筒状ロール本体24の軸心に内部配管2
5を挿入配置し、該配管25の外方延長端に送風機26
を接続して構成されている。また上記内部配管25の両
端部には継手27を介して冷却ノズル28が取付けられ
ており、該ノズル28の噴出口は上記ロール本体24内
の軸方向両端部に対向している。
ェルとしての円筒状ロール本体24の軸心に内部配管2
5を挿入配置し、該配管25の外方延長端に送風機26
を接続して構成されている。また上記内部配管25の両
端部には継手27を介して冷却ノズル28が取付けられ
ており、該ノズル28の噴出口は上記ロール本体24内
の軸方向両端部に対向している。
【0029】また上記内部配管25と継手27,及び冷
却ノズル28とは連通しており、これにより上記送風機
26からの冷却空気は内部配管25からノズル28を通
って上記ロール本体24に吹きつけられ、この後外方に
排出されるようになっている(図中、→印参照)。さら
に上記ロール本体24には図示していないがこれの軸方
向温度分布を検出する温度センサが埋設されている。
却ノズル28とは連通しており、これにより上記送風機
26からの冷却空気は内部配管25からノズル28を通
って上記ロール本体24に吹きつけられ、この後外方に
排出されるようになっている(図中、→印参照)。さら
に上記ロール本体24には図示していないがこれの軸方
向温度分布を検出する温度センサが埋設されている。
【0030】次に、ストリップに発生する絞り疵を防止
するための制御方法について説明する。本実施例では、
炉内通板張力制御とロールクラウン制御とを組み合わせ
た場合を例にとって説明する。
するための制御方法について説明する。本実施例では、
炉内通板張力制御とロールクラウン制御とを組み合わせ
た場合を例にとって説明する。
【0031】ここで炉内通板張力制御は、上記ロール温
度を検出するロール温度センサと、上記ストリップSの
温度を検出するストリップ温度検出センサと、図示しな
いCPUとによって行われる。そしてこのCPUは、上
記搬送ロール20のロール温度でのサーマルクラウンを
求めるサーマルクラウン演算手段と、該サーマルクラウ
ンと常温でのメカニカルクラウンとから実効クラウンT
a´を求める実効クラウン演算手段と、該実効クラウン
Ta´、上記帯板の板厚t,板幅w、及び該帯板の上記
板温度における縦弾性率E,最大引張り強度TSに応じ
た限界通板張力HBTを上述の(1)式によって求める
限界通板張力演算手段と、炉内通板張力TENを上記限
界通板張力HBT以下に制御する通板張力制御手段とし
て機能する。
度を検出するロール温度センサと、上記ストリップSの
温度を検出するストリップ温度検出センサと、図示しな
いCPUとによって行われる。そしてこのCPUは、上
記搬送ロール20のロール温度でのサーマルクラウンを
求めるサーマルクラウン演算手段と、該サーマルクラウ
ンと常温でのメカニカルクラウンとから実効クラウンT
a´を求める実効クラウン演算手段と、該実効クラウン
Ta´、上記帯板の板厚t,板幅w、及び該帯板の上記
板温度における縦弾性率E,最大引張り強度TSに応じ
た限界通板張力HBTを上述の(1)式によって求める
限界通板張力演算手段と、炉内通板張力TENを上記限
界通板張力HBT以下に制御する通板張力制御手段とし
て機能する。
【0032】また上記CPUは上記ロールクラウン量制
御における各手段としても機能する。即ち、上記(2)
式により搬送ロールの目標クラウンテーパTa′を求め
る目標クラウンテーパ演算手段と、上記求められた限界
通板張力HBTが上記下限通板張力TENo 以下の場
合、上記搬送ロールのクラウンテーパが上記目標クラウ
ンテーパTa′となるように搬送ロールのクラウン量を
制御するクラウン量制御手段として機能する。
御における各手段としても機能する。即ち、上記(2)
式により搬送ロールの目標クラウンテーパTa′を求め
る目標クラウンテーパ演算手段と、上記求められた限界
通板張力HBTが上記下限通板張力TENo 以下の場
合、上記搬送ロールのクラウンテーパが上記目標クラウ
ンテーパTa′となるように搬送ロールのクラウン量を
制御するクラウン量制御手段として機能する。
【0033】上述の冷却機能を有しない搬送ロールを備
えている場合、加熱帯では、図2に示すように、ロール
本体24の両端部24aは中央部24bより100〜2
00℃温度が高くなり、熱膨張により常温時によも1〜
2mm直径が大きくなることから、クラウン形状は凹状
のプロフィールとなる傾向がある(図中、実線参照)。
このため加熱帯の搬送ロールには上記凹状傾向を加味し
て比較的大きな凸状クラウンが付与されている。
えている場合、加熱帯では、図2に示すように、ロール
本体24の両端部24aは中央部24bより100〜2
00℃温度が高くなり、熱膨張により常温時によも1〜
2mm直径が大きくなることから、クラウン形状は凹状
のプロフィールとなる傾向がある(図中、実線参照)。
このため加熱帯の搬送ロールには上記凹状傾向を加味し
て比較的大きな凸状クラウンが付与されている。
【0034】一方、本実施例の搬送ロール20は、ロー
ルクラウン可変ロールであることから、通常より少ない
ロールクラウンを初期に付与し、狭幅ストリップを通板
させる場合は、ロール本体24の両端部24aに冷却風
を吹き付ける。これにより両端部24aの温度が下が
り、クラウン形状は比較的大きな凸状のプロフィールと
なり(図中、破線参照)、その結果、ストリップSの蛇
行が抑制される。
ルクラウン可変ロールであることから、通常より少ない
ロールクラウンを初期に付与し、狭幅ストリップを通板
させる場合は、ロール本体24の両端部24aに冷却風
を吹き付ける。これにより両端部24aの温度が下が
り、クラウン形状は比較的大きな凸状のプロフィールと
なり(図中、破線参照)、その結果、ストリップSの蛇
行が抑制される。
【0035】そして、例えば、板厚1mm以下,板幅1
000〜1600mmの薄広板や極低炭素鋼等のヒート
バックルが発生する恐れのあるストリップを通板する場
合は、図4に示すフローチャート図に沿ってロールクラ
ウンの制御が行われる。
000〜1600mmの薄広板や極低炭素鋼等のヒート
バックルが発生する恐れのあるストリップを通板する場
合は、図4に示すフローチャート図に沿ってロールクラ
ウンの制御が行われる。
【0036】搬送ロール20の軸方向温度分布,ストリ
ップSの幅方向温度分布,及びストリップ板厚t,板幅
w等が読み込まれ、上記ロール温度分布によってサーマ
ルクラウン量が演算され、該サーマルクラウン量と既知
のメカニカルクラウン量とがら実効クラウン量が演算さ
れ、さらに上述の(1)式に各データを代入して限界通
板張力HBTが演算される(ステップS1〜S4)。
ップSの幅方向温度分布,及びストリップ板厚t,板幅
w等が読み込まれ、上記ロール温度分布によってサーマ
ルクラウン量が演算され、該サーマルクラウン量と既知
のメカニカルクラウン量とがら実効クラウン量が演算さ
れ、さらに上述の(1)式に各データを代入して限界通
板張力HBTが演算される(ステップS1〜S4)。
【0037】そして上記限界通板張力HBTが、設備能
力上の下限通板張力TENo より大きい場合は、炉内通
板張力TENを上記限界通板張力HBT以下にする炉内
通板張力制御が行われる(ステップS5,S6)。
力上の下限通板張力TENo より大きい場合は、炉内通
板張力TENを上記限界通板張力HBT以下にする炉内
通板張力制御が行われる(ステップS5,S6)。
【0038】一方上記ステップS5において、限界通板
張力HBTが下限通板張力TENoを下回るときは、上
記(2)式から上記下限通板張力TENo においてヒー
トバックルが生じることのない目標クラウンテーパT
a′が求められ、搬送ロールのクラウン量制御が行われ
る(ステップS7,S8)。
張力HBTが下限通板張力TENoを下回るときは、上
記(2)式から上記下限通板張力TENo においてヒー
トバックルが生じることのない目標クラウンテーパT
a′が求められ、搬送ロールのクラウン量制御が行われ
る(ステップS7,S8)。
【0039】上記クラウン量制御においては、搬送ロー
ル20内に供給する冷却空気量を該ロール20の温度が
上記目標クラウンテーパに対応した温度になるように制
御される。この場合上記冷却空気量は、ストリップ寸法
及び炉温条件ごとに設けた冷却空気量とクラウン制御量
との関係を示すテーブルを予め作成しておいたり、実用
過程でソフトウェア的に学習させる等の方法により初期
設定を行い、さらに微小調整をロール幅方向の温度分布
実測値を見ながら行うようにしてもよい。また上記炉内
通板張力制御とロールクラウン制御とはそれぞれ個別に
行ってもよい。
ル20内に供給する冷却空気量を該ロール20の温度が
上記目標クラウンテーパに対応した温度になるように制
御される。この場合上記冷却空気量は、ストリップ寸法
及び炉温条件ごとに設けた冷却空気量とクラウン制御量
との関係を示すテーブルを予め作成しておいたり、実用
過程でソフトウェア的に学習させる等の方法により初期
設定を行い、さらに微小調整をロール幅方向の温度分布
実測値を見ながら行うようにしてもよい。また上記炉内
通板張力制御とロールクラウン制御とはそれぞれ個別に
行ってもよい。
【0040】図3は、本実施例の効果を確認するために
行った実験結果を示す図である。この実験では、実際の
ヒートバックル発生限界張力を測定し、この実測値(図
中●)と上記(1)式による計算値(図中直線)とを比
較した。同図からも明らかなように、(1)式で求めた
限界張力と実測値とはよく合致しており、該式が実現象
とよい相関関係を有していることがわかる。なおこの実
験に対する定数値はC=3×10-3である。
行った実験結果を示す図である。この実験では、実際の
ヒートバックル発生限界張力を測定し、この実測値(図
中●)と上記(1)式による計算値(図中直線)とを比
較した。同図からも明らかなように、(1)式で求めた
限界張力と実測値とはよく合致しており、該式が実現象
とよい相関関係を有していることがわかる。なおこの実
験に対する定数値はC=3×10-3である。
【0041】このように本実施例によれば、搬送ロール
の温度分布からサーマルクラウンを求め、該サーマルク
ラウンとメカニカルクラウンとから実効クラウンを求
め、これとストリップのロール位置温度における縦弾性
率,最大引張り強度等を(1)式に代入することによっ
てヒートバックル発生限界通板張力HBTを算出するよ
うにしたので、この計算値HBTが実際の限界張力によ
く合致し、その結果ヒートバックルの発生を確実に防止
できる。
の温度分布からサーマルクラウンを求め、該サーマルク
ラウンとメカニカルクラウンとから実効クラウンを求
め、これとストリップのロール位置温度における縦弾性
率,最大引張り強度等を(1)式に代入することによっ
てヒートバックル発生限界通板張力HBTを算出するよ
うにしたので、この計算値HBTが実際の限界張力によ
く合致し、その結果ヒートバックルの発生を確実に防止
できる。
【0042】また上記計算により求めた限界通板張力H
BTが、設定可能な下限通板張力TENo を下回るとき
は、炉内通板張力TENは上記下限値TENo に設定
し、該下限値TENo にしながらヒートバックルの生じ
ることのない目標クラウンテーパTa′を求め、ロール
クラウン量を制御するようにしたので、薄肉広幅ストリ
ップにおいてもヒートバックルを防止できる。その結
果、通板できるストリップ寸法の制約を大幅に緩和で
き、従来のコスト高となるバッチ炉から低コストの連続
焼鈍炉で処理することが可能なり、それだけ生産性を向
上できるとともにコストを低減できる。また、ヒートバ
ックルや破断による歩留まり損や設備の不良休止を大幅
に低減できる。
BTが、設定可能な下限通板張力TENo を下回るとき
は、炉内通板張力TENは上記下限値TENo に設定
し、該下限値TENo にしながらヒートバックルの生じ
ることのない目標クラウンテーパTa′を求め、ロール
クラウン量を制御するようにしたので、薄肉広幅ストリ
ップにおいてもヒートバックルを防止できる。その結
果、通板できるストリップ寸法の制約を大幅に緩和で
き、従来のコスト高となるバッチ炉から低コストの連続
焼鈍炉で処理することが可能なり、それだけ生産性を向
上できるとともにコストを低減できる。また、ヒートバ
ックルや破断による歩留まり損や設備の不良休止を大幅
に低減できる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る連続焼鈍炉における通板張
力制御装置によれば、帯板の機械的性質の考慮方法とし
て引張り強度を用いて限界通板張力を求めるようにした
ので、実際のヒートバックル発生現象と合致した精度の
良い炉内通板張力制御が可能であり、ヒートバックルの
発生を防止できる効果がある。
力制御装置によれば、帯板の機械的性質の考慮方法とし
て引張り強度を用いて限界通板張力を求めるようにした
ので、実際のヒートバックル発生現象と合致した精度の
良い炉内通板張力制御が可能であり、ヒートバックルの
発生を防止できる効果がある。
【0044】特に、請求項2の発明では、(1)式で示
されるヒートバックルが発生する限界張力を求めるモデ
ル式を設け、通板するストリップの寸法,搬送ロール位
置でのストリップ温度より求まるストリップ材料最大引
張り強度,及び縦弾性率、各搬送ロールの実効クラウン
テーパを上記モデル式に代入して限界通板張力を求める
ようにしたので、広い温度範囲にわたってヒートバック
ルの発生を確実に防止できる効果がある。
されるヒートバックルが発生する限界張力を求めるモデ
ル式を設け、通板するストリップの寸法,搬送ロール位
置でのストリップ温度より求まるストリップ材料最大引
張り強度,及び縦弾性率、各搬送ロールの実効クラウン
テーパを上記モデル式に代入して限界通板張力を求める
ようにしたので、広い温度範囲にわたってヒートバック
ルの発生を確実に防止できる効果がある。
【0045】また、請求項3の発明では、上記(1)式
で算出された限界通板張力HBTが、設備上、設定可能
の下限通板張力TENo 以下となった場合は、(2)式
で求められる目標クラウンテーパとなるように搬送ロー
ルのクラウン量を制御するようにしたので、ストリップ
寸法や熱処理パターン等条件が厳しい場合にもヒートバ
ックルの発生を抑制できる効果がある。
で算出された限界通板張力HBTが、設備上、設定可能
の下限通板張力TENo 以下となった場合は、(2)式
で求められる目標クラウンテーパとなるように搬送ロー
ルのクラウン量を制御するようにしたので、ストリップ
寸法や熱処理パターン等条件が厳しい場合にもヒートバ
ックルの発生を抑制できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例による連続焼鈍炉における通
板長力制御装置の搬送ロールの断面図である。
板長力制御装置の搬送ロールの断面図である。
【図2】上記実施例の搬送ロールのクラウン量の変化を
示す概念図である。
示す概念図である。
【図3】上記実施例の効果を説明するための図である。
【図4】上記実施例の制御方法を示すフローチャート図
である。
である。
【図5】本発明のクレーム構成を示すクレーム対応図で
ある。
ある。
【図6】一般的な連続焼鈍炉を示す概略構成図である。
【図7】従来のヒートバックル発生原因を説明するため
の図である。
の図である。
20 搬送ロール 51 ロール温度認識手段 52 板温度認識手段 53 サーマルクラウン演算手段 54 実効クラウン演算手段 55 限界通板張力演算手段 56 通板張力制御手段 57 目標クラウンテーパ演算手段 58 クラウン量制御手段 S ストリップ(帯板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 晃 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 石丸 誠 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 蒔野 秀忠 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内
Claims (6)
- 【請求項1】 炉内の搬送ロールの温度を実測又は演算
により求めるロール温度認識工程と、帯板の上記搬送ロ
ール位置における温度を実測又は演算により求める板温
度認識工程と、上記搬送ロールの上記ロール温度でのサ
ーマルクラウンを求めるサーマルクラウン演算工程と、
該サーマルクラウンと常温でのメカニカルクラウンとか
ら実効クラウンを求める実効クラウン演算工程と、該実
効クラウン、上記帯板の板厚,板幅、及び該帯板の上記
板温度における縦弾性率,最大引張り強度に応じた限界
通板張力HBTを求める限界通板張力演算工程と、炉内
通板張力TENを上記限界通板張力HBT以下に制御す
る通板張力制御工程とを備えたことを特徴とする連続焼
鈍炉における通板張力制御方法。 - 【請求項2】 請求項1において、上記限界通板張力演
算工程が下記(1)式により限界通板張力HBTを求め
るように構成されていることを特徴とする連続焼鈍炉に
おける通板張力制御方法。 HBT=C・E・TS・t/〔(W−H)・Ta1/2 〕 ・・・(1) HBT:限界通板張力 Ta :搬送ロールの実効クラウンテーパ E :当該温度における帯板の縦弾性率 TS :当該温度における帯板の最大引張り強度 t :板厚 w :板幅 H :搬送ロールのフラット幅 C :定数 - 【請求項3】 請求項1において、上記限界通板張力演
算工程が上記(1)式により限界通板張力HBTを求め
るように構成されており、下記(2)式により搬送ロー
ルの目標クラウンテーパTa′を求める目標クラウンテ
ーパ演算工程と、上記求められた限界通板張力HBTが
下限通板張力TENo 以下の場合、上記搬送ロールのク
ラウンテーパが上記目標クラウンテーパTa′となるよ
うに搬送ロールのクラウン量を制御るすクラウン量制御
工程とを備えたことを特徴とする連続焼鈍炉における通
板張力制御方法。 Ta′=C2 ・E2 ・TS2 ・t2 /〔TENo2・(W−H)2 〕・・(2) Ta′ :目標クラウンテーパ TENo :下限通板張力 - 【請求項4】 炉内の搬送ロールの温度を実測又は演算
により求めるロール温度認識手段と、帯板の上記搬送ロ
ール位置における温度を実測又は演算により求める板温
度認識手段と、上記搬送ロールの上記ロール温度でのサ
ーマルクラウンを求めるサーマルクラウン演算手段と、
該サーマルクラウンと常温でのメカニカルクラウンとか
ら実効クラウンを求める実効クラウン演算手段と、該実
効クラウン、上記帯板の板厚,板幅、及び該帯板の上記
板温度における縦弾性率,最大引張り強度に応じた限界
通板張力HBTを求める限界通板張力演算手段と、炉内
通板張力TENを上記限界通板張力HBT以下に制御す
る通板張力制御手段とを備えたことを特徴とする連続焼
鈍炉における通板張力制御装置。 - 【請求項5】 請求項4において、上記限界通板張力演
算手段が上記(1)式により限界通板張力HBTを求め
るように構成されていることを特徴とする連続焼鈍炉に
おける通板張力制御装置。 - 【請求項6】 請求項4において、上記限界通板張力演
算手段が上記(1)式により限界通板張力HBTを求め
るように構成されており、上記(2)式により搬送ロー
ルの目標クラウンテーパTa′を求める目標クラウンテ
ーパ演算手段と、上記求められた限界通板張力HBTが
下限通板張力TENo 以下の場合、上記搬送ロールのク
ラウンテーパが上記目標クラウンテーパTa′となるよ
うに搬送ロールのクラウン量を制御るすクラウン量制御
手段とを備えたことを特徴とする連続焼鈍炉における通
板張力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31324893A JPH07179950A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 連続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31324893A JPH07179950A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 連続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07179950A true JPH07179950A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18038911
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31324893A Withdrawn JPH07179950A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 連続焼鈍炉における通板張力制御方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07179950A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100514093B1 (ko) * | 2000-06-24 | 2005-09-13 | 주식회사 포스코 | 소둔로내 버클 및 사행방지 제어방법 |
| KR100779250B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2007-11-23 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로내 안정 통판 방법 |
| KR100896574B1 (ko) * | 2002-12-28 | 2009-05-07 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로의 장력설정 제어방법 |
| JP2020084231A (ja) * | 2018-11-19 | 2020-06-04 | 日鉄日新製鋼株式会社 | 焼鈍設備及びめっき金属帯の製造設備並びに焼鈍金属帯及びめっき金属帯の製造方法 |
| CN119194000A (zh) * | 2024-11-29 | 2024-12-27 | 广东世创金属科技股份有限公司 | 一种基于大张力的金属带材的退火热处理设备 |
| CN119220775A (zh) * | 2024-11-29 | 2024-12-31 | 广东世创金属科技股份有限公司 | 一种蚀刻料金属带材的大张力退火热处理方法 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31324893A patent/JPH07179950A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100514093B1 (ko) * | 2000-06-24 | 2005-09-13 | 주식회사 포스코 | 소둔로내 버클 및 사행방지 제어방법 |
| KR100779250B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2007-11-23 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로내 안정 통판 방법 |
| KR100896574B1 (ko) * | 2002-12-28 | 2009-05-07 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로의 장력설정 제어방법 |
| JP2020084231A (ja) * | 2018-11-19 | 2020-06-04 | 日鉄日新製鋼株式会社 | 焼鈍設備及びめっき金属帯の製造設備並びに焼鈍金属帯及びめっき金属帯の製造方法 |
| CN119194000A (zh) * | 2024-11-29 | 2024-12-27 | 广东世创金属科技股份有限公司 | 一种基于大张力的金属带材的退火热处理设备 |
| CN119220775A (zh) * | 2024-11-29 | 2024-12-31 | 广东世创金属科技股份有限公司 | 一种蚀刻料金属带材的大张力退火热处理方法 |
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